けいけん豊富な毎日

JCD(展開想定)  担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)の枠順が出たところでざっと展開について
考えてみたいと思います。

先手を取りにいく宣言をしているのは・・・トランセンド。
過去の傾向からしてもまずは自分のペースに持ち込む必要がある
タイプなので思い切って出してくると思われます。

対抗するのはエスポワールシチー。
前回、武豊騎手が騎乗したときには好位からになりましたが、
自ら中途半端な騎乗だった、と反省の弁を述べているだけに
今回はハナを譲らずに行くか、もしくはトランセンドをピッタリ
マークする形でレースをすることになりそうです。

最内に入ったハタノヴァンクールはスタートが良いタイプではないので
下げて中段後方から。

シビルウォーは好位から行く場合もありますが、基本的には
中段後方から押し上げるスタイル。

川田騎手に乗り代わったミラクルレジェンドは好位から。
馬格がないので包まれないようにして貰いたいですね。

トゥザグローリーはこのところ行き脚がついていませんが、
本来は前で競馬をするタイプ。初ダートで砂を被りたくない
ということもあり、馬群に入れるのは避けたいと思われるので
ウィリアムズ騎手なら前につけて行く形へ。

ナムラタイタンは短距離を走ってきた馬なので、スタートに失敗
しなければ前へ。

スタートに難があるイジゲンは末脚を活かしたいタイプ。
出遅れには気をつけるにしろ、ソロッと後方から。

ホッコータルマエは積極的に前で踏ん張りたい馬。
今回も好位の前辺りへ。

ローマンレジェンドはデムーロ騎手。
スタートが悪い馬ではないので、好位の後ろ辺りで前を窺う形。

ダノンカモンは池添騎手。あまり下げ過ぎない程度に中段前から
押し上げて行きたいところ。

ワンダーアキュートは出遅れ気味になる場合もありますが、
本来は前につけて行きたい馬。末脚をためつつ中段くらいへ。

グレープブランデーはルメール騎手。
前々で競馬をしていた馬ですが、このところは中段後ろくらいからの
競馬になっています。

ニホンピロアワーズは前で競馬をしてこそ、の馬。
積極的に行って好位の一角に取り付きたいところ。

ソリタリーキングは馬格がないので包まれるよりは外の方がマシ。
今回は前に行く馬が多いので中段の外辺りになりそうです。

ナイスミーチューは福永騎手。この枠からでは腹を括って
後方から仕掛けていくしかなさそう・・・。

スタート直後のおおよその位置取り
JCD展開

中盤に少しペースを落としてロングスパートに持ち込めば
非常に強力なトランセンドですが、藤田騎手が昨年のように
ペースを緩めることが出来るかどうか・・・。
マークされる競馬になってハイペースで行ってしまうと
もう一踏ん張りが利かなくなっているかも。

エスポワールシチーもロングスパートが利くタイプなので
トランセンドと呼吸を合わせる形が理想ですが
武豊騎手は場合によっては思い切った先行策を取りかねないのが
怖いですね。

昨年より少し速いくらいのロングスパート勝負になるなら
実力のある先行馬優勢、末脚に威力があるタイプが突っ込んでヒモまで。

ガンガン行こうぜ!になってしまうと場合によっては前崩れ。
前の2頭なら踏ん張り切ってしまえるかもしれませんが、
年齢的にもちょっと不安があるだけに、差し馬優勢の展開になりそうです。

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JCD(斤量負担分析)   担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)についてもう少し見ていきたいと思います。

実質斤量負担
JCD斤量負担

阪神に移設されてからまだ4回しか行われていないので
傾向を見るには早い段階ですが、一応過去のデータとしては

・勝ち馬は実質斤量負担では11.5%以下
・500kgを超える馬が有力(ここ2年は1~3着を独占)
・12.0%を超える馬は相当高い実績とコース適性が必要


今のところ、フェブラリーSをさらにもう少し厳しくした感じに
なっています。
かなり大型馬有利なレースと考えて良さそうです。

今回の出走馬を見てみると500kgを超えている馬が9頭(前走体重)
微妙な馬体増で500kgを超えそうな馬が2頭。
おおよそ勝ち馬に関してはこの中にいる・・・かもしれません(^^;

12.0%を超えてしまっているのは
・ミラクルレジェンド
・ソリタリーキング
・シビルウォー


ミラクルレジェンドは56kgでも好走があるだけに
かなり負担に強いタイプだと思われますが、牡馬との混合GⅠで
大型馬に囲まれるとなると・・・やはり厳しい面がありそうです。

ソリタリーキング、シビルウォーは実績的に上位馬に対して
不足があるだけに、負担の面でも不利があるのは厳しい感じですね。

注目の3歳勢ではイジゲンがちょっと馬格不足気味。
馬込みを嫌う、というより包まれると単純に厳しいと思われます。

JCD(前哨戦評価2)  担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)出走馬の前哨戦評価を続けたいと思います。

ダートでは5戦全勝でJDDを制したハタノヴァンクールですが、
前走のみやこSでは10着と惨敗してしまいました。

これまでのレースの1000m通過タイムを一覧にしてみると

未勝利   63.8
500万  62.3
伏竜S   63.4
端午S   62.1
JDD   63.3
みやこS  59.9

明らかにJDDまでの5戦は超スローペースだったことがわかります。
このペースで前が崩れているのもどうかと思いますが(爆)
道中の流れが緩いために、機動力を活かして押し上げることが出来た
というのが結果に大きく影響していると考えられます。

みやこSでは一気にペースが上がっており、休養明けということも
あったかと思いますが、末脚も使えないまま完敗。
このペースで前が止まらない、ということを考えると
末脚が戻ったとしても、対応は難しそうです。

★みやこS


好位を追走したホッコータルマエは早めに前に寄せて内を抜け出す形。
同じく好位にいたローマンレジェンドは外に出そうとしますが
被せられて行き場を失い、前が詰まる苦しい状況・・・。
しかし僅かな隙間に突っ込んでグイッとこじ開けるようにして
抜け出したところがゴールライン。
高い操作性、馬群を割る根性、瞬間的な伸び脚など
多くの武器を兼ね備えていることを証明しました。
着差は僅かながら、力の差は歴然という印象です。

【ラップ比較】
みやこ比較

まだ開催が始まって3回しか行われていないレースですが、
10年はトランセンドがこのレースを勝って、続くJCDを制覇。
11年はエスポワールシチーが南部杯4着から巻き返して
このレースを制して本番のJCDでも3着と好走しているわけで
有力なステップレースだと考えられます。

今年のみやこSも道中の緩みはほとんどない流れ。
残念ながら後半に脚が止まり気味になっており、
レース内容としては高く評価は出来ません。

勝ったローマンレジェンドは余裕が感じられる内容だっただけに
一応評価して良さそう。
前年のみやこSで3着だったニホンピロアワーズは今年も2着と好走。
適性は評価出来るものの、今年は最後に脚が鈍っている点が微妙。
キレ不足の面があるので、消耗戦になったことがプラスになったと
考えられます。
3着のホッコータルマエは速い流れに対応出来た点は
評価出来ますが、内容的には脚が鈍っており、本番では斤量差も
縮まってくるだけに、上位馬との逆転は考えにくい印象です。

★エルムS


2番手を追走したエスポワールシチーが4コーナーで先頭に
並びかけていきますが、その外を好位から押し上げて行った
ローマンレジェンドが被せて、2頭が競り合ったままでマッチレース。
僅かにクビ差でローマンレジェンドが制しましたが、
エスポワールシチーが59kg、ローマンレジェンドは56kgと
3kgの斤量差があったことを考えると、逆転は十分に可能な
内容だった印象です。

【ラップ比較】※最初の100mのラップは除いています。
エルム比較

過去のエルムSと比較しても道中の流れはかなり締まっており、
レースレベルは高め
直線手前でグッと加速している中、さらに速い脚で
捲くり上げて行ったローマンレジェンドの機動力は高く評価出来そう。
前で踏ん張って脚を伸ばしたエスポワーッシチーも強い内容を見せた、
と考えて良さそうです。年齢による衰えは感じられません。

JCD(前哨戦評価1)  担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)出走馬の過去のレース内容について
見直していきたいと思います。

★武蔵野S


大きく出遅れたイジゲンは外を回して進出。
4コーナーで捲くり上げて、直線入り口ですでに先頭とは1~2馬身差に
詰め寄っており、そこから馬場中央を力強く抜けて圧勝。
回転の速い脚と上半身がぶれない走法が末脚のキレに繋がっています。

【ラップ比較】
武蔵野比較

08~10年の武蔵野Sの平均ラップと比較してみると
明らかに道中が緩んでいることがわかります。
こんなペースにも関わらず前の馬の脚が止まる
という非常に低調な内容
スローペースを後方で追走したイジゲンの実質的なペースは
さらに遅いと考えられ、余力は十分に溜められたはず。
後半に急流になっていますが、コーナー付近のペースはまだ遅く、
捲くっていくにも楽な展開になったと思われます。

最後の伸び脚は評価出来るとしても・・・レベルには大きく疑いあり。
昨年のJCDのように中間に緩むポイントが出来れば
好走の可能性はあるものの、前が止まらない場合はやはり厳しいと思われます。

★レパードS


ホッコータルマエは好位を追走し、直線入り口でもスムーズに前を向いて
馬場の中央を力強く抜け出してそのまま完勝。
出遅れ気味に後方を追走したイジゲンは捲くり上げて進出しようとしますが、
前が止まらず、直線入り口ではまだ先頭と6~7馬身差。
直線半ばでスピードに乗って懸命に追いかけますが、3着が精一杯。

【ラップ比較】
レパード比較

09~11年までの平均(平均1)との比較してみると、
道中のペースは微妙に緩めになっています。
低調だった11年を除いた平均(平均2)との比較では
さらにその差が明白
スローペースを前で踏ん張ったホッコータルマエは
勝ちきったことは評価出来ても、レベル的にはかなり不足がありそうです。

イジゲンはさらにスローな流れで進んだことになるわけで、
伸び脚が使えたのは、言わば当然の話。
それでも前に押し上げて行けなかった点はマイナス評価を
しておいた方が良さそうです。

JCD(トランセンドについて)  担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)について考えて見たいと思います。

今年は新鋭に期待が集まる感じになっていますが、ひとまず
このレースを連覇しているトランセンドについてちょっと
過去のレースを振り返ってみたいと思います。

昨年のJCDを勝って中央GⅠ3連勝を達成、今年のフェブラリーSでも
4連勝目を期待されていましたが・・・まさかの7着。
ドバイ遠征でも結果が出せず、長期休養後の復帰戦となった
JBCクラシックでも上位馬に大きく差をつけられた3着に
敗れてしまいました。

トランセンドは終わってしまったのか・・・?


