けいけん豊富な毎日

14年を振り返りつつ、ご挨拶

今年は・・・ほんまに短い一年だった気がします。
もちろん時間がたつスピード自体は変わらないので(笑)
あくまで体感的なものですが(^^;

夏ごろに、「あれ、もう半年経った?」とか言ってたら
秋になって「もうあと2ヶ月で一年が終わるよ」
で、気が付けば大晦日。

なんというか、あまり変わり映え無く競馬の考察をしてたりしますが
個人的には大晦日も元旦も変わらず仕事なので、年末感のなさはご勘弁を(爆)

去年に比べれば割合のんびりといつものリズムでやれているので
余計に「師走」っぽさがないのかもしれません。
たしか昨年の今頃は20連勤とか、いつになったら休みになるのか
先行きがわからん・・・みたいな感じだったはず。
忙し過ぎても神経がすり減りますが、暇だと余計なことを
考えて落ち込んだりするので、バタバタしている方が
性に合っているのかな、と。

ブログの左側のバーの月間の更新回数を見てみると
07年5月の99回を筆頭に、だいたい毎年一回は90オーバーの
月があったりするんですが、今年は最高で80回。
気持ちの上では更新回数を落としているつもりはないんですが、
結果的に数字に出てしまっているわけで・・・競馬の考察だけでなく
余分な記事?なんかをあまり書けてないのかな、と。

元々競馬ブログというつもりではなく、時事ネタや他の色んなことを
取り上げていこうと思っていたんですが・・・うーん、あまり
出来てないのが現状。
政治関係なんかは書くことがない方が平和なんですが(笑)
自分の楽しみのためにも、もっとそこかしこに
首を突っ込みたいんですけどね(^^;

一つのレースを予想するのに「これだけはやろう」と決めている
考察をこなすだけで一週間が終わってしまうことも多々あるわけで
本当はレースのキモ、というか、それぞれのレースについて
ポイントになりそうなところはどこなのかをもっとじっくり
煮詰めつつ、個別の考察をしたい、と考えていますが
なかなかままならないのが現状。
来年はこの辺りをもう少し解消出来るよう工夫を考えてみたいと思います。

本業の方も春から負担がきつくなりそうな見込みですし、
パチンコも始めてしまったのでさらに自由に使える時間が減ってしまいそう。
仕事もパチンコも無駄に拘束時間が長いので(笑)
パソコンの前でゆっくり考える時間が取れていない、というのも
マズイですよね。

やっぱり・・・考えないと楽しくないですし、
執着心というか、集中力に欠けてしまうと、抜け落ちとか
見落としとか出て来てくるわけで、結局痛むのは自分の財布(笑)

ちゃんと考える時間を含めての時間配分、リズムを改めて
作っていきたいと思います。

コメント欄を通して交流させて頂いた皆様、
見に来て下さった多くの方々に感謝しつつ、
今年を締め括りたいと思います。

どうもありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)/

けいけん豊富な毎日  けん♂&けい♀


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京都金杯(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

京都金杯(京都1600m)についても過去の勝ち馬の馬体について
見ておきたいと思います。

【エキストラエンド】
エキストラエンド14東京新聞杯

【ダノンシャーク】
(13京都金杯)
ダノンシャーク13京都金杯

【マイネルラクリマ】
(12京都金杯)
マイネルラクリマ12京都金杯

【シルポート】
(11東京新聞杯)
シルポート11東京新聞杯

【ライブコンサート】
(10マイルCS)
ライブコンサート10マイルCS

【タマモサポート】
(09京都金杯)
タマモサポート09京都金杯

【エイシンデピュティ】
(08京都金杯)
エイシンデピュティ08京都金杯

【マイネルスケルツィ】
(06阪神C)
マイネルスケルツィ06阪神C

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

中山金杯の場合と同様、競馬ブックのPHOTOパドックに
写真が無かった馬が8年で4頭と半数を占めています。
・・・むしろ穴から入れ、と言う感じでしょうか(爆)

まとまりのあるマイル系の造り、下半身に丸味があるのが
特徴になっています。
後肢が流れているような馬はおらず、真っ直ぐ立てている点も共通点。
上半身の力感、クビ差しの角度などにも注目。

冬場のレースですが、それなりに絞り込まれている点も
強調しておきたいところ。
汗をかきにくい時期に締まった腹回りをしている
ということはしっかり調教を積んでいることを
示していると考えられます。
(たまにガレている馬もいるので注意^^;)

SS系の馬が勝てていないレースでもあったわけですが
ダノンシャークが封印を破り、エキストラエンドが続きました。
SS系、といっても分岐が進み、ひとまとめには出来ない時代が
やってきた感じです。
まぁ言わずもがなですが・・・この条件はディープインパクト産駒が
極端に得意にしているわけで、連覇しているのも納得、この先も
中心になっていくと考えらえます。
馬体的な特徴も含めて今後も注目していきたいと思います。

中山金杯(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

過去の中山金杯(中山2000m)の勝ち馬の馬体を並べてみました。

【オーシャンブルー】
(13オールカマー)
オーシャンブルー13オールカマー

【タッチミーノット】
(13中山金杯)
タッチミーノット13中山金杯

【フェデラリスト】
(12中山金杯)
フェデラリスト12中山金杯

【コスモファントム】
(11中山金杯)
コスモファントム11中山金杯

【アクシオン】
(10中山金杯)
アクシオン10中山金杯

【アドマイヤフジ】
(09中山金杯)
アドマイヤフジ09中山金杯

【アドマイヤフジ】
(08ダイヤモンドS)※回避
アドマイヤフジ08ダイヤモンドS

【シャドウゲイト】
(07中山記念)
シャドウゲイト07中山記念

【ヴィータローザ】
(06中山金杯)
ヴィータローザ06中山金杯

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

さすがにGⅠ馬のPHOTOパドックとは様子が違いますが
それでも上半身の力感、クビ差しの太さ、
持続質の能力が期待出来る下半身の造りなど
中山向きの好馬体が多いですね。
胸前は深みよりも厚みを重視したいところ。

アドマイヤフジが連覇を果たしているなど、適性がかなり
モノを言うレースだけにリピーターには要注意。

ただし、競馬ブックPHOTOパドックに取り上げられていない馬も
勝っている
点にも注目したいところ。
実績上位馬だからといって素直には信用出来ません。
勢いや直近の出来なども大きく影響するレースだと考えられます。
(写真の数自体が少な目になりがち。昨年も4頭しか取り上げられておらず、
 オーシャンブルーの写真は抜けていました(>_<))

金杯(年齢別実績)   担【けん♂】

中山金杯(中山2000m)、京都金杯(京都1600m)の
年齢別実績について見てみたいと思います。

年が明けて1つ年齢が加算されたばかりのレース。
実質的には表示年齢よりも1つ若いくらいで見ておく方が
いいのかもしれません。

【年齢別実績:中山金杯(05年~)】
中山金杯年齢

出走馬の年齢自体は少々高目。

5歳~7歳までが3勝で並んでおり、複勝率でみると5歳馬が
かなり圧倒的に優勢。
4歳馬は05年、12年と出走がなく、出走頭数自体が少ないので
割合でみたらそれほど割り引く必要はないかもしれません。。

近年になって09年、10年と7歳馬が連勝、13年も7歳馬が
勝っています。
特に10年は7歳馬のワンツーフィニッシュと高齢馬の
活躍が目立つ傾向が出ていました。

08年にも7歳馬が2着、07年はなんと9歳馬が2着。
06年は2着、3着を8歳馬が占めていました。

適性が高いベテランが侮れないレースであることはたしかだと考えられます。

ただし、11年は4歳馬が勝ち、6歳馬が2着、5歳馬が3着、
12年は1~3着を5歳馬が独占と高齢馬には付け入る隙がありませんでした。

高齢馬に関しては中山巧者のリピーターなどに注目しておきたいところ。
13年の勝ち馬タッチミーノット(7歳)は2番人気に推されていました。
基本的にはレースレベルが上がれば若い馬優勢と考えて良さそうです。

【年齢別実績:京都金杯(05年~)】
京都金杯年齢

4歳馬、6歳馬が4勝をあげて並んでいますが
5歳馬もほぼ変わらない成績。
複勝率では4歳馬がトップになるわけで、6歳から5歳、4歳に
流すような買い方が馬券戦略的には面白そうです(^^)

03年に7歳で2着に入ったグラスワールドは前年の安田記念で4着、
富士Sでも3着に健闘していた馬。
こういう衰えの少ない実績馬はあまり割り引く必要がないのかも。
06年に8歳で2着に入ったニューベリーは・・・2番手を追走しての前残り。
完全に前が有利な展開に上手くのった感じでしたね。

11年3着に飛び込んだ7歳馬ライブコンサートはせん馬という
こともあったかもしれませんが、前年の京都金杯覇者だったわけで
適性面でも期待出来た馬でした。
リピーターにも注目したいところだと思います。

13年は2、3着を7歳馬が独占。
・・・例外的な扱いとしておきたいですが(涙)
この辺りは若い馬の実力、実績に要注意ということで・・・

まぁ7歳といっても実質的に6歳馬に近いと考えれば急激に
衰えることはなさそうかと。

※両金杯ともに登録頭数が無茶苦茶多く、重複登録もある上に
 どちらのレースも 毎年回避馬がバカほど出るので(爆)
 どんなメンバーになるのか正直わかりません(>_<)
 出走馬が決まり次第、年齢については改めて見直したいと思います。

京都金杯(体重別実績)  担【けん♂】

京都金杯(京都1600m)について見ておきたいと思います。

【体重別実績:京都金杯(05年~)】
京都金杯体重

10年で6勝をあげているのは480~500kgのゾーンの馬。
500~520kgの馬は1勝、2着2回となっており、
明らかにこの周辺の馬が優勢。

460~480kgの馬も複勝率ではトップとなっていますが、
勝率では少し遅れをとっている感じ。
このゾーンは主にヒモ候補と考えた方が良さそうです。

この3つのゾーンでほとんどの出走馬をカバーしてしまうので微妙ですが、
馬格が極端に小さいタイプはやはり割り引き。
06年に458kgで勝ったビッグプラネットは逃げ馬でした。
他の馬に揉まれない位置取りが出来る馬、というのも 大きかった印象。
13年は448kgのダノンシャークが勝っていますが、
これはかなりの例外。ルメール騎手の手腕も影響している感じですが
京都外回りではGⅠ以外複勝圏を外していない極端な京都巧者、
こういう馬がいれば条件は別にして要注目。

【実質斤量負担別実績】
京都金杯斤量

こちらははっきりと12.0%以下のところで好走馬の
線引きがされています。

斤量負担が軽ければいい、というわけではなく
11.0~12.0%辺りの馬が優勢。

12%を超えて勝った13年のダノンシャーク、
10年に2着に入ったスマートギア、08年に2着に入った
アドマイヤオーラは全て1番人気を背負う実力馬でした。
適性、実績から相当期待される馬に限っていいと思われます。

中山金杯(体重別実績)  担【けん♂】

中山金杯(中山2000m)について見ておきたいと思います。

【体重別実績:中山金杯(05年~)】
中山金杯体重

注目したいのは大型馬の活躍。
13年まで6年連続で500kgを超える馬が勝っており、
勝率、連対率、複勝率、全ての項目でトップとなっています。
・・・なんてことを書いたら昨年は440kgのオーシャンブルーが
勝ってしまったわけですが(爆)ステイゴールド産駒&外人騎手&実績上位、
と例外的な馬と考えておきたいところ。

昨年のオーシャンブルー、11年のキョウエイストームの442kgは
別格にしても、460kg台、470kg台でも好走が見られるので
体重で線引きをする、というよりは大型馬優勢、という感じで
見ておけばいいと思われます。

表にはありませんが、比較的小型の馬が活躍した02年、03年は
出走馬の平均体重自体が480kg周辺と他の年に比べて小さめでした。
13年も2着に466kgの馬が食い込んでいますが、平均体重が480kgと
軽かった影響もあったのかもしれません。
平均体重が490kg周辺になると大型馬が一層優勢になる傾向が
見受けられるので出走馬が決まり次第、確認したいところ。

ちなみに12年は平均体重が494kgと大型馬が多い状況で、
1~3着を500kg以上の馬が独占する、という結果になっていました。

【実質斤量負担別実績】
中山金杯斤量

実質斤量負担でも11.0%以下の馬が優勢。
ハンデの差があるレースではありますが、基本的には
軽ハンデ馬は厳しく、ハンデは厳しくとも馬格の大きさで
カバー出来ている実績、実力馬を重視すべき、という傾向が出ています。

トップハンデの馬については、馬格があるタイプは問題なく
好走がありますが、実質斤量負担で12.0%を超えてしまうようだと
信用度がグッと下がるので要注意。

一応、好走の上限の目安は・・・12.0%以下。
12%を超えるようだと余程の実力馬か中山に適性が高い馬などの
プラス材料がないと厳しいと見て良さそうです。
勝ち馬に関しては余程抜けた馬以外は11.5%で線を引いても良さそうですね。

