けいけん豊富な毎日

POG馬出走!(闘魂注入!)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
春を占う超山場、と位置付けた先週は・・・終わってみれば超谷場(涙)

諦めるにはまだ早い、とは思いますが・・・それでもやっぱり
非情な現実を突きつけられる結果となったと言わざるを得ません(T_T)

大きな期待を背負って新馬戦に出走したジュエルプラネット
中段後方から外を回して・・・伸びたのは一瞬。
3着と一応の最低条件はクリアしましたが、もたもたしていた感は
否めず、まだまだ成長には時間が掛かりそう。春はうーん・・・

セントポーリア賞に出走したキミノナハセンターは発走20分前まで
2番人気でしたが、パドックに出た辺りから急激に人気凋落(爆)
最終オッズでは5番人気に踏みとどまったものの、見た目にも
元気がなかった感じでした。
レースでは内々の中段を追走し、直線でも内を突いて
前が詰まり加減。四位騎手の騎乗にも疑問がないわけではありませんが、
競られた途端にやる気を失くしたようにズルズルと下がって8着と
・・・正直ガッカリな気分で終了。

8着 キミノナハセンター(四位騎手)
不真面目な馬ですが、大分しっかりしてきました。久々というのもあったと思います

不真面目では片づけられない感じでしたが、久々が原因だというなら
次走の巻き返しに一縷の望みをかけたいと思います。

共同通信杯に挑んだローハイドは最後方追走、という形になりましたが
あろうことかの超スローペース・・・。
そんな中で位置を押し上げられなかったのも残念ですし、
末脚でも前から抜けた馬に及ばず、となれば完敗としか言いようがありません。

7着 ローハイド 戸崎圭太騎手
よく伸びています。初めて乗ったのですが、少しテンションが高いかもしれません。
レースではしっかりと走ってくれました


なんというか・・・他人事みたいなコメントも死者に鞭打つ感じで
ガックリです(涙)まだ競争馬として先がある、というのは事実ですが
クラシックに参加できるかどうかはどの馬にとっても一度だけ。
もっと勝ちにこだわる騎乗をお願いしたいものだと・・・。
(勝てる勝てないは別にして)

・・・まぁ期待馬がことごとく凡走したことで、けん♂厩舎としては
武器を失って丸裸になってしまった感じです(>_<)
今の時期から新勢力の登場を期待するのは厳しいと思われるので
クラシックへの道は果てしなく遠くなってしまった気がします。
まぁもちろん諦めずに応援するんですけどね(^^;

今週の出走馬

・新馬戦(阪神D1800m)  サンエルピス   和田

サンエルピス】牝 キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)

繰り上がりながらエリザベス女王杯を制し、オークス2着、秋華賞3着、
阪神JF3着と素晴らしい成績を残したフサイチパンドラの第3仔、
サンエルピスがデビュー。

上の2頭はシンボリクリスエス産駒で、それぞれ1勝、2勝と
勝ち上がっているものの・・・微妙な成績となっていますが
父がキングカメハメハに代わって果たしてどんな馬になるのか
大いに注目したいところです。

初戦はまずダートから。
脚元に少し不安があるのかもしれませんが、まぁまずは走りを見てから、
という感じでしょうか。

停滞しているけん♂厩舎に喝(勝つ)を入れるような走り
期待したいと思います(^^)g

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中山記念(斤量負担分析)  担【けん♂】

中山記念(中山1800m)についてもう少し見ていきたいと思います。

実質斤量負担
中山記念斤量負担

460~500kg辺りの馬が優勢で出走頭数の割合からすると
少し小柄な460kg台、470kg台の馬の好走が目立つ傾向。

今回のメンバーだと該当するのはヴェルデグリーン1頭だけ。

・・・まぁ広い範囲で好走馬が出ているのであまり気にする必要はなさそうですが
注目しておきたいですね。

ヴィクトワールピサ、フェデラリストと500kg超でも勝ち切った馬が
出てきましたが、全体的な傾向としては500kg以上の馬はヒモ候補
止めておいた方が良さそうです。

・ダークシャドウ
・サダムパテック
・ダイワファルコン
・ユールシンギング

昨年2着のダイワファルコンはそもそも中山重賞では好走はあっても
勝ち切れない成績(爆)ダークシャドウは戦ってきた相手を考えると
見直しがあっても良さそうですが、近走の成績をみると勝ち切るまではどうか?
という感じかと。サダムパテックもGⅠ馬の割に成績の不安定さが
気になります。ユールシンギングは・・・大型馬だけに
休養明けの今回は仕上がりに不安はありそうです。

逆に460kgを切るような小柄な馬で好走したのは(結果的に)全てGⅠ馬。

カレンミロティック、ダイワマッジョーレがここで好走するようなら
先行きが楽しみになりそうです(^^;

カレンミロティックは57kgでも好走していた馬ですが
金鯱賞1着時は56kg。重賞で57kgをこなせるかは
今後にも繋がるので要注目。

ダイワマッジョーレは57kgを背負ってマイルCSでも2着があるので
ある程度こなせると思いますが、ひとまず今のところ57kgでは未勝利
斤量負担に強い例外的な馬だとは思いますが、割引は必要だと思われます。

前走で勝っているのに斤量が減っている
・ダイワファルコン
・エアソミュール


この2頭は斤量面で推せる馬となります。
ヴェルデグリーン、ジャスタウェイ、トウケイヘイローも
好走した前走から斤量据え置き、ということで引き続き期待出来そう。

大幅に負担が増えるロゴタイプは57kgまではこなしていますが
58kgを背負うのは今回が初めて。
休養明けということもありますし、負担の上では大きく割引き。
あとはCデムーロ騎手の手腕でなんとか・・・という感じになりそうです。

中山記念(中間整理)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)の過去の上位馬の実績を見てみました。

中山記念上位馬の実績
中山記念実績

こうして見ると・・・かなり格が高いレースであることがわかります。
基本的に複勝圏に入るには「重賞勝ち」が必要。
特にこのところはその傾向が強まっている印象です。

近年でこの条件を覆し、実績不足のトーセンクラウンが勝った10年は
不良馬場で重馬場適性が極端に影響した年。
今年も天気が微妙なのでわかりませんが、こういう外的要因が
強く働いた場合は例外になりそうですが、逆に普通に行われるのであれば
実績重視で考えて良さそうです。

今年は例年以上に質の高いメンバーが揃った感じがあるだけに
「重賞勝ちがある」という条件については重視出来そうです。

脱落する馬
・ユールシンギング
・エアソミュール

格が重要、ということとも関連が考えられますが、要は実力を問う
レース
になるということだと考えると・・・長期休養明け
やはり割引が必要になりそうです。

過去の上位馬を見渡しても年明けに走っている馬が優勢。
もしくは有馬記念など年末に出走していた馬が結果を出しています。
11月以前から間隔を空けて結果を出しているのは
マイルCS、天皇賞秋からの直行くらいでしょうか。

・ロゴタイプ
・アユサン

は割り引いてみた方が良さそうです。
もちろん、休養明けでリフレッシュした方が良い馬もいるので
その点は考慮したいところ。

武豊騎手が暴走ペースを作らない限り、基本的に前優勢の展開になると
想定しています。まぁこればかりは走ってみないとわからないので
丁半バクチになってしまいますが・・・(^^;

・ジャスタウェイ
・ヴェルデグリーン
・アルキメデス
・サダムパテック(微妙)

ひとまずこの4頭は脚質的に疑問あり、としておきたいと思います。
・・・となると残るは7頭。

残った馬リスト
・トウケイヘイロー
・ナカヤマナイト
・ダイワファルコン
・マイネルラクリマ
・ダークシャドウ
・ダイワマッジョーレ
・カレンミロティック

ダイワファルコンは中山重賞で好走があるものの、勝ち切れない成績が
続いており、年齢、相手関係強化を考慮すると微妙な状況。
カレンミロティックは関東への輸送競馬で結果が出せておらず、
重い馬場が合わない点が気になります。

ちょっと強引に絞り込んでみましたが・・・ひとまず頭は
整理出来てきた感じ。もう少し見てからまとめに入っていきたいと思います。

もし競争馬に生まれていたら   担【けん♂】

とりとめもない話なんですが・・・人間の性質競争馬の脚質
たとえてみるとこんな感じになるのかな、と↓

逃げ
・やれることをパッパッとやりたい
・自分のペース、やり方でやりたい
・時間的に余裕を持ちたい(後から焦りたくない)

好位差し
・自分で先頭切ってまではやりたくはない
・他人に後れを取るのは嫌
・周りのペースに合わせて行動をする

中段差し
・自分のペース、やり方に自信がある
・能力でなんとかなると思っている
・時間を気にせずじっくり構えたい

後方追い込み
・焦らされるのは嫌
・出来ればしんどいことは後回し
・いざとなったら火事場の馬鹿力でなんとか


私が競争馬に生まれたならば・・・まず間違いなく「逃げ馬」ですね(笑)
たとえばレースに出るならば、おおよその勝ち時計を想定して
このくらいのペース(ラップ)で逃げれば後続に追いつかれない、
と考えて逃げると思います。

ただし、いざ走ってみたら、後半に余裕を持ちたいあまりに
各ハロンで少しずつオーバーペースになって最後にバタバタと失速する
感じになりそうですけど(爆)

小学校の頃、「夏(冬)休みの友」とかいう宿題(問題集)が出ていましたが、
(友、というより敵?^^;)
あーいうのも最初に問題数を見て、日割りで一日辺り何問解けば
期間中に終わるかを計算してやっていました。
一日にやらねばならない量は実はたいしたことない、って
実感しておかないと挫けちゃうんですよね(笑)

最後に慌ててまとめてやれる人って瞬発力型と思います。
私は・・・集中力が短時間しかもたないので無理ですね。
競争馬で言えば「末脚が鈍い」タイプだと思います。

他人のペースに合わせるのが苦手で、自分で思いついたことを
とりあえずやってみるタイプ。
周りの目はほとんど気になりません。

約束の時間には30分前には着いておきたいので早目、早目に行動。
待つのは全然気になりませんが、待たせるのは精神的にキツイですね。

このブログも自分でおおよそのペースを決めてやっていますが
時間に追われて「まだ今日の分の記事を書いてない!
となると焦ってしまって落ち着きません。
自分の楽しみで書いているだけなので、別にノルマも義務もない
はずなのに・・・。
ある意味、ブログ中毒なのかもしれません(爆)

まぁ個人的な偏見も入った分類なので適当ではありますが、
皆さんはどんな脚質ですか?(^^)/
こんな私の血液型はA型ですが何か関係あるんでしょうか・・・

中山記念(展開分析2)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)について考えてみたいと思います。

枠順にもよりますが、ひとまず先手を取って行くことになりそうなのは
トウケイヘイロー(武豊騎手)だと思われます。

武豊騎手は中山1800mの騎乗経験がそれほど多いわけではなく、
さらに自分でペースを作って行った・・・となると500万下~重賞では
05年のベンジャミンSまで遡ることになります。
さらにその前はサイレンススズカで逃げ切った98年の中山記念、
その前となると94年の山藤賞・・・と20年前になってしまいます(爆)

