ダービー出走馬の中でも今回初めてまともに内容をチェックした、
みたいな馬がいたりするのが個人的には非常に反省すべき点だと感じています。
ステップレース評価というものをちゃんと積み上げてきていれば
クラシックシーズンになって焦ることなく、もっとスッと詳しい考察に
入っていけるんじゃないか・・・と思うわけですが
なかなか時間が許してくれません(涙)
ダービーが終われば今度は07年世代がデビュー。
また一年、クラシックに向けて長い勝ち抜き合戦が始まっていくわけで
今度こそは考察、予想までは出来なくとも回顧という形ででも
重要なステップレースについてチェックしていきたいものです。
(さらに忙しくなってきているのでどうなるかわかりませんが・・涙)
で、今回のダービーなんですが・・・
皐月賞が終わった時点で完全に抜け出したと思ったアンライバルドに
ひとまず◎は打ったものの、思ったよりも迷わされています。
正直、能力については疑うべくもないと思うんですよね。
皐月賞の4コーナー手前からの猛ダッシュ能力はちょっと特筆すべきモノ。
速いペースで来て、さらに急加速がきくというのは
東京で3コーナーからのカーブで緩まずに流れてもあっさり
加速していけるということを示しており、ダービーに直結する内容を
見せたと思っています。
良馬場で普通にレースをしたらまず間違いなく勝つレベル・・じゃないかと。
インパクト的にはディープスカイよりも強いかも?!
こういう馬にこそ順調にダービーを勝ってもらって秋を楽しみにしたいわけですが、
今年の東京の極端なトラックバイアスと残念ながらグズついている天候のため、
一抹の不安が・・・。
岩田騎手はアドマイヤオーラでも少し仕掛け遅れ気味に
ダービーを走ったのが記憶に新しく(骨折の影響もありましたが)
大舞台で慎重になり過ぎて仕掛け遅れて伸びない馬場で焦る・・・
という事態もあるかもなんて考えてしまうんですよね・・・。
もう1頭、前哨戦?で明らかに異常な能力を示したのはジョーカプチーノ。
ちゃんと間隔を空けて、じっくり調整してきたのであれば
ここでも本命対抗くらいに推したい馬だと思います。
ただ、ファルコンSを制した後、中2週で中山に輸送して
NZTで3着、そこから中3週でふたたび東京へ輸送して
NHKマイルを超絶的な内容で制覇・・・そしてまた中2週で
東京へ輸送して大幅距離延長となるダービーへ・・・となると
あまりにも過酷なローテーション過ぎて状態が維持出来ているとは
とても考えられません。
調教ではかなりの動きをしているということで、
期待する声も多いわけですが、個人的には非常に推しにくいですね。
・・・というか私の頭が常識に縛られてしまっているのかも?
規格外の怪物だったりして?
ここでダービーに出ることがこの馬にいい影響を与えるかも
正直言って微妙。短距離馬・・・ではないと思いますが
将来的にマイル路線で大活躍出来そうな素質を見せているだけに
ここで無理をさせる必要はないんじゃないかと・・・。
あくまで個人的な偏見に近い考えですが、この2頭以外が
ダービーを勝った場合は・・・
「今年はダービー馬がいない年」
として過大評価し過ぎないようにしたいと思っています。
メイショウサムソン、ウオッカ、ディープスカイ、とダービー以降も
活躍を続ける(続けた)「世代のトップの象徴であるダービー馬」は今年の場合、
これまでのレース内容から言ってアンライバルドが獲るべき称号であり、
もし他の馬が勝つなら・・・
変な言い方ですが・・・インティライミやアドマイヤメイン、
スマイルジャック、などのダービー2着以降に失速気味になっていった馬と
同レベルの馬が「ダービーを勝ってしまった」と言うことに
なるかもしれないなぁ・・・と。
もちろん、素晴らしいレース内容でダービーを勝って
私の偏見など軽くふっ飛ばしてくれたならそれはそれで嬉しい事。
思った以上の能力を見せてくれることにも期待しています。
ダービー、菊花賞で力尽きて引退してしまった馬も多いので
全てのダービー馬がその後、古馬になって活躍出来たかはわかりません。
近年で言えばメイショウサムソンやウオッカのように古馬一線級路線でも
力を発揮していってくれるのか、アグネスフライトのように
失速してしまうのか・・・今年の「ダービー馬」の行く末への思いも含めて
今日のダービーを楽しみにしたいと思います。
