前の会社の先輩(競馬の先輩)から電話が掛かってきました。
先輩「今回は簡単やったなぁ。誕生日馬券、獲ったやろ?」
私「え?なんすか、誕生日馬券って・・・」
先輩「え?知らんの?マジで?アホやな~」
私「いやいや、ほんまに知らないっす」
先輩「今回は7年ぶりに皇太子が観に来とったやろ」
私「そうみたいっすね」
先輩「皇太子の誕生日が2/23、横山典の誕生日が2/23、
さらにワンアンドオンリーの誕生日も2/23、その上やな、
ノースヒルズの前田オーナーの誕生日も2/23やったんや、凄いやろ」
私「偶然にしても恐ろしい一致ですね(笑)」
先輩「そやろ、橋口師にダービー獲らせたいとしか思われへんやんか」
私「たしかに・・・考察は別にしても押さえておきたくなりますね(爆)」
先輩「もう満腹や、安田記念はもうえーかな」
私「・・・そりゃご馳走様です(^^;」
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オカルトは別にして(爆)ダービーについて振り返っておきたいと思います。
2冠を狙うイスラボニータは外枠に入ったものの、2.7倍で1番人気。
続いてトゥザワルード、ワンアンドオンリー。
ウオッカ以来の牝馬のダービー制覇を狙うレッドリヴェールが4番人気と
続きました。
ヒモに入りそうな馬は多いものの、勝ち切れそうな馬というと・・・微妙。
悩ましいメンバー構成ということで少しフルスイング気味に振り回してみましたが・・・
予想は→ココ
結果は・・・
1着 ワンアンドオンリー 2.24.6 上がり34.0
2着◎イスラボニータ 3/4馬身
3着×マイネルフロスト
5着×トゥザワールド
7着×アドマイヤデウス
10〇ワールドインパクト
13×ハギノハイブリッド
※全着順は→ココ
逃げて行ったのは想定通りエキマエ。
後続を大きく離して独走態勢。
2番手にはなんとトーセンスターダム&武豊騎手 \(◎o◎)/!
外から一気に前に行って実質的なペースを握ることになりました。
3番手にサウンズオブアース、並んでイスラボニータ。
続いてタガノグランパ、ワンアンドオンリー。
うーん、控える想定だった有力馬が揃って前につけていくとは・・・
東京の芝状態を考えるとのんびりはしていられないわけで
トップジョッキーらしい選択ですね。甘く見過ぎました(>_<)
ワールドインパクトが外から寄せて、内にベルキャニオン。
先行気味に行くことを期待したマイネルフロスはその後ろの内。
外を上がってトゥザワールド、今回は逆に少し控え気味。
スズカデヴィアス、アドマイヤデウスは中段追走。
レッドリヴェールは後方に控え、ハギノハイブリッドも後方から。
ウイリアムズ騎手は牝馬をマークする選択・・・。
アズマシャトル、サトノルパンは後方から。
最後方にショウナンラグーンという態勢。
12.5-10.6-11.8-12.2-12.5-12.1-12.7-13.6-12.2-11.6-11.1-11.7
前半1000m 59.6
中間400m 24.8
後半1000m 60.2
大逃げを打ったエキマエのラップなので、実質的にはもう少しスローペース。
4コーナー手前でエキマエが故障を発生・・・ズルズルと下がってしまい、
替わってトーセンスターダムが先頭に立って直線へ。
4コーナー出口のラップが12.2・・・これはトーセンスターダムの
ラップになると考えられるわけですが、武豊騎手が東京2400mで
逃げる場合にはカーブの頂点辺りから加速を入れていく形になりやすく、
今回もおおよそそんな感じのロングスパートになっていると思われます。
持ったままでトーセンスターダムに並びかけていったイスラボニータに
外からワンアンドオンリーが迫って並んでの追い比べ。
末脚の比較だと0.3秒ほどワンアンドオンリーが上、という考察をしましたが
これだけ差のないところから脚比べになるのであれば・・・
まさに数字どおり。
イスラボニータを競り落してワンアンドオンリーがダービーを制覇しました。
オークスに続き、ハーツクライ産駒が2冠達成・・・
種牡馬の争いもますます激化していく予感です(^^)g
最内に切れ込んで脚を伸ばしたマイネルフロストが馬場中央を
追いかけてきたタガノグランパ、トゥザワールドの追撃を振り切って3着に入線。
期待した形ではありませんでしたが、松岡騎手らしい見事な騎乗だったと思います。
ヴィクトリアマイルをコイウタで制したときのことを彷彿とさせる
積極的なコース取りでした。
★レース後のコメント
1着 ワンアンドオンリー 横山典弘騎手
「嬉しいです。橋口先生にはいつもお世話になっているのでがんばるしかないと
思っていました。勝ててよかったです。どのレースでもそうですが、ゴールまでが
遠かったですね。スローペースで他の馬も苦労していました。僕の馬も道中は
力んでいたので、どこまで伸びてくれるかと思っていました。
前回は行き脚がつかなかったのですが、ダービーが目標ということで
今回は先生もスタッフもきっちり仕上げてくれていましたので、スタートよく、
無理なく好位で進めることができました。お父さんのハーツクライに比べると
まだ緩いところがありますが、それでダービーを勝つのですからすごいですね。
これからも順調にいって欲しいです」
橋口弘次郎調教師のコメント
「舞い上がって地に足がついていない状態です。ドバイで勝ったときも
こんな気持ちにならなかった。やはりダービーは別格です」
2着 イスラボニータ 栗田博憲調教師
