けいけん豊富な毎日

大阪杯回顧   担【けん♂】

海外挑戦を考える各陣営の方々がドバイでのジェンティルドンナの
衝撃の敗戦
をどのような思いで観ていたのでしょうか。
香港、凱旋門賞を見据える現時点の上位馬が集結した大阪杯が行われました。

予想通り、上位人気は1頭+4頭に極端に偏りました。
今回はあえて穴をあけるなら、という形でちょっと遊び心を入れた
予想にしてみましたが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着◎オルフェーヴル     1.59.0  上がり33.0
2着 ショウナンマイティ    1/2馬身
3着〇エイシンフラッシュ
4着×トウカイパラダイス
5着 ダークシャドウ
6着▲ヴィルシーナ

※全着順は→ココ

逃げ馬不在、というメンバー構成の中、内からハナを奪って行ったのは
なんとコパノジングー。
少し離れた2番手にトウカイパラダイス、続いて内にダークシャドウ、
外にヴィルシーナ。

アスカクリチャン、ローズキングダムが中段前。
その後にスマートギア。

中段後方にエイシンフラッシュ、テイエムアンコール。
集団の後方をオルフェーヴルが追走。

ヒットザターゲット、マッハヴェロシティに続いて
ショウナンマイティは後方2番手、最後方にタガノエルシコ。

12.6-11.4-12.7-12.2-12.6-12.2-11.6-11.3-10.9-11.5
前半1000m 61.5
後半1000m 57.5

過去の大阪杯の平均との比較
大阪杯グラフ

異常なダラダラペースだった12年を除く07~11年までの
平均ラップとの比較をしてみました。

前半のペースは明らかに緩め
本来、逃げる脚質ではない馬が先手を取った場合にはこういう
パターンになりがちです。

後半に入って急激に加速が続く展開
こういう急流勝負に向いた脚質、ということでトウカイパラダイス
指名してみたわけですが・・・上位馬に割って入る好走を
見せてくれたのは一応収穫としておきたいと思います。

外に出して捲り上げて行くオルフェーヴル
いつものことではありますが、他馬とは伸びとスピードが全然違いますね。
この馬らしいスムーズなレース運びで、直線外目から
前を追いかけます。

直線入り口で先頭はトウカイパラダイス。
内からダークシャドウが追いかけ、外からエイシンフラッシュ、
さらに外をオルフェーヴルが詰め寄る展開。

1テンポ遅れて大きく外に出したショウナンマイティ
凄い手応えで前に迫り、オルフェーヴルがエイシンフラッシュを
競り落としたところに突っ込んで・・・ゴールイン。

オルフェーヴルがまずは順調な滑り出しで大阪杯を制しました。

レース後のコメント

1着 オルフェーヴル(池添騎手)
断然人気でしたし、今年の初戦、結果を求められる中、僕自身もそう思って
いましたから、とにかくホッとしています。レースのことはゲートを出てから
考えようと思っていました。いいスタートを切った後、リズム良く走ってくれましたし、
馬の後ろにつけて、呼吸を整えながら我慢しました。後ろにショウナンマイティが
いるのは分かっていましたが、自分から前を捕まえないとと思っていましたから、
自分で動いて行きました。休み明けの分、この馬の割にモタモタするところはありました。
牧場、トレセンと順調に来ていましたし、今日はいい感じでした。パドックでは
イライラしていましたが、速い返し馬をすると落ち着いてくれました。
いいスタートを切れましたし、皆さんの求めるところに僕がいれたらと思います。
この馬のためにフランスへ行ってきます!


2着 ショウナンマイティ(浜中騎手)
一度使われて馬はよく落ち着いていました。今日は折り合い重視、
本当にいい脚を使ってくれました。1コーナーで少し掛かりかけましたが、
すぐに落ち着いてくれましたしね。前回のレースからしっかり修正出来ました


3着 エイシンフラッシュ(C・デムーロ騎手)
競馬が上手でコントロールしやすく、馬が4コーナーで行くことを分かっていました。
次の香港に向けて満点をあげられるくらいのいいレースが出来ました


4着 トウカイパラダイス(柴山騎手)
自分の競馬に徹しました。このメンバーでよく頑張ってくれました

5着 ダークシャドウ(戸崎騎手)
ポジションを取りに行った分、少し折り合いを欠いていました。
前の馬を追いかけて詰められませんでした。その分、伸びを欠きました。
でも雰囲気は良く、使われての変わり身を期待出来そうです


6着 ヴィルシーナ(内田博騎手)
いい感じだと思ったのですが、休み明けの分でしょうか。
こんな馬ではないと思います。ここを使って、次、走ってくれればと思います


これまで不振だった4枠から勝ち切ったオルフェーヴル
やはり能力面で一枚上手。
2着に飛び込んだショウナンマイティは3枠からでしたが、
前か後か極端な脚質の方が良さそう、という事前の考察どおりの
結果となりました(個人的には馬券を割られて泣きそうですが:爆)

展開に上手く乗ったトウカイパラダイスの好走は良かったと思いますが、
ヴィルシーナは・・・牡馬のトップクラス相手では厳しかった感じですね。
休養明けで馬体を増やしていたのは好感。次走に期待したいところです。

太目に見えたダークシャドウはまさかの▲10kg
休養明けの輸送競馬が堪えたのかもしれません。
一線級の馬でもこういう調整の難しさがあるので、
レース選択に関しては慎重に考えた方が良い、という例に
なってしまった印象です。
少し間をあけての調整が必要になるかも・・・。

強い馬が強いレースをした、という内容。
上位馬については十分に収穫はあったと思いますし、
先々が楽しみになりました(^^)g

ジェンティルドンナの敵討ち、まずは香港でのエイシンフラッシュの
好走に期待したいですね。
ルーラーシップと同じキングマンボ系、チャンスは十分にあると思います。
日本馬の連覇なるか?!注目です♪

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ドバイシーマクラシックを終えて  担【けん♂】

ジェンティルドンナは惜しい2着/ドバイシーマクラシック

31日2時20分(現地21時20分)、UAEドバイ・メイダン競馬場で行われた
ドバイシーマクラシック(GI・芝2410m・1着賞金300万USドル)に、
日本から桜花賞・オークス・秋華賞の牝馬3冠、ジャパンCを制して
2012年の年度代表馬に輝いたジェンティルドンナ(牝4、栗東・石坂正厩舎)と、
現地での前哨戦を一叩きして挑むトレイルブレイザー(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)の
2頭が出走した。

岩田康誠騎手を背に、11頭立ての8番枠からスタートしたジェンティルドンナは、
好スタートを決めて道中3番手の外目から運び、4コーナーもいい手応えで回って
最後の直線へ。直線半ば、2番手追走から先に抜け出したセントニコラスアビー
(牡6、愛・A.オブライエン厩舎)が内、ジェンティルドンナを外にして
2頭が後続を引き離しての追い比べとなるが、残り100mで振り切った
セントニコラスアビーを捕らえ切れず2着に敗れた

なお、武豊騎手騎乗のトレイルブレイザー(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)は、
道中5番手を追走するも直線に向いて伸びを欠き、最下位11着に敗れた。

ジェンティルドンナは、父ディープインパクト、母ドナブリーニ、母父Bertolini
という血統。昨年、ジャパンカップで2011年のクラシック3冠馬にして、
凱旋門賞2着馬のオルフェーヴルを破り、GI4勝を挙げた日本の新女傑の今年の初戦。
実績から現地でも堂々の1番人気に推されるなど、レース前から抜群の注目度を
集めての出走になったが、厳しいアウェー戦を改めて感じさせる2着に敗れ、
昨年の桜花賞から続いた連勝は5でストップとなった。

【岩田康誠騎手のコメント】
悔しいです。日本と違うゲートに戸惑い、出遅れてしまいました。
弾むように走っていたので、芝は問題なかった。最後も捕まえられると思ったのですが、
道中掛かっていた分、伸び切れませんでした。それでも世界と戦える手応えは
つかめましたし、次はもっと強いジェンティルを見せたいです。

【武豊騎手のコメント】
スタートもよく3コーナーまでは思い通りでしたが、そこから付いて
いけなくなってしまいました。コンディションでしょうか・・・。残念です。

(netkeiba.com)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うーん、本当に残念無念(T_T)

道中、外外を周らされた影響がどうかとは思いましたが。
掛かり気味だったということで直線前に力を使ってしまったのが
最後の伸びに影響したのかもしれませんが・・・
個人的には欧州馬の底力をまたもや観せられたような気がしました。

ディープインパクトが凱旋門賞で後方から追い抜かれたのも衝撃でしたが、
昨年のオルフェーヴルもあれだけ完璧に抜け出しながらも追いつかれて、
追い抜かれてしまう・・・。

今回のジェンティルドンナも追いつきそうで追いつけない・・・
タフというか、スピードの維持力最後のもう一伸び
一味違うというか・・・

日本でならあっさりと突き抜ける、もしくは一旦前に出たら
誰もついて来れない、という展開が確信出来るレースでも
欧州のトップクラス相手だとどうも勝手が違う気がします。

言い方は変かもしれませんが、違和感を感じてしまうんですよね。
自分が今まで観てきた競馬の常識ではあり得ないような展開&結末。
あれ?おかしい、なんでこうなるの?

極端な言い方かもしれませんが、
キレに特化しようとする日本の競馬の目指す方向と
タフな脚を延々と使うことを目指す欧州の競馬の質の違いなのかもしれない
と個人的には感じました。

仮にセントニコラスアビーがJCに参戦してもジェンティルドンナが
あっさり勝つ・・・ような気がします(個人的な考えです)
でも、凱旋門賞やキングジョージSでは・・・わからない、
そんな感じでしょうか。

セントニコラスアビーは欧州でもトップクラスの馬ではありますが、
決してトップの馬ではありません。
さらに強力で欧州競馬に特化した怪物たちが凱旋門賞では
待ち受けているわけで、ジェンティルドンナ及び、その陣営にとっては
本当に良い経験になったのではないでしょうか。

まずは無事に帰国して、秋の開花に向けて頑張っていって
貰いたいものですね(^^)g

大阪杯最終予想  担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)についてまとめていきたいと思います。

週の半ば・・・というか週頭にメンバーを見渡した時点で
おおよその予想が決まってしまっていた感がありますが(爆)
改めて整理。

スローからのロングスパート合戦。
内枠不利で中型馬優勢。
脚質は前優勢の展開になりそうです。

有力視される馬が内目の枠に入り、絡め取られる可能性も考えつつ、
ちょっと狙ってみたいと思います。

これまでの考察
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感&有力馬整理→ココ
馬体について→ココ
力関係整理→ココ
枠順別実績→ココ
斤量負担分析→ココ
展開想定→ココ

オルフェーヴルは凱旋門賞に向けての第一歩。
エイシンフラッシュは次走が香港でGⅠ挑戦。
ショウナンマイティは安田記念を視野に入れているようです。
ヴィルシーナはヴィクトリアマイルで念願の初GⅠ制覇を
狙いたいところ。

このレースで勝つことも重要ながら、有力馬はそれぞれ
先のレースを見据えてのレース。
当然、仕上げも完全ではなく、余裕を残した形になると思われます。

もちろん、力関係を考えると簡単には転ばないとは思いますが
隙を突ける馬がいるのかどうか・・・

今回の予想
◎オルフェーヴル
〇エイシンフラッシュ
▲ヴィルシーナ
×トウカイパラダイス

う、狙い過ぎ?(爆)

全部勝つ!という宣言をしているオルフェーヴル陣営にとっては
始動戦とはいえ、取りこぼしは許されないレース。
今年一年の計画の第一歩としてここはしっかりと自分の走りをして
先々に希望と期待を繋げていきたいところです。

エイシンフラッシュの出来は非常に良く見えました。
休養明けが良い馬ではありませんが、内回りコースで
力を出せればオルフェーヴルに迫るものは持っている馬かもしれません。
次走の香港を狙うためにも、ここはしっかりと適性を
示しておきたいところです。

ヴィルシーナは少し太目かもしれませんが、出来自体は
良さそうに見えました。
今回は積極的な競馬が出来そうな分、牡馬の一線級相手でも
対抗出来そうです。
ここでどこまでやれるかは今後の出走に大きく影響しそう・・。
期待したいですね。

あえて・・・穴候補を組み入れるとしたら、前で競馬が出来る
トウカイパラダイスになりそう。
今回は逃げ馬不在でペースが落ち着きそうなので
スローからの急流勝負に持ち込めればしぶといレースが出来るかも。

