少々話題先行気味でもあった気がしますが、話題になるような
馬が出てきてくれた方が競馬も盛り上がりますよね(^^)
ひとまず、今回の若駒Sとの比較ということで1月に同条件で行われている
福寿草特別を合わせて後半の流れを過去のレースと並べてみました。
【京都2000m3歳戦:後半ラップ】

京都内回りコースは一旦、坂を上って下りながらコーナーリング。
3歳馬のレースだとこの上り坂で大きく緩みがちで
今回の若駒Sも例外ではありません。
その意味ではスタミナを問うようなレースではなく、
瞬発力重視のレースだと言えそうです。
通常は下り坂に入ったところでペースがグッと上がることが多く、
勢いをつけて直線に入って行く展開になりがち。
しかし、今回は下り坂でもペースが上がらず抑え気味に
なっているのが特徴です。
坂を下り終わってから急激に加速し、直線入り口でさらに加速・・・
最後の1ハロンも脚が止まっておらず、しっかりと伸び切っているのが
注目のポイント。
下り坂の勢いを使っていないだけに、単純に馬自身の瞬発力の高さを
証明したレース、こういうレースが出来る馬は東京などの
長い直線でも期待できると思います。
前回のラジオN杯2歳Sでは馬群に入ってしまい、
ヴィクトワールピサをやり過ごしてから追いかける羽目になった
ヒルノダムールは今回はスムーズに内を突いて伸び脚を使うことが
出来ました。瞬発力の高さ、馬群を抜けて来れる気性の強さと操作性・・・
総合能力が高い馬ですね(^^)g
ルーラーシップは直線に入るまで追い出さず、ゆったりとコーナーリング。
内をヒルノダムールに掬われたところを追いかけて
グイッと加速しようとしましたが、前の馬の内側は進路が塞がっており、
一旦ストップをかけて、外に出し直して・・という大きなロス。
うーん、奇しくもエアグルーヴのいちょうSを彷彿とさせるような感じかも。
そこから猛然と急加速をしていった姿はまるで猫科の肉食獣のよう・・・
今回はスムーズな競馬をしたヒルノダムールの勝利に終わりましたが
追いかけたルーラーシップも十分に強い競馬を見せたと思います。
スタミナを問う流れではないので、レースレベルとしては
微妙な面もありますが、上位2頭の能力は評価して良さそうです。
うーん、なんとなくですが・・・ルーラーシップを見て
06年のアドマイヤムーンを思い出してしまいました。
スローの瞬発力勝負で結果を出したミスプロ系の馬・・・
ローズキングダム、エイシンフラッシュなど今年は似たような
タイプが多い感じです(^^;
アドマイヤムーンが実質的に結果を出したのは古馬になってからで
クラシック本番では厳しいペースを経験してきた馬に完敗。
果たして同じ轍を踏んでしまうのかどうか・・・興味深いですね。
出来ればメイショウサムソン、ドリームパスポートのような馬にも
出て来てもらいたいです♪
