けいけん豊富な毎日

CBC賞(各馬分析2)   担【けん♂】

CBC賞(中京1200m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ドレッドノート】せ7 54.0 (栗東) メイショウオウドウ×(Starborough)
芝での勝利は新馬戦の1勝だけで、あとの4勝はダートでのもの。
芝でも速い流れに乗ることが出来るので対応力がないわけでは
なさそうですが、現状の成績で重賞でどうこう出来ると考えるのは酷。
年齢的にもここで急な上昇は・・・

ナリタスーパーワン】牡6 55.0 (栗東) ウォーエンブレム×(フレンチデピュティ)
ダートを中心に使われてきていましたが、年明けから芝に転向。
1200~1600mを使って適性を探っていた感じですが、
ひとまず結果自体は出ておらず、内容からするとマイル路線の方が
まだマシ・・・という印象。改めて1200mを使っても後方から
脚が伸ばせるかは疑問。

フレイムヘイロー】せ7 55.0 (美浦) キングヘイロー×(Forty Niner)
6勝を挙げていますが、2、3着が一度もないという極端な成績。
脚質が固定されていない、ということもある印象で結果を出しているのは
基本的に前につけて行けたとき。直線が長いコース自体は得意な
傾向が出ていますが、年齢的にも重賞で踏ん張り切れるほどの
能力は期待しにくいかと。

ベステゲシェンク】牡5 55.0 (美浦) ディープインパクト×(Souvenir Copy)
後方からの脚質で昨年末には同条件のクロフネCを勝っており
適性に関しては証明済。重賞でもシルクロードSでは4着に差し込み、
オーシャンSでもクビ差の3着と上位馬に通用する力を見せており
ここでも十分に期待出来そうです。

ベルカント】牝4 54.0 (栗東) サクラバクシンオー×(ボストンハーバー)
ファンタジーS、フィリーズレビューを制し、短距離路線で期待されましたが
CBC賞5着のあと、徐々に成績が悪化し、年明けのシルクロードSでは
前優勢の中で残れず12着と大敗。前走はダートを試して
13着と惨敗を喫してしまいました。
先行力を活かしたいタイプなのでそもそも中京コースへの適性は疑問。
好調期ならまだしも、現状の低迷から急な好走を期待するのは難しそうです。

ベルゲンクライ】牡5 55.0 (美浦) ハーツクライ×(Balleroy)
芝では未勝利戦を1勝したのみで結果が出せず、昨年末にダートに
転向してから3連勝。マーチS5着の後、OPで2着と適性を示しています。
調子は上向きとはいえ、これまで結果が出せていなかった芝に戻っても
変化があるかは疑問。ここ2戦で大きく馬体を落としており
状態面でも不安がありそうです。

続きます。

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CBC賞(各馬分析1)   担【けん♂】

CBC賞(中京1200m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

ウリウリ】牝5 55.5 (栗東) ディープインパクト×(フレンチデピュティ)
1200mへの出走は初めてとなります。阪神牝馬Sでは2着、3着と
好走しており、昨年末の阪神Cでも4着。このレースに直結しやすい
阪神1400mでの好走があるのは後押し材料。
中段後方からの脚質で前が止まる展開になれば出番があるかも。

サドンストーム】牡6 57.0 (栗東) ストーミングホーム×(Green Desert)
後方からの脚質で一時的に不調に陥っていた時期もありましたが
このところは完全に復調。末脚の安定感は高く、勝ち切れないものの
京阪杯2着、シルクロードS2着、と健闘し、前走の高松宮記念でも
4着に飛び込んでいます。少し馬体を落とし気味な点は気になりますが
スタミナにも問題がないタイプ。ハマれば一発も。

ジャストドゥイング】牡3 53.0 (栗東) ゼンノロブロイ×(フレンチデピュティ)
連勝で芙蓉Sを制しましたが、マイル路線で結果が出せず
NZT9着のあと、葵Sで1200mに挑戦し好位で流れに乗って
久々の勝利。ペース的にも問題なかったので適性はどうやら
短い方にありそうです。スタミナには不安がなく、直線が長いコースも
血統的にはプラス材料。上位馬相手にどこまでやれるか試金石。

タガノブルグ】牡4 54.0 (栗東) ヨハネスブルグ×(スペシャルウィーク)
橘Sで3勝目を挙げたあと、NHKマイルでも2着と健闘しましたが
夏場に関屋記念で復帰してからは7戦連続で二桁着順、前走の京王杯SC
でも9着と結果か出せていません。後方からの脚質で固定されてきており、
広いコースではそれなりの末脚を発揮しているので、前が止まる展開になれば
上位進出の可能性はあるかもしれません。ストームキャットの気の悪さが
出ているわけではなさそうなので復活の手がかりを・・・

ダンスディレクター】牡5 55.0 (栗東) アルデバラン2×(サンデーサイレンス)
短距離路線で徐々に実績を積んで年明けに1600万下を突破。
重賞初挑戦となった前走の京王杯SCは休養明けの輸送競馬ということも
あってか12着と惨敗してしまいましたが、中京ならば普段の力が
出せそうです。極端に馬格がないので斤量が減るのはプラス材料。
末脚が活きる展開になれば・・・

トーホウアマポーラ】牝6 55.0 (栗東) フジキセキ×(Unbridled’s Song)
昨年は阪神牝馬S10着から巻き返してCBC賞を制覇。
昨秋はまったく結果が出せず、春はぶっつけ本番で高松宮記念に
臨みましたが中段のまま9着。本質的には1400mが合う感じで
このレースへの適性には期待出来ますが、牝馬だけに一旦ここまで
調子を崩してしまうといきなり復活を期待するのは難しいかも。

続きます。

CBC賞(年齢別実績)   担【けん♂】

CBC賞(中京1200m)は改装以降、まだ3回だけしか行われていないので
年齢別実績に関しても改装以降に行われた高松宮記念のデータを加えてまとめてみました。

【年齢別実績:CBC賞+高松宮記念】
CBC年齢

トータルデータなのであくまで参考程度。

とりあえず、複勝圏という視点で見ればキレイに若い馬優勢、という並び。
さすがに3歳馬は厳しいものの、4~6歳の馬が優秀な成績となっています。

勝率、連対率、複種率全てにおいて充実期にある5歳馬が優秀。
12年、14年のCBC賞では1~3着まで5歳馬が独占しており、
高松宮記念でも12年、13年と連勝し今年は1~3着を独占。

6歳でCBC賞を制したマジンプロスパーは前年の勝ち馬。
実力だけでなく適性もモノを言った感じです。
高松宮記念では12~14年まで3年連続で6歳馬が2着に入っており、
基本的にはヒモ候補として考えた方が良さそうです。

7歳以上は大幅に成績悪化。
出走馬の半数以上が6歳以上という年齢構成がかなり高いOPのレースで
7歳馬が勝ったりしていますが、出走馬が多いゾーンではないこともあり、
余程の馬以外は切り飛ばしても・・・・

今年の出走予定馬の年齢

★7歳
ドレッドノート
フレイムヘイロー

セイカプリコーン※

★6歳
サドンストーム
トーホウアマポーラ
ナリタスーパーワン
マコトナワラタナ
レオンビスティー

ニンジャ※
ヴァンヌーヴォー※

★5歳
ウリウリ
ダンスディレクター
ベステゲシェンク
ベルゲンクライ

★4歳
タガノブルグ
ベルカント
ベルルミエール
レッドオーヴァル
ワキノブレイブ

ホウライアキコ※

★3歳
ジャストドゥイング
レオパルディナ

※→除外対象

抜けた実績の馬は見当たらず、OP好走馬と重賞敗戦馬との
混戦というイメージ。

秋、サマーシリーズに向けて頭角を現す馬がいるか
見ていきたいと思います。

CBC賞(体重別実績)   担【けん♂】

CBC賞(中京1200m)はまだ新装開店から3回しか行われていないので
過去のデータをまとめるには早過ぎる段階。

ひとまず、参考までに昨年までのCBC賞及び高松宮記念の上位馬の馬体重と
実質斤量負担を見てみました。

★12年CBC賞 重
1着 500kg 11.5% 
2着 442kg 12.2% ※牝馬
3着 534kg 11.1%

★13年CBC賞
1着 504kg 11.5% 
2着 480kg 12.0%
3着 470kg 11.9%

★14年CBC賞
1着 496kg 10.7%  ※牝馬
2着 488kg 11.3%  ※牝馬
3着 466kg 11.6%

★12年高松宮記念
1着 482kg 11.4% ※牝馬
2着 504kg 11.3%
3着 500kg 11.4%

★13年高松宮記念
1着 498kg 11.5% 
2着 492kg 11.6%
3着 464kg 12.3%  ※牝馬

★14年高松宮記念 不良
1着 484kg 11.8% 
2着 510kg 11.2%
3着 454kg 12.1%

★15年高松宮記念 稍重
1着 524kg 10.9% 
2着 478kg 11.9%
3着 486kg 11.7%

スプリンターズSのときの考察では馬体重は480kg以上が優勢。
(480kgを切って好走したのはすでにGⅠを勝っている馬)
実質斤量負担でも勝ち馬は11.5%以下、複勝圏に入るには12.0%以下
という厳しい条件になっていました。

高松宮記念も基本的には大型馬優勢。
連対圏に入っている馬は1頭を除いて480kgを超える馬で占められています。
※残り1頭は478kg

スプリンターズSに比べて高松宮記念は前半のペースが緩くなっており、
3着に12.0%を超える馬が入ったのは消耗度が低かったことも
要因の一つだと考えられます。

CBC賞はこの2レースに比べるとかなりレベル的に低下するので
基本的には比較的厳しい条件にはならないと思われます。
その上、ハンデ戦ということで体重よりは実質斤量負担をベースに
考えてみる必要があると思われます。

12年は1、3着に大型馬が入り、2着に小柄な牝馬が飛び込む決着。
当日に大幅馬体減があったため、12.0%を超えていましたが
本来はギリギリ12.0%を切るくらいの馬格の馬でした。

13年は2着に大幅馬体増ながら12.0%ギリギリのハクサンムーンが入線。
前走の高松宮記念で3着と激走していた馬なので馬格よりも
実力(実績)を素直に評価すべきだったかと思われます。