京都金杯(展開分析)   担【けん♂】

京都金杯コース
※京都金杯のラップ平均(05年~:稍重の07年を除く)とコース図。

京都金杯が行われる京都1600m(外回り)は
向こう正面のポケットからスタート、いきなり長い直線になっています。
400m過ぎから上り坂になることもあって、その前に展開を握りたい
逃げ馬が揃うと先行争いが激化しやすい感じです。

ただし、確固たる逃げ馬がいない場合にはそれほどペースがあがりにくく、
極端に速いか遅いかという二極化になりやすい印象。

3コーナーからはカーブしながら下り坂、後半に11秒台のラップを
刻み続ける展開になり、ペースアップした場合は
後方から位置を上げていくのはかなり難しいかもしれませんね。

4コーナーは角度がそれほど厳しくなく、前が止まるようなら
馬群はグッと縮まっての追い出しになりますが、前が速いと隊列は
長いままで直線に突入。展開はガラリと変わる印象です。

上位馬の4コーナー位置取りと着順の関係
    1着→2着→3着
14年 12 12  7(番手)
13年  6  3  1
12年  6 15  9
11年  1  2  3
10年  9 12  6
09年  3 11 14
08年  3 11 11
06年  1  2 14
05年 12  7  4

07年  1  7  2 ※稍重

稍重で行われた07年以外は毎年10番手以降からの追い込みが
3着以内に届いている
、というのが大きな特徴でしたが
11年は完全に前残り決着となりました。
13年もおおよそ前優勢の結果に終わりましたが、
14年は以前のパターンに戻って極端な差し決着になりました。
展開によって大きく左右される面はあるものの、
末脚のある馬については有力視しておいた方が良さそうです。

京都1600mは前と後ろが入り乱れた決着、というパターンが多いのが
ややこしいところ(爆)
11年、12年は同じ馬(シルポート)が逃げているのに
騎手の違いでペースも展開も結果もまるで違ってしまっています。

過去の京都金杯の後半4ハロンのラップを見てみると・・・

14年 11.5-11.3-11.4-11.7
13年 11.6-11.5-11.2-11.8
12年 11.9-12.0-11.5-11.8
11年 11.4-11.2-11.4-12.0
10年 11.8-12.3-11.3-12.3
09年 11.6-11.9-11.4-11.7
08年 11.4-11.3-11.2-12.1
07年 11.6-11.0-11.6-12.3
06年 11.8-11.2-11.4-12.3
05年 11.7-11.6-11.8-12.2

4ハロン目から3ハロン目に入っているところでスッと加速している
06年、07年は先行馬が好走。
同様に速いペースでここを通過した11年は前の馬が押し切る展開になりました。
08年は後方からの馬が差しこんでいますが、勝ち馬は前の馬でした。
13年も08年に近い展開。好位の後ろからの馬が差し切りましたが
2、3着は先行勢で決着しています。

ここは3コーナーからカーブに入って行く地点。
ここで隊列をグッと長く保つと前が有利になる、ということになります。

逆にこのポイントでペースが落ちている10年、12年は完全に差し決着。
09年も2、3着は10番手以降からの追い込みで決まっています。

道中のペースがどうなるのか、前の馬の余力、仕掛けどころなど
能力を含めて展開の考察が上手くハマれば・・・というレースになりそうです。

中山金杯(展開分析)   担【けん♂】

年末も年始も仕事なので、まったく日常に変わりはなく、
さらに今年は競馬も普通に間を空けずに開催・・・。
なんというか・・・当たり前のように考察を始めていきたいと思います(笑)

中山金杯コース
※中山2000mのコース図及び中山金杯の平均ラップ
(01年~:重馬場の07年を除く)

中山金杯は内回りの中山2000m。

スタートしてすぐの直線は上り坂を含み、300m程度と長くなく
カーブに入っても上り坂のため序盤のペースはそれほど速くなりにくい構造。
例年、13秒台に近いかそれを超えるくらいに緩むことになります。

600m過ぎからは下りながら向こう正面の直線を走り、
急な角度のコーナーを曲がって・・・短い直線勝負。

向こう正面から後傾ラップで引っ張る馬がいる場合は、ペースが落ちず
隊列はかなり長い状態で直線に入りますので後方からの差しは厳しくなります。
ただし、上の図にあるとおり、淡々と速いラップが続く傾向があるので
先行馬にとっても厳しい展開。
能力の足りない先行馬が淡々と引っ張ってしまうと最後まで
脚が持たずに差し決着となります。

先行馬がいかに余力を残してカーブに入ってくるか
これが展開の分かれ目になると考えられます。

上位馬の4コーナー位置取りと着順の関係
    1着→2着→3着
14年  8  8  6(番手)
13年  5  3 13
12年  4  4  4
11年  4  7  4
10年  8 12  6
09年  2  7  1
08年  2  5  1
06年  7 14  7
05年  5 12 10

年によってかなり傾向が違っています。

14年はかなり離して逃げた1頭を除けば実質的にスロー気味なペース。
最後に前の馬が失速したことで馬群は密集、外を回したカルドブレッサを
内から抜けたオーシャンブルーが復活勝利。
ベリー騎手の手腕が見事に活きた内容だったと思われます。

13年は例年通り上り坂でペースが緩み、ゆったりと下って淡々と流れ
消耗度が低い展開になったにも関わらず、前の馬に余力がなく
急加速ポイントもなし。
好位からスムーズに抜けた7歳馬が勝ち、2着も前で残った6歳馬。
コーナーで下がってしまった1番人気のジャスタウェイが遅れて突っ込んで3着まで。

12年は前半を緩めに引っ張った先行馬が後半に1000mの
ロングスパート。最後は余力を無くしてしまったところを
好位からの馬が差し切って決着。勝ち馬は中段から押し上げた点で
余力上位だったと考えられます。

11年は後半1000mを淡々と進み、コーナーでもスッと
加速が入った先行有利な流れ。
先行馬を好位辺りからの馬がかわしたところでゴールイン、と
なりましたが、逃げ馬を含めて上位5頭までは0.1秒差圏内の
大混戦となりました。

10年は向こう正面で一気にペースが上がり、前がバテての差し決着。
09年は淡々と速いペースになったものの、前で押し切る強い内容。
上位馬が有馬記念に出走したのも頷けます。

08年は逆に向こう正面でペースアップせずにゆったりと
進んでの前残り。前が有利になる展開の代表パターンでしょうか。

06年、05年は向こう正面に入ったところですでにペースアップ、
前の馬の余力が早い段階でなくなって差し決着となっています。

勝ち馬に関してはあまり後ろからでは届きませんが
展開によってかなりの後方から2、3着に飛び込んでくることもあるレース。

先行馬の作るペースと能力をどう判断するかが分かれ目になりそうです。

冬場に行われる中山の重賞ということで、09年の上位馬のように
有馬記念につながることもあるレース。
出来れば若い馬に強い勝ち方を見せてもらいたいものですね。

有馬記念を終えて(雑感追記)  担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)が終わって・・・と思いきや、来週はもう
京都金杯、中山金杯なんですね(^^;
まったく間が空かないのは競馬を楽しむ上では嬉しいんですが、
いろいろと普段出来なかった情報の整理とかをする暇が取れないのはちょっと・・・。

日程を見ると、金杯の翌週は新3歳重賞のシンザン記念、フェアリーSということで
あまり煮詰めるようなレースではない(情報不足なので^^;)と思われるので
その辺りで他の企画をやってみたいと考えています。

で、有馬記念なんですが、もう少しざっくばらんに振り返りつつ雑感整理。

本命を打ったサトノノブレスは11着。
元々穴馬(13番人気)なわけで、負けるときはこんなものだとは思いますが
それにしても池添騎手があんな後ろから行くとは・・・(T_T)
上がり3ハロンはジャスタウェイの33.4に次いで2番目の33.6を
発揮しているわけで、調子や出来自体に問題はなかったはず。
ここまでの脚を前につけて使えるかどうかはわかりませんが、
本来のスタイルで競馬をすればチャンスがあったんじゃないかと
思ってしまいます・・・。
うーん、有馬記念で結果を出している騎手だから、とか思っていましたが
考えてみればドリームジャーニーもオルフェーヴルも機動力を活かしての勝利。
サトノノブレスとは脚質が全然違っていたわけで、同じ競馬をされたら
こういう目に遭う、と(爆)

レース前に、そこかしこから「ハーツクライ産駒は中山が得意」とかいう
声が出ていたわけですが・・・個人的には大きく疑問でした。
もちろん、数字に基づいたデータなんでしょうけど、私がとったデータでは
重賞の勝ち数のバランスでも、種牡馬データでも、どう見ても
直線が長い競馬場でこそ、という種牡馬なわけで、違和感を感じてしまいます。
実際、ジャスタウェイもワンアンドオンリーもコーナーリングが
上手い馬ではなく、牝馬のヌーヴォレコルトもオークスを勝って、
秋華賞で負けています。
古馬のデータがたまってきたところで、今後のためにも改めてハーツクライ産駒の
種牡馬データを取り直して確認をしてみたいと思います。
(というか、有馬記念前にやっとけよ、って話ですよね^^;)

で、ジャスタウェイに騎乗した福永騎手ですが・・・以前は内に切れ込んだりして
穴馬を連れてくる「穴騎手」として評価していたんですが、トップ騎手として
人気馬を任されるようになってから、外外を回す無難な騎乗が目につくように
なったような気がしています。
たしかに内で詰まったらオシマイ、だというのはわかるんですが、
卒のない騎乗で安定感はあっても勝ち切れないことも・・・。
今回の有馬記念ではそんな福永騎手の一番悪いパターンが出てしまった印象。
慎重になり過ぎたんでしょうか・・・。
最後の最後にジャスタウェイの能力を活かし切れなかったというのは
自身の中にも後悔が残ってしまうのではないか、と感じてしまいました。

有馬記念にしては本当に珍しく、33秒台の上がりも出るくらい
芝状態が良かったこともジェンティルドンナには大きくプラスになった印象です。
道中がスローになり、さらに仕掛けが全体的に遅くなって脚をためられた、
という影響もありますが、位置取り、枠順で最も有利な実力馬を
無視してしまったのはやり過ぎでしたね(T_T)
エピファネイア、ジャスタウェイ、ゴールドシップが不利な外枠に入った時点で
もっとシンプルに考えればよかったなぁ・・・と思うのはまさに後の祭り。
思い込み、とか欲目だとかに踊らされてしまったのは猛省です。

有馬記念の傾向として、4歳馬優勢というデータが出ていましたが
今回はエピファネイアの5着が最高位。
5歳馬の実力馬が揃っていたので仕方がない面もありますが、
これからの競馬界を支える馬たちが引退する馬たちに負けっぱなしで
終わってしまったのは残念な気もします。
世代としてGⅠでも重賞でも少し足りてない感じがありましたが
徐々に頭角を現す馬も出てきているので、下の世代に追い抜かれないよう
頑張って貰いたいものです。
何にしろ、エピファネイアは今後の扱いが悩ましいですね(笑)

馬格がある方が優勢・・・というか斤量負担でかなり
明確にラインが引かれる傾向が出ていましたが、
ジェンティルドンナは11.7%とオルフェーヴルに
続いて11.5%オーバーで勝った2頭目となりました。
2着、3着には500kgオーバーの馬。
やはり基本ラインは11.5%、極端に実績上位の馬は
例外扱い、というくらいで考えて良さそうです。

予想は大きく外しましたが(笑)なんとか来年の年末には
笑って年を越せるよう繋げていきたいものです。(気が早いですが^^;)

有馬記念回顧(有終の美)  担【けん♂】

今年最後の大一番、有馬記念が行われました。

1番人気はファン投票1位のゴールドシップ、しかし3.5倍と微妙なオッズ、
外枠に入って少し評価を落とした感のあるエピファネイアが4.0倍で続き、
ジャスタウェイが4.6倍。3強に少し離されてジェンティルドンナが8.7倍で続きました。

ゴールドシップは海外遠征帰りの初戦。エピファネイアは乗り替わり&外枠、
ジャスタウェイも外枠に入り、さらに2000mまでしか勝利がない・・・
ジェンティルドンナは中山初出走、JCで終わる予定が追加の一戦ってどうなの?
というように人気馬もそれぞれに不安点を抱えており穴馬の出番にも
期待したくなる雰囲気(欲ボケですいません^^;)
あえて前優勢とみて振り回してみましたが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着 ジェンティルドンナ   2.35.3  上がり34.1
2着 トゥザワールド      3/4
3着▲ゴールドシップ

5着〇エピファネイア
10×フェノーメノ
11◎サトノノブレス
14△ヴィルシーナ

※全着順は→ココ

やり過ぎました(笑)

