けいけん豊富な毎日

スプリンターズS回顧   担【けん♂】

台風接近により阪神競馬場の開催は月曜に延期。
うーん、出張馬房に閉じ込められた関東馬には厳しい状況になりそうですね。

一方、中山競馬場は好天を維持。良馬場でスプリンターズSが行われました。

海外から3頭の刺客が来日し、国内のトップクラスが集結。
果たして結果は・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着△ロードカナロア   1.06.7  上がり33.4 レコード
2着◎カレンチャン      3/4
3着 ドリームバレンチノ

8着×パドトロワ
10▲リトルブリッジ
16○ダッシャーゴーゴー

※全着順は→ココ

ズラッと並んだスタート。
最内のマジンプロスパーが僅かに先頭に立ち、続いてパドトロワ。

ダッシャーゴーゴー、エーシンヴァーゴウがその後ろに続き、
香港のリトルブリッジは好位の内に入れての追走。

カレンチャンは中段につけ、内にドリームバレンチノ。
少し離れて後方の前にロードカナロア、エピセアローム。
スタートで前につけに行くかと思いましたが、待機策に出てきましたね。

12.0-10.1-10.6-11.2-11.3-11.5
前半600m 32.7
後半600m 34.0

前半600mは北九州記念かと思わせる超ハイペース
前が競り合う形になったことでペースが落とせなかったのでしょうか。
先行勢はまったく脚をためる余地のないまま直線へ。

外から被せてパドトロワが先頭に立ち、その後ろにエーシンヴァーゴウ、
ダッシャーゴーゴー。内が少しゴチャついた感じになりましたが、
ダッシャーゴーゴーは途中で追うのを止めて一気に後退・・・。

外を回してカレンチャン、ワンテンポ遅れてロードカナロアも進出。
挟まれる形になったキャプテンオブヴィアスが立ち上がる感じになって失速。

外に出す隙を窺っていたリトルブリッジも外から被せられる形になり、
行き場を失い、2頭をやり過ごしたあとで横に出し直しての追い出しに
なってしまいました。慣れない競馬場というのもあったかと思いますが、
元々エンジンの掛かりが微妙に遅く、急加速が効くタイプではない印象。
この馬にとっては最悪の展開になってしまいました。

先に抜け出したカレンチャンを追い詰め、追い越して
ロードカナロアがゴールイン!
大外枠にも動じず、しっかりと脚をためるレースに徹した
岩田騎手の好判断が見事に結果に繋がった印象です(^^)g

3着は復活のドリームバレンチノ
最内から馬群に突っ込む形になりましたが、ゴチャついた内の
ギリギリ外に割り込む形でスムーズに抜けてきた松山騎手の手腕も
素晴らしかったと思います。
馬体が良化しており、本来の力が出せたという感じでしょうか。
上位2頭との差は着差以上に大きい感じですが、
重賞クラスならば今後もまだまだ活躍が期待出来そうです。

レース後のコメント
1着 ロードカナロア 岩田康誠騎手
強い馬が強いレースをして勝てたということです。前回は暑さと馬への過信があって
脚が上がってしまいましたが、前回の失敗をしないように心がけて乗りました。
今日はカレンチャンだけを見ながらレースをしました。スプリンターズSを
勝つことが自分の使命だと思っていたので、それを果たせてよかったです


安田隆行調教師のコメント
前走は函館スプリントSから3ヶ月のブランクがあり、直線でモタモタしていました。
そのレースを使って体調がグーンとアップしたので、今日は自信を持って臨めました。
高松宮記念からひと夏超えて馬がたくましくなり、足腰がしっかりしてきました。
今後についてはまだ白紙ですが、オーナーと相談して、海外も含めていろいろと
前向きに考えたいと思います


2着 カレンチャン 池添謙一騎手
いいスタートでしたし、スムーズなレースができました。直線も手応え通りに
しっかり伸びてくれています。でも、ピッタリとマークされていましたからね。
悔しいです。この馬と3連覇したかったです


3着 ドリームバレンチノ 松山弘平騎手
すごく苦しい競馬でしたが、ここまでやってくれました。
でも、これぐらいは走れる馬だと思っていました。次のある馬ですし、
これからが楽しみです


4着 エピセアローム 武豊騎手
がんばりましたが、残念です。4コーナーで1、2着馬に一気に離されてしまいました。
最後は差を詰めてくれたのですが……。まだ3歳ですし、来年が楽しみです


5着 ラッキーナイン B.プレブル騎手
スタートで飛び上がってしまい、出遅れたのがすべてでした。後方からのレースとなり、
最後の直線も外を回すしかなかった。レコード決着のレースで、最後あれだけ
伸びてきただけに、スタートの出遅れがもったいなかった


C.ファウンズ調教師のコメント
スタートをミスしてしまったのがすべて。4コーナーを外を回ることとなり、
最後はいい脚を使ってくれただけに残念です。今年こその気持ちでいたのですが……。
またがんばります


6着 サンカルロ 吉田豊騎手
前走がらしくない負け方でしたが、今日は勝負どころからいつものように
なってくれましたし、うまくさばければという感じでした。怯まずに伸びてくれましたし、
涼しくなってこれからどんどんよくなると思います


8着 パドトロワ 安藤勝己騎手
返し馬で少し硬いなと感じました。ダッシュもあまりよくなく、
もう少し内の方がよかったです。それにあの時計で走られてはちょっと苦しいですね


9着 ブルーミンバー 松岡正海騎手
デキもよく、がんばってくれました

10着 リトルブリッジ Z.パートン騎手
スタートはよかったが、香港でのレースと比べるとペースがあまりにも速すぎた

C.シャム調教師のコメント
この馬にとっては少しペースが速すぎたみたいだ。英国の6月のレースから、
香港のオフシーズンもあり3ヶ月あくこととなり、1レース使っていれば
違った結果になったと思うが、このタイムだと少し苦しかった


12着 マジンプロスパー 福永祐一騎手
楽に行けました。雰囲気は楽でしたが、最後は……。時計も速いですね

15着 キャプテンオブヴィアス O.チャベス騎手
スタートは非常によかったと思う。道中は2度ほど厳しい場面があったが、
レコードタイムが出るくらい速い流れで馬はよくがんばってくれた


S.バリッジ調教師のコメント
パドックでも落ち着いていて、コンディションはよかった。スタートも決まったが、
道中外めを走ったのが残念でした。タイムの速い決着に対応できなかった


気になるのはダッシャーゴーゴー
馬体は良化していただけにもっとやれそうでしたが、最後はまったく追わずに
シンガリ負け
とは・・・。
先行勢を突っつく役割を果たしたあとは知らん顔、となると
同厩の有力馬2頭の援護射撃を疑われてしまいますが・・・
さすがにそんなことはないと思いたいところ。
故障などではないといいんですが・・・

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元POG馬出走!(ラストチャンス!)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
現在ジョーヌドール、パッシオーネ、ファンクスが入厩していますが、
今週も出走はなし。
せっかく勝ち上がったディアデラマドレがいきなり骨折という憂き目に遭って
しまっただけに、早く次の勝ち上がり馬に出てきて貰いたいところです。

今週は昨年のPOG馬について見直してみたいと思います。

すでに勝ち上がっている馬
・エアルプロン
・ブランクヴァース
・アムールレジェンド
・ヌーアムート

すでに引退となっている馬
・リインカネーション(交通事故:涙)
・グランシャルム(勝ち上がれず・・・)
・マトゥラー(屈腱炎)
・ルサビ(心房細動で1戦1敗で引退・・・)
・カルロスマグノ(北海道競馬に所属しているはずですが行方不明)
・ギャラクティコ(門別で4着、もしかして移籍があるかも?)