おそらくですが・・・失速が始まる要因となったのは昨年の南部杯

★11年南部杯のレース映像は→ココ

11年の南部杯はフェブラリーSと同じ東京競馬場で行われました。
エスポワールシチー(松岡騎手)が先手を取り、トランセンドは
2番手を追走。

レース映像を観るとよくわかりますが、直線で外からダノンカモンにかわされて、
失速しかけたところから、最後に盛り返して競り勝った内容は強い!の一言。

【ラップ比較1】
ラップ分析1

過去のフェブラリーSの平均ラップと比較してみると
この南部杯のペースが異様に速く、前の馬に負荷が掛かっている
消耗戦になっていることがわかります。

トランセンドは元々、瞬発力勝負に弱く、長く良い脚を維持するのに
長けた馬なので、この展開がハマった感はありますが、
それにしても相当な消耗があったと考えられます。

続く昨年のJCDの馬体はそれまでの柔らか味のあるシルエットではなく、
堅く引き締まった馬体に変化をしていましたが、今考えると馬体に余裕が
なくなってきていたのかもしれません。

【ラップ比較2】
ラップ分析2

トランセンドは10年、11年とJCDを連覇していますが、
道中のペースの作り方は大きく変化をしています。

速いペースで淡々と引っ張った10年に対し、11年は道中で
じっくり脚をためてからのロングスパート
結果的に10年はクビ差だったところから、11年は2馬身差を
つけての圧勝となりました。

トランセンドの持ち味を活かした藤田騎手の好判断とも言えますが、
逆に言えば、前走の消耗を引き摺っていたために、ペースを緩めざるを
得なかった
・・・可能性がありそうです。

【ラップ比較3】
ラップ分析3

そして迎えた今年のフェブラリーS。
消耗を抱えながらJCDを勝ったトランセンドにすでに余裕はなく、
さらにトウショウフリークなどに先手を奪われてしまったこのレースは
南部杯ほどではなくとも、前年に逃げ勝ったフェブラリーS以上の
ハイペースで前半から引っ張られてしまい、さらに最後は
苦手な瞬発力勝負に持ち込まれて・・・何も出来ず完敗。

ドバイ遠征で結果が出せなかったのも当然の話だったのかもしれません。

今回は長期休養を挟み、完全に疲れを取った形で復帰。
JBCクラシックは離された3着に終わっていますが、
馬体を見た限りでは力強さは昨年以上
叩いて良化してきていると思われます。
あとは・・・エスポワールシチーの武豊騎手との先手争いが
大きなポイントになりそうですね。
昨年が本調子ではなかったとすれば、今年は本来の走りが
観れるかもしれません(^^)g

JCD(馬体について2)   担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【トゥザグローリー】
(宝塚記念)
トゥザグローリー12宝塚
(天皇賞秋)
トゥザグローリー12天皇賞秋
(JCD)
トゥザグローリー12JCD
冬場になった方が良いタイプ。
今回は叩いて軽さが出てきた印象で、好走するときの
雰囲気になっていると思われます。
問題は初ダート。繋ぎは寝ていますが、
他のダートが得意なキングカメハメハ産駒と比較して
みると問題ない範囲。蹄が大きいのはプラスに働くと
思われます。血統的には申し分ないとはいえ
走ってみたいとわかりませんが、こなせるならば
実力的には強力なだけに・・・

【ソリタリーキング】
(10レパードS)
ソリタリーキング10レパードS
(JCD)
ソリタリーキング12JCD
間が空いた写真なので比較にはなりませんが、
今回は前後の筋肉がちょっと落ち加減。
以前に比べて立ち姿のバランスは良化している
印象ですが、上位馬を相手にするには
ちょっと迫力不足かも。

【ハタノヴァンクール】
(みやこS)
ハタノヴァンクール12みやこS
(JCD)
ハタノヴァンクール12JCD
休養明けの前走もパンと張った馬体に仕上がって
状態は良さそうに見えましたが、今回は叩いて
絞り込んできた感じ。前後のバランスが取れた
好馬体でメリハリのきいたラップに適性が高そう。
道中が緩む展開になれば・・・

【ホッコータルマエ】
(レパードS)
ホッコータルマエ12レパードS
(みやこS)
ホッコータルマエ12みやこS
今回の写真はありませんが、一応参考までに。
かなり筋肉質な馬体ですが、前走は前後に
脚が突っ張ったような立ち姿になっており、
出来の面ではイマイチ。それでも成績は残しているので
素質は相当高そうです。叩いて良化があるようなら
楽しみな1頭。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

JCD(馬体について1)  担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【ローマンレジェンド】
(みやこS)
ローマンレジェンド12みやこS
(JCD)
ローマンレジェンド12JCD
半姉と違って雄大な馬体。
前後のバランスが取れており、毛ツヤも良く、
体調面に問題はなさそう。
発達した上半身が力強いクビ差しを支えており、
下半身の力感も十分。筋肉の引き締まり方は
前走以上で、本番に向けて順調。

【エスポワールシチー】
(11JCD)
エスポワールシチー11JCD
(フェブラリーS)
エスポワールシチー12FEB
(JCD)
エスポワールシチー12JCD
フェブラリーSと寸分違わぬ出来・・・って
同じ写真やん!\(◎o◎)/!
競馬ブック側のコメントもまるで同じ。
どうやらこれは完全に競馬ブックのミスですね。
現状の出来については残念ながら不明です(>_<)

【トランセンド】
(11JCD)
トランセンド11JCD
(フェブラリーS)
トランセンド12FEB
(JCD)
トランセンド12JCD
昨年以上に引き締まった馬体。
筋肉もしっかり維持しており、立ち姿のバランスも
取れていてかっちりとアウトラインが決まっています。
若干腹回りに余裕がある感じですが、状態に問題は
なさそう。ペースさえ乱さなければ今年も好走が
期待出来そうです。

【ワンダーアキュート】
(11JCD)
ワンダーアキュート11JCD
(フェブラリーS)
ワンダーアキュート12FEB
(JCD)
ワンダーアキュート12JCD
洗い立ての写真が多く、いつもあまり良く見せませんが
今回は後肢をちょっと引いているので、特長である
雄大な下半身の肉付きがちょっと足りなく見えます。
上半身の力感は十分なので出来に問題はなさそうですし、
全体的にゆったりとしたシルエットになっているのは
プラス材料になりそう。

【イジゲン】
(レパードS)
イジゲン12レパードS
(JCD)
イジゲン12JCD
あまり大きな変化はありませんが、僅かながら
腿の力感が足りない感じで、立ち姿が前傾気味に
なっているのは気になるところ。
悪い出来ではなさそうなのでそれなりに力は
出せそうですが、良化傾向ではないかも。

【シビルウォー】
シビルウォー12JCD
クビが高い姿勢ながら力強い上半身で支えており、
毛ツヤも良好。下半身も丸くハリがあって
良さそうな出来ですが、かなり上半身に偏った
シルエットになっており、レースへの適性は微妙。

【ダノンカモン】
(根岸S)
ダノンカモン12根岸S
(フェブラリーS)
ダノンカモン12FEB
(JCD)
ダノンカモン12JCD
大きな変化はなく、安定した出来を維持。
末脚の爆発力を支える下半身は丸くハリがあり、
かなり良い状態で出走出来そう。
クビが低く、良績があるとおり東京向きの馬体。

【ニホンピロアワーズ】
(11JCD)
ニホンピロアワーズ11JCD
(みやこS)
ニホンピロアワーズ12みやこS
(JCD)
ニホンピロアワーズ12JCD
かなり前脚の曲がり方が目立つ馬体。
昨年以上に筋肉が充実してきており、
パンパンの出来だった前走の出来をおおよそ維持。
光の加減でよく見えませんが、力を出せる
仕上がりで出走出来そう。
バランス的にはGⅠでは厳しそうですが・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

原発を止める意義と意味の違い   担【けん♂】

やっぱり言ってきましたね。

お前らが原発止めろ言うから仕方ないやんけ!

という開き直り値上げ。

関電の今回の電気料金値上げ申請は約11%となっていますが、
(使えば使うほど値上げ幅が大きくなる料金体系)
これは原発が全て再稼動した場合の数字で、稼動しない場合は
さらに倍の値上げになる可能性がある、とのこと。

一般家庭の場合はおおよそ年間1万~2万程度の負担増ということで
中には「それくらいなら」と思われる主婦の方もいらっしゃるかもしれませんが、
商売をやっている場合は・・・職種にもよりますがそんな程度では
済むわけもなく、10万~100万の増額ということもざらにあると
思われますし、さらに大きな企業になればえぐいことになる見込み。
※鉄鋼業関連は900億~1000億\(◎o◎)/!
 シャープが10~20億、パナソニックは60億という試算

あまりにも数字がデカ過ぎてピンとこない面もあるかもしれませんが(爆)
当然のことながらコストアップはリストラ、倒産、海外移転などを
引き起こすわけで、産業の空洞化だけでなく、失業者の増加にも
繋がってくる話。
ただでさえ問題になっている生活保護を申請する家庭も大幅に増えかねません。

「ママたちが反原発を訴えて、いざ原発が止まったら、
パパがリストラになって生活出来なくなっちゃった・・・」

なんていう悪い冗談みたいなことが現実に起こり得るわけで、
我々も改めて「脱原発」を具体的なコストとともに見直さないと
いけないと思われます。

・・・でこんな時期に、反原発をスローガンに新政党を結成!?

悪い冗談にもほどがあります(>_<)

子供たちの安全な未来のために」なんて耳障りのよい
人道的なスローガンは「善い人」を演出するには効果的かもしれませんが、
これこそ民主党の「バラ色のマニフェスト」とまったく同じ。

将来的に自然エネルギーに転換していく、ということくらいは
誰でも考えられることですが、それがちゃんと国内の電力需要を
賄えるようになるまでに何年かかって、コストがどれだけかかって
誰がどういう形で実現するのか
、具体案になっていなければ
言い方は悪いですが・・・ただの「言葉遊び」に過ぎません。

問題はすぐ目の前にあるわけで、電気代の値上げについて
どういう方策を取るのか、産業、経済への影響に対して
国としてどう関わるのか、倒産、リストラなどが加速した場合の
失業保険、生活保護についてどういう対策を考えて実現するのか、
その案が提示されていなければ、意味がないどころか
逆に「害悪」でしかないと思います。

原発を無くしていく方向に進むことはおそらくどの政党が
政権を取っても同じこと。
良い政治家」であれば、原発問題だけでなく、生活、産業に関して
包括的に支えていく政策を提示出来なければいけません。
原発の即時停止、だなんてむちゃくちゃなことを言うのであれば
電気代の値上げをさせない方策も一緒に提示して貰いたいですね。

「皆さんからご要望があったとおり、原発を止めたんだから
自分たちは公約を守ったんですよ。あとのことなんか知りません!」

・・・反原発を声高に叫ぶ連中に任せておいて、日本が沈没してから
そんなことを言われても困りますよね。

良さげな言葉にまた騙されるのは勘弁して貰いたいものです。

大事なことはまず経済対策だと思います。
生活が豊かになり、国の懐がマシになってくればやれることも
増えてくるわけで、いかに景気回復をさせるかを重点的に
考えている政党に託さないと、口ばっかりで何も出来ない政治
また続いてしまうんじゃないかと・・・。
何かをやろうとすればどうしたって「財源」が必要なわけですから・・・。