押して押してヴィルシーナが先手を取り、2番手に外からエピファネイアが寄せ、
離れてトーセンラー、ジェンティルドンナが続き、ワンアンドオンリーも積極的に
好位をキープ、ラキシスの後ろにフェノーメノ、内にトゥザワールド。
続いてラストインパクトの外にゴールドシップ。

デニムアンドルビー、ウインバリアシオンの間にジャスタウェイ。
オーシャンブルーに続いてサトノノブレスが後方から・・・この位置では洋ナシです(涙)
出遅れたメイショウマンボが少し遅れて最後方追走。

7.0-11.8-12.3-12.6-12.5-13.6-13.2-13.0-12.3-12.4-11.5-11.2-11.9
前半1000m 63.0
中間 500m 33.0
後半1000m 59.3

ラップ比較:最初の100mのラップを除く】
有馬ラップ

ここ2年のラップ及び、01年~13年までの平均ラップと比較してみました。

中間に緩みが出やすいレースですが、昨年、一昨年は比較的中間に緩みがないペースで通過。
しかし、今年は道中に13秒台のラップが続く、かなりスローな展開となっています。
11年には14秒台(過去最遅)を記録したわけで、それよりはマシではありますが、
これまでスローになった11年、10年、08年、07年、01年、といった年と
比べても特徴的なのは・・・後半のペースアップのタイミングが遅いこと。

スローで進んだ場合は、下りが終わって後半に入った辺りから一気に
ペースが上がる(11秒台に突入)傾向が出ているわけですが、
今年はカーブの手前までゆったりと引っ張って、残り3ハロンで一気に加速。
消耗度は低目で、レースレベルとしてはあまり高く評価は出来ません。

なかなかペースが上がらなかった隙に後続の馬が一気に詰め寄り、
カーブの手前で馬群は密集。

直線に入って先頭はエピファネイア。
カーブでもしっかりと加速しており、後続を突き放して逃げ込みに入りました。
続いて追いかけて行ったのはジェンティルドンナ。
有力馬の中で、最も枠順有利だったわけで、本来のスタイルをそのまま
ここで活かした感じ。一度は迫られたエピファネイアがさらに離す感じで
加速しましたが・・・抵抗はそこまで。
JC3連覇の夢は途絶えたものの、最後の最後にまた一つ大きな勲章を
手に入れてジェンティルドンナが有終の美を飾りました。

2着には菊花賞大敗以来となるトゥザワールド・・・狭いところを
好位から抜けてきたわけで・・・こういうのも血統がなせる業、なんでしょうか。
全兄トゥザグローリーからバトンを手渡されたかのように兄と同じ舞台で
いきなりの激走をみせました。

外から迫ったゴールシップはまたもや3着まで。
この馬らしい競馬が出来た、という印象ですが、コースと位置取りの差が
最後に明暗を分けてしまいました。

ジャスタウェイは・・・案の定?コーナーリングで遅れ気味になり、
更に大きく外に膨らむ致命的なロス
それでも4着まで届いた、というのは驚異的な能力だと思います。
負けて強し、ではありますが・・・走るのは馬でも走らせるのは騎手。
今回は人馬一体となって力を合わせた馬が上位を占めた、という印象です。

レース後のコメント
1着 ジェンティルドンナ(戸崎騎手)
今日はジェンティルドンナの最高のパフォーマンスをファンに見せようと思っていました。
前回の天皇賞(秋)で賢くて乗りやすい馬だと分かりましたし、枠順も良く、
不安なくレースに臨めました。
レースでは先行してしぶとさを生かすことを考えていましたが、前に壁が作れず、
初めは多少気負うところはありましたが、我慢してくれていいリズムで行けました。
先頭に立ってからは後ろからの馬の足音も聞こえてきましたが、最後の力を振り絞って
頑張ってくれました。最高の牝馬だと言っていいと思います。
僕自身は、今年GIを勝てずに悔しい思いをしていましたが、ジェンティルドンナに
助けられました。これで引退しますが、今後もこの馬を見守って欲しいと思います


(石坂正調教師)
秋2戦を振り返って、こんなものではないと思っていました。もう1回と思って、
今日は出走させました。勝つ条件は揃っていたので、これで勝てなければ
この馬の力だと思っていました。しかし、ジェンティルドンナは丈夫な馬で、
何の心配もありませんでした。今日は、これが最後のレースかと感慨深く見ていました。
ジョッキーには、競馬は簡単だから、あとはジェンティルドンナの力だけだと伝えました。
あのようなレースをして欲しいと思ったので、導いてくれた戸崎騎手も良かったと思います。
なかなか出来るものではありませんが、思う通りの競馬が出来ました。
最初の1000mが1分03秒台ということは、最後の時計勝負になるのでいいのではないかと
思っていました。思いが通じたレースでした。
勝ちたい気持ちはありましたが、とにかく無事にと思っていました。見事に勝ってくれて、
"ジェンティル、ありがとう"という気持ちです。新馬の時からGIを目指す立場で
結果を出してくれて、偉大な馬です。ラストでこのようなパフォーマンスを見せてくれて、
すごい馬です。よく私が管理出来たなと思います。
この馬のベストレースは、今日の有馬記念です。牧場など関係者に歓迎されて帰れるでしょうし、
ホッとしています。秘めたるジェンティルドンナの力を皆さまに見ていただいて、
本当に良かったです。応援してくれて本当に感謝します


2着 トゥザワールド(ビュイック騎手)
調教の感じが良かったですし、間隔があいてリフレッシュ出来ていました。
今日は落ち着いていて、スタートこそ遅れましたが、好位からスムースに行けて、
馬群でも怯むことなく伸びてくれました。素晴らしい馬です。中山より東京や京都の外回り、
メイダンのようなコースが合っています。ドバイシーマクラシックに出走するなら
是非乗りたいです


3着 ゴールドシップ(岩田騎手)
これだけの馬に乗せてもらって、結果が出せずに残念です。ゲートを出てくれたのですが、
スタートから4コーナーにかけて遠慮してしまったのが悔やまれます。
位置を取りに行けば良かったです。馬自身はやる気がありましたし、
遠征の疲労もありませんでした


4着 ジャスタウェイ(福永騎手)
改めてすごい馬だと思いました。ゴールドシップの後ろにいましたが、勝負どころで
離されてしまいました。直線でエンジンが掛かったのですが、届きませんでした。
この馬の競走生活に関われたことはこれからの財産になります。感謝しています


5着 エピファネイア(川田騎手)
よく我慢してくれました。ペースも良かったですし、しっかり動けていたと思います。
結果が伴わなかったことは申し訳ないです


6着 ラキシス(C・デムーロ騎手)
スタートが良く、ジェンティルドンナの後ろでレースが出来ました。
直線ではいいポジションでした。よく頑張ってくれましたが、坂を上がってから強い馬たちに
交わされてしまいました。来年はもっと活躍してくれると思います


8着 トーセンラー(武豊騎手)
最高のレースが出来ました。距離は分かっていることですが、いいレースが出来ました。
しかし、去年ほどの感じはないのかもしれません


12着 ウインバリアシオン(藤岡康騎手)
ペースが遅く、力んだ場面もありましたが、すぐ落ち着いてくれました。3コーナーから
ハミを取ってくれましたが、直線で止まってしまいました。気合いが乗って反応も良かったです


13着 ワンアンドオンリー(橋口弘次郎調教師)
トーセンラーの位置が欲しかったのですが、うまく行きませんでした。
その後は見ていただいたとおりです。残念でした


14着 ヴィルシーナ(内田博騎手)
見せ場は作れましたが、思っていたより早く他の馬に来られてしまいました。
それでもこのメンバーですし、この馬も最後はしっかりと走ってくれました。
怪我なく無事に終われて良かったです


パワータイプにシフトしたような仕上がり、ということで
ジェンティルドンナの出来には注目したのですが、
どこまで本気でこのレースに出しているのか、という点で疑いをもってしまった時点で
アウトでした(>_<)うーん、うがった見方をし過ぎましたね。
(ジェンティルドンナの関係者の皆様、すいません)

ジェンティルドンナの能力評価で「ダイワスカーレットに近い」というジャッジを
以前にしたことがあったのですが、そう考えれば有馬記念での激走は十分に
想像できたこと・・・自分の中で蓄積したことが大事なところで
活かせなかったことは猛反省です(T_T)

トゥザワールドの激走により、3歳馬の好走条件、というものを
見直す必要が出てきました。
まぁ・・・この馬自身が特別な例である可能性は高いですが(^^;
クラシック(特に皐月賞)好走馬に関しては要警戒、としておきたいと思います。

今回のペースであればエピファネイアは最後まで脚が鈍らずに行けそうな
感じだったんですが・・・うーん、本当に難しい馬という印象。
川田騎手の仕掛けが早かった、とは思えなかったのですが、
JCで見せたような伸び脚は影を潜めてしまいました。
騎手・・・なんでしょうか?それともコース?気性?
今後も大きな舞台に出てくる馬だけに、どのタイミングで狙うか、外すか、
改めて考え直す必要がありそうです。

コーナーリングで立ち遅れそう、ということでジャスタウェイ、
ラストインパクトなどの評価を下げたのは正解だったという感触。
(ジャスタウェイは能力でカバーしてしまいそうでしたが^^;)
やはり中山向きかどうかは、レース映像でコーナーでの立ち回りがどうかを
見ておく必要があると思われます。

最後にうまく締め括れなかったのは残念ですが、競馬はまだまだ続きます。
気を取り直して、また来年!じっくり頑張っていきたいと思います。

改めてご挨拶はさせて頂きますが、ひとまず今年も一年無事に皆様と一緒に
競馬を楽しめて良かったです。ありがとうございましたm(__)m

有馬記念最終予想   担【けん♂】

今年の競馬の締め括り、有馬記念(中山2500m)について
まとめていきたいと思います。

このレースで引退となるジャスタウェイ、ジェンティルドンナに加えて
ゴールドシップ、エピファネイアといった現時点での最高レベルの馬が
集まった感がある非常に楽しみなレースとなりました。

上位は人気を分け合っていますが、どの馬もそれぞれに
不安点を抱えているわけで、一筋縄ではいかない印象。
過去にも堅く見えた馬があっさりぶっ飛んだ例もあるわけで
実力、実績だけでなく、適性や勢いといったものも
大きく影響するレース。
今年の大一番を制するポイントはどこに・・・?

これまでの考察
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
穴馬の条件について→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
血統傾向分析→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
枠順分析→ココ
前哨戦評価→ココ
斤量負担分析→ココ
まとめる前に整理→ココ

前につけて早目に抜けて後続を引き離しにかかりたい馬が多く、
逆に後方から脚をためて追いかけるのは至難の業。
前の馬は長く脚を使える能力(キレよりも持続力)、
差し馬は機動力を重要視。
実績馬が集まった高レベルなメンバー構成ながら
あえて展開優位な穴馬も絡めた形で考えてみたいと思います。

今回の予想
◎サトノノブレス
〇エピファネイア
▲ゴールドシップ
△ヴィルシーナ
×フェノーメノ

やらかした感満載(笑)

穴要素がある、という馬に本命を打つのはおかしいですが(笑)
前優勢の流れになった場合に最もスムーズに競馬が出来そうな
サトノノブレスは狙ってみたい1頭。
中山で捲り上げて仕掛けていくのに慣れている池添騎手の
手腕込で抜け出しての粘り込みに期待したいと思います。

エピファネイアは実質的な本命。前回以上に力強さを増しており、
中山の馬場でも問題なくこなしそうです。
後半に速い流れの持続質の競馬になっても対応が利きそうですし、
位置取りと仕掛けどころさえまともならば圧勝まで。

この条件で走らないと走るところがない、という感じの
ゴールドシップですが、今回は海外遠征明け。
ポン駆けが利くタイプなので問題はなさそうですが
このところの好走は前につけたところからの仕掛けになっており
岩田騎手が仕掛け遅れてしまうようだと、追って届かずの
構図もないでもないかと。

ヴィルシーナはさすがに狙い過ぎな感がありますが
今回の馬体の出来はかなり良さそう。
内回りの秋華賞ではジェンティルドンナとハナ差、
今年も宝塚記念で3着と先行力を活かせば
上位馬相手でも好走出来るだけの能力は持っていると思われます。
ディープインパクト産駒唯一の古馬中山重賞勝ちがある
ダノンバラードと血統構成が近い点からも押さえまでなら。

フェノーメノは前につけてこそ、という馬。
今回は田辺騎手に乗り替わり、陣営からも中段前につける
競馬を示唆するコメントが出ています。
直近の成績が成績なので過剰な期待は出来ませんが
ステイゴールド産駒は産駒でもこっちの可能性も?!

最後に迷走した感じですが、やっぱり買いたい馬を買う、
というのも〆としてはいいかな、と。

記憶に残るような好レースを期待!

