
※東京1600mのコース図及び東京新聞杯のラップ平均(04年~:09年を除く)
東京新聞杯が行われる東京1600mは向こう正面のポケットからのスタート。
スタート直後からいきなり緩やかな下り坂になっているため
加速がしやすく、締まった流れになりやすいようです。
最初のコーナーまでが長いので先行争いに枠順はあまり関係ない感じ。
ただし、前が速いので出遅れてしまうと巻き返しは非常に難しくなりそうです。
下りながらのカーブに入って直線へ。
カーブの途中にペースが緩むと後方の馬が捲り上げてきやすくなりますが
基本的には淡々と11秒台のラップが続くことが多く、
後方から押し上げるのは難しい感じです。
ただし、ずっと速いペースで来た上に直線入り口での急加速をするとなると
前の馬の消耗度も非常に高くなるわけで、前で粘るのも難しいコース設定だと
考えられます。
直線は525.9mと長く、逃げ切りを図るには厳しいコース。
直線入り口でいかに突き放しておくかが重要になります。
後方の馬は充分に加速助走距離を取れますので、隊列が縮んでいれば
差し切ることも充分に可能。
展開によってかなり有利不利の傾向が変わるコース設定だと思われます。
【過去の東京新聞杯上位馬の4コーナー位置取り】
1着→2着→3着
14年 10 8 3(番手) ※重
13年 7 13 3
12年 3 1 12
11年 4 5 4
10年 2 4 4
08年 2 13 3
07年 11 13 9
06年 10 2 4
05年 8 7 1
04年 3 13 7
※09年は不良馬場のため割愛
かなり後方からの追い込みが届いていることもありますが
07年のように後方からの差しだけで決着することは珍しく、
前の馬が絡むことが多いようです。
07年と10年はラップ構成が非常に似ているのにも関わらず
上位馬の位置取りが全然違っています。
・・・単純に前に行った馬の能力の違いが出た感じですね。
展開の影響もありそうですが、基本的には能力重視。
速いペースでも前で踏ん張れる馬がいれば非常に有力だと考えて良さそうです。
11年はシルポートが大暴走、結果として速い時計となりましたが
ほとんど横並びでなだれ込むような形となり、位置取り有利だった馬が
そのまま上位に入る低調な結果となりました。
逆に12年は前半をかなりゆったりと通過。
後半が非常に締まった後傾ラップになり、前につけたガルボ、
逃げたコスモセンサーが1着、2着。
走破時計は同じ1.32秒台での決着でしたが内容には大きな
違いがありました。
13年はさらにスローで前半を通過、06年以来の47秒台に突入して
しまいました。7歳馬2頭が前で粘りましたが、内を差してきた
クラレント、ダイワマッジョーレが1着、2着。
クラレントは安田記念には出てきませんでしたが、ダイワマッジョーレは
後方から届かず9着に敗れているわけでレース内容としては
低調だったことを逆証明してしまった感じ・・・。
14年は雪のため、翌週に順延になった影響もあったかと思いますが、
重馬場の中、打って変ってハイペースとなった展開を
後方からホエールキャプチャが差し切ってコース適性の高さを示しました。
(安田記念は不良馬場になったため、繋がらず)
今後のGⅠ戦線にも関係していくレースになるかは内容次第、
好レースを期待したいですね(^^)
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