昨年は牝馬のワンツーフィニッシュとなりましたが、どちらも
480kgを超えるしっかりした馬格のある馬でした。

ひとまず・・・勝ち馬に関しては大型馬優勢
実質斤量負担では12.0%辺りが上限でしょうか。
出来れば11.5%を切るくらいが望ましいと思われます。

連対、複勝圏の馬に関しても12.0%を上限と考えたいところですが
12.5%までは実力、適性次第で及第点、と緩めておきたいと思います。

※ハンデ戦の場合、斤量が軽いことは実力不足(実績不足)を
 意味しています。斤量減の恩恵はあるにしろ、基本的には実力重視。
 実質斤量負担が軽い馬を穴馬視する方向ではなく、
 斤量負担が重い危険な人気馬を探す方に使いたいところだと思います。

CBC賞(展開分析)   担【けん♂】

さて、春のGⅠも終り、夏競馬に舞台は移行。
今週はCBC賞(中京1200m)、ラジオN賞(福島1800m)が行われます。

ひとまず今週はCBC賞を中心に考察していく予定。
ラジオN賞については、時間が取れたら各馬について見てみたいと考えています。

新中京1200m
中京新コース

★CBC賞ラップ

14年 12.1-11.0-11.1-11.3-11.4-11.7
13年 12.0-11.1-11.1-10.8-11.0-12.0
12年 12.0-10.6-11.1-11.2-11.3-12.5 重

★高松宮記念ラップ

15年 11.9-10.7-11.4-11.6-11.3-11.6 稍重
14年 12.1-10.7-11.7-11.9-12.6-13.2 不良
13年 11.9-11.0-11.4-11.2-11.0-11.6
12年 12.2-10.6-11.7-11.6-11.7-12.5

12年に新装開店した中京競馬場でCBC賞(重馬場)が行われ、
今年が4回目の開催。
正直言って、過去のデータは不足気味で傾向を考えるのは難しい状況です(爆)
メンバーのレベルが違うので比較しにくいですが一応、高松宮記念を
合わせて参考にする感じで見ておきたいと思います。

新装中京1200mの特長をざっと挙げてみると・・・

・スタート直後にカーブしながら下り坂に突入
・コーナーを曲がってすぐに上り坂
・さらに長い直線が追い討ち


スタート直後に下りに入るので、本来であれば小倉1200mや
中山1200mのように前半からぶっ飛ばす形になってもおかしくない構造。
少なくとも意図的に抑えない限り、自動的に前半が速くなってしまう
設定だと思われますが、その後に上り坂があり、直線も長いことを意識するのか、
思い切ったペースにならないのが実情のようです。
走破タイムも思った以上に遅くなりがちでしたが、騎手の慣れ、
芝状態の安定により、徐々に速くなってきている印象。

内を通って急坂に入る先行勢よりも、外を回す差し馬の方が
助走距離が長く、勢いをつけて坂を上れるメリットがあり、
差し馬優勢になりやすくなっています。
コーナーがすり鉢状(バンク)になっているのも大きく影響している印象。
ちなみに上り坂は東京よりも急勾配、かなり厳しい設定になっています。

直線は412.5mと非常に長く、急坂で疲弊した先行馬が
粘り切るには厳しい設定。(坂を上りきってから200mの直線)
短距離界では基本的に前々で押し切る実力馬が多いわけで
高松宮記念のようにメンバーが揃えば、前の馬が踏ん張れる馬も出てきますが、
基本的には差し馬優勢になりやすいコース設定。

前で粘る馬と後から突っ込んできた馬がちょうど並ぶくらいのところがゴール位置。
非常に難解極まりない、というのが新中京コースの印象です。

構造的に他の競馬場とあまりにも違い過ぎており、平坦小回りコースで勝ってきたような
短距離適性の馬には厳し過ぎる設定。

阪神1400mで実績があるような、本質的にはスプリンターではない馬
狙ってみたいレースだと思われます。

宝塚記念(雑感回顧:馬と騎手)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)を終えて、ちょっと雑感。

今回の宝塚記念の明暗を分けた大きなポイントは

・馬の力を活かす騎乗を心掛けた騎手



・外的要因に合わせた騎乗をした騎手

この違いだったのかな、という印象。

たとえばラブリーデイラキシス
どちらも本来は好位もしくはその前から脚を伸ばすスタイルの馬で、
今回の場合はラブリーデイが8枠16番、ラキシスが7枠13番と
どちらも外枠からのレースとなりました。

枠順に左右されず、思い切ってスタートから前に寄せて
2番手をキープしたラブリーデイの川田騎手に対し、
枠順的に無理をせずに後方に控えたラキシスのルメール騎手。

どの馬が逃げるかずらもはっきりしないレースだっただけに
どちらの判断が正しいのか、なんていう絶対評価は出来ませんが
少なくとも今回の場合は結果的にこういうスローからの急流勝負になって
積極的に位置を取った川田騎手の判断が功を奏した、という
ことになりました。

逆に同じ末脚を活かすスタイルのデニムアンドルビーディアデラマドレ
前優勢の展開になりやすいコースだけに、あえて下げ過ぎずに
中段に構えたディアデラマドレの藤岡康騎手に対し、
思い切って離れた後方に待機して外差し一本勝負に賭けた
デニムアンドルビーの浜中騎手。

実際、急流勝負になったので後方待機策が正解とは言い難い感じはありますが
なし崩しに脚を使わされてしまったディアデラマドレが34.6と
そこまで抜けた脚が使えなかったのに対し、デニムアンドルビーは34.0と
最速の末脚を使えたわけで、この辺りは本当に微妙なさじ加減。
浜中騎手はショウナンマイティで阪神内コースでの脚の使いどころを
掴んでいたのかもしれませんね(^^;

ラブリーデイもデニムアンドルビーも騎手がその持ち味を活かすには
どうしたらいいかを考えた結果がそのまま着順に繋がった印象です。

逆に本来は前につけた方がいいラキシスや、ためた方がいい
ディアデラマドレは枠順やコースを意識して慎重に乗ったことが
結果的にに持ち味をスポイルする形になってしまったのかもしれません。

回顧で触れたとおり、ゴールドシップの敗因は出遅れ、ではあると思いますが
実際には昨年も行き脚がつかずに最後方からスタートしていたところから
最初のコーナーまでに前に一気に寄せて好位の位置を取っていたわけで、
今年も極端な遅れだったにしても、中間に大きく緩んだところで
前に寄せることは可能だった・・・かもしれません。

ゴールドシップのやる気次第、という騎乗スタイルの横山典騎手なので
仕方ない面があるとは思いますが、せめてこういう不利な状況に
陥ったときには馬が自分の力を活かせるようフォローしてあげる
のも
大きな役割の一つだと思ったりするわけですが・・・(涙)
正直、今回はちょっと残念に思えました。

それにしても、松若騎手・・・GⅠの舞台でいきなり逃げるとは驚きです。
レッドデイヴィスはたしかに昔は先行脚質でしたが、このところは
控えるスタイルに脚質転換していたわけで、
今回の逃げは馬に合わせたのではなく、完全に自分の判断。

最終的に結果は出し切れなかったものの、十分に健闘したといっていい
騎乗だったと思います。

こういう積極的な騎乗で効率的な(効果的な)逃げ方が身についてくれば
もっと強力な先行馬に騎乗依頼がきたときに、すぐに結果に繋げられるかも。
これからの成長に期待したいですね。

競馬は馬が走るものですが、位置取りや仕掛けどころ、コース取りなんかは
騎手の判断によるところもあるわけで、能力だけでなく、騎手がしっかりと
馬の力を出し切らせてあげてこそ
、だということを強く感じるレースだったと思います。

宝塚記念回顧   担【けん♂】

すっかり遅くなってしまいました(>_<)

宝塚記念について振り返っておきたいと思います。

想定通りゴールドシップが1.9倍と極端な1番人気に推されたわけですが
過去にも1倍台の1番人気で3回も裏切っている馬だけに(笑)
どこかしら危うさを漂わせているのも事実・・・。

今回は馬体の出来がそれほど良く見えなかったこともあって
予想としてはヒモまでに止め、あえて振り回し気味に狙ってみた
わけですが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着 ラブリーデイ     2.14.4  上がり34.8
2着 デニムアンドルビー   クビ
3着 ショウナンパンドラ

8着〇ラキシス
11◎ワンアンドオンリー
15▲ゴールドシップ

※全着順は→ココ

わーお・・・

ゲートが開く寸前、ゴールドシップが思いっ切り立ち上がってしまい、
そのタイミングでスタートが切られてしまったため、これまで以上の
とんでもない出遅れ(>_<)

うわっと思いながらも内心では『やっぱり・・・』とある意味
納得してしまったのは私だけではないはず(爆)

内の馬が周りを伺っているところを外からレッドデイヴィスが
思い切って押して出て先手を奪って逃走。
松若騎手の積極性は評価したいですね。

2番手にラブリーデイ、続いてオーシャンブルー、トーセンスターダム。
中段前にネオブラックダイヤがつけ、ヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラ、
ワンアンドオンリー、トーホウジャッカルが中段から。

控えてカレンミロティック、ディアデラマドレ、ラキシス。
後方にトウシンモンステラ、離れてアドマイヤスピカ、デニムアンドルビー、
遅れて・・・ゴールドシップ。

12.2-11.6-12.2-13.4-13.1-12.7-12.5-11.7-11.0-11.6-12.4
前半1000m 62.5
後半1000m 59.2

【ラップ比較】
宝塚記念ラップ比較

昨年も極端に前半に緩んだポイントを作っていましたが、
今年はさらにスローに落とし、中間もじっくり脚をため・・・
後半に入って超急流勝負に持ち込んでいます。

もしかしたら、松若騎手はAJCCのラップを参考にしていたのかもしれません。
後方に待機することになったゴールドシップからしたら、正に最悪の展開。
道中に捲り上げていきたくとも、こんな急流を作られてしまったら
さらに速い脚を使わないと前に行けない
わけで、本来の持ち味を
まったく活かせません。

最後まで行き切ってしまいたいレッドデイヴィスですが
残念ながら現状では力不足。

直線に入って外からかわしたラブリーデイが先頭に立ち、後続が波のように
押し寄せる中、外を通ったデニムアンドルビーが一気に馬群を抜き去って
詰め寄りましたが、クビ差でしのいでラブリーデイが宝塚記念を制覇!