先行き不明の馬
・レッドグロリア(障害に挑むかも)
・リバーオリエンタル(なぜ中距離を使い続けるのか・・・?)

地方に移籍
・アクトフォー(金沢に移籍)
・スケルツァンド(福山に移籍)

無事に勝ち上がったのが4頭だけというのは本当に寂しい限り。
地方に移籍して現役続行となった馬を含めて、なんとか
他の馬の分まで頑張っていって貰いたいものです。

で、今週は最後の最後での勝ち上がりを目指して、ライズアゲイン
日曜の未勝利戦に出走。
芝では最速の上がりを使って8着→4着と調子を上げてきていた
印象でしたが、前走でいきなりダートに転向。
何も出来ずに7着に敗れていたわけで、今回もダートというのは
正直厳しいかもしれません。
うーん、芝レースがなかった、というのが理由のようですが、
最後のチャンスとしてはハードルが高過ぎるかも。

半兄のプライドマウンテンは北海道競馬に移籍後、ダートで
勝ち上がって中央に戻ってきた(すでに引退)わけで
素質がないわけではない・・・と思いたいところです。

アイルドフランスの仔にはPOGでは期待を裏切られ続けていますが、
なんとか頑張って貰いたいものですね。

スプリンターズS最終予想  担【けん♂】

うーん、台風の動向が気になります・・・。
ひとまず、なんとか天気はもちそうなので、良馬場を前提に考えていますが、
馬場が湿るようなら、ちょっと見直しがあるかもしれません。

スプリンターズS(中山1200m)についてひとまず
まとめておきたいと思います。

国内のトップスプリンターに加えて、海外からも3頭の刺客が参戦。
実績か、血統か、脚質か、年齢か、天候か、はたまた騎手か・・・
悩ましく、面白いレースになりそうです(^^)

これまでの考察
展開分析→ココ
年齢別実績→ココ
体重別実績→ココ
外国馬分析→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感&有力馬抽出→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
枠順別実績→ココ
前哨戦評価→ココ
斤量負担分析→ココ
展開想定→ココ

どうしてもハナを切りたい、という馬は不在ですが、
先行力のある馬が揃い、隊列さえ決まってしまえばそれなりの
ペースで流れることになりそうです。
パドトロワ、もしくはマジンプロスパー辺りがハナを切る候補でしょうか。

良馬場であれば、高速決着になりやすい今の中山競馬場ですが、
安藤勝騎手にしろ、福永騎手にしろ、行くだけ行って、という
競馬は・・・しないと思われます。ある程度脚をためつつ直線へ。

※馬場が湿るとブレーキをかけながら下ることになりやすく、
 ペースと消耗度にも影響が出そう。
 不良馬場になった07年はアストンマーチャンが逃げ切り、
 前につけた馬で決まりました。
 アドマイヤコジーン産駒・・・うーん、今回も1頭いますね(笑)

今回の予想
◎カレンチャン
○ダッシャーゴーゴー
▲リトルブリッジ
△ロードカナロア
×パドトロワ

現在の国内のスプリント路線ではカレンチャン以上の馬は
見当たりません。安定して前につけることが出来、
昨年のこのレースも圧勝。今年はさらにパワーアップした馬体に
仕上がってきている印象なので、馬場が湿っても問題なく
力強い走りが期待出来そうです。

ダッシャーゴーゴーは馬体の出来からして本格化。
今なら十分に国内トップを争う能力が発揮出来そうです。
サクラバクシンオー産駒はスプリンターズSでは結果が
出せていませんが、この馬ならば父に続く活躍が出来るかも。

国内の力関係と関係ないところで逆転出来るとしたら・・・海外勢。
リトルブリッジはレーティング的にも十分に好走の余地がありますし、
直線競馬でも長く脚を使える高い走力は今回の条件にハマりそう。
早くから来日して調整している本気度の高さも評価したいところ。

ロードカナロアは有力馬をマークしつつ、というレースになりそうです。
馬場が湿るのはマイナス材料と陣営からコメントが出ていますが、
血統的にはこなせそう。もちろん、良馬場ならばタイミング次第で
十分勝負になりそうです。

パドトロワは積極的にレースを運べそう。
上手く脚を残して直線に入れたら、粘り込みの可能性はありそうです。
安藤勝騎手がどんな展開を作るか注目したいですね。

なんにしろ、買い方が難しいレースになりそうですね(^^;
堅いと見て厚くいくのか、高目に期待して広げるのか・・・
センスを問われてしまいそうです(爆)

スプリンターズS(展開想定)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)の枠順が出たところで
ざっと展開について考えてみたいと思います。

1枠1番に入ったマジンプロスパーは福永騎手に乗り代わり。
前走でハナを切って失速したことを踏まえての騎乗になりそうなので
ひとまずソッと出て2、3番手で競馬をしたいと考えてきそう。
無論、行く馬がいなければ思い切って行く可能性もありそうです。

香港のリトルブリッジもこのところは前につける競馬になっています。
初めての競馬場ではありますが、思い切って出て先行気味に
行く事になりそう。

外目の枠に入ったパドトロワは前走で逃げ切り勝ち。
変に控えるくらいなら被せて行き切ってしまった方が良さそうなので
この馬がハナを奪う可能性も十分にありそうです。

マイル戦からの距離短縮となるフィフスペトルは休養明けで
蛯名騎手に乗り代わり。好位の後ろくらいにはつけたい感じ。

ドリームバレンチノは松山騎手に戻っていつもの好位からの
競馬が出来そうです。

サンカルロはいつもどおり下げて後方から。

ラッキーナインは好位の後ろくらいになりそう。

エーシンヴァーゴウは内田博騎手の乗り代わり。
あえて関東の有力騎手を擁してきた点はかなり色気があるという感じですね。
先行集団の一角辺りへ。

スプリングサンダー、サンダルフォンは後方から。

ブルーミンバーもこのクラスになると中段くらいになりそうです。

キャプテンオブヴィアスはスピードについて行けるか少々疑問。
中段後方くらいからになってしまいそう。

7枠、8枠には有力馬がズラリ・・・。

ダッシャーゴーゴーはカレンチャンを見ながら前へ。
カレンチャンは自分の競馬に徹して外枠からでも好位の前には
押して行きたいところ。

エピセアロームはスタートが難しいですが、有力馬を見ながら
中段前の外。

ロードカナロアは前について行く形で好位の外くらいになりそうです。

スタート直後、及び4コーナーでのおおよその位置取り想定
スプリンターズS展開想定

台風18号が日曜には完全に抜け去っていると思われますが、
代わりに台風17号が接近。
今のままで行くと・・・レース時間くらいにちょうど関東が
暴風域に入ってくるかもしれません。