JCD(過去の勝ち馬の馬体)   担【けん♂】

過去のJCD(阪神D1800m)の連対馬の写真を並べてみました。

【トランセンド】
(11JCD)1着
トランセンド11JCD

【ワンダーアキュート】
(11JCD)2着
ワンダーアキュート11JCD

【トランセンド】
(10JCD)1着
トランセンド10JCD

【グロリアスノア】
(10JCD)2着
グロリアスノア10JCD

【エスポワールシチー】
(09JCD)1着
エスポワールシチー09JCD

【シルクメビウス】
(09JCD)2着
シルクメビウス09JCD

【カネヒキリ】
(08JCD)1着
カネヒキリ08JCD

【メイショウトウコン】
(08JCD)2着
メイショウトウコン08JCD

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

・ワイルドラッシュ
・カリズマティック
・プリサイスエンド
・ゴールドアリュール
・ステイゴールド
・フジキセキ
・マヤノトップガン

血統も系統もバラバラですが、面白いくらいにシルエットが
似ているのが興味深いところ。
このコースに適性の高い馬体、というものはあると思われます。

クビは少し長めでスッと前に伸びており、低過ぎたり
高かったりということはありません。

上半身は力強く厚みがありますが深い造りではないですね。
腹回りはパンと張っている感じが良いようです。
背中から腰への流れも一定の共通したイメージがある感じ。

下半身は丸みを帯びて、腿の引き上げもしっかり
出来ています。

おおよそのイメージを頭に入れて、今年の出走予定馬についても
見ていきたいと思います。

JCD(各馬分析2)   担【けん♂】

JCD(阪神1800m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ナイスミーチュー】牡5 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(Fire Maker)
今年の年明けまで芝を中心に使われ続け、下級条件で低迷していましたが
ダートに転向して開眼。素晴らしい末脚を武器に一気に上昇し、
この秋にはシリウスSを制覇を成し遂げました。
後方、中段から捲くり上げていくスタイルなので展開の助けがいりますが
阪神、京都への適性は高く、騎手次第では面白い1頭になるかも。
前走のみやこSは力負けとも言えますが、テン乗りの藤田騎手が
後方で溜め過ぎた面があるので度外視して良さそうです。

ナムラタイタン】牡6 57.0 (栗東) サウスヴィグラス×(Afleet)
デビューから6連勝でOPを勝ちましたが、その後しばらく低迷し、
11年の武蔵野Sを勝って重賞馬の仲間入り。
基本的には1400mが得意距離で1600mがギリギリ、
今回は設定的に合わない印象です。
休養明けの盛岡のマイルチャンピオンシップでは落馬で中止、
叩いて絞れた武蔵野Sでは後方からになってしまい、調子の面でも
不安があるかもしれません。

ニホンピロアワーズ】牡5 57.0 (栗東) ホワイトマズル×(アドマイヤベガ)
これまでの21戦で唯一掲示板を外したのが昨年のJCD(9着)。
交流重賞では3勝を挙げているものの、中央の重賞では2着までと
勝ち切れておらず、一線級相手では足りない面を出してしまっています。
基本的には前につけていく脚質ですが、中央のダートでは
最後の伸び脚に不足が感じられます。前走で大きく馬体を増やしているので
今回は絞れてくるのが大前提。

ハタノヴァンクール】牡3 56.0 (栗東) キングカメハメハ×(ブライアンズタイム)
ダートでは無敗の5連勝でJDDを制覇。世代トップに立ちましたが、
休養明けの前走のみやこSでは後方から何も出来ず10着と
惨敗してしまいました。後方から捲くり上げていくスタイルなので
ある程度前が止まらないと厳しい面がありますが、叩いての良化で
末脚が戻ればもう少しやれてもいい感じがあります。
ただし、これまでのレースは前半が緩い流れになり過ぎていた点を考えると
一線級相手では・・・

ホッコータルマエ】牡3 56.0 (栗東) キングカメハメハ×(Cherokee Run)
JDDでは5着に敗れてしまったものの、レパードSを制覇、
みやこSでも3着と健闘し、高い能力があることを証明しています。
前につけてそれなりの脚を使える上に、ある程度レースが流れても
対応出来ることを示している点は評価出来そう。
とはいえ、前走で負けた相手と斤量差が縮まるだけに
逆転を考えるのは厳しいかも。

ミラクルレジェンド】牝5 55.0 (栗東) フジキセキ×(Awesome Again)
ラヴェリータを破って3連勝で挑んだ昨年のJCDでは6着。
JBCレディスクラシック連覇など、牝馬の中ではトップに君臨している
馬ではありますが、東海S、帝王賞で5着に敗れている点をみると
牡馬の一線級には足りない面がありそうです。
今回は川田騎手に乗り代わりの見込み、末脚のキレは抜群なので
好位につける競馬でなんとか・・・。
※小柄な体で健気に頑張っている元POG馬だけに気持ちの上では
 思いっ切り応援しています(^^)g

ローマンレジェンド】牡4 57.0 (栗東) スペシャルウィーク×(Awesome Again)
半姉のミラクルレジェンド同様、芝で連敗したあとダートに転向し大ブレイク。
ダートでは(8-1-0-0)とほぼ完璧な成績で、エルムS、みやこSを
含んで6連勝中と勢いに乗っています。
岩田騎手が乗れないのは残念ですが、デムーロ騎手ならば問題はなさそう。
好位につけて末脚が使える能力馬で、操作性、瞬発力が高く、
馬群を割る根性も兼ね備えています。半姉と違って馬格がある点も
プラス材料ですね。今回も位置取り、仕掛けどころ次第で十分に勝ち負け。

ワンダーアキュート】牡6 57.0 (栗東) カリズマティック×(Pleasant Tap)
昨年のJCDでは後方からになってしまったものの、2着に飛び込む好走。
本来は好位につける脚質なので、積極的な競馬が出来れば
一発があっても不思議はないと思われます(昨年の予想では◎)
このところは馬体重の増減が激しくなっており、気性面で不安定さが
出てしまう可能性がありますが、前走で絞れているだけに
良い状態を維持しているか確認したいところ。

JCD(各馬分析1)   担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

イジゲン】牡3 56.0 (美浦) Empire Make×(Dixieland Band)
同世代の対決では端午Sではハタノヴァンクールに、レパードSでは
ホッコータルマエに敗れてしまいましたが、前走で武蔵野Sを制覇。
ダートでは7戦中、6戦で最速の上がりを使っており、能力の高さは
相当なモノがありそうですが、その分、後方からになりやすく
古馬一線級相手にどこまで届くかは不安がありそうです。
唯一複勝圏を外したレースが京都遠征時、という点も気になりますが
輸送というより、馬込みが苦手な面があるようなので枠順にも注意。

エスポワールシチー】牡7 57.0 (栗東) ゴールドアリュール×(ブライアンズタイム)
過去のJCDでは1着、3着と好走。米国遠征以降、走法が変わってしまい
しばらく本来の走りが出来ていなかった印象ですが、この春から
また調子を上げて帝王賞2着、盛岡のマイルチャンピオンシップでは逃げて
最速の上がりを繰り出して圧勝。今回は武豊騎手に乗り代わりとなりますが、
フェブラリーSのときのように控える競馬をしてしまうと
少々怖い面があるかもしれません。実績からすれば年齢的な衰えは皆無、
今年も上位争いは十分に可能だと思われます。

グレープブランデー】牡4 57.0 (栗東) マンハッタンカフェ×(ジャッジアンジェルーチ)
11年のJDDを制覇して期待されましたが、残念ながら骨折で長期休養。
この秋に復調してOPを勝ちましたが、重賞では3着までと微妙に
足りない面を見せてしまっています。
3歳当時に競い合っていた馬が頭打ち状態になっているだけに
レベルの面でも微妙。今回はルメール騎手ということで新味が出せるか注目。

シビルウォー】牡7 57.0 (美浦) ウォーエンブレム×(Sadler’s Wells)
後方からの脚質でしたが、昨年辺りから中段、好位からのスタイルに
脚質転換。中央ではマーチSの3着の他、OPで頭打ちになっていますが
交流重賞で4勝を挙げ、前走のJBCクラシックでも2着と健闘しています。
安定して末脚を使える点が強味ですが、年齢、馬格ともに不足。
阪神コースではOPの3着があるくらいで良績に欠けていますが
脚質転換がどう出るか。

ソリタリーキング】牡5 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
昨年のJCDでは8着に終わってしまいましたが、この春から調子を上げて
東海S、船橋の日本テレビ盃を含む3連勝。良血がやっと花開いてきた
印象です。とはいえ、一線級とのガチンコ勝負になると足りない面を
出しており、GⅠでの活躍を期待するのはまだ早い感じかと。
57kgはこなしているものの、馬格不足の面も過去の傾向的には不安材料。

ダノンカモン】牡6 57.0 (栗東) シンボリクリスエス×(Ogygian)
昨年のJCDでは5着。GⅠでは掲示板、重賞でも好走が目立つ馬ながら
実績的には中央ではOP勝ちまでと足りない面を見せてしまっています。
この夏は改めて芝に挑戦をしていましたが、結果に繋がらず、
前走でダートに戻して武蔵野S3着。中段前辺りから良い脚は
使うものの、届き切るほどではない、という歯痒いレースを
繰り返しており、距離の面でも1400mに実績が偏っているので
本質的にこの距離はマイナス材料になりそう。

トゥザグローリー】牡5 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
母はドバイワールドC2着、血統的にはダートで走ってもまったく
不思議はない馬だけに今回は扱いが難しい1頭になりそうです。
下り坂を利用して捲くり上げていくような形が得意な馬なので
ダートさえこなせればコース適性は高く、芝での実績からすれば
能力はトップ評価。クロフネ以来の衝撃となるか、それとも
まったくの不発か・・・

トランセンド】牡6 57.0 (栗東) ワイルドラッシュ×(トニービン)
10年、11年とJCD連覇を達成。しかし、フェブラリーSで7着と突然崩れ、
2回目のドバイ遠征も不発に終わってしまい、復帰戦のJBCクラシックでも
3着と結果が出せず、今回は叩いての良化に期待したいところ。
先行力は衰えておらず、コース適性も高いので十分にチャンスは
ありそうですが、若い世代の勢いを跳ね返せるか、注目です。

続きます。

JCD(体重別実績)  担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)について見ていきたいと思います。

体重別実績:JCD(08年~)】
JCD体重

斤量負担別実績
JCD斤量

ダートのレースだけあって大型馬が多いですね。
結果の方でも昨年、一昨年と500kg以上の馬が1~3着を独占
08年からの4回は全て500kg以上の馬が勝っています。

500kgを切る馬も2、3着には入っているわけで
このデータからでは明確な線引きは難しいですね。
あえて言えば・・・500kgを切る馬は全て差し馬だった、というのが
気になるところでしょうか。

