けいけん豊富な毎日

凱旋門賞回顧  担【けん♂】

06年に凱旋門賞に挑戦したディープインパクトは3歳馬レイルリンクに
屈っしただけでなく、6歳牝馬のプライド(鞍上ルメール)に後から差される
という日本国内では誰もが想像も出来ない結果に終わりました。

ディープインパクトを有馬記念で破ったハーツクライはその勢いでドバイを制し、
鞍上のルメール騎手の進言により、キングジョージ6世Sに挑戦しましたが
前年の凱旋門賞馬ハリケーンラン、芝ダート兼用の名馬エレクトロキューショニストに
敗れて3着。

国内GⅠをどうしても勝てなかったステイゴールドはドバイシーマクラシック
(GⅡ)を勝ち、01年の年末には引退レースとなった香港ヴァーズでとうとう
GⅠ制覇。産駒のナカヤマフェスタ、オルフェーヴルは凱旋門賞に挑戦し、
2着が3回・・・健闘はしているものの、あと一歩及ばない成績に終わっています。

今年の凱旋門賞には奇しくも海外に夢を求めて転戦していった
3頭の名馬の産駒が挑戦することになりました。

血統的な適性ではゴールドシップ、世界ランク1位という実績を
引っさげたジャスタウェイ、斤量差で有利とされる3歳牝馬として
初の凱旋門賞挑戦となったハープスター

まさに現在考えられる最強の布陣で挑んだ欧州最高峰のレース、
凱旋門賞でしたが・・・

後方から外を回したゴールドシップ、ハープスターは
結果的にコーナーリングで大きなロス。

ゴールドシップは捲り上げて前に並ぶくらいの位置にいないと
勝負にならない馬なので、この時点で残念ながら終了。

ハープスターはゴールドシップを置き去りにして
凄まじい加速力で直線の外を伸びていったものの・・・
こちらも時すでに遅し。最後は前と同じ脚色になって
6着までが精一杯。

後方から内を突いてショートカットしたジャスタウェイは
直線半ばで一旦クビを上げて走るのを止める感じで失速。
その後に改めて伸び直しているだけに、スムーズに抜けたら
もう少しやれたかもしれませんが、突き抜けるまでは・・・

レース後のコメント
ハープスター号(6着) 松田博資調教師
初めての経験だし、いつものパターンで負けたのだからしようがない。
もう少し行けていればと思うが、終わったことを言うつもりはない。
馬は良く頑張ったと思う。日本に帰って、どの様な競馬をするか期待したい。


ハープスター号(6着) 川田将雅騎手
いつもどおりの競馬をということで、馬はよく頑張ってくれた。
これだけの大きな期待をいただいて、結果を残せなかったことは申し訳ない。
4コーナーを回るときの雰囲気も良く、直線では頑張ってくれた。
凱旋門賞(G1)という大きなレースで騎乗をさせていただいて、
ただただ有難い気持ち。レースに悔いはない。これがハープの競馬だと思う。


ジャスタウェイ号(8着)、ゴールドシップ号(14着) 須貝尚介調教師
世界は甘くない。厳しい競馬だった。応援してくれた皆さんには
申し訳ない気持ち。人も馬も順調にきてくれたのは何よりだった。
現地の関係者にも感謝したい。
挑戦しなければ勝つことはないので、いつかまた挑戦したいと思う。
この後のことは、日本に帰って様子を見て考えたい。


ジャスタウェイ号(8着) 福永祐一騎手
返し馬の感触はよかった。良いスタートは切れたが、行き脚がつかなかった。
最後はじりじりと伸びてはいるので、距離は問題なかった。
僕自身、凱旋門賞(G1)はワクワクしたし、乗っていて楽しかった。
チャンスはあると思っていたが、なかなか簡単にはいかないですね。


ゴールドシップ号(14着) 横山典弘騎手
馬は頑張ってくれた。結果はしかたない。そんなに世界は甘くない。
走り方は日本のレースと変わらなかったし、力は出してくれた。やれることはやった。


