
※京都2000mのコース図と秋華賞の平均ラップ(01年~)
秋華賞が行われる京都2000mはスタンド前の直線の半ばからスタート。
300mほどですぐにカーブに入っていくため、先行するなら内枠が有利となります。
前半1000mはおよそ58秒台から60秒台の間。
年によって変動があり、12年は例外的に超スローになりましたが、
基本的に大きく緩むことはなく、締まった流れになりやすいようです。
2000mという微妙な距離だけに少し様子を見ながらになると
道中の上り坂辺りで緩むポイントが出来るかもしれませんね。
残り800mの地点からは下り坂。
ここから一気に加速していく年と、ここでもまだペースをあまり上げずに
我慢する年がありますが、後方から一気に詰め寄ってくる地点なので
前の馬はこの辺りから脚を緩めずに行かねばならない展開になりやすいと
考えられます。
坂を下り終わった後ろから3つ目のラップが12秒台だと馬群が縮まり、
差し決着になりやすく、11秒台前半だと縦長の隊列で直線に入る傾向。
先行馬が残りやすくなりますので、前の馬の脚質に注意したいところです。
内回りということでコーナーでは外を回した馬の方がスムーズに
直線に向かえる感じ。逆に内に閉じ込められた馬は馬群を割る根性がないと
スムーズな追い出しは難しそうです。
この辺りは馬格の問題も大きく作用しそう。
ただし、上手く抜けられたら非常に有利になるだけに
内枠の差し馬については性質に注目したいところです。
騎手の判断、馬の資質が大きく展開の分かれ目になってきそうですね。
内をスムーズに回れた先行馬は800mダッシュで脚が持つかどうか。
外を回した馬は十分に加速をつけることが出来るかわりに
外に膨らむロスが出るわけで、末脚の能力でその差を埋められるかどうか。
微妙なタイミング、コース取りで結果が分かれてきそうなレースだと思われます。
【4コーナー位置取りと着順の関係】
1着→2着→3着
13年 8 14 11(番手)
12年 9 2 11
11年 2 3 5 ※稍重
10年 8 12 4
09年 5 14 10
08年 7 11 1
07年 1 4 12
06年 6 4 6
05年 9 2 14
04年 16 7 7
03年 6 11 3
02年 2 10 7
01年 2 14 9
先行 4 3 2
好位 3 2 3
中段 5 1 3
後方 1 7 5
ある程度先行有利ですが、2着にはかなり後方の馬も突っ込んできており
はっきりした傾向にはなっていません。
まさにレースの構造どおりの数字の配分という感じです(爆)
単純に考えると・・・ある程度ペースが速くなってくると後方の馬が
詰め寄る隙がなく先行有利の傾向が助長される・・・そんな感じでしょうか。
秋華賞のデータのようにバラバラの数字(位置取り)が出てくるときは
メンバーの質などの外的要因が構造的要因を上回るということだと
考えられますので、内容と力関係、脚質などが重要になります。
素直に強い馬を評価したいレースだとも言えますが
ちょっとした要因でレースの性格が変わる、とも言えますので
非常に悩ましいですね(^^;
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