実質斤量負担で見ると勝ち馬に関しては11.5%が上限

12%を超えて2着に入っているのはメイショウトウコンのみ。
コース適性が高い実績馬ということで、斤量負担での不利をカバー出来た、
という感じだと思われます。

参考までにフェブラリーSについてもデータを取ってみました。

体重別実績:フェブラリーS(04年~)
フェブラリー体重

斤量負担別実績
フェブラリー斤量

体重の下限ラインは・・・480kg
出走馬の平均体重が500kgを超えてきている近年では
特に大型馬の好走が目立っています。

実質斤量負担の面でもJCDよりは少し条件が緩く、
12.0%までは好走が見られます。

JCDも回数を重ねていけば近い傾向になっていくのかも
しれませんね。

基本的には大型馬優位
小柄な馬に関しては特に高い実績とコース適性のある馬に
絞って考えたいところです。

JCD(年齢別実績)  担【けん♂】

JCD阪神D1800mで行われるようになってから
まだ4回しか行われていないので、過去の傾向というのは
まとめにくい状況。

あくまで参考程度ということでデータを見ておきたいと思います。

年齢別実績:JCD(08年~)】
JCD年齢

阪神に移行した08年は復活した巨星カネヒキリを筆頭に
6歳馬が1~3着を独占。
ただし・・・なんと4歳馬、5歳馬が1頭ずつしか出走しておらず
6歳馬が8頭と半分以上を占める極端な年齢分布になっていたわけで
この結果は仕方ない感じもあります。

3歳~5歳の馬で半数以上を占めるようになってきた09年、10年は
傾向がガラリと変わり、4歳馬が連覇。
3歳馬も09年に2着、3着と健闘しており、基本的には
若い馬が中心のGⅠになっている印象です。

10年は7歳馬のアドマイヤスバルが3着に入線。
前走のJBCクラシックでも3着に入っており、年齢を重ねてから
結果を出してきていた馬だったということで、高齢馬が活躍しやすい
ダートのレースでは直近に実績のある馬は侮れない、と
考えた方が良さそうです。

昨年は3歳馬がゼロ、4歳馬は6頭出走していましたが
実績的に足らない馬が多く、結局5歳馬のワンツーフィニッシュ。
3着には6歳ながら実績上位のリピーター、エスポワールシチーが
入りました。

年齢別実績:フェブラリーS(04年~)】
フェブラリー年齢

参考としてフェブラリーSの年齢別実績も見てみました。
傾向としては

・中心は5歳、4歳・・・6歳馬は3連系のヒモまで。
・7歳以上はコース実績、近走の成績が相当優秀な実力馬に限る。


ということを申し送りにしているわけですが、おおよそJCDの
傾向に合致
しています。

今年のフェブラリーSは4、5歳馬が合わせて3頭しか出走しておらず、
6歳馬で1~3着を独占することになりました。
出走馬の年齢構成及び、実績という点には注意しておきたいところです。

年明けに年齢が一つ増していることを考えると、JCDでも
中心は3歳、4歳と考えて良さそうです。

今回の出走予定馬の年齢

★7歳
エスポワールシチー
シビルウォー

★6歳
ダノンカモン
トランセンド
ナムラタイタン
ワンダーアキュート

★5歳
ソリタリーキング
トゥザグローリー
ナイスミーチュー
ニホンピロアワーズ
ミラクルレジェンド

★4歳
グレープブランデー
ローマンレジェンド
ボレアス※
アイファーソング※

★3歳
イジゲン
ハタノヴァンクール
ホッコータルマエ
ストローハット※
トリップ※

中心になりそうな4歳勢ではローマンレジェンドに注目が集まりそう。
トランセンド、ワンダーアキュートが6歳、エスポワールシチーは7歳、
実績馬の高齢化が進んでいるわけで、世代交代を告げるレースとなるのか、
それともベテランが意地を見せるのか、注目したいと思います。

JCD(格について)   担【けん♂】

JCD(阪神D1800m)登録馬について、ざっとクラス分けを
してみました。

★中央GⅠ勝ち(Aクラス)
エスポワールシチー
トランセンド

★中央GⅠ好走、中央重賞勝ち(B1クラス)
イジゲン
シビルウォー
ソリタリーキング
トゥザグローリー(芝)
ナイスミーチュー
ナムラタイタン
ローマンレジェンド

★地方GⅠ勝ち(B2クラス)
ワンダーアキュート
ミラクルレジェンド

★中央重賞好走、中央OP勝ち、地方重賞勝ち、3歳重賞勝ち
 地方3歳GⅠ勝ち(C1クラス)
グレープブランデー
ダノンカモン
ニホンピロアワーズ
ハタノヴァンクール
ホッコータルマエ
アイファーソング※
ストローハット※
ボレアス※

★地方OP勝ち(C2クラス)

★中央OP勝ちなし(Dクラス)
トリップ※

※→除外予定

ダノンカモンは東京で行われた南部杯で2着があるので、
中央GⅠ好走とも言えそうですが、出走メンバーに制限があるので
そのまま交流GⅠ扱いとしています。
ミラクルレジェンドが連覇したJBCレディスクラシックは13年以降に
格付けされますが、実質的には交流GⅠという扱いとしました。

便宜上B、DクラスをB1、B2といった形で分けましたが、
B1>B2という意味ではなく、同じBでも路線が違う、というイメージです。

ダートの世界はクラスの差の壁というのは意外に厚い印象。

クラスの差を飛び越えるためには・・・
・近走で連勝するなど、調子を上げてきている
・好走してきている上に仕上がりが非常に良さそう
・年齢的に成長が見込める


こういった条件が必要だと考えられ、ある日突然壁を破る、
というのはなかなかない、というのが実情。

過去2年の出走馬とクラスのバランスを比較してみました。

    A B1 B2 C1 C2 D 海外
12年 2  7  2  5
11年 2  4  0  8  1 3
10年 1  8  1  5  1 0
09年 2  4  3  6       1

海外馬の参戦意欲を刺激するために阪神に移設されたJCDですが、
初年度に1頭が出走しただけで、今年を含めてその後は参戦ゼロ(爆)
ジャパンダケダート」と評された方もいらっしゃいましたが(笑)
まさしく意味のない移設だった感じです。

まぁそれでも国内最強ダート馬を決めるGⅠであることは間違いなく、
今回も日本のトップダートホースたちが集合。
A、B1、B2の合計は11頭と過去3年と比べても
最もメンバーが揃って激戦になった、と見て良さそうです。

Aクラスの馬が高齢化してきている点でも混戦模様は加速。
力関係の見極めが難しそうです。

JCD(展開分析)   担【けん♂】

JCDコース
※阪神D1800mのコース図と過去4年のJCDのラップ平均。

08年からJCDが行われることになった阪神D1800m
スタンド前の直線半ばからスタート。

スタート直後に上り坂がありますが、先行争いが激しくなりやすいので
最初のコーナーまでは速めのペースになりがち。
約300mほど直線が続き、先行力のある馬なら外枠からでも先行可能です。

内枠からの方がすんなり先行しやすいわけですが、外から被せられる
展開になると逆にスムーズにコーナーに入っていけないことがあるので
枠順にも注意したいところです。

3ハロン目のカーブで一旦ペースダウンしやすく、
前半からガーっと行く馬にしてもちょっと落ち着く流れになるかも。

800m過ぎからはダラダラとした下り坂。
大きくカーブを曲がりながら直線に入っていく展開・・・。
減速するポイントがないので後方の馬は前に詰めていくことが難しく、
直線入り口ではかなり縦長の隊列になりやすいと考えられます。

直線は352m、最後に上り坂があり、道中があまりに厳しいペースに
なると前の馬の脚が止まって差し馬が台頭することも・・・。

上位馬の4コーナー位置取りと着順の関係
    1着 2着 3着
11年  1 13  2(番手)
10年  1  8  6
09年  1 11 13
08年  5  7  5

08年は好位に詰めていた馬が上位を独占。
ただし、前半800mを48.4とスローペースになったにも関わらず、
先行勢が崩れるという非常に微妙な内容だったのが気になるところでした。
実際には2、3着馬は道中は10番手以降の後方につけていた馬。
前で残ったのは勝ち馬のカネヒキリだけ、という決着でした。

09年も同じく前半800mは48.8と超スローペース。
エスポワールシチーが逃げ切って圧勝したものの、
その後ろにつけていた馬は全て振り落とされて後方からの差しが
決まるという結果になっています。

10年は前半を47.9とそれまでに比べれば少し速いペースで通過。
それまで中間が緩むペースで引っ張っていたトランセンドでしたが
このレースではそれなりに締まった形で逃げて、そのまま押し切り勝ち。
内容的には09年の強化版という感じでした。
トランセンド以外の先行勢は振り落とされて、2、3着には
差し馬が飛び込む結果となったのも09年と同じですね。

11年は前年の覇者トランセンドが外から思い切り良く出してハナを奪い、
そのまま押し切り勝ち。ライバルと目されるエスポワールシチーが
すぐ後ろにつけたので、後半勝負を想定し、中盤にペースを
落としたため、前半800mは48.2と前の年より少し遅め。
後続が迫ってきても終始余裕をもって突き放す完璧な内容で
トランセンドが逃げ切り勝ち。2着は中段で脚をためれていた
ワンダーアキュート、3着は先行したエスポワールシチー。
実力上位の前の馬+差し馬、という結果に終わりました。


まだ4年しか行われていないので、傾向としては確定的なものでは
ありませんが、前で残るのは難しいレースだと言えそうです。

下り坂をそれなりに締まったペースで引っ張って最後の急坂を
耐え切れる実力のある先行馬は優位だと思われますが、
中途半端な馬は脱落
逆に後方で脚をためていた爆発力のある馬が最後に差してくる、
というイメージ。

・前の馬は実力重視、それもハードルは相当高目。
・後方の馬は爆発力重視。中段辺りに押し上げて脚を使える馬を狙いたい。


道中のペースも先行馬によって変わりそうですが、
先行勢の年齢が高くなり、実力関係も怪しくなってきている今年は
ここ2年とは違った結果になってくるかも・・・。

JC回顧(歴史的快挙!)  担【けん♂】

前年の牡馬3冠馬、今年の牝馬3冠馬、そして凱旋門賞馬など国内外から
有力馬が集結したJCが好天に恵まれた東京競馬場で行われました。

断然の人気を背負ったオルフェーヴルですが、海外遠征を経ての初戦、
さらに大外枠を引いてしまい、不安もゼロではない状況。
足元を掬うとしたら・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着×ジェンティルドンナ  2.23.1  上がり32.8
2着▲オルフェーヴル     ハナ
3着◎ルーラーシップ
4着 ダークシャドウ
5着○フェノーメノ

9着△エイシンフラッシュ

※全着順は→ココ

ハナを切って行ったのは想定どおりビートブラック。
内の馬が様子を見ている隙に外からトーセンジョーダン、ジェンティルドンナが
押し上げて先行グループを形成。
うーん、ルーラーシップにやって欲しかった騎乗を岩田騎手にやられて
しまいました
ね。

フェノーメノが続き、凱旋門賞馬ソレミアも好位に押し上げて追走。
中段の内にエイシンフラッシュ。

オルフェーヴルは好スタートを切りましたが、少し下げて中段後方の外。
残念ながらまたも出遅れてしまったルーラーシップは内に進路を取って
集団に食らいつきましたが、馬群の内に包まれる形で後方追走。
これでは持ち味が活かせません・・・。

その後ろにダークシャドウが続いて最後方にメイショウカンパクという態勢。

12.8-11.0-12.0-12.3-12.1-12.1-12.2-12.0-11.9-11.7-11.5-11.5
前半1000m 60.2
中盤400m  24.3
後半1000m 58.6

逃げ慣れないビートブラックが引っ張ったので、もう少しゆったりと
進むかと思いきや、意外に締まった流れを作って引っ張っています。
道中に緩むところを作らず、淡々とペースを維持
3コーナー下りからビートブラックが後続を離して単走の形になりますが、
ラップを見る限り、それほどペースアップをしているわけではなく、
どちらかというと2番手のトーセンジョーダンが控えたような感じ。

後続グループが一団に密集していく中、各馬が徐々に動き出しを開始。

直線に入ってビートブラックが4馬身ほどリードを保ち、その後ろに
トーセンジョーダンが続きましたが、内からジェンティルドンナ
コーナーで外を回して進出したオルフェーヴルがここですでに並んで追撃態勢!

