けいけん豊富な毎日

ダービー回顧   担【けん♂】

世代の頂点へ。競馬の祭典、ダービーが行われました。

心配された天気の崩れは・・・いったいどこへ行ったのかという
好天に恵まれた東京競馬場。
どの馬にとっても一度しか挑戦のチャンスがないダービーに向けて、
各陣営とも渾身の仕上げで臨んだ感じで、大きく馬体重を落としている馬もおらず、
キッチリ絞って、10kg以内の僅かな馬体減となった馬が7頭。
中ではキタサンブラックの+10kgというのが少し違和感があるくらいでしょうか。

はっきりした逃げ馬がいない、ということであえてスローのロングスパートを
想定した上で人気の3頭をバッサリ飛ばすフルスイング予想にしてみましたが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着 ドゥラメンテ   2.23.2   上がり33.9 ※ダービーレコード
2着〇サトノラーゼン   12/4
3着 サトノクラウン

10▲ミュゼエイリアン
14◎キタサンブラック

※全着順は→ココ

まぁ納得の敗戦(笑)

ポルトドートウィユが少し立ち遅れたものの、揃ったスタートから
先手を取り切ったのは・・・ミュゼエイリアンの横山典騎手

逃げる可能性がある、と予想はしていたものの、良く言えば変幻自在、
裏を返せば予想不可能な騎手だけに(失礼^^;)こちらのペース想定を
していなかったのは完全に手落ち(涙)

2番手にキタサンブラック、続いてコメート、タガノエスプレッソ、
スピリッツミノル。

少し離れてコスモナインボール、ベルラップ、そしてドゥラメンテは
あえて下げ過ぎずに中段待機。それを見る形で内にサトノラーゼン。

その後ろにグァンチャーレ、に並んでレーヴミストラル、
続いて内にダノンメジャー、並んでアダムスブリッジ、リアルスティール。
少し遅れてサトノクラウン。

後方に控えてタンタアレグリア、ミュゼスルタン、最後方にポルトドートウィユ。

12.7-10.9-11.8-11.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.4-11.9-11.0-11.7
前半1000m 58.8
後半1000m 59.4

ラップ比較
ダービーラップ

前半1000mが59秒を切ったのは奇しくも04年、キングカメハメハが
ダービーを制した年以来のこと。(04年はさらに速い57.6という暴走ペース)

2400mという距離、最後の長い直線を意識して前半の下りでは
グッとペースを落として淡々と流す、というのは基本的なダービーのパターンですが
横山典騎手は・・・この下りでペースを落とさず、少し加速を入れる形
持ち込んでいます。

おそらくは、ですが・・・ここで後続を大きく引き離しての大逃げを考えていたのかも
しれません。しかし、キタサンブラック以下があろうことかピッタリと追走。

これは離せない・・・と見切ってか、3コーナーからのカーブで大きく
ペースを落とし、ジワジワと流すと4コーナー出口で急加速。

直線入り口まで脚を少しため気味に行ったことで後続が詰め寄り、
直線に入っての隊列はそこまで縦長にならず、微妙に横に広がる形。

キタサンブラックがミュゼエイリアンに並びかけ、並走したところに
好位からのコメートが迫り、その外、馬場中央を通って
ドゥラメンテが一気の末脚!
内につけてサトノラーゼンが懸命に追いすがりますが、手応えの違いは明らか。

最後まで脚色が鈍らず、まさに圧勝でドゥラメンテが2冠を達成しました。

2着にはサトノラーゼンが粘り、3着は遅れて追いかけてきたサトノクラウン。
リアルスティールはサトノクラウンに脚色で及ばず、4着までが精一杯。

レース後のコメント
1着 ドゥラメンテ(M.デムーロ騎手)
JRAのジョッキーとして、初めてダービーを勝つことができて本当に嬉しいです。
1番人気の馬というプレッシャーもありました。今日は少しテンションが高く、
1~2コーナーまでかかっていました。その後は馬も落ち着いて、いいポジション
でレースをすることができました。直線では他の馬にぶつけられましたが、
手前を替えてからはすごい脚でした。皐月賞ではガッツポーズが早くて
レコードタイムに届きませんでしたが、今日はこの馬の強さを示すことができました。
秋も楽しみです


3着 サトノクラウン(C.ルメール騎手)
出遅れました。道中はリラックスしていましたが、スタミナがありませんでした。
それでも今日はいいレースをしてくれました


4着 リアルスティール(矢作芳人調教師)
課題としていた1コーナーで頭を上げてハミ受けが悪くなり、ロスが大きかった
と思います。もう少し内枠だったらとも思いますが、勝った馬は強いです。
あの馬の後ろにつけるのは作戦通りでした。最後はそれでも2着はあるかと思いましたが、
直線では舌を出してモタれていました。このあとは休ませて、秋へ向けてやり直します


5着 コメート(嘉藤貴行騎手)
よくがんばってくれました。思い通りの流れになってくれました。
レースが上手で、現時点の力は出し切ってくれています


8着 グァンチャーレ(松岡正海騎手)
折り合いがついてくれましたし、距離が長いことはわかっていたので、
経済コースをロスなく回ってきました。よくがんばってくれたと思います


12着 ポルトドートウィユ(武豊騎手)
返し馬の雰囲気がもうひとつでした。それだけにゲートの出も、
道中の感じもいまひとつでした。秋に期待したいです


13着 タガノエスプレッソ(菱田裕二騎手)
皐月賞は不甲斐ない競馬だったので、今日は前目につけようと思っていました。
ポジションはとれましたが、最後は何度も手前を替えて、一杯になりました。
距離のカベがあったと思います。精神的に成長していますから、
適条件でがんばってほしいです。結果的に止まってしまったので、
1800mぐらいがいいかもしれません


14着 キタサンブラック(北村宏司騎手)
今日はさすがに馬に気合いが入っていました。スタートで躓きましたが、
二の脚で2番手につけて、リラックスして走っていました。時計は速くなるだろうとは
思っていましたが、自分のリズムを保つことを考えて乗りました。
もう少し踏ん張れるかなとも思いましたが、まだのびしろがあり、
これから成長していく馬だと思っています


15着 ベルラップ(三浦皇成騎手)
いい位置につけてレースができました。本格化は秋でしょう

17着 アダムスブリッジ(和田竜二騎手)
ずっとフワフワしていました。勝負どころでついていけませんでした

18着 スピリッツミノル(酒井学騎手)
この枠順で行けなかったのは......。返し馬は前走より気合いが乗っていて、
前走より楽に行けるのかなと思ったのですが、全然でした。
直線では余力がありませんでした


前半のペースが速くなったことで、予想した前残りは完全にアウト。
横山典騎手にしてやられました(爆)
というか、大逃げになって実質スローになる可能性もあっただけに
2番手でマークして行ってしまった北村宏騎手以下にやられたと言ってもいいかも(>_<)

今日の東京は時計がかなり速く、ハイペースになったとしても
前が止まりにくかったのはたしかだったわけで、ドゥラメンテの位置取りは
脚の消耗を抑えつつ、前に届く位置。デムーロ騎手の判断ほぼ完璧だった、という感じです。

ドゥラメンテの末脚が強烈なことは周知の事実だったにも関わらず、
ドゥラメンテの後ろにつけた騎手に関しては・・・自分の馬を過剰評価しているか、
それとも勝つことを諦めて着拾いに徹したか・・・。

その意味ではリアルスティールは外枠が厳しかったとはいえ、
道中の位置取りですでに勝負あり。
福永騎手に舞い降りたダービージョッキーへのチャンスを自ら
手放してしまった感があります。
(陣営の指示があったということですが、力負けしないという
 自負なのか、諦めたのか・・・・不可解な気がします)
同父のサトノラーゼンに末脚で負けてしまったのはかなりの問題。
筋肉質過ぎるほどの馬体だけに、距離の壁があるタイプの可能性も
あるかもしれません。今後の使い方にも注目。

サトノクラウンはさらに後ろで脚をためていましたが、ルメール騎手は
ハイペースでの末脚勝負と踏んだのでしょうか。
どちらかといえば、着狙いに徹した気もしますが・・・。
それでもしっかり3着(2着とは横並び)に入ってくる辺りは
さすがとしか言いようがありません。

ドゥラメンテはこれまで「死に枠」だった7枠からの勝利。
その意味でも馬の能力、騎手の能力の高さがわかります。
横山典騎手がお膳立てしてくれた感もありますが、父と同じような
ハイペースのダービーで勝った、というのは血の重みを感じますね。

サトノラーゼンは絶好枠から少し下げ過ぎた気もしましたが、
結果的に消耗を上手く抑えて伸びに繋げた感じ。
さすが岩田騎手、ということころだと思います。
454kgと小柄な馬体で上位に入ったのは価値があることかも。
ここにきての成長力には驚きました。

一つ、気になることがあるとすれば・・・ドゥラメンテの上がりが33.9、
サトノクラウンが33.8とこのハイペースの中で33秒台に突入した馬が
2頭も出たことでしょうか。
消耗戦気味になってもこの上がり・・・というのは完全にダービーの質、というか
馬場の質が以前とは全然違うことを示している印象。
高速馬場の良し悪しは置いておいて、馬の脚への負担に関しては
これまで以上にケアが必要になってくると思われます。

ちなみに04年は2着のハーツクライが34.4を記録したものの、
キングカメハメハは35.4という末脚だったわけで、
父を超えるダービーレコードではありますが、時計的な価値では
残念ながら父に及んだ、とは言い難い感じです。
今後のさらなる活躍で本格的な父超えを果たして貰いたいものです。


予想は大きく外れたものの、強い馬が強い勝ち方を見せてくれて、
(さらにPOG馬が2着に入って:笑)
大満足のダービーでした。
どの馬も順調に秋以降の飛躍に期待♪

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ダービー最終予想   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)についてまとめていきたいと思います。

皐月賞上位2頭が抜けた人気になっていますが、
実際に過去のレース映像、内容をチェックしても明らかに
世代の中でも力は上位。
単純に2強の争い、と見てしまってもいいんですが、
その場合、この人気だとほぼ1点勝負じゃないと無理がある感じ。

ひとまず、枠順的には難しい外枠に入ったことで、
あえて狙いを変えて振り回してみるのもあり・・・かもしれません(^^;

これまでの考察
考察を始める前に→ココ
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
末脚の評価→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
枠順別実績→ココ
斤量負担分析→ココ
前哨戦評価1→ココ
前哨戦評価2→ココ
まとめの前に→ココ

総合力的にペースを握りそうなのはキタサンブラック。
北村宏騎手に乗り替わって、スローからのロングスパートに
なるのであれば、後方から差すのは難しく、
前につけてタフな脚が使える馬、好位から差せる馬が
優位になりそうです。
ためて伸ばすタイプよりも、長くいい脚が使える馬を重視。

今回の予想
◎キタサンブラック
〇サトノラーゼン
▲ミュゼエイリアン

うーん、さすがに無理がある気がします(>_<)

あくまで机上の計算ですが・・・キタサンブラックは
4コーナーでリアルスティールに4馬身程度の差をつけて
直線に入れば、なんとか凌ぎ切れる見込み。
トビが大きく、一定のリズムで淡々と伸びるタイプなので
勢いに乗ってしまえば・・・

サトノラーゼンは馬格不足が気になるところですが
前々で安定して競馬が出来る上に今回は枠順的にも理想的。
京都新聞杯はロングスパート勝負で勝っており、
前が引っ張ってくれたらチャンスがありそうです。

ミュゼエイリアンも瞬発力では見劣るものの、
前で脚を維持する展開になれば粘り込みのチャンスは
ありそうです。湿った馬場への適性にも期待出来そう。

強い馬が強い勝ち方をしてくれたらそれはそれで
この先に期待感が高まるわけで、馬券は馬券、
ダービーはダービーとして楽しんでみたいと思います♪

うーん、まさかこんな予想になるとは自分でもびっくり?!
自分で決めた予想やろ!オラァ(p゚ロ゚)==p)`д)グハッ

ダービー(まとめの前に)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)の枠順を見ながら展開について
考えてみたいと思います。

パッと見・・・なかなか悩ましいというか、わからないというか(笑)
とりあえず、1枠1番のサトノラーゼンは好位につける脚質で
スッと出たなりで自分の位置を取れそう。

ダノンメジャーも前につけられそうですが、小牧騎手は
積極的に逃げるとは考えにくく・・・

横山典騎手に戻ったミュゼエリアンは外の馬次第で
逃げる可能性もゼロではなさそう。

スピリッツミノルは皐月賞で逃げられなかった反省から
押して行きそうではありますが、スタートが良いタイプではなく、
行き脚も微妙。誰も行かなければ押し出されて・・・という
感じになるかもしれませんが、先手を取り切れるか
不安がありそうです。

キタサンブラックはスタートこそイマイチながら
トビが大きく、なし崩しに前に行けてしまう力があります。
どうしても行きたい馬ではありませんが、
控えても仕方のないタイプなので、押して行ったら
何気なく先頭に立ってしまうかも。

どの馬が先手を取るかで展開は微妙ですが、キタサンブラックが
行き切ってしまうのであれば、北村宏騎手は直線に入る手前から
早仕掛け気味に加速していくタイプ
だけに、最後はロングスパートの
消耗戦になりそうです。

※小牧騎手、酒井騎手が行くのであれば4コーナー出口まで
 ゆったりと流す形になるかも。

ロングスパートになると、隊列が長くなる分、
前優勢になりますが、能力不足の馬は耐えきれずに脱落。
前が崩れたら差し優勢、と各馬の能力が問われるレースになると
思われます。
ただし、オークスでレッツゴードンキが失速したように、
ロングスパートでなし崩しに脚を伸ばす形になると
キングカメハメハ産駒は微妙。
脚をためてのヨーイドン!になるとドゥラメンテの末脚は
脅威になりそうですが、前の馬がスッと引っ張って行ってしまうと
思いのほか伸びない可能性もゼロではなさそう。

リアルスティールはキタサンブラックについて前に行ければ
大チャンスですが、被せられて中段に控えるような形に
なってしまうと・・・ピッチ走法気味の馬だけに
こちらもどこまで届くか、過信は禁物。

展開によって人気馬が信用しにくくなる場合があるのならば
あえて振り回すのも一興かな・・・(迷宮に迷い込んでいる実感あり:爆)

ダービー(前哨戦評価2)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走馬の前哨戦評価、第2弾です。
うーん、まとめるのはちょっと遅くなるかも(>_<)

