
※福島2000mのコース図と七夕賞(01年~:11年を除く)のラップ平均
七夕賞(福島2000m)について見ていきたいと思います。
七夕賞が行われる福島2000mはスタンド側のポケットからのスタート。
最初のカーブまで長い直線となっていますので先行争いに内外の枠の差は
ほぼないと考えていいと思います。
全体を通して2m以内の高低差と平坦な構造になっていますが
最初のカーブは微妙に下り坂・・・スタートから直線が続くことと
合わせて前半のペースは速くなりやすい傾向。
前半1000mは57秒台の超ハイペースから61秒台のスローペースまで
マチマチです。基本的には60秒を切る方が重賞の場合はスタンダードだと
思われますが、08~10年、12年は60秒を超えており、
今年もメンバー次第、ということになりそうです。
2コーナー辺りから向こう正面にかけて微妙な上り坂がありますが
ここでもそれほどペースが落ちることはなく、11秒台から12秒台前半の
淡々とした速めのラップが刻まれやすい傾向となっており、
あまり緩むポイントはありません。
3コーナーは角度がキツメですが・・ここでもそれほどペースが
落ちることはなく、後方の馬が捲くっていくタイミングが難しい感じ。
この辺りで騎手の腕が大きく影響してきそうです。
福島実績の高い騎手には注目したいですね(^^)
カーブの出口からは下り坂になっており、直線入り口では微妙に上り坂。
直線は292mと非常に短い表記になっていますが実際には
カーブの後半からロンシャンのフォルスストレートのような構造になっており、
最後の400mをダッシュするような感じ・・・
短い直線での瞬発力ではなく、カーブの途中から長く器用な脚を使える馬が
有利になる競馬場だと考えられます。
【4コーナー位置取りと着順の関係】
1着→2着→3着
13年 1 2 12(番手)
12年 5 14 1
10年 16 12 6
09年 4 14 11
08年 1 5 7
07年 5 15 5
06年 2 1 5
05年 2 1 6
後方からの馬も2、3着に紛れ込んでいますが
基本的には先行有利なレースという感じでしょうか。
先行馬が早めにスパートをかける展開になると後方の馬が
詰め寄って来れない、というのが大きな理由になってくると考えられます。
以前は開催が進んで馬場が荒れてくることで内が伸びない状態になり
大きく外に開いて横一線になり、差し馬の台頭もあったわけですが
昨年から開幕2週目、ということでかなり良い馬場状態で
レースが行われるようになったのは展開にも影響が出てくると思われます。
昨年は前の馬でワンツーフィニッシュ、今年も前に強力な馬がいれば
注目したいですね。
あとは内が荒れていないことで後方から内を突いて
ショートカットしてくる差し馬にも注目。
騎手の腕に大きく影響されますが、一発狙ってきそうなベテラン騎手には要注意。
12年には後方から猛然とトーセンラーが追い込んで2着に食い込んでいましたが、
これはレアケース。馬の力が抜けていた、としか言いようがありません(^^;
09年、10年も数字ではかなり後方から差しているように見えますが
実際にはコーナーでほぼ横並び一線・・・隊列の形は先行馬の質によって
変化すると思われますので、その辺りにも注目したいところです。
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