
※阪神1800mのコース図と07年以降に行われたローズSの
馬場状態別ラップ平均
ローズSが行われる阪神1800mは、ポケットからのスタート、
そのまま600mを超える長い直線で先行争いとなります。
なので内枠、外枠はあまり関係なし。
ただし、そのまま外目を走ってしまうとカーブで相当大回りを
させられてしまうので直線での位置取りは重要となります。
400m過ぎからの上り坂で少々減速、坂を上ったあとにカーブとなります。
カーブの入り口は少々急な形ですが、出口は準直線といった趣で
ほぼ減速なしで直線に突入出来る形状となっています。
凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場にちょっと似た感じでしょうか(^^;
ロンシャンのフォルスストレートほどのものではありませんが
直線の前にも直線がある、という感じかもしれませんね。
上記の平均ラップを見ても良馬場の場合、800mを過ぎた地点から徐々に加速が続き、
最後の1ハロンで止まるまでペースが上がり続ける形になっています。
カーブの出口が下り坂になっていることも手伝って、かなり長く持続する
加速力が問われることになります。
直線は473.6mと非常に長く、先行馬にとっても苦しいレースですが
構造上、隊列が長いまま直線に入りやすいので追い込むにも辛いコース。
いずれにしろ、高い実力を問われるコースという印象です。
【4コーナー位置取りと着順の関係】
1着→2着→3着
14年 4 9 1(番手)
13年 12 17 9 ※重
12年 2 5 7
11年 3 8 5
10年 7 11 7
09年 8 12 2
08年 6 11 6 ※重
07年 1 5 3
改装されてからまだ8回しか行われていない上に重馬場が2回と
傾向がはっきりしない面がありますがダイワスカーレットが逃げ切った
07年はちょっと特殊な前優勢の展開ながら、春の有力馬の脚質によって
有利なポジションが変わる感じ。
その意味ではコース特性による影響よりも素直に実力重視、
と考えて良さそうです。
展開によっては2着には10番手以降からの馬も届いており、
決め脚のある馬には要注目。
カーブで位置取りを上げて直線に向かう追い込み馬は基本的に
外に持ち出す格好になります。
頭数によっては内、外にはっきりわかれての追い出しになります。
4コーナーでの先頭から後方まではおおよそ5~9馬身差程度。
机上の計算では上がり3ハロンで0.8~1.5秒くらいは前の馬を
上回らないと後方の馬は届かないことになります。
阪神1800mの他のレースを見るとかなり先行、好位の馬が
有利な傾向が出ていますが、ローズSでは差し馬優勢、
前で残るのは相当な実績馬に絞り、あとは末脚の能力を重視して
考えてみても良さそうです。
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