★青葉賞

4コーナーで前の馬の脚が鈍り、隊列は横に
長くなる形。馬場中央の外を通ったタンタアレグリアは
ブレのないフォームが印象的。キレる感じはないものの
淡々とリズムを刻むようにジワジワと進出。
外に膨らみかけたレーヴミストラルはクビが高い
走法ながらスピードに乗ってからは前後に上手く
クビを使って前脚がよく伸びた走り。
瞬間的な伸びにも期待出来ますが平坦部分での
1完歩が長い分、優勢になって勝利。

★毎日杯

2番手を追走したミュゼエイリアンは4コーナーで
被せるように進出、体を大きく使った走りで
後続を引き離して独走態勢に入りましたが、
ゴール前で微妙に動きが鈍くなって
外の差し馬に詰め寄られたところを僅かに
凌ぎ切ってゴールイン。
機動力は評価出来ますが、直線が長い競馬場が
合うかは微妙。

★若駒S

少頭数のレース。最後方を離れて追走した
アダムスブリッジはコーナーで内に突っ込んだところから
外に出すところで少しヨレ気味になりましたが
すぐに前を向き直すと体が良く伸びた走りで
馬群をかわして抜け出し、完勝。
ここでは力が違う、という感じですが
多頭数でごちゃついてしまうと不安もありそう。

★若葉S

少頭数ながら縦長になった隊列。
後方を追走したポルトドートウィユ、アダムスブリッジは
そのままずるっと中央内辺りを並んで追いかけますが
前から抜けた馬に及ばず、鈍った先行勢をかわすのが
精一杯。脚の回転はポルトドートウィユ、脚力は
アダムスブリッジが上、という感じですが
伸び自体はほぼかわらず。

★アザレア賞

少頭数ながら縦長の隊列になり、最後方をポツンと
離れて追走したレーヴミストラルは4コーナーで
詰まった馬群の外に出して進出。
脚力の違いで一気に抜き去ると最後は
バネを活かしたリズミカルな走りで完勝。

ダービー(前哨戦評価1)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)について、時間がなくなってきましたが、
やっとのことでレース映像のチェック(爆)

★皐月賞

リアルスティールは非常にスムーズなスタート。
キタサンブラックはトビが大きい分、スタートは遅いけれども
スピードに乗ってからの行き脚は評価出来るところ。
スピリッツミノルは押して行けず。根本的にスピードに
不足がありそうです。
直線に入ってからはリアルスティールは回転の速い脚で
スピードに乗って行く感じ。キタサンブラックは急加速が
利かない分、並んでからの追い出しでは不利。
ドゥラメンテは4コーナーで一旦ブレーキを踏む形に
なったのが逆に高い急加速能力を引き出した印象。
サトノクラウンはなし崩しにスピードに乗って行けそうな
ところで寄られたので力を出せず。

★共同通信杯

リアルスティールはスタートが上手く、スッと前に行けるので
内枠からなら良い位置が取れるのが強味。
直線に入り馬場中央を伸びたドゥラメンテは前脚が良く伸びた走りながら
少しクビが高く、脚力の強さでスピードに乗っている感じ。
内から馬群の間をぬって出たリアルスティールはピッチ走法気味に
速い回転で急加速が利くタイプ。
最後は差し返していますが、長く脚が使えるかは微妙なので
位置取りが重要になりそう。
休養明けのミュゼエイリアンは2頭の間で力の違いを
見せられてしまった感・・・。

★スプリングS

最内から出たキタサンブラックですが、スタート直後はあまり速くなく
スピードに乗ってから前へ。
機動力もあり、加速しつつ直線に入って来れるので後続を引き離せるのは
強味になりそう。
外を回したリアルスティールは回転の速い脚で一気に追い込みましたが
届かずの2着。直線が延びればリアルスティールに対しての
セーフティリードはかなり必要になりそうな感じ。

★弥生賞

中段から上手くコーナーリングしたサトノクラウンは
手先の軽い走りで馬場の悪さを問題にせずスピードに乗って
後続を引き離して完勝。全身を使うような走りではないので
元々の筋力の強さを活かしている印象。
急加速、というよりは軽快にスピードに乗って行く感じで
リズムよく走ればかなりの伸びが期待出来そう。

★京都新聞杯

先行集団の外を抜けて先頭に立って行ったサトノラーゼンは
クビが低く、脚の回転も十分ながら・・・馬体の軽さもあってか
見た目ほどスピードに乗って行けておらず、後続の馬に
詰め寄られるのを凌いでの勝利。
追いかけてきたポルトドートウィユは前脚が良く伸びた走りながら
抜けたキレはなく、届き切らなかったのは微妙。
急坂があるようだとさらにマイナスになるかも。

続きます。

ダービー(斤量負担分析)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)についてもう少し見ておきたいと思います。

実質斤量負担
ダービー斤量負担

460kgを切って勝ち切ったのはディープインパクト、
オルフェーヴルの2頭のみ。
というか実質的には480kgを切ってしまうと勝ち切れていないわけで、
(当日の馬体減によって480kgを切るのは一応及第点)
今回は半数以上の馬がヒモ候補まで、ということになっています。

特に小柄なグァンチャーレ、タガノエスプレッソ、そして
サトノラーゼンについては、ヒモ候補としてもかなり
厳しい状況。
過去にアドマイヤオーラやローズキングダムが入線した年は
消耗度の低い特殊な展開だったことも影響している印象なので
今年もスローのヨーイドンになるのであれば、という感じでしょうか。
中ではまだ馬格のあるサトノラーゼンがギリギリ・・・

実質斤量負担では勝ち馬は12.0%まで、ヒモ候補の馬は
12.5%まで、というのが過去の条件。

人気のドゥラメンテ、リアルスティールは馬格の面でも
まったく問題がない、と思われます。

逆転を期待されるサトノクラウンはギリギリのライン。
実績からするとキタサンブラックは斤量的には
最も優位ということで面白い1頭になるかもしれません。

日曜は天気の崩れが心配されていますが、
不良馬場になった11年、09年、稍重の07年の上位馬の
馬体重を見てみると・・・

★11年
1着 444(kg)
2着 496
3着 542

★09年
1着 506
2着 516
3着 512

★06年
1着 502
2着 496
3着 462

9頭中5頭が500kgオーバー、2頭が490kg台と
大型馬優勢の傾向がさらに助長されている印象。

11年1着のオルフェーヴルは例外的な馬ですし、
06年3着のドリームパスポートも皐月賞2着の実績があり、
その後も高いレベルの活躍を見せた能力馬だったわけで
馬場が湿った場合は馬体重、実績にさらに注目、としておいた方が
いいかもしれません。

ダービー(枠順別実績)    担【けん♂】

なんだかんだでダービー(東京2400m)の大枠のデータの整理が
まだ終わっていません(>_<)

もう少し過去のデータを見つつ、イメージを整理していきたいと思います。

【枠順別実績
ダービー枠順

1枠の馬が11年で6勝・・・というのはかなり激しい偏り。
完全に内枠優勢、というのがはっきりと傾向として出ています。

昨年7枠から2着に入ったイスラボニータは思い切って出して2番手を追走。
12年3着のトーセンホマレボシも7枠から2番手につけており、
2着のフェノーメノも6枠から好位の後ろにつける形でした。

09年は不良馬場になったので参考程度ですが、6枠から2着に入った
リーチザクラウンも2番手につけて先行していました。

07年2着のアサクサキングスは8枠からの最後の好走馬になっていますが
思い切って被せて逃げていました。
7枠から3着に入ったアドマイヤオーラは好位から少し下げての競馬。

・・・ということで、外枠から後方に下げて、外をぶん回して突っ込んできたのは
06年3着のドリームパスポートにまで遡る
ことになります。

その前年にはシックスセンスが同じように7枠から後方に下げて3着に
届いているわけで、「あり得ないパターン」ではありませんが
ここ9年はそんな展開にはなっておらず・・・高速馬場化の影響も含めて
外枠の馬に関しては前に行ける馬、に限定して考えた方がいいかもしれません。

今回の枠順は・・・

6枠 サトノクラウン
   アダムスブリッジ

7枠 リアルスティール
   ドゥラメンテ
   ミュゼスルタン

8枠 スピリッツミノル
   キタサンブラック
   タガノエスプレッソ

となっており、1、2番人気候補がどちらも7枠に入って
どんな競馬を見せてくれるか楽しみです。

キタサンブラック、スピリッツミノルは思い切って被せて
前に行くと思われますので、挟まれて下げてしまうようだと
リアルスティールもいつもの競馬が出来ないかもしれません。

・・・ガッチガチかという考えもありましたが
枠順からすると・・・大きく荒れるチャンスはゼロでないかも?!

ダービー(馬体について2)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走馬の馬体について、第2弾です。

【リアルスティール】
(スプリングS)
リアルスティール15スプリング
(皐月賞)
リアルスティール15皐月賞
(ダービー)
リアルスティール15ダービー
筋肉質で重厚な馬体。
非常にバランスが取れており、毛ツヤもピカピカ。
高いレベルで良い状態を維持し続けており
今回も見た目には重箱の隅をつつく程度の
不安点しかなさそうです。

【サトノラーゼン】
サトノラーゼン15ダービー
比較写真がないので成長具合などは
わかりませんが、太いクビ差しを
しっかりと支えたバランスの良い馬体に
仕上がっています。
使ってきたダメージなどはまったく
感じられず、筋肉の引き上げも出来ており
状態に関しては問題なし。
完成度の高さでどこまで・・・。

【ポルトドートウィユ】
(きさらぎ賞)
ポルトドートウィユ15きさらぎ賞
(ダービー)
ポルトドートウィユ15ダービー
他のディープインパクト産駒に比べると
若干線が細く、骨格にまだ筋肉が付き切っていない印象。
キレよりは持続質向きの体型で東京では先行出来れば、
という感じでしょうか。春になって充実度はアップし、
腿の引き上げも出来てきているので、状態に関しては
まったく問題はなさそうです。

【キタサンブラック】
(スプリングS)
キタサンブラック15スプリング
(皐月賞)
キタサンブラック15皐月賞
(ダービー)
キタサンブラック15ダービー
高いレベルで良い出来を維持。太いクビ差しを
厚みのある上半身が支えており、下半身も負けずに充実。
腹回りも細め感なく絞り込まれており、
クビ差しから背中へのラインも力感があって
かなり良い仕上がりでレースに臨めそうです。

【コメート】
(弥生賞)
コメート15弥生賞
(ダービー)
コメート15ダービー
春先に比べて厚みが出てきて、全体的に良化傾向。
見栄えのするタイプではありませんが
クビ差しの太さ、前後の筋肉の充実度などは
この馬なりに良い状態に仕上がっており
力は出せそうです。

【ベルラップ】
(弥生賞)
ベルラップ15弥生賞
(ダービー)
ベルラップ15ダービー
この血統にしてはクビ差しが非常に太く、
現段階でも充実はしているものの、まだ骨格に
見合った分の成長があっても良さそう。
出来は安定しているので、力は出せそうですが
ここにきての上昇度というと少し微妙かも。

【タンタアレグリア】
タンタアレグリア15ダービー
雄大な下半身に比べると少し上半身が小さく
まとまった感がありますが、それでも厚みがあって
充実度に関しては十分。比較写真がないので
変化はわかりませんが、前走のダメージもなく
良い状態を維持してレースに臨めそうです。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

ダービー(馬体について1)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走馬の馬体について見ていきたいと思います。

【ドゥラメンテ】
(共同通信杯)
ドゥラメンテ15共同通信杯
(皐月賞)
ドゥラメンテ15皐月賞
(ダービー)
ドゥラメンテ15ダービー
下半身の引きつけが微妙だった春前から
徐々に良化。まだ前後の筋肉が付き切っていない
感じもありますが、バランスが取れた好馬体に
仕上がってきている印象。
前走のダメージもなく、シルエットも崩れた
ところはなし。十分に力を出せそうです。

【レーヴミストラル】
レーヴミストラル15ダービー
下半身の充実度が高く、瞬発力にはかなり
期待出来そう。太いクビ差しをしっかりと
上半身で支えており、バランスにも問題なし。
緩めたところもなく、引き続き能力は発揮出来そう

【ミュゼスルタン】
(スプリングS)
ミュゼスルタン15スプリング
(ダービー)
ミュゼスルタン15ダービー
復帰時に比べてグッとクビを低く保てている点は
良化が感じられるところ。クビ差しの力感は十分、
上半身の充実度も上昇しており、下半身の出来も
良化傾向。間隔を詰めていますが、細目感や
逆に緩めたところもなく、絞り込まれて
状態はかなり良さそうです。

【サトノクラウン】
(弥生賞)
サトノクラウン15弥生賞
(皐月賞)
サトノクラウン15皐月賞
(ダービー)
サトノクラウン15ダービー
復帰時点から崩れたところもなく、今回も前後の
筋肉はしっかりと維持。少し緩めて絞り直している最中、
という感じで腹回りは太目ではないものの、
張っており、クビを少し上げて支えているので
最後にしっかり追って来ないと仕上げが
ちょっと微妙かも。全体的には崩れはなく
力は出せる出来。

【ミュゼエイリアン】
(皐月賞)
ミュゼエイリアン15皐月賞
(ダービー)
ミュゼエイリアン15ダービー
前走の出来を維持。毛ツヤも良く、絞り込まれており
前後の筋肉の充実度、メリハリも十分。
少し前に偏ったシルエットですが、東京への
適性にも期待出来そうです。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

続きます。

ダービー(末脚の評価)   担【けん♂】

皐月賞が行われる中山競馬場からダービーでは東京競馬場に舞台は
移るわけですが、周知の通り・・・最も大きな変更点は直線が長くなること。

中山で差して届かなかった馬が東京では直線を活かして届く、
ということ十分にあり得る話なわけですが、逆に言えば・・・

中山で末脚で負けている馬は東京ではさらに差が広がる、
と考えられます。

もちろん、道中の位置取りやペース、馬の状態や馬場の状態にも
左右されるので目算どおりには決まらない面があるとは思いますが
少なくとも東京コースでは末脚のある馬がさらに有利になる、というのは
間違いないところかと。

で、今年の皐月賞を見てみると・・・次元の違う末脚を使ったドゥラメンテは
ひとまず置いておいて、前につけて2着に入ったリアルスティールの末脚が
大きなポイントになりそうです。

