
※阪神2000mのコース図と大阪杯(07年~14年)のラップ平均 グラフ
12年は極端なスローになったため、除いてあります。
大阪杯が行われる阪神2000m(内回り)はスタートしてすぐに上り坂になっており
加速がつきにくい構造。
300mほどでカーブ、そのあとは京都と違って上り坂もないので
淡々としたラップが刻まれる傾向がありますが、12年は逃げ馬不在の中、
押し出されたトーセンジョーダンが嫌々引っ張ったため(爆)
1000m通過が65秒を超える超絶スローペースになってしまいました。
まぁ・・・例外と考えていいと思われますが、先行馬次第のレース
という側面がありそうです。
1200mを超えたところでカーブしながらの下り坂。
残り800mは息を入れられないペースになりやすいわけですが
馬場が湿ると滑らないように減速することもあるので
良馬場とはガラリと展開が変わってしまいます。
基本的には下り坂を利用して加速しながら先行馬が逃げるために
後方からは位置取りを詰めにくく、隊列は長目のまま直線に入りやすいと
考えられます。
先行馬の能力、脚質には注意が必要になりますね。
外回りよりは最終コーナーがタイトになっているので外を回した馬は
大きく外側に膨らまされる傾向。かなりロスが出てしまいます。
早めに押し上げが出来ないと外から追撃するのは難しい構造。
騎手の力量は非常に重要になります。
ペースによっては直線の上り坂で脚が止まる先行馬も出るので
その場合は差しが有効・・・ただし坂を問題にしないスタミナのある先行馬は
そのまま押し切ってしまえるコースだと思います。
【4コーナー位置取りと着順の関係】
1着→2着→3着
14年 8 2 5(番手)
13年 6 10 3
12年 12 3 1
11年 6 12 9
10年 4 8 8
09年 6 4 10
08年 1 3 2
07年 4 1 8
基本的には先行、好位からの馬が優位。中段からの差し馬が届く場合も
ありますが、2、3着までという感じでしょうか。
強力な先行馬がいるかどうかはかなり重要になりそうです。
08年のダイワスカーレットみたいなタイプが自分のペースで
引っ張れば圧倒的に先行有利になる場合もありえます。
逆に先行馬の崩れ具合も重要。
コーナーまでに余力を失うような展開になるならば、
隊列がグッと縮まってきますので、差し馬優位になってきます。
たとえば12年のようにスパートが早めにかかるような展開になると
先行勢には非常に厳しい負荷が掛かるので残るのは難しいですね。
こういう場合は外回りに近いレース展開になるわけで、
内回りに向きの粘り込むタイプの脚質の馬には厳しく、
しっかりとした末脚のある馬を重視することになります。
まずは先行馬の脚質を見つつ、展開に合った馬を探してみたいところです。
Comment*0