2頭が馬体を合わせて激しい追い比べ、ビートブラックを抜き去るときに
ジェンティルドンナがオルフェーヴルに接触してしまいますが、
進路を考えると仕方がないところ(審議の末、2日間の騎乗停止

ヨレてしまった影響もあって、オルフェーヴルがほんの僅かに遅れたため、
このデッドヒートはジェンティルドンナに軍配・・・岩田騎手は
かなり後味が悪かったようですが、十分に誇れる勝利だったと思われます。

2頭に引き離された2番手グループの外をダークシャドウ、ルーラーシップ
追いかけて行きますが・・・時すでに遅し、3着争いが精一杯、
ルーラシップがアタマ差で3着に突っ込んで面目を保ちましたが、
天皇賞秋に続き、不本意なレースで終わってしまったのは残念です。

レース後のコメント
1着 ジェンティルドンナ(岩田騎手)
オルフェーヴルとの叩き合いを制することが出来たのはすごいことですが、
逃げ馬を交わす時に微妙な進路取りになり、接触したことは申し訳ないと思っています。
8枠からのレースは腹を括っておかないといけないと考えていました。
道中は絶好のポジションで、4コーナーまでは完璧でした。接触がなかったら…と思います。
自分の気持ちがレースに出てしまったのかもしれません。悔いが残ります。
53キロを生かしたレースをしたいと思っていました。馬場状態を考えると
インコースを取りたい一心でした。前を早めに飲み込む形を想定し、
オルフェーヴルも前にはいないレースを想定していました。
これで負けたら仕方がないと思っていましたし、この馬が底を見せていないことが
証明出来ました。彼女の本気を初めて見せてくれました。オークスの走りは良かったと
改めて思いますし、東京の左回り、最高の馬場で結果が出ました。お疲れ様です、
と馬には言いたいです。本当にファイトを持っている馬です


(石坂正調教師)
騎手には特に指示していませんが、自分からあの位置を取りに行けるのがこの馬です。
並んだら抜かせないのが最大の長所。今日のレースでもそこが出たと思います。
この後、有馬記念は使いません。来年、ドバイを含め、凱旋門賞など海外遠征を視野に、
馬の様子を見て決めていきたいと思います


2着 オルフェーヴル(池添騎手)
道中、行きたがりましたが、馬の後ろで何とか折り合いました。
直線、ぶつけられてバランスを崩し、手前を替えて…着差が着差だけに悔しいです


(池江泰寿調教師)
この臨戦過程でよく頑張ってくれたと思います。審議の結果はJRAの判断ですから、
それに従うだけです。今後のことはオーナーと相談して決めたいと思います


3着 ルーラーシップ(ウィリアムズ騎手)
ゲートで座り込んでしまい…、痛かったです。ゲートを出ていれば、という気持ちです。
有馬記念で逆転したいと思います


(角居勝彦調教師)
ゲートが良くなかったですね。練習ではそんなことはないのですが…

4着 ダークシャドウ(デムーロ騎手)
素晴らしい馬です。前に行きたかったのですが、1コーナーで前をカットされ、
思う位置を取れませんでした。2400mは問題ありません。もう少し速いペースの方が
この馬には合っています


6着 トーセンジョーダン(スミヨン騎手)
よくやってくれました。作戦通り逃げるつもりでしたが、ビートブラックが
あれほど行くとは思わなかったので、離れた2番手で逃げているような形にして
徐々に気合を乗せて行きました。ちょっと最後にブレーキを掛けるところがあったので、
それがなければもっと上の着順だったと思います


7着 ビートブラック(石橋脩騎手)
スタートしてから、もう少しあのペースの中で後ろを離して逃げられれば良かったのですが、
思った以上について来られて、早めに後続を離す形になってしまいました。
ただ、あれ以上は早く動けないですから…仕方ありません


9着 エイシンフラッシュ(ルメール騎手)
4コーナーでは、オルフェーヴルの後ろにつけてうまくいったと思ったのですが、
残り200mで脚が止まってしまいました


14着 オウケンブルースリ(浜中騎手)
馬場も良かったですし、積極的に勝負を賭けて行きましたが、離されてしまいました

16着 ローズキングダム(武豊騎手)
思い通りに行けましたが、直線を向いて手応えがありませんでした。
調子が悪い訳ではないのですが、フォームがいい時のものではありませんでした


微妙な判定もありましたが、3歳牝馬でJCを勝つ、というのは日本馬では史上初。
ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタと歴史的な牝馬が続きましたが
さらに上回る実績でジェンティルドンナが日本馬の頂点に立つことになりました。
牝馬だけにこのあとの路線が難しいですが、もしかしたら来年は
牝馬による秋3冠・・・いや凱旋門賞挑戦、などもあるかもしれませんね(^^)g
先行きが本当に楽しみです。

馬券の方はカチカチの内容だったのでどうでもいいですが、
素晴らしいレースを観れて満足です♪
あえて言えば・・・外国馬の力関係が当たったことがちょっと嬉しかったかなと(笑)

JC最終予想  担【けん♂】

この記事がブログを始めてから6666稿目になります。
・・・別に意味はありませんが(笑)悪魔の数字にならないことを
祈りたいものです(^^;

JC(東京2400m)についてまとめていきたいと思います。

凱旋門賞馬の参戦、ということで外国馬にも注目が集まるかと
思いきや・・・思った以上にシビアな目で見られている模様。
とはいえ、走ってみないとわからない面もあるのが海外馬。
抜群の適性があって激走した、ということもありえるので
怖い面もあると思います。あくまで私見ですが
レッドカドー>マウントアトス≒ジャッカルベリー>ソレミア>スリプトラ
こんな感じの評価をしています。

オルフェーヴルは帰国初戦、能力は断然ということはわかっていますが、
それでも不安があることは否めません。
脚元を掬う馬はどの馬なのか、それともあっさり勝ってしまうのか、
興味深いレースになりそうです。

これまでの考察
外国馬分析→ココ
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
格について→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感&有力馬抽出→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
外国馬分析2→ココ
外国馬分析3→ココ
枠順別実績→ココ
斤量負担分析→ココ
展開想定→ココ
騎手データ分析→ココ

典型的な逃げ馬は不在。
押し出されて逃げる馬がどんなペースを作るのかは不明ですが、
思い切った騎乗をするタイプではないと見て・・・おそらくは
スロー気味の展開になると想定。
消耗度が低いレースになれば前が止まりにくくなるわけで
好位、中段からの差し馬が優勢になりそう。
オルフェーヴルは大外からどんな位置につけてくるのかに要注目。
仕掛け遅れるようだと波乱も?!

今回の予想
◎ルーラーシップ
○フェノーメノ
▲オルフェーヴル
△エイシンフラッシュ
×ジェンティルドンナ

休養明けを叩いて上昇がありそうなルーラーシップに◎。
飛びが大きく、本来は広いコースでこその馬、距離適性は
前走の方が合いそうですが、スローの瞬発力勝負になるなら
血統的な後押しにも期待出来そうです。
出遅れ癖が怖いですが、ウィリアムズ騎手だけにスッと
前の位置を取ってくれることに期待。

フェノーメノは絶好の枠に入り、真っ向勝負が出来そうです。
先に抜け出す形で古馬の追撃をどこまでしのげるか・・・。
まだ成長途上という雰囲気ではありますが、
現時点での力を出し切って貰いたいですね。

オルフェーヴルには圧勝して貰いたい気持ちもありますが、
遠征帰り、大外枠、東京が得意ではない池添騎手(爆)、と
悪条件が重なっており、本命視するのは怖い感じ。
どこまで積極的な競馬が出来るかが鍵になりそうです。
あっさり勝ち切ってくれたらそれはそれでOK!

エイシンフラッシュの出来は非常に良さそうに見えました。
スローに落ち着けば持ち味を活かしやすくなるだけに
今回もチャンスがありそうです。
ルメール騎手は東京があまり得意ではありませんが、
JCでは好成績。前に寄せて末脚を伸ばせる点がこのレースでは
ハマりやすいと考えられます。完全復活をアピール出来るよう
頑張って貰いたいものですね。

ジェンティルドンナは状態は良さそうですが、
馬体を見た限りでは上昇があると思えませんでした。
岩田騎手は東京が得意な騎手ではありませんが、JCでは
結果を出しており、上手くエスコートしてくれることに期待。
ただし位置取り、仕掛けどころが重要になりそうです。
オルフェーヴルをマークしつつ、一緒に競り合って
追い比べに持ち込めたら・・・

あとは・・・ダークシャドウ
能力の限界が見えてしまった印象ですが、
今回は馬体の状態が良化、デムーロ騎手の手腕込みで
上昇が期待出来そうです。
末脚を意識し過ぎて後方からになると厳しいので
積極的に前で競馬が出来ればチャンスがあるかも。
入れ替え候補として考えておきたいと思います。

うーん、人気を上位馬で分け合っているだけに買い方が難しい
レースになりそうです。
どなたか馬券のセンスを分けてください・・・(爆)

JC(騎手データ分析)  担【けん♂】

JC(東京2400m)について、もう少し見ておきたいと思います。

コメント欄でご指摘を頂きましたが、JCで過去に上位に入った騎手には
かなりの偏りがあるようです。※はりせんさんありがとうございます(^^)/

ひとまず、03年以降のJCについて、上位に入った騎手を
一覧にしてみました。

JC:上位入線騎手
JC騎手

一括りにするのは微妙ではありますが、最も目立つのが
外人騎手+日本馬、という組み合わせ。
能力、適性に問題がない日本の上位馬に外人トップ騎手が乗る、というのは
非常に有力な組み合わせになっていると考えられます。
東京が苦手というデータが出ているルメール騎手も好成績。
長い距離が得意な騎手だけに、その影響が出ているのかもしれません。