ひとまずこの3レースのラップを比較してみると

中山1800m:武豊騎手が逃げた場合】
武豊ペース1

サイレンススズカで引っ張った中山記念は・・・さすがのハイペース。
思い切って逃げて後半に極端にペースが落ちる展開になっており、
サイレンススズカ自身の上がり3ハロンは38.9(爆)
それでも1馬身ちょいの差をつけて逃げ切っているのはさすがですが
トウケイヘイローで同じことをするかは微妙なところ。

その他の2レースに関しては800m通過が48.3、48.5
1000m通過は60.2、60.5とほとんど差のないペースで引っ張っており、
おそらくこちらが武豊騎手の本来のペースだと考えられます。

過去の中山記念の平均ペースと比較してみると

ペース比較
武豊ペース2

武豊騎手が引っ張った場合の前半のペースは比較的緩め
中山記念が締まったペースで前半から行って後半に
消耗戦気味になっているのに対し、前半に余裕をもって行くことで
後半にペースを上げつつ、ロングスパート気味の展開を作っています。

94年の山藤賞では逃げ切り勝ち、05年のベンジャミンSでは
2番手からの馬に抜け出されたものの、2着をキープしており、
今回もこういったペースを再現出来れば圧倒的に前優勢

もちろん、今回はメンバーが揃った重賞ということで
少し飛ばし気味に行ってしまう可能性も十分ありますし、
武豊騎手自身も近年は逃げたときに抑えが利いていない感じもありますので
過去の2レースのように上手く前残りの展開を作れるかはわかりませんが、
ひとまず・・・現段階では前優勢、後方の馬は割り引く形で
考えておきたいと思います。

中山記念(馬体について)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【ヴェルデグリーン】
(13天皇賞秋)
ヴェルデグリーン13天皇賞秋
(AJCC)
ヴェルデグリーン14AJCC
(中山記念)
ヴェルデグリーン14中山記念

秋から使われ続けていますが、状態に変動はほとんどなく
良い状態を維持。消耗も感じられず、緩めた感もありません。
太いクビ差しを上半身でしっかり支えており、
腿も引き上がって下半身の出来も問題なし。
毛ツヤも良好で体調も良さそうです。
さすがにGⅠ仕様という仕上げではありませんが
力は十分に出せそうです。

【ロゴタイプ】
(13ダービー)
ロゴタイプ13ダービー
(13札幌記念)
ロゴタイプ13札幌記念
(中山記念)
ロゴタイプ14中山記念

昨年に比べると全体的に肉付きが薄く見えます。
余程体調が悪かったのか、筋肉が落ちて萎んだところから
立て直してきている感じかも。
立ち姿のバランスは崩れていないので、叩いての良化に
期待したいところですが、いきなりは微妙。
皮膚感が緩く、腹回りは薄く見えるのに少し垂れ加減。
前後の筋肉は出来てきているのであとは元々の素質でどこまで・・・

【トウケイヘイロー】
(13札幌記念)
トウケイヘイロー13札幌記念
(13天皇賞秋)
トウケイヘイロー13天皇賞秋
(中山記念)
トウケイヘイロー14中山記念

香港遠征からの帰国初戦、ドバイへの前哨戦となりますが
中間で緩めた感はなく、ハリのある馬体を維持。
前後の筋肉はむしろ昨秋以上の充実度となっており、
腹回りもパンと張っています。
欲を言えばクビ差しにもう少し力感が出て、伸びやかな
シルエットになって欲しい気もしますが、重箱の隅。
十分に力を出せる仕上がりだと思います。

【エアソミュール】
(13函館記念)
エアソミュール13函館記念
(中山記念)
エアソミュール14中山記念

後肢が少し突っ張ったような立ち姿ですが
これは元々の体型。撮影の角度の問題もありますが、
夏場に比べて下半身の筋肉が強化され
上半身の力感もアップ。全体的なシルエットも
良化している印象です。毛ツヤも良く、腹回りも
太目感なくパンと張っており、良い状態をキープ。
現状の力は出し切れる仕上がりだと思います。

【ジャスタウェイ】
(13関屋記念)
ジャスタウェイ13関屋記念
(13天皇賞秋)
ジャスタウェイ13天皇賞秋
(中山記念)
ジャスタウェイ14中山記念

少し手脚が短めですがニューっとした胴体で
いかにもハーツクライ産駒らしいシルエット。
今回は休養明けということでパンパンの出来では
ありませんが前後の筋肉はしっかりと維持出来ており
状態自体は悪くなさそう。腹回りに余裕があり、
お腹を支えるためにクビが高くなっているので
かなりしっかり追って来ないと微妙。
まずは叩いてから・・・

【アルキメデス】
(12きさらぎ賞)
アルキメデス12きさらぎ賞
(中山記念)
アルキメデス14中山記念

間隔が空いた写真なので状態の比較は出来ませんが
以前に比べて前後の筋肉の充実度はアップ。
グッと引き締まって引き上げられている点で
成長を感じます。中距離で活躍している割に
胴は寸が詰まっており、距離設定としては
短縮はプラスに働きそう。
ただし、体型的には中山向きではない印象です。

※写真は全て競馬ブックPHPTOパドックより

共同通信杯回顧   担【けん♂】



遅くなってしまいましたが、共同通信杯(東京1800m)について
振り返っておきたいと思います。

雪の影響で一週遅れての開催となりましたが、大雪情報があったため
関西馬は関東への輸送を控え、往復ビンタにはならなかったのが救いでしょうか。

※当初の登録馬についての短評は→ココ

好ダッシュを見せたイスラボニータを外からかわして
シングンジョーカーがハナを奪って逃走。

さらにラインカグラ、アスペンツリーが外から先行集団に加わり、
ネオバロン、ガリバルディが好位につけて追走。

その後ろにベルキャニオン、マイネルフロスト。
続いて外にピオネロ、内にハギノハイブリッド。

後方に控えてサトノアラジン、ショウナンワダチ、レッドオラシオン、
最後方にローハイドという態勢。

13.0-11.6-12.1-12.6-12.9-12.5-10.9-10.9-11.6
前半800m 49.3
中間200m 12.9
後半800m 45.9

3コーナーからカーブに入って極端にペースを落とし・・・
中間はグダグダなスローペース
4コーナーに向けて加速はしていますが・・・後続を引き離すような
ラップではなく、馬群は凝縮した形で直線へ。

後方にいたサトノアラジンはカーブで緩んだ隙を突いて
一気に外を回して進出。直線入り口で2番手に上がり、抜け出て
そのまま先頭へ。

ペースが緩んだことで前優勢の展開になったわけで、
そのまま後方にいたのでは届かないのは明白。
岩田騎手のペース判断は素晴らしかったと思います。

内の馬を競り落としてサトノアラジンが先頭に立ちますが、
内に切れ込んでベルキャニオン、外からイスラボニータが追いかけ、
並ぶとあっさり抜き去って2頭の争いに絞られます。

前脚の掻き込みが強く、全身を使った走りが印象的な
イスラボニータの伸び脚は秀逸。
バネの利いた走りで軽々と差を広げると1番人気に応えて3連勝達成。

2着にはベルキャニオン、サトノアラジンはコーナーで
脚を使った分、最後に伸び切れず3着に粘るのが精一杯でした。

1着イスラボニータ  1.48.1  上がり33.2
2着ベルキャニオン   11/4
3着サトノアラジン

※全着順は→ココ

カーブでのペースは04年からの共同通信杯の中でも最も緩く
消耗度が低い、レースレベル的にも評価出来ない内容。

上位馬の上がり3ハロンが33.1、33.2なんていう状況を見ても
単なる瞬発力勝負だったことがわかります。

このペースで崩れた前の馬は残念ながら評価は×

後方から動けなかった馬も騎手の責任を含めて・・・機動力不足
という評価になってしまいます。

消耗度が低かったとはいえ、前から抜けた馬に末脚で
見劣ってしまった中段、後方の馬は末脚の基礎能力で見劣って
しまっただけに厳しいですね。

上位馬については能力の確認が出来た、という感じで見ておきたいと思います。


レース後のコメント
1着 イスラボニータ 蛯名正義騎手
(サトノアラジンが動いたときも)こちらは余裕でした。出して行ったときに
スッと追いつきました。手応えもありますし、動きやすかったです。
スタートが上手になってきて、むしろ折り合いをつけるのが大変でした。
ハナに行く勢いでしたが、馬の後ろにつけて馬群の中に入りました。
順調にひと冬を越して、今年の緒戦としては100点満点です


栗田博憲調教師のコメント
今日は同じ1800mでもゆとりのあるレースでした。3ヶ月の休養を挟んで
この内容ですから、満足しています。体は大きく増えているわけではありませんが、
首周りがたくましくなって、充実しています。今後プラスアルファがあるかは
わかりませんが、クラシックへ自然体で向かいたいです


2着 ベルキャニオン 福永祐一騎手
今日は相手の完成度の高さもあって2着に敗れましたが、本当に楽しみな馬です。
スタートやフォームなどまだ課題がある分、伸びしろもありますし、
相当高い能力を持っており、GIでも活躍できる馬だと思います


3着 サトノアラジン 岩田康誠騎手
スタートで出た分、その後流していってしまい、道中窮屈になりました。
結果的に先手をとって行った方がよかったです。力はある馬です


4着 マイネルフロスト 三浦皇成騎手
2コーナーで他の馬にくっつけられて、エキサイトしてしまいました。
それがすべてです。終いも脚のある馬で、動ける位置にいたのですが、
行きたがるのをなだめるのがやっとでした


5着 ピオネロ U.リスポリ騎手
3、4番手につけるつもりでしたが、最初のコーナーで窮屈になり、
真ん中より後ろの位置取りになりました。脚をためる場がありませんでした。
個人的に好きな馬で、アクションが大きく、ルーラーシップに似ています。
ぜひ2400m以上の距離を使って、ダービーを目指してもらいたいです


6着 ハギノハイブリッド 藤岡佑介騎手
雰囲気がよかったです。イスラボニータの後ろぐらいにつけたかったのですが、
最初のコーナーで不利があって下げる形になりました。エンジンがかからず、
前とは離されてしまいましたが、エンジンがかかってからはすごい脚でした。
いいものを持っていますし、東京向きです。今後は緩急がつけられるかが課題です


7着 ローハイド 戸崎圭太騎手
よく伸びています。初めて乗ったのですが、少しテンションが高いかもしれません。
レースではしっかりと走ってくれました


8着 ショウナンワダチ 北村宏司騎手
出し気味に行ってもあの位置でした。脚は使っているのですが、
目立つほどのものではありませんでした。坂を上がってから苦しくなりました


9着 ラインカグラ 田中勝春騎手
いいリズムで、途中まで踏ん張っていました。よかったんですけどね......

