今年も少頭数になり、少し盛り上がりに欠ける感じもありましたが
上位人気3頭はかなりの実績、実力馬。伏兵も揃ってなかなか
面白いメンバーになったと思います。
予想は→ココ
結果は・・・
1着◎ゴールドシップ 2.13.9 上がり35.2
2着 カレンミロティック 3馬身
3着 ヴィルシーナ
7着〇ウインバリアシオン
10▲トーセンジョーダン
12▲ヴェルデグリーン
※全着順は→ココ
好スタートを切り過ぎた?ヴィルシーナが先手を取り、内に潜り込んで行った
カレンミロティックは控えて3番手。間に外から寄せて行ったフェイムゲームが続き、
好位の内にジェンティルドンナ、そしてその外にスタートで一旦
下げたところから上がって行ったゴールドシップ・・・うーん、
なんて自由奔放な馬(笑)
少し間を空けて内にデニムアンドルビー、並んでメイショウマンボ。
その後ろにウインバリアシオン、さらに内にホッコーブレーヴ。
先行気味に行くことを期待したトーセンジョーダンは後方に控え、
ヒットザターゲットの後ろ、最後方にヴェルデグリーンという態勢。
12.9-11.6-11.9-13.2-12.8-12.1-12.0-11.8-11.7-11.8-12.1
前半1000m 62.4
後半1000m 59.4
【ペース比較グラフ】

ここ2年の宝塚記念と01年からの平均ラップと今年のラップを
比べてみました。
形が落ち着いてしまうとヴィルシーナ(福永騎手)は一気にペースダウン。
4ハロン目、5ハロン目は過去に例がないほどの超スローに落として脚をため、
徐々にペースアップ。
6ハロン目からの4ハロン計は07年に改装されて以来、最も速く
締まった流れで通過しています。
今年のラップは過去の例と比べても明らかに異質。
スローからの急流、ロングスパート戦になっていることがわかります。
このペースを一団となって通過。
隊列の形がほとんど変化なく進んでいるので、後方に控えた馬も
スタートが遅かっただけで、道中のラップ自体は前の馬とほぼ同様の
数字を刻んで行っている、という感じになっています。
コーナーを曲がってフェイムゲームが並びかけてきますが
逆にヴィルシーナに振り落とされて失速、その外を力強く伸びてきたのは
昨年の覇者ゴールドシップ!
他馬が伸びあぐねるのを尻目にまさに悠々と馬場中央を突き抜けて
あっさりと3馬身差の大圧勝。
いやー本当にこの舞台での強さは特筆ものですね。
2着にはゴールドシップの後ろにくっついて伸びてきた
カレンミロティック。
大阪杯では逃げて同じようなロングスパートで失速していたので
評価を下げてしまいましたが、ヴィルシーナのペースに合わせたことで
今度は止まらず大健闘・・・。位置取り、コース取りも完璧だったと
思います。
3着にヴィルシーナが残ったことで、展開としては前残り。
後方から捲り上げようとした馬は全部まとめて脚が鈍ってしまい、
位置取りの差が結果にそのまま繋がった印象です。
★レース後のコメント
1着 ゴールドシップ 横山典弘騎手
「ちゃんと走ってくれました。『最後までがんばってください』と馬にお願いしていました。
ファン投票1位のプレッシャーもありましたし、気分でどうなるかという面のある馬なので
ホッとしました。素晴らしい馬です。メジロライアンでこのレースを勝ったときと
同じぐらい嬉しいですね」
4着 ヒットザターゲット 武豊騎手
「内々で我慢して、終いに賭けました。内は開かないと思ったので直線は外に切り替えたら、
中がきれいに開きました。もう少しで3着でしたね」
5着 デニムアンドルビー 浜中俊騎手
「内枠でスムーズな競馬ができましたし、牡馬の強豪相手によくがんばってくれました。
これからよくなっていくという段階でしたし、秋に期待したいです」
7着 ウインバリアシオン 岩田康誠騎手
「走りにくそうにしていました。いつもの反応がありませんでした」
松永昌博調教師のコメント
「馬場でしょうか。以前にもこういう負け方をしたと思います。3コーナーから
上がって行けませんでした」
9着 ジェンティルドンナ 川田将雅騎手
「ゲートを上手に出てくれましたし、道中は折り合いもつきました。
『前にカベを作って競馬をする』という陣営の指示通りに運べました。
向正面で目標をゴールドシップに切り替えたのですが、3コーナーで手応えが怪しくなって、
終いはバタバタになってしまいました」
11着 メイショウマンボ 武幸四郎騎手
「いい位置につけられましたが、4コーナー手前で手応えがなくなりました。
体調はよかったですし、ちょっとわかりません」
スローからの急流勝負を捲り上げるのはウインバリアシオンにとっても
絶好の展開なんですが、ちょっと道中で脚を削られてしまったのかも。
それでももうちょっとやれて良い気がするのは前走の天皇賞春と同様・・・。
脚元の故障から戻ってきた馬だけに、全開で走れる状態ではない
のかもしれません。
ジェンティルドンナはゴールドシップの後ろについて直線に
入りましたが、伸びあぐねて失速。休養明け、という問題だけでなく
こういう馬場状態は合わないことを改めて感じる内容でした。
うーん、前残りしやすい、という当初の考察の流れのまままとめれば
もしかして、という気もしますが、斤量負担の面も含めて
ちょっとこの結果を予想するのは私には難しかった気がします。
今年はダノンバラードが2頭いましたね(爆)
来年はもっと前の馬に比重をかけて考えてみたいと思います(>_<)