リアルスティールの上がり3ハロンは34.5でしたが、
リアルスティールより後ろから仕掛ける馬は少なくともリアルスティールよりも
速い脚を使えないと抜かすことは出来ない
・・・というのは当然の話。
末脚で及ばない馬はリアルスティールよりも前で競馬が出来ないと
ノーチャンス、ということになります。

この条件で絞ると・・・

リアルスティール(34.5)よりも速い脚が使えている馬
・ドゥラメンテ 33.9
・サトノクラウン 34.5※

リアルスティールよりも前で競馬が出来る馬
・キタサンブラック 35.2
・スピリッツミノル 35.5

最大限、手を広げてもこの4頭まで・・・

ドゥラメンテは共同通信杯でもリアルスティールよりも0.3速い
上がりを使っており、まず間違いなく末脚の能力は上。
あとは位置取りと仕掛けどころ次第でしょうか。

サトノクラウンは皐月賞では不利があったので、実際にはもっと速い脚が
使える可能性がありそうです。
東スポ2歳Sではアヴニールマルシェよりも0.5速い上がりを記録。
アヴニールマルシェは休養明けの共同通信杯でドゥラメンテよりは
0.2遅いものの、リアルスティールを0.1上回る末脚を見せていたわけで
単純な横比較で見た場合は・・・ドゥラメンテに匹敵する末脚が
使えても不思議はないかも(あくまで机上の計算ですが^^;)

キタサンブラックは皐月賞では0.7遅れとなっていましたが
スプリングSでも0.8差とリアルスティールとの力関係は
おおよそ一定だと考えられます。
東京でそのまま換算するのは微妙ですが、上がり3ハロンが0.1秒違うと
約0.64馬身差縮まる、という計算に当てはめると
4コーナーで4~5馬身差のリードを作っていないと、追いつかれてしまうわけで、
リアルスティールの福永騎手が妙に控える、とかそんな手落ちがない限り逆転は難しい、
と見た方がいいかもしれません。

スピリッツミノルは自分でペースを作れなかったとはいえ、
明らかに末脚の能力差を見せてしまった感じ。
計算上では後続に7馬身以上の差をつけて直線に入らないと厳しいわけで
実際問題、無理がありそうです。

ちなみに京都新聞杯ではスピリッツミノルが35.3だったのに対し、
・サトノラーゼン 34.5(0.8差)
・ポルトドートウィユ 34.3(1.0差)

となっています。

そのまま考えると・・・キタサンブラックを上回り、リアルスティールに
近いくらいの末脚が期待出来そうですが、他の馬を指標にして
比較してみると

・(アルバートドッグ)≧ポルトドートウィユ≒ミュゼエイリアン>サトノラーゼン

こんな感じになっており、ミュゼエイリアンが皐月賞で34.9と
リアルスティールに0.4差をつけられていることを考えると、
どうやら力関係的にはかなり厳しそうです。

安定して前につけられるサトノラーゼンがおよそキタサンブラックと
どっこいどっこいくらいの評価になりそうかと。

若葉Sでポルトドートウィユを0.3上回る末脚を見せたアダムスブリッジは
末脚の能力的にはそれなりに高く評価出来そうですが、
後方からの脚質なので、たとえリアルスティールに並ぶ脚を使ったとしても
位置関係的にまったく届かない公算が高そうです。

路線が違い過ぎて横比較が難しいレーヴミストラルは年明けの
未勝利戦でサトノラーゼンを0.5上回る末脚を見せながら2着に敗れていました。
この1戦だけで判断するのは難しいですが、末脚の評価は・・・
およそアダムスブリッジと同等くらいの見立てになりそう。
となると、この馬も後方からリアルスティールをかわすのは
物理的に不可能、ということになってしまいます。

強引に整理すると・・・

・リアルスティールが前につけて競馬をした場合、
 後方から追い抜ける可能性があるのはドゥラメンテ、サトノクラウン。
 ただし、4コーナーで4馬身以上遅れて直線に入ると
 届かない公算が高い。

・リアルスティールが中段辺りに控えてしまった場合、
 前にいる馬でチャンスが出てくるのはキタサンブラック、サトノラーゼン、
 ポルトドートウィユ、ミュゼエイリアン。
 ただし、4コーナーで4~5馬身のリードを取って直線に入らないと厳しく、
 ドゥラメンテの追撃を凌ぐには8~10馬身差が必要。

うーん、普通に考えれば2強+1、という構図ながらリアルスティールが
万が一控えた場合に事件発生?!という感じでしょうか(^^;

もう少しじっくり考えていきたいと思います。

来期のPOG指名馬 part2  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
来期の指名馬の紹介、続いて6位から15位まで・・・

6位【シークレットジプシー13】牝 ディープインパクト×(Sea of Secrets)
※馬名レッドアルカナ 誕生日4/3

母は米で重賞3勝。ストームキャットの系統ということで
ディープインパクトとの血統的な相性の高さに期待出来そうです。
少し小柄な点、体質に若干弱さがありそうな面が不安材料ですが
ハマればかなり期待出来そうな印象です。

7位【クイックリトルミス13】牝 ディープインパクト×(Freud)
※馬名クイックモーション 誕生日4/13

母は米GⅠで2着、3着があった馬。全兄は芝でデビューしたものの、
ダートに転向して1勝。すでに引退しています。
母系のダート適性が強く出てしまうと不安がありますが、
兄が1月生まれだったのに対し、こちらは4月生まれで
健康的にも問題なく、牝馬ながら雄大な馬格にも恵まれているようです。
母父に相性の良いストームキャットが入っており、活躍を期待!

8位【コマーサント13】牡 ディープインパクト×(Marchand de Sable )
※馬名オーダードリヴン 誕生日4/13

全兄のベストディールは京成杯を含む3勝。故障がなければクラシックでも
活躍出来た可能性がある馬でした。母は加のGⅠの他、仏や米の重賞勝ちのある
実力馬だったわけで、この馬には兄に負けない活躍を期待したいものです。

9位【ムーンライトダンス13】牡 ディープインパクト×(Sinndar)
※馬名未定 誕生日3/25

母は愛GⅢの勝ち馬。全兄にムーンリットレイクがいる良血です。
兄の活躍の後、なかなか続く馬が出せずにいますが、
そろそろ・・・兄を超える馬に出て欲しいところ。
デビューが遅くなる可能性があるのが気になるところですが
しっかり仕上げて出てきて貰いたいですね。

10位【ナイキフェイバー13】牝 ディープインパクト×(Favorite Trick)
※馬名アルジャンテ 誕生日4/30

母はクイーンCに出走したものの8着。その後、短距離路線で1000万下で2着まで。
半兄姉にこれといった活躍馬は出ていませんが、ディープインパクトをつけたのは
今回が初めて。母系のスピードが上手く活きればキレのある馬に育ってくれそうです。

11位【フロニーフロイド13】牝 ディープインパクト×(Freud)
※馬名プラトリーナ 誕生日2/1

母は米GⅠ馬。上記のクイックモーションと同じく、母父のストームキャットとの
相性の良さに期待したい1頭です。誕生日が早過ぎるのが気になるところですが
初仔ということで、血の凝縮にも期待したいと思います。

12位【ミスティックリップス13】牝 ディープインパクト×(ジェネラス)
※馬名サトノオニキス 誕生日2/20

これまで活躍馬が出ていませんが、SS系との配合は初めてとなります。
母系にSS系と好相性なカーリアンが入っており、ディープインパクトと
上手く組み合わされば爆発も十分に期待出来そう。

13位【アドアード13】牡 ディープインパクト×(Galileo)
※馬名ラグルーラ 誕生日2/13

全兄のローハイド、ウェルブレッドはともにPOG指名馬。
どちらも期間中に勝ち上がってくれており、ポイントの面でも
貢献してくれました。この馬は少し誕生日が早いのであえて
見送ろうかとも思いましたが、追加指名となればやっぱり
押さえておきたいところ。クラシックに向けて三度目の正直に
なりますように!

14位【アルゼンチンスター13】牡 ディープインパクト×(Candy Stripes)
※馬名未定 誕生日5/24

半姉のパシャドーラはPOG指名馬。半兄にペルーサがおり、
大物に育ってくれるのを期待していますが、安定した血の傾向ではないので
大当たりか大外れか、と覚悟しています(笑)
ペルーサ以上の活躍を期待!

15位【カウアイレーン13】牝 ディープインパクト×(キングカメハメハ)
※馬名エクスプレスレーン 誕生日3/6

母のカウアイレーンはクイーンS3着がある活躍馬。
重賞は勝てませんでしたが、3歳時にはチューリップ賞にも出走しており、
上手く能力が伝われば、母以上の活躍を期待出来そうです。
キングカメハメハとの組み合わせではデニムアンドルビーが出ており、
これから注目される血統構成。まずはこの馬に続いて貰いたいですね。

ひとまず、来期の陣営はこんな感じ。
競合負けした馬も多く、正直・・・ちょっと不安もあるわけですが
未知数の馬たち相手に今の段階でどうこう言っても始まりません(^^;

まずは精一杯応援していきたいですね♪
これからどうぞよろしく~!

来期のPOG指名馬 part1   担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
来期は18名の参加となり、ドラフトもかなりの激戦になりました。
15頭指名となるんですが、ひとまず20頭をリストに載せて臨んだものの、
獲得馬は10頭だけ(爆)
今回は条件でかなり絞り込んでしまっていたため、追加指名出来る馬のリストが
手元になく、焦ってnetkeiba.comを見直して・・・なんとか6頭を選んで
提出したら・・・その内2頭はすでに他の厩舎が獲得済みということが判明。
(ちゃんと見直したつもりだったんですが・・・(T_T))
さらにまた追加指名馬を探す旅に・・・

バタバタしてしまいましたが、最終的に来期の布陣が決定!
今期以上の活躍を!というとハードルが上がり過ぎなので(笑)
例年のけん♂厩舎よりは上昇の手応えのある結果になってくれたら・・・
という感じでしょうか。
もちろん、ダービーを勝つとか、今期以上の結果になってくれたら
最高なんですけどね(^^;

今期の選択の基準は・・・超シンプル。

・ディープインパクト産駒
・社台系生産馬
・誕生月は1月は×(2月前半も出来れば避ける)
・母父がローマ字名(外国産馬)を優先


まずは種付け頭数200頭超えの種牡馬を狙うのは例年どおりなんですが、
来期デビュー予定の世代に関してはディープインパクトがSS系種牡馬の中で
種付け頭数が最多
、となっており・・・選ばない理由がゼロ(笑)
昨年はステイゴールドが最多となっていたので、ディープインパクトと合わせて
2頭軸で選んでみたわけですが、

・ディープインパクト産駒 37880p
・ステイゴールド産駒       0p

と明暗どころか、太陽とブラックホールくらいの差が出てしまう結果と
なっています(爆)

以前、フジキセキが最多頭数になったときにも苦戦しましたが
傾向が掴みにくいというか、社台系に活躍馬が偏らない種牡馬は難しいですね。
来期はディープインパクト産駒の当たり年になる・・・見込み(笑)
上手く選べているといいんですけど・・・

ちなみに、ディープインパクト産駒の賞金上位馬20頭中、15頭は
母父ローマ字表記。クラシックで活躍した馬に絞ると・・・ハープスター、
デニムアンドルビーくらいしか例外がいません。
デニムアンドルビーは1/31生まれ、ということで
誕生月的にも唯一と言っていい例外となっています。

さて、来期の指名馬の紹介、まずは上位指名の5頭から。

1位【ナイトマジック13】牡 ディープインパクト×(Sholokhov)
※馬名ファイヤーヴェルグ 誕生日2/23

なんか前評判が異常に高いようですが・・・そんなことは知らずに選択(笑)
母系はドイツ血統のモンズン&サドラーズウェルズと重厚この上ない血統構成。
欧州系と相性の良い印象のディープインパクトとの組み合わせなら
大物に育ってくれても不思議はなさそうです。
かなり小柄な馬のようですが、本格的に走るタイプであれば
それもある意味、好材料かなと(^^;

2位【ワンカラット13】牝 ディープインパクト×(ファルブラヴ)
※馬名ワントゥワン 誕生日3/21

母のワンカラットはスプリント重賞3勝の名牝。フィリーズレビューも
勝っており早い段階からの活躍も期待出来そうです。
母父ファルブラヴとの組合わせではハープスターが出ているわけで
この馬にも大きな舞台での活躍を期待!

3位【サマーナイトシティ13】牝 ディープインパクト×(エリシオ)
※馬名シュールポレール 誕生日5/2

半兄のサダムパテックがいますが、それ以外の兄姉がイマイチなので
注目はされていない感じですが、サマーナイトシティにSS系種牡馬、という
組み合わせはサダムパテックとこの馬だけとなっており、
ここらで再び活躍馬が出てもいい頃かなと(^^;
スピードが良い方向に出れば牝馬だけに兄以上の成績も期待出来るかも。

4位【レディドーヴィル13】牡 ディープインパクト× (Fasliyev)
※馬名レブランシュ 誕生日4/12

母は英GⅢの勝ち馬。これまでマンハッタンカフェ、ハーツクライと
交配されて結果が出ていませんが、牡馬は初めてですし、
近親のファビラスラフインの仔も牡馬>牝馬、という感じに
なっているので、その辺りが上手く作用して流れを変えて
くれたら、と期待。

5位【シリアスアティテュード13】牝 ディープインパクト×(Mtoto )
※馬名サプルマインド 誕生日2/24

母は欧州でGⅠ2勝。半兄(ゼンノロブロイ産駒)がまだ
勝ち上がっていないだけに、微妙な面はありますが、
ディープインパクトに替わって、さらに牝馬ということで
一変があっても不思議はなさそう。

※6位以下の馬については稿を改めます。

フラフラです。    担【けん♂】

久々(何年ぶりか思い出せない^^;)の3連休初日ということで
ゆっくりと朝からパチンコに・・・と思っていましたが
なんだかんだで片付かず、結局夕方手前くらいから近所のパチンコ屋に出動。

とりあえず、空いていた「黄門ちゃま(ミドル)」に座ってみましたが
初当たり回数が多かった割に・・・なんだか全然当たる気配がなし。

相方も早々にウルトラマンの新台を諦めて、「ちょっと場所交代してみない?」
と言ってきたのでOK。

ウルトラマンは初めて打ったのですが、どこが熱いのかもさっぱりわからない
というのは面白くないんですよね・・・。初当たり回数も夕方までに2回だけ。
あまり出ている印象のない台なので、もーえーわ、と放置して、
打ち慣れた北斗の5に移動。

うーん・・・回らないなぁ(´・ω・`)

こりゃアカン・・・また移動じゃ!と思ったものの、一度も当たっていない状態は
早いところ脱出したいわけで、相方が打っている黄門の横の
「ガオガオキング(甘デジ)」に座ってみました。

ガオガオキングは近年になってパチンコにハマったきっかけになった台。
一時期は相方ともどもこの台ばっかり打っていました(^^;

かなり前に一度撤去されてなくなっていたんですが、先週くらいに再び復活導入。
最近はミドル~マックスばっかり打っていますが
たまには気分転換もいいかな、と初心に帰って楽しむことにしました。

あーこんな感じだった、そうだった・・・と少しワクワクしながら打っていると、
あっさり当たって・・・一度だけ連チャン。
しばらくしてまた当たって少し連チャン。
終わった直後にまた当たって・・・
いやーやっぱり楽しいなぁ♪

懐かしい「20th Century Boy」(T・レックス)が使われているのも
嬉しいですね~。思わず口ずさみながら、機嫌よく打っていると
隣の黄門ちゃまからどんよりとしたオーラが・・・(>_<)

相方「あんた、えらい台を引き継がせてくれたね」

私「それなりに回るやろ?初当たりも多いし、いつか爆発するかもよ(無責任:爆)」

とはいえ、すでに800回転突破・・・ミドルでこのハマりは結構厳しい・・・。
無理に打たんと移動してもいいんじゃね・・・と言いかけた矢先、
・・・お?!なんか見たことない保留玉が出てきましたよ?!

