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読売MC(展開分析)   担【けん♂】

読売MCコース
※京都1600mで行われた読売MCのラップとコース図

読売MCは12年から京都1600m(外回り)にコース変更されました。

12年は雨が降ったり止んだりで、結局重に近い稍重の馬場で開催。
結局、馬場とペースを活かしてシルポートが逃げ切りましたが、
13年はハイペースの前崩れになり、グランプリボスの差し切り勝ちと
傾向は真逆の結果。
昨年は前半は緩めながら、大きく緩む所のないラップになり
後半にロングスパートの消耗戦。
馬場の良さもあってレコード決着となりました。

まだ3回の開催で展開自体もバラバラということで、
ひとまずマイルCS、及び京都金杯辺りを参考にレースを考えて
いきたいと思います。

京都1600mは向こう正面のポケットからスタートし、
まずは400mほど平坦な直線が続きます。
先行争いを兼ねてここでペースは速くなりがちな傾向。
場合によっては超ハイペースになることもありますが、
前半を抑え気味に行くことも多くなっています。

内外の枠順に大きな差はありませんが外に逃げ馬が入るとハナの奪い合いで
一層ペースが上がってしまうことがありえます。
3ハロン目からは上り坂、勢いに任せてグングン行ってしまうと
かなりの消耗になり、後半が厳しくなります。
マイルCSでも上り坂でも緩めなかった年に関しては
最後は前崩れ気味になってしまっています。

800m通過地点からは下り坂。
それまでのペースの作り方にもよりますが、一気に加速してしまうと
最後まで息を入れられないペースになってしまうので
スタミナに自信がない馬は少しブレーキを踏みつつ坂の途中まで
下ってくることがあるようです。
ここで加速出来るかどうかで後方の馬の詰め寄り方が変わってしまいますので
先行馬の仕掛けどころは重要になりそうです。

下り終わるとカーブしながら最後の直線へ。
直線は平坦で約400m、内回りに比べて70mほど長いですが
阪神外回りよりは70m短く、先行、追い込み入り乱れての追い比べになりがち。
平坦なので先行して突き放しやすいコースではあるものの、
ちょっとでも脚が鈍ると後方からの差し馬が飛んでくる・・・
そんな微妙なコースと言えそうです。
4コーナーで縦長になるか、団子になるかで結果が大きく変わってくると考えられます。

読売MC:4コーナーの位置取りと着順の関係】
    1着→2着→3着
14年  4  5  7(番手)
13年  8 11  7
12年  1  8  3

参考までにマイルCSの上位馬の4コーナーでの位置取りを
記しておきたいと思います。

マイルCS:4コーナーの位置取りと着順の関係】
    1着→2着→3着
14年 10  6  3(番手)
13年 14  4  6
12年  7  8  8
11年  4  2 13
10年  7 17  7
09年  7  1  5
08年 10 13  5
07年  2  7 13
06年  2  8  5
05年 12  2  8
04年 13  9 15
03年 15  7  1
02年  7 11 13
01年  2  9  4

先行   3  3  2
好位   1  2  5
中段   4  6  3
後方   6  3  4

先行馬と追い込み馬の両方が優位、という非常に困った数字の出方をしています。
2着、3着に関しては微妙に後方の馬が有利になっていますが
数字はかなりバラついており、一概に傾向が掴み切れない感じになっています。
あえて言えば好位の馬が不調。前か後ろかの極端な脚質の馬が有利に
なっている印象です。

これはつまり、レースの展開によって優位な馬が変わってくる
ということを意味しており、道中のペースや4コーナーでの隊列、
各馬の能力が重要になると考えられます。

・上り坂で緩めて急加速が入ると前有利の展開になりやすい
・上り坂でも緩めないハイペースでは前の馬は基本的に残れない
・前半が締まったペースになった上で、急加速ポイントがない
 800mダッシュになると前で残るのはGⅠクラスの馬に限られる


今年の読売MCでも先行馬がどういう展開を作るのかで有利になる馬が
変わってきそうです。
ほんの微妙なペースの上げ下げ、仕掛けどころで結果が
左右されてしまいそうなだけに悩ましいレースになりそうですね。

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