掘って掘られて掘り返して・・・   担【けん♂】

チャッカーに入ったところで抽選が行われる、ということは
誰がどのタイミングで打ったかによって抽選結果が
ガラリと変わってしまうわけで、本来はパチンコにおいて
オカマを掘られる」=どいた台に座られて当てられる、
という現象を悔やむ必要がないことは、アタマではわかっていても
いざ目の前でされると尋常じゃなく悔しいモノ・・・。

自分が打っていたら結果は違っていたはず・・・
いくらそう言い聞かせても、「もうちょっと座ってたら良かった」
と悔やむ気持ちが湧きあがってくるのを抑えられないのは
人間が出来ていないからなんでしょうか?(爆)

小当たりを3回ほど繰り返したコードギアスが250回ほど
回したところで放置されたので、オカマを掘りに?座ってみたら
いくら掘っても掘っても何も出ず(笑)気が付けばまた750オーバー
・・・普段は当たりが軽く、200回そこそこ、遅くとも300回ほどで
スッと当たりが引ける感覚の台ですが
たまにこういう大ハマりが出るんですよね・・・
過去にも900ハマりが2回、最大で1500ハマりを
経験しているだけに、『うわーまたやっちゃったよ・・・』
と内心ガックリ・・・。

いい加減、嫌気がさしたところで右横の北斗6が550回ほど
回したところで空いたため、意を決してそちらへ移動。

・・・というか、この時点でその前までの負けを合わせて
12000発ほど投入しており、ミドルのコードギアスでは
当たったとしても取り返しが利かない状態になっていたわけで、
マックスで一発狙い!という負け犬的な発想でした。

えーもちろん、失敗すれば傷口に塩どころか、わさびと豆板醤を
練り込んで、さらに抉るような行為です(爆)

北斗6もいい感じに回るものの、ちっとも当たる気配はなく
またもやオカマ掘り失敗かよ・・・とガックリしつつ横を見ると
私の後にコードギアスに座ったちょっと太目のおねーさんが
50回ほど回したところで当たりを引き、連チャン開始。

自分が打ってたら結果は違ったはずや・・・と言い聞かせ、
グッと我慢しながらも、ついつい「はよ連チャン終わらんかな」
とか酷いことを考えてしまう心の弱さ(恥)

願いが通じて?3回ほどで落ちた・・・と思ったら
残りの保留玉で再び当たってしまい(失礼)さらに連チャン開始。
4ラウンドが多めだったのがまだ救い?でしたが
10連チャンほどされて、私の気分はブルーを通り越してブラックへ。

今日はもうアカンなぁ・・・と思いつつも、一度も当たらずに
帰るなんて出来るわけもなく、世界を呪いながら(自業自得:バカ)
改めて目の前の北斗に集中・・・。

結局、北斗6は1000回転弱のところで拳王ステージから
当たりを引いてなんとか負け分の2/3ほど取り返せたので
まぁホッと一息つけたわけですが、相方がギンパラで
連チャンしていたので、改めておねーさんがどいたあとの
コードギアスに戻って勝負!
(北斗6は続けて当たりを引ける自信なし)

あれだけハマったあとのコードギアスはやっと通常モード?に
戻った感じで、軽く当たりを引いて連チャン、落ちてまた
引き戻して連チャン・・・ふぅ。ヤッパコレダネ

左横のガロ(マックス)で少しハマっていたおっちゃんが
私がどいた後の北斗6に移動。
うわ、またオカマ掘られたら嫌やなぁ・・・と不安になったものの、
ズルズルとハマってくれて一安心(心が狭過ぎ!・・・爆)

で、そのガロに若いにーちゃんが座った途端に当たりを引いて
連チャン開始!

オカマを掘られたおっちゃんが凄い目でガロの動向を
見据えていましたが、連チャンし出したところで小さくため息・・・
(気持ちは非常によくわかります(>_<))

壮絶なオカマ掘り合戦を制して・・・
いや、制するもへったくれもないんですが(^^;
16000発マイナスからプラス復帰して本日のところは時間切れ。

どんなことが起ころうとも心を揺らさず、マシンのように
打つ方が安定するのかもしれませんが、バクチごととはいえ
パチンコも楽しみでやっているわけですから、気持ちの上下が
激しければ激しいほ
ど「楽しめている」のだと思います(^^;
もちろん、後から振り返れば・・・なんですけど(笑)

★教訓:
オカマは掘っても掘られるな
右のオカマを掘られたら左のオカマを掘りなさい・・・
アホか!オラァ(p゚ロ゚)==p)`д)グハッ

有馬記念(まとめる前に整理)  担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)についてまとめる前に枠順を見ながら
各馬について改めて簡単に見直しておきたいと思います。

1枠1番 トーセンラー

距離延長で今回は好位の後ろくらいにはつけて行けそう。
内を割って出られる馬ではないので最内はマイナスかも。
そもそも小回りの競馬場で良さが活きる馬ではない印象。

1枠2番 ヴィルシーナ

あっさり先手を取って逃げる形になりそう。鞍上は替わりますが
宝塚記念の再現があればヒモ荒れの使者になる可能性は
あっても不思議はなく、今回は出来もかなり良さそう。

2枠3番 ワンアンドオンリー

何をしてくるかわからない鞍上も怖いですが(笑)
内で控えたとして仕掛けどころをどこに持ってくるか?
反応が鈍い印象なので、中山がプラスになるとは・・・

2枠4番 ジェンティルドンナ

自身の競馬をするには絶好枠。例年よりは芝状態が良いのも
この馬にはプラスになりそう。引退を1レースのばしたのは
報奨金のせいなのか?無事に引退させたい、という調教師の言葉と
あえての出走がなんか噛み合わない気がするのは穿った見方でしょうか。

3枠5番 ラキシス

今回は出来が落ちている印象。手脚が長く、広いコース向き。
軽い平坦な馬場が合うタイプだと考えられるのでさすがに
狙いにくいかと。

3枠6番 トゥザワールド

全兄よりも完成度が高く、秋に蓄えた成長分が活かせれば
面白そうですが、GⅠ勝ちのない3歳馬に大きく期待するのは
ちょっとやり過ぎな感。兄より使える脚が短い感じなのも微妙。

4枠7番 ラストインパクト

重賞連勝と勢いに乗っての参戦。ただ、乗り替わりで
中山未経験の菱田騎手、というのは明らかにマイナス材料。
コーナーで立ち遅れる感じもあるのでそもそもコース適性にも疑問。

4枠8番 メイショウマンボ

前回の反省から今回は中段くらいに構える形になりそうですが
この秋は捲り上げる脚が見られず、中山コースが合うタイプでも
なさそう。

5枠9番 ウインバリアシオン

能力は認めるものの、このレースでは6歳はかなり厳しく、
復帰するにも間隔を詰め過ぎている感じ。
藤岡康騎手とのコンビでは機動力を活かせるかにも疑問。

5枠10番 フェノーメノ

今回はここ2戦よりは前で競馬をする見込み。
中山でも勝利があり、実績からして侮れず、急に走っても
不思議はない気がします。見た目が好走に繋がらないタイプなので
判断が難しいですね。復活を期待したいところですが・・・

6枠11番 サトノノブレス

有馬記念の穴馬の条件を完全に満たしており、脚質的にも
中山は合いそう。このレースの仕掛けどころを理解している
池添騎手とのコンビもプラス材料。
結果はどうあれ、押さえておいていい1頭かと。

6枠12番 デニムアンドルビー

ピッチ走法なので意外に中山は合う可能性がありますが
馬格不足で斤量負担が厳しく、後方からの脚質もマイナス。
せめて内枠でひっそり行けたら面白かったと思いますが・・・

7枠13番 エピファネイア

スタートでどの位置につけるのかがまずは見所。
出して行って引っ掛かるのも怖いし、控えてしまっては
味が出せるかどうか微妙。前走の内容からしたら圧勝しても
おかしくない馬ですが、過信は禁物。

7枠14番 ゴールドシップ

このところで勝っているレースは前につけた形になっており、
外枠で後方からになるのは不安材料。どこで押し上げていくのか
岩田騎手の手腕にも大注目。
強引な競馬でもなんとかしてしまうくらいの適性と能力は
あると思います。

8枠15番 ジャスタウェイ

よりにもよって、という枠番。押して前に出して行くことは
考えにくく、後方からになるなら仕掛けどころが難しくなりそう。
機動力があるタイプではなさそうなので、ためて伸ばして・・・
届くかどうか微妙、というタイプの割に過剰人気。

8枠16番 オーシャンブルー

ステイゴールド産駒ながら機動力に乏しく、この枠ですんなり
最後方に下げてしまうようだと・・・。
馬格不足、6歳馬、と悪条件が重なっており、
復活を期待するのは厳しそうです。

有馬記念(斤量負担分析)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)について、もう少し見ておきたいと思います。

実質斤量負担
有馬斤量負担
※ゴールドシップは前々走の馬体重を載せています。

冬場の中山のレース、ということもあってかパワータイプ、
大型馬優勢という傾向がはっきりと出ています。

13.0%を超えて勝ったのはディープインパクト、ドリームジャーニー、
11.5%を超えて勝ったのもオルフェーヴルのみ(2回)と
超絶クラスの馬しか勝てていません。

13.0%オーバーのオーシャンブルーはさすがに厳しいと
考えられますが、12.0%を超えている
・デニムアンドルビー
・トーセンラー
・ヴィルシーナ
・ラキシス


に関しても、中山適性、荒れ馬場適性が余程高くないと
複勝圏すら厳しい、というデータ。
京都外回りコースでのキレ味が身上となっているトーセンラー、
ラキシスは大いに不安。デニムアンドルビーはピッチ走法で
適性がある可能性がありますが・・・さすがに小柄過ぎる感じ。
宝塚記念3着がある先行脚質のヴィルシーナがなんとか・・・
という感じでしょうか。

勝ち馬に関しては11.5%以下の馬に絞って考えた方が良さそう。
ゴールドシップ、ジャスタウェイ、あとはギリギリで
フェノーメノは馬体減でない限りなんとか該当。

エピファネイアは馬格があるので問題はなさそうですが
過去の条件的には馬体増が勝利条件になりそうです。

ジェンティルドンナも馬体増が条件・・・今回は馬体写真の
見た目ではかなりガッチリして見えたのでもしかしたら
勝利条件に適合してくるかもしれませんが、今度は逆に
太目残りになってしまうかもしれないので当日の出来には
要注目としておきたいと思います。

有馬記念(前哨戦評価)   担【けん♂】

有馬記念(中山22500m)出走馬の前哨戦のレース映像を
確認しておきたいと思います。

★JC

前につけ、3コーナーからのカーブで行きたがる
エピファネイアの手綱をスミヨン騎手がグッと絞って
我慢させ、直線で追い出すと回転の速い脚で一気に
突き抜けて圧勝。弥生賞のときには早仕掛け気味になって
最後に鈍っただけに、仕掛けどころと我慢させ方が
能力発揮にカギになりそうです。
一歩遅れて追ったジェンティルドンナはジワジワと
伸びて底力を見せましたが、最後に競り負けており
厳しい展開に耐えられなかった印象。
ジャスタウェイはコーナーリングで少し遅れ加減に
なりながら上手く馬群の外に出して追い出し、2着まで。
急加速が利いたわけではなく、鈍らない脚で
周りの馬を競り落とした感じ。長くいい脚が使える点は
評価出来ますが、立ち遅れてしまうようだと・・・

★エリザベス女王杯

前につけて行ったヴィルシーナ、メイショウマンボは
直線に入って無抵抗でズルズル下がって失速。
どちらも前脚が伸びておらずチョコマカとした走りに
なっているのが悪い意味で印象的。
好位の後ろの内でコーナーリングしたラキシスは
カーブで少し遅れ気味になりましたが、
直線では馬込みの間を割って進出。
長い手脚が良く伸びて、低い姿勢で地面を掴んだ
滑るような伸び脚で前をとらえきって勝利。
加速力の高さ、スピードに乗ってからの伸びは
高く評価出来ますが、平坦巧者っぽい印象。
カーブで遅れたのも中山では微妙かも。

★金鯱賞

4コーナーで内を回りつつ、脚をためていった
ラストインパクトに対し、外を回して上がって行った
サトノノブレスは対照的なレース内容。
長く脚を使ってジワジワ伸びたサトノノブレスは
遅れて追ってきたラストインパクトに迫られて
改めて伸び直す底力を見せましたが、抵抗はそこまで。
さらにギアを上げたラストインパクトが最後は突き抜けて完勝。
中山、という条件でみればサトノノブレスの方が機動力を
示した分、適性が高そうですが、ラストインパクトの
最後の加速力も面白そう。

★宝塚記念

ハナを切って行ったヴィルシーナは最内を伸びて
直線でも粘りに粘って3着。
状態がまともなら牡馬の上位馬相手でも十分に勝負に
なることを示しました。
いつもよりも前につけて好位から外を回した
ゴールドシップはクビが高い走法ながら
前脚が良く伸びて、回転のよい脚で力強く伸び、
後続を圧倒。ハマったときの力強さは抜群・・・。
ジェンティルドンナはゴールドシップの後ろにつけて
直線に入ったものの、引き離されて完敗。
馬場が合わなかったのか走りにくそうにしているのが印象的です。

