宝塚記念(阪神2200m)を終えて、ちょっと雑感。
今回の宝塚記念の明暗を分けた大きなポイントは
・馬の力を活かす騎乗を心掛けた騎手
と
・外的要因に合わせた騎乗をした騎手
この違いだったのかな、という印象。
たとえばラブリーデイとラキシス。
どちらも本来は好位もしくはその前から脚を伸ばすスタイルの馬で、
今回の場合はラブリーデイが8枠16番、ラキシスが7枠13番と
どちらも外枠からのレースとなりました。
枠順に左右されず、思い切ってスタートから前に寄せて
2番手をキープしたラブリーデイの川田騎手に対し、
枠順的に無理をせずに後方に控えたラキシスのルメール騎手。
どの馬が逃げるかずらもはっきりしないレースだっただけに
どちらの判断が正しいのか、なんていう絶対評価は出来ませんが
少なくとも今回の場合は結果的にこういうスローからの急流勝負になって
積極的に位置を取った川田騎手の判断が功を奏した、という
ことになりました。
逆に同じ末脚を活かすスタイルのデニムアンドルビーとディアデラマドレ。
前優勢の展開になりやすいコースだけに、あえて下げ過ぎずに
中段に構えたディアデラマドレの藤岡康騎手に対し、
思い切って離れた後方に待機して外差し一本勝負に賭けた
デニムアンドルビーの浜中騎手。
実際、急流勝負になったので後方待機策が正解とは言い難い感じはありますが
なし崩しに脚を使わされてしまったディアデラマドレが34.6と
そこまで抜けた脚が使えなかったのに対し、デニムアンドルビーは34.0と
最速の末脚を使えたわけで、この辺りは本当に微妙なさじ加減。
浜中騎手はショウナンマイティで阪神内コースでの脚の使いどころを
掴んでいたのかもしれませんね(^^;
ラブリーデイもデニムアンドルビーも騎手がその持ち味を活かすには
どうしたらいいかを考えた結果がそのまま着順に繋がった印象です。
逆に本来は前につけた方がいいラキシスや、ためた方がいい
ディアデラマドレは枠順やコースを意識して慎重に乗ったことが
結果的にに持ち味をスポイルする形になってしまったのかもしれません。
回顧で触れたとおり、ゴールドシップの敗因は出遅れ、ではあると思いますが
実際には昨年も行き脚がつかずに最後方からスタートしていたところから
最初のコーナーまでに前に一気に寄せて好位の位置を取っていたわけで、
今年も極端な遅れだったにしても、中間に大きく緩んだところで
前に寄せることは可能だった・・・かもしれません。
ゴールドシップのやる気次第、という騎乗スタイルの横山典騎手なので
仕方ない面があるとは思いますが、せめてこういう不利な状況に
陥ったときには馬が自分の力を活かせるようフォローしてあげるのも
大きな役割の一つだと思ったりするわけですが・・・(涙)
正直、今回はちょっと残念に思えました。
それにしても、松若騎手・・・GⅠの舞台でいきなり逃げるとは驚きです。
レッドデイヴィスはたしかに昔は先行脚質でしたが、このところは
控えるスタイルに脚質転換していたわけで、
今回の逃げは馬に合わせたのではなく、完全に自分の判断。
最終的に結果は出し切れなかったものの、十分に健闘したといっていい
騎乗だったと思います。
こういう積極的な騎乗で効率的な(効果的な)逃げ方が身についてくれば
もっと強力な先行馬に騎乗依頼がきたときに、すぐに結果に繋げられるかも。
これからの成長に期待したいですね。
競馬は馬が走るものですが、位置取りや仕掛けどころ、コース取りなんかは
騎手の判断によるところもあるわけで、能力だけでなく、騎手がしっかりと
馬の力を出し切らせてあげてこそ、だということを強く感じるレースだったと思います。
今回の宝塚記念の明暗を分けた大きなポイントは
・馬の力を活かす騎乗を心掛けた騎手
と
・外的要因に合わせた騎乗をした騎手
この違いだったのかな、という印象。
たとえばラブリーデイとラキシス。
どちらも本来は好位もしくはその前から脚を伸ばすスタイルの馬で、
今回の場合はラブリーデイが8枠16番、ラキシスが7枠13番と
どちらも外枠からのレースとなりました。
枠順に左右されず、思い切ってスタートから前に寄せて
2番手をキープしたラブリーデイの川田騎手に対し、
枠順的に無理をせずに後方に控えたラキシスのルメール騎手。
どの馬が逃げるかずらもはっきりしないレースだっただけに
どちらの判断が正しいのか、なんていう絶対評価は出来ませんが
少なくとも今回の場合は結果的にこういうスローからの急流勝負になって
積極的に位置を取った川田騎手の判断が功を奏した、という
ことになりました。
逆に同じ末脚を活かすスタイルのデニムアンドルビーとディアデラマドレ。
前優勢の展開になりやすいコースだけに、あえて下げ過ぎずに
中段に構えたディアデラマドレの藤岡康騎手に対し、
思い切って離れた後方に待機して外差し一本勝負に賭けた
デニムアンドルビーの浜中騎手。
実際、急流勝負になったので後方待機策が正解とは言い難い感じはありますが
なし崩しに脚を使わされてしまったディアデラマドレが34.6と
そこまで抜けた脚が使えなかったのに対し、デニムアンドルビーは34.0と
最速の末脚を使えたわけで、この辺りは本当に微妙なさじ加減。
浜中騎手はショウナンマイティで阪神内コースでの脚の使いどころを
掴んでいたのかもしれませんね(^^;
ラブリーデイもデニムアンドルビーも騎手がその持ち味を活かすには
どうしたらいいかを考えた結果がそのまま着順に繋がった印象です。
逆に本来は前につけた方がいいラキシスや、ためた方がいい
ディアデラマドレは枠順やコースを意識して慎重に乗ったことが
結果的にに持ち味をスポイルする形になってしまったのかもしれません。
回顧で触れたとおり、ゴールドシップの敗因は出遅れ、ではあると思いますが
実際には昨年も行き脚がつかずに最後方からスタートしていたところから
最初のコーナーまでに前に一気に寄せて好位の位置を取っていたわけで、
今年も極端な遅れだったにしても、中間に大きく緩んだところで
前に寄せることは可能だった・・・かもしれません。
ゴールドシップのやる気次第、という騎乗スタイルの横山典騎手なので
仕方ない面があるとは思いますが、せめてこういう不利な状況に
陥ったときには馬が自分の力を活かせるようフォローしてあげるのも
大きな役割の一つだと思ったりするわけですが・・・(涙)
正直、今回はちょっと残念に思えました。
それにしても、松若騎手・・・GⅠの舞台でいきなり逃げるとは驚きです。
レッドデイヴィスはたしかに昔は先行脚質でしたが、このところは
控えるスタイルに脚質転換していたわけで、
今回の逃げは馬に合わせたのではなく、完全に自分の判断。
最終的に結果は出し切れなかったものの、十分に健闘したといっていい
騎乗だったと思います。
こういう積極的な騎乗で効率的な(効果的な)逃げ方が身についてくれば
もっと強力な先行馬に騎乗依頼がきたときに、すぐに結果に繋げられるかも。
これからの成長に期待したいですね。
競馬は馬が走るものですが、位置取りや仕掛けどころ、コース取りなんかは
騎手の判断によるところもあるわけで、能力だけでなく、騎手がしっかりと
馬の力を出し切らせてあげてこそ、だということを強く感じるレースだったと思います。
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