今回の出走馬
・ジャガーメイル(ビュイック)
・エイシンフラッシュ(ルメール)
・ダークシャドウ(デムーロ)
・ルーラーシップ(ウィリアムズ)
・トーセンジョーダン(スミヨン)

外人騎手+外国馬、という組み合わせも結果を出していますが、
06年3着のウィジャボードを最後に複勝圏はゼロ。
複勝圏に入ったのもデットーリ騎手だけ、ということを考えると、
不慣れな騎手と適性不明な馬の組み合わせはあまり期待出来ない
状況となっています。
その意味ではムーア騎手、ペリエ騎手以外は・・・

今回の出走馬
・レッドカドー(モッセ)
・マウントアトス(ムーア)
・ソレミア(ペリエ)
・ジャッカルベリー(オドノヒュー)
・スリプトラ(カラン)

今回騎乗がある日本人騎手の中では岩田騎手の成績が優秀。
東京が得意な騎手ではありませんが、大舞台での責任感には感服しますね。

武豊騎手もこの舞台では活躍を続けています。
このところ不調をかこっていましたが、マイルCSをきっかけに
復活をさらにアピール出来るか、注目したいところ。

あとは・・・内田博騎手、蛯名騎手がランクイン。
蛯名騎手は3歳でJCを制したエルコンドルパサー(98年)の
再現となるでしょうか。

今回の出走馬
・ジェンティルドンナ(岩田)
・ローズキングダム(武豊)
・メイショウカンパク(内田博)
・フェノーメノ(蛯名)

・・・日本人騎手で複勝圏に入っているのはかなり限られた騎手
騎手と馬のバランスで言えば・・・ジェンティルドンナ、
フェノーメノ
には注目しておきたい感じです。

池添騎手は・・・過去のJCではエイシンフラッシュで8着、
メイショウベルーガで6着と結果を出せていません。
共通点としては、後方から届かなかった、という点でしょうか。
オルフェーヴルの末脚は桁違いではあると思いますが、
位置取り、仕掛けどころ次第でどうなるか、怖い面があるかもしれません。

JC(展開想定)  担【けん♂】

JC(東京2400m)の枠順を見ながら展開について考えてみたいと思います。
・・・17頭中10頭が外人騎手。日本の競馬に慣れている騎手もいますが
不慣れな騎手もいて、どこにつけてくるかわからない面も多く、
なかなか悩ましいですね(^^;

ひとまず・・・先手を取ってきそうなのは、1枠1番に入った
ビートブラックでしょうか。
どうしてもハナを切りたい、逃げるのに慣れている、というタイプは
不在のため、ペースがどうなるかも走ってみないとわからない感じです。

スリプトラはワンペースで捲くり上げて行くタイプ、好位追走くらいで。

ジャガーメイルはビュイック騎手・・・下げて後方からになりそうですが
不慣れな騎手だけに内枠から捌けるか・・・。

フェノーメノは絶好の枠順。無理なく好位の前くらい。
今回は先行気味に行く形になりそうです。

マウントアトスはコーナーリングに難があるタイプのようです。
その意味では東京は悪くなさそうですが、中段くらいからの
競馬になりそう。ムーア騎手は内差しが得意なので、
上手く前に寄せられたら自分の競馬が出来そう。

レッドカドーも下げ過ぎず中段くらいから外をを回したいところ。

メイショウカンパクは内田博騎手に乗り代わり。
新味が出せるかにも注目したいところですが、おそらくは後方から。

エイシンフラッシュはルメール騎手と再コンビ結成。
東京は苦手な騎手ですが、以前の騎乗では前に寄せていたので
今回も好位の一角へ。

オウケンブルースリは下げて後方へ。

ダークシャドウはデムーロ騎手。
前走で末脚のキレ勝負では分が悪い面を見せているので
前に寄せて行くか、それともあえて思い切って脚をためるか・・・。

ジャッカルベリーは中段から捲くり上げて早目の競馬をしたいタイプ。
外につけて押し上げる形で。

ローズキングダムは行きたがるところを見せている様子。
折り合い重視であえて大きく下げるか、いっそ前に行ってしまうか
武豊騎手の判断に注目。

ルーラーシップはウィリアムズ騎手。
昨年はトーセンジョーダンを外枠から前に出して行った騎手だけに
今回もスタートさえ決まれば前に寄せていく形になりそう。

ソレミアも前につけるタイプ。
日本の競馬を熟知しているペリエ騎手だけに、まずは前に寄せて
内差し狙い。

ジェンティルドンナは岩田騎手が引き続き騎乗しますが、
凄いパフォーマンスを見せたオークスでは川田騎手だったわけで
今回はどんな騎乗をしてくるか楽しみです。
末脚を活かしたいだけに中段後方くらいからでしょうか。

トーセンジョーダンは前走に引き続き外枠から。
スミヨン騎手が積極的に押して行く可能性もありますが、
無理せず後方からになってしまうかも。

オルフェーヴルは大外からですが、包まれずに機動力を
活かしたいタイプだけに、逆にプラス材料にしたいところ。
ソロッと出して、中段から上がって行く形。

JC位置取り


前から抜けるフェノーメノを内から切れ込んでソレミア、マウントアトス
追いかけ、外からルーラーシップ、エイシンフラッシュ、ダークシャドウ
さらに外をジェンティルドンナ、オルフェーブルが差してくる形。

とりあえず、オルフェーヴルより後ろから行くような馬は
おそらくノーチャンス

対抗するにはいかに前で有利にレースを進められるか
という感じになりそうです。
東京では仕掛け遅れ気味になりがちな池添騎手がどこまで積極的に
レースが出来るか・・・慎重に外に出すようだと
時既に遅し、みたいなこともあっても不思議はないかも・・・。

JC(斤量負担分析)   担【けん♂】

JC(東京2400m)について、もう少し見ておきたいと思います。

実質斤量負担
JC斤量負担
※オルフェーヴルは宝塚記念のデータ、
 海外馬については調教後の馬体重を記載しています。

過去のJCの好走条件は・・・牡馬は480kg以上、
牝馬、3歳馬については460kgがおおよその馬体重の下限。
実質斤量負担でみると12.0%が上限となっています。

オルフェーヴルは帰国後に体重を増やしているようで
460kg~470kg程度で出走することになりそうですが、
条件的にはアウト。ただし、ここまでの実績馬になると
ディープインパクト同様、例外扱いで良さそうです。
ステイゴールド産駒は全般的に斤量への耐性が高く、
凱旋門賞では59.5kgをこなしているだけに
逆に楽になった、くらいの扱いでしょうか(^^;

ローズキングダムも斤量に弱いわけではありませんが、
高い能力を発揮したのは軽斤量のとき。
57kgはかなり厳しいと考えた方が良さそうです。

外国馬については斤量負担に強い馬が多いのであまり
考える必要はないかもしれませんが、ソレミアがかなり
厳しいゾーンに入ってしまっています。
凱旋門賞では58kgを背負って勝っており、
状態がまともなら問題にしないと思われますが・・・

ひとまず外国馬については、来日後の体重の変化をチェック
しておきたいと思います。

スリプトラ 523kg→520kg
ジャッカルベリー 508kg→502kg
マウントアトス 477kg→484kg
レッドカドー 489kg→492kg
ソレミア 442kg→436kg

JRAのサイトで見る限り、強めの調教を行っているのは
スリプトラ、マウントアトスの2頭。
馬格のあるスリプトラは多少絞れたくらいで出れるのであれば
問題なさそうですし、馬体重を増やしているマウントアトスは
状態がかなり良さそうです。

レッドカドーも少し強めに追っている中で馬体を増やしているのは
好感触、調整に問題はなさそうですね。

ジャッカルベリーは少し緩い調教内容でマイナス体重。
馬格があるので大きな問題ではないと思いますが、
上積みには期待しにくいかも。

ソレミアも緩めの調整でマイナス体重。
来日当初に出た疲れは回復した、というコメントが出ていますが、
馬格がなく、初輸送での馬体減となると・・・かなり不安が
ありそうです。

JC(枠順別実績)  担【けん♂】

JC(東京2400m)の枠順が出たところで、枠順別の実績を
見ておきたいと思います。

枠順別実績:JC(03年~)】
JC枠順1

馬番別実績:JC(03年~)】
JC枠順2

枠順でみると、内枠、外枠の差はほとんどないという感じ。
1枠、8枠と極端な枠の馬が2勝ずつを挙げており、
動きやすい3枠、5枠辺りが好成績となっています。

しかし、馬番別に直してみると・・・明らかに内枠優勢
複勝圏に入った頭数の比較では倍ほども違う成績となっています。

10番までは問題なく好走しているものの、11番より外はガクッと不調。
14番からアルカセットが1勝を挙げていますが、それを除けば
11~15番は3着以内がゼロと酷い成績。

突然16番が好調になっていますが、その外の17、18番は再び
複勝圏ゼロ
と落ち込んでしまっています。

今回は・・・
13番 ルーラーシップ
14番 ソレミア
15番 ジェンティルドンナ
17番 オルフェーヴル

と、よりにもよって上位人気馬が揃って実績がない外枠に集中
過去の傾向を覆す力を見せつけるのか、展開に絡め取られてしまうのか
注目したいところですね。
特に、ソレミアは内差し専門の馬なので外枠は不利になりそう。
ペリエ騎手の手腕でどこまでカバー出来るか・・・


内は内で、1、2枠の馬は基本的に4コーナーで6番手以内
つけられる先行、好位追走馬にほぼ限られています。
今回はビートブラックは先手を取れそうなので問題なし、
フェノーメノも好位追走で行きたいところ。
昨年はジャガーメイルが内枠から上手く外に出して差して
来れましたが、今年は不慣れなビュイック騎手だけに厳しそうです。

POG馬出走!(産駒に初勝利を!)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
反転攻勢の秋!とか考えていましたが、まぁ私の指名馬に限って
そんなことはやっぱりなかったわけで(涙)気がつけば順位も
ガクガクと下がり続け、とうとう相方のけい♀にも抜かれる始末。

一番出走回数が多いチョルモンさんのところが33走、続いて
シルフィさんが30走、20走を超えているところがその他に9厩舎。

・・・うちはまだ7走なんですけど(爆)

10走を切っているのはうちとキャスパーさん(9走)のところだけ。

出走回数が多ければいい、というわけではありませんが、
出走しないことには確実にポイントは入らないわけで(>_<)
過去の5回の参加中、07年、09年、11年と3回も最少出走回数
記録しているけん♂厩舎、今期も大苦戦です。

・未勝利戦(東京1800m) オリジナルスマイル  ムーア

今週は久々に出走があって一安心(笑)
7月の新馬戦ではそれなりの末脚を発揮して5着に飛び込んだ
オリジナルスマイルが骨瘤明けで未勝利戦に挑みます。

母は大好きだったエミーズスマイル、父は・・・メイショウサムソン。

オペラハウスの系統だけに種牡馬としては相当苦戦するのでは、
と予想したメイショウサムソンですが、残念ながら予想が当たってしまい
11月の時点で(0-5-4-31)と産駒は未勝利
オリジナルスマイルにも初勝利の期待が掛かっています。

距離延長は間違いなくプラスに働くと思いますし
鞍上にムーア騎手を擁してきたのには驚きました(^^)g
名手の力でなんとかしてくれることを期待!
とはいえ、休養明けですし、ひとまず叩いての良化を待つ
という感じでしょうか。じっくり成長していってくれたら、と思います。


相方のけい♀厩舎からはトゥザグローリーの妹トゥザレジェンド
キストゥヘヴンの初仔ファミーユ、デボネアの妹リージェンシー
今週デビュー。
うーん、派手でいいなぁ・・・(爆)

うちもオリジナルスマイルの他に
・ジョーヌドール(ディープスカイの全弟)
・キネオウィン(エアデジャヴーの仔)
・ダイワユニティー(グラッブユアハートの仔)
・タッチレインボー(?)