有馬記念(枠順分析)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)についてもう少し見ておきたいと思います。

枠順別実績
有馬枠順


11年、12年と外目の枠の馬が勝っていますが、それ以前には1枠の馬が3勝。
連対圏、複勝圏を見ても明らかに内枠優勢という結果になっています。

便宜上、1~4枠で内枠計、5~8枠で外枠計として集計していますが、
好走は1~5枠に偏っているわけで、6~8枠はかなり不利という数字。

8枠から勝ったダイワスカーレット、シンボリクリスエス、
6枠からのオルフェーヴル、7枠からのゴールドシップは全て1番人気
背負っていたわけで、相当な実力馬じゃないと外枠から勝ち切るのは難しい
と考えて良さそうです。

ただし、人気を加味した好走度を見てみると・・・

1枠 2.7
2枠 3.5
3枠 2.8
4枠 3.1
5枠 3.5
6枠 5.5
7枠 0.7
8枠 4.0

※数字が大きいほど人気以上に好走しやすい

7枠は人気通りにしか走らない、という数字になっていますが
6枠、8枠はデータ的には「穴枠

10年3着のトゥザグローリー(6枠、14番人気)
08年2着のアドマイヤモナーク(8枠、14番人気)

この2頭が大幅に数字を押し上げており、実力上位馬かドサ穴か、
という二極化をしています(爆)

まぁ・・・内枠からも穴馬は出ているので外枠にこだわる必要はありませんが
穴馬の特徴としては・・・

・外人騎手
・先行脚質


といった点もあるようです。
冬場の中山で好走した経験のある荒れ馬場に強い馬、ということに加えて
意識しておきたいと思います。

おまけ
生産

有馬記念は異常なまでに社台系の馬が強いレースとなっています。
過去の上位馬の生産牧場を見てみると

有馬記念上位馬の生産牧場

04年以前は外国産馬の好走が目立ちますが、社台系の馬も
出走頭数が少ない中で上位に食い込む健闘を見せています。

05年以降は・・・マツリダゴッホ、そして昨年、一昨年のゴールドシップを
除いて全て社台系の馬が独占、という極端な偏り。
もちろん、社台系の馬の出走頭数自体が増えてきている影響も
あるかと思いますが、ここまで偏ると意識しておいた方がいいかもしれません。

今年の社台系生産馬は
・ウインバリアシオン
・エピファネイア
・オーシャンブルー
・ジェンティルドンナ
・ジャスタウェイ
・デニムアンドルビー
・トゥザワールド
・トーセンラー
・フェノーメノ
・ラキシス
・ラストインパクト
・ヴィルシーナ

この12頭。昨年の8頭から大幅に増えて01年から見ても
過去最多の出走頭数となります。
傾向的には複勝圏を独占・・・という自体もあり得るかも。

まぁこの条件はあくまで過去の結果であり、今年に繋がる確固たる
理由はないので変に意識し過ぎるのも危険かもしれませんね(^^;

有馬記念(馬体について2)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【ゴールドシップ】
(宝塚記念)
ゴールドシップ14宝塚
(札幌記念)
ゴールドシップ14札幌記念
(有馬記念)
ゴールドシップ14有馬

適性的に不安があるJCをあっさりパス。
帰国後初戦となります。
クビ差しが太く、馬体にもハリがあって良い状態で
復帰出来そうですが、微妙ながらクビを上げた姿勢になっており、
下半身も腿の力感が足りない分、少し突っ張った
立ち姿になっているのは微妙。
それなりの力は出せそうではあるものの、いかにも
ぶっつけ本番という仕上がりだけに、能力と適性でどこまで・・・

【フェノーメノ】
(天皇賞秋)
フェノーメノ14天皇賞秋
(JC)
フェノーメノ14JC
(有馬記念)
フェノーメノ14有馬

元々あまり見栄えのするタイプではなく、薄く見えるときの方が
好走があったりするので判断が難しいですが、
叩いて充実度を増した・・・とは言えず、筋肉の充実度は低目。
バランスは崩れておらず、要所要所に力感は感じられますが
ガレた状態の一歩手前。前走からの変化に乏しく
この秋の凡走ぶりからすると急上昇は期待しにくい感じです。

【メイショウマンボ】
(京都大賞典)
メイショウマンボ14京都大賞典
(エリザベス女王杯)
メイショウマンボ14エリ女
(有馬記念)
メイショウマンボ14有馬

冬毛が出てきて輪郭が緩く見えるだけでなく
前後の筋肉もすっきりとまとまって
充実度は低下傾向。
結果は出せませんでしたが、前走がこの馬にとっての本番、
仕上がりに関してもピークを過ぎてしまった印象です。

【エピファネイア】
(天皇賞秋)
エピファネイア14天皇賞秋
(JC)
エピファネイア14JC
(有馬記念)
エピファネイア14有馬

復帰から3戦目、一走ごとにクビ差しが太く
力強さを増していっていることがわかります。
冬毛が出て筋肉のメリハリという面では
微妙になっていますが、出来落ちはなさそう。
反動や消耗も感じられず、引き続き力は十分に
出せそうです。

【トゥザワールド】
(セントライト記念)
トゥザワールド14セントライト
(菊花賞)
トゥザワールド14菊花賞
(有馬記念)
トゥザワールド14有馬

全兄より早い段階からしっかりとした輪郭の
好馬体に仕上がってきており、
休養を挟んだ今回もしっかりと充実した状態で
復帰出来そうです。
腹回りが僅かに重い感じもあるので
一叩き欲しかった気もしますが、中身の成長分に
期待したいところ。


※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

(追記)
競馬ブックPHOTOパドックに載っていなかった馬の写真が競馬ラボにあったので
追加しておきたいと思います。
通りすがりのエイリアンさん、ありがとうございますm(__)m

【サトノノブレス】
(小倉記念)
サトノノブレス14小倉記念
(オールカマー)
サトノノブレス14オールカマー
(有馬記念)
サトノノブレス14有馬

夏場までに大きく良化してきていた馬ですが、
今回もハリのある馬体を維持。
上半身の力感も十分で、秋口に少し低下した下半身の出来も
しっかりと回復しています。
腹回りも太目感はありませんが、少しクビを上げて
支えている姿勢になっているのは気になるところ。
全体的な仕上がりは良好ですが、本格的な良化は次かも。

【デニムアンドルビー】
(天皇賞秋)
デニムアンドルビー14天皇賞秋
(JC)
デニムアンドルビー14JC
(有馬記念)
デニムアンドルビー14有馬

大きな変化は感じられませんが、少しゆったりとさせていた
胴から腰にかけてのラインが切れ上がっており、
当日は馬体減になってしまうかも。
シルエット自体はこの馬本来のものになっている感じで
問題ないと思いますが、ここで上昇というほどの
仕上がりではなさそうかと。

※写真は競馬ブックPHOTOパドック及び、競馬ラボより

有馬記念(馬体について1)  担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【ジャスタウェイ】
(安田記念)
ジャスタウェイ14安田記念
(JC)
ジャスタウェイ14JC
(有馬記念)
ジャスタウェイ14有馬

国内復帰第2戦になりますが、出来は変わらず高いレベルで安定。
ただ、遠征前にはクビを低く保って、背中にかけてのラインに
力強さが出ていたのが、帰国後はクビが高いシルエットになっており、
少し伸びやかさに欠ける感じなのは気になるところ。
前走のJCでも好走しているわけですから重箱の隅ですが・・・

【ワンアンドオンリー】
(菊花賞)
ワンアンドオンリー14菊花賞
(JC)
ワンアンドオンリー14JC
(有馬記念)
ワンアンドオンリー14有馬

叩いてクビ差しの力感が大幅にアップ。
良化傾向に入っている印象ですが、胸前に肉付きはまだ少し薄く、
下半身の充実度も本来の状態までは・・・という感じ。
全体的なシルエットのバランスももう一歩、この秋に
あえて使いだしたことが後に響かないことを祈りたいですね。

【ウインバリアシオン】
(天皇賞春)
ウインバリアシオン14天皇賞春
(宝塚記念)
ウインバリアシオン14宝塚
(有馬記念)
ウインバリアシオン14有馬

復帰2戦目。シルエット自体は崩れていませんが
皮膚感はまだ緩く、上半身の充実度はもう一歩。
下半身も腿に力感がなく、本来の出来ではなさそうです。
腹回りはすっきりと絞り込まれており、
前走で増やしたところからまとめてきているので
状態自体は上昇が期待出来そう。基本能力の高さでどこまで・・・

【ジェンティルドンナ】
(天皇賞秋)
ジェンティルドンナ14天皇賞秋
(JC)
ジェンティルドンナ14JC
(有馬記念)
ジェンティルドンナ14有馬

秋3戦目。牝馬ながらどっしりとした力感があり、
クビ差しの力強さは上昇傾向。
かなりパワフルな方向に仕上げてきているのが
プラスに働けば面白いですが、良かった頃に比べると
腿の引き上げが微妙。背中のラインが力強くなっており、
顔見世興行ではなく本気の仕上げに思えます。
ただちょっと腹回りが太目なのは気になるところ。

【ラキシス】
(ヴィクトリアマイル)
ラキシス14VM
(エリザベス女王杯)
ラキシス14エリ女
(有馬記念)
ラキシス14有馬

冬毛が出始めている影響もあいますが、皮膚感は少し
緩く見えます。下半身の出来は高いレベルで維持出来ていますが
上半身の力感は前走の方が上。崩れたところは感じられないので
それなりに力は出せそうですが、強力な相手にここ一番の出来、
というわけではないだけに・・・

【ヴィルシーナ】
(宝塚記念)
ヴィルシーナ14宝塚
(エリザベス女王杯)
ヴィルシーナ14エリ女
(有馬記念)
ヴィルシーナ14有馬

シルエットのバランスは明らかに上昇。
下半身の安定感が増して、スッと立てており、
背中からクビ差しへのラインも力強さを増しています。
クビを低くたもった姿勢もこの馬本来のモノ。
出来にはまったく問題がないのであとは能力と力関係。
展開を上手く作れたら面白い1頭になるかも。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

続きます。



有馬記念(血統傾向分析)  担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)について考えてみたいと思います。

産駒のこれまでの競馬場別の芝重賞勝ち数(障害を除く)をグラフに取って
血統的な適性傾向について調べてみました。

★ステイゴールド
ステイ

中山、阪神内に大きく偏った成績。
東京でも好走があるものの、やはり基本的に内回り、
小回り巧者であることがはっきり出ています。
有馬記念での勝ち数でもトップ、同じような適性を問われると
考えられる宝塚記念と合わせてもまさにグランプリ血統、と言えそうです。

★ディープインパクト
ディープ

東京、京都外に特化した成績。
血統的には明らかに直線が長い競馬場向きであることを
示しています。
中山で結果を出した古馬はこれまでダノンバラードしかおらず、
産駒の中でも特殊な個性の馬に限られる、と考えると
ここでは基本的に疑って掛かる方がいいのかも。
探すならダノンバラードに似たような感じのタイプを・・・

★ハーツクライ
ハーツ

極端に東京に好走が偏っており、直線が長いコース向きであることを
完全に示しています。
阪神内の1勝はオルフェーヴルが逸走した隙に
ギュスターヴクライが勝ったもの。
中山では今回登録があるジャスタウェイ、ウインバリアシオンがそれぞれ
1勝ずつしており、限定産駒、という意味では適性がありそうですが
全体的な血統傾向としてはやはり中山はマイナス。

★キングカメハメハ
カメ

牝馬の活躍もあって阪神外の成績が優秀。
他の種牡馬に比べると競馬場ごとの偏りは少ないタイプだと
考えられますが、内回りコースでの不振を考えると中山も
適性的に合うタイプではなさそう。
ルーラーシップ、ローズキングダムなどは能力でこなしてしまった、
という感じかもしれません。

★シンボリクリスエス
クリス

他の種牡馬に比べると重賞勝ち数自体が少な目。
中山では2、3歳重賞で3勝していますが、古馬になってからはゼロ。
東京コースでこそ、という成績であることを考えると
適性的にはかなり微妙かも。


【まとめ】
こうしてみると・・・ステイゴールド産駒の特異さが非常に目を引きます。
復活を狙うゴールドシップはもちろん、田辺騎手に乗り替わって
前に行く競馬を思い出せればフェノーメノにもチャンスがあっても
良さそうかと(日経賞を勝っていますし^^;)