12着 ガリバルディ 浜中俊騎手
最初のコーナーの入りで、頭を曲げてかかってしまいました。外枠でしたし、
ある程度前にカベを置くポジションにつけようと思っていました。
しかし、向正面では走る気がなくなっていました。4コーナーでも反応せず、
周りに他の馬が入ってきて、スペースもなくなりました。余力がありませんでした。
難しいタイプのようです

中山記念(距離適性について)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)の過去の上位馬及び距離適性のリストです。

★13年
1着ナカヤマナイト(中距離)
2着ダイワファルコン(マイル~中距離)
3着シルポート(マイル)

★12年
1着フェデラリスト(中距離)
2着シルポート(マイル)
3着リアルインパクト(マイル)

★11年
1着ヴィクトワールピサ(中長距離)
2着キャプテントゥーレ(中距離)
3着リーチザクラウン(マイル~中長距離)

★10年
1着トーセンクラウン(中距離)
2着テイエムアンコール(中距離)
3着ショウワモダン(マイル)

★09年
1着カンパニー(マイル~中距離)
2着ドリームジャーニー(中長距離)
3着アドマイヤフジ(中距離)

★08年
1着カンパニー(マイル~中距離)
2着エイシンドーバー(マイル)
3着エアシェイディ(中長距離)

1800mという距離はかなり微妙で、マイル周辺を主戦場にする馬と
中距離以上を主戦場にする馬がちょうどぶつかる設定。
普段は同じレースに出ることがない馬が顔を合わせることになります。

マイラーのスピードか、中距離馬のスタミナか・・・
もちろんレースの展開次第で問われる資質は変わってくると思いますが
過去の上位馬の適性を見る限りでは・・・

中距離>マイル

という感じでしょうか。
入り混じった結果になることが多いので、どちらが優勢というのは
はっきりしませんが、少なくとも勝ち馬に関しては中距離をこなす
スタミナを兼ね備えた馬
を狙いたいところ。

カンパニー、リーチザクラウン、エアシェイディ、ドリームジャーニー、
キャプテントゥーレなどは中距離実績もありながらマイルもこなせる
スピードを持っていました。
極端にスタミナに偏ったタイプではなく、マイル戦での実績のある馬
特に有力視出来そうです。

中山記念(過去の勝ち馬の馬体)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)の過去の勝ち馬の写真を並べてみました。

【ナカヤマナイト】
(13中山記念)
ナカヤマナイト13中山記念

【フェデラリスト】
(12中山記念)
フェデラリスト12中山記念

【ヴィクトワールピサ】
(11中山記念)
ヴィクトワールピサ11中山記念

【トーセンクラウン】
(10天皇賞春)
トーセンクラウン10天皇賞春

【カンパニー】
(09中山記念)
カンパニー09中山記念

【カンパニー】
(08中山記念)
カンパニー08中山記念

【ローエングリン】
(05安田記念)
ローエングリン05安田記念

【バランスオブゲーム】
(06中山記念)
バランスオブゲーム06中山記念

【バランスオブゲーム】
(05中山記念)
バランスオブゲーム05中山記念

【サクラプレジデント】
(04中山記念)
サクラプレジデント04中山記念

【ローエングリン】
(03中山記念)
ローエングリン03中山記念

【トウカイポイント】
(02中山金杯)
トウカイポイント02中山金杯

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

クビ差しが太く、それを支える上半身に力感がある
どちらかといえば前駆に偏った馬が多い感じです。

下半身はサクラプレジデントやトウカイポイントのように
持続質に偏ったタイプだけでなく、丸みを帯びて
瞬発力を兼ね備えているタイプが多く、後肢が後方に
流れているような馬は見当たりません。

馬体のイメージは中山金杯の過去の勝ち馬と被る感じでしょうか。
AJCCほどずんぐりむっくりはしておらず、割とスマートに
まとまっている印象です。

それにしてもリピーターが目立ちますね。
カンパニー、ローエングリン、バランスオブゲーム・・・
このレースが得意、というタイプははっきりと
存在すると考えられます。

今年は昨年の1、2着馬が登録してきていますが、
人気の上では少し盲点になってきそうなだけにちょっと
意識しておきたいところ。
過去にこのレースを制しているローエングリンの産駒も
出てくるわけで、そういう意味でも興味深いレースになりそうです。

中山記念(各馬分析3)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

トウケイヘイロー】牡5 57.0 (栗東) ゴールドヘイロー×(ミルジョージ)
昨春にダービー卿CTを制し、京王杯SCでは8着に敗れたものの、
中距離路線にシフトすると鳴尾記念、函館記念、札幌記念と重賞を3連勝。
適性的に合わない天皇賞秋では10着に敗れてしまったものの、
年末には香港に遠征し2着と重い馬場への抜群の適性があることを示しています。
逃げる脚質なので中山開幕週は大きなアドバンテージになりそう。
後続のキレを削るような展開を作れたらチャンスは十分にありそうです。
春は再び海外遠征の予定ということで、弾みをつけて貰いたいですね。
(ドバイよりも香港、シンガポールが良さそうですが・・・)

ナカヤマナイト】牡6 57.0 (美浦) ステイゴールド×(カコイーシーズ)
昨年の中山記念の覇者。中山では有馬記念を除けば(4-2-0-0)と
連対を外しておらず、近走では結果が出ていないものの、
侮れない馬だと思われます。後方からになってしまうと厳しいですが
中山ではある程度前につけるレースが出来ているので
枠順とペース次第で復活も。

マイネルラクリマ】牡6 56.0 (美浦) チーフベアハート×(サンデーサイレンス)
中山で行われたラジオN賞で2着のあと、徐々に力をつけ
12年には京都金杯を制し、昨夏は七夕賞を勝って小倉記念3着、
福島記念2着と重賞戦線で連続好走。
前走の京都金杯では後方からになってしまい、何も出来ずに11着に
敗れていますが、本来の前につける競馬が出来ればここでも
十分に好走が期待出来そう。斤量が軽くなるのもプラス材料。
前走で馬体を戻して緩めになっているので今回はマイナス体重が必要条件。

ユールシンギング】牡4 57.0 (美浦) シンボリクリスエス×(スペシャルウィーク)
昨秋に連勝でセントライト記念を制し、菊花賞に臨みましたが
後方から押し上げて・・・大失速、15着と大敗してしまいました。
セントライト記念はスローで前半を通過しながらも前の馬が失速。
台風の影響で内外の馬場差が大きく出ていたわけで、
差し優勢の外的要因に上手く乗った印象。レースレベルも低目だったので
評価は微妙なところ。本質的には広いコース向きだと考えられ
ここでは微妙。あとは成長分で・・・

ロゴタイプ】牡4 58.0 (美浦) ローエングリン×(サンデーサイレンス)
朝日杯FS、皐月賞を含む4連勝で世代トップに立ちましたが
ダービーでは5着に敗れ、休養明けの札幌記念でも極端な重馬場に
脚を取られて5着と振るわず、再び休養に入ってしまいました。
秋の敗戦は元々村田騎手と手が合っていたわけではなく、洋芝でも結果が
出ていなかっただけに、度外視してよいと思われます。
前につけてレースが出来る馬で中山では3戦3勝。
条件的にはピッタリなだけに、復活に期待したいですね。

ヴェルデグリーン】牡6 57.0 (美浦) ジャングルポケット×(スペシャルウィーク)
オールカマーに続き、前走でAJCCを制覇。中山で5勝を挙げているだけに
コース巧者、と言えるとは思いますが、重賞2勝の内容はどちらも
中山では稀な前崩れの展開を後方から差したものとなっており、
本質的には・・・合うタイプだとは考えにくい印象。
前に行く馬が競い合って崩れるようなら今回も出番があるかも
しれませんが、前が止まらない展開だと・・・

中山記念(各馬分析2)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

サダムパテック】牡6 57.0 (栗東) フジキセキ×(エリシオ)
12年のマイルCSを勝っていますが、まだ適性距離がイマイチ
見つからず試行錯誤(爆)前走では一気に4ハロンの延長で
AJCCに挑戦、積極的に前につけて行けたことは評価出来ますが
乱ペースに巻き込まれてしまい、前につけたことが逆にマイナスに
なってしまい11着と大敗してしまいました。
今回は距離短縮で位置取りが後になってしまうと微妙。
ペースが落ち着けば前走は度外視出来そうですが・・・

ジャスタウェイ】牡5 58.0 (栗東) ハーツクライ×(Wild Again)
後方から鋭くキレる脚を武器に昨秋の天皇賞秋を制覇。
ただし、それまでの重賞3連戦で連続2着になっていたように
展開次第で届かないこともあるので過信は禁物。
中山金杯でも3着があるのでこなせるとは思いますが、
本質的には合う設定ではないと思われるので休養明けの分も
合わせて割引が必要になりそう。

ダイワファルコン】牡7 56.0 (美浦) ジャングルポケット×(サンデーサイレンス)
昨年の中山記念で2着の他、ダービー卿CT3着、オールカマー2着、
中山金杯2着と中山での好走が目立っています。
前走の福島記念で連覇を達成しており、年齢的な衰えもなさそう。
前につける脚質を活かせる展開になれば今年も好走が期待出来そうです。
同型の馬も多いだけに枠順にも注目。基本的に勝ち味が遅いので
相手関係強化で割り引くと馬券圏内まではどうか?

ダイワマッジョーレ】牡5 57.0 (栗東) ダイワメジャー×(Law Society)
スローならば前から、ハイペースなら後ろから脚が使える自在性があり、
成績は非常に安定。昨秋のマイルCSでも2着と健闘しており、
マイル路線で今年も活躍が期待出来そうです。
どちらかと言えばスローの方が合う傾向が出ており、
距離延長はプラス材料になりそう。馬格がないので57kgは
厳しいですが流れに乗れたら上位争いは十分に可能。

ダークシャドウ】牡7 56.0 (美浦) ダンスインザダーク×(Private Account)
GⅠ、重賞戦線で連対を外さない好走を続けていた馬ですが
12年秋から少し衰えを見せ、掲示板辺りに落ち着いてしまいました。
昨秋のマイルCSでは16着とデビュー以来初の大敗を喫しており、
今回はどこまで立て直しているかがポイントになりそう。
速いペースが合う馬ではなく、1800mに距離を延ばすのは
大きなプラス材料。中山では結果が出せていないのは気になりますが
上手く流れに乗ってレースが出来れば底力はメンバー中でも上位評価。

続きます。

中山記念(各馬分析1)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)の出走予定馬について見ていきたいと思います。

アドマイヤサガス】牡6 56.0 (栗東) フジキセキ×(Gone West)
芝でもデイリー杯2歳S2着の実績がありますが、3歳夏からは
ダートに専念。マイル以下の距離でOP勝ちをしています。
先行力が身についたのは芝でもプラスになりそうですが、
距離延長で強力なメンバー相手となると狙える条件が足りなそうです。

アユサン】牝4 55.0 (美浦) ディープインパクト×(Storm Cat)
阪神JF7着、チューリップ賞3着から巻き返し、桜花賞を制覇。
オークスでも中段から脚を伸ばしたものの、上位馬に脚色で及ばず
4着に敗れ、そこから長期休養。秋を脚部不安で全休したことで
今回は9ヵ月ぶりとなります。
桜花賞のレベル自体には疑問があったものの、抜け出して迫られてから
さらに伸び返す余力たっぷりの勝ちっぷりを見せており
成長分を合わせてどこまで出来るか注目したいところ。

アルキメデス】牡5 56.0 (栗東) アドマイヤムーン×(Seeking the Gold)
短距離路線で結果を出している馬が多いアドマイヤムーン産駒ですが
この馬は中距離で活躍。春に連勝し、秋に馬体を増やして復帰すると
さらに連勝で朝日CCを制覇。好位、中段からかなりキレる脚が
使えるので成績も安定傾向となっています。
脚質的には外回りコース向き、相手関係強化でどこまでやれるか
今後の試金石になりそうです。