オッズ的には普通に買えばカッチコチの馬券になりそうなので
こういうときこそちょっと楽しんでみたいと思います(^^)g

大阪杯(展開想定)  担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)の枠順が決まったところで
ざっと展開を考えてみたいと思います。

枠順による有利不利があるレース、という考察をしたわけですが、
厳しいと考えられる内目の枠にショウナンマイティ、ダークシャドウ、
オルフェーヴルが入ってしまいました(爆)

死に枠の1枠にはコパノジングー、GⅠクラスでも3着までが
精一杯という2枠にスマートギア。

3枠からはメイショウサムソンが勝っていますが、相手関係を考えると
圧倒的に上位じゃないと・・・連下までになりそう。

4枠からは連対した馬がいないという過去データ。
オルフェーヴルが過去の呪縛を打ち破れるか注目ですね。

さらにヴィルシーナが大外の14番。
少頭数になりがちなレースで年によって出走頭数が違うので
一概には言えませんが、01年以降は12~16番からは
勝ち馬が出ていません。
14番からは・・・これまでのところ複勝圏に入った馬はゼロ(涙)
15番から3着に入った馬がいるので、好走の可能性はあると思いますが
割引が必要になりそうです。

メンバーを見渡して・・・典型的な逃げ馬は不在。
枠順からするとトウカイパラダイス、もしくは大外からヴィルシーナが
押して行く形になるかもしれません。
スタート直後は少し様子を見ながら譲り合いみたいな形
なるかもしれませんね。

最内のコパノジングーが大きく下げて後方へ。
スマートギアも本来は後方からの馬ですが、松山騎手に乗り代わってからは
好位につけて行くこともあるわけで、今回もスタート次第。
距離延長になるのでひとまずあまり下げない想定。

ショウナンマイティは今回は掛からないことがテーマ。
ソロッと出して後方からになりそうです。

ダークシャドウは戸崎騎手が初騎乗。
積極性の高い騎手、という印象なのでこの枠からなら
あまり下げずに好位の後辺りへ。

オルフェーヴルも落ち着いてレースが出来るかどうかが課題。
スタートは後方で構えたいところ。

エイシンフラッシュはデムーロ弟騎手。
兄からは掛かりやすい点を注意されているようなので
あまり積極的に出す形は避けてきそうです。
内の有力馬を見ながら中段前くらい。

テイエムアンコールは復帰以降は前につけてもついて行けない感じ。
今回も後方からになりそうです。

アスカクリチャンはバルジュー騎手。
前に行く馬が少ない点も考慮して好位の前辺りへ。

ヒットザターゲットは中段後方待機。

マッハヴェロシティも下げて後方へ。

タガノエルシコは後方一辺倒の脚質。

ローズキングダムは川田騎手・・・下げる馬が多いので
外のヴィルシーナに合わせて前に押して好位辺りへ。

スタート直後のおおよその位置取り
大阪杯展開

昨年ほどではないと思われますが、おそらくはスロー気味のレースに
なりそうです。
一旦形が決まってからはそれなりに流れそう。
後半に長く脚を使う展開で、かなりの機動力がないと
捲り上げていくのは難しく、ためて脚を使うタイプには厳しい
レースになりそうです。

大阪杯(斤量負担分析)   担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)についてもう少し見ておきたいと思います。

実質斤量負担
大阪杯斤量負担

基本的には中型馬が優勢。
実質斤量負担で11.0~11.5%のゾーンの馬が中心。
ショウナンマイティ、トウカイパラダイスは500kgを
超えている点で微妙ですが、斤量との兼ね合いだと
期待出来そうな馬に入ってくると思われます。

11%台後半のゾーンはヒモ候補。
エイシンフラッシュは58kgと斤量が重いのが少し
響いてしまうかもしれません。

12%台前半は重賞実績馬もしくは内回り巧者に
限られてくる感じ。
このレースを勝っているテイエムアンコールは
復活があれば面白いですが・・・さすがに年齢的に厳しそうです。

ヴィルシーナは馬体重の面で厳しいですが、休養明けで
おそらく馬体増で出てくると思われます。
秋華賞の実績を考えると内回り巧者・・・の枠に入れても
いいかもしれません。

12.5%を超えると厳しくなりますが、オルフェーヴルは
実績的にも規格外。
斤量に対する耐性が高いステイゴールド産駒ですし、
気にする必要はなさそうです。

500kgを大きく超えている馬はヒモ候補。
ダークシャドウは太目になりそうな面も含めて
勝ち切るまでは・・・

※2日ばかり寝ていないので一旦一眠りしてから
 改めてまとめていきたいと思います(*+_+)ノ・・・ネ・・ネムゥ・・・・・

大阪杯(枠順別実績)  担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)について見てみたいと思います。

枠順、馬番別実績(01年~)】
大阪杯枠順

パッと見でわかるとおり、極端なまでに外枠優勢。
というか、中枠>外枠>内枠という感じでしょうか。

1枠から2着に入った馬・・・というと02年のエアシャカールまで
遡ることになります。13年間で他に複勝圏に来た馬がいない
というのは確率的に考えてもかなりの偏り。
ひとまず死に枠、と見て良さそうですね。

2枠から勝った馬・・・というのも01年のトーホウドリームまで
遡らないとならないわけで、かなり厳しいと考えた方が良さそう。
2枠から3着に入ったのは昨年のトーセンジョーダン、そして
09年のカワカミプリンセス。
どちらもGⅠ馬なわけで、かなりの力量があってやっと・・・という
状況だと考えると相当な割引が必要になりそうです。

3枠から勝ったのは実績で抜け過ぎていたメイショウサムソン。
出来に不安は感じられましたが、相手関係が・・・(爆)

3枠から2着に入っていたのは先ほど挙げたエアシャカール、
それに03年、04年と連続で好走した逃げ馬のマグナーテン。
あとは重馬場で踏ん張った06年のマッキーバッハ。
適性が高いリピーター、馬場適性などちょっと特殊要因が絡んでいる印象です。

ここ5年は1~4枠から連対圏に入った馬はおらず
極端なまでの偏りを示しているわけで、枠順に関しては
かなり重要視出来そうですね。

・・・実績馬が全て内枠に入ったらどうしよう?!(笑)

ざっと見た印象では内に入った場合は、前か後ろか極端な脚質の方が
良さそうな感じです。特に後方からになる場合ははっきりと実力上位
であることが条件になりそうです。

大阪杯はフルゲートになることがほとんどなく、平均しておよそ
12頭立て程度になりがちです。
ということで馬番別の実績を見てみると、あまり極端に外の馬は
微妙な成績。昨年は11番のショウナンマイティが勝っていますが
基本的には二桁の馬番の馬も割り引いた方が良さそうです。

5~9番辺りの馬が好成績。
特に8番が優秀ですが(笑)これはあまり気にしなくていいかも(^^;

大阪杯(力関係整理)  担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)の考察に戻ります。

今回の上位実績馬はある程度ですが、これまでにも対戦を
繰り返してきたメンバーがメイン。

過去の対戦内容からおおよその力関係を探ってみたいと思います。

まずは・・・遡って11年の大阪杯。
2着のダークシャドウと3着エイシンフラッシュの差はクビ。
実績的に大きくリードしていたエイシンフラッシュが59kgを背負って
休養明けだったのに対し、ダークシャドウは順調に使われて57kgの
斤量だったことを考え合わせると、この時点ではやはりエイシンフラッシュの方が
実力的に上位評価出来そう。

この年の宝塚記念でもブエナビスタに迫る3着と力を見せており、
阪神内回りでもエイシンフラッシュは十分に高く評価出来る馬だと思われます。

11年の天皇賞秋ではダークシャドウが2着、エイシンフラッシュが6着に
終わっていますが、順調に使われていたのと休養明けの差、
というだけでなく、レース展開も前につけたエイシンフラッシュに
大きく負荷が掛かっていたことを考えると・・・力の差が逆転したとは
言い難い印象。

昨秋のレースでは天皇賞秋ではエイシンフラッシュが勝ち、
ダークシャドウが4着。
しかし、バッチバチに仕上げてしまったエイシンフラッシュが
JCで9着に沈んでしまったために、ダークシャドウは4着ながら再び先着。

有馬記念では同じような位置からエイシンフラッシュが4着、
ダークシャドウは脚色で少し及ばず6着に敗れているわけで、
内回りコースでの実力はエイシンフラッシュが変わらず上位評価
直線が長いコースの場合はエイシンフラッシュの出来次第、
という感じでしょうか。
比較的安定して力を出せる、という面ではダークシャドウが
一歩リードですが、最高値の比べ合いだと見劣る面がありそうです。

ちなみに・・・オルフェーヴルとの対戦ではエイシンフラッシュが
先着できたことはありません。
ガチンコでぶつかった11年の有馬記念では3/4馬身差で
1着、2着と惜しい競馬をしており、2kgの斤量差があったことを考えると、
意外に差がないのかも・・・とも思いますが、力量では少し
見劣ることは否めないかと。

オルフェーヴル≧エイシンフラッシュ>ダークシャドウ

安定して力を出せる、という面ではショウナンマイティも評価出来ますが
11年の鳴尾記念ではレッドデイヴィス、昨年の大阪城Sでは
ミッキーパンプキンに敗れるといった詰めの甘さがある点には
注意したいところ。
昨年の大阪杯を制していますが、超絶スローの内容だったことを
考えると額面どおりの評価は微妙。

昨年の宝塚記念ではオルフェーヴル同様後方から突っ込んで
3着と健闘していますが、脚色でも負けており、少なくとも実力的には
オルフェーヴルの方が上位評価出来ると思われます。

このレースではエイシンフラッシュが6着に敗れていますが、
ドバイからの遠征帰り初戦、という点を考えると力関係の評価は
まだ出来ない状況だと思われます。

強い馬だとは思いますが、展開に左右される面が大きく、
戦ってきた相手関係(相手の状態)を考えると・・・過大評価は
危険かもしれません。

オルフェーヴル>ショウナンマイティ

評価が難しいのがヴィルシーナ
同期のライバル(といっても一度も先着できていませんが:爆)
ジェンティルドンナが4kgの斤量差をもってJCで
オルフェーヴルをハナ差で破っていることを考えると
今回もオルフェーヴル、エイシンフラッシュとは4kg差、
ショウナンマイティと3kg差、ダークシャドウと2kg差という
微妙な斤量差が意外に響いてくるかもしれません。

秋華賞ではジェンティルドンナとハナ差の2着。
内回りコースで先行力を活かせれば、末脚のある馬相手でも
好走の可能性がある、と考えると牡馬の上位馬相手でも
十分に割って入る可能性がありそうです。

オルフェーヴル≧(≒)ジェンティルドンナ>ヴィルシーナ

ざっと力関係を整理すると・・・

オルフェーヴル≧エイシンフラッシュ>ヴィルシーナ≒ダークシャドウ
≧ショウナンマイティ


こんな感じでしょうか。
格下相手の取りこぼしが少ない分、ダークシャドウを少し上の評価にしてみました。

エイシンフラッシュは苦手な休養明けながら今回は馬体の出来が
非常に良く見えたのに対し、ダークシャドウ、ショウナンマイティが
微妙に見えた点を考え合わせると・・・なんとなく頭が整理された
気がします(妄想かもしれません^^;)

ドバイワールドC展望part2  担【けん♂】

ドバイワールドCの展望、第2弾です。

ドバイシーマクラシック(メイダン芝2410m)

ここには日本から2頭が参戦。

ジェンティルドンナはどうやら1番人気に支持されることになりそう。
牝馬3冠、というだけでなくJCでオルフェーヴルを破った、
という点が高く評価されているようです。
ドバイの場合、ぶっつけ本番になると輸送の影響が出やすく、
地元に長期滞在すると、今度は日本と違う暑く乾燥した気候に
肺がやられてしまう(鼻出血)、という非常に難しい問題があるわけで、
ジェンティルドンナはまず無事に輸送の影響から立ち直っていることに
期待したいですね。

逆に長期滞在となっているトレイルブレイザーは体調が心配。
前走はAWに挑戦し、ハンターズライトに15馬身以上離される
10着と大敗。今回は芝に戻してきたので適性には問題ないにしろ、
状態がどうなのか、気になるところです。

