※ななしさん、万世六兵太さん、ありがとうございますm(__)m
★M・デムーロ、ルメールが合格 外国人初、JRA騎手免許試験
JRAは5日、2015年度騎手免許試験の新規合格者を発表、
ミルコ・デムーロ(36=イタリア)とクリストフ・ルメール
(35=フランス)が合格し、外国人騎手として初めて通年の免許を取得した。
3月に外国人初のJRA騎手としてデビューする予定。
両騎手は先月27日に日本語による口頭の2次試験に臨み、
この日晴れて合格となった。JRAは14年度からは1次の筆記試験要領に
「英語による受験も可」と明記するなど、外国人の通年騎乗への道を整備していた。
M・デムーロは03年にネオユニヴァースで外国人騎手として初めて
ダービーを制覇、11年にはヴィクトワールピサを日本馬初の
ドバイWC優勝に導いた。JRA通算354勝。
また、ルメールは05年の有馬記念でハーツクライに騎乗、
無敗の三冠馬ディープインパクトに初黒星をつけた。
JRA通算245勝を挙げている。
M・デムーロは昨年度、外国人として初めて試験に挑んだが、
結果は1次試験で不合格だった。ルメールは初の受験だった。
(スポニチ)
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コメントでご指摘があったように、今回の2騎手の合格は
単なる一過性のものではなく、今後にもっと多くの
外人騎手が通年騎乗に向けて挑戦してくることを予感させます。
デムーロ弟騎手、リスポリ騎手などは本国イタリアの競馬が
低迷気味なだけに、日本で・・・と続いてもまったく
不思議はなさそうです。
バスケットボール、バレーボールといった体格の大きさが
モノを言いやすいスポーツ、さらに陸上の短距離など、
筋力の差が直接数字に出やすい競技に関しては
日本人が「資質として」外人に及びにくいことはわかるのですが、
こと競馬、「騎手」という面においては、体格が小さい
日本人にとって有利な要素が多いと考えられるわけで、
(あくまで素人の見方ですが^^;)
本来は外人騎手に日本人騎手が圧倒的にやられるのは
おかしい、と考えています。
でも実際には外人騎手は短期間でかなりの活躍を見せて
日本競馬を席巻して去って行く・・・というのが現状。
(結果を出せない騎手ももちろんいます)
要は・・・単純に技術の不足、だというのであれば
こうして通年騎乗する外国のトップ騎手と切磋琢磨出来るのは
日本人騎手のとってプラスにこそなれ、マイナス要素として
悲観すべきことではない、と思います。
もちろん、一時的には良い馬が外人騎手に集中したり、
賞金を持っていかれたり、という事態に陥ることは
予想できますが、その逆境をプラスに変える努力を
日本騎手界が行ってくれることを期待しています。
いずれ、逆に日本人騎手が海外の競馬に挑戦、席巻出来る日が
来てくれるといいですね(^^)g
★人気種牡馬ステイゴールドが急死…オルフェやゴールドシップ輩出
香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシックを制し、種牡馬としてもオルフェーヴル、
ドリームジャーニーなどを送り出して活躍してきたステイゴールド
(牡21歳、父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ)が、
2月5日に急死した。
種牡馬として北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションに
繋養されていたが、5日午後2時に種付けをしたあと、
様子がおかしいことにスタッフが気付き、北海道苫小牧市の
社台ホースクリニックに輸送されて検査を受けた。
その段階では、はっきりした原因が分からず、いったん同クリニックの
馬房に戻ったものの、その後に苦しみだして容態が急変。
稀代のサクセスストーリーを刻んだ人気者は天に召された。
関係者によると死因は分かっておらず、今後詳しく調べられる。
ステイゴールドは1994年3月24日に白老ファーム
(現・社台コーポレーション白老ファーム)に産まれ、
栗東・池江泰郎厩舎からデビュー。重賞になかなか手が届かないながらも
大舞台で善戦を続け、ファンに愛された。6歳春のGII目黒記念で
待望の重賞初制覇。さらに7歳になって、海外初参戦で挑んだ
ドバイシーマクラシック(当時はGⅡ格付け)を勝つと、
引退レースとして臨んだ香港ヴァーズで感動のGI初制覇を成し遂げ、
有終の美を飾った。
種牡馬入り当初はあまり人気もなかったが、小柄ながらも活躍する産駒が
続々と登場。3冠馬で、フランスGI凱旋門賞で2年連続2着の
オルフェーヴルや、その全兄でGIを3勝したドリームジャーニー、
さらにナカヤマフェスタ(宝塚記念)を送り出し、現役にもゴールドシップ
(栗東・須貝尚介厩舎、牡6歳)、フェノーメノ(美浦・戸田博文厩舎、牡6歳)、
レッドリヴェール(栗東・須貝尚介厩舎、牝4歳)といったGI馬がいる。
馬産地でも期待は大きく、今春も多くの種付けが予定されていた
(2015年度の種付け料は600万円)だけに、関係者に与えた衝撃は大きい。
(サンケイスポーツ)
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種牡馬として自身の成績を超える仔を出す、というのは
非常に難しく、たとえばディープインパクトが
ディープインパクトに似た仔は出しても、超える馬を・・・
というと可能性はかなり低いのではないでしょうか。
ステイゴールドは国内ではGⅠを勝てず、(名前はゴールドでも)
シルバーコレクターとして愛された馬でしたが、
その産駒たちは父を遥かに超える競争成績を残し、
すでに後継種牡馬としてスタッドイン。
交配された肌馬の質も高かったわけではなく、その中で
叩き上げで一流種牡馬という評価に上り詰めたのは本当に
凄いことだと思います。
このブログでは「実質斤量負担」について調べていますが、
ステイゴールド産駒だけは例外扱い(笑)
根性で負担を跳ね返す異能の馬を出す種牡馬として本当に凄い
活躍を見せてくれました。
個性派種牡馬が亡くなってしまったのは本当に残念ですが、
あとを継ぐオルフェーヴルなどの種牡馬たちに
父を超える活躍を期待したいものです。
サンデーサイレンス産駒の時代からSS系種牡馬、
そしてSS系孫種牡馬の時代へ。
いずれ、「ステイゴールド系」という形で血統表の中に
大系統を残すことになればいいですね。
ご冥福をお祈りいたします。