エアソミュール】牡5 56.0 (栗東) ジャングルポケット×(サンデーサイレンス)
重賞では鳴尾記念の4着以外、全て二桁着順とムラのある成績になっていますが
凡走は気性による影響が強く、能力自体は高いものがある馬だと思います。
年末の復帰戦で戸崎騎手に乗り替わってから連勝。
好位からの脚質なので内回り、小回りコースもこなせており、
今回は相手関係強化になりますが順調に使えている分でどこまで・・・

カレンミロティック】せ6 57.0 (栗東) ハーツクライ×(A.P. Indy)
前につける脚質で非常に安定した成績をキープ。
休養を挟んで復帰した金鯱賞で重賞制覇を達成し、有馬記念に
臨みましたが、ルルーシュの失速で一旦は先頭に立ったものの
荒れ馬場に脚を取られて失速。6着に敗れています。
一旦大きく絞ったことで、今回はまず馬体を戻せているかどうかが
気になるところ。上がりが掛かる馬場も合わず、
関東への輸送でも結果が出ていないので、余程上手く展開に
乗らないと厳しいかも。

続きます。

中山記念(年齢別実績)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)について見ていきたいと思います。

年齢別実績:中山記念(04年~)】
中山記念年齢

4歳から8歳まで広く勝ち馬が出ています。
というか、全部2勝ずつと分け合っている珍しいレース(笑)

11年はヴィクトワールピサ、12年はフェデラリストと
4歳、5歳の若い馬が勝ち、昨年も5歳のナカヤマナイトが勝ちましたが、
06年~09年までの4年間は7歳馬、8歳馬が交互に勝っていたわけで、
かなりお達者クラブ的なレースとなっていました。

高齢馬が好走した年の内容を見直してみると・・・

08年、09年は実力上位のカンパニーが連覇(7歳、8歳)。
07年に8歳で勝ったローエングリンは前年に毎日王冠3着と好走があり
衰えが少なかったことも考えられますが、上手く逃げ切ったという
感じでしょうか。
06年はバランスオブゲームが7歳で連覇達成。
コース適性が高いだけでなく、重馬場になった影響も大きかったと
考えられます。

7歳馬が3着に入った08年、09年は平均年齢自体が6.9歳
例年よりも大幅にアップ。09年いたっては4歳馬がゼロ、
5歳馬1頭、6歳馬2頭と極端に高齢馬に偏っていただけに
本来は例外視したいところ(爆)

12年には7歳のシルポートが逃げて粘り込み。
重馬場で後続を上手く引き離した松岡騎手のファインプレーが
活きた印象です。

シルポートは8歳となった昨年も3着に粘り込んだわけで
先行脚質で実績、適性のある馬に関しては要注意。
ただ・・・昨年も4歳馬が1頭しかおらず、平均年齢は6.5歳と
高齢馬に偏った年齢構成になっていたことも影響したかもしれません。

基本的には若い馬が優勢ですが、6歳までは問題なし。
極端に平均年齢が高いとか重馬場適性に偏るといったことが
なければ7歳以上は大きく割り引きたいところです。

今年の出走予定馬の年齢
★7歳
ダイワファルコン
ダークシャドウ

★6歳
アドマイヤサガス
ヴェルデグリーン
カレンミロティック
サダムパテック
ナカヤマナイト
マイネルラクリマ

★5歳
アルキメデス
エアソミュール
ジャスタウェイ
トウケイヘイロー
ダイワマッジョーレ

★4歳
アユサン
ユールシンギング
ロゴタイプ

天皇賞秋を制したジャスタウェイがここから始動。
香港でも2着と健闘したトウケイヘイロー、新鋭アルキメデスに加え
桜花賞馬アユサン、皐月賞馬ロゴタイプも復帰。
ベテラン勢も昨年の覇者ナカヤマナイト、ヴェルデグリーン、
マイネルラクリマなど実力馬が揃い、非常に楽しみなメンバーと
なりました。

年齢構成的にも若い馬が多く、充実した好レースが
期待出来そうですね(^^)g
どの馬も基本は一戦必勝、であるとは思いますが、
先を見据えてまずは無事に復帰を・・・という馬もいるだけに
力関係だけでなく、出来や今後の視野なども考えておきたいところ。
今週もじっくり楽しんでいきたいと思います♪

中山記念(体重別実績)   担【けん♂】

中山記念(中山1800m)について見ていきたいと思います。

【体重別実績:中山記念(04年~)】
中山記念体重

460~500kg辺りのゾーンが優秀。
460kg台、470kg台の少し小柄な馬の好走が目立っています。

11年のヴィクトワールピサ、12年にはフェデラリストと
500kg以上の馬が連勝していましたが、それまでは
大型馬は勝ち切れない傾向が続いていました。
2、3着まではありましたので割り引く必要はありませんが
どちらかというと大型馬はヒモ候補になりやすい傾向が出ています。
昨年も2、3着に500kg以上の馬が入る結果になりました。

460kgを切って上位に入ったのは
・キャプテントゥーレ
・カンパニー
・トウカイポイント
・ドリームジャーニー


全てGⅠ馬となっています。
余程の能力馬じゃないと厳しいようですね。

・・・とはいえ、「後のGⅠ馬」というのは正直わからないわけで(笑)
馬格不足で好走した馬は将来的にGⅠを勝つ可能性がある、という
感じになりそうです。基本的には極端に小柄な馬は厳しいと考えて
良いと思われます。

実質斤量負担別実績
中山記念斤量

12.5~13.0%でも好走が見られますが、この範囲の馬は
上記のGⅠクラスの馬なわけで、ちょっと例外視しておいた方が良さそう。

好走の上限の目安は・・・12.5%

比較的緩めの設定と言って良さそうですね。
トップハンデの馬でもある程度馬格があれば十分にこなせる範囲。

余程極端に馬格のない馬以外は条件を満たすことになると思われます。

どちらかといえば、斤量を背負った実力馬が結果を出している
傾向となっており、ハンデを貰った実績不足馬を狙うレースではなさそうです。

中山記念(展開分析)  担【けん♂】

昨日のフェブラリーSで16番人気のコパノリッキーが勝ったことで
WIN5はキャリーオーバーかな、なんて思っていたら
あれ?1271万?・・・的中37票?え・・・マジで?
WIN5で最低人気の馬(それもGⅠ)をそんなに買う人っているんですかね・・・。
なんか怪しい情報でも出回っていたんでしょうか?
フェブラリーSの3連単の配当も妙に安いと思ったんですけど・・・

中山記念コース
※中山1800mのコース図と中山記念のラップ平均 (天候別)

中山記念が行われる中山1800mは正面スタンド前辺りからスタート。
いきなり上り坂スタートになっているためダッシュがつきにくい感じです。
その上、2ハロン目はふたたび上りながらのカーブに突入。
先行するなら内枠が圧倒的に有利だと考えられます。

カーブの終いからは今度は下り坂。
1000m地点までダラダラと下っていくため、道中は緩みにくく
スタートが遅い割には前半のペースは速くなってしまいがちです。

タイトなカーブを曲がり終えると短く急坂のある直線勝負。
先行馬がバテ気味になっていればカーブで隊列が縮まり、キレ味勝負になる印象。
逆に前半にペースを落とすことが出来れば後半にペースが落ちず
隊列を長く保ったまま直線に入れるので先行有利、という構図になります。
上記の平均ラップでは馬場が湿った場合はコーナーでの急加速が
なくなっていますが、これも先行馬次第。
湿った上に加速が入れば当然先行有利の傾向が助長されることになります。

先行馬次第でレースの性格が変わるレース
それに合わせて騎手の仕掛けどころもかなり重要になりそうですね。

10年はズブズブの不良馬場となり、重馬場適性がモロに影響する
レースとなってしまいました。
12年のフェデラリストも重馬場で抜群のキレ味を発揮。
能力はもちろんのこと、馬場適性が極端に出た印象です。
季節柄、雨に降られやすいレースで01年からの13回の開催の内、
稍重~不良が5回と半数近くになっているわけで、天候の状況にも
注意が必要になりそうです。

過去の中山記念について、天候別に4コーナーでの上位馬の位置取りを見てみました。

【中山記念:良馬場】
    1着→2着→3着
13年  3  2  1(番手)
11年  6  1 10
08年  2  3  8
07年  1  2 16
05年  3 12  4
04年  6 14  1
02年  5 10 11
01年  4  2  5

【中山記念:稍重~不良】
    1着→2着→3着
12年  6  1  3(番手)
10年  6 14  4
09年  2  7  2
06年  1  2  3
03年  1  4  2

中山1800mは中山で行われる他の距離のレースに比べて
スピードとスタミナのバランスが難しいようで、
先行有利の傾向が出にくい設定になっていますが・・・
それでもやはりかなり前が有利な傾向が出ています。
4コーナーで3番手以内につけた馬が1頭も絡まなかったのは
この13年中、2回だけ。
やはり軸としては前に行ける馬を中心に考えるべきレースだと思われます。

昨年はかなり極端に前優勢の結果になりましたが、通常後方に
位置を取っていたナカヤマナイトが前につけ、逆に前にいるはずの
リアルインパクトが中段後方から、とややこしい形になり
予想としては自爆(爆)
各馬の位置取りの想定は慎重に考えたいところです・・・難しいですが(^^;

後方からの馬も意外に届いているわけですが、
この辺りの理由については別途考察をしてみたいと思います。

フェブラリーS回顧(歴史は繰り返す?)   担【けん♂】

やっと雪の呪縛から解放された東京競馬場で今年最初のGⅠ
フェブラリーSが行われました。

ベルシャザール、ホッコータルマエの2強、というオッズ構成になりましたが、
どちらにも不安点はあり、伏兵も多数集結。
実績馬かそれとも・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着 コパノリッキー   1.36.0  上がり35.3
2着 ホッコータルマエ   1/2
3着◎ベルシャザール

5着×ブライトライン
6着△ワンダーアキュート
10〇ゴールスキー
14▲アドマイヤロイヤル

※全着順は→ココ

エェエェエェエェエェエェエェエェエェエェエ(゚Д゚ノ)ノエェエェエェエェエェエェエェ!!!!!!(゚ロ゚屮)屮まじで?

