今週は台風の接近もあって小倉は週半ばから週末にかけて雨予報。
小倉記念(小倉2000m)はほぼ間違いなく重~不良馬場での
開催になる見込みです。
先週の佐世保Sではかなりのハイペースで飛ばした先行馬が
内を通って前残り。
小倉1200mはペースが上がり過ぎると外の差し馬が
飛んできやすくなるコースだと考えられますが、佐世保Sでは
4コーナーで先頭にいた馬が1着、2番手の馬が2着、
3番手の馬が3着と位置取りそのままの決着になったわけで
かなり内の馬場状態が良かった印象です。
これが週末までの雨でどう変わって来るかですが、
まずは土曜の開催で内は間違いなく荒れてくると思われるので
先週のような形の前残りは・・・考えにくいかと。
先行馬が内を空けてコーナーリングするようだと
後方から内を突いてショートカットする馬も出てくる可能性がありそうです。
ただし、この場合は荒れ馬場適性(重馬場適性)が必須。
単純に外を回して上がってくる馬は外に大きく振られる公算が高く
外伸びの馬場状態だとしても、湿った馬場の中で前に届くかどうかは
かなり微妙になりそう。
前に行けて、さらに湿った馬場に強い馬がいれば確勝コース?
昨年の小倉記念も稍重の馬場状態で行われたわけですが
ダコールが33.9の末脚を使えている点をみるとそこまで
グズグズの馬場ではなかった模様。
勝ったメイショウナルトは上がりが掛かる馬場状態は
苦手ではありませんが、本質的に湿った馬場が得意かどうかは微妙。
特に今回は斤量を背負う点が気になるところです。
今回の登録馬の中では・・・重馬場上昇度の高いキングヘイロー産駒が
2頭いますが、オートドラゴンは10歳、レジェトウショウは8歳と
重馬場適性以前に大きな問題があるわけで(爆)
穴として狙うにしても相当な大冒険(^^;
重馬場をあまり問題にしないグラスワンダー産駒の
ミキノバンジョーは小倉の重馬場で勝利があり、
前走の七夕賞でも離されながらも5着と調子は上向き。
・・・とはいえ、今回と同じメンバー相手に負けているだけに
ちょっと無理筋・・・?
マンハッタンカフェ産駒にも重馬場適性が高い馬が出ており
ゲシュタルトは稍重の中日新聞杯(小倉開催)で2着、
不良馬場のAJCCで3着があります・・・ただし
11年、12年のことだけに、ここにきて急な復活を考えるのは
これまたかなり厳しいものがありそう。
あとは・・・ほとんどがディープインパクト産駒。
キレを身上にする馬が多く、湿った馬場はマイナスに
働きやすい血統ですが、良馬場の複勝率が高過ぎるだけで
湿った馬場での複勝率も低下するとはいえ、
他の血統に比べれば比較的高めだったりします。
(本格的な重馬場巧者の血統には見劣りますが^^;)
不良馬場の菊花賞で2着に入ったサトノノブレスは
その後、馬体重を増やしてビルドアップしており、
比較的湿った馬場への抵抗力は高そうです。
ラストインパクトは同じく菊花賞で4着。
4コーナーではサトノノブレスと同じような位置にいながら
末脚で差をつけられてしまっており、馬場の悪化はおそらく
マイナス材料になりそう。
本質的には小回りコース向きに思えるニューダイナスティは
前走同様内をすり抜ける競馬が出来れば、と思っていましたが
重馬場のアザレア賞、稍重の新潟記念で脚が鈍っており、
どうやら雨は苦手。キレ不足の馬は得てして湿った馬場は
プラスになったりするんですが・・・
マーティンボロは湿った馬場でもそれなりに安定して
結果を出していますが、脚自体は鈍っており、
位置取りや仕掛けどころを活かした粘り込んだという感じ。
本質的には湿った馬場はマイナス材料、馬格がない点でも
力の要る馬場になると厳しくなるかも。
ダコールは・・・前につけられた以前ならまだしも
今のように後方から脚を使うスタイルだと明らかに雨はマイナス。
ただし、湿った馬場への適性はそれなりに高く、末脚は伸ばせるので
位置取りと前の馬の止まり方次第でしょうか。