という4頭が入厩。12月には何頭かデビューしてくれそうです。

行方不明過ぎて繁殖要員なんじゃないかと心配していた
パシャドーラ(ペルーサの妹)、ドリーミートーツ
(ローズキングダムの妹)も少しずつ情報が出てきており、
どうやら幻に終わるわけではなさそう(笑)

まだ間に合うはず!年が明けたら今度こそ攻勢に出れるよう
みんな頑張れ~!

JC(外国馬分析3)  担【けん♂】

JC(東京2400m)に出走する外国馬についてもう少し
整理しておきたいと思います。

ドバイシーマクラシックでは2着のセントニコラスアベイと
3着に入ったジャッカルベリーの差は3馬身半。

コロネーションCでは勝ったセントニコラスアベイと
2着のレッドカドーの差は4馬身半。

キングジョージSでは3着だったセントニコラスアベイと
6着のドゥナデンの差が3馬身強。(ディープブリランテは8着)

11年のメルボルンCでは1着ドゥナデンと2着レッドカドーは
写真判定の末、ハナ差。

11年の香港ヴァーズでは1着ドゥナデンと3着同着だった
レッドカドーの差は約1馬身差、ジャッカルベリーはさらに
約4馬身遅れた7着。(トレイルブレイザーは6着)

単純な力関係からみると・・・

セントニコラスアベイ>>ドゥナデン≧レッドカドー≒ジャッカルベリー

という感じでしょうか(^^;

セントニコラスアベイは凱旋門賞ではオルフェーヴルに15馬身以上
離されて11着と大敗していますが、これはさすがに例外としても
英チャンピオンSではスノーフェアリーに2馬身差で敗れて3着、
キングジョージSではデインドリームに1馬身半差で負けて3着と
欧州の一線級には少しずつ及ばない成績の馬でした。

もちろん、欧州でGⅠを3勝、米国ではBCターフを制している馬なので
弱いわけではなく、日本の馬との横比較は難しいわけですが、
それでもこの馬に敵わなかったレッドカドー、ジャッカルベリーは
あまり高く評価は出来ない、と考えた方が良さそうです。

11年、12年のメルボルンCのレース映像を観ていると
かなりの能力はありそうなんですが

★12年メルボルンC
3着ジャッカルベリー 55.5kg
5着マウントアトス 54kg
8着レッドカドー 55.5kg

★11年メルボルンC
2着レッドカドー 53.5kg

というように斤量面でかなり恵まれていたのも大きく
影響していたのかもしれません。
※11年に54.5kgで勝ったドゥナデンは
 12年は59kgを背負って14着と大敗しています。

あえて言えば・・・少頭数になることが多い欧州のレースと違って
24頭立てと超多頭数のメルボルンCで好走しているのは
16頭、18頭立ての日本のGⅠへの対応力に問題がないと
思われるので、その点はプラス材料でしょうか。
さらに、上がり3ハロンも33秒台を記録しているようなので
末脚勝負になると・・・意外に侮れないかもしれません。

うーん、確たる逃げ馬が見当たらないだけに、今年のJCが
どんなペースになるのかわかりませんが、消耗度が低い展開になると
混戦になってしまうかも・・・

JC(外国馬分析2)  担【けん♂】

JC(東京2400m)に出走する外国馬の過去のレースを振り返って
おきたいと思います。

★インターナショナルボスボラスC(GⅡ)

先行馬が途中で入れ替わる展開。
スリプトラはブリンカーをつけて少しクビが高い走法。
外を回して進出したものの、瞬発力がなく、
ジワジワ伸びてくる感じで後方の馬にあっさりと抜かれて2着。
ワンペースでいい脚を使うタイプなのかもしれません。
東京向きではなさそう。

★米セントレジャーS(準重賞)

※4コーナー手前まで音楽が流れていますが、直線で実況に
 切り替わります(2:50辺り)
ジャッカルベリーは好位の後ろ辺りを追走し、3コーナーカーブから
外に出して一気に捲くり上げ、直線で先頭の馬に並んで
競り落として完勝。かなり長く脚を使っており、瞬発力だけの
馬ではなさそうです。底力がありそうですが、急坂のある
東京で同様のレースが出来るかは疑問。
このレース自体が重賞ではないので(爆)相手関係も・・・

★12メルボルンC

3着ジャッカルベリー、5着マウントアトス、8着レッドカドー
というレースですが、これほど多頭数になってしまうと
よくわかりませんね(爆)
内から上手く外に出したジャッカルベリーですが、外から
被せられた分、ちょっとスピードに乗りにくかった面が
あったかもしれません。それでも最後に3着まで伸び返した
点は評価出来ますが、上位2頭とはキレ味に差があり、
内容的には完敗。後方から突っ込んできたマウントアトスの方が
末脚の威力はありそうですが・・・

★ヴェルメイユ賞

直線で内に切れ込んだソレミアですが、前から抜けたシャレータには
引き離され、外からの馬にかわされて3着。
レースセンスがあるタイプだとは思いますが、凱旋門賞で見せた
パフォーマンスがいつも出来るタイプではないのかも。

★コンセイユドパリ賞(GⅡ) 

逃げたヴァダマールの後ろで内を追いかけたソレミアですが、
ジワジワ伸びる前の馬を捕らえきれず2着でゴールイン。
外で競り合った馬を振り切っている点は評価出来ますが、
瞬発力は感じられず、タフな脚を使うという印象。

★11年メルボルンC 

後方から追いかけたレッドカドーは先に中段から抜け出そうとした
ドゥナデンに馬体を合わせて行きますが、一旦、突き放された
ところから再度差し返す能力を見せ、並んでゴールイン。
ハナ差で敗れたものの、内容的にはかなり高く評価出来る一戦だと思います。

JC(馬体について2)  担【けん♂】

JC(東京2400m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【エイシンフラッシュ】
(毎日王冠)
エイシンフラッシュ12毎日王冠

(天皇賞秋)
エイシンフラッシュ12天皇賞秋

(JC)
エイシンフラッシュ12JC
前走の反動もまったく感じられず、良い状態を維持。
クビ差しが太く力強く、上半身が発達しており、
腕回りの厚みも十分。下半身は腿もしっかりと
引き上げられており、丸みを帯びて前後のバランスが
取れています。立ち姿の安定感は今までも一番かも。
力は十分に出せる仕上がりだと思います。

【ルーラーシップ】
(宝塚記念)
ルーラーシップ12宝塚

(天皇賞秋)
ルーラーシップ12天皇賞秋

(JC)
ルーラーシップ12JC
前走は大幅に馬体を増やしていたものの、写真では
腹回りが逆に細く見えるくらいだったわけで、
筋肉を増強できたことを裏付けています。
今回は少し皮膚感が緩くなった感じはありますが
筋肉はしっかりと維持。前走に引き続き良い状態で
出走出来そうです。

【ローズキングダム】
(安田記念)
ローズキングダム12安田記念

(京都大賞典)
ローズキングダム12京都大賞典

(JC)
ローズキングダム12JC
以前に比べると崩れることなく安定したシルエットで
出走出来るようになりました。
前走に比べて少し上半身が小さくまとまっており、
若干ながら後肢も流れ気味、悪い状態ではないと
思いますが、良化に期待出来る感じではなさそうです。

【トーセンジョーダン】
(11JC)
トーセンジョーダン11JC

(天皇賞秋)
トーセンジョーダン12天皇賞秋

(JC)
トーセンジョーダン12JC
前走とほぼ変わらない状態。光の加減もありますが
若干皮膚感が緩く見える分、今回の方がシルエットが
崩れた感じかも。昨年のJCのときと比べると
明らかに筋肉の盛り上がりに差があり、似て非なるもの、
という印象の出来。それなりにバランスは取れているので
どこまでやれるか・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

JC(馬体について1)  担【けん♂】

JC(東京2400m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【オルフェーヴル】
(天皇賞春)
オルフェーヴル12天皇賞春
(宝塚記念)
オルフェーヴル12宝塚
(JC)
オルフェーヴル12JC
海外遠征からの帰国初戦。
ディープインパクトのときと同様、少しゆったりとした感じに
なっていますが、逆に消耗などが感じられるよりは余程マシ。
一旦緩めて絞り直している状況という印象です。
本調子まではいかなくとも、細化していた宝塚記念前よりも
筋肉のハリは上、少しクビを上げた姿勢になっている点は
気になりますが、十分に走れる状態だと思います。

【フェノーメノ】
(セントライト記念)
フェノーメノ12セントライト
(天皇賞秋)
フェノーメノ12天皇賞秋
(JC)
フェノーメノ12JC
元々あまり良く見せる馬ではありませんが、今回は腹回りが
かなり薄くなっており、究極の仕上げか、それとも反動が
出てしまったか判断が難しいところ。
上半身の筋肉は維持出来ており、シルエットも崩れていないので
大丈夫だとは思いますが、疲れが出てしまうようだと・・・。

【ダークシャドウ】
(札幌記念)
ダークシャドウ12札幌記念
(天皇賞秋)
ダークシャドウ12天皇賞秋
(JC)
ダークシャドウ12JC
ポッテリとして見えた前走から絞り込んで状態は良化傾向。
余分な肉が落ちた分、柔らか味が出てきた印象です。
毛ツヤも滑らかで状態は良さそう。前走以上の出来で
出走出来そうです。

【ジェンティルドンナ】
(ローズS)
ジェンティルドンナ12ローズS
(秋華賞)
ジェンティルドンナ12秋華賞
(JC)
ジェンティルドンナ12JC
時期的に毛ツヤが悪くなるのは仕方ありませんが
上半身の力感が低下しているのは不安材料。
緩めた感じはありませんが、前走の反動が少しはあるのかも
しれません。下半身の筋肉は維持出来ており、
細め感もないので、それなりに走れそうですが、
大一番にピークをもってきた、という感じではないかも。

【ビートブラック】
(京都大賞典)
ビートブラック12京都大賞典
(アルゼンチン共和国杯)
ビートブラック12AR
(JC)
ビートブラック12JC
少し下半身の筋肉が落ちて、突っ張ったような
立ち姿になっている感じ。
重厚さがなくなったのは諸刃の剣かも。
元々キレ不足気味の馬ですが、今回はさらに
東京での伸び脚には期待出来ない状態という印象。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