天候に関しては土曜日に改めて確認する必要がありそうです・・・

スプリンターズS(斤量負担分析)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)の出走馬が決まったところで
斤量負担について見ておきたいと思います。

実質斤量負担
スプリンターズS斤量負担

※海外馬の馬体重は調教後の体重

まずは海外馬の調整状況から。

シンガポールのキャプテンオブヴィアスは今回の出走馬の中で
最大体重となっていますが、現地では560kg近い超大型馬で
来日で20kg近く馬体を落としてしまっている模様。
実力にも疑問符がつきますが、調整状況にも不安がありそうです。

安田記念に続く参戦となるラッキーナインは、香港国内では
490kg台の中後半辺りの体重を推移している馬。
安田記念のときは482kgと10kgほど馬体を落としてしまっていたわけで、
その点では今回の方が調整は上手くいっているようです。

リトルブリッジは香港国内では520kg周辺の馬体重の馬。
前走は英国で体重の変動はわかりませんが、今回は早くに来日して
調整を続けて
おり、調教後の体重は520kgと良い状態に
戻っているようです。
英国では59.5kgを背負ってGⅠを勝っているわけで
走力に関しては相当高いものがありそうですね。

スプリンターズSの好走ライン12.0%以下、勝ち馬に関しては
11.5%を切る、というのが過去の傾向。
基本的に実質斤量負担は軽ければ軽いほど優勢となります。

今回は・・・フィフスペトル、スプリングサンダーが危険水域。

有力視されている馬は11.5%のラインをおおよそ切っており、
問題なく好走が期待出来そうですね。

中では・・・実力、実績上位なのに斤量負担が減っている
カレンチャン、リトルブリッジが斤量面では推せる馬になると考えられます。

スプリンターズS(前哨戦評価)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)出走馬の前哨戦の内容を
見直してみたいと思います。

セントウルS(阪神1200m)基準33.6⇔33.8
12.0-10.3-10.9-11.0-11.2-11.9
(33.2⇔34.1)

前半が速くなりやすい構造ですが、今年は例年以上に速いペース。
ハナを切ってしまったマジンプロスパーはちょっと行き過ぎてしまい、
完全に脱落。休養を挟んで余裕残しだったとはいえ、ちょっと
不安になる負け方だったかも。前で抜け出したカレンチャンは
負荷が掛かった中、+22kgでこれだけやれれば十分だったと思われます。
同じような位置取りから仕掛けたロードカナロアとエーシンヴァーゴウは
ちょっと能力の差が出てしまった感じ。好位から差してきた
エピセアロームは前が止まったところを差せた点で展開が向いた印象ですが、
坂を苦にしない伸び脚は高く評価して良さそうです。

北九州記念(小倉1200m)基準32.3⇔35.1
11.6-10.1-10.5-11.3-11.6-11.8
(32.2⇔34.7)

前半がバカッ速いペースになりやすいレースですが、今年は基準を
上回るハイペースで前半を通過。
後方で知らん顔をしていたエピセアロームにとっては願ってもない
展開となり、前崩れに乗じて3着に飛び込みました。
馬体重も+16kgと増やしており、成長分も感じられる内容でした。
エーシンヴァーゴウは8着に敗れていますが、走破時計は
昨年に3着だったときとまったくの同タイム。
昨年以上に前に厳しい流れになった中で昨年並みに走れていた点は
評価して良さそうです。

函館SS(函館1200m)基準33.2⇔35.3
12.1-10.8-11.4-11.9-11.4-11.8
(34.3⇔35.1)

前半は上り坂になっているコースですが、例年は速いペースになりがち。
しかし、今年ははっきりした逃げ馬が不在だったこともあり、
異様なスローペースで前半を通過。
コーナー手前でさらに緩み、急加速勝負になりましたが
瞬発力でドリームバレンチノが勝り、重賞制覇。
ロードカナロアは馬体の出来も微妙でしたが、ちょっと負けては
いけないレースだった感じかも。
パドトロワはまだ太目の段階で前に押し上げて踏ん張り切れなかったのは
仕方なかったのかもしれません。

キーンランドC(札幌1200m)基準33.8⇔34.4
11.9-10.5-11.1-11.5-11.3-11.3
(33.5⇔34.1)

前半のペースは少し速め、それなりに前に負荷が掛かる流れに
なりましたが、馬場状態の良さもあって後半もペースが落ちず、
早い決着時計となりました。
ハナを切って押し切ったパドトロワは強い競馬をしていると評価して良さそう。
3番手からハナ差に追い込んだダッシャーゴーゴーもこの流れの中で
脚を使えた点を高く評価。中段からの競馬になってしまった
ドリームバレンチノは前の馬と脚色が同じになり、7着に敗退。
位置取りと調子次第でもう少しやれそうな感じですが、
キレ不足を露呈した印象。

まとめ
高松宮記念、CBC賞は新装開店したばかりの中京で行われたため、
まだ基準が不明。内容の評価が難しく、ひとまず割愛。
馬の調子や出走のタイミング、コース適性にも左右されるので
単純比較はしにくいわけですが、ざっと力関係を考えてみると・・・

・カレンチャン≒ロードカナロア≧エピセアローム>エーシンヴァーゴウ
 ≧マジンプロスパー

・ダッシャーゴーゴー≧パドトロワ>ドリームバレンチノ


こんな感じでしょうか。
上位馬はかなり拮抗している感じがありますが、おおよそ
イメージが絞れてきた気がします。

台風の影響が出そうなのは土曜日で、日曜日には天気は回復してくるようです。
まぁ天気予報は当てにならないので予断は許されませんが(爆)
極端な馬場にならなければ、実力馬が素直に力を発揮するレースに
なるのではないかと考えています。

スプリンターズS(枠順別実績)  担【けん♂】

過去のスプリンターズS(中山1200m)の上位入線馬の枠順を
見てみました。

枠順別実績:スプリンターズS(01年~:02年を除く)
スプリンターズ枠順

※10年の結果は到達着順で表記
 赤字で示した04年、07年は不良馬場での開催

構造上、内枠優勢・・・かと思いきや、最も好走が多いのは
ダントツで7枠という結果。

6枠は勝ち切れないものの3着がありますが、8枠は2着が一度あるだけ、
ということを考えると、なぜ7枠が優勢なのかは不思議な感じですね。

とはいえ、7枠から勝った馬は
・サイレントウィットネス 1番人気
・テイクオーバーターゲット 1番人気
・スリープレスナイト 1番人気
・ローレルゲレイロ 6番人気