3着には秋華賞と同様、内をすり抜けたショウナンパンドラが入線。

池添騎手も浜中騎手も馬の力を最大限に活かす騎乗を見せたと思いますし、
川田騎手も大外から一気に前に寄せてラブリーデイの脚質を活かした好騎乗、
好判断だったと思います(その意味ではラキシスが控えてしまったのは残念)


レース後のコメント
1着 ラブリーデイ(川田将雅騎手)
「力をつけてGIを勝ってくれて嬉しいです。いい位置につけて、あとはリズムよく
運ぶことができました。この馬にとっても終始いい流れでした。
道中は手応えよく、馬場もこなしてくれました。ですから、直線は安心して
追い出すことができました。以前に乗ったときよりも本当に力をつけています。
しっかり自分のレースをしてGIを勝ってくれたラブリーデイをこれからも
応援して下さい」

2着 デニムアンドルビー(浜中俊騎手)
「中途半端なレースはしたくなかったので、ためるだけためて後ろから行きました。
馬群が固まる展開で、この馬にはまった形になりました」

3着 ショウナンパンドラ(池添謙一騎手)
「レースの傾向を見て、内と外はほとんど変わらないし、この枠だったので
最短の距離でロスのないレースをしました。狭いところをいい脚で伸びましたし、
緩い馬場にも脚をとられずにうまく走っていました。欲をいえば、もう一列前で
レースをしたかったです」

4着 トーホウジャッカル(酒井学騎手)
「久々でしたからね。一回使っていれば、勝ち馬についていってレースができたと
思います。後ろにつけようとした馬が行ききらず、外を回る形になってしまいました。
その結果うまくカベが作れず、りきみながらのレースになりました。
でも、3~4コーナーでひと息入って、直線に向くとしっかり反応してくれました。
強い馬です。今後が楽しみです」

5着 ヌーヴォレコルト(岩田康誠騎手)
「ノメらずによく走っていたと思います。しいていえば道中もう一列前で
レースがしたかったです」

6着 ディアデラマドレ(藤岡康太騎手)
「今回はメンコを外して、リズムを崩さず、いいポジションをとることができました。
道中は我慢して、手応えよく運べましたが、直線進路ができたところが狭く、
少し躊躇してしまいました。そこでスムーズに加速できればよかったのですが......」

7着 レッドデイヴィス(松若風馬騎手)
「逃げることは考えていましたが、馬自身逃げるのが初めてなので、思ったほど
進んでいきませんでした。もう少しペースを上げていきたかったです」

12着 トーセンスターダム(武豊騎手)
「やりたいレースはできましたが、ゴーサインを出してからは反応がなかったです」

15着 ゴールドシップ(横山典弘騎手)
「返し馬はいつも通りで、ゲートに入ってからもおとなしくしていました。
スタートまであと少しというところでうなり出して、あのような形になりました。
何があったのか、彼に聞かないとわかりません。こういったことも含めて
ゴールドシップなんですね」

(須貝尚介調教師)
「練習でもあんなに立ち上がったことがないんですが......。
本番と練習は違うということです。ファンには申し訳ないです。
今後のことは馬の様子を見て決めたいと思います」

ゴールドシップの敗因は出遅れ・・・であるとは思いますが、
それに加えてスローからの急流勝負に巻き込まれてしまったのが
最大のポイントだと思われます。

スタートが良くない馬だけに、このパターンにハマってしまうと
どないもなりません(>_<)
あえて言えば・・・前半に一気に前に寄せてしまうという方法も
あったのかもしれませんが、長丁場のレースだけに消耗してしまうのは
やはり怖いわけで、横山典騎手としても仕方のない判断だったと思います。
うーん、本当に買いどころが難しい馬ですね・・・。

キングカメハメハ産駒はこれまでにも宝塚記念である程度
好走してきていたわけで、ラブリーデイの激走は血統的にも裏付けがあった
気がします。

うーん、馬体の出来を中心にもっと思い切った印をつけても
良かったかも・・・。
まぁ・・・レッドデイヴィスの逃げは想定外だったので
展開予想も難しかったわけで、やはり競馬は難しい、と再確認。

春競馬を締めくくることは出来ませんでしたが、この分は夏競馬で
頑張っていきたいものです。

宝塚記念最終予想  担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)についてまとめていきたいと思います。
今週も最後にバタバタ・・・上位評価の馬は週頭の時点で
ほぼ決まっていたものの、どの馬にも隙があり、
上位馬は過信は禁物、かといって下位馬は期待感が薄い・・・
うーん、微妙(>_<)

【これまでの考察】
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
簡単評価、整理→ココ
脚質分析1→ココ
脚質分析2→ココ
斤量負担分析→ココ

基本的には前優勢。差し馬に関しては機動力を使って
前に寄せて来れる馬に絞りたいところ。
ガンガン飛ばすタイプの逃げ馬は見当たらないので
あとは4コーナー手前からどこまで縦長の隊列を
維持出来るかが先行勢の腕の見せ所、となりそうです。

【今回の予想】
◎ワンアンドオンリー
〇ラキシス
▲ゴールドシップ

これまでどおりの競馬をするなら洋ナシですが
今回はデムーロ騎手に乗り替わってスッと好位を
追走する形になれば・・・ワンアンドオンリーの
馬体の出来の良さに1票。
ラジオN杯2歳Sを勝っており、コーナーリングの
ロスをカバー出来れば適性に関しては大丈夫そう。
思った以上に控えてしまったら・・・諦めます’(笑)

ラキシスは外目の枠に入って危険なニオイがしますが
前走の大阪杯でもルメール騎手が上手く捌いているだけに
ここでも問題なく上位争いが出来そうです。
出来も良さそうですし、牡馬上位馬相手でも十分に
期待出来る馬。一発があってもいいかもしれません。

ゴールドシップには3連覇を期待したいですが
不安定さのある馬だけにこの人気で本命視するのは
得策ではない、という欲ボケ的な印下げ(爆)
馬体の出来もそこまでではなく見えましたが
走ってみれば「やはり強かった」というレースを期待。

カレンミロティック、ラブリーデイなども面白いと
思いましたが、あえて絞り込んでみました。

春の総決算。締め括りとなるよう好レースを期待したいですね♪

宝塚記念(斤量負担分析)  担【けん♂】

あっという間に週末。
頭の整理が出来ているんだか、迷い込んでいるんだか・・・
宝塚記念(阪神2200m)についてもう少し見ておきたいと思います。

【実質斤量負担】
宝塚記念斤量負担
※ワンアンドオンリー、トーセンスターダムは前走が海外で検量がなかったため
 出国前に馬体重を載せています。

今回の出走馬の平均馬体重(前走ベース)は477kg。

偶然ですが、昨年とまったく同じ平均馬体重となりました(^^;
近年は大型化が進んでおり、500kgを超える平均だった年もありましたが、
今年は昨年に引き続き、全体的に小柄な馬が多くなって平均自体が
軽くなっています。

平均が軽い場合は比較的小柄な馬が好走しやすくなってますが
基本的には・・・馬体重の下限ラインは460kg。
(斤量差があるので牝馬は440kgでいいかもしれません)
実質斤量負担では12.5%が上限になっています。

最も厳しくなっているのはオーシャンブルーですが
斤量負担に強いステイゴールド産駒ということで・・・
こなせる素養はあるかも。

カレンミロティックは小柄な馬ながらすでにこのレースで結果を出して
いるだけに例外視した方が良さそうです。

ショウナンパンドラ、デニムアンドルビーは斤量増で結果を出せていないだけに
割引きが必要になりそう。

ヌーヴォレコルト、ディアデラマドレもマイナス体重だと危険ゾーンに
入ってしまいます。
ディアデラマドレはすでに56kgをこなしているので
大丈夫だとは思いますが、ヌーヴォレコルトは初めて背負うわけで
やはりこちらにも注意が必要になると思われます。

今回は斤量増になる馬が多く、中では・・・前走で勝っているのに
斤量負担が変わらないゴールドシップが斤量面で推せる馬ということになります。
うーん、3連覇は堅いのかも・・・?

宝塚記念(脚質分析2)  担【けん♂】

1時間の仮眠のあと朝5時に出て、帰宅したのは夜中の2時。
さすがにフラフラで今日こそゆっくり眠って・・・と思っていたら
2時半に呼び出しのメールが・・・(涙)
さすがに無理ということで代打を手配して久々にまともに
7時間ほど休みました(^^;寝過ぎたわけではありませんが
起きてから頭が重くて・・・(爆)


大阪も今日(金曜)は雨。
予報では夜半までは降り続くものの、土日には天気は回復する
見込みなので、宝塚記念(阪神2200m)はひとまず・・・
内に湿り気を残したくらいの良馬場での開催になりそうです。

前回の考察で触れましたが、宝塚記念の上位入線馬は
上がりが掛かる馬場状態(展開)で結果を出してきている馬
となっているわけで、ひとまず今回の出走馬に関して

・複勝圏に入ったレースの中で最速の上がり
・複勝圏に入ったレースの中で最遅の上がり

を調べてみました。最遅に関しては湿った馬場だと
参考にならない可能性があるので良馬場での最遅を併記しています。

★ショウナンパンドラ
 33.4⇔35.7(不良) ※良馬場では34.9

★トーセンスターダム
 33.6⇔34.7

★ネオブラックダイヤ
 33.6⇔35.7

★アドマイヤスピカ
 32.9⇔35.1

★カレンミロティック
 33.6⇔35.8

★デニムアンドルビー
 33.2⇔36.0(重) ※良馬場では35.6

★ワンアンドオンリー
 33.4⇔35.5

★ディアデラマドレ
 33.1⇔34.9(重) ※良馬場では34.3

★トウシンモンステラ
 33.4⇔34.7

★オーシャンブルー
 33.9⇔35.3

★ヌーヴォレコルト
 33.6⇔35.6(稍) ※良馬場では34.7

★レッドデイヴィス
 33.6⇔37.0(重) ※良馬場では35.6

★ラキシス
 33.4⇔35.9(不良) ※良馬場では34.6

★トーホウジャッカル
 34.3⇔34.8

★ゴールドシップ
 33.3⇔36.8

★ラブリーデイ
 33.6⇔35.4

とりあえず・・・極端に速い上がりの展開に特化しているのは
・ディアデラマドレ
・トーホウジャッカル
・トウシンモンステラ
・トーセンスターダム

微妙なのは
・ショウナンパンドラ
・アドマイヤスピカ

あとはラブリーデイ、アドマイヤスピカも不安があるかも。
キングカメハメハ産駒は瞬発力で無理矢理こなしてしまう
可能性もあるので軽視は怖い気もしますが(爆)
ディアデラマドレ、ラブリーデイは・・・どこまで?

