京都記念が行われました。
予想通り(というか当然ですが^^;)キズナ、ハープスターが並んで
極端に離れた1、2番人気となり、離れた3番人気にラブリーデイ。
ラブイズブーシェが回避し、前回人気を裏切ったトウシンモンステラよりも
スズカデヴィアスが上位人気に支持されたのは誤算でしたが(爆)
ひとまず、あえて人気2頭を脚質から割り引いて、展開重視の予想を
まとめてみたわけですが・・・
予想は→ココ
結果は・・・
1着◎ラブリーデイ 2.11.5 上がり33.9
2着〇スズカデヴィアス ハナ
3着 キズナ
※全着順は→ココ
好スタートを切ったラブリーデイをかわしてスズカデヴィアスが先頭へ。
シュタルケ騎手に乗り替わったレッドデイヴィスが続き、
ハギノハイブリッドも積極的に前へ。
ヒラボクディープ、マイネルディーンに続いてハープスターが追走。
少し離れてノーステア、トウシンモンステラ、後方に控えてキズナ、
最後方に遅れてアクションスターという態勢。
12.8-11.4-12.6-12.3-12.1-12.2-12.4-11.7-11.4-11.0-11.6
前半1000m 61.2
後半1000m 58.1
藤岡佑騎手がスズカデヴィアスで逃げ切った比叡S、
良馬場で行われた京都記念の平均ペースと比較してみました。
【ラップ比較】

今年の京都記念の中間は・・・思った以上に速くなり、
平均ペースよりも締まった流れになっています。
比叡Sでは極端にスローに落とした藤岡佑騎手でしたが、今回は
後方から強力な2騎が追いかけられていることを意識せざるを得ず、
ラブリーデイに迫られたことで思ったようにペースを
落とし切れなかった感じでしょうか。
上り坂で少しずつペースを落とし、下りに入って思い切って急加速、
ロングスパートを開始。
通常の京都記念と比べても加速度が高く、馬の力を信じて行くだけ行く、
という点では比叡Sの再現、といった感じになっています。
最内をコーナーリングしたスズカデヴィアスに並ぶように
ラブリーデイが追いかけ、2頭で並んでの追い比べ。
どちらもキングカメハメハ産駒(母父SS系)ですが、
後続に詰め寄られたコーナー手前と、いつの間にやら周りの馬を
引き離した直線入り口での位置関係をみると、スピードを落とすことなく、
器用にコーナーを曲がって後続を引き離せる血統的な特性が強味になっている感じです。
内に切れ込んで行ったハープスターは瞬間的にグッと加速していますが
急に脚が鈍ってそのままなだれ込むようなレースになってしまいました。
(斜行により川田騎手は騎乗停止)
遅れて外に出したキズナは前を向いてから猛加速。
まったく軸がぶれない弾丸のような伸び脚は骨折休養明けとは
まったく思えず、正に完全復活・・・というか以前よりも
力強さを増した印象です。
ラブリーデイ、スズカデヴィアスが並んで激しく追い比べ合戦を
しているところに、キズナが襲い掛かって・・・並んだところで
ゴールイン!
ハナ差でラブリーデイが重賞連勝を達成。
キズナの猛追を凌いでスズカデヴィアスが2着に粘りました。
★レース後のコメント
1着 ラブリーデイ(戸崎圭太騎手)
「この馬にとって理想の展開でした。スタートはよく出てくれましたし、
リズムに乗って運べました。併せて、最後までしっかりがんばってくれました。
この先が楽しみです」
2着 スズカデヴィアス(藤岡佑介騎手)
「最初から行くつもりでした。あまりペースを落としすぎずに行けましたし、
最後は期待以上に脚を使ってくれました。同じようなレースをした馬に
競り負けたのが悔しいです。ただ、使ってよくなるタイプですから、
次はもっとよくなると思います。体がしっかりしてきましたし、
前に行って切れる脚を使えるのがこの馬のいいところです。この先が楽しみになりました」
3着 キズナ(武豊騎手)
「残念です。この馬のレースはできました。差し切れるかと思いましたが、
最後は伸びが鈍りました。骨折明けと考えれば、よく走っているとも言えます」
(佐々木晶三調教師)
「行った行ったの展開でしたし、最後は息切れしてしまいました。あれだけの骨折をして、
本当によく復帰してくれました。今まででいちばん走り方がよかったですし、
無事なら大阪杯に向かう予定です」
5着 ハープスター(川田将雅騎手)
「ゲートをよく出ましたし、いい位置がとれました。しかし、ずっと内にササっていました。
初めてこういうレースをしたからなのかなという印象です」
(松田博資調教師)
「なるべく先に行けるなら行ってみたらどうかと騎手に伝えました。
いつもの競馬の方がいいかはわかりません」
6着 トウシンモンステラ(岩田康誠騎手)
「4コーナーでゴチャつきました。エンジンのかかりが遅いので、
もっとスムーズだったらと思います」
8着 マイネルディーン(和田竜二騎手)
「道中かかりはしませんでしたが、このメンバーで外を回らされたのは厳しかったです」
9着 ヒラボクディープ(国分優作騎手)
「もう一列前で運びたかったです」
10着 アクションスター(池添謙一騎手)
「ゲートの中でガタガタしていて、出遅れました。今日はゲートがすべてです」
ハープスターの脚が鈍ったのにはある意味衝撃を受けましたが
外を回して大きく走らせた方がいいタイプなのかも。
このあとはドバイに遠征、ということですが向こうでどんな
走りをするのか期待半分、不安半分というところでしょうか。
キズナは先に繋がる内容を示したと言えますが、
後方から前をとらえ切れなかった、という点では昨年の天皇賞春の
再現とも言えるわけで、不安がない、とまでは言い切れない感じ。
展開に絡め取られる危険戦を含んでいることは覚えておきたいところです。
ラブリーデイ、スズカデヴィアスは・・・距離がもつのであれば
天皇賞春で再現を狙えるかも。
道中をスローに落とせる分、思い切った加速が出来れば
面白いレースが出来そうです。
藤岡佑騎手はこの春に一皮剥けるチャンスがやってくるかもしれませんね(^^)g
