開幕週のパンパンの馬場で毎日王冠が行われました。
抜けた馬はいないものの、素質馬、実績馬がずらりと揃いオッズも割れまくり。
3.2倍の1番人気のワールドエースを筆頭に10倍圏内に6頭がひしめく大混戦。
秋に向けて好スタートを切ったのは・・・
予想は→ココ
結果は・・・
1着 エアソミュール 1.45.2 上がり33.3
2着×サンレイレーザー クビ
3着 スピルバーグ
5着◎グランデッツァ
6着△ロゴタイプ
13着▲ワールドエース
14着〇ダイワマッジョーレ
※全着順は→ココ
ポンと出たウインマーレライをかわしてなんとサンレイレーザーが
ハナを切って逃走。乗り替わった田辺騎手が積極的な騎乗に打って出ました。
3番手にグランデッツァ、少し離れてミッキードリーム、内からディサイファ、
外からロゴタイプ、続いてダイワファルコン。
中段の内にエアソミュール、並んでダークシャドウ。
少し遅れてダイワマッジョーレ・・・今回はただでさえ小柄な馬なのに
▲12kgと大幅なマイナス体重。うーん、順調ではなかった感じです。
後方の内にペルーサ、外にワールドエース・・・大外枠からなので
仕方ないとは思いますが、小牧騎手は慎重に控えてしまいました。
スピルバーグ、ロサギガンティアが後方からになり、最後方にダノンヨーヨー。
12.9-11.0-11.5-11.7-12.0-11.8-11.2-11.3-11.8
前半800m 47.1
中間200m 12.0
後半800m 46.1
毎日王冠は道中がスローになる年と締まったペースになる年の
大きく2パターンに分かれますが、今年は完全に締まったペース。
グランデッツァが逃げることを想定していたので、微妙にズレましたが
それでも47.1で前半を通過しています。
3コーナーからのカーブで少し落ち着けたものの、緩むほどではなく
カーブの出口に向かって少しペースを上げて、直線入り口で急加速。
田辺騎手の手腕が光る見事な逃げ方だと思います。
最内を通ってサンレイレーザーがリズムよく逃げて後続を突き放して独走態勢。
これまでどちらかと言えば末脚勝負に出ていた馬ですが、こんな新味が出せるとは
驚きの好騎乗(^^)g
離れて馬場中央をグランデッツァが追いかけて、ウインマーレライを
競り落としたものの、前とは差が縮まらず、逆に差し馬に並ばれてしまうと
抵抗できずに脱落。
最後はちょっと追うのを控えた感じになってしまいました。
好位から伸びたディサイファとグランデッツァの間を抜けて
エアソミュールが力強く伸び、最後にサンレイレーザーを
僅かにかわして重賞2勝目!
気性難さえ出なければ能力の高さは高く評価出来ることを
改めて証明しました。
3着には後方から追いかけたスピルバーグ。
速いペースだと位置取りが悪くなってしまいますが、
強烈な伸び脚は重賞でも通用することを証明しました。
距離延長でもう少し前に行ければ大きいところでも出番があるかもしれません。
★レース後のコメント
1着 エアソミュール 武豊騎手
「最後、馬がもう一段伸びてくれました。以前に比べて馬も乗りやすくなり、
気性の難しいところも少しおさまって成長していました。スタート前も
落ち着いていましたし、スタートしてからは折り合いに気をつけて乗りました。
枠順もよかったですし、この馬で折り合えたのは初めてでした。
僕も春夏はおとなしかったので、秋は目立ちたいと思います」
2着 サンレイレーザー 田辺裕信騎手
「惜しかったです。ゲートの出に関してはわかりませんでしたが、
前に行くことは考えていました。欲を言えば、もっとマークが緩ければよかったです。
力を出し切れたと思います」
3着 スピルバーグ 北村宏司騎手
「もう少しでした。直線ではあの位置を通るしかありませんでした」
5着 グランデッツァ 秋山真一郎騎手
「道中はいい感じでしたが、残り数十メートルで止まってしまいました。
直線でディサイファが来たときにスッと離していけませんでした」
6着 ロゴタイプ 三浦皇成騎手
「最後にまた盛り返していましたが、もう少しうまく馬群の中で
我慢できるようになるといいと思います」
7着 ロサギガンティア 柴田善臣騎手
「返し馬はよく、気持ちに余裕があるなと思いましたが、ゲートに入った途端に
うるさくなりました。まだ体も重いですし、叩いてだいぶ変わってくると思います」
9着 ペルーサ 戸崎圭太騎手
「スタートはうまく切ってくれました。しかし、スッと反応できず、
置かれてしまう部分がありました」
13着 ワールドエース 小牧太騎手
「ハミがかからないまま終わってしまいました。押して行ってもダメでした。
馬は落ち着いていて、いいかなと思ったのですが......。
久々という点もあったのでしょうか。残念です」
あえて田辺騎手を擁してきたサンレイレーザーに注目出来た点は
良かったのですが、グランデッツァが止まってしまうとは・・・(T_T)
ワールドエースは「東京の小牧騎手」だけに1番人気で
印を回すべきではなかったかも。
馬体の出来が良く見えたのに釣られてしまいましたが
休養明けの輸送競馬、という点も含めて、もっと疑ってみるべきだったと
反省です。
それにしてもサンレイレーザーは生粋の逃げ馬かのような
ハマりっぷりでした。騎手によって馬は変わると改めて感じましたね。
次走からはどんな競馬をしてくるのか、要注目だと思います。
実力的に評価出来る馬が多過ぎて、印は完全にハズレてしまいましたが
力を出せた馬、逆に今後に黄色信号が点灯した馬、と大きく明暗が
分かれてしまった感じです。
力関係はさらに混迷の度を深めたような・・・?