というように4頭中3頭までは1番人気を背負った実力、実績馬
実力が枠順の不利を覆した、と考えて良さそうです。

ローレルゲレイロが勝った09年は他にはっきりとした逃げ馬がおらず、
7枠からでも逃げて先手を取れたのが大きかった感じです。

外枠有利、というわけではなく実力馬は枠順にあまり左右されない
と考えた方が良さそうですね。

興味深いのは1枠、2枠から勝ち馬が出ていないこと。
2、3着は多いので問題があるわけではないと思いますが、
結果としては真ん中ほどの枠から行った馬の方が勝ち切りやすく
なっているようです。

おおよそのまとめとしては・・・
・中ほどの枠が優勢
・内枠はヒモ候補
・外枠は実力馬に限られる(先行力が必要)


こんな感じになりそうです。

こんな見事なブーメランは見た事がない   担【けん♂】

(前略)
今年6月末と7月末、日本の右翼団体が反韓デモを行い、太極旗(韓国の国旗)を
踏みにじった。韓日国交断絶を主張し、新宿まで行進した末、太極旗を破り、
踏み付けたのだ。デモ隊は太極旗の四方に配された四卦(しけ=易占いで用いられる
基本図で、黒い長い棒と、中央の途切れた二つの短い棒で構成される)を
ゴキブリのように描き、韓国人を虫のように見下した。
さらに太極模様(赤と青の部分)を「ペプシコーラ」と嘲弄(ちょうろう)した。
極右派は23日にも旭日昇天旗を掲げ、ゴキブリの描かれた太極旗を踏みながら行進した。

1600年代のキリスト教弾圧を描いた日本の小説『沈黙』は、侍たちが
キリストの肖像画を足で踏む「踏み絵」の様子を描写した。
侍たちは、キリストの肖像画を踏まないキリシタンを、その場で打ち首にしたという。
他人を踏み付けることに快感を覚える加虐本能が、日本人の遺伝子の中に
今なお流れているのだろうか。国と国の間に争いがあったとしても、
相手が大切にしている価値をないがしろにしないというのは、必ず守るべき最後の一線だ
日本文化には以前から猟奇的、怪奇的な要素が多かったが、
それにしても最近の日本列島はついに巨大な虫に変化し始めたかのようだ。


朴海鉉(パク・ヘヒョン)論説委員

朝鮮日報

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ちょっと検索しただけで、出るわ出るわ・・・

これも韓国版の「右翼」の仕業なんですかね?
どうみても一般人や政治家っぽい連中を含めて、国を挙げて
必ず守るべき最後の一線を踏み越えているようにしか見えないんですけど。

スプリンターズS(馬体について2)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【マジンプロスパー】
(CBC賞)
マジンプロスパー12CBC
(セントウルS)
マジンプロスパー12セントウル
(スプリンターズS)
マジンプロスパー12スプリンターズS
少し皮膚感が緩めだった前走を叩いて
全体的に引き締まってきています。
前後の筋肉に実が入り、状態は良化傾向。
少し表所が暗く、耳を開いている点が気になりますが
出来自体は十分に力を出せる状態だと思われます。

【ドリームバレンチノ】
(函館SS)
ドリームバレンチノ12函館SS
(キーンランドC)
ドリームバレンチノ12キーンランド
(スプリンターズS)
ドリームバレンチノ12スプリンターズS
撮影の角度の問題もありますが、下半身の出来が
イマイチで皮膚感も緩めに見えた前走から
大きく良化。前後の筋肉が充実し、立ち姿の
バランスも良化してきています。
現時点での能力は十分に出し切れそうなので
あとは力関係と能力・・・

【エーシンヴァーゴウ】
(11スプリンターズS)
エーシンヴァーゴウ11スプリンターズS
(アイビスSD)
エーシンヴァーゴウ12アイビスSD
(スプリンターズS)
エーシンヴァーゴウ12スプリンターズS
順調に良化傾向。夏場に比べても前後の筋肉の
充実度、メリハリは大幅にアップしており、
昨年以上の出来と言っても良さそうです。
展開に絡め取られるレースが続いていましたが
この状態ならばここで巻き返しがあっても・・・

【サンカルロ】
(高松宮記念)
サンカルロ12高松宮
(セントウルS)
サンカルロ12セントウル
(スプリンターズS)
サンカルロ12スプリンターズS
叩いての良化は歴然。流れていた後肢は
しっかりと引きつけられて、筋肉の充実度も
上昇してきています。
力感溢れるシルエットで、仕上がり自体は
非常に良さそうです。
ハイペースで前が崩れる展開になれば・・・

【フィフスペトル】
(中山記念)
フィフスペトル12中山記念
(読売MC)
フィフスペトル12読売MC
(スプリンターズS)
フィフスペトル12スプリンターズS
あまり変化のない馬体。休養明けながら
太目感はありませんが、相変らずもっさりした感じで
今回はちょっと皮膚感も緩め。
年齢的にも大幅な良化は見込みにくく、
力関係を逆転するような出来ではないかと。

【スプリングサンダー】
(CBC賞)
スプリングサンダー12CBC
(キーンランドC)
スプリングサンダー12キーンランド
(スプリンターズS)
スプリングサンダー12スプリンターズS
体に厚みが出て、状態は良化。
前後の筋肉の充実度は非常に高く、この馬にしては
相当良い出来で出走出来そうです。
あとは差し馬に出番がある展開になるかどうか・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

スプリンターズS(馬体について1)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと
思います。

【カレンチャン】
(高松宮記念)
カレンチャン12高松宮
(セントウルS)
カレンチャン12セントウル
(スプリンターズS)
カレンチャン12スプリンターズS
大幅に体重が増えていますが、シルエットに崩れはなく、
太目にも見えません。休養明けに上半身の筋肉が増強されており、
今回は少し緩かった下半身にもグッと実が入り、
春先に比べてもパワーアップした感じに仕上がっています。
芦毛の馬体ですが黒っぽく見せており、体調はかなり
良さそうです。

【ロードカナロア】
(函館SS)
ロードカナロア12函館SS
(セントウルS)
ロードカナロア12セントウル
(スプリンターズS)
ロードカナロア12スプリンターズS
叩いてグッと良化してきていた前走の状態を維持。
腹回りもすっきりしてきて、引き続き好走が
期待出来そうです。上半身の力感も十分ですし、
適性面でも問題ないと思われます。
少し耳を開き気味なのは気になりますが、
気性の強さが良い方に出て貰いたいですね。

【ダッシャーゴーゴー】
(CBC賞)
ダッシャーゴーゴー12CBC
(キーンランドC)
ダッシャーゴーゴー12キーンランド
(スプリンターズS)
ダッシャーゴーゴー12スプリンターズS
緩く筋肉量も足りなかった春先から休養を挟んで
グッと良化。下半身の出来はこれまででも
最も良くなっている印象。後肢もしっかりと
引きつけられています。
昨年までは肉付きが薄いところがあった馬ですが、
ガラリと変わってきており、正に本格化。