虎の人形・・・後から調べてみたところ、当たり確定の「玉ちゃん保留」を
除けば最も期待度が高い、激熱保留玉(当たり確率86%!)でした。

そのときは、そこまで激熱とは知らずに「なんだこれ?」
「見たことないし、熱いんじゃね?」「多分やけどね・・・」
なんて会話をしながら行く末を見守っていると・・・

パスっ・・・ハズレ

あらら・・・なんだこれ?しょーもない・・・。
そのときは、なんだったんだあれ?という感じでスルーしてしまいましたが
激熱と知っていたらもっとショックだったかもしれません(^^;

その後も・・・「ひかえおろうリーチ」(全回転の次に熱いリーチ)をあっさり外し、
空気が一層重くなったところで、助格共闘連続予告に突入。

ん?なんか風車が刺さっているんですけど・・・?

もしかして・・・と思って観ていると、やっぱり激熱キャラの「弥七」登場!

おーこれは熱い!意気消沈気味な相方に

私「おいおい、これはさすがに当たったと思うで。こんなん見たことないわ!」

と励まし半分・・・というか、どう見ても激熱展開なので
私自身も当たりをほぼ確信して、生温かい目で見守っていると・・・

「発展!」・・・ん?金文字じゃなくて赤文字だよ?あれれ・・・

音楽系リーチに突入しましたが大チャンスの「人生楽ありゃ苦もあるさ」ではなく
「絶対ラブ♡キュン大作戦」・・・おいおい、もしかして・・・パスっ・・・ハズレ

・・・こっちをじっと見つめている相方の視線が痛い(涙)

俺のせいじゃねーよ・・・

と内心思いつつも、さすがに掛ける言葉もなく、目をそらして
ガオガオキングに集中したふりで誤魔化すしかありませんでした。


その後も百鬼夜行ゾーンに突入・・・ハズレ、さらに百鬼夜行ゾーンに
再び突入してハズレ。

気が付けば・・・なんと1500回転突破(爆)\(◎o◎)/!
ほんまにミドルですか?! えぐ過ぎる・・・

見ていられなくなってガロのミドルに移動してしまいましたが、
その後、滅多に出ない赤保留で外してギブアップした模様。

相方は結局、一度の単発当たりすらなく消化不良のまま終了。
私もガオガオキングで出た分を相方の黄門ちゃまにつぎ込んだため、
最初の負けが取り戻せませんでした。

連休二日目は昼過ぎからリベンジに出掛けてみましたが・・・

私は北斗の百裂で、挑発4回からウイグル戦に突入、トキが登場して
最後は赤背景・・・よっしゃ~!って、え?ハズレんの?!えぐいやん(T_T)

相方は「009」に座って・・・またもや1000ハマり。
おいおい、ちょっと辛い設定ではあるけれど、この台もミドルスペックやで。
さすが「1000ハマりの女王」と陰で噂されるだけのことはあるなぁ。←バカ

その後、エヴァンゲリオン9でちょっと出たものの、焼石ウォーター。
二日続けてフラフラにされてしまうと、やはり人間気持ちが弱ってくるわけで

・・・あら?ガロ(金色)が1400回ハマって落ちてるやん・・・

と、ついつい香ばしいニオイがしている台に引き寄せられてしまったり・・・。

ガロのマックスタイプは打たん!と誓っていたはずなんですが
ここまで当たってなかったら、さすがにもう当たるやろ?
いや、当たるはず、当たらんとおかしい・・・
そんな「当てたい病」に侵された私と相方は交代で「ハマりガロ」に挑みましたが、
さすが1400回まわっても当たっていない台、まったく熱い演出もないまま
ズルズルと玉を飲み込むばかり。

気が付けば1900回転・・・うーん、こりゃ2000は超えるな、と
半ば確信して、後ろ髪を引かれながらもギブアップ。
正直、あまり回ってなかったこともあって、この欲ボケな500回転のために
貯玉を失って甚大な被害を蒙ってしまいました(T_T)

結局2000回を超えてちょっとしたところで、私の次の次に座った人が
当てていましたが、2箱で終了。もし私が打ち続けて同じ結果になったとしたら
割がまったく合いませんでしたね(爆)

私は同じガロならこっちの方が絶対に優秀、とガロ(ファイナル)のミドルに座り、
当てて連荘、しばらくして当てて連荘となんとか負け分を少し補てんして終了。

うーん、この二日はまるでパンチドランカーならぬ
パチンコドランカーになった気分(爆)マジでフラフラ・・・

それでも相方の「明日もパチンコ行く?」という言葉に
「うん・・・そやね」と答えてしまうのがパチンカスの証明ですね(T_T)
学習しろよ、自分。

ダービー(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

過去のダービー(東京2400m)の勝ち馬の馬体写真を並べてみました。

【ワンアンドオンリー】
(14ダービー)
ワンアンドオンリー14ダービー

【キズナ】
(13ダービー)
キズナ13ダービー

【ディープブリランテ】
(12ダービー)
ディープブリランテ12ダービー

【オルフェーヴル】
(11ダービー)
オルフェーヴル11ダービー

【エイシンフラッシュ】
(10ダービー)
エイシンフラッシュ10ダービー

【ロジユニヴァース】
(09ダービー)※不良
ロジユニヴァース09ダービー

【ディープスカイ】
(08ダービー)
ディープスカイダービー

【ウオッカ】
(07ダービー)
ウオッカ07ダービー

【メイショウサムソン】
(06ダービー)
メイショウサムソン06ダービー

【ディープインパクト】
(05ダービー)
ディープインパクト05ダービー

【キングカメハメハ】
(04ダービー)
キングカメハメハ04ダービー

【ネオユニヴァース】
(03ダービー)
ネオユニヴァース03ダービー

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

うーん、こうして見ると・・・どの馬もいかにも走りそうです(^^)

血統も違いますし、その年によってレースの内容や馬場状態に違いがあるわけですが、
全体的に似たようなシルエットの馬が活躍している、というのが面白いところ。

上半身に迫力があり、クビ差しも太く力強い出来。
下半身も丸みを帯びていて、薄かったり、尖ったりはしていません。

腹袋の大きな馬はいるものの、腹回りは太め感なく絞り込まれている様子。
決して細くはなく、体調にも問題はなさそう。毛ツヤも良いですね。

クビが高い馬もいません。急坂のある東京に向いたシルエットの馬に
注目したいところです。

バランスの良さも秀逸。前後に偏ったところがある馬は
割り引いた方が良さそうです。

後肢はしっかりと引きつけられており、
流れて突っ張ったような立ち姿になっている馬はいません。
腿の筋肉がグッと盛り上がって引き上げられている点も
意識しておきたいところ。

おおよそのイメージを頭に入れて、今年の出走予定馬について
見ていきたいと思います(^^)

ダービー(各馬分析3)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

ベルラップ】牡3 57.0 (栗東) ハーツクライ×(シンボリクリスエス)
黄菊賞、京都2歳Sと連勝しましたが、弥生賞では好位から伸びず
9着に敗れ、皐月賞では中段から脱落して14着と大敗。
春の復帰時に+10kgと馬体を増やしてきたのが思いのほか
影響しているのか末脚が極端に鈍くなっており、昨秋の面影が
なくなってしまっています。血統的には東京はプラスになりそうですが
急な上昇を期待するのは厳しそう。

ポルトドートウィユ】牡3 57.0 (栗東) ディープインパクト×(クロフネ)
これまで(2-4-0-1)と連対を外したのは若葉Sの4着だけと非常に
安定した成績を残していますが、実質的には500万下を勝ったのみで
重賞で勝ち切れていないのは力関係的に不安材料。
好位、中段から安定して脚が使えますが、キレは微妙で決め脚不足。
東京替わりがプラスに働くとは考えにくいだけに・・・

ミュゼエイリアン】牡3 57.0 (美浦) スクリーンヒーロー×(エルコンドルパサー)
上位馬に少しずつ負け続けていましたが、毎日杯を2番手から押し切って2勝目。
皐月賞では好位に押し上げてなだれこんで7着に終わっています。
それなりに安定した力を発揮出来ていますが、上位馬には完敗の内容で
現状では力関係を逆転できる材料は不足。最終的にはマイル路線の方が
合うかもしれません。

ミュゼスルタン】牡3 57.0 (美浦) キングカメハメハ ×(フレンチデピュティ)
連勝で新潟2歳Sを制しましたが、故障で頓挫。復帰戦のスプリングSでは
スローペースに巻き込まれ7着と届かず、NHKマイルでも前優勢の展開で
届かずの3着。末脚がある点は示しているので、展開次第で上位を争える
可能性はありそうですが、距離実績不足なのは不安点。

リアルスティール】牡3 57.0 (栗東) ディープインパクト×(Storm Cat)
新馬戦から一気にレベルアップした共同通信杯で連勝。
スプリングSではスローの中で差し届かず2着、皐月賞は好位から完璧な
レース運びをしましたが、ドゥラメンテの強襲にあって2着と
惜しい成績が続いてしまっています。
前につけてスッといい脚が使える点が強味。安定感がある分、
今回も上位争いは必至だと思われますが、自分のレースをして
あとはどこまで後続の追撃を凌げるか・・・。

レーヴミストラル】牡3 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(Highest Honor)
勝ち上がるのに3戦を要しましたが、アザレア賞、青葉賞と一気に3連勝で
ダービーの権利を手に入れました。スローからの瞬発力勝負で結果を
出しており、まさに血統通りの内容。上位馬との力比べが出来ていないので
評価が難しいですが、タフな流れになった場合に対応出来るかは未知数。

ダービー(各馬分析2)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

サトノラーゼン】牡3 57.0 (栗東) ディープインパクト×(Intikhab)
勝ち上がるまでに5戦を要してしまいましたが、ここにきてはなみずき賞、
京都新聞杯と連勝。安定して好位につけられる脚質で、ここまで複勝圏を
外していない点は評価出来そうです。京都新聞杯では好位から抜けて
最後の1ハロンで加速しており、余力は十分の内容。
速い脚は使えませんが充実度の高さでどこまで・・・。

スピリッツミノル】牡3 57.0(栗東) ディープスカイ×(ラムタラ)
逃げ宣言をしていた皐月賞では好位の前につけて引っ張られてしまい、
9着と力を出せず。京都新聞杯で改めて逃げましたが6着と捕まってしまいました。
直線に入っての動きは活気があるものの、実質的な末脚はかなり鈍く、
極端に先行有利な内容にならないと厳しいので東京コースが
プラスに働くとは考えにくい状況。

タガノエスプレッソ】牡3 57.0 (栗東) ブラックタイド×(キングカメハメハ)
連勝でデイリー杯2歳Sを勝ち、朝日杯FSで6着に敗れたあと
弥生賞で3着に入線。ただし、上位馬には完敗の内容だっただけに
本番の皐月賞では後方に下がって13着と抵抗できずに大敗してしまいました。
ここにきて位置取りが悪くなっている上に、末脚は鈍く、東京が合う感じはなさそう。
極端に馬格がない上にここ2走で絞ってしまっており、上積みにも期待出来ず
上位馬との逆転を考える材料には不足。

タンタアレグリア】牡3 57.0 (美浦) ゼンノロブロイ ×(Stuka)
中山のホープフルSでは馬体増もあって7着に敗れてしまいましたが
東京では(1-2-0-0)と安定しており、血統どおりの戦績。
東京2400mを二度も経験しているのは強味になりますが、
どちらも2着に敗れており、相手関係強化となると
評価は上げにくい感じ。それほど馬格がない上にここまで馬体減に
なってきているので上積みにも期待しにくい状況。

ダノンメジャー】牡3 57.0 (栗東) ダイワメジャー×(Azamour)
連勝で野路菊Sを制し、京都2歳Sでも2着と健闘しましたが
ホープフルSで9着に敗れたあとは複勝圏もない成績。
前優勢となったスプリングSでも2番手から引き離され、距離短縮で
新味を出したかったNHKマイルでもスローで脚がもたず11着と大敗。
改めての距離延長がプラスに働く印象はなく、能力的にも不足感。

ドゥラメンテ】牡3 57.0 (美浦) キングカメハメハ ×(サンデーサイレンス)
衝撃的な末脚を見せてセントポーリア賞を勝ちましたが、共同通信杯では
強引にロングスパートをかけて最後に鈍って2着。
皐月賞では内の馬に敏感に反応し過ぎてしまい、外に大きく膨らんで
大きなロスがありながらも無茶苦茶な末脚を発揮して見事にGⅠ制覇。
東京に替わるのはプラス材料になりそうですし、末脚の能力は断然。
共同通信杯のときのように前の馬に差し返される展開だけが不安点になりそうです。