「皐月賞ではこちらが前の馬をマークしましたが、今日は逆に目標にされてしまいました。
スタートして少しかかりましたが、蛯名騎手がなだめてうまく乗ってくれたと思います。
今後のことはまだまだこれからです」
蛯名正義騎手のコメント
「枠順の差です。勝ち馬と枠順が逆だったら着順も逆だったと思います。
内の馬場がいいのはわかっていましたし、向こうは黙っていてもあの位置。
こちらは内にポジションをとりにいってあの位置。やれることは精一杯やって
力は出し切っていますし、仕方ないです。最後もまた抵抗していますし、
秋にリベンジしたいです......」
3着 マイネルフロスト 松岡正海騎手
「引っかかりましたが、思い描いていたレースはできました。いい位置はとれましたが、
ペースが落ちた2コーナーで折り合えていればよかったです。最後は内側が
うまくあいてくれました」
5着 トゥザワールド 川田将雅騎手
「ゲートはいつも通り出てくれました。前に行こうとしたのですが、進んでくれず、
下げる形になりました。最後は盛り返しましたが、予定していたものとは違う競馬に
なってしまいました」
6着 ショウナンラグーン 吉田豊騎手
「残念です。もう少しもぐりこめていればと思ったのですが、誰も動かず、
この展開で上位争いをするには厳しかったです。他力本願ですが、折り合いは上手ですし、
秋はよくなりそうな雰囲気があります」
7着 アドマイヤデウス 岩田康誠騎手
「インコースで脚をためていました。直線で進路はあいたのですが、反応が鈍かったです。
まだ子どもっぽいところがありますし、これからよくなるでしょう」
8着 ベルキャニオン 戸崎圭太騎手
「前走よりも調子はよさそうでした。この短期間でよくなっていますし、
素質を感じます。それにしても今日はタイトなレースでした。これから巻き返したいです」
9着 スズカデヴィアス 酒井学騎手
「スタートは今日もしっかりと出てくれました。ペースが遅くなりそうだったので、
前めにつけるイメージを持っていました。押さずにスーッと行ってくれて、
ポジションをキープできました。しかし、1コーナーで馬群がギュッと狭くなり、
下がってしまいました。道中はフワフワしていましたが、うながしたら走ってくれました。
バテずに最後も脚を使っています。まだ成長途上ですし、もっとよくなりそうな
雰囲気は感じました」
10着 ワールドインパクト 内田博幸騎手
「行きすぎず下げすぎず良い位置につけられて、4コーナーまで手応えはよかったのですが、
交わしに行くときに伸び切れませんでした。まだまだこれからの馬です」
11着 サウンズオブアース 浜中俊騎手
「いい枠だったのでいいポジションにつけられて、スムーズに競馬ができました。
これから心身ともに成長してくれればいいと思います」
12着 レッドリヴェール 福永祐一騎手
「馬の雰囲気がよかったので、楽しみにしていました。いいスタートを切ってくれました。
外枠だったのでなるべく外を回したくないと思っていました。
イスラボニータの後ろにつけようとしたのですが、前へ押してくる馬がいて、
その位置をとれませんでした。直線でも伸びきれず、最後は失速してしまいました。
マイルのときのような切れ味を使えなかったのは確かです。
敗因が距離かどうかはわかりませんが、いいチャンスをもらって結果を出せなかったのは
残念ですし、申し訳なく思っています」
13着 ハギノハイブリッド C.ウィリアムズ騎手
「自分が想像していた馬と違っていて、最後はガス欠でした。
2~3番手が欲しかったですが、外から来られて前に行けませんでした。
残り300mぐらいで止まってしまいました。
みなさんはワンペースに近いイメージをもたれているかもしれませんが、
最後にビュッとくるイメージでした」
14着 サトノルパン 小牧太騎手
「まだ荒削りなところがあります。何とか我慢させてうまいこと乗ることができましたが、
最後は苦しがっていました」
15着 アズマシャトル 松山弘平騎手
「前半から押して押して行きましたが、なかなか進んでくれませんでした。
本調子ではないのでしょうか。前走よりも追い切りからよくなっていたのですが......」
16着 トーセンスターダム 武豊騎手
「びっくりしました。直線で左手前に替わった後、内柵の継ぎ目に反応して
触れてしまいました。こういう面を見せる馬ではないのですが、若さが出てしまいました。
直線までいい形になっていて、叩き合いに持ち込めそうでしたが、
まさかこんなことになるとは......。悔しいです」
ウインフルブルームの取り消し、エキマエの故障、トーセンスターダムも
レース中にトラブル、と荒れ模様となったのは残念ですが
上位は騎手と馬とが力を合わせて最高のレースをしたコンビが揃った感じで
ダービーという頂点を競うレースらしい結果に終わった印象です。
マイネルフロストを拾ったところは良かったものの、
横山典騎手の出方を読み違えたのは失策。
この芝状態でのんびり構える騎手ではなかったですよね・・・
枠順を考えても印を外したのは完全に欲目でした。
皐月賞でイスラボニータに末脚で及ばなかった馬の逆転は無理・・・
という観点自体は正解したわけで、もう一歩詰めが甘かった感じです。
適性、馬格といった面でもワンアンドオンリーの方が条件を満たしていたわけで
コーナーリングの鈍さを加味したとしても、中山よりは東京でこそ、でした。
うーん、欲目に釣られて目が曇る・・・来週はもっと自分自身に
しっかり問いかけつつ煮詰めたいと思います。