欧州の実績馬セントニコラスアビーは昨年の2着馬。
その前のレースでBCターフを制しており、昨春には
コロネーションCを勝つなど、勢いに乗っていた印象です。
ただし・・・その後は微妙な成績続き。
凱旋門賞の11着は仕方ないにしろ、キングジョージS、
英インターナショナルS、愛チャンピオンS、BCターフと全て3着止まり・・・。
上位実績馬の1頭に違いはないものの、一線級という評価ではない
感じになっているだけに、復活なるか注目したいところです。

11年の凱旋門賞で2着に入り注目されたシャレータ
昨秋にヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞とGⅠを連勝。
牝馬同士、という意味ではジェンティルドンナとの対決が興味深いですが、
昨年の凱旋門賞では9着、前走のBCターフでも5着に敗れており、
状態が気になるところです。休養を挟んで復活していれば
要注意の1頭になりそう。

11年にはメルボルンC、香港ヴァーズを勝っているデュナダンも強豪ですが、
連覇を狙った昨秋はメルボルンCで14着と大敗。
香港ヴァーズも5着と振るわなかっただけに、調子の面では微妙です。
輸送慣れしている点では優位ですが、果たして・・・

11頭立てと少頭数気味。
ライバルの勢いが感じられない(失礼^^;)感じもあるので
ジェンティルドンナは正に自分との戦い、という感じになりそうです。
ステイゴールド、ハーツクライに続く栄冠を勝ち取って
貰いたいですね(^^)g

ドバイデューティーフリー(メイダン芝1800m)

こちらは大混戦の模様。

実績は不足気味ながらメイダンで3戦2勝と勢いに乗っている
トレードストームが1番人気に支持されそう。
並ぶくらいのところに豪州でGⅠを5勝しているオーシャンパーク
続いて香港Cで2着に入っていたジオフラ
GⅠ3勝馬のリトルマイク、メイダンで3連勝中のサージャーなどが
注目を集めそうです。

実績的に本来は期待したいのは史上初の南アフリカで牝馬3冠
成し遂げたイググなんですが・・・馬の疫病が南アフリカで流行して
しまったがために、トータルで半年近い検疫を強いられてしまったわけで、
どうやら体調を大きく崩してしまっている模様。
本来の実力を見せられたら・・・うーん残念。

ドバイゴールデンシャヒーン(メイダンAW1200m)

ここには日本からタイセイレジェンドが参戦。
フェブラリーSでは大敗してしまったものの、距離を1200mに
戻してどこまでやれるか楽しみです。
(残念ながらまったく人気はないようですが:爆)

正直、良く知らない馬ばかりですが(^^;
前走でメイダンAWのGⅢを勝っている豪州からの移籍馬メンタル
ロンシャンのフォレ賞を勝っているゴードンロードバイロン
BCスプリントを制したトリニバーグの3頭が人気を集めているようです。

UAEダービー(メイダンAW1900m)

兵庫ジュニアグランプリを勝ったケイアイレオーネが挑戦。
実績未知数の馬が多いので、なんとも言えませんが、
ここから世界のトップに上り詰めた馬も出ているわけで、
内容には注目しておきたいところ。
ケイアイレオーネにも頑張って貰いたいですね(^^)g

ドバイワールドC展望part1   担【けん♂】

今週は遠くアラブの地でドバイワールドCが行われます。
今年も日本から多数の期待馬が参戦。
馬券は買えませんが、本番を楽しむためにもざっと有力視されている馬について
見ておきたいと思います(^^)g

ドバイワールドC(メイダンAW2000m)

圧倒的な人気馬は不在ですが、およそ4、5倍程度で1番人気に
支持されそうなのはゴドルフィン所属のハンターズライト
ローマ賞を勝ってGⅠ馬の仲間入りを果たしたものの、ドラール賞では
シリュスデゼーグルに9馬身差の2着と離されており、芝での能力に関しては
少々疑問もある馬ですが、ドバイ入りしてからはAWで2戦2勝。
どうやら適性が開花した印象です。
国際レーティングは117と低目ですが、勢いで一気に・・・

続く2番人気になりそうなのは米国の強豪牝馬ロイヤルデルタ
BCレディースクラシックを連覇し、前走はGⅢながら5馬身と
ぶっちぎって3連勝中。国際レーティングは121と性差の補正を
考えると実績は2番手の評価の馬です。
昨年のこのレースでは不利もあって9着に敗れているのが不安点。
実績はダートに偏っており、AWをこなせるのかどうかが
ポイントになりそうです。

ケンタッキーダービーを制し、プリークネスSでも2着に入った
米国の雄アニマルキングダムはベルモントSで6着に敗れたものの、
昨秋のBCマイルで2着と復活傾向。
ダート、芝のどちらもこなせる上にGⅢながらAWでの勝利もあるわけで
適性の面で問題がない、という点は大きそうです。
国際レーティングは123と牡馬の2番目タイ。
故障があって思うように使えていませんが米国のトップクラスの
参戦は楽しみですね。

ここまでの3頭はほぼ横並びの評価になりそう。

昨年の勝ち馬で国際レーティングでは126とトップ評価となる
モンテロッソは昨夏のエクリプスSの8着は芝なので仕方ないにしろ、
久々となる前走はメイダンのAWでハンターズライトに12馬身以上離される
9着と大敗して大幅に評価ダウン。11年にも3着に入っている
強豪だけに復活なるかどうか・・・。
昨年の2着馬カッポーニも1年ぶりの出走。
アジュテビ騎手を擁している点は不気味ながら、体調がどうなのか
不安がありそうです。

あとはメイダンで5戦4勝と結果を出しているアフリカンストーリー
国際レーティングではアニマルキングダムに並ぶ123をキープ
しているデュラハン・・・この馬はAWで前走大敗して評価を
落としてしまっています。
前走でハンターズライトに2馬身強の差をつけられながらも
メイダンで5戦3勝、2着2回のカッシアーノ
芝での実績上位馬メオンドル、プラントゥール、トレジャービーチ、
レッドカドー
などにも期待したいところです。

うーん、馬券を売っていたら、非常に面白いレースになりそう・・・(^^;
やっぱり現状の勢いと適性でハンターズライト、アフリカンストーリー
辺りが中心でしょうか。米国のトップクラスが参戦しないと
面白くないのでアニマルキングダムやロイヤルデルタが結果を
出してくれることにも期待したいですね(^^)g

続きます。

大阪杯(馬体について)   担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【オルフェーヴル】
(12宝塚記念)
オルフェーヴル12宝塚
(12JC)
オルフェーヴル12JC
(大阪杯)
オルフェーヴル13大阪杯
海外遠征帰りで皮膚感に緩みがあった昨秋に比べると
休養明けながら今回の方が引き締まっている印象。
前後の筋肉も維持出来ており、腿の引き上げが
出来ている分、伸び脚にも期待出来そう。
細目感もなく、体調面では順調に春初戦を
迎えられそうなので、あとは気性面。

【ショウナンマイティ】
(12宝塚記念)
ショウナンマイティ12宝塚
(京都記念)
ショウナンマイティ13京都記念
(大阪杯)
ショウナンマイティ13大阪杯
昨年のこのレースの頃に比べると馬体のハリ、
筋肉の量など不足が感じられます。
前走前の写真で耳を開いて気性不安を見せていた点は
解消されていますが、中間で緩めたのか
腹回りは太目。胸前の筋肉も充実度が低下しており、
叩いての上積みには期待出来ないかも。
ためる競馬ならこなせそう、という感じですが・・・

【ダークシャドウ】
(12JC)
ダークシャドウ12JC
(12有馬記念)
ダークシャドウ12有馬
(大阪杯)
ダークシャドウ13大阪杯
休養明けで馬体にはかなり余裕がある状態。
前後の筋肉量をしっかりと回復させてきているのは
良いと思われますが、腹回りは太目。
ハリがある分、動けるとは思いますが
叩いての良化に期待、という仕上げに見えます。

【ヴィルシーナ】
(12秋華賞)
ヴィルシーナ12秋華賞
(12エリザベス女王杯)
ヴィルシーナ12エリ女
(大阪杯)
ヴィルシーナ13大阪杯
休養明けですが、ハリがあって前後の筋肉もしっかりと
維持出来ており、状態は良さそうです。
中間に馬体を増やしたとのことで、腹回りにはまだ
余裕が感じられますが、その分、叩いての良化には
期待出来そう。春の目標に向けて順調な仕上がり。
いきなり全開ではないと思いますが、それなりに
力は発揮出来る状態かと。

【エイシンフラッシュ】
(12JC)
エイシンフラッシュ12JC
(12有馬記念)
エイシンフラッシュ12有馬
(大阪杯)
エイシンフラッシュ13大阪杯
相変わらず見栄えのする馬体。
少し下がっていた筋肉を引き上げられており、
肩から背中にかけての力強さを取り戻している点は
評価して良さそうです。
毛ツヤも良く、体調も良さそう。
年齢的な衰えはまったく感じられず、
見た目どおり走るなら大仕事も・・・。

【ヒットザターゲット】
(12札幌記念)
ヒットザターゲット12札幌記念
(12オールカマー)
ヒットザターゲット12オールカマー
(大阪杯)
ヒットザターゲット13大阪杯
昨秋に比べると下半身が大幅に増強されており、
立ち姿のシルエットが安定。
もう少し上半身に力感が欲しい感じもありますが
バランスが良くなった分、安定して力が出せるように
なってきそうです。良化分で上位馬にどこまで
対抗できるか要注目。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

大阪杯(中間雑感&有力馬抽出)  担【けん♂】

ゴールドシップの1.1倍に続き、ロードカナロアが1.3倍
圧倒的な人気馬がしっかりと勝ち切るレースが続いていますが、
今週のオルフェーヴルは一体どれくらいの人気になるのやら・・・?

軸は決めやすくていいんですが、馬券は相当絞っていかないと
買いようがないというセンスを問われるレースばかり。
正直・・・厳しいです(爆)

今回の大阪杯(阪神2000m)は登録の段階で14頭。

このレースで圧倒的に好成績な4歳馬が1頭しかおらず、
さらに実績はあるとはいえ、牝馬であることを考えると
高齢馬でも出番があるかもしれませんが、それでも現実的には
6歳馬まで、ということになりそうです。

7歳以上の馬をズバッと切ってしまうと・・・残り9頭

近走の内容からローズキングダム、アスカクリチャンは
狙いにくいところ。
ヒットザターゲットは適性的に微妙。
トウカイパラダイスは位置取りが活かせる展開になれば、
という感じもありますが、後半が締まった流れになるようだと
厳しそうです。逃げ馬不在で昨年並みにスローに落ち着けば一考、
という感じでしょうか。

あらら・・・残るは5頭だけ(爆)

・オルフェーヴル
・ショウナンマイティ
・ダークシャドウ
・エイシンフラッシュ
・ヴィルシーナ

末脚を使って追い込んでくるタイプのショウナンマイティ、
ダークシャドウは基本的にはヒモ候補。

エイシンフラッシュは休養明けにポカが出やすいタイプ。
本質的には得意なコース設定ではないこともあり、
こちらもヒモ候補まで、だと思われます。

逆に内回りコースを活かしたいのはヴィルシーナ。
場合によっては積極的に逃げてペースを作るのも
ありかもしれません。
ジェンティルドンナがJCを勝ち切ったことで、世代2番手牝馬
ヴィルシーナと牡馬との力関係もどうなのか、興味深いですね。

オルフェーヴルは・・・自分との闘い。
まともに走れば勝って当たり前のレースだと思われます。
万が一、ぶっ飛ぶようなことがあれば配当がグン!と
跳ね上がることになりますが、この馬を軸にした場合には
上記の4頭は全て人気どころになりそうなだけに妙味はなし(涙)

うーん、8割がた予想が終わってしまっている気もしますが(爆)
もう少し煮詰めつつ、どこかに突破口がないか、探してみたいと
思います(^^)/

※今週はドバイワールドCも行われます。
 ジェンティルドンナがどこまでやれるかにも要注目!
 出走馬が決まったところで、こちらもざっと展望などを
 してみたいと思います。