続きます。

ダービー(各馬分析1)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

アダムスブリッジ】牡3 57.0 (栗東) ゼンノロブロイ×(Singspiel)
連勝で若駒Sを勝ち、若葉Sでも3着に食い込みましたが挫石により
皐月賞を回避、京都新聞杯での復帰も見送っており、調整が長引いたのが
減っていた馬体の回復に繋がるのか、緩みに繋がるのか微妙なところ。
好位から鋭く脚が伸ばせるので、前優勢の流れになれば面白い1頭になるかも。
血統的にも東京向き、ただし・・・これまでのレースレベル、相手関係は
かなり微妙なだけに上積みがないと・・・
※少頭数のレースばかりだったので実質的には後方からになる
 公算が高そうです。ご指摘ありがとうございましたm(__)m

キタサンブラック】牡3 57.0 (栗東) ブラックタイド×(サクラバクシンオー)
3連勝でスプリングSを制覇。皐月賞でも2番手で追走し、3着に粘り込みました。
内容的には完敗で東京に替わって上昇が考えられる材料はありませんが
締まったペースにもいきなり対応出来ていた素質に加え、
前走前に大幅に馬体が良化してきていたので、成長分でなんとか・・・

グァンチャーレ】牡3 57.0 (栗東) スクリーンヒーロー×(ディアブロ)
シンザン記念を勝ち、距離延長で臨んだ弥生賞でも4着と健闘。
NHKマイルでは珍しいスローペースの中、後方からになってしまい、
まるで持ち味を活かせず12着と大敗。
末脚の評価はかなり高い馬ですが、馬格がない上に、春に使って馬体減、
というのは成長を考えると不足感。上積みも見込みにくく・・・

コスモナインボール】牡3 57.0 (美浦) ハイアーゲーム×(Charismatic)
3連勝でアイビーSを制したまでは良かったものの、朝日杯FSで9着に敗れ
そこからは13着、8着、10着、10着と重賞、GⅠ路線でまったく
抵抗で来ていません。スローペースを先行して、という脚質なので
距離延長がプラスになる可能性はゼロではなさそうですが
上位馬を抑え込めるほどの脚を維持出来るかは激しく疑問。

コメート】牡3 57.0 (美浦) ブラックタイド×(アフリート)
きんもくせい特別で2勝目を挙げ、ホープフルSでも前で粘って
2着と健闘しましたが、弥生賞8着のあと、皐月賞でも10着と大敗。
好位からズルッと位置取りが悪くなってしまい、本来のスタイルで
競馬が出来なかったとはいえ、内容的にも不安。
東京コースになって良化する材料には欠けるのでここでは・・・

サトノクラウン】牡3 57.0 (美浦) Marju ×( Rossini)
東スポ2歳S制覇から間を空けて弥生賞で3連勝を達成。
皐月賞でも1番人気に推されましたが、後方から外を回したところで
不利があり、最後は追いかけて届かずの6着と消化不良なレースに
なってしまいました。
増えていた馬体を絞り込んでいたので、今回は状態面にも注意。
東京向きの内容を示していたので、前走よりも条件は良化しそうですが
距離延長が血統的にどうか・・・。


続きます。

ダービー(体重別実績)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)極限の消耗戦になりやすい・・・という
傾向は薄れてきている感じもありますが、やはり世代最強を決める大一番、
各馬に対するほんのちょっとした負担の違いが影響を与えてきそうです。

スローのキレ味勝負になりやすいオークスでは比較的馬格の小さな馬でも
好走しやすい、というデータが出てきていました。

05年以降のダービーの上位馬について、馬体重を見てみたいと思います。

体重別実績:ダービー(05年~)】
ダービー体重

はっきりとオークスとの違いが出ています。
460kgを切る馬体重で勝った馬はディープインパクト、オルフェーヴルの2頭のみ。
13年は478kgでキズナが勝っていますが、予想の段階(前走ベース)では
480kgだったわけで、実質的には460kgどころか
480kgを切ってしまうと勝ち切れない、という数字になっています。

442kgで3着に入ったのは07年のアドマイヤオーラですが
この年は例年のダービーと違い、33秒台の上がりが続出したレース。
10年にも440kgのローズキングダムが2着に入りましたが
同様に速い上りが続出したダービーになった、というのは面白い一致ですね。
瞬発力勝負(スタミナをあまり問わない)になれば比較的小型の馬も好走可能、
極限のスタミナを求めるレースになった場合は480kg以上の馬を重視
460kg台までがヒモ候補、といった分類で考えて良さそうです。

12年は消耗戦になり、446kgと小柄だったワールドエースが
1番人気を背負って4着。
十分に健闘した、と見て良さそうではありますが、やはり斤量の壁
思った以上に大きいと考えられます。

ちなみに不良馬場となった09年、11年の上位馬はオルフェーヴルを除いて
全て490kgを超える大型馬(6頭中4頭は500kgオーバー)。
消耗度が高くなればなるほど大型化する傾向が裏付けられていると思われます。

斤量負担別実績(04年~)】
ダービー斤量

勝ち馬は12.0%以下、12.5%まではヒモ候補。

12.5%~13%までのゾーンになると
超実力馬か余程スタミナを問わない展開になるか、という感じで
考えて良さそうです。

13%を超えてしまう馬はほとんどいないと思われますが
好走例はなく、大きく割り引きが必要になると思われます。

ダービー(展開分析)  担【けん♂】

ダービーコース
※東京2400mのコース図及び03年以降のダービーの平均ラップ
 (不良馬場の09年、11年を除く)

ダービーが行われる東京2400mはオークスと舞台が一緒なので
コースの構造については割愛。
※オークスの展開分析は→ココ

ダービーではディープインパクトが05年に初めて33秒台の末脚を記録。
消耗度が高い分、上がりがかかるタフなレース、というのがそれまでの
ダービーのパターンでした。

しかし、07年にウオッカをはじめとして6頭の馬が33秒台を記録。
10年は超スローペースになり、32秒台の末脚を使う馬が出ており、
それまでとは様相が一変しています。
※もちろん不良馬場は例外扱い

12年は締まった流れになり、消耗度が高い展開になりましたが、
2着のフェノーメノを含めて4頭が33秒台の末脚を発揮。
正直、これはかなりの異常事態だと考えていましたが
13年も勝ち馬のキズナをはじめとして6頭が33秒台に突入。
昨年はショウナンラグーンが6着ながら33.9を記録。
34秒台前半の上がりを使った馬が多く出たことを考えるとやはり
傾向的にはタフな流れ、というより決め脚に注目する方向
なってきている印象です。

どうやら東京競馬場の質自体に大きな変化がおきている、
と考えた方がいいかもしれません。
高速馬場の影響はかなり大きいと言わざるを得ない状況ですね。

先行馬の質によってレースの個性が変わってしまう、という点に加えて
芝の状態も展開を読む上で非常に重要になりそうです。

4コーナー位置取りと着順の関係
    1着→2着→3着
14年  5  2  6(番手)
13年 14 10  1
12年  3  7  2
11年 12 15  5 ※不良
10年 11  6  9
09年  3  2  5 ※不良
08年 15  3 13
07年  8  1  9
06年  3  1 12
05年 10  2 10
04年  3 17  3
03年  7  2  2

先行馬(1~3番手の馬)が1頭も絡まなかったのはここ12年では
10年、11年の2年だけ。
極端に上がりが速くなり過ぎる、もしくは不良馬場のような特殊馬場になる
ということがなければ前の馬の中で能力の高い馬を組み入れて考えた方がよさそうです。

10番手以降からの差し馬もよく届いています。
末脚の能力、というのも非常に重要だと考えられます。
ただし、勝ち切ったのはキングカメハメハ、ディープスカイ、
エイシンフラッシュ、オルフェーヴル、キズナ・・・
究極の上がり勝負だった10年は別にしても、かなり抜けた馬じゃないと
厳しい感じも無きにしも非ず。
※このメンバーにキズナが混じると個人的には違和感を感じてしまいます(^^;
 やはり世代として少し低調だったのかも・・・

位置取りの有利さと末脚の能力との兼ね合いについても
しっかり考えておきたいところだと思います。

ダービーの考察を始める前に  担【けん♂】

さて今週はいよいよダービー(東京2400m)が行われます。

昨年のダービーではワンアンドオンリーが皐月賞4着から巻き返して勝利。
ゲストにいらした皇太子、鞍上の横山典騎手、前田幸治オーナー、
そしてワンアンドオンリー自身が全て2/23生まれという
不思議な一致に驚きました(^^;

皐月賞で負けた馬が皐月賞馬(イスラボニータ)に勝ってダービーを制覇した
というのは12年のディープブリランテがゴールドシップを破った以来に
なったわけですが・・・実は意外にこういった例は少なく、
01年以降だと他には02年、09年、10年の合計5回しかありません。

02年の皐月賞馬ノーリーズンは二桁人気からの激走だったわけで
タニノギムレットが巻き返したのは納得の話。
09年は不良馬場に脚を取られたアンライバルドが惨敗、
10年は超瞬発力勝負になり、キングマンボ系のエイシンフラッシュが
ヴィクトワールピサを破っています。

ネオユニヴァース、ディープインパクト、メイショウサムソン、
オルフェーヴルが2冠を達成・・・
ウオッカ、ディープスカイ、キングカメハメハ、キズナは
別路線からの参入となっていました。
(ディープスカイが勝った08年は皐月賞馬がダービー不出走)

特にNHKマイル組は皐月賞組を上回る評価をされるようなら
要注意ということになりますが、今年のクラリティスカイは距離短縮で
結果を出したわけで、ダービーへの登録自体がありません。

馬場や展開に大きな影響がなければ・・・皐月賞馬はやはり強い、
と考えるのが自然な流れのようです。

今年の皐月賞を制したドゥラメンテはキングカメハメハ産駒として
初めて牡馬クラシックを制した馬。
そもそもキングカメハメハ産駒の中山でのGⅠ勝ちは短距離王の
ロードカナロア以外では初めてだったわけで、
東京にコース変更になるのはプラス材料になりそうです。

過去の傾向からすれば余程特殊な展開にならない限り、
皐月賞組ではドゥラメンテが優勢。
あえて逆転を狙うなら別路線組からの刺客を中心に考えてみた方が良さそうです。

青葉賞、京都新聞杯、プリンシパルSの内容に関しては
改めて見直してみたいですね。

今週もじっくり楽しんでいきたいと思います♪

オークス回顧    担【けん♂】

心配された天気の崩れもなく、パンパンの良馬場となった東京競馬場で
オークスが行われました。

1番人気は復権が期待されるルージュバック。距離延長がプラスに働く見込みが高く、
馬体の出来もグンと良化しており、牡馬を破ったこの舞台なら、ということで
注目を集めた模様。

続いて桜花賞馬のレッツゴードンキ。
馬体の出来は素晴らしく、スローの瞬発力となった桜花賞を制したことで
同じようにヨーイドン!になれば位置取りの優位を活かせそう。

続いて・・・桜花賞では1/2の抽選で落選してしまったミッキークイーン。
忘れな草賞を勝って、今度こそ!と浜中騎手も気合が入るところです。
末脚の比較で見てみると・・・ダントツの評価。位置取りさえ問題なければ
突き抜ける可能性は十分。

逃げ馬がはっきりしないため、スローペースを想定。
前残り気味の展開にどこまで末脚のある馬が差し込んでくるか、という予想に
してみたわけですが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着〇ミッキークイーン    2.25.0  上がり34.0
2着 ルージュバック      3/4
3着△クルミナル

7着×ココロノアイ
8着▲マキシマムドパリ
10◎レッツゴードンキ

※全着順は→ココ

予想とは関係なくて申し訳ないですが、POG馬のワンスリーフィニッシュ!(感涙)

様子を見ながら出たレッツゴードンキをシングウィズジョイがかわして
先手を取りに行きましたが、さらに外枠から押して押してノットフォーマルが
思い切ってハナを奪って逃走。
控えて味がある馬ではありませんが、黛騎手の積極性は評価したいところ。

ローデッドが続き、外から合わせて行ったディアマイダーリンの後ろに
レッツゴードンキ。
中段につけたココロノアイ、コンテッサトゥーレを外からかわして
ルージュバックが内のレッツゴードンキと並ぶような位置へ。
差し損ねだけは絶対にしない、という戸崎騎手の意欲が感じられます。

マキシマムドパリは控えて中段から下げる形。これでは洋ナシです。
アースライズ、クルミナルの後ろにミッキークイーン。

後方からペルフィカ、クイーンズリング、アンドリエッテ、
トーセンラーク、1頭離れてキャットコインが最後方追走。

12.5-10.6-12.5-13.0-12.7-12.6-12.5-11.9-11.9-11.3-11.6-11.9
前半1000m 61.3
中盤400m  25.1
後半1000m 58.6

【ラップ比較】
オークスラップ比較

前半1000mが61秒を超えたのは09年以来。
近年の中ではかなりのスローペースに落ち着いた感じです。

脚をためて3コーナーに入って徐々に加速。
4コーナー手前で11秒台にペースアップしており、思い切った早仕掛けに
なっているのが今年のオークスの大きな特徴になっています。

直線入り口にむけて加速していったことで後続の馬が詰め寄ることが出来ず
隊列は縦長をキープして直線へ。

前から抜けたローデッドが先頭に立って粘りますが、
力強く追い出しを開始したルージュバックが追いかけ、残り200mで抜かした、
というところに今度はクルミナルが迫り、さらに遅れてミッキークイーンが
2頭の外から並んでかわしてゴールイン!