勝ったのは昨年の凱旋門賞馬トレヴ
今期はなかなか勝てないレースが続いていましたが、
ここにきて調子を上げているという陣営のコメントどおり、
まったく衰えも感じられず、58kgという斤量も問題にしない
素晴らしい走りで連覇を達成しました。
前から抜ける隙のない競馬・・・うーん、こういうレースこそ
凱旋門賞で求められる資質だと改めて感じる内容でした。

2着は昨年の8着馬フリントシャー
3歳勢有力と言われる中、古馬として存在感を発揮してくれました。
昨年のパリ大賞典以降、勝ち星には見放されていますが
いつも上位を競い合える底力は評価出来ると思います。

3着にはシーザスターズの産駒でキングジョージ6世Sを制した
3歳牝馬のタグルーダが入線。
残念ながら父娘制覇はなりませんしたが、今年の世代トップクラスの
力は示したと言えそうかと。

正直なところ、ここまで手も足も出ない結果に終わるというのは
やはりショックです。
ため息すら出ない完敗。

個人的には凱旋門賞はあくまで「欧州最高峰のレース」であり、
マスコミが言うような「世界一」だと思っていませんが、
(世界一と表現した方が一般的にはわかりやすい、とは思います)
それでも日本馬がこのレースを制することは
日本競馬の国際的評価の向上、日本馬の血統的評価の向上により
さらにダイナミックな血の交流の促進、といった意味でも
価値は高いと思います。
今後もこうした挑戦は続けていって貰いたいところ。

夢はまたお預け。
ディープインパクトのときもオルフェーヴルのときも
「もう当分、こんなチャンスは来ないかもな」
と思ったわけで、また思ったよりも近いうちに「今度こそ!」
というタイミングが来るかもしれません。

馬だけでなく、騎手も含めてそのときまでに更なる
レベルアップを期待したいものです。

コメント


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うーん

悔しいやら情けないやら…
ローテーション、馬場などもう凱旋門賞専用騎を作りましょうよ ディープやオルフェーヴルのような抜けた馬ならともかく世代最強馬辺りが挑戦しても勝てませんね…

REG | URL | 2014年10月06日(Mon)02:50 [EDIT]


ぶっつけは難しい…

ぶっつけ本番では勝てないですね。
本当に勝つつもりならば前哨戦を使わないと、欧州No1を決めるレースに、欧州競馬関係者に、失礼だと思います。

富士貴石 | URL | 2014年10月06日(Mon)08:00 [EDIT]


けんさんお疲れ様ですm(._.)m
フジテレビで観戦しましたが民放はダメですね(;´д`)
こちらが挑戦者なのに上から目線的な発言が・・・・

結果は残念でしたがこれで終わりじゃないですし、これからも応援していきます!(^o^) 
スプリンターズSは1~3着まるまる買ってませんでした(笑)(°▽°)

ストイック | URL | 2014年10月06日(Mon)12:54 [EDIT]


難しいですね

残念
位置取りで諦めちゃってました
切れるといっても欧州屈指の馬とやり合う中で多頭数ですから厳しいものがありますよね
戦略だったのかポジション取りに負けたのか適性の問題か
少なくともコンディションは素晴らしく見えたので、これらしか敗因が…
少なくともシップはハープに切れ負けする以上前目の競馬が正攻法に思いましたし、、、
いやはやとにかく残念です

たけ | URL | 2014年10月06日(Mon)20:02 [EDIT]


 けんさん

 こんばんは、いつもお疲れ様です。トレヴ強かったですね~
一番怖いと思ってたけど去年は斤量有利だからて言われて
たけど、今年も勝たれるともう脱帽ですね(笑)

期待したシップ君は相変わらずの気性的に難しい所が出て
た様な気がします。まあ冷静に考えると去年の有馬で
オル君に9馬身も離されていて、あのオル君でも勝てなかった
レースだしなあと…でも競馬て何が起こるか?わからないし
スプリンターズSで芝未勝利馬がG1勝つんだから、もしかしたら
なんて淡い期待したんですが(笑)

昨日のレース見てもしかして、ステイ産駒ならフェノーメノ君の方が
好勝負出来るかも?と思ったのは、私だけでしょうか?