大阪杯(過去の勝ち馬の馬体)   担【けん♂】

過去の大阪杯(阪神2000m)の勝ち馬の写真を並べてみました。

【ショウナンマイティ】
(12大阪杯)
ショウナンマイティ12大阪杯

【ヒルノダムール】
(11大阪杯)
ヒルノダムール11大阪杯

【テイエムアンコール】
(10大阪杯)
テイエムアンコール10天皇賞春

【ドリームジャーニー】
(09大阪杯)
ドリームジャーニー09大阪杯

【ダイワスカーレット】
(08大阪杯)
ダイワスカーレット大阪杯

【メイショウサムソン】
(07大阪杯)
メイショウサムソン07大阪杯

※以下は改装前↓

【カンパニー】
(06大阪杯)※重馬場
カンパニー06大阪杯

【サンライズペガサス】
(05大阪杯)
サンライズペガサス05大阪杯

【ネオユニヴァース】
(04大阪杯)
ネオユニヴァース04大阪杯

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

特に近年の勝ち馬についてはかなりシルエットが似ている印象。
クビは少しツル首気味ながら力強く、発達した上半身が
しっかりと支えています。
下半身も丸みを帯びて瞬発力を兼ね備えた仕様。
後肢が後方に流れるようなこともなく
真っ直ぐ立てている点にも注目したいところです。

中では特にメイショウサムソンのガレ気味な馬体が
違和感満載ですが(爆)菊花賞の敗因を太り過ぎたからと考えた
瀬戸口調教師がほとんど飼い葉を食べさせないという
食事制限をしていた模様。
有馬記念で敗れたあと高橋成厩舎に転厩し、この大阪杯が転厩初戦と
いうことでまだ馬体の回復途上だったと思われます。
・・・正直、この年は相手関係に問題があり過ぎて(^^;
この状態でも勝てた、という感じでしょうか。

基本的にはハリがあって体調面でも問題がない、というのも
ポイントだと考えておきたいと思います。

勝ち馬の写真が全て掲載されていた、というのも意識したいところ。
変に穴馬を狙うより、素直に実力、実績馬を買うレースだと
考えて良さそうです。

おおよそのイメージを頭に置いた上で今年の出走予定馬について
見ていきたいと思います。

大阪杯(各馬分析2)   担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ダークシャドウ】牡6 56.0 (美浦) ダンスインザダーク×(Private Account)
11年の大阪杯では同期の上位馬エイシンフラッシュをかわして2着と健闘。
その後は重賞2勝を含んで連対を外さない好走を続けていましたが、
昨秋のGⅠ連戦では4着、4着、6着と一線級には少し足りない
ところを見せてしまった印象です。基本的には直線が長いコースが得意ですが
キレは一枚不足、内回り、小回りコースだと後方から微妙に
届かない形になりがち。能力は上位なのでヒモ候補としては
押さえておきたい1頭ですが・・・。

テイエムアンコール】牡9 56.0 (栗東) オペラハウス×(ブライアンズタイム)
10年の大阪杯を勝っていますが、続く天皇賞春、そして
長期休養からの復帰以降もずっと二桁着順と厳しい成績が
続いてしまっています。
スタートで前につけても道中にズルッと下がってしまいがち。
末脚のキレもまったくないので、現状では出口が見つからない状況。

トウカイパラダイス】牡6 56.0 (栗東) ゴールドアリュール×(マルゼンスキー)
基本的には道中が緩む形からの急流勝負が得意な馬。
重賞では足りない面を見せていましたが、ここ2戦は前で残って
連続3着と健闘しています。
位置取りが活きる展開になれば粘り込みのチャンスはありそうですが、
本質的には締まったペースは合わないので、レースレベルが
上がってしまうと厳しそうです。

ヒットザターゲット】牡5 56.0 (栗東) キングカメハメハ×(タマモクロス)
昨夏に連勝で新潟大賞典を制覇。基本的には前につける脚質ですが
このところは後方になりがちで、成績も不安定になっており、
宝塚記念以降は5戦中、4戦が二桁着順と失速。
前走の小倉大賞典では差し切って重賞2勝目を達成したものの、
相手関係強化の今回は末脚勝負では分が悪そうです。
パワーがいる馬場が苦手で、平坦巧者。ここは余程展開に
上手く乗らない限り、適性的にも合わないと思われます。

マッハヴェロシティ】牡7 56.0 (美浦) マンハッタンカフェ×(タイキシャトル)
古馬重賞戦線では11年の新潟大賞典での2着が最高位で
あとは掲示板にも届かない成績。ここ6戦は連続二桁着順となっており
年齢的にも急な良化は期待薄。前に寄せても流れについて
行けておらず、結局は後方からになりがち。末脚の伸びがない
現状では出口が見えません。

ローズキングダム】牡6 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
11年の秋辺りから調子を極端に崩し始め、複勝圏もない成績が
続いてしまっています。10kg以上の馬体重の上下も出ており、
気性的な問題も大きくなっているのかもしれません。
昨年の大阪杯では4着に入っていますが、スローの瞬発力勝負という
最も得意なパターンで届かなかったのは逆にマイナス材料。
復活して貰いたいところですが、休養明けで急な良化は・・・

ヴィルシーナ】牝4 54.0 (栗東) ディープインパクト×(Machiavellian)
デビュー以来、複勝圏を外さない好走を続けており、
ジェンティルドンナさえいなければ3冠馬はこの馬の称号に
なるところでした。
ジェンティルドンナを物差しにすれば牡馬相手でも渡り合える
能力に期待出来そうですし、前々で競馬が出来る脚質も
このレースへの適性を示している印象。
休養明けに大幅な馬体増があるかもしれないので
一発目からは狙いにくいですが、状態次第で一考があっても。

大阪杯(各馬分析1)   担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

アスカクリチャン】牡6 56.0 (栗東) スターリングローズ×(ダイナレター)
道中が緩んだ七夕賞で好位から突き抜けて重賞制覇。
しかし、前が止まらなかった小倉記念では突き放されて6着と完敗。
新潟記念では3着と巻き返していますが、昨秋の福島記念で10着、
前につけた金鯱賞でも7着と振るいませんでした。
基本的にためてなんぼ、という脚質なので持続質を問われる
展開になると厳しいタイプ。昨年のような超スローになっても
上位馬相手に好走を期待するのは酷かと。

エイシンフラッシュ】牡6 58.0 (栗東) King’s Best×(Platini)
11年の大阪杯では前のヒルノダムールを捉え切れず、後方からの
ダークシャドウにかわされて3着。基本的にはスローからの
決め脚勝負の方が得意なタイプですが、同じ阪神内回りの宝塚記念でも
3着があり、状態が良ければ長く脚を使う展開でも対応が出来るので、
適性にはそれほど問題はなさそう。
休養明け初戦は少しポカが出るタイプなので、あってもヒモまでに
止めて置いた方が良さそうです。

オルフェーヴル】牡5 58.0 (栗東) ステイゴールド×(メジロマックイーン)
昨年は阪神大賞典を復帰戦に選び、折り合いに苦しんで暴走。
その影響を引き摺るようにして天皇賞春でも11着とまさかの大敗を
喫してしまいました。気性に不安がある馬だけに、ある程度流れてくれた方が
助かるタイプ。いつものように機動力を活かす形で競馬が出来れば
能力は完全に上位。無事に復帰していいスタートを切って貰いたいですね。

コパノジングー】牡8 56.0 (栗東) アグネスタキオン×(トニービン)
昨年の阪神大賞典で屈腱炎から復帰しましたが、5戦して4戦が
二桁着順と以前の状態には程遠い状態が続いています。
前につけることが出来たレースで7着がありますが、後方からに
なりがちでキレが使えない現状では厳しいと考えられます。
年齢的にも上位馬と対抗出来る力が戻ると考えるのは酷。

ショウナンマイティ】牡5 57.0 (栗東) マンハッタンカフェ×(Storm Cat)
超絶スローになり、後方から前に詰め寄れた昨年の大阪杯を制覇。
古馬との対戦となった鳴尾記念以降はこの1勝だけながら
(1-3-2-0)と複勝圏を外さない好走を続けている点は高く
評価して良さそうです。
休養明けの前走ではスローペースに我慢が利かず、途中で先頭に
立ってしまう大誤算。母系に気性不安を抱えているので
突然パッタリと走らなくなる可能性があるだけに、今回は立ち直って
いるかどうか、要注目。

スマートギア】牡8 56.0 (栗東) マーベラスサンデー×(パドスール)
抜群の末脚を持ちながら、後方から一辺倒の脚質のため
なかなか結果が出せませんでしたが、松山騎手に乗り代わって
中段前につけられるようになり、昨春の中日新聞杯で念願の重賞制覇を
達成しました。しかし、その後は末脚の伸び自体が微妙になり
今回と同条件の鳴尾記念でも好位から失速して8着に敗れています。
機動力を使えるタイプではないですし、末脚が甘くなるなら
ここでは厳しそう。休養明けもマイナス材料。

タガノエルシコ】牡8 56.0 (栗東) マヤノトップガン×(ダンスインザダーク)
15着まで横並び一線となった世紀の大混戦、朝日CCで3着。
高齢でも活躍するマヤノトップガン産駒ですが、これ以外は
重賞では完全に頭打ち。馬格がなく、後方からの脚質なので
外を回すコースロスを含めて、今更上位馬相手に外差しの
力勝負で対抗できるとは考えにくいかと。

続きます。

大阪杯(年齢別実績)  担【けん♂】



実は結構、筋肉ネタに弱いのかも・・・(爆)
かなりツボに入りました(^^;

大阪杯(阪神2000m)について見ていきたいと思います。

年齢別実績:大阪杯(03年~)】
大阪杯年齢

4歳馬が6勝と大幅にリード。
11年は4歳馬の出走頭数が多かった上に実力的にも上位評価だったこともあり
1~4着を4歳馬が独占。
昨年は2頭しかいなかった内の1頭が勝ち切る結果となっていました。

09年、10年と5歳馬、6歳馬が勝っていますが、4歳馬が1頭ずつしか出ておらず、
平均年齢自体が6歳を超えていました。
06年以前は平均年齢は5歳台で安定しており、4歳世代も2~6頭と
中心的な役割を果たしていただけに、年齢の偏りに関しても注意する
必要がありそうです。

6歳馬が1~3着を独占した10年は4歳馬が古馬相手に未勝利のシェーンヴァルト
1頭だけ、5歳馬も休養明けのヤマニンキングリー1頭だけ、ということを考えると
メンバーの中でも若い部類(爆)の馬が上位を占めたということになりそうです。

09年の唯一の4歳馬はダービー馬ディープスカイ。
ドリームジャーニーに敗れたものの、クビ差の2着と結果を出していました。

7歳馬で勝ったのは05年のサンライズペガサス。
9頭立てと少頭数で7歳ながら1番人気に推されていた馬で
02年にこのレースを制している適性的にも有力な馬でした。
前走で重賞2着と衰えがなく調子を上げていたことも考慮したいところです。

基本的には若い馬が圧倒的に優勢
若い世代が少ない、実績不足、馬場が湿る、といった特殊条件がなければ
4歳馬を中心に考えて良さそうですね。

今年の登録馬の年齢
★9歳
テイエムアンコール

★8歳
コパノジングー
スマートギア
タガノエルシコ

★7歳
マッハヴェロシティ

★6歳
アスカクリチャン
エイシンフラッシュ
ダークシャドウ
トウカイパラダイス
ローズキングダム

★5歳
オルフェーヴル
ショウナンマイティ
ヒットザターゲット

★4歳
ヴィルシーナ

登録の段階で4歳馬は牝馬のヴィルシーナ1頭だけ(爆)
ダイワスカーレットの例があるので、好走の可能性はあるにしろ
若い世代が出て来ないのは本当に残念・・・。

平均年齢は5.9歳
09年、10年並みとなっています。
6歳までは十分に好走の余地はありそうですが・・・なんといっても
オルフェーヴルがいるだけに、残された馬券枠は限られるわけで(爆)
実力重視で絞り込んだらあっさり予想が決まってしまいそうな予感・・・(^^;

大阪杯(体重別実績)   担【けん♂】

大阪杯(阪神2000m)について見ていきたいと思います。

01年以降を見てもフルゲートになったことが1度もなく
12頭立て前後(最低は9頭立て)と少頭数になりがちなレース。
11年は震災の影響もあって15頭と過去最多タイの出走頭数になりましたが
昨年は回避も出て12頭立てと再び少頭数に戻ってしまいました・・・(涙)

阪神競馬場は06年12月に新装しているので、内回りコースも
4コーナーの形状が少し変わっていますが、データを取る上では
それほど大きな影響はなさそうなので、ひとまず03年からの
10年間で見てみたいと思います。