桜花賞に出走出来なかった口惜しさをここで見事に晴らしてくれました。

2着にはルージュバック。レッドディザイアに続き、またしても
マンハッタンカフェ産駒は春のクラシックでは勝ち切れず。
秋に雪辱なるか注目したいですね。

3着のクルミナルはルージュバックをとらえそうな手応えでしたが
外から迫ってきたミッキークイーンに気を取られ、よそ見をしたのが・・・(爆)
相変わらず気性が幼いクルミちゃん(^^;秋はもっと
落ち着いてレースが出来るといいですね。

内を進んだレッツゴードンキはまったく抵抗できずに脱落。
距離延長、ということもあったかもしれませんが、4コーナー手前で
早仕掛けとなったことで脚をためられなかったのが厳しかったと考えられます。
ためて伸ばす、というのがキングマンボ系の瞬発力の高い馬の特徴であり、
武器だと思われますので、展開がまるで向かなかった、と見て良さそうかと。

レース後のコメント
1着 ミッキークイーン(浜中騎手)
「この馬の実力を証明出来て非常に嬉しく思います。
この馬はスタートが上手ではないので、そこだけ集中しました。
道中は折り合いをつけて、直線にかけようと思っていました。
手応えはありましたし、追えばしっかりと伸びる馬なので、何とか交わしてくれ
という思いで追っていました。初めてこの馬に乗った時から
クラシックに出られればと思っていましたが、桜花賞は出られなくて、
私も責任があると思っていました。
オークスはしっかりと結果を出したいという思いが強かったので、良かったです。
この先も素晴らしい走りをしてくれると思いますので、期待して応援して欲しいです。
GIホースになって、秋はさらにこの馬といい結果を残せるように頑張ります」

(池江泰寿調教師)
「この馬が1番強いと最初から思っていながら、桜花賞に出られず、出鼻をくじかれ、
本当に悔しい思いをしました。その分、今日こうして1番強いことを証明出来て
本当に嬉しいですし、牝馬クラシックは初めてでしたから、また違った喜びがありますし、
ディープインパクトの仔でGIを勝てたということもありますから、
色々な思いがこみ上げました。この後は休養させて、距離も右回りも大丈夫ですから、
秋は秋華賞で2冠を目指します」

2着 ルージュバック(戸崎騎手)
「今日は先行しようと思っていました。前に壁を作れませんでしたが、
折り合いはつきましたし、気持ち良く走れました」

(大竹正博調教師)
「新馬の時に2週前倒しして使っていたので、追い切りの本数はそれほどいらないか
と思って、直前の入厩にしました。馬は元気で、競馬場でも飼い葉はよく食べていました。
しかし、2着では満足してはいけません。凱旋門賞にも登録しているのに
申し訳ない思いです。今後についてはまだ分かりません」

3着 クルミナル(池添騎手)
「ゲート入りで迷惑をかけてしまい、申し訳なかったです。
難しい面を出してしまいましたが、ゲート入りの影響はなかったと思います。
スタートは遅い馬でいつも通りでした。出して行ってルージュバックの後ろを取れました。
直線はルージュバックを見ながら追い出して、あと1歩のところまでいけました。
力は出し切ったと思います。5月生まれ、1月のデビューですから、
いい夏を越してもらって、また秋に期待出来ると思います」

4着 アースライズ(三浦騎手)
「期待していたように頑張ってくれました。リズム良く走ることが出来ました」

5着 アンドリエッテ(川田騎手)
「ゲートで待たされてしまい、気持ちがなくなってしまいました。かわいそうでした」

6着 ローデッド(柴山騎手)
「ゲートを出て流れに乗れました。切れ味の差が出ました」

7着 ココロノアイ(尾関知人調教師)
「パドックではいつものように落ち着いていました。今までで一番上手にレースが
出来ました。コントロールが利かないくらいの方が走れるのかもしれません。
切れ味で見劣ったところもありました」

8着 マキシマムドパリ(武豊騎手)
「1コーナーで押し込められて、まるで外枠のようなレースになって残念でした」

9着 クイーンズリング(M・デムーロ騎手)
「距離が長かったです。伸びていましたが、バテてしまいました」

10着 レッツゴードンキ(岩田騎手)
「馬の後ろに入れましたが、力んでいました。行く気ではいましたが、
前走のようなスタートは切れませんでした。体調は良かったのですが...」

11着 ディアマイダーリン(福永騎手)
「道中は折り合って、スローペースの好位でバッチリと思いましたが、
外に出して余力がありませんでした」

12着 キャットコイン(柴田善騎手)
「全然気持ちが前にいっていません。ゲートを出るような格好で出ていませんでした。
道中もハミを取らず、進んで行かなかったです。戦意喪失という感じで、
こんなことは今までで初めてです」

13着 ノットフォーマル(黛騎手)
「今は逃げ残れる馬場なので、出して行きました。後ろを離して逃げれば
良かったかもしれません」

14着 ペルフィカ(菱田騎手)
「本当はもう少し好位を取りに行きたかったです。3~4コーナーで
手応えがありませんでした。距離が長かったのでしょうか」

15着 トーセンラーク(江田照騎手)
「直線だけのレースになりました。メンバーが揃っていましたが、ジリジリ伸びました。
もう少し短い距離なら楽しみです」

16着 コンテッサトゥーレ(ルメール騎手)
「いいレースでしたが、スタミナが足りませんでした」

17着 シングウィズジョイ(内田博騎手)
「外から来られてあれ以上は押せませんでした。枠順が逃げた馬と逆なら
良かったのですが...。関東の重賞を勝ってオークスへ行けたことが大きかったです」

レッツゴードンキは失速してしまいましたが、その他の有力馬に関しては
末脚の比較がほぼ当てはまった感じ。

ミッキークイーン 34.0
アンドリエッテ  34.3
(アースライズ) 34.3
クルミナル    34.4
ルージュバック  34.5
クイーンズリング 34.5
マキシマムドパリ 34.5
ココロノアイ   34.6

位置取りの影響があるので着順とはリンクしませんが、
ミッキークイーンの末脚は完全に抜けていることを改めて証明。
着差が僅かだったので、鮮やかさはないかもしれませんが
もしかしたらブエナビスタやジェンティルドンナに続く馬に
成長していってくれるかも・・・と現時点では期待しておきたいと思います。

距離実績(1700m以上の距離での好走)も結果に繋がっており
おおよそ考察はハマった感じですが、ルージュバックを
過小評価し過ぎたのが失策(私の悪いパターンです:猛省)

上位に力のある馬がしっかりと入った好レース。
秋に向けてさらに成長していって貰いたいですね(^^)g

イソノルーブル物語 part2   担【tempralis】

【シンデレラ・リベンジ】

この不運なレースの後、私の頭に浮かんだのは昨年の皐月賞の事です。
1番人気に推された逃げ馬アイネスフウジンがスタート直後に隣のホワイトストーンに
激しくぶつけられ、先手が取れずにゴール寸前ハクタイセイに差し切られたあのレース。
ルーブルの桜花賞と同じくアイネスフウジンの皐月賞も三冠レースの中で
最も勝てる可能性の高い距離だと一般的には思われていました。
しかしながら、日本ダービーの逃げ切りは至難と言われながら大方の予想を覆して
府中の2400Mをを鮮やかに逃げ切って見せたのです。

「気にするな栄治、負けた時に次に勝つ因を作るんだ。」

皐月賞敗戦後、中野栄治騎手に向けた加藤修甫調教師の言葉が蘇ります。

(そうじゃ、落ち込んでる場合じゃないぞ。この敗戦をオークスに生かさんと。)

それでも正直私にはアイネスフウジンの時のような自信はありませんでした。
フウジンは心拍数の少ない強心臓の持ち主で父も名ステイヤーを数多く輩出している
シーホーク、世間では〝早熟マイラー"扱いでしたが、私は長距離適性は
間違いなくあると確信できたのです。
ルーブルの場合も父ラシアンルーブルに関しては自身が長距離血統で
芝2400Mのオープン勝ちがあるエリモパサーも輩出しており、テスコボーイの
スピード色が強いとは言ってもアイネスフウジンと同じようにスタミナも兼ね備えている
可能性はあると思えました。
ただ、フウジンと違うのはあの激し過ぎる気性、2400Mという距離を持ちこたえるには
レース前、そして道中の消耗を極力抑え込む必要があり、それをやってのけるのは
至難の業に思えました。

それからもう一つ、オークスの枠順発表で更なる試練が待ち構えていたのです。
ルーブルが入ったのは何という事か逃げ馬には最も厳しい大外20番枠、
あのアクシデント以来、運に見放されてしまったのでしょうか。
しかし、決まったものは嘆いても仕方がありません、この条件でいかに勝利への道を
探していくかなのです。


オークス当日、私は気合いを入れて広島市内のWINSへ出かけました。
早々にルーブルの単勝馬券を購入し、レースが始まるまでの空き時間に
VTRルームに入るとラシアンルーブルと同配合であるマルゼンスキーの
朝日杯3歳S、そしてアイネスフウジンの日本ダービーを再生して
逃げ切りへのイメージを膨らませました。

オークスの1番人気はもちろん桜花賞馬シスタートウショウ。
距離不足と思われていた桜花賞で稍重馬場の中、1分33秒8のレコードタイムを叩き出して
2馬身差の快勝、その上名門トウショウ牧場産の良血馬とあっては単勝2.1倍と断トツの
支持を集めたのも当然でしょう。
続く2番人気には7.9倍でツインヴォイス。
3連勝で制した前走忘れな草賞(OP・芝2000M)では同じく芝2000MのG2、
サンスポ4歳牝馬特別の勝馬ヤマニンマリーンを2馬身突き放す強さを見せており、
好位から早目進出で抜け出す安定感抜群の脚質は脅威です。
3番人気には武豊操る社台ブランドの良血スカーレットブーケが9.5倍で続き、
イソノルーブルはようやくその次の4番人気。

桜花賞であれだけの人気を集めながらたった一度の敗戦、
それも大きなアクシデントによるものであったにもかかわらず
単勝オッズは12.1倍とこの馬への支持は急落していました。

しかし、桜花賞敗戦の悔しさは管理する清水厩舎スタッフを燃え上らせていたのです。
どうしたらルーブルのテンションを上げずにゲートインさせられるのか?
陣営が講じた策は覆面を二重にして雑音をシャットアウトする事でした。
そしてブリンカーまで装着してパドックに登場したルーブル、これが功を奏して
入れ込みはありません。
そして、ゲートイン直前にブリンカーは外され落ち着いたまま大外枠に入ったルーブル。
一瞬の静寂の後、運命のゲートは開きました。
大外枠を見つめる私の目に入ったのは素晴らしいスタートを切ったルーブルの姿でした。
引っ掛かる事もなくスムーズに加速していき、1コーナーを見事先頭で回っていきます。

「よしっ!」

私は小さく握りこぶしを作りました。
しかし勝負はこれから、ここからは松永幹夫騎手とルーブルとの戦いです。
桜花賞での敗戦は松永騎手を失意のどん底に叩き落しました。
有望若手騎手として頭角を現していた松永騎手でしたが未だG1での勝利は無く、
ルーブルと臨んだ桜花賞がこの上ないチャンスだったのです。
それをあのアクシデントによりチャンスを逃し、3歳年下であるシスタートウショウの
角田騎手に先を越されてしまったわけですからその心中は察して余りあります。

(頼む、何とか我慢してくれルーブル)

そう祈りながら乗っているのが分かるほど松永騎手はルーブルの上で微動だにしません。
幸い競りかけて来る馬もなく、思い描いた通りのスローペースに持ち込んだ
ルーブル&松永幹夫、あと少しの辛抱です。
そして遂に4コーナーを回り先頭で直線へ!
ルーブルの直後をマークして来ていたツインヴォイス、スカーレットブーケが一気に
襲い掛かってきます。

しかし松永騎手は慌てません、まだゴーサインは出さずぐっと我慢。
そして坂を上り切ったあたりでしょうか、いよいよツインヴォイスに交わされようかと
いうところで松永騎手は手綱をしごき、ルーブルを解き放ちます。
無駄な消耗を一切していないルーブルにはやはり余力がありました。
ジワリジワリとツインヴォイスを引き離していきます。
(よし、勝てる!)
そう思った時です、大外を猛然と追い込んで来る1頭の馬が目に入りました、
シスタートウショウです!
スタートでやや出遅れ、スローペースを後方からの追走になっていたにもかかわらず
この追い上げ、何という強さでしょう。
あっという間にツインヴォイスを交わすとルーブルに馬体を合わせて追い詰めます。
ゴールまであと少し、最後の力を振り絞って粘るルーブル、死力を尽くして追う
シスター、その差はあと僅か!

「頑張れ、頑張れルーブル!」

普段は猫のように大人しい私ですが思わず大きな声が出ていました。
そしてほぼ鼻面を合わせてゴール板を通過・・・

「よっしゃあ! 残った~!」

写真判定の文字が掲示されましたが私にははっきり判りました、
勝ったのはルーブルです。
正直2400Mでの力はシスタートウショウの方が上だと思います。
しかし清水厩舎スタッフの執念が、松永幹夫騎手の渾身の騎乗が、そして何より
その熱い想いに応えて持てる力を最大限に出し切ったルーブル自身の頑張りが
見事勝利を引き寄せたのです。

「あの桜花賞があったから今日の結果があるんだ」

清水調教師の言葉はまさにあの加藤修甫調教師の言葉を受けて返したかのようです。
そして、

「もうG1なんて一生勝てないんじゃないかと思いました。」

勝利ジョッキーインタビューで桜花賞レース後の心境をこう語った松永幹夫騎手。
ですが、この上なく勝気なルーブルを見事になだめ切った経験は大きな糧となり、
この後ファビラスラフインで秋華賞、キョウエイマーチ、チアズグレイスで桜花賞、
ファレノプシスでエリザベス女王杯、ヘブンリーロマンスで天皇賞秋と
牝馬とのタッグでG1を勝ちまくり〝牝馬の松永幹夫"の名を欲しいままにする事となるのです。

ルーブルはこの後、秋のエリザベス女王杯に十分に態勢が整わない中、
ぶっつけで出走しますがレース中に故障を発生して16着に敗退、そのまま引退となりました。
実質オークスで燃え尽きた形になりましたが、無名の小牧場に生まれ、見栄えもせず
安値で抽選馬として買われたルーブルが大きな挫折を乗り越えて樫の女王にまで
上り詰めたストーリーはまさにシンデレラ。
彼女を応援しながら共に泣いて笑ったあの春の思い出は、今でも私の胸を熱くします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いかがだったでしょうか(^^)/

桜花賞で負けたからこそ、陣営も工夫を凝らし、松永幹騎手(現調教師)
もオークスで勝つために極限まで集中できたんだと思います。
そしてその経験が騎乗技術や育成技術の向上に活かされ、さらに
それは次の世代の騎手に受け継がれれいく・・・。

そう思うとあの年のオークスも今年のオークスに繋がっているわけで
今度は今年のドラマがどう未来に花開いていくのか、本当に楽しみになります♪

さて、今年のシンデレラは・・・

イソノルーブル物語 part1  担【temporalis】

競馬の語り部temporalisさんから新しい原稿が届きました。
今回取り上げられたのは・・・イソノルーブル
明日のオークスについて思案しつつ、過去のオークスに思いをはせる・・・
そんな感じで楽しんで頂けると幸いです。

