
※中山1800mのコース図と中山記念のラップ平均 (天候別)
中山記念が行われる中山1800mは正面スタンド前辺りからスタート。
いきなり上り坂スタートになっているためダッシュがつきにくい感じです。
その上、2ハロン目はふたたび上りながらのカーブに突入。
先行するなら内枠が圧倒的に有利だと考えられます。
カーブの終いからは今度は下り坂。
1000m地点までダラダラと下っていくため、道中は緩みにくく
スタートが遅い割には前半のペースは速くなってしまいがちです。
タイトなカーブを曲がり終えると短く急坂のある直線勝負。
先行馬がバテ気味になっていればカーブで隊列が縮まり、キレ味勝負になる印象。
逆に前半にペースを落とすことが出来れば後半にペースが落ちず
隊列を長く保ったまま直線に入れるので先行有利、という構図になります。
上記の平均ラップでは馬場が湿った場合はコーナーでの急加速が
なくなっていますが、これも先行馬次第。
湿った上に加速が入れば当然先行有利の傾向が助長されることになります。
先行馬次第でレースの性格が変わるレース。
それに合わせて騎手の仕掛けどころもかなり重要になりそうですね。
10年はズブズブの不良馬場となり、重馬場適性がモロに影響する
レースとなってしまいました。
12年のフェデラリストも重馬場で抜群のキレ味を発揮。
能力はもちろんのこと、馬場適性が極端に出た印象です。
季節柄、雨に降られやすいレースで01年からの14回の開催の内、
稍重~不良が6回と半数近くになっているわけで、天候の状況にも
注意が必要になりそうです。
過去の中山記念について、天候別に4コーナーでの上位馬の位置取りを見てみました。
【中山記念:良馬場】
1着→2着→3着
13年 3 2 1(番手)
11年 6 1 10
08年 2 3 8
07年 1 2 16
05年 3 12 4
04年 6 14 1
02年 5 10 11
01年 4 2 5
【中山記念:稍重~不良】
1着→2着→3着
14年 3 7 3(番手)
12年 6 1 3
10年 6 14 4
09年 2 7 2
06年 1 2 3
03年 1 4 2
中山1800mは中山で行われる他の距離のレースに比べて
スピードとスタミナのバランスが難しいようで、
先行有利の傾向が出にくい設定になっていますが・・・
それでもやはりかなり前が有利な傾向が出ています。
4コーナーで3番手以内につけた馬が1頭も絡まなかったのは
この14年中、2回だけ。
やはり軸としては前に行ける馬を中心に考えるべきレースだと思われます。
一昨年はかなり極端に前優勢の結果になりましたが、通常後方に
位置を取っていたナカヤマナイトが前につけ、逆に前にいるはずの
リアルインパクトが中段後方から、とややこしい形になり
予想としては自爆(爆)
昨年は逃げ馬のトウケイヘイローが出遅れ、後方からの脚質の
ジャスタウェイは横山典騎手のマジック騎乗?で前へ。
捲り上げてハナを奪ったトウケイヘイローがバテたため、
馬群が縮まって前優勢ながら突っ込んできた馬との接戦、という
ややこしい結果に終わってしまいました。
各馬の位置取りの想定は慎重に考えたいところです・・・難しいですが(^^;
後方からの馬も意外に届いているわけですが、
この辺りの理由については別途考察をしてみたいと思います。
Comment*2