まずは体重別実績から。

体重別実績:大阪杯(03年~)】
大阪杯体重

安定して好成績を残しているのは480~500kgのゾーンですが
その前後までは問題なく好走していると考えて良さそうです。
460~480kgの馬が3勝しているのに比べて
500kg以上の馬は2勝・・・ただし2着は3回あるということからすると
小回りの利きそうな中型馬の方が優勢で、大型馬は微妙に届かないことが多い、
という傾向がありそうです。
※もちろん、馬の能力が優先だと思います。

460kgを切る馬も06年のカンパニー、09年のドリームジャーニーと2勝。
基本的にはGⅠ級の馬じゃないと厳しい、と考えて良さそうです。
カンパニーはこの当時は微妙な成績ではありましたが素質の高さに加えて、
馬場が渋ったことの影響があったと思われます。

460kg以下で3着に入った中にはメイショウオウテ、ビッグゴールド
といった穴馬が見受けられます。
正直、当時の実績からは好走理由が見つけにくい馬なので(爆)
判断が難しいですね(>_<)
3連系の馬券を選ぶならヒモ荒れに注意、ということになりそうです。

実質斤量負担別実績
大阪杯斤量

12.0~12.5%と比較的厳しいゾーンの馬が4勝。
06年のカンパニーや重賞で好走してきていたタガノマイバッハ、
テイエムアンコールはまだしも、トーホウドリームとなると
ちょっと実績からは選びにくい印象です。
通常の重賞のように、実績上位の馬だけが重い斤量負担をこなしている、
というパターンではありませんね。

さらに厳しい12.5~13.0%ゾーンで3着に入っている
ビッグゴールド、メイショウオウテを含めて、共通するのは
内回り、小回りで結果を出している馬、ということになりそうです。

中京、小倉、中山、京都内、阪神内で結果を出している小回り巧者には要注意。
能力以上にコース適性が大きく影響するレースだと考えて良さそうです。

基本的には11.0~11.5%の馬が優勢。
11.5~12.0%の馬はヒモ候補。
12.0%を超えると重賞実績馬、もしくは内回り巧者の穴馬・・・。
少し緩めですが(爆)こんな感じで見ておきたいと思います。

大阪杯(展開分析)  担【けん♂】

大阪杯コース
※阪神2000mのコース図と大阪杯(07年~11年)のラップ平均
 12年は極端なスローになったため、除いてあります。

大阪杯が行われる阪神2000m(内回り)はスタートしてすぐに上り坂になっており
加速がつきにくい構造。
300mほどでカーブ、そのあとは京都と違って上り坂もないので
淡々としたラップが刻まれる傾向がありますが、昨年は逃げ馬不在の中、
押し出されたトーセンジョーダンが嫌々引っ張ったため(爆)
1000m通過が65秒を超える超絶スローペースになってしまいました。
まぁ・・・例外と考えていいと思われますが、先行馬次第のレース
という側面がありそうです。

1200mを超えたところでカーブしながらの下り坂。
残り800mは息を入れられないペースになりやすいわけですが
馬場が湿ると滑らないように減速することもあるので
良馬場とはガラリと展開が変わってしまいます。

基本的には下り坂を利用して加速しながら先行馬が逃げるために
後方からは位置取りを詰めにくく、隊列は長目のまま直線に入りやすいと
考えられます。
先行馬の能力、脚質には注意が必要になりますね。

外回りよりは最終コーナーがタイトになっているので外を回した馬は
大きく外側に膨らまされる傾向。かなりロスが出てしまいます。
早めに押し上げが出来ないと外から追撃するのは難しい構造。
騎手の力量は非常に重要になります。

ペースによっては直線の上り坂で脚が止まる先行馬も出るので
その場合は差しが有効・・・ただし坂を問題にしないスタミナのある先行馬は
そのまま押し切ってしまえるコースだと思います。

4コーナー位置取りと着順の関係
    1着→2着→3着
12年 12  3  1(番手)
11年  6 12  9
10年  4  8  8
09年  6  4 10
08年  1  3  2
07年  4  1  8

基本的には先行、好位からの馬が優位。中段からの差し馬が届く場合も
ありますが、2、3着までという感じでしょうか。
強力な先行馬がいるかどうかはかなり重要になりそうです。
08年のダイワスカーレットみたいなタイプが自分のペースで
引っ張れば圧倒的に先行有利になる場合もありえます。

逆に先行馬の崩れ具合も重要。
コーナーまでに余力を失うような展開になるならば、
隊列がグッと縮まってきますので、差し馬優位になってきます。
たとえば昨年のようにスパートが早めにかかるような展開になると
先行勢には非常に厳しい負荷が掛かるので残るのは難しいですね。
こういう場合は外回りに近いレース展開になるわけで、
内回りに向きの粘り込むタイプの脚質の馬には厳しく、
しっかりとした末脚のある馬を重視することになります。

まずは先行馬の脚質を見つつ、展開に合った馬を探してみたいところです。

海外の名馬(シアトルスルーpart3)  担【temporalis】

最終章【そして伝説へ・・・

明けて4歳馬となったシアトルスルーですが大病の後という事で一度5月の
一般競争(D1400M)を8馬身1/4差で楽勝した後、もう一度3ヵ月休養をとり
8月の一般競争(D1400M)に出走、ここも6馬身差で軽く勝ちますが続く
パターソンハンデキャップ(G2、D1800M)ではクビ差の2着に敗れてしまいます。
〈やはりまだ本調子ではないのか?〉そんな不安説の流れる中、
次走マルボロカップ(G1、D1800M)で世紀の対決を迎える事になります。

そこで対戦したのは一歳年下の三冠馬アファームド、史上初の三冠馬対決
アメリカ中が沸き返りました。
1番人気はアファームド、地味なシアトルスルーに対して雄大な馬格を誇る
怪物アリダーとの死闘の末三冠を達成したこの華奢な栗毛馬は人々の心を
掴んでいたのです。
生涯初めての2番人気に甘んじたシアトルスルーでしたが先輩三冠馬として
負けるわけにはいきません。
スタート後勢い良く先頭に立つシアトルスルー、離れた2番手を
アファームドが追走します。
400M通過が約24秒、800M通過が約47秒、1200M通過が1分10秒1、
淡々とレースは進み最終コーナーへ。
ここでアファームドがインに入れてシアトルスルーとの差を詰め
2馬身差くらいになったでしょうか、いよいよ直線に入りここからが
三冠馬同士の意地のぶつかり合いです。

逃げるシアトルスルー、追うアファームド。
しかし、その差は詰まりません。
1600M通過は1分33秒3、逆にジワジワ差を広げるシアトルスルーに
アファームドは追いつけそうもありません。
そして貫禄のゴールイン!先輩三冠馬は後輩三冠馬を3馬身後方に置き去りにして
1分45秒4のタイムで駆け抜けたのでした。

続くウッドワードS(G1、D2000M)では欧州から移籍して来た芝G1を5勝している
強豪エクセラーを迎え撃ちました。
このレースも前走マルボロカップの再現のようなレース展開でエクセラーを
4馬身差に退けて王者の威厳を示しています。
こうして完全復活を果たしたシアトルスルーは当時のアメリカ最高峰のG1である
ジョッキーゴールドカップS(D2400M)へと駒を進めました。

ここでまたもやシアトルスルーはアファームドと対戦する事になります。
アファームド陣営も二度続けて負ける訳にはいかないとペースメーカーとして
ライフズホープという馬を送り込みました。
要するにこの馬とシアトルスルーを競い合わせて潰してしまおうという作戦です。
この日シアトルスルーはスタート直前にゲートを開けて飛び出してしまうアクシデント
不穏な空気が流れます。
仕切り直していざスタート、しかし今度はアファームドにアクシデントが起こります、
鞍がずれてしまったのです。
このアクシデントによりアファームドが暴走、ラビットとして用意した
ライフズホープを差し置いて自分がシアトルスルーに競りかけていってしまったのです。
慌てて手綱を押して追いかけるライフズホープですがシアトルスルーと
アファームドが速過ぎてアップアップ、早々にお役御免となりました。
とにかく2頭のペースは猛烈でした、800m通過が45秒2、1200m通過が1分9秒4・・・
とてもダート2400M戦のものとは思えません。

この日はあちこちに水溜りが出来るほどの最悪の馬場コンディション、
日本のダートは砂で雨で脚抜きが良くなりますがアメリカのダートは土、
ぬかるみを走っているようなものですからその消耗度は想像を絶しますね。
そんな中、スピード能力では一枚上のシアトルスルーが徐々に引き離して行きます。
意地で差を詰め返そうとするアファームドですが、もう逆転する力が残っていないのは
明らか、シアトルスルーが振り切ったと思われたその時でした。

遥か後方から一気にワープしてきたかのような馬が一頭、突如として画面に現れました。
エクセラーです!
最終コーナー手前で内からシアトルスルーに並びかけたエクセラー、
両馬ビッシリ馬体を合わせたまま直線へ。
火の出るようなたたき合いが続きますが流石に前半あれだけ無謀なペースで飛ばした
シアトルスルーに分が悪く、遂にエクセラーが1馬身ほど前に出ます。
《 勝負あった 》誰もがそう思ったその時、信じられない光景が。
何という事かシアトルスルーがゴール前また差し返して来たではありませんか!

Seattle Slew、coming back again!

実況が叫びます。

1馬身差が3/4馬身、1/2馬身、クビ、頭、そしてハナ・・・
そこがゴールでした。
エクセラーは三冠馬2頭をまとめて負かす大金星、しかしこのレースはシアトルスルー
恐ろしいまでの勝負根性を発揮した魂のレースとして語り継がれる事にもなったのです。
このレースこそシアトルスルーのベストレースと賞賛する人は多いですね。
その後スタイヴェサントH(G3、D1800M)を勝ったのを最後にシアトルスルーは引退します。

生涯成績17戦14勝、2着2回、4着1回、内G1 9勝

輝かしい実績を引き下げ種牡馬入りしたシアトルスルーはここでも素晴らしい
成績を残します。
初年度からスルーオゴールドを出しいきなり北米リーディングサイアーに輝くと、
スウェイル、カポウティ、エーピーインディ、等々名馬を次々と世に送り出して
ボールドルーラー系の救世主となりました。
日本でもダンツシアトル、タイキブリザードのG1馬2頭を輩出、宝塚記念での
ワンツーフィニッシュの記憶が蘇ります。
彼の息子達もエーピーインディを筆頭に後継種牡馬として相当な成績を残しており、
今後もシアトルスルー系は広がっていきそうですね。


魂の競走馬シアトルスルー、その血よ永遠に。 by temporalis


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【ジョッキーゴールドC】


映像を観ただけでもわかる異常なハイペースの叩き合い!
これは凄いですね・・・。
ダイワスカーレットとウオッカの壮絶な叩き合いとなった
あの天皇賞秋を思い出してしまいました(^^)g

日本では母系に入ってスピードを強化している印象のシアトルスルーですが
是非、父系としても日本の血統界で活躍していって貰いたいものです。

高松宮記念回顧   担【けん♂】

新装開店から一年余り。
昨年は手探りの中で行われた高松宮記念ですが、今年からは
徐々に今後の傾向と対策の元になるレースになってくると思われます。

金曜に発表された中京競馬場の芝状態は

・13年 野芝約6~8cm、洋芝約12~16cm
・12年 野芝約6~8cm、洋芝約12~16cm

と昨年とまったく差がない状態。
コースの状態についても、全体的にコース内柵沿いに傷みが出てきており、
特に3~4コーナーの傷みが目立つ状態、ということでこの辺りも
昨年と同様になっていました。

果たしてどういう違いが出てくるのか注目したいところです。

予想は→ココ

結果は・・・

1着◎ロードカナロア   1.08.1  上がり33.2
2着〇ドリームバレンチノ  11/4
3着 ハクサンムーン
4着×サクラゴスペル
5着▲ダッシャーゴーゴー
6着△マジンプロスパー

※全着順は→ココ

外から好スタートを切ったメモリアルイヤーを内から掬って
ハクサンムーンが事前のコメントどおりハナを譲らない構え。
アイラブリリが続き、マジンプロスパー、ツルマルレオン、
サクラゴスペルが好位集団を形成。

中段内にエピセアローム、外にダッシャーゴーゴー、
少し出負けしたロードカナロアもしっかりとついて行く形。

ドリームバレンチノはロードカナロアをきっちりとマーク。
スギノエンデバー、フィフスペトルは後方に控え、
アドマイヤセプター、モンストール、そしてサンカルロが最後方。