宝塚記念(脚質分析1)  担【けん♂】

4時にやっと寝付いたと思ったら5時に仕事の呼び出し。
フラフラで思考がまとまりません。
なんとか金曜以降にラストスパートを・・・

宝塚記念(阪神2200m)は雨に降られやすいこともあって
基本的にキレよりもパワーを要求されることが多いレースだと考えられます。

改装前のデータを含みますが宝塚記念の上位馬の上がり3ハロンを見てみると

・14年 良
1着 35.2 2着 35.8 3着 36.3

・13年 良
1着 35.2 2着 36.2 3着 35.9

・12年 良
1着 34.7 2着 35.4 3着35.0

・11年 良
1着 35.1 2着 34.5 3着 34.7

・10年 稍重
1着 35.8 2着 36.3 3着 36.6  

・09年 良
1着 34.3 2着 35.0 3着 34.8

・08年 重
1着 37.3 2着 36.9 3着 37.2

・07年 稍重
1着 36.2 2着 36.6 3着 36.5

・05年 良
1着 35.7 2着 35.2 3着 36.1

・04年 良
1着 36.1 2着 36.2 3着 35.1

・03年 良
1着 36.0 2着 35.6 3着 37.0

・02年 良
1着 34.7 2着 34.5 3着 35.1

・01年 良
1着 35.1 2着 35.0 3着 35.4

33秒台で走った馬はおらず、のべ39頭中、34秒台で走った馬は7頭だけ
そのうち34秒台前半を記録したのは1頭のみ。
馬場状態が相当良くても34秒台後半、少し傷めば35秒台、もしくは36秒台に
なってしまうレースだと考えて良さそうです。

今年も当日の天気はわかりませんが、週末にかけて雨が降る見込みなので
パンパンの良馬場での開催にはならない見込み。

過去には速い上がりを武器に宝塚記念で好走した馬もいるにはいましたが
オルフェーヴル、エイシンフラッシュ、ルーラーシップといった
特殊な馬だったことを考えると、基本的には

×上がり特化型
〇パワー型

という感じで考えて良さそうです。

ひとまず、これを念頭に置いた上で過去の宝塚記念における上位馬を
脚質別に分類しつつ、今年の出走馬を見てみたいと思います。

宝塚記念(簡単評価、整理)   担【けん♂】

独断と偏見で宝塚記念(阪神2200m)出走予定馬の通信簿?を
作ってみました。

5段階評価としていますが、同じGⅠでも牝馬限定は一枚落とすとか
そういったさじ加減で見ています。
出来に関しては「写真がない馬」はその時点で0点としています。
GⅠだけに、やはりそれなりに注目される馬が好走している
傾向が出ており、近年の勝ち馬でも馬体写真がなかったのは
ナカヤマフェスタのみ。
こういう例外について評価しにくくなるとは思いますが、
その辺りは一旦割り切って・・・。


★ゴールドシップ
・実績 5+
・適性 5+
・出来 4
・総合 5

★ラキシス
・実績 5
・適性 5
・出来 4+
・総合 4.8

★ディアデラマドレ
・実績 4+
・適性 4
・出来 4+
・総合 4.3

★デニムアンドルビー
・実績 4+
・適性 4
・出来 4+
・総合 4.3

★ワンアンドオンリー
・実績 5
・適性 3+
・出来 4+
・総合 4.3

★カレンミロティック
・実績 4
・適性 4
・出来 4+
・総合 4.1

★ラブリーデイ
・実績 4
・適性 4+
・出来 4
・総合 4.1

★トーホウジャッカル
・実績 5
・適性 4
・出来 3
・総合 4

★ショウナンパンドラ
・実績 4+
・適性 3
・出来 4
・総合 3.8

★トーセンスターダム
・実績 4
・適性 3+
・出来 4
・総合 3.8

★ヌーヴォレコルト
・実績 4+
・適性 4
・出来 3
・総合 3.8

★オーシャンブルー
・実績 3
・適性 3+(血統面)
・出来 不明
・総合 2.1

★レッドデイヴィス
・実績 3+
・適性 3
・出来 不明
・総合 2.1

★トウシンモンステラ
・実績 2
・適性 3+
・出来 不明
・総合 1.8

★アドマイヤスピカ
・実績 2
・適性 2
・出来 不明
・総合 1.3

★ネオブラックダイヤ
・実績 2
・適性 2
・出来 不明
・総合 1.3

最上位評価は当然のゴールドシップ。
実績、適性ともにずば抜けているわけですが、唯一不安があるとすれば
馬体のアウトラインがぼやっとして見えたことくらいでしょうか。
芦毛でわかりにくいタイプなので気のせいならばいいですが
あまりキッチリとした仕上げには見えなかったので少しだけ
評価を下げています。

2番手評価はラキシス。
こちらは馬体の出来にも問題なく、牝馬限定のGⅠ馬でありながら
大阪杯で牡馬を一蹴。脚質からしても軸にしたいタイプかも。

この2頭からは少し離れますが、ディアデラマドレ、デニムアンドルビー、
ワンアンドオンリーは馬体の出来が非常に良く見えました。
どの馬も脚質的に微妙な面がある馬ですが、状態の良さでどこまで・・・。

微妙に評価が及ばないカレンミロティックの実績は十分。馬体の出来も
7歳とは思えない仕上がりに見えました。
立ち回り方次第で今年もチャンスがあるかも。
ラブリーデイも脚質、出来ともに期待出来そうです。

トーホウジャッカルはさらに落ちてギリギリライン。
さすがにこれだけ休養が続くと出来に関しても何らかの偏りが
見えてしまいます。出来れば無事に復帰して貰いたいものです。

ひとまず5段階評価で4以上の馬までが及第点。
あとは正直・・・微妙な気がしていますが・・・もう少し煮詰めて
いきたいと思います。

宝塚記念(馬体について2)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【ラキシス】
(14有馬記念)
ラキシス14有馬
(大阪杯)
ラキシス15大阪杯
(宝塚記念)
ラキシス15宝塚記念
復帰戦から引き締まったシルエットになっていましたが
余裕を持ったローテーションでじっくり調整、
今回も太目感なく力強い馬体を維持しています。
全体的に厚みが出て、パワフルになっている分、
阪神コースへの対応力にも期待出来そう。
引き続き高いレベルの仕上がり。

【ショウナンパンドラ】
(大阪杯)
ショウナンパンドラ15大阪杯
(ヴィクトリアマイル)
ショウナンパンドラ15VM
(宝塚記念)
ショウナンパンドラ15宝塚記念
春先からカッチリと力感のある馬体を
維持していますが、結果に繋がらず。
今回はさらに引き締まって状態は良さそうですが
能力を出し切れたとしてあとは力関係。

【デニムアンドルビー】
(阪神大賞典)
デニムアンドルビー15阪神大賞典
(天皇賞春)
デニムアンドルビー15天皇賞春
(宝塚記念)
デニムアンドルビー15宝塚記念
すっきりとした感じの前走から今回は
大幅にビルドアップ。上半身に厚みが出て
クビ差しから背中へのラインも一本線が通って
シルエットも良化してきています。
腿の引き上げも出来ており、下半身の
仕上がりも問題なし。
本来の能力は十分に発揮出来そうです。

【トーセンスターダム】
(14ダービー)
トーセンスターダム14ダービー
(14菊花賞)
トーセンスターダム14菊花賞
(宝塚記念)
トーセンスターダム15宝塚記念
海外遠征帰り初戦。緩めたところや
消耗したところは見受けられず、
筋肉質で引き締まった馬体に仕上がっており
状態には問題なさそうですし、表情から
気性面でも安定してきた感じ。
少し腰が落ちた持続質向きの体型、
コース適性は高そうなので位置取り次第。

【ラブリーデイ】
(阪神大賞典)
ラブリーデイ15阪神大賞典
(天皇賞春)
ラブリーデイ15天皇賞春
(宝塚記念)
ラブリーデイ15宝塚記念
かなり使いづめできていますが高いレベルで安定。
今回も前後の筋肉は充実しており、クビ差しの
力感は十分。銭形も浮かんでおり体調にも
まったく問題はなさそうです。
上半身が勝った感じで阪神コースへの適性にも
期待出来そうです。

【ディアデラマドレ】
(読売MC)
ディアデラマドレ15読売MC
(ヴィクトリアマイル)
ディアデラマドレ15VM
(宝塚記念)
ディアデラマドレ15宝塚記念
あまりバランスのいい馬体ではありませんが
筋肉質でゴムまりのような体型。
スッキリし過ぎた感じだった前走から
大幅に充実度を増しており、本来の力が
出せる出来に仕上がってきている印象。
位置取り次第で・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

宝塚記念(馬体について1)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【ゴールドシップ】
(阪神大賞典)
ゴールドシップ15阪神大賞典
(天皇賞春)
ゴールドシップ15天皇賞春
(宝塚記念)
ゴールドシップ15宝塚記念
前走から少し間を空けて、ゆったりとさせた感じで
皮膚感が微妙に厚ぼったく見えます。
上半身は力感がありますが、クビ差しの力強さは
もう一歩。下半身の丸みも春先に比べると
不足感が無きにしも非ず。
悪い状態ではないと思いますが、万全とまでは・・・

【カレンミロティック】
(阪神大賞典)
カレンミロティック15阪神大賞典
(天皇賞春)
カレンミロティック15天皇賞春
(宝塚記念)
カレンミロティック15宝塚記念
少し余裕残しの見えた前走からしっかりと引き締まり
皮膚感にもハリが出て体調はかなり良さそうです。
立ち姿のバランスも良くなってスッと立てている点も好感。
年齢を感じさせない出来に仕上がっている印象です。
適性はすでに証明しているだけに侮れないかも。

【ワンアンドオンリー】
(14JC)
ワンアンドオンリー14JC
(14有馬記念)
ワンアンドオンリー14有馬
(宝塚記念)
ワンアンドオンリー15宝塚記念
モッサリ感が解消され、皮膚感が引き締まり
銭形も浮かんで体調に関しては非常に良さそうです。
上半身の力感も十分で、立ち姿のシルエットも良化。
間延びしたところがなくなった分、コーナーで
反応が良くなれば・・・出来の良さが活かせるかも。

【ヌーヴォレコルト】
(中山記念)
ヌーヴォレコルト15中山記念
(ヴィクトリアマイル)
ヌーヴォレコルト15VM
(宝塚記念)
ヌーヴォレコルト15宝塚記念
上半身、下半身とも少し厚みが不足しており
ちょっと疲れを引きずっている感じかもしれません。
復帰戦の方がむしろバランスも充実度も
高かった感じ。見た目からすると急な良化を
期待するのは難しい気がします。