ディープインパクトは国内唯一の黒星がこの有馬記念。
産駒の成績も明らかに直線が長い東京、京都外回りに偏っており、
向き、不向きでいえば・・・明らかに不向きと言って良さそうです。
クラシックでもこれだけの好成績の割に産駒が皐月賞を勝っていませんし
古馬の中山の重賞を勝ったのはダノンバラードだけ。
ジェンティルドンナは前に行ける馬だけにこなせても不思議はないので
あとは能力でどこまでカバー出来るか、でしょうか。

ハーツクライ産駒は晩成型の長距離血統、という面でステイゴールドに
似たような傾向を見せていますが、得意とする競馬場には
大きな違いが出ています。
ポイントは位置取りと機動力。
ジャスタウェイは中山記念を勝っていますが、横山典騎手が
好位の前で競馬をしたことが大きかった印象(15頭立て)。
福永騎手が騎乗した場合の4コーナー位置取りは
8番手、9番手、15番手、11番手、と後方からになりがちで
捲り上げていく形・・・ではないだけに、人気ほどの信用は
しにくいかもしれません。
ウインバリアシオンは昨年結果を出しているので適性に問題はない、
と言えそうですが、こちらも藤岡康騎手が機動力を活かす
競馬が出来るか、とあとは出来次第・・・。

キングカメハメハ産駒は・・・意外に中山の重賞で結果を
出しているわけですが、内容的には適性の高さを見せたというよりは
能力で不利を克服した、という感。
トゥザワールドが結果を出すとしたら・・・10年の有馬記念での
トゥザグローリーのように前に行く形でどこまで踏ん張れるかに
掛かっていると思われます。
先行脚質の馬が少ないメインバー構成の隙をどう突くか・・・。

シンボリクリスエス自身は有馬記念を連覇しており、
02年に制した天皇賞秋も中山開催のもの、と適性は抜群でした。
これまで産駒はダート向きだったり、マイラーだったり、と
あまり自身に似た感じのタイプは出せていませんが、
エピファネイアが新しいイメージを作れるかに大いに注目ですね。
前走のようなレースが出来れば圧勝しても不思議はありませんが
なんといっても問題は気性。
川田騎手がどこまでコントロールできるかにかかっていると思われます。
勝つか、飛ぶか・・・評価も二分されそうですね(^^;

有馬記念(過去の勝ち馬の馬体)   担【けん♂】

過去の有馬記念(中山2500m)の勝ち馬の写真を並べてみました。

【オルフェーヴル】
(13有馬記念)
オルフェーヴル13有馬

【ゴールドシップ】
(12有馬記念)
ゴールドシップ12有馬

【オルフェーヴル】
(11有馬記念)
オルフェーヴル11有馬

【ヴィクトワールピサ】
(10有馬記念)
ヴィクトワールピサ10有馬記念

【ドリームジャーニー】
(09有馬記念)
ドリームジャーニー09有馬

【ダイワスカーレット】
(08有馬記念)
ダイワスカーレット08有馬

【マツリダゴッホ】
(07有馬記念)
マツリダゴッホ07有馬

【ディープインパクト】
(06有馬記念)
ディープインパクト06有馬

【ハーツクライ】
(05有馬記念)
ハーツクライ05有馬

【ゼンノロブロイ】
(04有馬記念)
ゼンノロブロイ04有馬

【シンボリクスエス】
(03有馬記念)
シンボリクリスエス03有馬

【シンボリクリスエス】
(02有馬記念)
シンボリクスエス02有馬

【マンハッタンカフェ】
(01有馬記念)
マンハッタンカフェ01有馬

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

いやーやっぱりこの大一番を勝ち切る馬となると
歴史に名前を残すような名馬ばかりですね(^^)
牝馬のダイワスカーレットを除き、他の馬は全て種牡馬になっています。
今年はそういった勝ち馬の産駒同士の戦い、という視点で観るのも興味深いところ。
(シンボリクリスエス、ハーツクライ、ディープインパクト)
父の血を受け継いで父子制覇を達成する馬が出てくるのかにも
注目したいです。

こうして見ると、シンボリクリスエス以外は全てSS系の馬。
シンボリクリスエスもロベルト系ということで血統的には近いわけで、
かなりの偏りがあることがわかります。
ステイゴールド産駒が3頭(のべ4回)、というのも興味深いですね。

クビの角度、上半身の発達具合はどの馬も似たような形。
胸前にある程度深みがって、厚みも十分、心肺機能の高さが
感じられる馬体だと思われます。
持続力の高さを示す下半身ながらしっかりとした丸味を帯びて、
ある程度の瞬発力の高さも兼ね備えたタイプ。
肩から腰にかけての背中のラインもイメージを頭に置いて
いきたいところです。
後肢が流れているような馬はいません。

冬場なので毛ツヤがそれほど良く見えるわけではありませんが
それなりに滑らかな皮膚感。体調に問題があるような状態では
このレースを勝つのは難しいと思われます。

おおよそのイメージを頭に置いて今年の出走予定馬について
見ていきたいと思います。

有馬記念(各馬分析3)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

フェノーメノ】牡5 57.0 (美浦) ステイゴールド×(Danehill)
この秋は本来の前につける競馬が出来ておらず、14着、8着と大敗連敗。
東京、京都外での好走が目立つ馬ですが、13年には日経賞を制しており
宝塚記念でも4着があるだけに、血統的に合う内回り、小回りの競馬場への
適性も低いわけではないと思われます。
気性的な問題、馬体の出来など、確認する必要がありますが
状態がまともで前に行ければ・・・

メイショウマンボ】牝4 55.0 (栗東) スズカマンボ×(グラスワンダー)
宝塚記念で11着と大敗。休養明けに+16kgと太目残りで復帰し10着、
前走で▲14kgと絞り込んできたものの・・・12着と3戦連続で
二桁着順を喰らってしまいました。走りが大きく、明らかに外回り向き。
牡馬上位馬相手に結果を期待するには臨戦態勢も整っていない印象です。

ラキシス】牝4 55.0 (栗東) ディープインパクト×(Storm Cat)
手脚の長さを活かせる京都外回り巧者、前走でエリザベス女王杯を制して
GⅠ馬の仲間入りを果たしました。ある程度前にも行けるので
適性がないわけではないと思われますが、基本的に輸送競馬に
強くなく、平坦巧者気味。牡馬相手でもある程度結果を出しているのは
プラス材料ですが、一線級相手だと・・・

ラストインパクト】牡4 57.0 (栗東) ディープインパクト×(ティンバーカントリー)
小倉大賞典では後方から捲り上げてそのまま押し切る強い内容で勝利。
日経賞3着のあと、天皇賞春では9着に敗れてしまいましたが、
夏場に使われて徐々に良化、京都大賞典、金鯱賞と連勝を飾っての
参戦となります。ある程度位置を取って競馬が出来るのは強味、
基本的には軽い馬場でこそ、というタイプなので年末の中山には
合わないかもしれませんが、馬場状態が良ければ穴候補に加えても。

ワンアンドオンリー】牡3 55.0 (栗東) ハーツクライ×(タイキシャトル)
皐月賞では4着に敗れましたが、ダービーを制覇し世代トップの座に。
秋には神戸新聞杯を制したものの、菊花賞では9着に敗れ、
復帰戦のJCでも後方から7着まで・・・。
秋に馬体を増やして充実してきている点は評価出来ますが
基本的に後方からの脚質で仕掛けが遅くなりがちなのは
コースを考えると明らかにマイナス材料。
鞍上が思い切った騎乗をして来ない限りは・・・

ヴィルシーナ】牝5 55.0 (栗東) ディープインパクト×(Machiavellian)
ヴィクトリアマイルで復活連覇を飾ったあと、宝塚記念では
逃げて3着に粘る好走。休養明けにエリザベス女王杯でも
前につけていったものの、11着と大敗してしまいました。
脚質からすると内回り、小回りの競馬場は合いますが
牡馬の上位馬相手だと差がある印象。前走で僅かながら
馬体を落としているので上積みにも期待しにくいかと。

有馬記念(各馬分析2)  担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ジェンティルドンナ】牝5 55.0 (栗東) ディープインパクト×(Bertolini)
JC3連覇を逃し、今回がラストラン。前につけられる脚質なので中山への適性にも
期待出来そうではありますが、宝塚記念では3着、9着、秋華賞は勝っているものの、
ヴィルシーナとハナ差と3冠の中で最も際どい内容。本質的に内回り、小回り向きではなく、
35秒以上の上がりが掛かるレースでは(0-2-1-2)と未勝利だけに
重い馬場が合うタイプでもないと考えられます。
有終の美には期待したいですが、無理をさせる必要もなく・・・

ジャスタウェイ】牡5 57.0 (栗東) ハーツクライ×(Wild Again)
昨秋の天皇賞秋で覚醒してからドバイ遠征を含めて4連勝。
日本馬として初めて世界ランク1位を獲得しましたが、今回でこの馬も引退。
稍重の中山記念を制しているだけに、しっかりと位置を取って競馬が出来れば
問題なくこなせると思われますが、本質的には直線が長い競馬場が合うタイプ。
福永騎手とのコンビでは後方から進めることが多く、枠順にもよりそうですが
今回も中段後ろくらいからになるなら、伸びて届かずの構図も考えられるだけに
過信は禁物かも。

デニムアンドルビー】牝4 55.0 (栗東) ディープインパクト×(キングカメハメハ)
昨年のJCで2着に入り、高い能力があることを示しましたがその後は
複勝圏に届かない成績続き。ピッチ走法なので、本質的には中山もこなせる
素養はあると思われますが、後方からの脚質だとどこまで届くか・・・。
宝塚記念では好位で進めて5着に入っており、今回もある程度位置を取って
競馬が出来れば紛れ込むチャンスもあるかもしれません。
馬格がなく、55kg以上では(0-0-1-5)とオークス3着があるだけ。
上位メンバーに囲まれて条件的に厳しいとなると上昇を期待するのは厳しいかも。

トゥザワールド】牡3 55.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
4連勝で弥生賞を制しましたが、皐月賞では2着に敗れ、ダービーでは5着。
セントライト記念で2着に入ったものの、菊花賞では16着と距離の限界を
示してしまった印象です。全兄が有馬記念で好走しており、自身の中山成績も
1着、2着ということで条件的には面白い1頭になりそうですが、
3歳馬の好走条件として考えられる「GⅠ勝ち」がなく、秋の成績も微妙なだけに
過剰な期待はしにくいかと。

トーセンラー】牡6 57.0 (栗東) ディープインパクト×(Lycius)
京都外回りの鬼として距離不問の活躍をしてきましたが、前走のマイルCSでは
複勝圏を外して4着に敗れてしまいました。
マイル戦だと後方からになりがちなので、距離延長はプラスになりそうですが
中山ではセントライト記念2着があるだけで皐月賞は7着、日経賞は10着と凡走。
小回り、内回りが合うタイプではなく、ここで期待する材料には欠ける印象。


続きます。

有馬記念(各馬分析1)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

ウインバリアシオン】牡6 57.0 (栗東) ハーツクライ×(Storm Bird)
昨年は長期休養明けの金鯱賞を叩いて(3着)有馬記念でも2着と健闘。
その後も日経賞を制し、天皇賞春でも2着と頑張りましたが
宝塚記念で7着に敗れ、再度の屈腱炎を患い休養。
前走の金鯱賞で復帰しましたが、後方から何も出来ずに15着と
大敗してしまいました。
+12kgと余裕残しで復帰したので叩いて絞れば上積みには
期待出来そうですが、過去にここまで負けたことはなく、
あまりにも短期間で復帰して引退レース・・・というのも
気になるところ。機動力を活かせる騎手じゃないと本来の持ち味も
出し切れないかも。

エピファネイア】牡4 57.0 (栗東) シンボリクリスエス×(スペシャルウィーク)
世代トップを争う馬として活躍し、菊花賞を制しましたが
海外遠征を含めて古馬相手には結果を出せず、天皇賞秋でも6着に
敗れてしまいましたが、スミヨン騎手に乗り替わったJCで突如覚醒。
締まったペースを前で追走し、そのまま突き抜けて圧勝。
気性に難しいところがあるので、安定して力を出せるかどうか
わからないのが悩ましいですが、前走の再現が出来るなら
今回も圧勝してもおかしくない能力はあると思われます。
父もこの舞台で凄い勝ち方をしているだけに、父子制覇なるか注目。

オーシャンブルー】牡6 57.0 (栗東) ステイゴールド×(Dashing Blade)
12年の金鯱賞を制し、その勢いに乗って有馬記念でも2着と健闘。
血統の割に機動力を活かす競馬が出来ておらず、後方からになりがちで
成績はかなり不安定。今年は年明けの中山金杯で久々の勝利を
挙げましたが、12年の好走同様、どちらも外人騎手だった点も大きそう。
馬格が極端にない上に、休養明けの金鯱賞で▲8kgと馬体を落としており、
上積みにも期待しにくい印象。年齢的にもここでの良化は・・・