ハナを奪って行ったのは事前の宣言どおりエーシントップ。
2番手にコパノリッキーが外からつけ、ソロル、ダノンカモンがその後ろ。

好位にノーザンリバー、その外にホッコータルマエ。

ブライトラインが押し上げ、ワンダーアキュート、ベストウォーリア、
ニホンピロアワーズ、さらにドリームバレンチノも中段待機。

大きく下げたシルクフォーチュンが掛かって馬群の内に突っ込み、
手綱をグッと引いて横山典騎手が抑え、後方にゴールスキー、
ベルシャザール、グランドシチー、最後方にアドマイヤロイヤルという態勢。

12.4-11.3-11.8-12.5-12.6-12.0-11.5-11.9
前半800m 48.0
後半800m 48.0

内田博騎手が逃げたパターンとの比較
フェブラリー結果

内田博騎手が東京D1600mを逃げた場合にはハイペースと
スローペースの2パターンに分かれている、と考察したわけですが
見事にスローペースのパターンに重なっています(爆)
GⅠということを考えるとまさか・・・とは思いましたが
道中で12秒台中盤を超えるラップに落として脚をためる展開を
作っています。

前半のペースという比較では11年に47.9で800mを通過して
いましたが、スタートが遅かっただけで道中は12秒台前半を維持。
ここまで大きく緩んだというと・・・04年(アドマイヤドン)以来になります。

うーん、これは大誤算(涙)
完全に2択を外してしまいました。

こうなると俄然、前優勢の展開

スムーズにコーナリングをこなしてスッと前から抜けて
コパノリッキーが先頭へ。

外から追いかけてホッコータルマエが詰め寄りますが、
いつもより少し控える位置取りを取ったことが逆にマイナス材料になってしまい、
なかなか前をとらえることが出来ません。

場内騒然となる中、なんとそのままコパノリッキーが押し切ってゴールイン!
2着にはホッコータルマエ、3着にはなんとか競り合いを制して
ベルシャザールが入り、1番人気の面目を保ちました。

エスポワールシチー、スマートファルコンが引退した途端に
次のGⅠ馬を出してきたゴールドアリュール
いやー本当に凄い種牡馬だと思います。

今回はレースレベルが極端に下がった、という影響もあったとはいえ
スローペースを前から抜ける脚質で3ハロンのダッシュが利く
というのはエスポワールシチーに通じるものがあり、
この開花が本物であれば、コパノリッキーも今後の交流GⅠなどでも
十分に活躍が期待出来そうです。

母のコパノニキータはティンバーカントリー×(トニービン)
という血統構成。これはそのままアドマイヤドンと同じ構成と
なっており、同じ舞台で似たようなペースで結果を出してきた
というのは偶然ではないかもしれませんね(^^;

レース後のコメント
1着 コパノリッキー(田辺騎手)
今日はただでさえ長い東京の直線が長く感じられました。ホッコータルマエの
メンコがちらついて、ある程度で止まってくれて、あともうちょっと
もうちょっとと思いながら追っていました。よく凌いでくれました。
今日は小細工なしに正攻法で行きましたが、絡んでくる馬もおらず、
ペースも落ち着いて、道中の手応えも抜群でした。それが最後の伸びに
つながったと思います。最後まで止まらず、よく走りきってくれました。
帰ってくる時も引っ掛かるくらいの手応えでした。初めてのGIを勝たせてくれて、
馬にありがとうと言いたいです


2着 ホッコータルマエ(幸騎手)
自分の形でレースは出来ましたが、最後はどうしても前との差が詰まりませんでした。
勝った馬をほめるしかありません。意識のほとんどは後ろの馬においていましたが、
コパノリッキーに意識をおいていたとしても、交わせていたかどうか...
という感じです。それでも今日は集中して走ってくれていました


(西浦勝一調教師)
まさか、勝った馬にここまで粘られるとは...。前を行く馬が実力馬、
人気馬なら意識しなければいけませんが、無理につかまえに行けば
後ろに差されてしまいますし、幸騎手は完璧な騎乗をしていました。
勝った馬が今日は強かった。ドバイには予定通り向かいます。
昨年の代表馬(ベルシャザール)も負かしています。この馬は一度負けた馬には
二度と負けないんです


3着 ベルシャザール(C・デムーロ騎手)
ゲートの出が甘く、スタートで遅れる形になりました。
ペースが遅く、外々を回る形でした。前にブライトラインがいて、
それを追う形でレースを進めました。終い勝負になった分、きつくなりました。
1600mは短いです。もっと長い方がいいと思います


5着 ブライトライン(福永騎手)
ペースが遅かったので、自分から動きました。ホッコータルマエを見ながら、
悪くない感じで進められました。しかし、直線で左にモタれてしまいました。
それがすべてです。まっすぐ走っていたら、勝ち負けだったと思います


6着 ワンダーアキュート(武豊騎手)
馬は元気一杯で、具合も良かったのですが、外枠の競馬になりましたね...

7着 ダノンカモン(三浦騎手)
馬は落ち着いていて、いい位置でリズム良く運べました。良かったです。
まだ若いですし、頑張ってくれています


8着 ニホンピロアワーズ(酒井騎手)
ホッコータルマエとワンダーアキュートを見ながら進めて、
位置取りは悪くありませんでした。道中のペースが遅いと思いました。
結果的に積極的に行っても良かったです


9着 ドリームバレンチノ(岩田騎手)
折り合いをつけて行きましたが、結果的に前残りの競馬になりました。
この馬も伸びて来てはいるのですが...


10着 ゴールスキー(ベリー騎手)
スタートの部分が芝で、そこでの走りが良くなく、後ろの位置になって、
遅れてしまいました。芝の部分が終わってハミを取って行きましたが、
スローペースで行き場所がなくなってしまいました。
スタートからダートのコースなら、GIレースでも活躍出来ると思います


12着 ソロル(ブノワ騎手)
1600mで、しかもGIという条件はきついです。1800mや
2000mで走るようなペースでは行けません。追いかけ通しでした。
精一杯走ったと思います。1800mか2000mならもっと活躍出来るでしょう


13着 ベストウォーリア(浜中騎手)
ポジションとしては、ある程度考えていた通りでした。ペースが遅く、
団子状態でした。内枠だと自分から動きにくいですね。能力は絶対にあります。
明け4歳で、どんどん成長しています。今後もいいレースをして欲しいです


14着 アドマイヤロイヤル(四位騎手)
調教師からは、スローになるだろうから前めで競馬するように、
と言われていました。しかし、スタートで内と外の馬に寄られてしまいました。
しかもポジションを上げて行くには外々を回らなければいけませんし...


コパノリッキーは4歳馬、530kgという大型馬、1700m以上の
距離実績、前半が速いペースでの実績など、条件を満たしている部分も
多かったわけですが、なんといっても実績が不足
3歳地方重賞勝ち(Cクラス)から一足飛びに中央GⅠ勝ち(Aクラス)、
というのは例がなく、ヒモまでならまだしも勝ち切ってしまったのは
考察をした側からすると大きな衝撃でした(>_<)

一応、成長が見込める年齢、ということが救いにはなっていますが
かといって今後もこういう馬を狙う、というのは難しそう。
たしかにベストウォーリアに完勝した実績もあったので
人気を落とし過ぎの感もありますが・・・今後のフェブラリーSの
予想をする上では意識しない方がいいかもしれません。

まぁペースを読み違えた時点でどうしようもなかったわけで(笑)
来年また頑張りたいと思います。

フェブラリーS最終予想   担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)についてまとめていきたいと思います。

過去のフェブラリーSのデータから
・勝ち馬は中央GⅠでの好走実績、地方GⅠ勝ち、中央重賞勝ちの
 いずれかが必要
・馬格がある馬が優勢
・ハイペース適性重視
・若い馬優勢(7歳以上は厳しく、6歳馬は4、5歳馬の実績次第)
・1700m以上での勝利実績が必要(好走があれば一応及第点)


といった条件が出ています。

ベルシャザールは6歳という年齢が課題、乗り替わりも気になります。
ホッコータルマエはほぼ条件を満たしていますが、ハイペースの
マイル戦への対応力に不安あり。
ゴールスキー、ニホンピロアワーズは7歳、、ワンダーアキュートは8歳
という年齢がどうか・・・
最も条件的に問題がないのはブライトラインになりそうですが
JCDの内容から力関係的にどうなのか、うーん。

【これまでの考察】
考察を始める前に→ココ
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
好走条件について→ココ
距離実績について→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
前哨戦評価1→ココ
前哨戦評価2→ココ
斤量負担分析→ココ
展開分析2→ココ
展開想定→ココ

逃げ馬不在のため、ペースがどうなるかは出たとこ勝負ですが
ひとまずハイペースの消耗戦を想定。
ここ2年と同じく差し優勢の展開になると考えています。
ハイペースの経験は重視したいところ。
東京で末脚を使えた馬を狙いたいと思います。

今回の予想
◎ベルシャザール
〇ゴールスキー
▲アドマイヤロイヤル
△ワンダーアキュート
×ブライトライン

うーん・・・自分でも予想外の印(笑)

武蔵野Sの内容からすればベルシャザールにとっては
対応しやすい展開になりそうです。
馬格があり、馬群を割る根性もあるので、どういう展開になっても
問題なく脚が使えそう。あとは大型馬だけに休養を挟んで
仕上がりがどうか・・・

ゴールスキーは馬体の仕上がりが良く、前走の内容も
今回に繋がる可能性は十分。武蔵野Sでも最速の上がりを使っており、
タイミング次第では一発の可能性も十分にありそうです。
前走で勝っているベリー騎手が続けて騎乗する点もプラス材料。

アドマイヤロイヤルは実績的に少し微妙な印象ですが
相手なりに走る馬で東京巧者である点から押さえておきたいところ。
距離実績に微妙に不安があるので、ヒモ候補までだと
思われますが、上手く飛び込んできてくれたら・・・

ワンダーアキュートは8歳馬ながら年齢的な衰えは感じられず
今回の出来も良さそうです。前での競い合いでは分が悪く
なっていますが、末脚勝負になれば十分にチャンスあり。
微妙に反応が遅いので勝ち切るまでは微妙ながら
これまでの実績からも押さえておかないと怖い1頭かと。

ブライトラインは抜けた強さは感じられないものの、
内容的には強いレースを見せてきており、実績以上の評価は
しても良さそう。今回は出来も良く見えましたし、
条件的には有力候補。前に行く脚質なので展開的に
厳しくなる分、少し割り引きましたが楽しみです。


個人的にはホッコータルマエを応援していますが
今回ばかりは未知数な部分が大き過ぎて、人気との兼ね合いを
考えると印を回しにくい状況。(欲ボケ?^^;)
ここで強いレースを見せられたら、ドバイへの弾みもつきますし
是非頑張って貰いたいですね。

フェブラリーS(展開想定)  担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)の枠順を見ながらざっと
展開について考えてみたいと思います。

構造上、外枠からの馬が被せてくる展開になるので
内から前につけたい馬はかなり思い切って押して行く必要があります。

3枠に入ったエーシントップが行き、内からソロルが好位くらいへ。

ゴールスキーは控えて後方から、ベストウォーリアは中段待機。
ワンダーアキュートもこの条件だと控える形。中段後方でしょうか。

ノーザンリバーは好位くらいへ。
ニホンピロアワーズも好位の前くらいに押して行く形。

グランドシチーは後方から。
アドマイヤロイヤルも中段辺りへ。

ドリームバレンチノは先行集団の一角。
場合によっては逃げる可能性もありそう。

ベルシャザールはCデムーロ騎手に乗り替わり。
好位の後ろくらいから。

ブライトラインは外目を通って先行集団の一角へ。

コパノリッキーは好位辺りを取れそう。
ダノンカモンも押して行って好位集団の外。

ホッコータルマエは少し控えることを示唆していますが、
この枠からなら押して行って先行集団の後ろくらい。

シルクフォーチュンは最後方から。

スタート直後のおおよその位置取り
フェブラリー位置取り

はっきりとした逃げ馬がいないレースではありますが、
前につけたい馬も多く、後ろから張られる展開になると考えられるので
ペースを握った馬は緩めにくい形になりそう。
道中のペースはここ2年と同じく締まった流れになり、
800m通過は・・・およそ46秒台中盤を想定。

1番人気を争うホッコータルマエは基本的にスローで先行してきた馬なので
ペースアップへの対応力には不安がありそう。
能力からすればこなしても不思議はありませんが、JCDでは
スタミナを奪われて失速していたように、締まった流れが
得意なわけではなさそうです。

