
※東京1800mのコース図と03年以降のエプソムCの馬場別平均ラップ
エプソムCが行われる東京1800mは向こう正面の少し引き込まれた
ポケットからスタート。
スタート直後から緩やかな下り坂になっており、スムーズに加速しやすい構造。
長い直線になっているので先行するのに内外の枠の差はあまりなさそうです。
思い切って行く馬がいる場合は極端に前半が速くなりますが、
牽制し合う展開になればある程度落ち着いて淡々と進むこともあります。
積極的に行きたい馬がいなかった年も意外に速めのペースで進む場合もありますが、
11年のように落ち着いたり、とややこしい面も見られます(爆)
基本的には締まったペースになりがちなレースですが、
先行馬の脚質には注意したいところです。
3コーナーカーブの入り口は下り坂。
しかし、直線が長いという印象からか、先行馬はここで一旦ペースを落として
カーブの途中、もしくはカーブの出口からスパートを開始するのが
セオリーとなっています。
【4コーナー位置取りと着順の関係】
1着→2着→3着
14年 9 2 10(番手)
13年 2 11 5
12年 3 5 1
11年 4 15 17
10年 6 1 2
09年 7 2 4
08年 8 1 11
07年 4 8 4
06年 3 7 3
05年 3 2 10
04年 3 11 3
03年 3 14 1
03年4月からカーブの構造が変わったため、展開がかなり大きく
変化してきています。
スパイラルカーブの導入により、カーブの出口から直線に入る角度が
緩くなり、スピードを落とさずに直線入り口に入っていけるようになりました。
この点は力のある先行馬にとってはかなり有利な改造となっていると考えられます。
直線は長く、一見差し追い込み有利に見えますが
直線入り口で大きく差をつけられてしまっているようだと
実際にはそう簡単には届かない様子・・・。
最後の伸び脚がない先行馬にとっては逃げ切るのは難しいコースですが、
馬場が荒れ始めている時期ということもあって、極端なキレが使えず
後方からでは届きにくいレースとなっています。
ひとまず、この12年間では必ず4コーナーで4番手以内につけた馬が
上位に食い込んでいる、というのが特徴でしょうか。
先行馬の前残りもかなり多く見受けられます。
ただし、11年のように中盤で緩むと後方の馬が詰め寄りやすく
決め脚重視になるわけで、先行馬の質、能力という面も大きく
影響することは意識しておきたいですね。
03年以降に行われたエプソムCは11レース中、4レースが稍重~と
雨に降られやすいレースになっています。
走破タイムは・・
14年 1.46.2 良
13年 1.45.7 良
12年 1.46.7 良
11年 1.47.3 良
10年 1.46.1 良
09年 1.45.5 良
08年 1.45.9 良
07年 1.48.3 稍重
06年 1.49.2 重
05年 1.46.6 良
04年 1.47.9 稍重
03年 1.47.7 稍重
良馬場ではそれなりに速い時計となっていますが
馬場が湿ると極端に勝ち時計が遅くなってしまっています。
上記のコース図にも付記していますが、馬場別のラップを
グラフ化してみました。
【エプソムC:平均ラップ比較】

馬場が湿った場合は、上がりが掛かる、というだけでなく
カーブでのペースが緩む、というのが大きなポイント。
雨の日に車でカーブを曲がる事を想像すれば
この現象は当然ではあります(^^;
このため、後続の馬は前に詰め寄りやすく、直線入り口での
隊列が短めになりがち。
後方からの馬も重馬場適性を活かして飛び込んでくることがある、
という点に注意したいですね。
週末の天候はまだわかりませんが、天気の動向にも注目しておきたいと思います。
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