11.9-11.0-11.4-11.2-11.0-11.6
前半600m 34.3
後半600m 33.8

ラップ比較
高松宮グラフ

昨年の高松宮記念、CBC賞はどちらもエーシンダックマン(川田騎手)が
引っ張ったレース。スタート直後の1ハロンは同じ感じで勢い良く出て、
その後にペースを変えていることがわかります。

今年のハクサンムーンは最初から抑え気味。
前半600mの通過タイムは12年が34.5、今年は34.3と
あまり差がありませんが、グラフの形が違っているように、
意味合いは全然違っています。

序盤を抑え、下りに入って徐々に加速
昨年は直線の長さ、急坂を意識してか、ブレーキをかけながら
下って行っていましたが、どうやら騎手の意識にも変化が出てきた様子。
(CBC賞は馬場が湿っていた影響も大きいと思われます)

勢いをつけて急坂に入ることで、先行馬の脚も鈍りにくくなり、
内のハクサンムーンの脚は止まらず、粘りに粘り、追いかける
サクラゴスペルに抜かされないばかりか、更にもう一伸び。

直線入り口でスッと外に出したロードカナロアは追い出しを少し待って
直線半ばから一気に猛スパート。あっさりと周りの馬を置き去りにして
先頭に立って独走態勢へ。

外を回したドリームバレンチノが1テンポ遅れて追いかけますが
加速力の差は歴然。パワーの違いが出た印象です。
最後は鋭く伸びたものの、横並びの2着が精一杯。

ロードカナロアが見事にスプリントGⅠ3勝目を飾りました。

レース後のコメント(追記予定)
1着 ロードカナロア 岩田康誠騎手
スタートはあまりよくありませんでしたが、どの位置でも我慢してくれて、
最後までしっかり伸びています。まだ香港スプリントの頃の走りではありませんでしたが、
このあとひと夏越えて、もっとパワーアップした姿を見たいと思います


2着 ドリームバレンチノ 松山弘平騎手
スタートはロードカナロアより速かったのですが、すぐに挟まれてしまいました。
その後はロードの後ろでいい形で進めましたが、最後は負けてしまいました。
でも、GIのこのメンバーの中で力は見せてくれました


3着 ハクサンムーン 酒井学騎手
スタートはメモリアルイヤーのほうが速かったのですが、レース前から
ハナを主張していたからなのか、ハナを切れました。残り50mで体が浮いてしまい、
最後の坂がこたえたようです。それでも強い2頭に続く3着ですからね


4着 サクラゴスペル 横山典弘騎手
これから経験を積んでいけば、まだまだ強くなると思います

5着 ダッシャーゴーゴー 川田将雅騎手
よくがんばっていますが、大外枠がこたえたようです

9着 サンカルロ 吉田豊騎手
3~4コーナーをロスなく回りたかったのですが、後ろの位置で外々を
回らされる展開になり、脚をためることができませんでした。
結果、ジワジワとしか伸びませんでした


昨年とはガラリと違った33秒台の末脚を使う結果となりました。
馬場状態の差、という面もあるかと思いますが、序盤から
直線に入るところ辺りのレースの作り方でまったく違う展開になる、
というのがレースを終えての印象です。

昨年のCBC賞ほどハイペースになってしまうとまた結果が
違ってくるのかもしれませんが、どうやら下り坂で加速しつつ
直線に入って勢いのままに押し切り
に行く方が良い、という形で
今後も落ち着いてくるのではないでしょうか。

消耗戦気味になることはたしかだと思われますが、
思った以上に前が止まらないレースになってくるかもしれません。
特にスプリント路線で結果を出している強力な先行馬がいれば
重視したいところ。

基本的には好位、中段辺りからの差し馬が展開優位。
後方からの差し馬については余程のハイペースにならないと
厳しくなってきそうです。

内が荒れることもあって、外枠優勢という点にも注意。
先行馬のハクサンムーンは意味合いが違うにしろ、今年は1~6着まで
全て外枠からの馬で占められる結果となりました。

5歳馬が中心で6歳馬がヒモ候補、馬格は大きい馬が優勢
という事前に予想した傾向もほぼ完璧に満たしていますが、
3着に入ったハクサンムーンは4歳馬の上に馬格も不足気味。
正直、違和感満載です(爆)

4歳で上位に入れたのは能力の証明、今年のロードカナロアのように
来年のこの舞台ではさらに期待出来る・・・と考えておきたいところですが
あまりにもムラのあるタイプだけに(笑)果たしてどうなっているやら・・・
素質は非常に高い馬、ということで今後の重賞戦線での
活躍に期待したいところです。


今回は自分で言うのもなんですが、面白みもまったくない予想になって
しまいましたが(爆)実力上位馬が基本的に上位を占める結果となりました。
GⅠだけあって「強い馬が素直に強い
そんなレースになってくるのかも・・・

海外の名馬(シアトルスルーpart2)  担【temporalis】

第2章【無敗の三冠馬の誕生!

こうしてエクリプス賞最優秀2歳馬に選出されたシアトルスルー
約5ヶ月の休養を経て翌年3月に3歳初戦を迎えました。
ダート1400Mの一般戦でしたが当然のように持ったままの楽勝で時計は
1分20秒6のレコード、3歳の春先ですから現代の日本の芝であっても
相当な時計ですよね、これ。
続いてフラミンゴS、ウッドメモリアルSの二つのG1競争(共にD1800M)を
「本当にこれGⅠ?」
というくらいの力の違いを見せつけて連勝、遂に三冠緒戦ケンタッキーダービー
(D2000M)へと駒を進めます。

ケンタッキーダービー当日、単勝1.5倍と圧倒的な支持を集めたシアトルスルー
でしたが、スタートで思わぬアクシデントが起こります。
ゲートに頭をぶつけて出遅れてしまったのです。
流石に一線級の出揃う三冠レースでは出遅れは致命傷と言えるでしょう、
しかしこの馬はモノが違いました。
慌てる事無く加速を開始すると次々と前の馬を抜き去り、1コーナーではもう
先頭を行くフォーザモーメントに並びかけていました。
一気に交わして先頭に立つか?と思われましたがそこは三冠レース、
序盤無理した分、クリュゲ騎手は向正面で一息入れ二番手を追走します。
そして最終コーナー辺りでフォーザモーメントを交わすと先頭で直線へ。
さすがにクリュゲ騎手も大舞台で力が入ったのか、いつもより激しく
シアトルスルーを追います。

しかし、スタートの不利が響いたか、これまでのような楽勝とはいきません。
3番手から追いすがるランダスティーランに直線で差を詰められるシアトルスルー。
それでも彼の底力は流石、最後まで踏ん張り切ってゴールではランダスティーランを
1馬身3/4差抑え一冠目を手中に収めました。(勝ち時計2分2秒2)
まあ、決して〈危ない〉という程ではありませんでしたが、これまでの
圧倒的な内容からすれば出遅れもありやや苦戦したという印象のレースですね。
そして二週間後、二冠目プリークネスS(D1900M)へと舞台は移ります。
このレースはシアトルスルーにとって更にしんどいレースとなりました。
というのも、ここに出走してきた先行馬のコーモラントという馬が滅法スピードがあり、
同型のシアトルスルーが譲らずかなりのハイペースになってしまったのです。
400M通過が22秒3、800M通過が45秒3、1200M通過は1分9秒4
ダート1900M戦でこのペースはさすがにきついでしょう。

それでもコーモラントをついに振り切ったシアトルスルーは先頭で直線に向くと
底力を見せます。
満を持して追い込んで来たアイアンコンスティテューションも1馬身3/4差まで
迫るのが精一杯、ゴール前では脚色が同じになり1分54秒4のタイムで
シアトルスルーが二冠目を制しました

そしていよいよ三冠最終関門ベルモントS(D2400M)を迎えたシアトルスルー。
とにかく長いアメリカ競馬の歴史の中で無敗で三冠を制した馬はいないのです。
あのサイテーションやセクレタリアトでさえ成し得なかった偉業をこの僅か
1万7500ドルで買われた一般セリ出身の馬がやってのけるのかどうか、
世間の注目は集まりました。

スタート後あっさりと主導権を握ったかと思われたシアトルスルーでしたが、
1コーナーを回った辺りで1頭の馬が並びかけてきました。
ケンタッキーダービーでシアトルスルーに迫ったランダスティーランです。
追い込んで届かないなら力と力の勝負に持ち込もうという作戦でしょう、
一歩も譲る気配はありません。

途中、もう一頭割って入って来て三頭雁行の更に厳しい流れに。
しかし、ここからがシアトルスルーの真骨頂、地力の違いでジワリ、ジワリと
二頭を引き離して行き、最終コーナーでは2馬身半くらいのリードを奪います。
ランダスティーランもこのまま引き下がるわけには行きません、
最後の力を振り絞ってもう一度盛り返しにかかります。
が、しかしシアトルスルーの底力には敵いません、更にリードを広げると
ゴールでは4馬身差をつける圧勝劇(2分29秒6)、ここにアメリカ競馬史上
空前絶後の無敗の三冠馬は誕生したのでした。

馬は生き物、調子の悪い時もあれば気持ちの乗らない時もあります、ましてや
何頭もの馬がオープンコースで走る競馬ともなれば勝ち続けるという事は至難の技です。
その上、アメリカは日本と違い僅か一ヶ月余りの期間に全ての三冠レースが
行われ
ますから消耗度は相当なもの、この偉業にはどれだけの賛辞を送っても
足りる事はありませんね。

しかし、この栄光を掴んだ後、試練が待ち受けていました。
シアトルスルーを管理するターナー調教師と馬主が対立してしまったのです。
というのも、三冠レース後には長期の休養が必要だと主張するターナー調教師に対して、
馬主はベルモントSから一ヶ月も経たない内に遠く西部カリフォルニア州の
ハリウッドパーク競馬場で行われるG1スワップステークス(D2000M)に出走させたい
と言うのです。
結局馬主サイドが押し切る形で出走、さすがのシアトルスルーもこの強行軍には
対応出来ず、以前の対戦では全く相手にしなかったJ.Oトビンから離されること
実に16馬身、生涯唯一の大敗で4着に敗れてしまいます。
この結果により馬主と調教師の溝は決定的なものとなり、シアトルスルーは
ターナー調教師の元を離れる事になりました。
更に災いは続き、転厩後に原因不明の高熱に見舞われたシアトルスルーは
一時生命が危ぶまれるほど病状が悪化、しかし強靭な精神力で何とか持ち直します。
結局この年はもうレースを走る事はありませんでしたが、当然年度代表馬、
最優秀3歳牡馬に選出されシーズンを締めくくりました。

※続きます。

世界最強の短距離馬   担【けん♂】

ブラックキャヴィア24戦全勝!GI14勝目

豪州の女傑ブラックキャヴィア(豪州産、P・ムーディー、6歳=国際年齢7歳、
父ベルエスプリ)が無傷の24連勝を飾った。

メルボルン近郊のムーニーヴァレー競馬場で22日、7頭によって争われた
ウィリアムライドS(GI、3歳上、芝左1200メートル、創設1925年)に、
主戦のL・ノレン騎手とコンビを組んで出走したブラックキャヴィアは、
2着カルタクイーンに4馬身差をつけて1番人気に応え、一昨年に次ぐ
このレース2勝目を飾った。

タイム1分11秒08(良)。1着賞金24万豪ドル(約2376万円)。
GIは14勝目。同馬は前走のライトニングSで、豪州歴代最多記録とされる
23連勝を達成している。

なお、香港マイルを2007年~09年と3連覇したグッドババ(せん11歳)が
香港から豪州に移籍し、今年1月、約1年6カ月ぶりに現役に復帰。
ウィリアムライドSに復帰4戦目として出走したが、最下位7着に終わり、
新天地での初勝利は次走以降に持ち越しとなった。(SANSPO)
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※レース映像は→ココ

短距離王国豪州において24連勝というのはある意味、
日本で達成するよりも至難の業かもしれません。
強豪がひしめく中、これだけの力の違いを見せつける、とは本当に
恐るべき馬だと思います。

日本の場合はスプリントGⅠが2つしかないのでGⅠ14勝というのは
ほぼあり得ませんが、GⅠ最多勝記録もこれで豪州の記録に
並んだそうです。まぁ・・・抜くのは時間の問題ですね(笑)

レース映像を観て頂ければわかりますが、正に馬なり。
外を回してそのまま自分のペースで走っているだけです\(◎o◎)/!