【エピセアローム】
(北九州記念)
エピセアローム12北九州記念
(セントウルS)
エピセアローム12セントウル
(スプリンターズS)
エピセアローム12スプリンターズS
若い牝馬だけあって華奢な面はありますが、
厳しいレースを使われつつも消耗は感じられず、
下半身の筋肉はさらに充実化傾向。
ここ2走と比較しても成長が見込めそうです。
現状では大物感はないので、ハンデがある内に
狙っておきたい感じかと。

【パドトロワ】
(アイビスSD)
パドトロワ12アイビスSD
(キーンランドC)
パドトロワ12キーンランド
(スプリンターズS)
パドトロワ12スプリンターズS
重戦車のような馬体ですが、今回は前走に比べると
ちょっとハリ不足。光の加減もあると思いますが
連勝でちょっと一息ついてしまった感じかも。
悪い状態ではないので力は出せると思いますが
本番に向けて上昇、という感じではなさそうです。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

スプリンターズS(中間雑感&有力馬抽出)  担【けん♂】

職場のパソコンが壊れてしまい、徹夜明けの体に鞭打って日本橋まで
買い替えに行ってきました。
安いパソコンを見つけて買ったのはいいのですが、電車で行ったので
帰り道が重くて重くて・・・握力はなくなるし、腰痛は再発するし、
懐だけでなく、体まで痛めてしまいました(T_T)

バタバタしていて考察が進んでいませんが、スプリンターズS(中山1200m)
について、ざっと見たところでちょっと頭を整理しておきたいと思います。

まずは海外組。

昨年のリベンジに燃える?ラッキーナインはその後に実績を重ねて
レーティングの上では昨年以上の強豪となって再来日となりましたが、
ドバイのAWで好走があったように、どうやら少し重い馬場に
適性が高いようです。ダート寄りの血統であることからも
ちょっと今の時期の中山は微妙な感じ。
キャプテンオブヴィアスは実績不足&年齢がネック。
こちらもハイペース適性にも疑問がありそう。

脅威になるとしたらリトルブリッジになりそうです。
レーティング的にも、脚質的にも、馬格の面でも条件を満たしており、
枠順さえ極端なものにならなければ押さえておいた方が
いいかもしれません。早めに来日して調整している点も
やる気十分という事かと。

国内組では・・・

・カレンチャン
・エピセアローム
・ロードカナロア


ちょっと落ちて
・ダッシャーゴーゴー
・パドトロワ
・ドリームバレンチノ


馬場によっては
・マジンプロスパー

こんな感じでしょうか。

カレンチャンの前走はこれまでの傾向どおり、休養明けの凡走。
叩いて良化が望める上に+22kgとなれば上積みにも期待出来そう。

エピセアロームは・・・イマイチ信用しにくい馬だと
思いますが、前走の内容はやはり評価すべきかと。
若い馬だけに勢いとハンデ差でなんとか・・・

ロードカナロアも前走で不安一掃。
タイミング次第で十分に勝負になりそうです。

ダッシャーゴーゴーについてはまず「ガラスの競馬場」様の
この記事をご覧ください。
私はちょうど時期的に競馬から離れていたため、現役時代の
サクラバクシンオーを残念ながら観ていないのですが、
産駒は残念ながらタフさの面でもう一つ足りないようで、
中山が苦手な馬が多くなっています。
その中でダッシャーゴーゴーは中山をこなせる能力馬だけに
父の後継として、ここで結果が欲しいところだと思います。
本格化傾向だと思われるので、狙ってみたい1頭になりそう。

パドトロワも昨年に引き続き好走が期待出来そう。
ただし、速過ぎる時計になると・・・どこまで踏ん張れるか。
前が止まらない芝状態ならば・・・

評価が落ちているドリームバレンチノは松山騎手に戻り、
馬体さえ回復すれば、まだ見限るのは早いかも。

マジンプロスパーはどうも生粋のスプリンターではない印象。
雨で滑る感じになればペースが落ちるので
出番があるかどうかは天候次第になりそうです。

さすがにフラフラなので一眠りしてからゆっくりと
考察に入っていきたいと思います。
おやすみなさい・・・o( _ _ )o...zzzzzZZ

スプリンターズS(過去の勝ち馬の馬体) 担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)の過去の勝ち馬(2着馬)の馬体写真を
並べてみました。

【カレンチャン】
(11スプリンターズS)
カレンチャン11スプリンターズS

【キンシャサノキセキ】
(10スプリンターズS)※2着:1着は香港馬
キンシャサノキセキ10スプリンターズ

【ローレルゲレイロ】
(09スプリンターズS)
ローレルゲレイロ09スプリンターズ

【スリープレスナイト】
(08スプリンターズS)
スリープレスナイト08スプリンターズS

【アストンマーチャン】
(07スプリンターズS)
アストンマーチャンスプリンターズ

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

目立つのはクビ差しが太く力強い点、そしてそれを支える
上半身が発達しているところ。
下半身もしっかりと張っていますが、どちらかと言えば
上半身に偏った馬体が良さそうです。

下半身も丸味を帯びて瞬発力と持続力に富んだ作り。
後肢もしっかりと引きつけられており、立ち姿の
バランスが崩れているような馬はいません。

少しでも萎んだところがあるような馬では
厳しそうですね。パンっと張って力強い馬体を
重視したいと思います。

おおよそのイメージを頭に置いて、今年の出走予定馬について
見ていきたいと思います。

スプリンターズS(各馬分析2)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ダッシャーゴーゴー】牡5 57.0 (栗東) サクラバクシンオー×(Miswaki)
10年のスプリンターズSでは2着に入りながら降着、昨年は前の馬が
ふらついて追えなかった、ということで11着と大敗してしまいました。
今年は復帰戦こそ9着に敗れたものの、4着→3着→2着と着順を
上げてきており、調子の面ではまったく問題はなさそうです。
昨年までは内容的にそれほど高く評価出来ない印象でしたが、
今年に入って本格化傾向、上位争いは十分に可能だと思われます。

ドリームバレンチノ】牡5 57.0 (栗東) ロージズインメイ×(マイネルラヴ)
3連勝で函館SSを制し、一躍トップスプリンターの仲間入り。
ペースに関わらず好位からスッと脚を伸ばせるのが強味の馬ですが、
前走のキーンランドCでは乗り代わった三浦騎手が中段に控えて
何も出来ずに7着。状態面でもイマイチだった印象なので
まずは出来に注目したいところです。上位馬相手にハイペースで
どこまでやれるかは微妙なので、過剰な期待はしにくいですが
巻き返して貰いたいですね。

パドトロワ】牡5 57.0 (栗東) スウェプトオーヴァーボード×(フジキセキ)
昨年のスプリンターズSでは2着と健闘。海外遠征の疲れを引き摺った
春先は凡走を続けてしまいましたが、徐々に調子を上げて重賞連勝。
ハイペースでもタフな脚が使える能力を改めて示しました。
太目になっていた馬体も絞れてきているので、状態は良化傾向に
ありそうですが、前週の追い切りで安藤勝騎手から不安の声が
出ていたのが気になるところ。前優勢の展開になれば今年も十分に
上位争いは可能だと思いますが・・・