【トーホウジャッカル】
(14菊花賞)
トーホウジャッカル14菊花賞
(阪神大賞典)
トーホウジャッカル15阪神大賞典
(宝塚記念)
トーホウジャッカル15宝塚記念
中間に頓挫があり、久々の出走。
じっくりと調整出来た分、前後の筋肉の充実度は
非常に高くなっていますが、腹回りに余裕が
感じられ、馬体増が心配。
姿勢に崩れがない分、それなりに力を出せそうですが
逆に大凡走もあり得るかも・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより


宝塚記念(過去の勝ち馬の馬体)   担【けん♂】

過去の宝塚記念(阪神2200m)勝ち馬の馬体写真を並べてみました。

【ゴールドシップ】
(14宝塚記念)
ゴールドシップ14宝塚

【ゴールドシップ】
(13宝塚記念)
ゴールドシップ13宝塚

【オルフェーヴル】
(12宝塚記念)
オルフェーヴル12宝塚

【アーネストリー】
(11宝塚記念)
アーネストリー11宝塚

【ナカヤマフェスタ】
(10JC)
ナカヤマフェスタ10JC

【ドリームジャーニー】
(09宝塚記念)
ドリームジャーニー09宝塚

【エイシンデピュティ】
(08宝塚記念)
エイシンデピュティ08宝塚

【アドマイヤムーン】
(07宝塚記念)
アドマイヤムーン07宝塚

【スイープトウショウ】
(05宝塚記念)
スイープトウショウ05宝塚

【タップダンスシチー】
(04宝塚記念)
タップダンスシチー04宝塚

【ヒシミラクル】
(03宝塚記念)
ヒシミラクル03宝塚

※人気薄だったナカヤマフェスタはレース前の写真なし(爆)
 ロンシャン帰りで体調面など微妙な点があったJC時の写真を並べています。

おおよその共通点としては
・上半身に力感があり、ガッチリした造りになっている
・毛ツヤが良く体調に問題がない(GⅠに向けた仕上がり)
・クビは高過ぎず、急坂が問題ないタイプ
・下半身は丸みを帯びつつも平たい造り(下半身に偏っていない)
・後肢は流れておらず、しっかりと立てている。
・腹回りは太目感なく絞り込まれている


こんな感じでしょうか。

総じて、どの馬を見ても良い仕上がり・・・いかにも走りそうな
イメージの馬ばかりですね。
ドリームジャーニーなんかはこれで走らなければいつ走る?!
と思うほどの出来に見えます。

ステイゴールド産駒が5勝・・・ディクタスが入ったヒシミラクルも含めて
血統的な偏りも感じます。
今年も3連覇を狙ってゴールドシップが出走予定。
適性と実績という面では最上位評価になりそうです。

イメージに合う馬はどの馬なのか、今年の出走予定馬についても
見ていきたいと思います。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

宝塚記念(各馬分析3)  担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

ヌーヴォレコルト】牝4 56.0 (美浦) ハーツクライ×(スピニングワールド)
2戦目に勝ち上がって以来、複勝圏を外さない好走を続けてきましたが
前走のヴィクトリアマイルでは好位から脚が伸ばせず6着とまさかの敗退。
2戦続けて馬体を増やしてきていただけに成長分以上に少し重いところが
あったのかもしれません。血統的には距離延長はプラス材料。
中山記念では牡馬を一蹴しているだけに侮れませんが、56kgを背負って
相手関係強化となるとどこまでやれるか微妙かも。

ネオブラックダイヤ】牡7 58.0(美浦) ゼンノロブロイ×(エリシオ)
昨夏に1600万下を勝ちましたが、これまで古馬重賞では
(0-0-0-7)とまったく結果が出せておらず、7歳にして開花を
期待するのは難しそうです。天皇賞春で5着に入って調子自体は
良さそうですが、広いコース向きの血統でもあり、今回は条件悪化と
なりそうです。

ラキシス】牝5 56.0 (栗東) ディープインパクト×(Storm Cat)
前年に2着に敗れたエリザベス女王杯を2度目の挑戦で見事に制覇。
有馬記念では牡馬の上位馬相手に2着と横並び一線の6着に入り
不良馬場の大阪杯ではキズナをまったく寄せ付けない伸び脚を見せて
勝利をおさめています。手脚が長く、京都向きだとは思いますが
パワーの要る馬場でもあっさりこなした内容からすると
今回も位置取り、仕掛けどころ次第で十分に勝機がありそうです。

ラブリーデイ】牡5 58.0 (栗東) キングカメハメハ×(ダンスインザダーク)
中山金杯で重賞制覇を達成し、続く京都記念で連勝。
阪神大賞典、天皇賞春ではふるいませんでしたが、血統的に距離の壁が
あるのかもしれません。鳴尾記念では好位からあっさり押し切っており
中距離で前優勢になりやすいコースは得意条件。
春先にかなり重目になっていたところから絞ってきており、
状態を維持出来ていればチャンスも。

レッドデイヴィス】せ7 58.0 (栗東) アグネスタキオン×(トニービン)
先行力を活かすスタイルから控える形に脚質転換。
後方からになり過ぎて届かなくなったりしていましたが、ここにきて
好位からの形に戻って来ています。
前走の鳴尾記念は休養明けで少し重かった面もあったにしろ、
同じ位置取りから勝ち馬に突き放されており、内容的に完敗。
絞って良化したとしても逆転までは・・・

ワンアンドオンリー】牡4 58.0 (栗東) ハーツクライ×(タイキシャトル)
昨年のダービーを制覇したものの、秋は神戸新聞杯を勝ったのみで低迷。
この春にはドバイに遠征し、シーマクラシックで3着と頑張り、
今回が帰国初戦となります。
基本的にコーナーでの反応が鈍く、内回りの競馬場はあまり
合わない印象。有馬記念の失速は度外視するとしても、遅れて仕掛けて
どこまで紛れ込めるか、という感じになりそうです。

宝塚記念(各馬分析2)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ディアデラマドレ】牝5 56.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
強烈な末脚を武器に牝馬限定重賞を3勝、読売MCでは31.9という
末脚を記録しており、上がり勝負なら現役屈指の馬かもしれません。
阪神内コースではマーメイドSを勝っていますが、このところは
位置取りが後方になり過ぎて届かない競馬が続いているので適性的にはかなり微妙。
距離延長でもう少し前につけられたら・・・。
瞬発力型だと考えられるので、脚をためるところがないと思わぬ不発もあるかも。

デニムアンドルビー】牝5 56.0 (栗東) ディープインパクト×(キングカメハメハ)
末脚の能力が高い馬ですが、ピッチ走法気味で加速力高いので
本質的には内回り向き。昨秋はなかなか結果が出せませんでしたが
阪神大賞典では中段前から伸びて2着と健闘しています。
かなり極端に馬格がなく、54kgまでしか勝っておらず、
55kgではオークス3着があるのみ。56kgではこれまで
結果を出せていない点は気になるところ。
後方一気、というタイプではないのでまずは中段までにはつけて
おきたいところだと思います。

トウシンモンステラ】牡5 58.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
クラシック路線には乗れず、徐々に実績を積み重ねて昨秋に1600万下を突破。
この春から重賞路線に参戦してきていますが、日経新春杯8着、
京都記念6着、目黒記念8着と掲示板にも届かず壁にぶつかってしまった印象。
中段後方からの脚質ですが阪神内コースでは(1-1-1-1)と古馬になってからは
複勝圏を外さない好走を見せています。
斤量負けする馬格ではありませんが、ハンデありでも上位馬とは
差があっただけに、同斤量でガチンコとなると厳しそうです。

トーセンスターダム】牡4 58.0 (栗東) ディープインパクト×(エンドスウィープ)
3連勝できさらぎ賞を制し、期待されましたがクラシックでは惨敗。
昨年末のチャレンジCで久々の勝利を挙げ、この春は豪州に遠征し2着、5着。
今回は帰国初戦となります。このところは後方からの脚質に固定気味で
前が止まる展開になれば出番があるかもしれませんが、上位メンバー相手だと
厳しそうです。ピッチ走法気味なので、この馬も本質的にはコース適性には
期待出来そうですが、力関係的には微妙。

トーホウジャッカル】牡4 58.0 (栗東) スペシャルウィーク×(Unbridled’s Song)
遅いデビューから一気に急上昇。神戸新聞杯3着のあといきなり菊花賞を制する
活躍を見せました。この春は出走態勢が整わず、阪神大賞典、天皇賞春と見送って
今回が復帰戦となります。菊花賞は締まったペースとなり、好位から早めに
仕掛けて最後までまったく止まっていないレベル的にも評価できる内容だったので
古馬相手にどこまでやれrか楽しみな1頭ですが、ぶっつけ本番はマイナス材料。
菊花賞2着のサウンズオブアースがその後微妙な成績になっている点を
考えると過剰な期待は出来ないかも・・・。

続きます。

宝塚記念(各馬分析1)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)出走予定馬について見ていきたいと思います。
登録の段階で17頭、ヴァンセンヌの回避もあり、頭数的にも
内容的にも少し寂しい気がするのは・・・(>_<)

アドマイヤスピカ】牡5 58.0(栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
13年のセントライト記念で3着に入り、菊花賞に出走しましたが7着。
徐々に実勢を積んで年明けの1600万下でハイペースで前の馬が鈍ったところを
後方から突き抜けて勝利。しかし、古馬重賞初挑戦となった目黒記念では
後方から脚色及ばず完敗の9着。ハンデのある状態で重賞クラスに歯が立たなかったのは
内容的にも不足感。脚質を含めてここでは・・・

オーシャンブルー】牡7 58.0(栗東) ステイゴールド×(Dashing Blade)
12年の有馬記念で2着に食い込み、期待されましたがその後は
14年の中山金杯を制したのみで、あとは掲示板もない成績と低迷。
近走は6戦連続二桁着順と出口が見えません。
ステイゴールド産駒らしい機動力がなく、後方からそのまま、という形に
なりやすいのが難点。コース適性には血統的に期待出来そうですが
現状のスタイルでは展開的に合わない公算が高そうです。