今回の想定に近い流れになっていた武蔵野Sの上位馬は
違和感なくレースが出来そう。
根岸Sからの馬もペース的には問題ないと思われます。
あとは1ハロンの延長に耐えられるスタミナがあるかに注目。

フェブラリーS(展開分析2)  担【けん♂】

あっという間に土曜日。
まだフェブラリーS(東京1600m)について外側から
なぞっただけで時間がなくなってしまいました。

まとめに入る前にもう少し内容について考えてみたいと思います。

ざっとメンバーを見渡してみても・・・逃げ馬不在
短距離で先行出来るドリームバレンチノが行くか、それとも
内田博騎手に乗り替わったエーシントップが行くか・・・

岩田騎手(ドリームバレンチノ)が行くのであれば
おそらくはスロー気味のペース。
東京の直線を意識して脚をためつつ行く形になりそうです。
ただ距離延長ということで、出来れば意識的に抑えていきたいところ。
他の馬の動向を見ながらになりそうです。

普通なら内枠の方が先手を取りやすいわけですが、
東京D1600mはスタート部分の芝の形状の関係で
外の方がスピードに乗りやすいわけで・・・
内田博騎手(エーシントップ)の方が気合を入れて行かないと
厳しいかもしれません。

内田博騎手が東京D1600mで逃げたレースのラップを
見てみると・・・

東京D1600m(内田博騎手が逃げたレース)
内田博ペース

おおよそ2パターンに分かれていることがわかります。

・ゆったりと逃げて4コーナーまで脚をため、直線に入って急加速
・スタートから飛ばして行って、緩めないまま直線に入る消耗戦


枠順、人気、天候などでの条件はバラバラで、どういうときに
ハイペースでどうなったらスローペースかは・・・馬次第(爆)

まぁ・・・GⅠということを考えると、おそらくは思い切って
緩めずに行くパターンの方になるのではないかと考えられます。

内田博騎手がハイペースで逃げた場合のラップの形状との
相関係数をとってみると、過去のフェブラリーSの中では
13年、12年、05年が非常に近くなっていました。

ハイペースになったフェブラリーSのラップ
内田博ペースフェブラリー

上位馬の4オーナーでの位置取り
    1着→2着→3着
13年    2 10(番手)
12年 13 15  8
05年  1  4  5

メイショウボーラーが離して逃げた05年は前残りの展開になっていますが
ここ2年の結果は・・・完全に差し決着。
昨年、2番手で行ったエスポワールシチーが2着に粘っただけで
あとはほぼ中段より後ろの馬で決まっています。

エーシントップの脚がどこで止まるかにもよりますが・・・

・差し優勢、10番手以降からの追い込みもあるかも
・前で残るのは超実力馬に限る、それでもヒモ候補まで?


こんな感じで見てもいいかもしれません。

フェブラリーS(斤量負担分析)   担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)についてもう少し見ていきたいと思います。

実質斤量負担
フェブラリー斤量負担

ダート馬のレースだけあって大型馬が多く、今回の出走馬の
平均馬体重(前走ベース)は509kgと500kgオーバー。

過去の傾向的にも大型馬優勢で過去10年を見ても
6回は500kg以上の馬が勝利。
昨年は500kg以上の馬で複勝圏を独占していました。

好走の下限はおよそ480kg。
今回のメンバー中で一番軽いシルクフォーチュンは
このレースで2着に入ったことがある例外的な馬なので
一応及第点としておきますが、年齢を重ねているだけに
割引は必要になりそうです。
ソロル、ノーザンリバーはマイナス体重だと少々厳しい状況。

実質斤量負担では12.0%まで大丈夫なので
今回のメンバーはほぼ問題ありませんが、
勝ち馬に関しては11.5%までが優秀。
連対圏を考えると11.0~11.5%の馬が好成績に
なっています。
ホッコータルマエ、ワンダーアキュートはこの点でも
好走が期待出来そう。新鋭ベストウォーリアも楽しみです。

前走で勝っており、斤量負担据え置きの
・ホッコータルマエ
・ベルシャザール
・ニホンピロアワーズ


同じく2着から据え置きの
・ワンダーアキュート
・ノーザンリバー


この辺りが斤量面から推せる馬・・・って人気上位馬ですね(笑)
やはり堅い決着になりそうかと(^^;

フェブラリーS(前哨戦評価2)   担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)出走馬の前哨戦評価、第2弾です。

【東海S】


好位の外を追走していたニホンピロアワーズは
そのまま外を回して直線へ。
中京は構造上、勢いをつけて直線に入った方が
加速がしやすく、そのまま内の馬群をかわして
あっさり抜けて圧勝。
一歩遅れて追いかけたグランドシチーも
良い脚を使っていますが加速に入るまでに
時間を要しており、勝ち味が遅い印象。

【川崎記念】

トウショウフリークが7~8馬身と後続を
引き離しての逃げ。ホッコータルマエは
2番手を追走し、4コーナーカーブ手前で
あっさり前を捕えて直線では先頭に立って
迫るムスカテールの追撃を凌ぎ切ってゴールイン。
強い内容だったものの、力関係に差があり過ぎた
感があり、内容の評価は微妙。
どちらかといえばゆっくりと前半を通過したい
タイプなので、掛からない気性は評価出来そう。
本番でも少し控える形になるかも。

【東京大賞典】

ゆったりした流れの中、2番手にワンダーアキュート、
3番手にニホンピロアワーズがつけ、その後ろに
ホッコータルマエという態勢。
4コーナー手前で3頭が横並びになって直線に入り、
脚比べという構図になり、まずニホンピロアワーズが脱落。
最後は前脚で掻き込む力強さ、リズムとも
ワンダーアキュートを圧倒してホッコータルマエが完勝。
単純な脚比べ、という形での力関係が見えた感じ。

【根岸S】

前半3ハロンは35秒台と平均ペースで通過。
前の馬は止まらないながらも伸び切れない状態で
横並び一線。並んでの追い比べの中から抜けた
ノーザンリバーは評価出来ますが、外から伸びた
ゴールスキーがかわして完勝。クビを上手く
使ってよく前脚が伸びた走りは東京向き。
後方から追いかけてきたシルクフォーチュンは
回転の速いピッチ走法。素晴らしい末脚ながら
コーナーリングが不器用で最後方になってしまっては
さすがに厳しい印象。

【プロキオンS】

縦長の隊列のまま直線に入り、直線半ばまでは
前の馬が押し切るかのように見えましたが、
中段後方の外に出したアドマイヤロイヤルが
ダノンカモンと並んで凄い手応えで馬群の外を伸びて
勝利しましたが、位置取り、伸び的には力関係で
同次元くらいの評価。
馬群の中で行き場を見失ったシルクフォーチュンは
内外に出して入れて・・・伸び切れず

【ユニコーンS】

中段を追走したベストウォーリアはスムーズに
コーナーリングをこなしましたが、直線に入って
前が壁になって行くところを探す感じになりましたが
内に切れ込みつつ、馬群を割って一気に抜け出すと
後続を引き離してゴールイン。
前脚が良く伸びており、蹴り脚の強さも抜群。
筋肉質の体を良く活かした走りはハマれば強烈。

POG馬出走!(超山場!)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
大事な山場になるはずだった先週は雪のため日程が変更。
共同通信杯が延期になってしまい、京都も重馬場での開催。
未勝利戦に出走したスナッチマインドは休養明けで+16kgと
馬体を充実させ、最速の上がりで突っ込んだものの
勝ち切れず2着と惜敗。新馬戦でも能力の片りんは見せていましたが
順調に使えていれば・・・残念。
自己条件に出走したノボリレジェンドは後方から伸び切れず
10着と大敗。馬格がないので重馬場はきつかったかもしれませんね。
それにしてもまだまだフラフラしている感じで体質、体幹の強化が
先決かと。じっくり育てていって貰いたいものです。

1週スライドした共同通信杯を含めて、今週はまさに山場も山場。
けん♂厩舎の剣ヶ峰になりそうです。

今週の出走馬
・新馬戦(東京1800m)      ジュエルプラネット  北村宏
・セントポーリア賞(東京2000m) キミノナハセンター  四位
・共同通信杯(東京1800m)    ローハイド      戸崎


ジュエルプラネット】牡 ディープインパクト×(Dansili)

ディープインパクト産駒の超高額馬として注目されたジュエルプラネット
ようやく始動。調教ではかなり動いているようなので、いきなり好走を
期待しています。方針としてはここから最短距離でダービーへ、
ということだと思われるので、なんとか取りこぼしのないように
・・・ってまだ正体不明なんですけどね(笑)
頑張って貰いたいものです。

レッドディザイアの半弟キミノナハセンターは2戦目に素晴らしい内容で
勝ち上がり。さぁこれから!というところでしたが、なかなか次走が
決まらず、気が付けば4か月半ぶりの出走。
まずはしっかりと成長し、仕上がっているというのが大前提ですが
この馬もダービーに向けてここは絶対に落とせないところ。
名前先行になってしまいましたが(爆)名前以上の活躍を!

きさらぎ賞ではなく、あえて共同通信杯に狙いを定めてきた
ローハイドですが、どうやら先週は雪のため輸送をしていなかった模様。
3歳のこの時期に栗東⇔東京の往復ビンタは厳しいと思っていただけに
これが事実であればホッと一安心。
中間でも強く追えているようなので、ここでどのくらいのレースが
出来るのか、大いに注目してみたいところです。
個人的にはチャンスあり、だと思っていますが・・・


この時期にこんなに苦戦しているとは・・・という気もしますが(笑)
まぁそれでも例年に比べればかなりマシ。
今週の結果次第ではさらに期待度が上昇するわけで、
春を楽しむためにも、思いっきり応援したいと思います(^^)g

フェブラリーS(前哨戦評価1)  担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)出走馬の過去のレースを振り返りつつ
内容について見直してみたいと思います。

【JBCクラシック】


内から先手を取ったホッコータルマエが逃げる展開。
2周目の3コーナー手前でペースがグッと上がり、
後続が引き離されていく中、外を追走したワンダーアキュートが
迫りますが最後のコーナーリングでさらに突き放されてしまい、
万事休す。ホッコータルマエはまさに磐石の内容での完勝。
ちょっと隙が見つからないですね。
ワンダーアキュートは相変わらずの不器用さが出てしまいましたが
それ以上に伸び脚で差をつけられてはどうしようもありませんでした。

【帝王賞】


ワンダーアキュートがレースを引っ張る展開。
内を追走したローマンレジェンドは直線に入ってまるで推進力が
感じられない走りでズルズル後退。
外を被せて進出したホッコータルマエ、その内をニホンピロアワーズが
並んでワンダーアキュートを追いかけ、かわしての一騎打ち。
脚色、手応え、力強さ、全てにおいてホッコータルマエが一枚上手。
横綱相撲で完勝。

【マイルチャンピオンシップ南部杯】


先手を取ったエスポワールシチーのすぐ後ろの外をホッコータルマエが追走。
4コーナー手前でペースを上げ、スムーズなコーナーリングで
後続を突き放してエスポワールシチーが独走態勢。
ホッコータルマエは少し膨らんで追いかけたことで前に離され、
懸命に追いすがりますが、パサパサの馬場もあって
最後に迫るところまで精一杯。

【みやこS】


離して逃げた2頭が苦しくなって止まったところをかわして
ブライトラインが早めに先頭に立って直線へ。
タイミング良く抜け出したことで隊列は長くなって
後方から追いかけたグランドシチー、ケイアイレオーネは
まったく届くことなく完敗の内容。
ブライトラインは一定のリズムを刻み続けたことは
評価出来ますが、競り合いになっての一押しが
利かない感じ。なんとか凌ぎ切りましたが、
上位馬相手だと・・・

【武蔵野S】


前が一団となって4コーナーから直線へ。
好位を追走していたベルシャザールは馬群の中に閉じ込められ、
前が壁になっているところから出すところを探り、
少しバラけた隙を突いて馬群を割って進出。
馬格もパワーもある上に精神的にも強い、というのは大きなプラスポイント。
前脚の掻き込みが力強く、急加速が利くのも好感。
前から伸びる上位馬相手にどこまで出来るか楽しみです。
外から正攻法で伸びてきたアドマイヤロイヤルは
回転が速い脚で急加速が利く点は評価出来ますが
一完歩の伸びでベルシャザールに及ばず完敗。
ベストウォーリアはベルシャザールの後から遅れて
伸びてきましたが、時すでに遅し。
重心の低い走りは東京向きだと思いますが・・・

【JCD】


エスポワールシチーが淡々とペースを緩めずに
引っ張ったため、前の消耗度が高くなったレース。
前につけて抜け出したホッコータルマエは
強いレース内容を見せましたが、後方で知らん顔
していたベルシャザール、ワンダーアキュートの
末脚に屈して3着。幸騎手の踊りっぷりも
推進力のプラスになった感はないような・・・(爆)
末脚の伸び自体はワンダーアキュートの方が
上回って見えましたが、ワンテンポ遅れるのが
この馬の個性?