フィフスペトル】牡6 57.0 (美浦) キングカメハメハ×(Bahri)
マイル路線で活躍をしていますが、昨年のスプリンターズSでは
6着に敗れています。馬格がそれほどないのもこのレースでは
厳しい印象、年明けからは掲示板に届かないレースが続いており、
今回も休み明けでいきなりの良化は期待薄。叩いて本番はこの次かと。

ブルーミンバー】牝7 55.0 (美浦) ファルブラヴ×(Caerleon)
昨秋に連勝しましたが、休養明けのオーシャンSでは重馬場に
脚を取られた面もあって13着と大敗。基本的に叩き良化型で
函館SSでも5着と健闘しましたが、少し間を空けているのは
不安材料。実績的にもGⅠで上位馬相手にどうこう出来る感じは
なさそうです。

マジンプロスパー】牡5 57.0 (栗東) アドマイヤコジーン×(バブルガムフェロー)
阪急杯、CBC賞を制して期待される馬ですが、本質的には
1400m辺りが合うタイプだと考えられます。
前につけてかなりタフな脚が使える馬ですがセントウルSでは11着と大敗、
本格的な前傾ラップになると少し足りない面が出てしまう印象。
雨で馬場がしぶるなどの要因があれば一考。

ロードカナロア】牡4 57.0 (栗東) キングカメハメハ×(Storm Cat)
デビューから複勝圏を外さない好走を続けている能力馬ですが、
5連勝で重賞を連勝して以来、ここ3戦は勝ち切れないレースが
続いてしまっています。前傾ラップへの対応力を不安視していましたが
前走のセントウルSでしっかりと対応できたことで本番への適性は
十分に示したと思われます。ちょっと過剰人気気味ですが、
ここでも押さえておきたい1頭になりそう。

スプリンターズS(各馬分析1)   担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)出走予定馬について
見ていきたいと思います。

エピセアローム】牝3 53.0 (栗東) ダイワメジャー×(Cozzene)
超前傾ラップになった北九州記念での3着は後方に位置取ったことが
大きく影響したと考えられますが、前走のセントウルSでは
先行勢よりは多少楽をした部分があるにしろ、好位から末脚を
伸ばせたのは高く評価して良さそうです。
秋になり、馬体を増やしているのも成長が感じられ、
前走の消耗が極端に出ない限り、今回も侮れない1頭に
なるかもしれません。

エーシンヴァーゴウ】牝5 55.0 (栗東) ファルブラヴ×(Thunder Gulch)
アイビスSDでは3着に入り、存在感を示しましたが
前につけた馬に大きく負荷が掛かった北九州記念、
セントウルSでは少し足りないところを見せてしまった印象。
状態は悪くなさそうですが、上位馬との力の差が
見えてしまっている感じな上に、昨年ほど勢いがないだけに
余程展開がハマらないと・・・

カレンチャン】牝5 55.0 (栗東) クロフネ×(トニービン)
休養明けに少し凡走する傾向があり、セントウルSでも
+22kgと重目残りで4着に敗れてしまいました。
位置取り的に大きく負荷の掛かるレースだっただけに
内容は及第点。増えた馬体を絞って来れたら大きく上積みにも
期待出来そうです。昨年は圧勝した舞台、衰えは感じられないので
今年も当然の上位争い。

サンカルロ】牡6 57.0 (美浦) シンボリクリスエス×(Crafty Prospector)
直線が長くなり、後方からの馬に有利となった高松宮記念では
2着と健闘しましたが、ここ2戦は二桁着順。
前が有利になりやすいスプリント戦は本質的には合っていない
印象です。復帰戦となった前走でマイナス体重だったわけで
調整面でも不安。年齢の割に衰えは少ないと思いますが
余程の暴走ペースにならないと出番は・・・

サンダルフォン】牡9 57.0 (栗東) サクラバクシンオー×(ジェイドロバリー)
本来は得意条件、脚質的にハマる北九州記念でも12着と敗退。
年齢的にも昨年以上の出来とは思えず、厳しそうです。
これが4度目の出走になりますが、9着→11着→12着と
着順を落としてきているだけに上を狙える材料はなさそう。
適性的にも年齢的にも合わないと思います。

スプリングサンダー】牝5 55.0 (栗東) クロフネ×(Kingmambo)
阪神1400mの実績が直結する中京1200mの
CBC賞では2着に突っ込みましたが、基本的には
スプリント適性が高い馬ではなく、1400mの方が
合うタイプだと考えられます。
馬格も不足しており、条件的にも厳しそう。
脚質も合わないと思われます。


続きます。

スプリンターズS(外国馬分析)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)に出走する外国馬について
見ておきたいと思います。

リトルブリッジ】せ6 Faltaat×(Gold Brose)※南半球生まれ
香港国内ではGⅡを2勝、GⅢを2勝、GⅠ勝ちはありませんが、
前走の英国遠征でキングズスタンドS(直千レース)を勝ってGⅠ馬となりました。

基本的には好位、中段辺りから差すスタイルでしたが、ここ3戦は
前につける競馬で結果を出しているので今回も早目の競馬に
なってきそうです。

昨春までは500kgを超える程度の馬体重でしたが、
昨秋の復帰以降、グッと馬体を増やしてきています。。
今シーズンに入って520kgオーバーの大型馬と化してから成績が
上昇しているだけに、充実してきていると考えて良さそうですね。

香港の国内レーティングは・・・127
英雄サイレントウィットネスがスプリンターズSを制したときの132(爆)
には遠く及びませんが、昨年のラッキーナインが122、グリーンバーディーが
119だったことを考えると相当格上の評価をされている馬、だと考えられます。
安田記念の好走の目安が125以上だということと考え合わせると
ここでも好走出来る可能性は十分にあるかもしれません。

ラッキーナイン】せ5 Dubawi×(Green Desert)
豪州産の馬が多い印象の香港馬ですがこの馬は愛国産。
昨年の参戦前にはマイル周辺を走っており、香港国内GⅠ勝ちを含めて
連続複勝圏と安定した成績をおさめていました。
短距離でもロケットマンやジェイジェイザジェットプレーンから
2馬身差程度と離されていない競馬をしてきており、
セントウルSでも2着と好走しましたが、本番では5着。
その後、香港に戻ってGⅠを制し、今春のドバイでも
ゴールデンシャヒーン3着と健闘。香港チャンピオンズマイルでも3着と
頑張りましたが、安田記念では11着に敗れてしまいました。

GⅠ馬になったことで香港の国内レーティングも122から125に上昇。
数字の上では日本でも好走の可能性はありそうですが、
走破時計の速い安田記念では厳しかったように、どちらかと言えば
時計が掛かる展開の方が合いそうです。
血統的にもダート色が強い印象、昨年以上の好走があるかは微妙かも。

キャプテンオブヴィアス】せ7 Verglas×(Tirol) ※南半球生まれ
マレーシアでデビューし、シンガポールに移籍。
全成績は(15-4-3-8)、マレーシア国内GⅠを2勝していますが
シンガポールでは1400mのGⅢを1勝しているだけで、
大敗はないものの、一線級には及ばない成績となっています。