カレンミロティック】せ7 58.0(栗東) ハーツクライ×(A.P. Indy)
昨年の宝塚記念では3番手で上手く立ち回って2着に食い込む健闘。
年末に香港遠征を挟んで、復帰戦の阪神大賞典では4着に敗れたものの、
天皇賞春では積極的にコーナーで先頭に立って、3着と踏ん張りました。
前でレースが出来る強味を活かせれば今年もチャンスがあっても良さそうですが
ゴールドシップには完敗の内容なので、逆転までは・・・

ゴールドシップ】牡6 58.0(栗東) ステイゴールド×(メジロマックイーン)
昨年の宝塚記念で連覇を達成。凱旋門賞からの復帰戦となった
有馬記念では3着に敗れ、AJCCではスローからの急流勝負に
絡め取られてまさかの7着。阪神大賞典では積極的に前につけて
圧勝で復活し、前走の天皇賞春では後方から前に押し上げて
念願の勝利をおさめました。
後方から強引過ぎる競馬をしてしまうと危ない面がありますが
阪神内回りコースでは6戦5勝2着1回とほぼ完璧な成績。
横山典騎手とのコンビではスッと前に取り付く形が取れていることが
多いので3連覇の可能性は十分にありそうです

ショウナンパンドラ】牝4 56.0 (栗東) ディープインパクト×(フレンチデピュティ)
実質的に500万下を勝っただけで秋華賞を制覇。
内々で上手く立ち回った浜中騎手の手腕が光りました。
エリザベス女王杯では6着と力負けし、復帰戦の大阪はで9着。
ヴィクトリアマイルでは▲10kgと絞って挑みましたが8着と
ふるいませんでした。古馬上位馬との対戦では結果が出せておらず
前走から立て直して、というのはかなり厳しそうです。

続きます。

宝塚記念(年齢別実績)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)について見ていきたいと思います。。

年齢別実績:04年~(06年を除く)】
宝塚記念年齢

10年間で5勝をあげているのは4歳馬
5歳馬が2勝、2着5回、6歳馬が2勝、2着2回と下がっていっている点から
見ても若い馬が有利である事は間違いなさそうです。

6歳馬で勝ったのは08年のエイシンデピュティ、及び11年のアーネストリー。
08年は雨の中のレースでペースが遅くなった点と雨が得意な
フレンチデピュティ産駒だったことが大きかったと思われます。
フレンチデピュティ産駒は一皮剥けて充実期に入る場合は年齢を重ねて
活躍する傾向がある、というのも大きかった印象。
アーネストリーは前年の宝塚記念で3着のあと、札幌記念を勝つなど
本番まで9戦連続で複勝圏を外さない好走を続けていました。
やはり充実期に入っている、という点は重要なポイントだと思われます。

7歳で勝ったのは04年のタップダンスシチー。
前年の宝塚記念で3着に入り、その後JCを勝っての参戦であり
年齢の割に衰えがなく、このレースでも1番人気を背負っていました。
2番人気のゼンノロブロイ、3番人気のリンカーンはともに4歳でしたが
どちらもGⅠ勝利がなく、レベル的な面でも全体的に疑問があったと
見ても良さそうです。

6歳以上の馬は直近の成績が相当高い馬じゃないと勝ち切るのは
難しそうです。

2着になると4歳が3回、5歳が5回と微妙に充実期に入ったベテランが上に
なっていますが、3着は4歳が5回、5歳が3回、6歳が2回と再逆転。
やはり中心は4歳馬ながら、連対圏まではベテランも侮れない、
というデータになっています。

今回の出走予定馬の年齢

★7歳
オーシャンブルー
カレンミロティック
ネオブラックダイヤ
レッドデイヴィス

★6歳
ゴールドシップ

★5歳
アドマイヤスピカ
ディアデラマドレ
デニムアンドルビー
トウシンモンステラ
ラキシス
ラブリーデイ

★4歳
ショウナンパンドラ
トーセンスターダム
トーホウジャッカル
ヌーヴォレコルト
ワンアンドオンリー

★3歳

※ヴァンセンヌはすでに回避を表明

このレースで実績を出しているゴールドシップが6歳、
カレンミロティックが7歳となり、若い馬の勢いとの
激突が楽しみなレースとなりそうです。

大阪杯で強烈な勝ち方を見せたラキシス、正体不明の?菊花賞馬(爆)
トーホウジャッカル辺りがどんなレースを見せてくれるかに
注目したいですね。距離延長で復活を目指すヌーヴォレコルトも楽しみです。

今週も(今週こそ?)じっくり楽しんでいきたいと思います♪

宝塚記念(体重別実績)   担【けん♂】

宝塚記念(阪神2200m)について見ておきたいと思います。

体重別実績:宝塚記念(04年~)】※06年を除く
宝塚記念体重

ざっと見て・・・460~520kgと広い範囲に好走が分布。
出走頭数が多いゾーンでもあるので、あまり絞り込みには
効果がないかもしれません(爆)

近年に大型化している傾向が出ており、11年は出走馬の
平均体重がとうとう500kgに到達。
12年は482kg、13年は485kgと少し落ちていましたが、
470kg台の平均体重だった01、02、03、09年からすれば
10~30kgも重くなっていることになります。
平均馬体重の増加により、おおよそ上位入線馬も大型化する傾向に
なっていましたが、昨年は477kgとガクッと軽くなっており、
それに伴い、460kgを切る馬が2着、3着に入るという
例年にない結果となりました(3着は牝馬)

今のところ520kgを超えて上位に入ったのは
アーネストリー1頭だけ(10年3着、11年1着)。
データ的には割引になってしまいますが、そもそも520kgオーバーで
非常に安定して強かった馬、ということ自体が稀な感じなので
基本的には各馬の能力本位で考えた方が良さそうです。

460kgを切ってしまうと出走頭数自体が減ってくるわけですが
好走自体も限られた馬になってきてしまいます。
09年に勝ったドリームジャーニーは斤量に対する耐性が高いステイゴールド産駒。
実績的にも別格扱いで良さそうです。
12年のオルフェーヴルも同じくステイゴールド産駒・・・というか全兄弟です(笑)
02年、03年と連続2着に入ったツルマルボーイもディクタスが母系に入っており、
ステイゴールド同様、馬格がなくとも斤量に強いタイプだったと考えられます。
こうした特殊な血統背景のある馬や、先ほどふれたとおり
平均馬体重自体が軽い年に関しては少し小柄な馬(もちろん実績が重要)についても
好走の可能性を考えてもいいかもしれません。

斤量負担別実績
宝塚記念斤量

実質斤量負担で見ると13%を超えて勝ったのはドリームジャーニーのみ。
12.5%以上で勝ったのはヒシミラクル、オルフェーヴル・・・
こちらもディクタスの系統の馬というのが面白いところです。

基本的には12.5%以下のラインが好走条件
12.5%を超えた場合は実績や血統などでそれぞれ個別に判断した方が良さそうです。

宝塚記念(展開分析)   担【けん♂】

宝塚コース
※阪神2200mのコース図及び、宝塚記念(01年~:06年除く)の平均ラップ

宝塚記念が行われる阪神2200mはスタンド前のポケットからのスタート。

約500mほど直線が続く上に、2000mと違い途中の上り坂も
充分に加速してからになりますのでほとんど影響なし、
先行争いに内外の差はないと考えて良さそうです。

ただし1コーナー突入以降は隊列が決まってしまい、
後方から詰め寄っていくのは難しい構造なので、スタートから
最初のカーブまでの攻防はかなり重要。
どの馬が先手を取っていくのかは要注意だと思います。

後半は緩むポイントがない構造なので
後方の馬は「脚をためて」ということが出来ません。
短い直線での瞬発力ではなく、長く良い脚が使える馬が有利。
基本的に前が止まらない展開になりやすく、後方の馬は直線までの
前に押し上げていくこと自体が難しいレースになりそうです。

【4コーナー位置取りと着順の関係】
    1着→2着→3着
14年  4  3  1(番手)
13年  4  2  3
12年 12  3 14
11年  2 11  8
10年  6  4  2
09年 10  2  6
08年  1  4  4
07年  6  2 11
05年  6 12  4
04年  1  2  8
03年  8 14  2
02年  4  9  1
01年  1  9  2
※06年は京都開催のため割愛

   1着→2着→3着
先行  4  6  6(回)
好位  6  2  3
中段  1  2  2
後方  2  3  2

基本的には先行、好位の馬が優位
特に勝ち馬に関してはある程度前につけられる馬を中心に考えたいところ。
連覇を果たしたゴールドシップはこのレースでは昨年、一昨年とも
好位から捲り上げてそのまま押し切る強い勝ち方を見せてくれました。

天候や展開によって、4コーナーにおける隊列に大きく違いが出るのが
阪神内回りコース。

縦長なのか、密集なのか・・・その辺りにも注目したいですね。
13年はシルポートが思い切って引っ張りましたが、後続の馬は
まったく相手にせず・・・(爆)
昨年は中間に超スローに落としたヴィルシーナにくっついて
ほぼ一団でなだれ込むような形で決着していました。

今年はどの馬がどんな展開を作るのか、さらにきまぐれゴールドシップが
どの位置で競馬をするのか(笑)走ってみないとわからない馬だけに
怖い面がありますが、要注目としておきたいと思います。

函館SS回顧   担【けん♂】

好天に恵まれた函館競馬場で函館SS(函館1200m)が行われました。

個人的な事情で最後が尻切れトンボになったまま、まとめてしまったため
消化不良の考察になってしまいましたが、上位馬と下位馬の力の差が
感じられる割に、上位馬にもデータ的に隙がある、というややこしい感じ・・・

絞った予想にしたものの、どこか怪しい気配を感じていたわけですが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着 ティーハーフ   1.08.3  上がり34.0
2着 アースソニック   21/2
3着 レンイングランド

5着◎アンバルブライベン
14〇コパノリチャード

※全着順は→ココ

\(◎o◎)/! ヤッチマッタナ、オイ・・・

少し出を伺うようなスタート中、最内枠のフギンが思い切って先手を主張。
メイショウイザヨイが続き、アンバルブライベンは行き切れず3番手から
前を伺う感じ。

エーシントップ、コパノリチャードは好位からの競馬。
その後ろにヒラボクプリンス、サトノデプロマット。

中段にローブティサージュがつけ、タガノアザガル、マジンプロスパーの
後ろにセイコーライコウ、レンイングランド、クールホタルビ。

後方にスギノエンデバー、アースソニック、最後方に少し遅れて
ティーハーフという態勢。

11.7-10.3-11.0-11.6-11.8-11.9
前半600m 33.0
後半600m 35.3

【ラップ比較】
函館SSグラフ

たしかに本来は前につけるタイプのフギンですが、ここまで強引に
行き切るとは想定外。
藤田騎手がやる気を見せた・・・ということなのかもしれませんが
前半600mを33.0(800mは44.6)というのは
01年からの14年間(09年を除く)で2番目に速いペース。

