行われました。
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レースを振り返ってみたいと思います。
世界最高峰と言っていい3頭の出走により、回避する馬が
相次いで結局6頭立てという少頭数のレースになった
今回のキングジョージ。
少頭数になったことで逆に実力がぶつかり合うガチンコ勝負と
なりました。
スタート直後、レースを引っ張ったのはチェリーミックス。
ゴドルフィンがエレクトロキューショニストのペースメーカーとして
送りこんだ、と言われる馬です。
ハーツクライは戦前にルメール騎手がコメントしていた通り
3番手を追走。前には欧州最強馬ハリケーンランを置いての
展開となりました。
ルメール騎手の判断ですから仕方がないですが
ドバイシーマクラシックのような逃げの競馬も見てみたかったかな・・
とも思いますね(^^;
とはいえ3番手につける競馬は有馬記念でディープインパクトを
破ったときと同じ作戦。ここで世界一を狙うためには
必然の一手だったのかもしれません。
エレクトロキューショニストは後方からのレース。
しかし800mを経過して上り坂に入った頃から
ペース上げジリジリと前にあがっていき、
気がつけば2番手まで押し上げてきていました。
逆にハーツクライはジリジリと下がり気味・・
5番手くらいにまで下がってしまったのは作戦なのか
それとも馬場が合わないなどの不安が的中してしまったのか・・
一時はこのまま惨敗・・まで覚悟したわけですが、
最終コーナー手前からルメール騎手の手が動きます。
グイグイと着順を上げ、外から被せるように先頭に!
ハーツクライといえば元々差し一辺倒の馬。
強烈な差し脚こそがこの馬の持ち味と言えます。
日本の国内ではハーツクライが先頭に立ってしまったら
もうかわせる馬はいませんでした。
これは勝った!そう思わざるをえない完璧な展開!うわー!
しかしその内側でエレクトロキューショニストを操る
【世界NO1ジョッキー】デットーリ騎手の手が
物凄い勢いで動いていました。
完全に手の内に入れている馬だからこそわかるスパートのタイミング、
そして加速するのに必要な助走期間・・・
一度はハーツクライにかわされた電動死刑執行人が
ハーツクライの首を狙ってどんどん加速・・そして
なんと直線半ばで差し返してしまいます!
馬と騎手が一体になっているかのようにピッタリと
エレクトロキューショニストの背中に貼りつくデットーリ!
本当に凄いです。
しかし、もっと恐ろしい怪物が内側に控えていました。
最内の経済コースを通った欧州最強馬ハリケーンランの加速が
始まったのは500mの直線の半ばを過ぎてからでした。
日本が誇るハーツクライをかわし、そしてゼンノロブロイや
カネヒキリなどをいとも簡単に差しきった
このエレクトロキューショニストを
直線途中から差し切ってしまったのです。
気がつけば3/4馬身ほど引き離してゴールイン!
ハーツクライはエレクトロキューショニストに半馬身ほど
遅れた3着となりました。
世界は広い!
鳥肌が立ちました・・。
明らかにこの3頭しか走っていなかった、そう言い切れるほどの
三つ巴の叩きあい・・・
しかしハーツクライの1馬身先にいたハリケーンラン・・
その差は縮まることのない1馬身に見えました。
欧州の重い芝にも同じ父を持つハーツクライが対応できたことは
凱旋門を狙うディープインパクトにも好材料となったと
思います。
ハーツクライのリベンジを果たせるのか?
はたまたハリケーンランがふたたび嵐の激走で
日本馬の野望を打ち砕くのか・・。
しかし・・・本当に痺れましたね~(^^;
なんか凄すぎてレースが終わった途端ほうけてしまいました(笑)
関西放送を観れなかった方、今回たまたま観損ねてしまった方、
多分JRAのサイトなどでこのレースも見れるようになると
思いますが・・・必見です!
このレースで「世界」を観てください。