基本的には先行気味に行くタイプ。ただし重い馬場を得意にしているので
時計自体は遅く、好位くらいになることもあるようです。

ドバイへの遠征経験もあるので国外レースへの対応力には
心配はなさそうですが、日本の速い馬場は合わないかもしれませんね。

香港馬に比べて情報が少ないですが、年齢、実績ともに
少々不足感。週末が土砂降りになるようなら一考。

スプリンターズS(体重別実績)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)について見ていきたいと思います。

体重別実績:スプリンターズS(01年~:02年を除く)】
スプリンターズ体重

スプリント戦だけあって大型馬が多いですね。
500kgを超える馬が55頭、まとめると(3-3-5-44)と成績の面でも
その下の480~500kgのゾーンとほぼ同等の内容となっています。

460~480kgの馬で勝ったのは09年のローレルゲレイロ、
2着に入ったのは03年のビリーヴ、どちらも高松宮記念を制していた
GⅠ馬でした。03年、05年と3着に入っているアドマイヤマックスは
安田記念2着の実力馬、05年にはやはり高松宮記念を勝って
GⅠ馬になっています。
昨年はエーシンヴァーゴウが3着に入りましたが、牝馬ということで
2kgの斤量差があるだけに、実質的にはもう一つ上のゾーンと考えて良さそうです。
実績と性差にも注目しておきたいところ。

余程抜けた実績と実力がなければ厳しいと考えられます。

460kgを切って勝ったのは01年のトロットスター、
この馬も高松宮記念の勝ち馬です。
03年にこのレースを制して、04年、05年と2着に入った
デュランダルは・・・03年の時点ではセントウルS3着の
実績があっただけなので、判断が難しいところですが
その後の活躍は言わずもがな。
相当な実績がある、もしくは期待出来る馬に絞って良さそうです。

ちなみに06年以降で480kg以下で好走した牡馬は
ローレルゲレイロ1頭だけ。近年は出走馬全体の平均体重も
大型化傾向が見受けられ、それに伴い馬格の小さな馬は苦戦をする
傾向になってきている感じです。
ローレルゲレイロは先行馬なので不利を受けにくい脚質でしたが
差し馬に関しては揉まれてしまうと厳しい、という面もあると思われます。

実質斤量負担
スプリンターズ斤量

上記のデータを実質斤量負担(斤量÷馬体重:%)に直して
まとめてみました。

12%を超えて好走をしているのは上記の特別な実績馬。
例外的な扱いと考えて良さそうです。

好走馬は通常12%以下に絞られますが、勝ち馬に関しては
さらに11.5%以下になっているのが面白いですね。
11.5~12.0%のゾーンの出走頭数が多いだけに
勝ち切れていないというのは・・・馬券選択に使えそうです。

基本的には実質斤量負担は少なければ少ないほど良い、と
考えて良さそうです。

まとめ
・馬体重では480kgを切ると特別な馬しか好走しにくい
・実質斤量負担では12%以下が好走の目安、ただし勝ち馬に関しては
 11.5%以下に絞られる


海外からの遠征馬に関しては、現地でのおおよその馬体重と来日後の体重、
そして日本滞在後の体重の変化を追っておく必要があると思われます。
その辺りは後ほど改めて考察予定・・・。

スプリンターズS(年齢別実績)  担【けん♂】

スプリンターズS(中山1200m)について見ていきたいと思います。

年齢別実績:スプリンターズS(01年~、02年を除く)】
スプリンターズ年齢

南半球生まれの馬は表記年齢よりも一つ下げて集計しています。
 到達順位順に集計しているので降着馬は降着前の順位になっています。

5歳馬、4歳馬が3勝ずつと分け合っていますが、
2着が6回ある5歳馬が一歩リードという感じ。
ただし、出走頭数が多いこともあって極端に抜けているわけではなく
複勝率で見るとほぼ並ぶ成績となっています。
充実期にある年齢だけに厳しいレース設定を考えると当然の結果かもしれません。

基本的には若い馬が優勢なレースだと考えられます。

3歳馬になると・・・出走頭数が少ないこともあって微妙な成績。
不良馬場を逃げ切ったアストンマーチャン、内を突いて
2着に飛び込んだダッシャーゴーゴー(降着)などがおり、
高い能力のある馬については注意しておくべきだと思われます。

6歳で勝ったテイクオーバーターゲット、7歳(南半球生まれ8歳)で
勝ったウルトラファンタジーはどちらも海外馬

日本馬で6歳以上で複勝圏に入ったのは・・・
・キンシャサノキセキ
・デュランダル
・アドマイヤマックス
・カルストンライトオ
・ダイタクヤマト


といった名だたる実績馬ばかり。
GⅠ勝ちかそれに準ずるような重賞実績を誇るような馬じゃないと
厳しいと考えられます。

今年の出走予定馬の年齢

★9歳
サンダルフォン

★8歳

★7歳
ブルーミンバー

★6歳
サンカルロ
フィフスペトル
キャプテンオブヴィアス(南半球生まれ7歳)

★5歳
カレンチャン
パドトロワ
ドリームバレンチノ
マジンプロスパー
エーシンヴァーゴウ
ダッシャーゴーゴー
スプリングサンダー
ラッキーナイン
リトルブリッジ(南半球生まれ6歳)

★4歳
ロードカナロア

★3歳
エピセアローム

今年は海外から3頭が参戦。年齢的にも充実しているので脅威に
なるかもしれませんね。
3歳馬の新鋭エピセアロームも資格は十分、かなり上位争いは
厳しくレベルが高いものになりそうです(^^)g

性別実績
スプリンターズ性差

牡馬が7勝とリードしていますが、出走頭数の割合からすれば
逆に牝馬が微妙に優勢、ほとんど差のない実績となっています。
素直に実力を評価すべきレースだと考えられます(^^)

スプリンターズS(展開分析)  担【けん♂】

スプリンターズコース
※中山1200mのコース図とスプリンターズSのラップ平均
 (01年~:02年を除く)

スプリンターズSの舞台となる中山1200m(外回り)のスタートは
おにぎり型の頂点部分。そこから緩くカーブしながらの下り坂が約500m。
高低差は3m以上あるのでかなり急な下り坂と言えますね。

必然的に最初の3ハロンは非常に速くなります。
過去のスプリンターズSの最初の3ハロンを見てみると
               3F計
01年 11.8-10.1-10.6 32.5
03年 11.9-10.3-11.1 33.3
04年 12.0-10.6-11.0 33.6 ※不良
05年 12.1-10.1-10.7 32.9
06年 12.0-10.1-10.7 32.8
07年 12.0-10.3-10.8 33.1 ※不良
08年 11.9-10.4-11.3 33.6
09年 11.9-10.2-10.8 32.9
10年 11.7-10.7-10.9 33.3
11年 12.0-10.2-10.8 33.0

注:02年は新潟開催

基本的に33秒台前半から32秒台に突入するというハイペース。
これより速いのは・・・北九州記念くらいでしょうか(^^;