08年、10年、11年のように、たしかに前半が速いペースに
なることはありましたが、昨年は33.8、一昨年は34.1、
その前の12年は34.3というペースだったことと比較すると
暴走ペースといっていい内容
これでフギンが前で残るようなら、さすが・・・というところですが
大差の最下位に沈んだ結果からすれば、やり過ぎというか、
馬の能力を考えていない騎乗、という印象になってしまいます(>_<)

本来4コーナーで少し加速を入れる展開になるのが通常のパターンですが
前半のペースで息が上がったこともあってズルズルとペースを
落としながら直線へ・・・。

最後方を追走していたティーハーフは大きく外をぶん回すように
強引な捲くりを見せ、直線では外を通って一気に進出。

他馬が止まって見える程の脚色でごぼう抜きに全頭をかわし切ると
あっという間に2馬身半差をつけて悠々のゴールイン!
ちょっと言葉を失うほどの大圧勝で重賞初制覇となりました。

2着には昨年のこのレースのときに狙い目、としていた
アースソニックが入り(今頃・・・>_<)、3着には人気薄の
レンイングランドが入線。

どちらも道中は後方に控えていた馬なわけで、ハイペースで
前が止まった結果、という感じの評価で良さそうです。

ティーハーフも完全に展開に恵まれた感がありますが、
それにしても1頭だけまるで脚色が違っただけに、
過信は禁物ながら先に繋がる期待感のある内容だった、と思われます。

レース後のコメント

1着 ティーハーフ(国分優作騎手)
ゲートを出て、思ったよりもダッシュがつきませんでした。
脚がたまるまで内でジッとしていましたが、最後外へ出してからは破格の脚でした。
子どもを相手にしているような感じでした。人気の馬で重賞を勝てて嬉しいです


2着 アースソニック(丸田恭介騎手)
思ったよりも行けませんでしたが、結果的にはハマって、最後はいい脚でした

3着 レンイングランド(菱田裕二騎手)
行ってほしいという指示でしたが、周りの馬が速くて行けませんでした。
今日は展開がハマった感じです


14着 コパノリチャード(武豊騎手)
結構押していったのですが、本来の行きっぷりではありませんでした。
洋芝が合っていないとも思わないし、本来の動きではなかったです。
敗因はわかりません


展開の綾が大きかったレースでしたが、その分やはりスタミナ面でも
1400mの実績がある馬が上位入線。

今年は4歳馬が不在という妙なメンバー構成だったこともあり、
単純な評価はしにくいですが、勢いのある5歳馬が勝ち、
ベテランの6歳馬が2着とひとまず過去の傾向を踏襲。

3着のレンイングランドは3歳馬・・・札幌で勝利があったものの、
近走は低迷状態で・・・ここで狙うのはなかなか難しかった感。
あえていえば・・・クロフネ産駒というところですが
ちょっと例外的な扱いにしておいた方がいいかもしれません。

ティーハーフは馬格的には不足があったわけで、その意味では
サニングデール並みの活躍が期待出来るかも?!
サマーシリーズ、そして秋のGⅠに向けて頑張っていって
貰いたいですね(^^)g

函館SS最終みたいな予想   担【けん♂】

ところどころで意識を失いつつも結局42時間ほどで
仕事を終えて帰宅。バタンキュー・・・といきたいところでしたが
ここまで起きていると布団に入っても神経が高ぶって
なかなか眠りに入れなかったりするんですよね(>_<)

それでもなんとか5時間ほど寝て復活。

最後に中途半端になってしまいましたが函館SS(函館1200m)
についてまとめていきたいと思います。

これまでの考察
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
距離実績について→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間整理→ココ
馬体について→ココ
斤量負担分析→ココ

内枠に入ったアンバルブライベンがハナを切って逃げる想定。
京都巧者ですが、スタートが速くなりやすい函館で
前半にどこまで脚をためて後半に繋げられるかが
課題になりそうです。
その内のメイショウイザヨイ辺りがどこまで絡んでいくかで
後半の消耗度がかなり違ってきそうなので、出たところ勝負の
面があるのが悩ましいところ。

上位評価馬とその他でかなり大きな開きが感じられるので
過去のデータ的にはマイナス材料もあったりしても
力関係主体で考えた方が良さそうな印象です。

今回の予想
◎アンバルブライベン
〇コパノリチャード

うーん、新鋭ティーハーフにも期待したいところですが
あえて絞ってみました。

アンバルブライベンは斤量負担の面で不安があり、
初コースでどこまでやれるかも未知数。
信頼出来る本命ではないかもしれませんが、
平坦コースで自分のペースで行けるかならチャンスはありそう。
実績からしてもここでは上位評価出来るので
上手くペースをまとめて貰えれば・・・。

コパノリチャードは非常に良い出来に見えました。
本質的にはスプリンターではなく、消耗度が高いレースの方が
合うタイプ。時計が掛かる展開になるのはプラス材料に
なりそうです。
使いどころが難しい感じはありますが、まずはここで
復活の狼煙を。

結局、ダイワメジャー産駒の傾向なんかもまとめきれず、
今週は本当に消化不良です(T_T)
うーん、せめて来週はも少し落ち着いて週末を
迎えたいものです。

函館SS(斤量負担分析)   担【けん♂】

さて寝るのはいつになるのか・・・(笑)

函館SS(函館1200m)についてもう少し見ておきたいと思います。

実質斤量負担
函館SS斤量負担

今回の出走馬の平均馬体重(前走ベース)は483kg。
1/3程度を500kg以上の馬格のある馬で占められており、
例年どおりながら少し、重い馬が多い感じでしょうか。

基本的に馬格があるタイプに関しては問題ありませんが
小柄な方は・・・460kgを切ってしまうようだと
データ的には厳しくなっており、サニングデールのような
後にGⅠを獲るような馬じゃないと厳しい、という
感じになっています。

実質斤量負担では12.0%がおおよその好走の上限。

今回は・・・

・アンバルブライベン
・ティーハーフ
・スギノエンデバー(斤量負担)
・タガノアザガル
・フギン(馬体重)
・クールホタルビ(馬体重)

この辺りが引っ掛かってくるわけですが、人気を背負いそうな
アンバルブライベン、ティーハーフはデータを覆すことが
出来るでしょうか・・・。

うーん、上位評価馬が絞れてしまっていただけに、
この2頭が抜けてしまうと絞れ過ぎというか(爆)
逆にどこか穴が絡む気配がしてくるわけですが、
過去は過去と割り切るか、それとも・・・

体力次第・・・    担【けん♂】

昨日の仕事が長引いて徹夜明け。
さらにそのまま翌日の仕事に突入という超ハードローテに
なってしまいました(>_<)

函館SSについて煮詰めていかねばならないところですが
脳みそが完全に綿のようになっているので(爆)
思考がまとまりません・・・。

今日できる時間と体力と気力があれば頑張りたいと思いますが
一旦仕事を終えて一眠りしてから、ということに
なるかもしれません。

・・・仕事が何時に終わるのかすらわからないんですけど。

函館SS(馬体について)   担【けん♂】

函館SS(函館1200m)出走馬の馬体について見ていきたいと思います。

【コパノリチャード】
(阪急杯)
コパノリチャード15阪急杯
(高松宮記念)
コパノリチャード15高松宮
(函館SS)
コパノリチャード15函館SS
アウトラインがカッチリして安定して
良い状態を維持。
前後の筋肉の充実度はさらに上昇傾向と
なっており、全体的に引き上げられたことで
立ち姿のシルエットにも勢いと力強さが
出てきた印象です。
本来の能力を発揮できる出来。

【ローブティサージュ】
(14スプリンターズS)
ローブティサージュ14スプリンターズ
(高松宮記念)
ローブティサージュ15高松宮
(函館SS)
ローブティサージュ15函館SS
毛ツヤも良く、メリハリもついて状態自体は
かなり良さそうに見えますが、撮影の角度が
ズレている点や耳を立てている点などから
気性的に不安定さが出ている可能性がありそう。
出来自体は問題ないので、精神面が課題。

【セイコーライコウ】
(14スプリンターズS)
セイコーライコウ14スプリンターズ
(シルクロードS)
セイコーライコウ15シルクロード
(函館SS)
セイコーライコウ15函館SS
少し立派過ぎるくらいだった昨秋から絞って
今回はきっちりと仕上がっていると思われます。
上半身の充実度も高く、毛ツヤも良好。
十分に力を出せそうです。

【スギノエンデバー】
(14CBC)
スギノエンデバー14CBC
(シルクロードS)
スギノエンデバー15シルクロード
(函館SS)
スギノエンデバー15函館SS
非常に筋肉質でガッチリした馬体。
以前に比べて上半身の力感はまとまってきた
感じですが、下半身の雄大さはさらに上昇。
爆発力には期待出来そうです。
毛ツヤも滑らかで体調には問題なし。
ただし、この馬の場合は出来は安定しているので
展開次第・・・。

【アンバルブライベン】
(シルクロードS)
アンバルブライベン15シルクロード
(高松宮記念)
アンバルブライベン15高松宮
(函館SS)
アンバルブライベン15函館SS
姿勢の問題もありますが、冬場に比べて
少し間延びしたシルエットになっている印象。
一旦緩めてゆったりさせた感じで
腹回りに少し余裕が感じられます。
前後の筋肉の充実度は落ちておらず、
しっかり追えてくれば力は出せそうです。

【ティーハーフ】
(サドンストーム:13北九州記念)※参考
サドンストーム13北九州記念
(函館SS)
ティーハーフ15函館SS
比較写真がないので、全兄のサドンストームの
写真を並べてみました。
かなり雰囲気が似ていますが、クビ差しの太さは
ティーハーフの方が微妙に上かも。
少し腹回りに余裕が感じられ、シルエットの
バランスとしてはもう一歩な感じもありますが、
充実度は高く力が出せそうなのでここが試金石。

【マジンプロスパー】
(14スプリンターズS)
マジンプロスパー14スプリンターズ
(シルクロードS)
マジンプロスパー15シルクロード
(函館SS)
マジンプロスパー15函館SS
歴戦の古馬だけあって年齢を重ねても
前後の筋肉の充実度はそれなりに高く、
出来自体も冬場よりも上昇。
ただし、全体的に緩みがある感じで
勢い、という面では不足感。
実力の高さでどこまで・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

