1番人気がグランデッツァの3.6倍、以下10倍以内の馬が6頭と
オッズが示すように混戦模様。
ひとまず実績と位置取りメインに予想をまとめてみましたが・・・
予想は→ココ
結果は・・・
1着 ラブイズブーシェ 2.00.1 上がり36.0
2着 ダークシャドウ 3/4馬身
3着 ステラウインド
9着〇トウカイパラダイス
10◎グランデッツァ
11△アスカクリチャン
12▲アドマイヤタイシ
※全着順は→ココ
ガクッ _| ̄|○ マジデスカ・・・
外からハナを奪って行ったのは想定通りトウカイパラダイス。
グランデッツァが続き、内からゼロスも先団に取り付いて追走。
バウンスシャッセも積極的に行ってグランデッツァをこするような
形になりましたが、控えてその後ろ。
アンコイルド、アドマイヤタイシが続き、中段にナカヤマナイト、シゲルササグリ。
ステラウインド、リルダヴァルが控え、その後ろにラブイズブーシェ。
それを見ながらダークシャドウは後方から。
アドマイヤフライト、サクラアルディートに続いてサイモントルナーレ、
最後方にアスカクリチャンという態勢。
12.3-11.3-12.2-12.0-11.8-11.7-12.0-11.8-12.3-12.7
前半1000m 59.6
後半1000m 60.5
前後半のトータルでみると、平均ペースっぽく見えますが
ここ2年及び、函館記念の平均ペースとグラフで比較してみると・・・
【函館記念ラップ比較】

例年、スタート直後にペースアップしてからズルズルとペースダウン
していく形になっているわけですが、今年はかなり異質。
すんなりと周りの馬が控えたことで、スタート直後はゆったりと
行くことが出来ましたが、その余裕もあってか下り坂に入った部分で
一気に加速開始。
場合によっては12秒台後半になることもある中盤部分を
11秒台で進む、という非常に締まった展開を作ってしまっています。
柴山騎手はスローのヨーイドンが(トウカイパラダイスにとって)良くない、
とコメントをしていましたが、その意識が強過ぎて厳しい展開を
作り過ぎてしまった感じ・・・(>_<)
過去の傾向からするとトウカイパラダイスは3ハロンの加速勝負では
強いレースを見せますが、2ハロンの急加速勝負だとキレ負け、
逆に4ハロンのロングスパートだと脚がもたない、というちょっと
好走域が狭いタイプだと考えられます。
さらに、道中はスローの方が合うタイプ。
今回は7ハロンのロングスパート(爆)
うーん、これでは持ち味は活かせず・・・
一緒についていったグランデッツァはハイペースでもある程度対応できる馬ですが
洋芝でこのロングスパートというのはやはり厳しかった模様。
直線に入って2頭とも並んで脚が鈍って・・・失速。
外を回して伸びてきたラブイズブーシェは前半は後方で脚をため、
後半に入って外からロングスパート気味に積極的に前に寄せる騎乗。
古川騎手の好判断が光る内容となりました。
後続を引き離しつつ、しっかりと伸びて重賞初制覇!
函館実績があるとはいえ、2番人気は過剰人気かと思いましたが
そういう欲ボケな思惑をあっさりと退ける見事な勝利だったと思います。
2着には一緒にくっついて伸びてきたダークシャドウ。
トップハンデの馬には厳しいレースですが、やはりGⅠで揉まれてきた
実力馬は一味違いましたね。
★レース後のコメント
1着 ラブイズブーシェ 古川吉洋騎手
「函館に入り、日が経つにつれて落ち着きが出て、馬はいい感じでした。
ゲートは悪かったのですが、内枠ですし、内から行くつもりでした。
向正面で外に出せるスペースがあったので、思い切って外に出しました。
手応えがすごくよかったですし、あとはタイミングだけでした。
長く脚を使える馬ですから、自信を持っていきました。今日は馬がよくがんばってくれました。
これからも応援して下さい」
2着 ダークシャドウ N.ローウィラー騎手
「全体的にはいい感じで運べました。残り600mでは勝ったと思ったくらいでしたが、
勝った馬の方が末脚は上でしたね。この馬にはもう少し直線の長いコースが
合っていると思います。だいぶ調子のよかった頃の感じに戻っていると思います」
3着 ステラウインド 三浦皇成騎手
「馬は落ち着いていましたし、調教から息遣いも問題ないとわかっていました。
内々で直線まで我慢できましたから、脚を使ってくれると思いました。
馬は成長してよくなっています」
4着 アドマイヤフライト 藤岡康太騎手
「もっと前の位置が欲しかったのですが、なかなか進んでいかず、
厳しい位置になってしまいました。それを考えると、よく脚を使ってくれましたし、
力のあるところを見せてくれました」
5着 シゲルササグリ 四位洋文騎手
「速い脚はないと聞いていたので、早め早めの意識でした。勝ち馬には一気に
行かれてしまいましたが、ジリジリ伸びてよくがんばってくれたと思います」
展開としては・・・ハイペースの前崩れ。
あまり例のないパターンとなったわけで、今後に繋がるかといえば
正直微妙ではあるかも。
騎手の思惑はレースに大きく影響を与えてきますが、
意識とペースのバランスが崩れてしまうとこういう惨状になるという
競馬の怖さを感じさせる内容だった気がします。
いやー競馬は難しい・・・