騎手の手がここまでまったく動かないレースって・・・
あまり観た覚えがないですね。


ロケットマンが失速気味の今、世界を見渡してもブラックキャビアに
対抗出来るとしたらロードカナロアしかいないのでは・・・と
言われているようです。
(ちょっと次元が違う気もしないではないですが:爆)

ブラックキャビアはもしかしたら来年も現役続行をするかもしれない、
という話らしいので、どこかで頂上決戦が実現する可能性
ゼロではないかもしれません。

その前に国内スプリントGⅠで負けているようでは
挑戦権すら手に入らないわけで、ロードカナロアの高松宮記念での
レースぶりには注目しておきたいですね(^^)g
是非ここをステップに更なる高みを目指して貰いたいものです。

海外の名馬(シアトルスルーpart1)  担【temporalis】

temporalisさんからの寄稿。
アイネスフウジン、マルゼンスキーに続く第3弾は・・・シアトルスルー

すでに後継種牡馬のさらにその後継が活躍している時代。
歴史的な名馬の血は日本の競走馬にも受け継がれています。

今回はtemporalisさんと共に少しの間、彼が現役として活躍していた時代に
タイムスリップしてみたいと思います(^^)g

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日本で伝説の名馬マルゼンスキーが誕生した1974年、
アメリカでも1頭の名馬が誕生しました。
その馬の名はシアトルスルー、アメリカ競馬史上唯一頭、
無敗で三冠を制した馬であります。

第1章【醜いアヒルの子

彼の母はマイチャーマーというフェアグラウンドオークス(G2)勝ちを含む
6勝馬で、僅か5、6頭ばかりの繁殖牝馬を持つだけの小さな牧場の主
ベン・カスルマンはこの馬を何とか繁殖として成功させたいと考えました。
そして大種牡馬ボールドルーラーを繋養する名門クレイボーン牧場へと出向きますが、
当初配合相手にと考えていたボールドルーラー直子のハシントは既に予約が一杯、
止む無くクレイボーン牧場が薦めてくれた種付け料僅か5000ドルの
ボールドリーズニング(ボールドルーラーの孫)を付ける事に。
このボールドリーズニングは12戦8勝、ステークス勝ちもありベルモント競馬場
ダート6Fのコースレコードを出すほどのスピードが評価され種牡馬となりましたが、
種付け中に牝馬に蹴られた怪我が元で死亡、僅か3世代の産駒を残しただけに
終わりました。

こうして生まれた馬がシアトルスルーなわけですが、生まれつき右後脚が
外向し
ていた上、やたらと大きい体に更にビッグサイズの頭、
尻尾はポニーのように短いときていて、見栄えのしない事この上ない馬体でした。
牧場では「醜いアヒルの子」というあだ名が付けられましたが、
これは後の彼の大活躍を思えば的を得た〝愛称"と言っていいでしょうね。
この見た目の悪さのためキーンランドの2歳セールへの出場を断られ、止む無く
一般のセリへ出されましたが、ここで獣医師のジム・ヒル夫妻と材木商の
ミッキー・テイラー夫妻の共同馬主によって1万7500ドル(当時の日本円で約500万円)
で落札されました。
シアトルスルーの名はこのテイラー夫妻の出身地シアトルとヒル氏の出身地である
フロリダ州の湿地地帯スルーを組み合わせたものだそうです。

そして2歳となった1976年9月、シアトルスルーはデビュー戦を迎えます。
調教で素晴らしい動きを見せていた事で1番人気には推されましたが、
血統的な地味さと一般のセリ出身という背景からか単勝は3.6倍とそれほど
大きな注目を集めていた訳ではありませんでした。
しかし蓋を開けてみれば圧巻のレースぶり。
スタート後しばらくしてからじっくりと先頭に立つと、あとは後続に影をも踏ませぬ
5馬身差の大楽勝、D1200Mを1分10秒2で駆け抜けたのでした。

続く一般戦(D1400M)も出遅れはあったものの、スピードの違いで先頭を奪うと、
持ったまま3馬身半差の逃げ切り勝ち、走破時計は1分22秒0でした。
こうなるともう並の馬でない事は明白です、次走はシャンペンS(D1600M)GⅠに
挑戦する事となりました。

このレースは〝凄い"の一言ですね。
スタートしてからいつものようにスピードの違いで先頭に立つシアトルスルー、
2番手につけるのはベルモントフューチュリティーS(G1)を制している
フォーザモーメントです。
400M通過は23秒2、800M通過は約46秒、素晴らしい高速平均ラップで飛ばす
シアトルスルー、しかしフォーザモーメントが意地で直後まで迫って来ます。
1200M通過は約1分10秒、速い!

そして直線へ。

必死に喰らいつこうとするフォーザモーメントですが楽な手応えの
シアトルスルーにじわじわ引き離されていきます。
直線半ばでは完全に独走状態、鞍上のクリュゲ騎手も後ろを振り返る余裕を見せ
全くの馬なりで2着フォーザモーメントに9馬身4/3差をつけゴールイン!
勝ち時計は1分34秒4、これは奇しくもマルゼンスキーが同じ年の朝日杯で叩き出した
スーパーレコードと同タイムなのです。
もちろんこれはレースレコードであり2歳レコード、時計の出るアメリカのダート
とはいえ、あのマルゼンスキーが芝で叩き出したレコードに馬なりで同タイムとは
驚くばかりです。

※続きます。

高松宮記念最終予想  担【けん♂】

ちょっとまだ中途半端なところですが、高松宮記念(中京1200m)について
まとめていきたいと思います。

新中京競馬場になって2回目の開催。
まだデータ的にも微妙な上に、天候も不安・・・
実力どおりに決着するのか、それとも・・・

これまでの考察
考察を始める前に→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
距離適性について→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感&有力馬整理→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
前哨戦評価→ココ
斤量負担分析→ココ
騎手データ分析→ココ

ハクサンムーンがハナを主張し、合わせて外枠の馬が被せていく展開。
内の差し馬は一旦大きく引いて外を回すことになりそうです。
馬場が悪化した場合にどこまで届くのか・・・差し馬優勢では
ありながらも位置取りが大きく影響してしまいそう。

すんなりと外に出してスムーズなレースが出来そうな
好位、中段からの差し馬を中心に考えてみたいと思います。

今回の予想
◎ロードカナロア
〇ドリームバレンチノ
▲ダッシャーゴーゴー
△マジンプロスパー
×サクラゴスペル

香港の重い芝でもあっさりこなしたロードカナロアに隙はなさそう。
極端な差し優勢のハイペースに巻き込まれない限り、ここは
世界に向けての通過点・・・であって欲しいですね(希望^^;)

ドリームバレンチノは上手く外を回せる枠に入り、
力を十分に出せそうです。
馬体を見る限り仕上がりも非常に良く、打倒ロードカナロアの
チャンス。中京経験豊富な松山騎手の気合にも期待。

ダッシャーゴーゴーは外から脚を伸ばしてどこまで届くか・・・。
スプリント路線では力上位の馬ですが、イマイチ決め手に
欠けるところがあるのは事実。今回もヒモ候補までかも。

マジンプロスパーの前走の内容はかなり手応えがありました。
条件は合っていますし、重馬場のCBC賞を制しているように
適性に関しても問題なさそう。
ロードカナロアには勝てる要素が見当たらない気もしますが(爆)
福永騎手がどう立ち回るか注目したいと思います。

サクラゴスペルは前々で競馬が出来る強味をどう活かすか。
横山典騎手は人気薄でも新中京コースで好走させており、
いい位置で競馬が出来ればチャンスがありそうです。

スギノエンデバーやサンカルロ辺りも気になるところですが、
馬場状態次第でしょうか。
土曜、日曜のコースの状態を見つつ、時間があれば
追加考察などをしてみたいと思います。

高松宮記念(騎手データ分析)  担【けん♂】

高松宮記念(中京1200m)に出走する騎手について
少し見ておきたいと思います。

まだ新装開店から一年余り・・・新中京で多く騎乗している騎手もいれば
ほとんど乗った事のない騎手もいるわけで、騎手の実力に加えて
騎手の経験値、ということも大きく影響しそうです。

ひとまず、新中京になってからの芝レースの実績をまとめてみました。

新中京コース:騎手データ
中京騎手

20鞍以上の騎乗経験のある騎手(青)と20鞍未満の騎手(黄)、
騎乗経験なし(ピンク)と分けて並べ替えをしています。

ある程度騎乗回数をこなしている騎手の中では・・・武豊騎手の成績が優秀。
支持率(3番人気以内に支持された率)も高いので良い馬に乗っている
という面はあるものの、4番人気以下の馬も3着以内にもってきており(穴馬率)
かなり得意にしている印象です。

同じような支持率の川田騎手の複勝率も高いですが、こちらは
人気薄では不調、という違いが出ています。

支持率が高くない騎手(お手馬にあまり恵まれていない騎手:爆)の中では
北村友騎手、松山騎手、丸田騎手が頑張っている感じでしょうか。
人気馬での信頼度が高くない点は気になるところですが
すでに100鞍以上をこなしている松山騎手の経験値はかなり評価出来そうです。

騎乗回数が少ない騎手の中では福永騎手の成績がダントツに優秀ですが
支持率が80%オーバー・・・要は人気馬ばかりに騎乗している
という影響が大きそうです。
それでもちゃんと裏切らずに好成績を残しているのはさすがですね。

横山典騎手、戸崎騎手、バルジュー騎手は人気薄でこそ、という感じ。
穴馬として期待したいですね(^^)g

岩田騎手は人気薄を一度も持ってきていない、という意味では
不慣れなコースだと思われますが、人気馬での信頼度は高いので
大丈夫そうですね(過信は禁物ですが・・・)

高松宮記念(斤量負担分析)  担【けん♂】

高松宮記念(中京1200m)の出走馬が発表になりました。
サクラアドニス、メイショウデイムが回避し、モンストールが
繰り上がり。今年は17頭立てでレースが行われることになります。

実質斤量負担
高松宮記念斤量負担

中京コースは設定がガラリと変わっているわけで、
まだ過去データが使える状況ではありません。

旧中京では中型馬が強く、小柄な馬も出走数の割合からすると
好走傾向が高く出ていました。
逆に500kgを超える大型馬は人気薄がほとんどで
割引が必要な状況・・・。

新中京になって初めて行われた昨年のレースでは一転して
完全に大型馬優勢
勝ち馬のカレンチャンは牝馬ながら480kgを超えており、
2~5着までは500kg台の馬が独占する、という大型馬天国(爆)

草丈が長く、パワーが必要とされる馬場だった影響も大きかったのかも
しれません。
今週は今のところ雨が予想されるようで、どうやら芝は重くなって
しまいそうです。
・・・やはり今年も大型馬優勢の傾向が続きそうですね。

実質斤量負担で見ると11.0~11.5%辺りの馬が優勢。
昨年の上位馬サンカルロ、ロードカナロア、実績上位の
ドリームバレンチノ、マジンプロスパーなどがこのゾーンに
入っており、馬格、斤量負担の面でも隙がないと言えそうです。

特にロードカナロア、ドリームバレンチノは前走で
勝っているにも関わらず、負担が減っているわけで
斤量面からは最有力、と考えて良さそうですね。

POG馬出走!(なんとか前進を!)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
先週は2頭が出走。ディープスカイの全弟ジョーヌドール
ダート2戦目に挑みましたが好位から失速し、11着と大敗。
未勝利勝ちをしたときも妙に上がりが掛かっていたわけで、
ダート適性に関してはやはり疑わしい・・・と思うんですけどね(>_<)
次はどこに向かうのか、とりあえず巻き返しに期待。
初戦はいいところがなかったドリームワンですが、2戦目は後方から
脚を伸ばして・・・11着(爆)脚を使えた点は救いですが、
着順自体は新馬戦の10着よりも悪くなったわけで、進境があった
という感じではなさそう・・・。馬体も変化なく、改めて成長に
期待したいと思います。

今週は3頭が出走。

・未勝利戦(阪神1600m) ドリーミートーツ  バルジュー
・未勝利戦(中山2000m) パシャドーラ    杉原
・未勝利戦(中京1600m) アドマイヤマリリン 岩田


新馬戦ではなかなか内容があるレースをした印象だったローズバドの仔、
ドリーミートーツですが、2戦目は後方から何も出来ずに8着。
正直ガックリきました(T_T)
3戦目はバルジュー騎手の手綱を預け、改めて巻き返しを期待。