函館SS(中間整理)  担【けん♂】

まだ出走馬が確定する前ですが、ざっと各馬について見たところで
函館SS(函館1200m)出走予定馬について整理してみたいと思います。

昨年は差し決着で終わっていますが、展開分析でふれたとおり、
コースの形状からしても基本的には前優勢。
上り坂が前半から続くことで、スタミナを消耗しやすいので
前で残れるのは実力馬、と考えて良さそうです。

★脚質優位な先行実力馬
・アンバルブライベン
・コパノリチャード
・マジンプロスパー

★洋芝適性に期待出来そうな差し馬
・ティーハーフ
・ローブティサージュ

★血統、脚質からドサ穴として面白そうな馬
・サトノデプロマット
・ヒラボクプリンス
・タガノアザガル

かなり極端な平坦巧者だと考えられるアンバルブライベンですが、
函館は直線に坂がなく、さらに直線自体が短いことが
プラスに働きそうです。
前半がハイペースになりにくい点も後傾ラップが得意な
この馬にとっては好材料。
キングマンボの系統は洋芝イマイチ、というイメージなので
初出走の函館で脚をとられなければ実績からしても
チャンスは十分にありそうです。

コパノリチャードも前半は少しゆったりとまとめたいタイプ。
その意味ではぶっ飛ばす系の馬がおらず(走ってみないとわかりませんが^^;)
前半が上り坂のコース形態は合いそうです。
スタミナには問題ありませんが、以前にとったデータでは
ダイワメジャー産駒は洋芝があまり得意ではなかったので
その辺りがどう出るか・・・。
※ダイワメジャー産駒の傾向については種牡馬データを近々
 更新する予定。

マジンプロスパーは年齢が・・・(爆)
昨夏の実績からすると衰えはなさそうですし、本質的には
スプリンターではなく、スタミナを要する舞台の方が合うタイプ。
馬体が絞れて来れば復活があっても不思議はない気がします。

前の馬次第ではありますが、昨年のこのレースで差し込んだ
ローブティサージュも復活を期する舞台。
ティーハーフは函館2歳Sで勝ち切ってはいませんが
3着と健闘したことで、3歳馬の好走条件としては一応及第点かと。

サトノデプロマット、タガノアザガルは強力な先行勢に混じって
粘り込みを狙いたいところ。
さすがに同型同士での競い合いでは厳しいと思われますが
特殊なコースだけに、適性>実力、となれば・・・

ヒラボクプリンスは出てくるかどうかもわかりませんが(笑)
ストラヴィンスキー産駒の距離短縮はコンゴウリキシオーの例もあり、
面白い可能性があるような気がしないこともないような・・・
どっちだよ!バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!


怪しいところをバッサリ切ると、絞れてしまう感じではありますが
上位人気が予想される馬も函館初挑戦だったりするので過信は禁物。

絞るべきか、広げるべきか、それが問題だ。 byハムレット(偽)

37年ぶりの3冠達成!    担【けん♂】

すでに少し旬は過ぎてしまいましたが、久々に海外競馬について。

ゼニヤッタの引退以降、イマイチ盛り上がりに欠けていた感じのある
米国競馬ですが、今年は久々に超大物の登場で一気に過熱しそうな勢いです。

AWのデビュー戦で5着に敗れたものの、2戦目にデルマフューチュリティ(GⅠ)を
4馬身差、フロントランナーS(GⅠ)を3馬身半差、GⅡを6馬身差で勝って
さらにアーカンソーダービー(GⅠ)を8馬身差で大圧勝と4連勝で
ケンタッキーダービーに向かったアメリカンファラオ(American Pharoah)は↓

【ケンタッキーダービー】


外枠から好位につけ徐々に進出、カーブでは外を回される不利が
ありながらも前に食らいついて離されず、4コーナーでも外に振られながら
グイッと前に並ぶと先行勢を競り落として力強く突き抜けてゴールイン!

そして中1週で出走したプリークネスSでは↓

【プリークネスS】


前回の反省を踏まえてか、いきなり先頭に立ってレースを引っ張った
アメリカンファラオは水が浮いたような不良馬場の中、
スピードの違いを見せつけ、直線では完全に一人旅。
ついていこうとした馬が外にヨレてしまうほどの力の違いを見せつけ
まずは2冠を達成!

さらに今度は中2週で挑んだ3冠戦の最終レース、ベルモントSでは↓

【ベルモントS】


ここでも先頭に立ってレースを引っ張り、まったく危なげなく
後続を突き放して5馬身半差で見事に3冠を達成

一ヵ月の間にGⅠを3戦・・・この強行軍を突破して
3冠を達成するのは至難の業。
なんと78年のアファームド以来、37年ぶりの快挙となりました。

惜しむらくは・・・強力なライバルが不在、ということでしょうか。
カーリンのときにはストリートセンス、ハードスプンという三つ巴に加えて
最強牝馬ラグストゥリッチーズがベルモントSに参戦、と非常に面白い
ライバル関係になって盛り上がったんですが・・・

同世代では食らいついた馬がまるでいない1強状態なだけに、
今後は古馬との対戦でどこまでやれるかに大注目。

今の米国ダート界では、昨年のBCクラシックの勝ち馬バイエルンは
今年に入って6着、10着と連敗を喫しているので、
昨年の2冠馬カルフォルニアクローム、あとはBCクラシック4着以外は
負けなしのシェアードビリーフ辺りとの対決が楽しみです(^^)g

父はパイオニアオブナイル、その父は日本に導入された
エンパイアメーカー。
母系にストームキャットが入っており、米国らしい血統構成。

エンパイアメーカー及び、その産駒のバトルプランは
まだ日本国内ではそこまでの大物を出していませんが、
こういった成功した血統構成に近い馬がもしかしたら
今後に活躍してくるかもしれませんね(^^;

秋のBCクラシック、そしてさらに春はドバイに参戦があるのか・・・
今後の活躍に注目していきたいと思います。

函館SS(過去の勝ち馬の馬体)   担【けん♂】

函館SS(函館1200m)の過去の勝ち馬の馬体写真を並べてみました。
※09年は札幌開催のため割愛

【ガルボ】
(14函館SS)
ガルボ14函館SS

【パドトロワ】
(13函館SS)
パドトロワ13函館SS

【ドリームバレンチノ】
(12函館SS)
ドリームバレンチノ12函館SS

【カレンチャン】
(11函館SS)
カレンチャン11函館SS

【ワンカラット】
(10函館SS)
ワンカラット10函館SS

【キンシャサノキセキ】
(08函館SS)
キンシャサノキセキ08函館SS

【アグネスラズベリ】
(07函館SS)
アグネスラズベリ07函館SS

【ビーナスライン】
(06キーンランドC)
ビーナスライン06キーンランド

【シーイズトウショウ】
(05函館SS)
シーイズトウショウ05函館SS

前後にしっかりと実が入って充実した馬体。
偏った感じがなく、バランスが良いのは大きな特徴でしょうか。

胸前は厚みがあって力強いクビ差しを支えており、
下半身も丸みがあって、瞬発力を兼ね備えた構造。

後肢も引きつけられており、真っ直ぐ立てている点も
共通しています。

光の加減もありますが、ハリがあって体調に問題が
感じられない馬、というところにも注目しておきたいところ。
滞在競馬で体調をしっかりと戻している馬を狙いたいですね。

ビーナスライン以外は全て競馬ブックPHOTOパドックに写真が
取り上げられていた馬ばかり、という点にも注意。
実力馬を素直に狙えるレース、だと考えられます。
昨年のガルボは8番人気、その前のパドトロワは6番人気と
注目度は低かったものの、写真があったというのは
取材陣の目の冴えていたということでしょうか(笑)
実績馬の復活の手がかりになるかもしれませんね(^^;

おおよそのイメージを頭に置いて、今回の出走予定馬について
見ていきたいと思います。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

函館SS(各馬分析3)   担【けん♂】

函館SS(函館1200m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

フギン】牝5 54.0 (栗東) Street Sense×(Flying Spur)
中央に復帰してから昨夏に短距離で4連勝しましたが、
昨秋にOPで16着に敗れてから4戦連続二桁着順と極端に成績悪化。
この春は復帰戦で馬体を落としてしまっており、徐々に馬体を
戻してはきているものの、調子は戻らず。相手関係強化で
急な良化を期待するのは酷かも。

マジンプロスパー】牡8 58.0 (栗東) アドマイヤコジーン×(バブルガムフェロー)
一時期の勢いはないものの、昨年のキーンランドCで3着と好走しており
状態次第では侮れない実力馬。この春は復帰戦で大きく馬体を増やしており、
徐々に絞りつつきているので、そろそろ状態は良化しても良さそうです。
本質的には1400m辺りが合う馬なのでスタミナには問題なし。
先行力を活かせる展開なら実績上位馬だけに侮れないかも。

メイショウイザヨイ】牝6 54.0 (栗東) オレハマッテルゼ×(ジェイドロバリー)
昨年の北九州記念でハイペースを2番手で踏ん張って2着と健闘。
セントウルSで6着のあと二桁着順が続き、今回は半年ぶりの
レースとなります。先行力を活かすタイプで上手く前で競り合えれば
チャンスはあるかもしれませんんが、実績的には不足。
距離実績もないのでスタミナ面も微妙。

レンイングランド】牡3 52.0 (栗東) クロフネ×(サクラバクシンオー)
芝ダート兼用で使われ、昨年末にクリスマスローズSを連勝で勝利しましたが
シンザン記念5着のあと、ここ3戦は連続二桁着順と低迷中。
札幌で勝っており、洋芝適性はあると思われますが、芝では距離延長に
耐え切れていない点でもスタミナには不足感。
実績、勢いともにあえて狙うほどでは・・・

ローブティサージュ】牝5 54.0 (栗東) ウォーエンブレム ×(Singspiel)
初の短距離出走となった昨年の函館SSでは後方から差し込んで2着と健闘。
続くキーンランドCで久々の勝利を挙げており、洋芝適性の高さを
示しました。この春の復帰戦となった阪急杯では不良馬場の中、
3着と踏ん張りましたが、高松宮記念では17着と大敗。
かなり馬体重に余裕を残してきているので、今回はマイナス体重で
出走できれば状態は良化が見込めそうです。
前が止まらないと厳しいので、先行勢のペースと能力に注意。