ゴールドシップ】牡5 57.0 (栗東) ステイゴールド×(メジロマックイーン)
12年の有馬記念を制し、昨年も3着と健闘。
連覇を果たした宝塚記念同様、有馬記念の舞台設定も血統的な適性は抜群。
今回は凱旋門賞からの帰国初戦となりますが、ポン駆けが利くタイプなので
出来に問題がなければ、力は発揮出来そうです。
基本的に後方から捲り上げていくスタイルですが、宝塚記念のときのように
好位から競馬が出来ればさらに・・・

サトノノブレス】牡4 57.0 (栗東) ディープインパクト×(トニービン)
昨年の菊花賞2着のあと、+20kgと馬体を増やして日経新春杯を制覇。
阪神大賞典では完敗の4着に終わり、天皇賞春でも8着と足りない面を
見せてしまいましたが、徐々に馬体を充実させ、小倉記念を制覇。
この秋は適性外のレースで連敗してしまったものの、金鯱賞で2着と
復活傾向を見せています。
基本的に内回り、小回り向きの脚質。平坦巧者の印象もありますが
有馬記念で走る穴馬の条件を兼ね備えているだけに要注意。

続きます。

有馬記念(穴馬の条件について)  担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)について考えてみたいと思います。

年末の大一番ということでGⅠ馬が集結してくるレースですが
場合によっては人気薄の馬が絡んで大荒れになったりするレースでもあります。

実績的に評価を落としていながらも、ここにきて激走した馬の
それまでの好走歴
を見てみると・・・

★12年2着オーシャンブルー
金鯱賞1着

★11年3着トゥザグローリー
京都記念1着、日経賞1着(阪神開催)

★10年3着 トゥザグローリー
中日新聞杯1着(小倉開催)

★09年3着 エアシェイディ
AJCC2着

★08年2着 アドマイヤモナーク
日経賞3着、日経新春杯1着

★08年3着 エアシェイディ
AJCC1着

★07年1着 マツリダゴッホ
AJCC1着、日経賞3着

★06年2着 ポップロック
目黒記念(稍重)1着 ※不良、稍重の馬場で3連勝

★04年3着 シルクフェイマス
日経新春杯1着、京都記念1着

★02年2着 タップダンスシチー
日経賞2着、日経新春杯3着

★02年3着 コイントス
日経賞3着

★01年2着 アメリカンボス
AJCC1着、中山記念1着

★00年3着 ダイワテキサス
AJCC4着、中山記念1着

似たようなレースで好走している、ということがわかります。

基本的に共通するのが・・・冬場に活躍していた馬であること。
有馬記念は中山の最終週に行われるということで、馬場が荒れていることが多く、
荒れ馬場適性の高さが問われることになりやすいようです。

スパッと切れるキレ味よりも力強く伸びる末脚が重要。
少し意味合いは違いますが、湿った馬場を得意とするタイプも合うようです。

有馬記念につながりやすいと考えられるのは

冬の中山の重賞
・AJCC
・日経賞
・中山記念

荒れ馬場になりやすい冬の京都の重賞
・日経新春杯
・京都記念

直近のGⅡ
・金鯱賞

基本的にこの6つの重賞で上位に入った馬は好走余地があると見て良さそうです。
あとは湿った馬場で行われた重賞好走歴もプラス材料に入れていいと思います。

今年行われた上記の重賞及び、稍重~不良馬場で行われた1800m以上の
芝の重賞で上位に入った馬の中で今年の有馬記念に向かっているのは・・・

・AJCC 
3着フェイムゲーム(除外予定)

・日経賞 
1着ウインバリアシオン
3着ラストインパクト

・中山記念 ※稍重
1着ジャスタウェイ

・日経新春杯
1着サトノノブレス

・京都記念 ※稍重
2着トーセンラー

・金鯱賞
1着ラストインパクト
2着サトノノブレス

・小倉記念 ※稍重
1着サトノノブレス

サトノノブレス冬場、湿った馬場、直近、とすべての条件を満たして
好走を繰り返しており、穴馬の資格は十分。
今回はメンバーにビッグネームが多い分、人気は極端に落としそうなだけに
絡んできたら・・・(欲ボケ^^;)

同じく、ラストインパクトも冬場に結果を出した上に直近でも
好走していて面白い1頭になりそう。

どちらも勢いのある4歳馬、という点でも期待出来そうです。

穴馬ではありませんが、ジャスタウェイは冬場の湿った中山で勝っている、
というのは大きなプラス材料になりそうです。
ただ・・・このときは横山典騎手だったんですよね(爆)
位置取りに工夫がないと・・・もしかしたら、があるかもしれません。

有馬記念(年齢別実績)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)について見ていきたいと思います。

2500mと距離が長く、スタミナを問うレースになりやすい、
ということで、馬の充実度なども影響がありそうです。

年齢別実績:有馬記念(04年~)】
有馬年齢

10年間で4歳馬が5勝と圧倒しています。
09年にはドリームジャーニーが5歳で勝ちましたがその前は
6年連続で4歳馬が勝利していました。

出走総数を見ても4歳馬は他の年齢に比べてむしろ少なく
03年、06年は2頭だけしか出ていませんし、04年にいたっては
4歳馬はゼンノロブロイの1頭だけ。
その中でこの実績というのは凄いですね。
やはり充実期にある馬が強いレースという意味合いは濃そうです。

表には入っていませんが、4歳馬の連勝の前は01年、02年と3歳馬が連勝。
そして10年、11年、12年とヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、
ゴールドシップと3連勝を達成。
マンハッタンカフェ、シンボリクリスエス、ヴィクトワールピサ、
オルフェーヴル、ゴールドシップの共通点はGⅠ馬である、ということ。
どの馬も秋に結果を出しているというのもポイントになりそうです。

3歳馬は2着も4回とこのレースで好走を見せており、
期待出来る年齢だと考えられます。

5歳馬は・・・09年にドリームジャーニーが勝って以来、昨年久々に
オルフェーヴルが勝利していますが、大幅に成績低下
09年は3歳馬が6頭出走しているものの、4歳馬がゼロという
ちょっと異例な年齢構成でした。
昨年は5歳馬が9頭(10年間で最多)と半数を占めていた、という影響も
あったのかもしれません。
2着に関しても昨年のウインバリアシオンから遡るとタップダンスシチー、
リンカーンが入線しているものの、3着までが精一杯という実績になっています。
実力がある馬は侮れませんが、12年のルーラシップでさえも3着となると
勝ち負けまでは微妙かも。

6歳以上はさらに成績悪化
ダイワメジャーやタップダンスシチーなど実力上位馬というだけでなく
リピーターであることも特徴になっています。
年齢を重ねても重賞で実績を出している馬である、ということが最低条件で、
あとはリピーター、中山巧者であることを重視したいところです。

ただ・・・やはりあくまで穴候補という感じですね。
中心で考えるような年齢ではないと考えられます。

今年の登録馬の年齢

★6歳
ウインバリアシオン
オーシャンブルー
トーセンラー

ナカヤマナイト※

★5歳
ヴィルシーナ
ゴールドシップ
ジェンティルドンナ
ジャスタウェイ
フェノーメノ

ラブイズブーシェ※

★4歳
エピファネイア
サトノノブレス
デニムアンドルビー
メイショウマンボ
ラキシス
ラストインパクト

フェイムゲーム※
タマモベストプレイ※

★3歳
ワンアンドオンリー
トゥザワールド

ショウナンラグーン※

※→除外対象

データ的には最も期待できる4歳馬は・・・JCで覚醒した(かもしれない:笑)
エピファネイアを筆頭に、調子を上げてきているラストインパクト、
あとは牝馬の上位馬メイショウマンボ、ラキシスといったメンバーとなっています。
JCの内容がそのまま繋がるなら・・・エピファネイアには父子制覇の
夢も期待出来そうですが、気性面のムラがどう出るかが課題でしょうか。

3歳馬は・・・過去の条件(GⅠ馬に限る)でみればワンアンドオンリーには
注目しておく必要がありそうです。

5歳馬は・・・強力なメンバー。
この世代は本当に強かった感があります。
JCで不完全燃焼だったジェンティルドンナ、同じく引退となるジャスタウェイ、
さらに、このレースへの適性が異常に高いステイゴールド産駒の
ゴールドシップ、フェノーメノ・・・。
GⅠ戦線の中心となってきた馬が揃っており、若い世代の台頭を
実力でねじ伏せられるか、激突が楽しみですね。

有馬記念(体重別実績)   担【けん♂】

有馬記念(中山2500m)は古馬芝GⅠの中では2番目に長い距離
走るレースとなっています。

スピードとスタミナ、どちらも高いレベルを必要とする設定ですが、
どちらかというとステイヤー寄りのレースと言えるかもしれませんね(^^;

過去の有馬記念における馬体重別の実績をとってみました。

体重別実績:有馬記念(04年~)】
有馬体重

通常の重賞に比べて出走馬自体が全体的に馬格のある馬が多いようで
500kgを超える馬が149頭中、59頭と39.6%を占めています。

パッと見てわかるとおり、明らかに馬格のある馬が優勢
480kgを切る馬で勝ったのは・・・ディープインパクトと
ドリームジャーニー、そして11年、13年のオルフェーヴルの3頭のみ。
過去の例で言えば相当な実力馬じゃないと厳しい、と言えそうです。

一応、460~480kgの馬は複勝圏にまでは届くこともあるので
ヒモ候補として考えておきたいところ。
440kg台で2着に入ったのはディープインパクト、ブエナビスタの2頭。
例外的な馬であると同時にブエナビスタは3歳牝馬で斤量自体が
軽かったことも影響があったのかもしれません。

12年にはオーシャンブルーが438kgで2着に入線。
馬格不足の上に実績不足の馬が複勝圏に入ったのには驚かされました。
斤量に対する耐性が高いステイゴールド産駒は侮れませんね。
ただし・・・やはり例外的な扱いで考えておいた方が良さそうです。

480~520kgという辺りが特に好成績。
このくらいの体重が最もバランスが良い、と言っていいのかもしれません。

500kgを超えてくると自分の体重自体が負担(荷物?)になってくると
考えられ、少し成績ダウン。
500~520kgで有馬記念を勝ったのはマンハッタンカフェ(01年)、
ゼンノロブロイ、ヴィクトワールピサ、そしてゴールドシップ。
どの馬もGⅠ勝利があることが共通項であり、実績が足りない馬は
ヒモまでに止めておいた方が良さそうです。

520kgを超えて勝ったのはシンボリクリスエス(2回)のみ。
これも逆に超絶クラスじゃないと厳しい感じなのかもしれません。
昨年はウインバリアシオンが初めて2着に入りましたが、
基本的に3着までになっているだけに3連系のヒモ候補と
考えて良さそうです。

実質斤量負担別実績
有馬斤量

13%を超えて勝った馬はディープインパクト、ドリームジャーニーのみ。
他は大きく離れて12.0%以下の馬しか勝てておらず、
12.0~12.5%で勝ったのも、11.5~12.0%で勝ったのも
どちらもオルフェーヴルだったことを考えるとかなり超絶的に例外的な馬しか
斤量負担をこなして勝ち切っていない
ことがわかります。

斤量負担の影響が大きいレース、と考えて良さそうです。。

12.0%までは2着に入っているだけに大きく割り引く必要はないと
思いますが、同じくらいの評価であれば馬格の大きな馬を上位に取る
というくらいで良さそうです。

12%を超えるとグッと成績低下
05年3着のリンカーン、08年2着のアドマイヤモナーク、そして
12年のオーシャンブルー・・・。
稀に好走馬が出ていることを考えるとバッサリとは切れませんが
大幅に割り引いてみておく必要がありそうです。
実力上位、もしくは余程中山適性や荒れ馬場適性に期待出来る馬に
絞ってもいいかもしれませんね。
あとは直近の重賞成績にも注意しておきたいところ。

ひとまず、勝ち馬に関しては11.5%以下の馬、
複勝圏は12.0%までが上限、としておきたいと思います。

有馬記念(展開分析)  担【けん♂】

有馬コース
※有馬記念の平均ラップ(01年~)と中山2500mのコース図。
 展開によって決着タイムが大きく変わるレースなので
 平均の意味は低いですが一応参考までに。

有馬記念が行われる中山2500mは向こう正面終り側のポケットからスタート。
すぐにカーブに入りますので外枠の馬は相当頑張らないと先行するのが難しい
と考えられます。

必然的にそれほど速いペースにはなりませんが、先行争いをする関係上
12年のように無茶苦茶緩むというパターンは稀。
1周目のスタンド前で高低差2mの上り坂、この辺りからペースは落ち着き始め、
1000m通過辺りのカーブでもう一度坂を上るため、グッとペースが
緩む事になりやすいですね。
遅い年は13秒台も出ていますが強力な先行馬がいる場合には
あまり緩まないこともあります。

坂を上りきると今度はダラダラとした下り坂。
600mかけて高低差4mほどの坂を下っていくことになりますが
先行馬の疲労の状態で例年ペースがマチマチになっています(^^;

直線を下り終えると角度がきついカーブに突入。
差し馬が台頭するには、ここで外を回して前に進出する必要があるわけで
長く維持できる末脚の能力と、コーナーリングをこなす器用さが
同時に求められることになります。
その意味では「脚をためて」末脚を伸ばすタイプではダメで
なし崩しにでもスムーズに加速していけるような馬が有利だと考えられます。
(この辺りは血統が大きく影響すると思われます)

直線は310mと非常に短く、ここでまだ後方に位置するような馬は
まったく届かないと思われます。
いかに上手く直線入口で前に行けるか、が重要なポイント。
09年の勝ち馬ドリームジャーニーは3コーナーで14番手でしたが
4コーナーでは8番手に押し上げていましたし、このレースを2勝した
オルフェーヴルも11年は11番手から5番手、13年は12番手から2番手と
大きく前に寄せつつ機動力を活かしたレースをしていました。

4コーナー位置取りと順位の関係
    1着→2着→3着
13年  2  4  4(番手)
12年 10 10 12
11年  5  5  8
10年  2  8  2
09年  8  3 12
08年  1 11  7
07年  2  1  4
06年 10  4  2
05年  3  6  3
04年  2  1  5
03年  2  1  3
02年  6  1  4
01年  9  2  1
00年 11  7  2

先行   7  6  6
好位   2  4  4
中段   2  2  2
後方   3  2  2

明らかに相当先行有利というデータ。
好位までの馬で75%~85%・・・強力な前の馬がいれば
後方の馬は手も足も出ない感じです。

実際、11年までの過去20年を遡っても4コーナーで10番手以降から
届いた馬は4頭しかいませんでした。

00年 テイエムオペラオー 1着
06年 ディープインパクト 1着
08年 アドマイヤモナーク 2着
09年 エアシェイディ   3着


ところが・・・12年は1~3着を10番手以降からの馬が独占という
異常事態が発生\(◎o◎)/!