91年・・・ラブ・ストーリーは突然に、どんなときも、SAY YES、といった
邦楽が街中に流れ、ターミネーター2やホームアローンといった映画が公開。
まだバブルが続いており、何やら日本が浮かれていた頃ですね。
大学生だった私は気が狂ったように麻雀に打ち込んで、完全に世間と隔絶されたような
生活を送っていた時期です(^^;

自分の部屋でいつものように麻雀を打っている最中に
競馬好きの友達が「トウカイテイオーが勝ったんだよ~」と泣きながら
駆けこんできたのが・・・93年の有馬記念。
そのトウカイテイオーが牡馬クラシックで無敗の2冠を達成したのが91年ですから
まだ競馬に関しては友人から聞きかじる程度・・・「競馬ってそんな楽しいんだ?」
くらいの感覚だったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【抽選馬からクラシックへ・・・】

1991年春、この年の牝馬クラシック戦線は史上最高と言っていい盛り上がりを見せました。
とにかく牡馬顔負けの力を持った牝馬が何頭もいて、彼女達が集結したレースの行方を
想像しただけで胸がときめいたことが思い出されます。
そんな女傑達の中に私が激しく入れ込んだ馬がいました。
その馬の名はイソノルーブル、今回はオテンバ娘ルーブルのシンデレラストーリーです。

私が彼女のレースを初めて観たのはラジオたんぱ杯3歳牝馬S(G3・芝1600M)でした。
格付けこそG3ですが、現代で言えば阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)
に相当する3歳(現2歳)牝馬チャンピオン決定戦と言ってもいいレースです。

1番人気はミルフォードスルー。
函館3歳S(G3)の勝ち馬で、このレースでは後に朝日杯3歳S(G1)をレコード勝ちする
牡馬の大将格リンドシェーバーを破っています。
他にも札幌3歳S(G3)の覇者スカーレットブーケ、小倉3歳S(G3)を勝ったテイエムリズム等、
牡馬を蹴散らした強豪が揃いました。
果たしてどの馬が勝つのか興味津々の私、いよいよレースがスタートです。
1200Mの小倉3歳Sを逃げ切っているテイエムリズムが先頭に立ち、さすがに
この馬が速いかと思っていたら外から楽に交わしていく馬がいました。

イソノルーブルという初めて聞く名のその馬は颯爽と先頭に立つと、
「私についてきなさい!」とばかりに馬群を引っぱります。
その逃げ脚は4コーナーを回っても全く鈍ることなく、1番人気のミルフォードスルーも
3番手で追いかけますが差を詰められるどころかどんどん突き放していくではありませんか!
最後は後方で力を溜めたスカーレットブーケが懸命に追い込むもイソノルーブルは
その3馬身半前で悠々とゴール板を駆け抜けていました。

(強い、強いぞこの馬は!)

前年にアイネスフウジンの逃げ脚に魅せられ、すっかり逃げ馬贔屓になっていた私は
一発でこの馬の虜になってしまったのでした。

しかしながら、このレースでのルーブルは単勝8番人気と2戦2勝で迎えた馬にしては
戦前の評価が低過ぎました。
デビュー戦などは芝1000Mを58秒4と当時の3歳レコードをマーク、2戦目はダート1400Mを
後続に3馬身半差をつけて楽々と逃げ切って見せたのに何故?
その理由は彼女が《抽選馬》でその2戦共が抽選馬限定戦だったからに他なりません。

抽選馬とは今で言うJRA育成馬に当たるもので、セリによって売却される現代とは違い、
当時は馬産地とのパイプを持たない小馬主のためにJRAが競り落とした馬を育成して
抽選で決められた順番に割り当てるという制度でした。
そういった事情なので当然価格に制限があり、良血とは言えない抽選馬達に対する
《所詮抽選馬》という見方がルーブルの評価を下げていたのです。

実際ルーブルはこれまで重賞出走馬さえ一頭も出した事の無い繁殖牝馬5頭ばかりの小さな
能登牧場に生まれ、父ラシアンルーブルも大した競争実績もない種牡馬であったため、
落札価格は馬体検査合格馬としては最低設定の500万円と厳しいものでした。
ただ、ラシアンルーブルはあのマルゼンスキーに限りなく近い血統を持ち、5代血統表
の中に生じた三つのクロスによる血量が全く同じなのであります。
加えて母キティテスコは天馬トウショウボーイの父テスコボーイ産駒で、彼女の類稀なる
スピードを生む血統背景は十分にあったと言えます。
母父テスコボーイはアイネスフウジンと同じであり、これが私の応援魂を更に
燃え上がらせたことは言うまでもありません。

こうしてJRAの育成施設で競走馬として育て上げられたルーブルですが、彼女らしい
エピソードがあります。
負けず嫌いのルーブルは常に牝馬グループの先頭に立ち、そればかりか離れた前方を
走っている牡馬の集団を見つけるとそれまで追いかけて抜き去ってしまっていたとか。
栗東に入厩後も騎手を振り落としたり、他の馬を蹴飛ばしたりと、オテンバ振りを遺憾なく発揮、
それでも彼女の競争能力の高さはトレセン内でも噂になるほどでした。
そしてデビュー3連勝で重賞制覇を成し遂げた彼女は完全に《抽選馬》という枠を飛び越えて
誰もが認める〝クラシックの主役"へと躍り出たのであります。

明けて4歳(現3歳)となったルーブル、陣営は年明け初戦にエルフィンS(OP芝1600M)を
選びました。
単勝1.3倍の圧倒的な1番人気に推されましたが危なげなく2馬身半差で逃げ切り勝ち。
貫録を示しましたが、レース後五十嵐騎手と清水調教師との間で騎乗法について意見の
食い違いが生じ、主戦は次走から若手の松永幹夫騎手に替わる事になりました。
松永騎手との新コンビ初戦は4歳牝馬特別(G2)、現在のフィリーズレビューにあたる
レースです。
この年は阪神競馬場が改修工事中で中京の芝1200Mで行われましたが
スピード能力に秀でたルーブルには全く問題無し、直線入り口までは
必死に喰らいついてきたトーワディステニーを直線に入るとグングン引き離し、
3馬身半差をつけ悠々とゴールイン!
デビュー5連勝となり松永騎手も初のG1制覇へ確かな手応えを掴みました。


そして、いよいよやって来た桜花賞当日、スポーツ新聞には『5強』の文字が躍ります。
5強とはルーブルの他に牡馬相手にききょうS(OP)→デイリー杯3歳S(G2)→ペガサスS(G3)
と3連勝してきているノーザンドライバー、ラジオたんぱ杯でルーブルの2着に敗れた後、
クイーンC(G3)を勝ち、チューリップ賞も2着と安定感抜群のスカーレットブーケ、
そのスカーレットブーケをチューリップ賞で2馬身半差で負かしデビュー3連勝を飾った
シスタートウショウ、そしてもう1頭ラジオたんぱ杯でルーブルに負けた後、
シンザン記念(G3)で再び牡馬を撃破してきたミルフォードスルーの5頭です。

そしてもう一点、注目すべきは若手騎手の激突、ミルフォードスルーの河内騎手を除いて
スカーレットブーケの〝天才"武豊騎手を筆頭に、ノーザンドライバーの岡潤一郎騎手、
シスタートウショウの角田晃一騎手、そしてイソノルーブルの松永幹夫騎手は何れも
この先の中央競馬界を担うであろう有望若手騎手ばかりなのです。

そんな中で堂々の1番人気に推されたのは松永幹夫騎手&イソノルーブルのコンビ!
牡馬一流どころとの対戦こそ無いものの、有無を言わせぬ圧倒的なスピード能力で
マイルまでならこの馬との見方が多かったようです。

この日の舞台は阪神競馬場が改修工事中のため京都競馬場、空前のハイレベルな混戦に
異様な熱気に包まれました。
前日の雨が残る稍重馬場でしたが、ルーブルは前走稍重で快勝していましたので
全く問題無し、私は勝利を確信していました。
しかし、スタートが近付くにつれヒートアップしていく場内の熱気はルーブルの敏感な
神経をどんどん高ぶらせていっていたのです。
事もあろうにルーブルはスタート直前に落鉄、1番人気馬のアクシデントに場内は騒然です。
装蹄師が鉄を打ち直そうとしますが元々気性の荒いルーブルのテンションが異常に上がって
しまっていて全くそれを許しません。
十数分間続いたでしょうか、場内には何のアナウンスも無いままついにファンファーレが
鳴り響きました。

「どうなったんじゃ?打ち直せたんか?」

雨がポツポツと落ち出した京都競馬場、胸のモヤモヤが晴れないままゲートは開きました。
ハナを切ったのはトーワディステニー。
ルーブルも交わそうと懸命に加速しますが交わし切れず2番手に。
いつもは他馬に前へ出る事を許さないルーブルでしたから嫌な胸騒ぎは膨らむばかりです。
しかし1000M通過は57秒6、これは馬場を考えるとトーワディステニーの明らかな飛ばし過ぎ、
直後を追いかけていたルーブルも相当脚を使ってしまっています。
4コーナー手前ではトーワディステニーを交わしにかかったルーブルでしたが、外を通って
シスタートウショウ、ノーザンドライバーの2頭が楽な手応えで捲くってきました。
直線に向くと一気に先頭に踊り出るシスタートウショウ、追いかけるノーザンドライバー。
ルーブルは抵抗する間もなく置き去りにされていきます。
後方で脚を溜めたヤマノカサブランカ、スカーレットブーケにも次々と交わされ、
もがきながらルーブルは勝ったシスタートウショウから離されること9馬身差の5着で
ゴール板を通過、私は呆然とテレビ画面を見つめていました。

ルーブルが鉄を打ち直さずに出走していた事が分かったのはレース後の事でした。
担当厩務員は出張馬房に連れて帰って鉄を打ち直させて欲しいと懇願しましたが、
そうなるとTV中継の枠内にも収まらなくなってしまいますので当然取り合って
もらえませんでした。
JRAには抗議の電話が殺到しましたが、結果が変わることはありません。
思わぬアクシデントにより一世一代のチャンスを逃したルーブルは
その生い立ちとあいまって

《靴を忘れたシンデレラ》と揶揄されました。

※第2部に続く

オークス最終予想    担【けん♂】

オークス(東京2400m)についてまとめていきたいと思います。

今回は桜花賞馬のレッツゴードンキこそ前からの脚質ですが
その他の人気どころが後方から脚を使うタイプ、というのが
ポイントになりそうです。

過去のオークスでは基本的に差し優勢、となっていますが
ペース次第で前が残ることも十分にあり得るだけに
超スローとなった桜花賞の再現の可能性も考慮した方が良さそう。

ペース、位置取り、仕掛けどころ・・・微妙なところで
勝負が分かれてきそうなだけに悩ましいですね。

これまでの考察
考察を始める前に→ココ
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
距離実績について→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
トライアル評価→ココ
傾向と対策→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
斤量負担分析→ココ
末脚について→ココ
展開想定→ココ

日曜の天気予報では東京は昼から雨マーク。
水はけが良い競馬場ですし、雨量次第では良馬場を
維持出来そうですが、少なくともパンパンの良馬場という
わけにはいかない模様。
差し馬にとっては厳しい状況ですが、重馬場適性が
極端に高い馬もいるので、馬場状態については当日に
確認した方が良さそうです。

今回の予想
◎レッツゴードンキ
〇ミッキークイーン
▲マキシマムドパリ
△クルミナル
×ココロノアイ

レッツゴードンキの状態はかなり良さそう。
前から抜ける脚質で湿った馬場もそれほど問題がない感じ。
末脚の能力自体が高いので位置取りを活かす競馬が出来れば
後方の馬を完封出来る可能性は十分にありそうです。

ミッキークイーンは・・・もしかしたら凄い大物かも。
馬体の出来も非常に良く、シルエットもオークス向き。
末脚の能力は今回の出走馬の中でもトップクラスだと
考えられますが、後方からになりがちで浜中騎手も
東京が得意とは言えないのがどう出るか・・・。

マキシマムドパリの末脚の能力は実はかなり高く、
今回は内から前の位置が取れるならば
面白い1頭になるかも。
レッツゴードンキには何枚か足りない印象なので
ヒモ候補までですが、前々決着ならば押さえておきたいと思います。

クルミナルは馬群に揉まれずスムーズに外に出せれば
末脚の能力には期待出来そう。
馬格があるのでパワーの要る馬場状態になっても
それなりにこなせそうです。
今回はかなり体調が良さそうなので前走以上の
レースが出来そうですが、池添騎手は東京だと
仕掛け遅れ気味になるのが・・・

ココロノアイは・・・湿った馬場専用(爆)
極端に重い馬場に強いので、雨の様子によっては
雨補正で一気に上昇するかもしれません。
今回は前で競馬が出来そうなので、良馬場でも
粘り込める可能性がありそうです。

前か後ろか・・・ちょっとまとまらない感じに
なってしまいましたが、少し穴っぽいところを絡めて
上手くハマってくれることに期待!

