連覇を狙うコパノリッキーですが、昨年のフェブラリーSが
例外的なスローペースになった上に、その後もスローのレースしか
経験していないのが大きな死角。
例年どおりのペースになったときの対応力があるのかどうか?
過去のデータからは
・ワイドバッハ
・ワンダーアキュート
・コパノリッキー
・インカンテーション
この4頭しか条件を満たしている馬がいない中、あえて
2頭に絞った予想にしてみたわけですが・・・
予想は→ココ
結果は・・・
1着 コパノリッキー 1.36.3 上がり36.2
2着 インカンテーション 1/2
3着 ベストウォーリア
6着〇ワイドバッハ
9着◎ワンダーアキュート
※全着順は→ココ
2択で完全に裏目を引くとは・・・(T_T)
スタート直後、なんと逃げ馬と想定していたコーリンベリーが
大きく出遅れ\(◎o◎)/!
内からとりあえず前に行ったコパノリッキーを外からかわして
アドマイヤロイヤルがペースを握る形となりました。
コパノリッキーに続いてキョウワダッフィーも前へ。
グレープブランデーも積極的に続き、レッドアルヴィス、
ワンダーアキュート、インカンテーションが好位、中段グループを形成。
サンビスタ、ベストウォーリアがその後ろから。
続いて押し上げたコーリンベリー、控えてハッピースプリント、
ワイドバッハ、離れてローマンレジェンド、サトノタイガー、
さらに遅れてカゼノコ、最後方から上がって行ったシルクフォーチュン。
12.3-10.6-11.4-12.6-13.1-12.3-11.5-12.5
前半800m 46.9
後半800m 49.4
【ラップ比較】

前半800mのペースはおよそ想定していたとおり・・・でしたが
4コーナーに向けて大きく失速。
逃げたことのないアドマイヤロイヤルには相当なストレスが
掛かった可能性ありますが、元々距離も短めのレースを
使ってきていただけに、スタートで飛ばし過ぎた上で
速いペースを維持して東京マイルを引っ張ることは出来ませんでした。
グラフを見てわかるとおり、例外的なスローだった
昨年をさらに上回り、13秒台という04年からのフェブラリーSでも
一度も記録したことのない、超絶スローに落としてしまっています。
【4コーナー映像】

4コーナー出口に向けてペースが大きく落ちていったことで
後方からの馬も押し上げて4コーナーで馬群は密集。
直線入り口では横に大きく広がった隊形で追い出し開始。
じっくりと脚をためたコパノリッキーがジワジワと伸び、
アドマイヤロイヤルを引き離して独走態勢へ。
好位グループの馬が粘り切れずに脱落していく中、
インカンテーションが抜け出しますが、コパノリッキーと
脚色が一緒になり、追いつけず。
瞬間的に加速して伸びるコパノリッキーとスピードに乗るのが遅く、
ジワジワと良い脚を維持するインカンテーションの脚質の差も
影響した感じです。
遅れて追いかけてきた馬群が津波のように前を飲み込みましたが
時すでに遅し。
コパノリッキーがフェブラリーS連覇を達成しました。
★レース後のコメント
1着 コパノリッキー(武豊騎手)
「GIを勝ててホッとしました。スタートはあまり良くなかったですが、
1頭行ってくれたので、形としては悪くなく、スムースにいいペースで進めました。
折り合いも我慢してくれたので、細心の注意を払って直線を向きました。
手応えも良く、自信を持って乗りました。いい馬でチャンスをもらえて
良かったですが、馬も力がありますので、今後も楽しみです。
万全の仕上げをしてくれたスタッフにも感謝したいです」
(村山明調教師)
「1番人気でGIを勝つことは大事なことですし、今はホッとしています。
馬の状態は良かったですし、レースは武豊騎手が本当にうまく
乗ってくれました。手応え良く直線を迎えましたし、
今日はホッコータルマエがいないのだから勝ってくれ
と思いながらレースを見ていました。
この後は、5月に船橋のかしわ記念を使って、その後は未定ですが、
暮れにはチャンピオンズCで去年の雪辱を果たしたいと思います。
もっと体を大きくして、さらにパワーアップさせたいと思います」
2着 インカンテーション(内田博騎手)
「力はあります。負けましたが、このメンバーでいいパフォーマンスが
出来ました。チャンスがあるのではないかと思っていましたが、
チャンスが来た時はもうゴールでした。あのような形になったら
勝ち馬は強いです。しかし、私の馬もあの位置から差して来るのですから、
今後も楽しみです」
3着 ベストウォーリア(戸崎騎手)
「内に入れたかったのですが、外を回る形になりました。
馬込みでもう少し脚をためられれば弾けたかもしれません。
馬はいい感じで、見せ場も作れました」
4着 グレープブランデー(北村宏騎手)
「スタートは決まりましたし、勝ち馬を目標に運べましたが、
流れが落ち着いてしまいました。それでも馬の感じは良かったですし、
伸びてはいました」
5着 ローマンレジェンド(岩田騎手)
「直線にかける競馬をしました。2着は欲しかったですね。
マイルは問題ありません」
7着 サンビスタ(C・デムーロ騎手)
「スタートは出てくれました。しかし、3コーナーで
シルクフォーチュンが上がって行った時に位置取りが悪くなりました。
スムースな競馬が出来ませんでした」
8着 カゼノコ(浜中騎手)
「スタートはゆっくりでした。展開待ちのところがありますからね...。
いい経験になりました。これから力をつけていってくれると思います」
13着 キョウワダッフィー(福永騎手)
「ベストポジションだと思いましたが、力尽きてしまいました。
あれで負けたら仕方ないのではないでしょうか」
14着 レッドアルヴィス(勝浦騎手)
「コパノリッキーの後ろにつけられて、ポジションは問題ありませんでした。
しかし、追い出してから反応させられませんでした。
直線では置かれる感じになって走っていません。力負けをした訳ではなく、
嫌気が差していました。申し訳ありません」
16着 サトノタイガー(三浦騎手)
「若干距離が長いです。直線では一瞬スッと伸びてくれました。
前々で楽をしていた馬には届かなかったですが、十分通用する馬だと思います」
4歳馬が実績不足の中、若い馬優勢ということで
5歳馬が1~3着を占める結果。
馬体重も1、3着は500kgオーバー、2着馬も488kgと
条件を満たしていました。
上位争い出来た馬は実績に関しても問題なし。
距離実績に関しても問題のない2頭が1、2着。
3着のベストウォーリアは1700m以上で複勝圏があり、
ひとまずギリギリ及第点というところでしょうか。
基本的には過去の条件を満たした結果となりましたが、
唯一の問題は・・・ハイペース適性。
逃げ馬の出遅れもあり、まさかの2年連続のスローペースに
なってしまったため、コパノリッキーにとってはラッキー?な
展開になった感は否めず。
能力の高さは感じられますが・・・まだ評価は保留せざるを得ない
結果に終わってしまいました。
うーん、コーリンベリーが逃げたとしても、力量からして
同じような感じになったかもしれませんが、せっかくのGⅠだけに、
厳しい流れの中での競い合いを観たかった気がします。
過去の条件はまた来年への申し送りとし、来年こそは
しっかりと当てたいものです・・・。