JC(中間雑感&有力馬抽出)   担【けん♂】

JC(東京2400m)についてざっと見たところで中間整理を兼ねて休憩。

まずは、外国馬についてですが・・・パッと見の印象で言えば

1頭もいらないような気がしないでもないような・・・(爆)

まだこれからレース映像なのでチェックをしてみる予定なので
印象が変わるかもしれませんが、基本的にはソレミア以外は実績不足
JCは欧州(凱旋門賞)とはまた違った意味で世界最高峰のレースだと
考えているだけに、この程度の実績で好走されてしまっては残念過ぎです。

筆頭と考えられるソレミアはサドラーズウェルズの系統の馬。
不良だった凱旋門賞は重馬場適性が活きた印象で、
良馬場での競い合いではかなり分が悪いと思われます。
春にシャレータ(前年の凱旋門賞2着馬)に先着しているとはいえ、
ヴェルメイユ賞では単勝38倍の評価だった馬(3着)。
凱旋門賞でも42倍と人気薄だったわけで、実績を過大評価するのは
危険な気がします。

もう1頭のGⅠ馬ジャッカルベリーは遠征慣れしている分、
まだ評価出来るかもしれませんが、6歳という年齢も疑問ですし、
GⅠを勝ったのは10年の春のこと。
ドバイシーマクラシック3着は実績としては優秀ですが、
2着馬とは3馬身半差と離された完敗の内容でした。
ストーミングホーム産駒というと日本ではサドンストーム、
ティーハーフの兄弟が短距離で活躍していますが、
その他は・・・かなり微妙。
末脚がある産駒が多いので直線が長い競馬場向きではあると思いますが
東京では今のところ未勝利(2着2回)
うーん、人気薄になればヒモ候補で押さえるかどうか、くらいでしょうか。

レッドカドーはスタミナに偏っている印象、スリプトラは上位馬相手に
大差負けしているようでは・・・。マウントアトスもスタミナ系統、
実績不足でさらにモンジュー産駒では土砂降りにでもならないと・・・(爆)。

日本馬の中では・・・

エイシンフラッシュはルメール騎手への乗り代わりが微妙。
以前に取った騎手データ(複勝率)では中山51.1%に対して
東京は23.5%と大幅に低下。
基本的に内回り、小回りに特化した成績となっています。
馬の力でどこまでカバー出来るかでしょうか。

ダークシャドウは前走で底を見せてしまった印象。
過去のデータ的にも切れ味は一線級の馬には及ばず、
展開でどこまで粘り込めるか、というタイプだと思われます。
上位馬の脱落待ち、という評価になりそう。

陣営の意気が上がらないトーセンジョーダンは低評価を
覆す力がある馬だけに侮れませんが、上手く内枠に入って
前につけられるようなら一考、くらいでしょうか。
過去にも大敗から一変、がありましたが、初の二桁着順
食らったあとだけに強くは推せません。

実力ではオルフェーヴルが抜けていると思いますが、
海外帰り、東京が決して得意ではない池添騎手に戻る、という点で
不安がないとは言えません。
ローテーション的にはルーラーシップの方が上、
鞍上にウィリアムズ騎手を迎えるのも大きなプラスになりそうです。

この2頭に加えてジェンティルドンナ、フェノーメノ
どこまで頑張れるか、という構図じゃないかと。

さぁここから週末までにどこまで迷走するか・・・(爆)

JC(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

JC(東京2400m)の過去の勝ち馬の馬体を並べてみました。
※05年は外国馬のアルカセットが勝っているので2着馬の写真を並べています。
 10年は降着がありましたが到達順位での1着馬を並べています。

【ブエナビスタ】
(11JC)
ブエナビスタ11JC

【ブエナビスタ】
(10JC)※降着
ブエナビスタ10JC

【ウオッカ】
(09JC)
ウオッカ09JC

【スクリーンヒーロー】
(08JC)
スクリーンヒーロー08JC

【アドマイヤムーン】
(07JC)
アドマイヤムーン07JC

【ディープインパクト】
(06JC)
ディープインパクト06JC

【ゼンノロブロイ】
(05JC)※2着
ゼンノロブロイ05JC

【ゼンノロブロイ】
(04JC)
ゼンノロブロイ04JC

【タップダンスシチー】
(03JC)
タップダンスシチー03JC

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

時期的に毛ツヤが冴えない馬も多いですが、
ガレたり、太かったりする馬はおらず、最高峰のレースに向けて
ちゃんと仕上げられた、という雰囲気。

前後のバランスが取れており、しっかり立てている
というのも特徴だと思われます。

クビの角度、力強さ、充実した上半身、丸味を帯びた下半身など
共通点が多く、このレースに向いたシルエットのイメージを
頭に入れておきたいところ。

それにしても・・・歴史的な馬の名前が並びますね~
(例外もいますが:笑)
東京競馬場、そしてクラシックディスタンスの2400m、
スピード、スタミナ、底力・・・高い次元でまとまった馬のみが
勝つことを許されるレースという感じがよくわかります。

これらの馬に名前を連ねるのは・・・どの馬なのか
レースが本当に楽しみです(^^)g

JC(各馬分析2)  担【けん♂】

JC(東京2400m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

トーセンジョーダン】牡6 57.0 (栗東) ジャングルポケット×(ノーザンテースト)
中間に頓挫があった天皇賞秋では13着と初めての二桁着順。
同様に取り消し明けだった11年の宝塚記念でも後方から何もせず
凡走していたわけで、まずは慎重に叩いた、という感じの内容だった印象です。
本来は前につける脚質で、昨年のJCでも2着と好走。
実力的には高く評価出来る1頭ですが、良化が進んでいないようなのは
不安材料。陣営のコメントが煙幕でなければ、今回は厳しそう。

ビートブラック】牡5 57.0 (栗東) ミスキャスト×(ブライアンズタイム)
アルゼンチン共和国杯で5着、4着と踏ん張っているだけに
適性がないわけではありませんが、イマイチ決め手に欠けているのも事実。
前につけて粘り込む脚質なので余程展開がハマればヒモで一考、
という感じもありますが、相手関係強化で好走を期待するのは酷。

フェノーメノ】牡3 55.0 (美浦) ステイゴールド×(Danehill)
中段辺りから末脚を使うタイプでしたが、この秋からは少し前に
寄せている感じ。前走の天皇賞秋でも好位から踏ん張って2着と
健闘しています。前の馬に負荷が掛かる展開の中での好走だっただけに
内容的にも高く評価出来そう。純粋な脚比べではまだ微妙な面があるので
今回もしっかりと前につけて競馬が出来ればチャンスは十分。

メイショウカンパク】牡5 57.0 (栗東) グラスワンダー×(ダンスインザダーク)
グラスワンダー産駒の上がり馬、ということでスクリーンヒーローと
被る面がありますが、こちらは東京実績なし。後方からの脚質で
前が止まる展開で力を発揮しますが、基本的には届かないことが多く、
一線級の馬相手では厳しいと思われます。

ルーラーシップ】牡5 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(トニービン)
天皇賞秋では昨年末の有馬記念に続いてメンディザバル騎手が騎乗しましたが
前回同様出遅れ気味になり、最後は届かずの3着。位置取り次第で
十分にチャンスがあった印象なので能力面の評価は下げなくて
良さそうです。今回はウィリアムズ騎手ということで、位置取りは
余程の事がなければ前になりそう。大きく増やしていた馬体を
絞り込めばささに上昇が見込めそうです。

ローズキングダム】牡5 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
10年のJCでは繰り上がりもあって勝利をおさめているので
適性自体に問題はありませんが、京都大賞典でも切れ負けしているように
本来の出来には遠い印象。昨秋は前につける競馬が出来ていたので
ある程度頑張っていましたが、このところは後方からになりがち。
前走で馬体を戻しているので調子は上向きになりそうですが、
近走の内容からすると一線級と競い合うには厳しそう。

JC(各馬分析1)   担【けん♂】

JC(東京2400m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

エイシンフラッシュ】牡5 57.0 (栗東) King’s Best×(Platini)
前走の天皇賞秋でダービー以来久々の勝利。
上手く脚をためて内を抜けたデムーロ騎手のファインプレーも
大きかったですが、スローからの瞬発力勝負に強いことを改めて示した
内容だったと思います。その意味では距離延長でペースが落ち着くのは
プラス材料。位置取りとコース取り次第で連続好走の可能性は十分。

オウケンブルースリ】牡7 57.0 (栗東) ジャングルポケット×(Silver Deputy)
09年のJCで2着がありますが、その後は7着、10着と振るわず。
後方からの脚質がハマるときには好走がありますが、基本的には
届かないことが多く、前走でも出来は悪くなさそうだったのに
前の馬にキレ負け。使って良化するタイプではないので
ここでは厳しそうです。

オルフェーヴル】牡4 57.0 (栗東) ステイゴールド×(メジロマックイーン)
慎重に乗り過ぎた天皇賞春の惨敗から一転、宝塚記念では強引に差し切って
復活勝利。凱旋門賞では日本馬初の勝利寸前まで頑張りましたが、
ソレミアに目標にされてしまい、最後にかわされて2着と惜しい競馬に
終わってしまいました。今回は帰国初戦ということで遠征の影響が
どの程度出るかが課題。東京適性には問題ありませんが、
池添騎手は本来苦手コースにしているだけに、積極的な騎乗が
出来ないと不安も。

ジェンティルドンナ】牝3 53.0 (栗東) ディープインパクト×(Bertolini)
秋華賞では前が粘って危ない競馬になりましたが、なんとか3冠達成。
最も強い内容で勝ったオークスと同じ舞台だけに、古馬の一線級相手に
どんなパフォーマンスを見せるか楽しみです。
この秋は馬体を増やして成長していますが、それほど馬格がないので
斤量が減るのはプラス材料。3歳馬はしばらく勝利から遠ざかっていますが
2着までは問題なくあっただけに、勝ち切ってもおかしくないかも。

ジャガーメイル】牡8 57.0 (美浦) ジャングルポケット×(サンデーサイレンス)
昨年のJCでは中段から切れる脚を発揮して3着。前年のJCでも4着と
好走しており、コース適性に関しては相当高く評価出来る1頭。
古馬になってからの好走は2200m以上に偏っており、
前走の天皇賞秋で7着に敗れているのは致し方なし。
高齢でも活躍出来るトニービンの血統だけに侮れませんが、
メンバーが揃った今回は・・・

ダークシャドウ】牡5 57.0 (美浦) ダンスインザダーク×(Private Account)
前走の天皇賞秋では中段後方から進めて4着。久々に連対を外して
しまいました。能力の高さは成績が示しているとおりですが、
決め脚勝負では分が悪く、一線級を相手にした場合にはある程度
前に出していかないと厳しい印象です。
2200mまでは問題なくこなしているので大丈夫だと思いますが、
重賞勝ちは1800mまでとなっているだけに、距離延長が
プラスになるかどうかは疑問。

続きます。