オークス(展開想定)   担【けん♂】

時間がなくなってきていますが、オークス(東京2400m)の枠順を
見ながら、ざっと展開について考えてみたいと思います。
※トーセンナチュラルは出走取り消し

1枠1番に入ったレッツゴードンキは今回も前へ。
他に行く馬がいなければ逃げても良い、という構えだと思います。

マキシマムドパリはレッツゴードンキをマークする位置か、
その後ろの集団。

ココロノアイはアルテミスSではレッツゴードンキより前で
競馬をしていたわけで、今回は思い切って先手を取りに行く可能性も
ゼロではなさそう。少なくとも先行集団に混じっての競馬に
なりそうです。

シングウィズジョイは内の馬を見ながら、スタートが良ければ
逃げることもありそう。
内田博騎手だけに、ペースを握った場合はかなりのスローに
落ち着くかもしれません。

クイーンズリングはゆったりと出して中段内へ。

キャットコインも下げ過ぎず中段待機。

ローデッドは柴山騎手に乗り替わり。大きく下げるか中段後方くらい。

コンテッサトゥーレは内の馬を見ながら中段の内。

ミッキークイーンは後方待機になりそうですが、クイーンCで
届かなかった反省を浜中騎手が活かせるか。

ペルフィカは後方へ。

アースライズは三浦騎手に乗り替わり。
前に寄せていくタイプではありますが、そこまで積極的な騎手ではないので
中段の外辺りで。

アンドリエッテは後方から。ジェンティルドンナと同様のレース運びになりそう。

復権を目指すルージュバックは下げ過ぎず、中段につけて行きたいところ。

トーセンラークは・・・江田照騎手に乗り替わりですが、
先週のような大逃げがあるでしょうか(爆)
何をするかわからない面がありますが(^^;ひとまず中段前に
寄せるくらいで考えておきたいと思います。

ノットフォーマルは思い切って被せて・・・先頭集団に紛れ込めるかどうか。

クルミナルはゆったりと最後方近くからになりそう。
池添騎手は東京だと下げ過ぎるきらいが感じられるので
仕掛けどころに注目。

ディアマイダーリンは福永騎手に乗り替わり。
大外から前に寄せるのは厳しいので後方からになってしまいそうです。


内目の枠の馬がスッと前に行くので外の馬は被せて行くのが難しく
割合隊列はすんなりとまとまりそうです。

どの馬にとっても初の距離、牝馬ということもあって
折り合いを重視して・・・引っ掛かって暴走する馬が出ない限り
スローで道中は流れそう。

末脚のある馬も多いので、前の馬は早仕掛けがしにくく、
4コーナーでも出来るだけ脚をためて直線へ。

内からレッツゴードンキ、ココロノアイ、マキシマムドパリ、
追いかけてキャットコイン、ルージュバック、コンテッサトゥーレ、
さらに外をクルミナル、ミッキークイーン、アンドリエッテ。

極端な縦長にはなりそうもありませんが、外を回す馬は
コースロスをどこまで埋められるか・・・

オークス(末脚について)   担【けん♂】

オークス(東京2400m)について、もう少し考えてみたいと思います。

今回は末脚(上がり3ハロン)に絞って過去のレースから能力を
比較してみたいと思います。

まずは、今回の出走馬の過去の主なレースでの上がり3ハロン(速い順)から。
※湿った馬場は除く

★阪神JF
レッツゴードンキ 34.3
ココロノアイ 34.5

★桜花賞
アンドリエッテ 33.2
クルミナル 33.4
キャットコイン 33.4
レッツゴードンキ 33.5
ルージュバック 33.6
コンテッサトゥーレ 33.6
ココロノアイ 33.7
クイーンズリング 33.7
ペルフィカ 34.0
(テンダリーヴォイス) 34.2
ノットフォーマル 34.3

★赤松賞
ディアマイダーリン 33.6
(テンダリーヴォイス) 33.8

★フローラS
マキシマムドパリ  33.9
ディアマイダーリン 34.1
シングウィズジョイ 34.3

★君子蘭賞
マキシマムドパリ 34.6
シングウィズジョイ 34.8

★菜の花賞
クイーンズリング 34.6
マキシマムドパリ 34.6

★フィリーズレビュー
クイーンズリング 34.9
ペルフィカ 35.0

★クイーンC
ミッキークイーン 33.8
アンドリエッテ 34.4
キャットコイン 34.6
シングウィズジョイ 35.1

競馬場の構造も違いますし、状態やコース取り、スムーズに行けたかどうかなど
単純に横比較できるものではありませんが、こうして比較してみると
意外に末脚の差はレースは別でも同じような感じになっていることが
わかります。

たとえば、阪神JFで0.2差だったレッツゴードンキとココロノアイは
桜花賞でも0.2差。

桜花賞で最速を記録したアンドリエッテとキャットコインも0.2差でしたが
クイーンCでも同じく0.2差となっています。

非常に強引ですが・・・この差を物差しに各馬を並べてみると

ミッキークイーン>>>アンドリエッテ>>クルミナル≒キャットコイン
>レッツゴードンキ>ルージュバック≧コンテッサトゥーレ
>ココロノアイ≒クイーンズリング≒マキシマムドパリ
>ペルフィカ≒ディアマイダーリン>シングウィズジョイ

こんな感じでしょうか(^^;
もちろん距離適性、コース適性、出来、成長などもあるので
単純に当てはめるのは難しいとは思いますが、これまでのところ
力関係的にはこの構図はおおよそ共通した結果となってきているので
参考にはなりそうです。

ポイントになるのは「位置取り

1枠1番から前に行く(逃げるかどうかは別にして^^;)ことになる
レッツゴードンキを後方から抜き去るには・・・少なくとも
レッツゴードンキよりも末脚の能力が高くないと厳しいわけで
この力関係を元に考えると

・ミッキークイーン
・アンドリエッテ
・クルミナル
・キャットコイン


この4頭にしか可能性がない、ということになってしまいます。
あとは前走が不完全燃焼だったルージュバックは別路線を歩んで来ているので
横比較できるレースがないため、本来の力を出せたらもしかしたら、
という感じで見ておくくらい・・・。
それでも位置取りを考えると逆転までは少々疑問符かなと。

東京では上がり3ハロンが0.1秒違うと4コーナーでの位置取りから
0.64馬身差縮まる、という計算。

桜花賞では最速のアンドリエッテがレッツゴードンキと0.3差ですから・・・
直線で縮められる差は 0.3×0.64=約2馬身 \(◎o◎)/!
これまでのように後方(7~8馬身差)から追い上げても
物理的にまったく届かないことになってしまいます。

むむむ・・・

クイーンCで異次元の末脚を見せたミッキークイーンが
実際問題どのくらいの怪物か、というのがもしかしたら一番の見どころ
かもしれませんね(^^;

4コーナーでの隊列が縦長なのか、それとも横並びなのか、
あとは・・・雨がどのくらい馬場に影響するのかが悩ましいところ。
良馬場での力関係ではまったく届かないココロノアイは
重馬場での上昇度が異常に高いので(爆)万が一の重馬場となれば
また違った要素で結果が変わってくるかも。

POG馬出走!(天王山!)   担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
すでに来期の指名馬リストは提出済。
あとはドラフト次第・・・俎上の鯉の状態です。

来期の方針などはドラフトの結果が出てから獲得馬の発表と合わせて
アップしたいと思いますが、まずはまだ今期のPOGが
終わっていないので、今週のPOG馬について。

昨年、POG馬選びのガイドラインとして挙げた
200頭以上の種付けを行っている種牡馬のリスト
によると・・・

・キングカメハメハ 266(頭)
・ステイゴールド 249
・ディープインパクト 229
・ハーツクライ 221
・ヴァーミリアン 216
・ハービンジャー 211
・ゼンノロブロイ 207
・マンハッタンカフェ 202
・クロフネ 200

以上、9頭の種牡馬が200頭超えを達成。
で、今年のオークスの出走馬の父を見てみると・・・

・キングカメハメハ産駒 2頭
・ステイゴールド産駒 2頭
・ディープインパクト産駒 5頭
・マンハッタンカフェ産駒 4頭
・ハーツクライ産駒 1頭
・ゼンノロブロイ産駒 1頭
・ヴァーミリアン産駒 1頭

僅かにメイショウサムソン産駒が1頭、アルデバラン2の産駒が1頭、
計2頭が混じっていますが、16/18頭が200頭超えの種牡馬から
となっています。うーん、どうやら考え方の基本は合っている
と思われます(^^;

まぁ・・・種付け頭数が多く、産駒自体が多いということは
その中から活躍馬を選ぶ確率が低くなる、ということになるわけで
POGが難しいことに変わりはないんですけどね(笑)

来期も考察が上手くハマることに期待したいと思います。

さて、今期のPOGも大詰め。
今週はまさにけん♂厩舎にとっての天王山となっています。

今週の出走馬
・メルボルンT(京都2200m) レゲンデ      戸崎
・メルボルンT(京都2200m) アンバーグリスキー 幸
・オークス(東京2400m)   クルミナル     池添
・オークス(東京2400m)   ミッキークイーン  浜中


メルボルンTに出走する2頭も楽しみですが、
ポイントという意味ではオークスに出走するクルミナル、
ミッキークイーンがどこまで頑張るかで今期の順位に
大きく影響が出てきます。
もしかしてのワンツーフィニッシュなんてことがあれば
奇跡の1位にランクアップ!?

嬉しいことに2頭とも上位人気を背負うことになりそうですし
みんなの期待を背負って頑張れ~!

※来週のダービーには最後のトリとしてサトノラーゼンが
 出走予定。こちらにも大いに期待したいと思います(^^)g

オークス(斤量負担分析)   担【けん♂】

オークス(東京2400m)についてもう少し見ておきたいと思います。

【実質斤量負担】
オークス斤量負担

今回の出走馬の平均馬体重(前走ベース)は・・・446kg

成長途上の牝馬のレースですし、輸送なども影響するので
実際には当日にどのくらいの数字になるかは微妙ですが、
平均が450kgを切るのは11年、12年以来・・・
今年はかなり小柄な馬が多い、というメンバー構成になっています。

平均馬体重が軽い年は・・・小柄な馬が好走しやすい、
という傾向が出ていますが、そもそも小柄な馬が多いために
平均が軽くなっているわけで(爆)至極当然の話(^^;

まぁ・・・今年は馬体重(実質斤量負担)の線引きを
例年より少し甘めに見ても良さそう、という感じで
見ておきたいと思います。

ただし、実質斤量負担では13.0%オーバーまでくると
(平均が軽かった年を含めて)過去10年を見ても好走ゼロ。

トーセンナチュラルは前走から斤量増、ペルフィカは
55kgで前走凡走。今回はかなり厳しい、と思われます。

12.5~13.0%の馬は好走がありますが、
ここ10年で勝ち切った馬はおらず、2、3着候補に
止めておいた方がいいかもしれません。
先ほどふれたとおり、全体的に小柄な馬が多い点が
どう作用するかでしょうか。

斤量面では前走で55kgを背負って勝っている
レッツゴードンキ、2着に入ったクルミナルが
推せる馬になります。
逆に54kgで好走してきた小柄な馬に関しては
条件悪化、ということは意識しておきたいですね。

オークス(馬体について2)   担【けん♂】

オークス(東京2400m)出走馬の馬体について、第2弾です。

【キャットコイン】
(桜花賞)
キャットコイン15桜花賞
(オークス)
キャットコイン15オークス
光の加減もありますが、馬体全体に柔らかみが
出てきているのは良い傾向だと思われます。
クビ差しもしっかりしており、上半身の厚みも十分。
前後のバランスもとれており、腹回りも細め感なく
絞り込まれ、体調もかなり良さそう。
今度こそ本領発揮出来そうな仕上がり。

【ココロノアイ】
(チューリップ賞)
ココロノアイ15チューリップ
(桜花賞)
ココロノアイ15桜花賞
(オークス)
ココロノアイ15オークス
少し詰まって見えた胴をゆったりとさせており
上半身の力感がアップ。もう少しクビ差しに
力強さが欲しい気もしますが、現時点では
問題ない出来という印象。
瞬発力よりは持続質に向いた感じなので
消耗度が高いレース展開になれば出番も・・・。

【ルージュバック】
(きさらぎ賞)
ルージュバック15きさらぎ賞
(桜花賞)
ルージュバック15桜花賞
(オークス)
ルージュバック15オークス
上半身、下半身ともしっかりと実が入り、
状態は大きく上昇。腹回りも太目感なく
パンと張っており、非常に力強いシルエットに
なっている印象です。
見た目通り走るならここで復権も期待出来そう。

【シングウィズジョイ】
(フローラS)
シングウィズジョイ15フローラ
(オークス)
シングウィズジョイ15オークス
手脚が長く、距離に問題はないタイプ。
前走のあとに少し緩めて絞り直している感じで
腹回りはもう一絞り出来そうですが
前後の筋肉は落ちておらず、それなりに
力は出せそうです。全体的なバランスが
ちょっと微妙になっているのは気になるところ。

【クイーンズリング】
(フィリーズレビュー)
クイーンズリング15FR
(桜花賞)
クイーンズリング15桜花賞
(オークス)
クイーンズリング15オークス
落とした馬体を戻すためか、腹回りは張っているものの
少し重い感じ。前後の筋肉も少しメリハリ不足で
ここにきて良化、という感じではなさそうです。
バランス自体は崩れていないのでそれなりに
力は出せそうですが、上積みは疑問。


※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

オークス(馬体について1)   担【けん♂】

オークス(東京2400m)出走馬の馬体について見ていきたいと思います。

【レッツゴードンキ】
(チューリップ賞)
レッツゴードンキ15チューリップ
(桜花賞)
レッツゴードンキ15桜花賞
(オークス)
レッツゴードンキ15オークス
柔らか味のある筋肉で覆われた好馬体。
完成度が高く、良い状態をずっと維持出来ている様子です。
消耗などはまったく感じられず、腿の引き上げが
出来て下半身はさらに良化傾向。
胸前に深みがあり心肺機能も高そうなので
距離も大丈夫そう。

【ノットフォーマル】
ノットフォーマル15オークス
後肢の引きつけが出来ておらず、後方に
流れ気味で腰が落ちて見えるシルエット。
上半身に比べて下半身の力感が足らず
バランスは微妙。
体調に問題はなさそうですが、本格的な
良化はまだ先かも。

【ミッキークイーン】
ミッキークイーン15オークス
前後のバランスが取れており、小さいながらも
充実した馬体。太目のクビ差しを上半身で
しっかり支えており、低くたもって背中への
ラインも力強く、出来に関してはまったく
問題はなさそうです。
大幅馬体減の影響は感じられません。

【クルミナル】
(チューリップ賞)
クルミナル15チューリップ
(桜花賞)
クルミナル15桜花賞
(オークス)
クルミナル15オークス
少しもっさり気味の馬体ですが、緩んだところはなく、
前後の筋肉は充実、腹回りもすっきりとまとまっており
銭形も出て体調もかなり良さそうです。
クビ差しが太く、シルエットのバランスから
東京適性にも期待出来そう。

【コンテッサトゥーレ】
(チューリップ賞)
コンテッサトゥーレ15チューリップ
(オークス)
コンテッサトゥーレ15オークス
春になり、毛ツヤは良化。クビが高い姿勢に
なっていますが、太目感はなく、崩れた感じは
なさそう。上半身は厚みがあって充実して
いますが、深みは足らず、距離延長がプラスには
ならないかも。下半身は持続質向きの作りで
東京が合う感じでは・・・

【ディアマイダーリン】
(フローラS)
ディアマイダーリン15フローラ
(オークス)
ディアマイダーリン14オークス
全体的にまだ緩みがある馬体。
胴が長く、距離延長には問題はなさそう。
下半身は丸く充実していますが、
上半身の出来はもう一歩という感。
現段階での力は出せそうですが、
ここ一番、という仕上がりとは・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

続きます。