けいけん豊富な毎日

人類と競走馬   担【けん♂】

人類は100メートルを何秒で走れるか
8月20日12時37分配信 産経新聞


 ■夢は8秒台、現実は9秒6?
 大阪市で25日開幕する世界陸上の注目は、世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)とタイソン・ゲイ(米国)が対決する男子百メートル。世界新記録誕生の期待も高まっている。ところで、人類は百メートルをどれだけ速く走れるのだろう。専門家や用具の開発担当者が語る記録の限界値や、記録更新のための条件は-。(特集部 神田さやか)
 百メートルの現在の世界記録はパウエルが持つ9秒77。1912年の手動計測の記録10秒6を電気計測に補正した10秒84と比べると、約100年間で1・07秒縮めた計算になる。 
 百メートルの記録はもう限界値に来ているのだろうか。
 早稲田大学人間科学学術院の鈴木秀次教授は、過去の記録の伸びを基に計算すると、スパイクやトラック素材に技術革新が起き、画期的なトレーニング方法が誕生すれば、2050年に「9秒55」まで記録が伸びると予想する。走者の条件として(1)瞬発力が高い速筋の割合が多い(2)空気抵抗を受けない小柄な体格(3)動物的本能で無心で走る-の3点を挙げる。(1)と(2)は遺伝的要素が強く、選手の登場を待つしかないが(3)は改善の余地があるという。
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 走る動作を科学的に分析すると、走り始めは太ももの前後の筋肉が交互に収縮している。だが、トップスピードに乗ると「もっと早く走らなければ」との意識から、脳が筋肉に出す指令のリズムが速くなり、両方の筋肉が同時に収縮する「共縮」現象が起こる。鈴木教授は「共縮で体がこわばり、スピードダウンにつながる」と指摘する。最後まで筋肉を交互に収縮させるのが(3)だが、そのために神経と筋肉の機能を高めるトレーニング方法が最近、日本で考案されたという。鈴木教授は「条件のそろう選手がこのトレーニングをやれば、記録更新は夢ではない」と話す。
 一方、明海大学の岡野進教授は、これまで最大とされるカール・ルイスのストライド230センチと日本人選手の1秒間4・7歩という速いピッチの両方を持つ「超人」が現れたと仮定して、9秒25という数値をはじき出したうえで、最近の記録の推移を考慮して「9秒60~65が限界だろう」と推測する。

 岡野教授は、記録更新の条件の1つに、ストライドが伸びる走路の登場を挙げる。今大会の会場となる長居陸上競技場は「高速トラック」と評判だ。この走路を開発、施工した大阪市の建設会社は「走る際に足が受ける衝撃を利用している」と語る。
 足が着地する際、2回の衝撃がある。1回目は着地した瞬間の衝撃。2回目は、着地した衝撃でへこんだ走路が戻るときの衝撃(反発力)。足が離れる瞬間と反発力のタイミングがぴたりと合えば、足を押し上げ、前へ進む手助けをするという仕組みだ。走路はポリウレタン製で通常、硬い層と軟らかい層の2層構造だが、中間に調整層を設けることで「高速トラック」を実現させた。
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 スパイクも重要な要素だ。カール・ルイスや末続慎吾らに靴を提供してきたミズノのスパイク企画・開発担当者、アスレティック事業部の河野光裕氏は「1歩で1000分の1秒縮める設計を目指している」という。百メートルは40~50歩で走るので約0・05秒縮める計算だ。選手の主観的な感覚と科学を駆使した客観的なデータを融合して開発していくが、河野氏は「今後は、空気抵抗が少なく、軽いシューズが課題。進化の余地はある」と語る。
 鈴木教授の計算では、技術革新が起き続けるとすれば、2360年以降に8秒99が出ることになるが、果たして人類が8秒台で百メートルを走る日はやって来るのだろうか。鈴木教授は「種が変わるなど地殻変動が起きないか限り無理」と言い切る。人類は、過去に10秒の壁を乗り越え、不可能だとも言われた薬物を使用のベン・ジョンソンの記録9秒79も塗り替えてきたのだが…。(産経新聞