続きます。

フェブラリーS(馬体について2)  担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)出走馬の馬体について、第2弾です。

【ゴールスキー】
(11東京新聞杯)
ゴールスキー11東京新聞杯
(11読売MC)
ゴールスキー11読売MC
(フェブラリーS)
ゴールスキー14FEB
間が空いた写真なので状態の変化などはわかりませんが
年齢を重ねても衰えが感じられない引き締まった馬体を維持。
クビ差しから上半身へのラインは以前よりしっかり
しており、シルエットに崩れがない点は評価出来そう。
前走の消耗も感じられず、かなり良い出来で出走出来そうです。

【ブライトライン】
(13JCD)
ブライトライン13JCD
(根岸S)
ブライトライン14根岸S
(フェブラリーS)
ブライトライン14FEB
下半身は丸みを帯びて腿もしっかりと引き上がり、
昨秋よりもむしろ出来は上。
皮膚感の緩みもなくなり、体調面にも問題はなさそうです。
短めの距離を使ったことで少し寸が詰まった感じに
なっており、耳を開いている点、表情からも
気性的にちょっと不安があるかも。速い流れに乗れたら
出来自体は非常に良いので力は十分に発揮出来そう。


【シルクフォーチュン】
(13スプリンターズS)
シルクフォーチュン13スプリンターズ
(根岸S)
シルクフォーチュン14根岸S
(フェブラリーS)
シルクフォーチュン14FEB
年齢を重ねても力感のある馬体を維持。
今回は少しふっくらさせた分、筋肉も丸みを帯びて
充実傾向。特に下半身は良化している感じです。
少し余裕残し気味なので、最後はしっかり追って
おきたいところ。衰えはまったく感じられず
良い状態をキープ。

【ノーザンリバー】
(11皐月賞)
ノーザンリバー11皐月賞
(フェブラリーS)
ノーザンリバー14FEB
かなり大きく間隔が空いているので比較には
なりますが、全体的な体型は3歳時点から
大きな変化はない様子。
少し後肢が突っ張り気味に見えるのも元々の
体型と見て良さそうです。
ハリがあって状態自体は良さそうですが
クビが高いシルエットで本質的には東京で
パフォーマンスを上げるタイプではなさそう。


※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

フェブラリーS(馬体について1)   担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)出走予定馬の馬体について
見ていきたいと思います。

【ホッコータルマエ】
(13東海S)
ホッコータルマエ13東海S
(13JCD)
ホッコータルマエ13JCD
(フェブラリーS)
ホッコータルマエ14FEB
このクラスの馬にしては珍しいほど出走過多気味に
使われている分、緩みはまったく感じられません。
逆に心配される消耗に関してもどうやら問題なく、
上半身の力感はむしろ昨秋以上。
腿も引き上げられて充実しており、出来は万全と
言って良さそうです。立ち姿のバランスも良く
完成してきた雰囲気。

【ベルシャザール】
(11菊花賞)
ベルシャザール11菊花賞
(13JCD)
ベルシャザール13JCD
(フェブラリーS)
ベルシャザール14FEB
相変わらずの松国仕様(爆)
今回は中間でさらに馬体増になっているということで
少し腹回りに余裕が感じられますが、緩い感じはなく
最後にしっかり追えれば仕上がりそうです。
前後の筋肉もしっかり維持出来ており、
リフレッシュ効果で上半身のハリなど上昇が見込めそう。
かなり良い出来でレースに臨めそうです。

【アドマイヤロイヤル】
(12平安S)
アドマイヤロイヤル12平安S
(13プロキオンS)
アドマイヤロイヤル13プロキオン
(フェブラリーS)
アドマイヤロイヤル14FEB
上半身の骨格がしっかりしており、心肺機能が
高そうなバランスの取れた馬体。
太いクビ差しをしっかりと支えており、
この馬なりに出来はほぼ万全。気性的にキツイ面が
感じられるので本質的には1ハロン長いかも。

【グランドシチー】
(13JCD)
グランドシチー13JCD
(東海S)
グランドシチー14東海S
(フェブラリーS)
グランドシチー14FEB
少し彎膝気味で見栄えはしませんが、体をしっかりと
支えており問題はなし。前後にみっしりと筋肉がついて
力感は十分。今回は少し腹回りに余裕が感じられますが
出来自体は落ちておらず、最後にしっかり追えれば
良い状態を維持してレースに臨めそうです。

【ワンダーアキュート】
(13フェブラリーS)
ワンダーアキュート13FEB
(13JCD)
ワンダーアキュート13JCD
(フェブラリーS)
ワンダーアキュート14FEB
洗い立てで撮影をするので、毛ツヤは微妙に見えますが
体調に問題はなさそうです。
年齢的に枯れて見えるのは仕方ないところですが
少し肉付きが薄く、究極に仕上がっているか、
消耗が出ているかのギリギリラインという雰囲気。
バランスも崩れておらず、表情も凛々しいだけに
良い状態だと思いますが・・・。
後右脚の蹄のカバー?は気になるところ。

【ニホンピロアワーズ】
(13JCD)
ニホンピロアワーズ13JCD
(東海S)
ニホンピロアワーズ14東海S
(フェブラリーS)
ニホンピロアワーズ14FEB
少し後肢が突っ張った立ち姿になっていますが
彎膝気味の前脚の影響もあり、元々の体型で問題はなし。
以前に比べると上半身の厚みが足りなくなっている
感じがありますが、下半身の筋肉は維持出来ており
全体的な出来は悪くないと思われます。
JCD以降に2走を挟んだことで、上積みは見込めず
出来自体は少し下降線気味になっているかも。

【ベストウォーリア】
※(カジノドライヴ09フェブラリーS)
カジノドライヴ09FEB
(フェブラリーS)
ベストウォーリア14FEB
比較写真がないので同じAPインディの系統の活躍馬
カジノドライヴの写真を載せてみました。
父自体は違うので直接比較は出来ませんが、
カジノドライヴに比べて非常に筋肉質でガッチリした馬体。
馬体の伸びやかさ、という面では少し足りないものの
下半身の充実度などはこの馬の方がかなり上。
力感が走りに活かせるようになれば今後が楽しみです。
今回は腹回りも絞り込まれて、現状の力を十分に
発揮出来る出来で臨めそう。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

フェブラリーS(距離実績について)  担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)について、もう少し条件を見ておきたいと思います。

展開分析でふれたとおり、東京D1600mは意外なまでにスタミナを
必要とするレースだと考えられます。

特にGⅠクラスとなると相当厳しいレースになることが想定されるわけで
過去の上位馬についても、それ以前の戦績をチェックしてみると・・・

1700m以上で勝利
グレープブランデー
テスタマッタ
シルクフォーチュン(未勝利戦)
ワンダーアキュート
トランセンド
フリオーソ
バーディバーディ
サクセスブロッケン
テスタマッタ
エスポワールシチー
カジノドライヴ
カネヒキリ
ヴァーミリアン
ブルーコンコルド
ワイルドワンダー
サンライズバッカス
ビッググラス
ユートピア
ヒシアトラス
アドマイヤドン
サイレントディール(芝)
スターリングローズ

1700m以上で複勝圏
シーキングザダイヤ
メイショウボーラー(芝)

04年以降に複勝圏に入った馬は全て1700m以上のレースで
実績がありました。
昨年の上位3頭も完全に条件を満たしています。
少なくとも短距離向きの馬は厳しい、と考えて良さそうですね。

今年の出走予定馬について、過去の実績をチェックしてみました。

1700m以上で勝利
アドマイヤロイヤル(芝未勝利戦、ダートでは1600mまで)
グランドシチー
ケイアイレオーネ
ゴールスキー
シルクフォーチュン(未勝利戦)
ソロル
ニホンピロアワーズ
ブライトライン
ベルシャザール
ホッコータルマエ
ワンダーアキュート

※コパノリッキー
※ダブルスター
※ナイトフッド(芝、ダートは複勝圏まで)
※レーザーバレット

1700m以上で複勝圏
ベストウォーリア

1600mで勝利
ダノンカモン
エーシントップ(芝、ダートでは1400mまで)
ノーザンリバー(芝、ダートは1400mまで)

1600mで複勝圏

1600mで実績なし
ドリームバレンチノ

※→除外予定馬

有力視されそうな馬に関してはほぼ問題なし。
この条件で絞り込む、というわけにはいかない感じですね。
ドリームバレンチノが根岸Sを勝つようなら少し人気を
吸い取ってくれたかもしれませんが・・・(爆)

距離実績、年齢、格などである程度のライン引きは出来そうですね。
改めて整理した上で内容を見ていきたいと思います。

子供、子供っぽい、子供らしい・・・   担【けん♂】

『日本語大賞』小学4年の作品が話題―「お母さん、ぼくがいるよ。」
記事及び作品は→ココ

かなり話題になったのですでにご存じの方も多いかと思います。

いやね。いい話なんですよ。それはもう間違いないと思うんですけど。

小学4年生の文章としてはなんか違和感MAX。
文章の書き出しも技巧が凝らされているし、
表現もところどころ大人っぽ杉。
・帰宅した
・日常がもどってきた
・提案を思いついた


うーん、書ける子もいるのかもしれないけれど、
なんか小説っぽくて・・・

いちもくさん、てきとう、かわりに、こくなった、

なんかは平仮名で書いていながら

お惣菜、気が付いた、匂い、

といった小学4年生では習ってない漢字、表現が混ぜこぜになっていて、
砂浜を裸足で歩いていたらガラスを踏んでしまったような気分になります。

みそ汁の味がヘン・・・ここでカタカナを使いますか、そうですか、
上手いなぁ・・・
最後もあえて「ぼくがいるよ」を繰り返すなんて
無意識にやっているとしたら逆にちょっと怖いかも。

