血統的な適性を見てみたいと思います。
【競馬場別重賞勝ち数】※ダート、ジャンプを除く

過去にも種牡馬データとしてまとめたことはありますが、
今回は競馬場別(コース別)の重賞勝ち数をカウントして
傾向を見てみました。
★ハーツクライ
まだ開花しだしたところ、という感じで重賞の勝ち数自体は
少し見劣りますが、これから徐々に増えていくことになりそう。
最も優秀なのは東京競馬場。今年はダービー、オークスを制覇。
先日のアルゼンチン共和国を制したフェイムゲームは東京重賞
2勝目を達成していますし、ジャスタウェイも天皇賞秋、
安田記念と東京で素晴らしい成績をおさめています。
基本的には直線が長いコースが得意で2000m以上の
距離での成績が圧倒的に優秀なのも特長。
京都外回りコースではカポーティスターが日経新春杯を
勝ったのみですが、傾向的には今後もっと活躍がありそうです。
ただ・・・菊花賞のワンアンドオンリー、天皇賞春の
ウインバリアシオンを見ていると下り坂を上手く利用出来る
タイプではないのかも・・・。
★ディープインパクト
重賞勝ち数を見ても、国内最強種牡馬であることは明白。
種牡馬デビュー前に疑いの目で見ていた自分が恥ずかしくなります(笑)
外回りコースの勝ち星は内回りコースの3倍近い成績。
圧倒的に直線が長いコースが得意な傾向が出ています。
東京も凄い成績ですが、京都外回りコースの成績は超強烈。
他の種牡馬と比較してみると特に際立っていることがわかります。
長い距離でも問題はありませんが、1600~2000mの
成績が特に優秀。スタミナよりはスピード能力の高さが
好成績の源になっている印象です。
★ステイゴールド
種牡馬デビューから長く下積み修行?が続いていましたが
ここにきて大ブレイク。年齢を重ねて充実してくる種牡馬、
というパターンもあるんですね・・・。後継種牡馬も
続々とスタッドインしていますが、まだまだ頑張って貰いたい
種牡馬だと思います。
特筆すべきは内回りコースの強さ。
中山、阪神内コースでは他の追随を許さない好成績となっています。
京都外コースでも4勝を挙げていますが、菊花賞のオルフェーヴル、
ゴールドシップ、天皇賞春を連覇したフェノーメノのものであり、
血統的な適性、というよりは能力の高い馬が外コースを克服した、
という見方の方が良いかもしれません。
★キングカメハメハ
SS系種牡馬の飽和状態の中、頑張って欲しい種牡馬。
年による変動が激しく、有力馬は大挙して送り込んだと思えば
まったく名前が聞こえない年もあり・・・不安定さ加減は
少し気になるところです。
どちらかといえばアベレージよりも超大物を出すホームランバッター的な印象。
体調を崩して種付けを途中終了した
ということですが、なんとか無事回復して貰いたいものですね。
内コースの内、5勝はロードカナロアが1頭で叩きだしたモノ。
本質的には数字以上に外コースの方が得意だと考えられます。
かなり瞬発力に特化した感じで、長く脚を維持する展開よりも
末脚勝負になった方が合いそうです。
京都外回りコースはディープインパクト産駒には離されながらも
この中では2番目に多い勝ち星。適性的には問題ないと思われます。
距離は2000m以下の方が良さそうですが2400mまでは守備範囲。