なかなか興味深い記事だと思います。
足の遅い自分からしたらまるで別世界の話ではありますが
20年前にはまったく考えられなかった次元にまで
人類の記録は到達しています(^^)

ベンジョンソンの記録(ドーピングにより失格)が出たときは
夜中まで弟とテレビにかじりついていたんですが
しばらく声が出なかったのを記憶しています。
弟も固まってましたね(笑)
どちらからともなく「すげぇ・・」とため息混じりの言葉が出て
感動に震えました。
今はその記録すら破られているんですよね・・・いやー凄いことです。

この記事で最も目を引いた点が「走者の条件」です。
(1)瞬発力が高い速筋の割合が多い
(2)空気抵抗を受けない小柄な体格
(3)動物的本能で無心で走る


これって競走馬にも当てはまる要素ですよね(^^;
順番は前後しますが、3については「馬」ですから
動物的本能はバッチリです(笑)おそらく無心で走ってくれているでしょう(^^;
ディープインパクトを思い出しますね。
彼は競走馬としてはかなり小柄で、凱旋門賞では斤量に泣かされました。
はわかりませんが、これこそ血統のスポーツ
おそらく現代の競走馬は昔に比べて速筋の割合が増えているのでは
ないでしょうか。

人間の場合、科学的に走法などを解析して選手とトレーナーの
意思疎通があってこそ記録が伸びる・・と思っていたんですが
最終的には馬と同じで「遺伝的要素」が大切というところに
行き着いていくのがなんとも・・・(^^;

なんでも競馬に結びつけてしまう競馬中毒者の私・・(笑)

コメント


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ボクは長距離の方が…

記事自体は興味深いですが、ステイヤーのボクには「そんなの関係ねえー!!」ですね(爆)だってクラウチングスタートで必ず出遅れるんですもの(涙)スプリンターは敵だ~(謎)
ところで大阪は世界陸上は盛り上がっているんですか?傍から見てるとセレッソは長居第2まで追い出されるばかりか、ガンバの万博まで稽古場にするのかと思うとTBSの横暴を感じるのですが…(爆×2)
ついでにいうと春の盾は断固3200でやるべきだと思います。あ、こうしてグチると単なるイヤな奴ですね(爆×3)
ところでマラソンはいつでしたっけ?

藤沢雄二 | URL | 2007年08月20日(Mon)21:28 [EDIT]


>藤沢雄二さん
世界陸上に関しては・・・わかりません(笑)
観たら面白いんですが、事前に下調べして
盛り上がるというほどの興味がなかったり(^^;
世間とは隔絶されているので(爆)周りは
どうなんでしょうね?

ステイヤーなんですか?羨ましいです(^^)
今の私にとっては50mでも長距離の部類(爆)
体を動かすのはもう無理です(笑)

春の天皇賞は3200mでいいと私も思いますが
中距離適性の馬のローテを考えると
2000m周辺のG1が別口であってもいいなぁと
思っています。
GⅠが増えすぎても興醒めですが
馬の調整を考えると住み分けが進んでいくべき
なんじゃないかな~、と。

けん♂ | URL | 2007年08月20日(Mon)21:44 [EDIT]


こんにちは♪初めましてm(__)m
毎回、興味深く読ませて戴いていますが、今回の人と馬を重ね合わせた記事に賛同するところがあり、思わずコメントしてます。

人も馬も動物ですからね。肉体だけでなく、精神的な面でも共通する事が多々あると思います。

又、機会ありましたら特集して下さい♪

なみだ | URL | 2007年08月21日(Tue)12:57 [EDIT]


>なみださん
初めまして♪
ありがとうございます。

速く走る、ということを追い求めていく点で
重要になってくるのは
人間の競技も競走馬の育成も一緒なんだなぁと
ちょっと見方が変わりましたね。
また機会がありましたら色んな記事を
取り上げていきたいと思います。
どうもでした(^^)/

けん♂ | URL | 2007年08月21日(Tue)14:56 [EDIT]


 

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