うーん、たしかに中盤から緩まない厳し目のペースになり、
前の馬にはキツイ展開にはなりましたが、少し先行勢がだらしなかった感も
無きにしも非ず。それ以上に後方からの馬が強力だった、という
力関係的なバランスの崩れも大きかったのかもしれません。

基本的には前優勢で考えるべきレースですが、メンバー構成と
展開を見ながら先入観を捨てて考える必要はある、ということは肝に銘じて
おきたいところ。

中山競馬場では上がり3ハロンが0.1秒違うと約0.4馬身差縮まる計算。
あのディープインパクトですら4コーナー10番手とはいえ、
先頭とは5馬身差程度に詰め寄っていたわけで、ある程度前に
寄せて行く騎手の力量が必要となります。

この時期の中山の芝ですから差し馬でも34秒台の脚が使えるかどうか
微妙なくらいになりそうです。
極端にスローで流れた場合は33秒台の脚を使う馬も出たりしますが、
本来は35秒台程度の末脚勝負になる方がスタンダード。
ちなみに昨年8馬身差で圧勝したオルフェーヴルの上がり3ハロンは36.0で最速でした。
(2番目はウインバリアシオンの37.3)
荒れ馬場適性についても考えておきたいところです。

朝日杯FS回顧   担【けん♂】

土曜の雨が思った以上に残り、稍重(昼前まで重)となった阪神競馬場で
朝日杯FSが行われました。

今年から条件が変更になり、過去のデータは参考にならない状況。
阪神JFとの関連も含めて、今後じっくりデータを蓄えていきたいところです。

予想は→ココ

結果は・・・

1着◎ダノンプラチナ   1.35.9  上がり35.4
2着 アルマワイオリ     3/4
3着〇クラリティスカイ
4着△ネオルミエール

7着▲ブライトエンブレム

※全着順は→ココ

アクティブミノルが先手を主張、セカンドテーブル、メイショウマサカゼが続き、
一旦は少し離して先行集団が引っ張る展開になりましたが、後続も追いついて
一団となって進行。

ペイシャオブロー、タガノアザガル、ジャストドゥイングが好位を追走。
中段にコスモナインボール、ケツァルテナンゴ、クラリティスカイ。

控えてナヴィオン、タガノエスプレッソ、ブライトエンブレム。
後方にアルマワイオリ、ダノンプラチナ、ワキノヒビキ、
内枠から大きく下げてネオルミエール、最後方にアッシュゴールドという態勢。

11.9-11.0-12.0-12.4-12.5-12.2-11.3-12.6
前半800m 47.3
後半800m 48.6

ラップ比較
朝日杯グラフ

先週の阪神JF、過去の朝日杯FS(中山開催)の平均と比較してみました。
朝日杯FSはかなり前半からぶっ飛ばす傾向があったので、
阪神開催に替わっても阪神JFよりは厳しいペースになる・・・と
考えていましたが、湿った馬場の影響もあってか、まったく想定外の流れ。

スタートこそ速いペースで出ましたが、隊列が決まってからは
大きくペースを落としてスローで流れる展開になっています。

ペースが緩いだけでなく、仕掛けて加速が始まるタイミングも遅く
隊列が縮まった状態で直線へ。

外を回したダノンプラチナがグイグイと進出、かわされたクラリティスカイが
なんとか食い下がって続きましたが、最内を通ったアルマワイオリが
最後の最後に急加速。勢いのままにダノンプラチナが勝利をおさめ、
先週に引き続き、ディープインパクト産駒の恐ろしさを示しました、
アルマワイオリが2着に飛び込み、クラリティスカイは3着まで。
さらに4着にはまたもや遅れて仕掛けてきたネオルミエール・・・。

レース後のコメント
1着 ダノンプラチナ(蛯名正義騎手)
綺麗なフットワークの馬ですし、馬場のいいところを走らせようと思い、
意識的にスタートで前へ出して行きませんでした。道中は有力馬を前に見ながら、
手応えよく追い出しのタイミングを計るような感じでした。直線はいい伸びでした。
テンションが上がりすぎることなく、調教でコントロールしやすく作ってもらっていました。
今後はまだわからない部分も多いですが、来年を楽しみにしたいと思います


2着 アルマワイオリ(勝浦正樹騎手)
道中ペースが緩んだところで少し力むところはありましたが、直線はよく伸びて
力を見せてくれました。ここを目標に仕上げてもらって、一戦ごとに馬がよくなっていました。
2着は悔しいですが、この馬の力は見せられたと思います


3着 クラリティスカイ(岩田康誠騎手)
今日のような馬場ですし、どこを走らせればいいのかレース前に考えていました。
レースではしっかり走らせることができました。直線では少しダラダラした感じの
伸びになりましたが、今後は距離が延びても大丈夫だと思います


4着 ネオルミエール(柴山雄一騎手)
奇数枠だったのでゲート内で待たされたこともあり、スタートで遅れて
位置取りが後ろになってしまいました。馬場の悪いところを走らされたのに
直線は伸びていますし、決して力負けではないと思います


6着 タガノエスプレッソ(菱田裕二騎手)
3コーナーから内の馬にぶつけられてリズムを崩してしまいました。
それでも最後まで我慢していますし、以前に比べて力をつけている感じがします


7着 ブライトエンブレム(田辺裕信騎手)
1600mの少し速い流れで、脚を溜めるところがありませんでした。
勝ちに行く競馬はできましたが、来年に向けていろいろ課題が見つかったレースだと思います


これまでの朝日杯FSとは違い、大型馬優勢・・とはならず、
470kg台の馬がワンツーフィニッシュ。
馬格よりは実績、という感じでしょうか。

ダノンプラチナは期待通りの走りを見せてくれましたが、2着に飛び込んだ
アルマワイオリは14番人気・・・デイリー杯2歳Sでも4着、札幌2歳Sでも
6着に敗れていたわけで、ここでの逆転快走には驚かされました。
馬体重を増やして充実してきていた点、最内でショートカット出来た点など
単純な力関係以外の要因もあった感じではありますが、
来年に向けてどう繋げていくか、考えておきたいところ。

1~3着に社台系の馬がゼロ・・・という結果。
社台グループが不調だと春は大荒れ、という傾向があるわけで、
年明けからのクラシック前哨戦にも注目していきたいですね。

それにしてもやっぱりディープインパクト恐るべし・・・

朝日杯FS最終予想   担【けん♂】

朝日杯FS(阪神1600m)についてまとめていきたいと思います。

今年から阪神開催となるわけで、これまでの朝日杯FSとは求められる資質、
有利な脚質などにも違いが出てくると考えられます。
当然、血統的な適性なんかも変わってくるはず。
阪神JFが先例となるのか、それとも牡馬はまた別の要件が出てくるのか、
その辺りにも注目したいところです。

【これまでの考察】
考察を始める前に→ココ
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
上位馬の実績について→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
好走条件について→ココ
中間雑感→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
前哨戦評価→ココ
斤量負担分析→ココ



先週の阪神JFは「1600m以上の勝利経験」ということが大きな
ポイントとなっていました。
スタミナ、スピードの両方を高いレベルで兼ね備えていないと厳しいコース、
牡馬の朝日杯FSについても、まずは距離実績でラインを引いておく
必要がありそうです。

元々、高い実績のある馬じゃないと厳しかったわけで、さらに誤魔化しのきかない
条件になったことで、これまでの実績にも要注目。

中山で行われた朝日杯FSではSS系の馬が勝ったのはドリームジャーニーの
一度だけでしたが、今回からは逆にSS系が中心のレースになってきそう。
短距離の逃げ馬がどのくらいのペースで飛ばすか微妙ではありますが、
平均的な阪神JFよりは締まった流れになる公算が高そう。
前で残るのは相当な実力馬、好位、中段からの差し馬が脚質的に有利になりそうです。

【今回の予想】
◎ダノンプラチナ
〇クラリティスカイ
▲ブライトエンブレム
△ネオルミエール

うーん、あまり面白くない印になってしまいました(^^;
実績重視、とした時点で仕方のないことではありますが・・・

ダノンプラチナの前走はレベル的に微妙ながら、しっかりとした
伸び脚で余力十分な勝ち方をしており、阪神コースでも十分に
期待出来そうです。コーナーリングにも難がなく、
下げ過ぎずにレースが出来そうなのは強味。
先週に引き続き、唯一のディープインパクト産駒が結果を出せるのか
注目したいと思います。

クラリティスカイは良い意味でクロフネ産駒らしくなく、
キレイな飛びの馬、という印象。
平坦コース向きな感じもありますが、ある程度位置を取って
競馬が出来そうなので、あとはどこまで粘れるか・・・
レコードペースに対応出来ていただけに、スタミナには
問題なさそうです。

ブライトエンブレムは大物感のある走りを見せていますが
重い芝でしか走っていないので、今回どんな脚を見せるのか
大いに注目したいところ。
外目の枠に入り、閉じ込められずに競馬が出来そうなのはプラス材料。
休養明けということもあり、あまり後ろからになってしまうと
さすがに・・・。

ネオルミエールは馬群を割るようにして進出出来た根性を評価。
今回は1枠1番と極端な枠に入ってしまったので
どの位置で競馬が出来るか微妙な気もしますが
外ではなく内を狙う競馬が出来れば面白いかもしれません。

コース変更で逆にクラシックが遠くなったような気がしないでもないですが(爆)
春に繋がる内容に期待したいと思います。

朝日杯FS(斤量負担分析)  担【けん♂】

朝日杯FS(阪神1600m)についてもう少し見ておきたいと思います。

実質斤量負担
朝日杯斤量負担b

今年から阪神開催ということで、過去の体重別実績(斤量負担別実績)が
そのまま当てはまるかどうかは微妙なので一応参考程度、という感じで
見ておきたいと思います。

過去の朝日杯FSでは明らかに500kg以上の馬が優勢。
少なくとも480kgは欲しい、という大型馬優勢
傾向がはっきり出ていました。

まだ成長途上の時期だけに出走頭数自体は460~480kgの
ゾーンの馬が多くなりがち。今年もその傾向はそのままですが
このゾーンの馬はこれまで2着はあっても勝ち切れていない
というデータになっています。
今回有力視されると思われる、
・ナヴィオン
・ダノンプラチナ
・ネオルミエール
・クラリティスカイ
・ブライトエンブレム

これらの馬は・・・過去の傾向を打ち破ることが出来るか
注目したいところ。
中では馬格のあるブライトエンブレムは休養明けだけに
プラス体重で出て来れたら・・・条件良化となりそうです。

良血アッシュゴールドも相当小柄な部類。
全兄のドリームジャーニーは416kgでこのレースを
勝ったことを考えればまだマシですが(笑)
少なくともこの馬格で結果を出せればオルフェーヴル、
ドリームジャーニーに続く馬として期待度が高まりそうです。

過去の傾向的には有力視出来る480kg以上、もしくは
500kg以上の馬はかなり人気薄になりそうなので
この条件が当てはまってしまうと超大荒れも?!

信じるべきか、否か・・・大きな分岐点になりそうですね(笑)