フリーではいきなりの大転倒!
普通の女性なら戦意喪失してもおかしくないほど激しくリンクに叩きつけられた
浅田選手でしたが、そのあとも完璧に演技をこなしきってくれました。
キス&クライではさすがにショックで目を潤ませていたわけで
演技中にどれだけ必死で自分を抑えていたのかと見ていて胸を打たれました。
一緒に出場していた安藤美姫選手は当日の朝に肉離れを起こしてしまい、
強行出場に踏み切ったものの途中棄権・・。
残念な結果に終わってしまいました。
結果からモノを語るわけではないですが、このフリーの結果は
前日のSPが終わった時点のインタビューに答えるコメントからもなんとなく
想像が出来るものだった気がします。
(浅田選手)
「ジャンプはうまくいったけどスピンとスパイラルで高いレベルがとれなかったので、
ちょっと残念です。
去年失敗してしまったコンビネーションは今年は飛べることができたので、
よかったと思います。
自分の演技のエレメンツをしっかりこなしたいと思います」
(安藤選手)
「最初のジャンプはトリプルトリプルやりたかったんですけど、
ニコライがおっきな試合だし、きちんとミスなくやることをっていう風で
トリプルダブルをやることになって・・・
で、すごくやっぱり、試合に対して、あの~緊張がすごくあったので、
ん~それがちょっとやっぱり、100%の演技には繋がらなかったのかなと思います。
やっぱり、自分に対しての、その信じる力だとか、あの今持っている力を
100%出し切るというのが、一番大切なことだと思うので~、
ん~それを考えてがんばりたいです。
明日は、あの、トリプルトリプルも~やらして頂けると思うので
きちんとあの~やれるようにがんばってあとホントに自分らしく?
緊張をもっとしないようにあの~滑りたいと思います」
話し方の稚拙さなどは置いておいて(爆)
具体的に課題を明確にしている浅田選手に対し、安藤選手のコメントは
非常に抽象的で「信じる力」だとか「自分らしく」などといった
表現が目立ちます。
そして一番の違いは、自分の演技をしっかりこなしたいという浅田選手に対し、
ニコライ(コーチ)の指示でやっている、やらされているという
他人事のような安藤選手、だと感じました。
直前になってSPの内容を以前のモノに戻した安藤選手。
つまりは最近の練習内容に納得できていなかった、ということであり
実際に滑った内容についても自分ではやりたかったことをやらせてくれなかった・・
と不満が出てしまっています。
このモチベーションの低さは内容に反映されないはずはなく
SPの順位はかなり低いものになってしまいました。
そして次の日には肉離れ・・・。
もちろん原因はそれだけではないでしょうが肉離れはウォーミングアップ不足で
起こりやすいとのこと。
本番に向かう精神状態が準備不足を生んだのかもしれないなぁと思って
しまいました。
もう一人の日本人選手の中野選手は
「ここまで来たら今まで自分のやってきたことを信じるしかない、と
開き直りました」
とコメントをしており、たしかな練習量に裏づけされた自信が感じられました。
結果はフリーの最終組の中で唯一人、ノーミスで完璧に演技をやり遂げる快挙。
もちろん緊張はあったでしょうけど、それを結果につなげた中野選手と
緊張で100%の演技が出来なかった、と言う安藤選手との差は大きいのでは
ないでしょうか。
競馬につなげるのもなんですが・・・(^^;
「(調教師の)先生に後ろで脚をためるように言われているので・・」
なんていうコメントをしている騎手を見ると、この騎手は信用できないな、と
思えてしまいます(>_<)
勝ちたい、勝てないまでもひとつでも上の順位を目指したい、という
気持ちがあったら・・・そして自分の騎乗技術に自信があるのならば
展開に合わせて自分で動いていく必要があると思います。
無論、それで失敗したら大変だということもあるでしょうけど
それでも結果を出してみせる、と頑張る気持ちと行動がなければ
いつまでたっても向上はないわけで・・。
馬券を買う側からしても精一杯の騎乗をしてくれない騎手の馬券は
買いにくいですよね。
この競馬場、この展開で何であんな位置にいるの?!
・・・何度呆然とさせられたことか(笑)
馬も騎手も、持てる力を出し切るような熱い勝負を観たいものですね(^^)g