長文ですいません(謝)

マロン | URL | 2014年10月06日(Mon)22:03 [EDIT]


>REGさん
あまりの敗戦に声も出なかったですね。
期待が大きかっただけにショックでした。

凱旋門賞専用機を作る、となるとおそらく
国内では勝てず実績が積み上げられなくて
遠征どころではなくなる、というジレンマ(爆)
日本でも強くて仏でも強い・・・この注文は
難しいですよね・・・(>_<)

けん♂ | URL | 2014年10月06日(Mon)23:06 [EDIT]


>富士貴石さん
たしかにこれまで結果を出した馬は全て
前哨戦を使っているわけで、その意味でも
今年はある意味傲慢な挑戦だったのかも
しれません。

オルフェーヴルのときにも欧州の芝にあった
走り方が出来るようになってきた、という話が
あったわけで、使っておくというのは
馬にも騎手にも重要なポイントだと思います。

けん♂ | URL | 2014年10月06日(Mon)23:09 [EDIT]


>ストイックさん
テレビ局も「今年は勝つんじゃないか」という
雰囲気にのせられた感じですね(笑)

おそらく勝ったときの準備もたっぷり
用意していたのではないかと(^^;

おっしゃるとおり、凱旋門賞も国内の競馬も
これで終わりではありません。
これからも楽しんでいきたいですね♪

けん♂ | URL | 2014年10月06日(Mon)23:13 [EDIT]


>たけさん
道中は後方でも少なくとも4コーナーまでには
前にいないと厳しかったと思います。

フォルスストレートがあることを
考えると位置取りを押し上げるのは難しく
完全に騎乗ミス,というか作戦ミスだった
感じもありますね。

中ではジャスタウェイはチャンスがありそうでしたが
伸びなかったのは状態なのか、能力なのか・・・
うーん、消化不良です。

けん♂ | URL | 2014年10月06日(Mon)23:17 [EDIT]


>マロンさん
私もまったく同じで実はフェノーメノが
一番チャンスがあるのではないかと思いました。

血統も抜群ですし、脚質は前から・・・
末脚に威力もあって、鞍上は蛯名騎手!
年齢的な課題も出てきますがなんとか
来年は・・・?!

けん♂ | URL | 2014年10月06日(Mon)23:19 [EDIT]


こんばんは

ハープスターしか見ていなかったのでその事についてだけコメします。
ホワイトマズルで武豊騎手が凱旋門賞に挑戦した時、「凱旋門賞であんな後ろから競馬したんじゃ勝てるわけない。タケは日本へ帰れ。もうヨーロッパに来るな」と言われたそうです。

昨日の凱旋門賞見てまさにこの事を思い出しました。いくらハープスターが追い込み馬でも世界最高峰のレースであの位置からは届かないですよ。 フランスで前哨戦をやってくれていたら、川田騎手も違う騎乗が出来たと思うのですが……。
最後猛然と追い込んできただけに残念です。

名無し | URL | 2014年10月07日(Tue)00:03 [EDIT]


>名無しさん
実際のところ、国内のトップジョッキーでも
国内の中でも乗り慣れていない競馬場に行くと
まったく力が出せなかったりします。

ましてや海外の競馬場となれば・・・
仕掛けどころ、コース取り、道中の配分など
わかるはずもなく、本番で手探りの騎乗に
なてしまうのは否めないかと。
もちろんそれで「凱旋門賞」を勝とうというのが
間違ってますよね。

おっしゃるとおりハープスターは
凄い伸びでした。あの脚を活かせる騎手が
ちゃんと騎乗したら・・とか考えてしまいます。
本当に残念・・・

けん♂ | URL | 2014年10月07日(Tue)07:44 [EDIT]


 

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