なんだろうなぁ。
「赤ちゃんと僕」を読んだときと同じような感覚。
大人から見た理想の良い子を描き出したために
逆に子供らしくなくて現実離れしてしまったような。
※気持ち悪くなってしまい最後まで読めなかったので
 もしかしたら素晴らしい漫画なのかもしれません。
 あくまで個人的な偏見です。すいません(>_<))

とってもいい話なので素直に感動したいのに。
うがった見方をしてしまう私が悪いのか、それとも・・・。

フェブラリーS(好走条件について)  担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)の出走予定馬について
おおよそのクラス分けをしてみました。

★中央GⅠ勝ち(Aクラス)
ニホンピロアワーズ
ベルシャザール

★中央GⅠ好走、中央重賞勝ち(B1クラス)
アドマイヤロイヤル
グランドシチー
ケイアイレオーネ
ゴールスキー
シルクフォーチュン
ノーザンリバー
ブライトライン

★地方GⅠ勝ち(B2クラス)
ホッコータルマエ
ワンダーアキュート

★中央重賞好走、中央OP勝ち、地方重賞勝ち、3歳重賞勝ち(C1クラス)
エーシントップ
ソロル
ダノンカモン
ドリームバレンチノ(芝重賞勝ちあり)
ベストウォーリア

★地方OP勝ち(D1クラス)

★中央OP勝ちなし(D2クラス)


※便宜上B、DクラスをB1、B2といった形で分けましたが、
 B1>B2という意味ではなく、同じBでも路線が違う、というイメージです。

ダートの世界は・・・というと語弊があるかもしれませんが(^^;
クラスの差の壁というのは意外に厚い印象。

クラスの差を飛び越えるためには・・・
・近走で連勝するなど、調子を上げてきている
・好走してきている上に仕上がりが非常に良さそう
・年齢的に成長が見込める(4歳馬)


こういった条件が必要だと考えられ、ある日突然壁を破る、
というのはなかなかなさそうな感じです。

過去のフェブラリーSの勝ち馬の戦績を見てみると

13年 グレープブランデー 中央重賞(B1)→本番◎
12年 テスタマッタ 中央重賞(B1)→本番◎
11年 トランセンド 中央重賞(B1)→JCD(A)→本番◎
10年 エスポワールシチー 地方GⅠ(B2)→JCD(A)→本番◎
09年 サクセスブロッケン 地方GⅠ(B2)→本番◎
08年 ヴァーミリアン 地方GⅠ(B2)→JCD(A)→本番◎
07年 サンライズバッカス 中央重賞(B1)→本番◎
06年 カネヒキリ 地方GⅠ(B2)→JCD(A)→本番◎
05年 メイショウボーラー 中央重賞(B1)→本番◎
04年 アドマイヤドン 地方GⅠ(B2)→JCD好走(B1)→本番◎

一足飛びにCからAへ、ということは考えにくく、過去の勝ち馬も
全てBクラス以上の戦績となっていました。

中央重賞勝ちのある馬(B1)については重賞勝利から間隔が空いているのは
問題ありませんが、直前の重賞でも好走しているのが最低条件
調子を崩しているところからの急な復活は期待薄だと思われます。
B2(地方GⅠ)での勝利経験も重要視出来そう。
ホッコータルマエ、ワンダーアキュートは中央での重賞勝ちもあり、
近走の内容からしても十分に可能性がある実績だと評価して良さそうです。

今回のクラス分けで見ても、Aクラス入り出来るとしたらBクラスまでの馬
ということになると思われます。
これは過去のJCDでも共通しているパターンでしたが、
12年のJCDでは初めて中央重賞勝ちがなかったニホンピロアワーズが
勝ってしまったわけで例外があり得ないわけではありません。

中央の重賞を勝って本番を制したサンライズバッカス、メイショウボーラーの
共通点は・・・東京の重賞を勝っていること。
12年のテスタマッタは東京で重賞勝ちこそありませんでしたが
フェブラリーS2着の実績がありました。
昨年のグレープブランデーはユニコーンS2着があったものの、
古馬東京重賞への出走経験がありませんでした。
改装された中京で行われた東海Sを直前で制しており、
この辺りとのリンクもあるのかもしれません。
例が少ないだけに、これが必要条件になるかは微妙ですが、
特殊な構造のコースだけに、東京(中京)巧者であることは重要視出来そうです。

今回のB1クラスのメンバーの東京での重賞成績を見てみると

★東京(中京)重賞勝ち、フェブラリーS好走
ゴールスキー(根岸S)
シルクフォーチュン(フェブラリーS2着)

★東京(中京)重賞好走、東京3歳重賞勝ち
アドマイヤロイヤル(武蔵野S2着)
グランドシチー(東海S2着)
ノーザンリバー(根岸S2着)

★東京コース勝利あり、東京3歳重賞好走
ケイアイレオーネ(ユニコーンS3着)
ブライトライン(1600万下)

★東京好走経験なし


ゴールスキー、シルクフォーチュンを除く5頭はちょっと実績不足。
ここで勝ち切るまでを期待するのは厳しそうです。
Aクラスの2頭、B2クラスの2頭を含めて・・・
この6頭までが1着候補になりそうかと。

フェブラリーS(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

過去のフェブラリーS(東京D1600m)の勝ち馬の馬体を並べてみました。

【グレープブランデー】
(13フェブラリーS)
グレープブランデー13FEB

【テスタマッタ】
(12フェブラリーS)
テスタマッタ12FEB

【トランセンド】
(11フェブラリーS)
トランセンド11フェブラリー

【エスポワールシチー】
(10フェブラリーS)
エスポワールシチー10フェブラリー

【サクセスブロッケン】
(09フェブラリーS)
サクセスブロッケン09FEB

【ヴァーミリアン】
(08フェブラリーS)
ヴァーミリアン08FEB

【サンライズバッカス】
(07フェブラリーS)
サンライズバッカス07FEB

【カネヒキリ】
(06フェブラリーS)
カネヒキリ06FEB

【メイショウボーラー】
(05フェブラリーS)
メイショウボーラー05FEB

【アドマイヤドン】
(04フェブラリーS)
アドマイヤドン04FEB

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

まるで系統の違う馬が並んでいますが、立ち姿のシルエットが
似てくるのが不思議です(^^)

前後のバランスが取れた馬も多いですが、どちらかと言えば
下半身に偏った体型。
お尻は大きく、丸くパンと張っており、瞬発力に優れた
形になっています。
後肢はしっかりと引きつけられ、真っ直ぐ立てているのも
ポイントだと思われます。

クビはスッと長く、上半身も力強くまとまっています。
胴はちょっと間延び加減の馬が多い感じ。
短距離系統の体型ではありません。

この時期にしては毛ツヤも滑らかで体調が良さそう。
冬毛でモッサリした感じにはなっていませんね(^^;

馬体の出来とは直接関係ありませんが、勝ち馬の写真が全て
競馬ブックに取り上げられていた
ことも結構大きなポイント。
少なくとも写真を載せていないような人気薄の馬は
勝っていないということになります。
それだけ実力、実績が問われるレースである、ということ。
ダート界の格については強く意識をしておきたいところです。

おおよその雰囲気を頭に入れて、今年の出走馬について
見ていきたいと思います。

フェブラリーS(各馬分析2)   担【けん♂】

フェブラリーS(東京D1600m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

シルクフォーチュン】牡8(栗東)ゴールドアリュール×(Alwuhush)
過去の38戦中、22回は最速の上がりを繰り出していますが
後方から一辺倒の脚質なので成績は不安定。
12年のフェブラリーSでは2着に飛び込んでおり、昨年も5着と健闘。
年齢を重ねても末脚に衰えはまったくなく、今回も展開と
タイミング次第という感じです。前でレースが出来る実力馬が多いだけに
難しいとは思いますが、前の消耗度が高い展開になれば・・・

グランドシチー】牡7(美浦)キングカメハメハ×(ブライアンズタイム)
中段、後方からの脚質で安定してキレる脚が使える馬ですが
上位レースではなかなか届き切らず、成績は不安定。
前走の東海Sでは2着に食い込んだものの、勝ち馬には2馬身差と
離されており、JCDでも差し優勢の展開で6着と届かず・・・
現状では上位馬との差を感じる内容になっています。
一発の魅力はあるタイプですが、同型の馬もいるだけに
余程タイミングと展開がハマらないと厳しい印象。

ノーザンリバー】牡6(栗東)アグネスタキオン×(Machiavellian)
アーリントンCを勝ち、クラシックにも挑んだ馬ですが
長期休養を挟んでの復帰以降はダートを中心に使われています。
これまでのダートでの勝利は1200mで2勝、1400mで3勝と
なっており、基本的に短距離向き。芝では1600mの実績があるので
スタミナには問題ないと思いますが、距離延長がプラスに働く
可能性は低そう。

アドマイヤロイヤル】牡7(栗東)キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
好位、中段からの脚質で昨夏にプロキオンSを勝って重賞馬の仲間入り。
昨秋の武蔵野Sでもベルシャザールに3/4馬身差に詰め寄る2着と
健闘しており、実績以上に評価出来る馬という印象。
勝ち味が遅く、相手なりに走る感じでしょうか。
東京D1600mでは(3-3-3-1)と非常に安定しており、
上位馬相手でもヒモ候補として押さえてみてもいいかもしれません。

ブライトライン】牡5(栗東)フジキセキ×(King of Kings)
昨春にダートに転向、3戦目にOPを勝つと昨秋には
みやこSで重賞勝ち。JCDでも4着と健闘し、前走の根岸Sでも
4着と非常に安定した成績をおさめています。
ここ2戦は差し優勢の展開の中で粘っており、能力的にも高く
評価して良さそう。力関係的に一線級には少し足りない印象ですが
他の馬の内容次第で粘り込みも・・・

ベストウォーリア】牡4(栗東) Majestic Warrior×(Mr.Greeley)
昨春の兵庫チャンピオンシップ2着のあと、ユニコーンSを制覇。
JDDでは5着に敗れたものの、武蔵野Sでは3着に食い込み、
年明けにはOP勝ちと古馬相手でも十分な好走を見せています。
東京D1600mでは2勝、3着1回と高い適性を見せており
新鋭として頑張って貰いたいところですが、上位馬相手のGⅠ
となると少し格不足かも。

ソロル】牡4(栗東)シンボリクリスエス×(サンデーサイレンス)
シンボリクリスエス産駒らしく、昨秋辺りから充実度を増しており
前走でOP勝ち。好位辺りからの脚質で末脚の伸びも良く
今後が楽しみですが、実績的にはかなり不足。
トップクラスとの対戦でどこまでやれるか試金石。

ケイアイレオーネ】牡4(栗東)Henny Hughes×(Marquetry)
ドバイ遠征から帰国後はユニコーンS、JDD、レパードSと
連続3着と好走しつつ上昇を見せ、+16kgと馬体を充実させて
シリウスSを制覇。ただし、次のみやこSでさらに+10kgと
今度は太目になって12着に敗れ、年明けの東海Sでは
馬体を絞ってきたものの、後方から伸びずに11着に敗れています。
血統的に気性に不安があるのでここ2戦の負けっぷりは心配。
後方からの脚質なのでハマらないと厳しい上に、同型の上位馬も
いるだけに余程タイミングや展開が向かないと厳しそう。