新馬戦は横山典騎手で4着と頑張ったものの、2戦目に杉原騎手に
乗り代わって13着と大敗してしまったパシャドーラ
今回は再び杉原騎手で3戦目に臨むことになりました。
・・・個人的にはなぜ?!と言いたいところですが、
今度こそ能力を活かす騎乗をお願いしたいものです・・・。
半兄のペルーサ同様、気性的に弱いところもあるのかも?
頑張って貰いたいですね。

新馬戦では外を回して手応え抜群!・・・というところから
最後に伸び切れなかったアドマイヤマリリンですが、
能力は十分に感じさせるレースぶりだったと思います。
小柄な馬なので間隔があいていないのは気になりますが、
なんとか体調を整えて、叩いての良化分を発揮できれば・・・。
岩田騎手もここで弾みをつけて本番、高松宮記念に気持ちよく
向かって貰いたいですね♪

長期休養に入っていたコナブリュワーズがやっとのことで帰厩。
クラシック路線、という馬ではないかもしれませんが、
なんとか再スタートを切ってけん♂厩舎に勢いをもたらして
欲しいですね。
あとはディアデラマドレが帰ってきてくれたら・・・。

高松宮記念(前哨戦評価)   担【けん♂】

高松宮記念(中京1200m)出走馬の前哨戦について、ざっと内容を
振り返ってみたいと思います。

【阪神1400m】
阪神1400m

★上位馬の4コーナー位置取りとペース配分
阪神1400m位置

序盤を飛ばして中盤に緩んだ昨年の阪急杯(1着マジンプロスパー)と違い、
今年の阪急杯は序盤から淡々と進み、道中が緩まない流れになっています。
昨年末の阪神Cとペース配分、締まり方はかなり近い展開。
ただし、阪神Cは前がバテて後方からの差しで決まったのに対し、
阪急杯は中段から押し上げたロードカナロアが好位から押し切っているわけで
こちらの方が内容的には強いレースをした、と評価して良さそうです。
やや中盤に緩みがあった11年の阪神牝馬Sを制したカレンチャンが
本番でも勝っていることを考えると充分に本番に繋がるレベルだと
見て良さそうです。
阪神Cもそれなりに評価出来ますが、前が止まらないと・・・。

【中山1200m】
中山1200m

★上位馬の4コーナー位置取りとペース配分
中山1200mm位置

鬼のような超ハイペースとなった昨年のスプリンターズSは
前の馬に厳しい消耗戦になり、中段からのロードカナロアが勝利。
今年のオーシャンSも前半はかなりのハイペースで進んでいましたが
中盤から徐々に緩み始め、最後に脚が止まる消耗戦・・・。
前々につけて押し切ったサクラゴスペルは強いレースをしていますが
GⅠクラスのレース内容と比較すると・・・ちょっと見劣り気味。
過剰評価は禁物かも。

【京都1200m】
京都1200m

★上位馬の4コーナー位置取りとペース配分
京都1200m位置

今年のシルクロードSは序盤が緩く、その分ずっと加速が続く
展開になっています。
消耗度という面では前年のシルクロードSや11年の京阪杯には
及ばない内容となっており、好位で押し切ったドリームバレンチノは
展開に上手く乗った、という感じでしょうか。
高い評価は出来ませんが、能力を発揮すればこれくらいは・・・
という感じで見ておきたいと思います。
昨年末の京阪杯はスタートこそ速いものの、中盤から大きく
緩んで淡々流れる形になっています。
このくらいのペースなら最後に急加速が欲しいところ。
レベルは低目だと思われます。

高松宮記念(馬体について2)  担【けん♂】

高松宮記念(中京1200m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【サクラゴスペル】
サクラゴスペル13高松宮記念
比較写真がないので状態の推移に関しては
わかりませんが、激しい内容だった前走の反動は
感じられず、ハリのある馬体を維持出来ている様子。
クビ差しが太く発達した上半身、充実した下半身、
適性にも問題はなさそうです。

【エピセアローム】
(12スプリンターズS)
エピセアローム12スプリンターズS
(阪急杯)
エピセアローム13阪急杯
(高松宮記念)
エピセアローム13高松宮記念
毛ツヤが良く見えず、筋肉のメリハリもイマイチ。
昨秋の出来にはまだ戻っていない印象で
上位馬を追い越せるような仕上がりではなさそう。
皮膚感が厚めで絞り切れていない点もマイナス材料。

【サンカルロ】
(12マイルCS)
サンカルロ12マイルCS
(阪急杯)
サンカルロ13阪急杯
(高松宮記念)
サンカルロ13高松宮記念
少し後方に後肢が流れ、突っ張ったような
立ち姿に見えた前走を叩いて良化傾向。
少し腹回りに余裕が感じられますが、
体調にも問題なさそうですし、最後にしっかり
追えれば好仕上がりで本番に臨めそうです。
歴戦の古馬らしく安定した出来。
衰えは感じられません。

【フィフスペトル】
(12読売MC)
フィフスペトル12読売MC
(12スプリンターズS)
フィフスペトル12スプリンターズS
(高松宮記念)
フィフスペトル13高松宮記念
前後の筋肉の充実度は素晴らしく、
立ち姿のシルエットももビシッと安定。
出来に関してはまったく問題なく、
見た目どおり走れたら、上位馬相手でも・・・。
この馬の能力は十分に発揮出来る状態でレースに
臨めそうです。

【ツルマルレオン】
(12北九州記念)
ツルマルレオン12北九州記念
(高松宮記念)
ツルマルレオン13高松宮記念
ボワッと肉付きの良い馬体。
昨夏と比較すると絞り込めていない感じが
あるかもしれません。
パワーアップはしていると思いますが
諸刃の剣、といった状態に思えます。

【シルクフォーチュン】
(プロキオンS)
シルクフォーチュン13プロキオンS
(フェブラリーS)
シルクフォーチュン13FEB
(高松宮記念)
シルクフォーチュン13高松宮記念
前走よりも皮膚感は薄くなってきており、
筋肉のメリハリもついてきて、状態自体は
良化傾向にありそう。
ただし、この撮影のあとに放馬があったようなので
本番での出来落ちには要注意。
芝への適性には大きく問題なさそうですが・・・。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

高松宮記念(馬体について1)   担【けん♂】

高松宮記念(中京1200m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【ロードカナロア】
(12スプリンターズS)
ロードカナロア12スプリンターズS
(阪急杯)
ロードカナロア13阪急杯
(高松宮記念)
ロードカナロア13高松宮記念
昨秋から馬体の出来は高いレベルで安定。
人気を裏切った函館SSの頃とは充実度が全然違っており、
正に本格化した印象です。
休養明けに激走した前走の反動はまったく感じられず
立ち姿に芯が通った、という感じ。
まったく問題なく能力を出せる仕上がりだと思われます。

【ドリームバレンチノ】
(12スプリンターズS)
ドリームバレンチノ12スプリンターズS
(シルクロードS)
ドリームバレンチノ13シルクロード
(高松宮記念)
ドリームバレンチノ13高松宮記念
前傾気味のシルエットはいつもどおり。
前走を叩いて、グッと前後の筋肉に実が入り、
特に下半身は充実。腿の引き上げも出来ており
かなりの良化が期待出来そうです。
毛ツヤも良く、体調にも問題なさそう。
しっかりとGⅠ挑戦をテーマにした仕上げになっている
印象です。

【マジンプロスパー】
(12スプリンターズS)
マジンプロスパー12スプリンターズS
(阪急杯)
マジンプロスパー13阪急杯
(高松宮記念)
マジンプロスパー13高松宮記念
前走では前後の筋肉をしっかりと維持して復帰。
余裕があった腹回りを今回は絞ってきており、
本番に向けて順調な仕上がりだと思われます。
光の加減で毛ツヤは良く見えませが、皮膚感も
緩んだ感じはなく、十分に力を発揮出来る状態。

【ダッシャーゴーゴー】
(12スプリンターズS)
ダッシャーゴーゴー12スプリンターズS
(シルクロードS)
ダッシャーゴーゴー13シルクロード
(高松宮記念)
ダッシャーゴーゴー13高松宮記念
前走は出来に問題はないものの、少し皮膚感に
緩いところがある感じでしたが、本番に向けて
びっしり仕上げてきた印象。
皮膚感にハリが出て、前後の筋肉も充実度アップ。
腹回りも細目感なく絞り込まれており、
かなり良い出来で出走出来そうです。

【スギノエンデバー】
(12セントウルS)
スギノエンデバー12セントウル
(シルクロードS)
スギノエンデバー13シルクロード
(高松宮記念)
スギノエンデバー13高松宮記念
光の加減で前走ほど毛ツヤが良く見えませんが
今回も皮膚感は薄く、状態はかなりよさそうです。
腹回りが絞れた分、前後の筋肉の充実度も
少し低下して見えるのは気になりますが
出来自体は高いレベルで安定傾向。
自分の力は問題なく出せそうです。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

高松宮記念(中間雑感&有力馬整理)  担【けん♂】

ざっと高松宮記念(中京1200m)の出走予定馬を見たところで
ちょっと休憩がてら頭を整理。

新中京1200mコースとなってから一年が過ぎ、騎手の間でも
徐々にコース経験が積み重なってきており、そろそろ手探り・・・
とは言っていられない状況。
改めてこのところのレース内容については整理してみる予定ですが
そういう意味では今年は昨年とまた違った形でのレースに
なるかもしれません。

基本的には差し優勢の競馬場に変貌していると考えられますが、
スプリント路線でトップを張ってきたような馬たちは
ハイペースでも前で踏ん張りきれる能力があるわけで、

前で踏ん張る実績馬 VS 後方から追い込む末脚一辺倒の馬

おおよそこんな感じのレースになりそうだと考えています。

前で粘る馬に後方の馬が追いすがって・・・ちょうど並んだ辺りが
ゴールライン
?!
ほんのちょっとした出来や仕掛けどころが命運を分けることに
なりそうな予感です(^^;

というわけで、出走馬についても前と後で分けて考えてみる
必要がありそう。

前の馬に関してはとにかく実力重視。中途半端では残れないと
思われるので、ハードルは高めに設定したいところです。

後方の馬については末脚重視
阪神や東京で伸び脚を使えている馬には特に注目したいところです。

前で競馬をする実力馬
・ロードカナロア
・マジンプロスパー
・サクラゴスペル
・ダッシャーゴーゴー
・ドリームバレンチノ
・エピセアローム(微妙)

後方から伸び脚を使う馬
・サンカルロ
・スギノエンデバー
・シルクフォーチュン(芝では?)
・ツルマルレオン(微妙)

ロードカナロアは昨年は前で粘り切れず3着。
その意味では今年も過信は禁物、かもしれませんが、
このところのレース内容を観るとちょっとレベルの違いを
感じてしまうわけで、やはり有力であることは間違いなさそう。

マジンプロスパーは前走で差す形で進境を見せました。
自在性が出てきたのは評価出来ますし、実力的にも高いレベルに
あると思われますが、ロードカナロアに先着するイメージは
なさそう・・・。上手く立ち回ってのヒモ候補まででしょうか。

サクラゴスペルは昨年とは違う馬になっているかも。
前走の反動が出ていなければ、ここでも十分に狙える馬かもしれません。

ダッシャーゴーゴー、ドリームバレンチノは脚質に自在性があり、
場合によっては中段から差す形でも競馬が出来るのが強味。
スプリント路線のトップクラスであることは間違いなく、
ここでも期待出来ると思われます。

エピセアロームは前につけて勝ったセントウルSが評価出来ますが
後方からになることもあるので、枠順次第でしょうか。
昨年は斤量ハンデを貰っての好走だったことを考えると
牝馬ですし、ガチンコ勝負では・・・ちょっと足りないかも。

サンカルロは前走から叩いての良化に期待したいところですが
しっかりと上昇があるかどうか、年齢の問題もあるので
過剰な期待は禁物かもしれません。

スギノエンデバーは前走の馬体の出来が非常に良く見えた馬。
成長分を含めて、末脚勝負になるならば出番があっても
良さそうかと。中京1200mで勝っているのも強味。

シルクフォーチュンは・・・芝とダートの違いがどう出るか・・・。
調整過程にも大きな不安があり(放馬)ここであえて
狙うほどではない感じがします。

ツルマルレオンは明らかに実績不足。
展開がハマることで格下の馬に出番があるなら・・・という感じですが、
GⅠだけに、前も後ろも強力なメンバー相手での好走を期待するのは
酷かもしれません。