08年は例外的に良馬場でも33.6と遅くなっていますが、
これは積極的に行きたい馬があまりいなかったためだと考えられ、
しっかりした逃げ馬がいるときにはやはり激流になりやすいと思われます。

ここから4コーナーに向かっていくわけですが・・・
ここからの展開が微妙。

上位馬の4コーナー位置取り及び、直線手前のペース

    800m 1着→2着→3着
01年 11.2 10→ 1→ 3(番手) 
03年 11.3 14→ 2→13
04年 11.5  1→14→ 9
05年 11.1  3→14→12
06年 11.6  1→ 4→14
07年 11.1  1→ 3→ 2
08年 11.4  4→ 7→ 4
09年 11.2  1→ 2→10
10年 11.2  1→ 6→ 6(2着馬は降着)
11年 11.2  6→ 1→ 3

直線の手前部分(800m地点)のラップが11秒前半になると
基本的に隊列は長いままで直線に突入することになります。
この場合は先頭から後方までは10馬身以上の差になってしまうこともあり
完全に先行有利。後方から届くとすれば33秒を切るくらいの
爆発的な末脚
が必要となります(デュランダル、アドマイヤマックスなど)

この地点が11秒台中後半程度に緩んでしまうと後方の馬が
前に詰めることが出来るので勝負は混戦になりやすいですね。
それでも先行有利の傾向自体は変わりませんが
隊列が短くなる分、ある程度後方からでも末脚があれば届くことがありえます。

もうひとつ、後方の馬が外を回して上がっていくために、
大きく外に隊列が開きやすくなるので最後方を追走していた馬が
最内に突っ込んでショートカットをしてくることがあります。
01年のトロットスター、06年のタガノバスティーユに続いて
10年はダッシャーゴーゴーが内を抜けて突っ込んできましたが・・・
残念ながら降着になってしまいました。
それでも内外の馬場差もあって非常に効果的な追い込みであることが
はっきりと結果に出ていました。
この場合は例外的に33秒台後半の末脚の馬でも届くことがあります。
※ダッシャーゴーゴーの上がり3ハロンは33.5でした。
騎手の判断、馬群を割れる根性・・・このあたりが重要になりますね。

まとめ
・先行、好位追走馬で34秒台前半の末脚を使える馬は残りやすい。
・後方から届くには33秒を切るくらいの爆発的な末脚が必要→基本的に無理
・ただし展開上、内側がポッカリ空くようなことがあれば
 33秒台中後半の末脚でも届く事がありえる。


01年以降に良馬場で行われたスプリンターズSも前後半のラップ計の平均は
(33.0⇔34.6)と極端な前傾ラップになっており、
極度の消耗戦になっていることがわかります。
基本的に先行気味に行ける馬が中心になりますが、ハイペースに強く、
最後の坂でも脚が鈍らないことが条件。

かなり能力の高い馬に限定されると言っていいと思います。

神戸新聞杯回顧  担【けん♂】

昨晩の雨は上がり、稍重でスタートした阪神競馬場はしっかりと乾き、
良馬場で神戸新聞杯が行われました。

春の実績馬にリタイヤする馬が続出、例年よりもかなり手薄なメンバー
なりましたが、だからこそ実績上位馬には格の違いを見せて貰いたいところ。

予想は→ココ

結果は・・・

1着◎ゴールドシップ   2.25.2  上がり34.5
2着 ロードアクレイム   21/2
3着○マウントシャスタ

7着△ヒストリカル
10▲ベールドインパクト

※全着順は→ココ

ハナを切って行ったのはフミノポールスター。
メイショウカドマツが続き、かなり離れてナムラビクター、ブレイズアトレイル。

好位の後ろにミルドリーム、中段にベールドインパクト。
中段の後方にマウントシャスタ。
ゴールドシップはソロッとスタートし、後方に待機。
その後ろにヒストリカル・・・隊列は長くなりましたが
実績上位馬が揃って後ろの方に位置する形となりました。

12.6-10.7-12.7-12.4-12.3-12.5-12.6-12.0-11.6-11.7-11.6-12.5
前半1000m 60.7
中盤 400m 25.1
後半1000m 59.4

ここ2年は最初の1000mが63秒台と超スローになっていましたが
今年は積極的に前の馬が引っ張っています。
隊列が縦長になっていただけに、後方集団の実質的なペースは
もっとゆっくりですが、ここ2年よりは速い流れになったと思われます。

後半のペースアップは逆に緩め、全体的には09年近い流れになっていると
考えられます。

★09年神戸新聞杯
12.6-10.8-12.0-12.5-12.3-12.2-12.7-12.4-12.1-11.3-11.5-11.7
前半1000m 60.3
中盤 400m 24.9
後半1000m 59.0

外を回してゴールドシップが進出。
一気に行かず、内にマウントシャスタを閉じ込めつつ自らの進路は
しっかり確保する内田博騎手の手腕
は凄いですね。

内で進路を塞がれたマウントシャスタの川田騎手は外に出すのを諦めて
瞬時に内を割る方向にシフト。僅かな隙間を狙って内に切れ込んで行きました。
この辺りの反応の鋭さもさすがと言うべきだと思われます。

進路の違いも大きかったと思いますが、明らかに伸び脚の脚色は
ゴールドシップが上。実績最上位馬の誇りを見せ付けるかのように
あっさりと後続を突き放してゴールイン!見事に復帰戦を勝利で
飾りました。

ゴールドシップの後ろについて行くように福永騎手の
ロードアクレイムが進出。
内で伸びあぐねるマウントシャスタをかわして2着に入りましたが
勝ち馬との差は歴然。
一走ごとのレベルアップはさすがに良血という感じなので
さらに上昇に期待したいところ。
敗れたマウントシャスタも+18kgと増量していただけに
次走は上積みが期待出来そうです。

レース後のコメント
1着 ゴールドシップ(内田博騎手)
スタートしてすぐコーナーですから、外を回らされるロスのあるレースにしないように、
脚をタメて行くことにしました。直線も長いですからね。
動き出しは、前の馬を見ながら早めに行きました。直線は何が来るか気にはなりましたが、
タイトルホースですからね、負けられませんよ。
とにかく、いいステップを踏めたことが良かったです。
春に比べて、仕掛けての反応がいいですね。菊花賞でも十分チャンスがありそうです


2着 ロードアクレイム(福永騎手)
まだ余裕がありそうです。ただ、ここを使って上積みはありそうです。
距離は延びても大丈夫です


3着 マウントシャスタ(川田騎手)
久々で返し馬から力んでいました。レースでも前半から力みながら走っていました。
4コーナーでは誘われるように内へ入って行きましたが、結果として
いい進路ではありませんでした


4着 ユウキソルジャー(秋山騎手)
今日は勝負に行きましたが、タイトルホースは強かったですね。
でも頑張ってくれました。このまま順調に行けば強くなってくれると思います


5着 ローゼンケーニッヒ(小牧騎手)
今日は折り合い最優先。ただ、ゲートはまだ課題があります。
でも力はあるところを見せてくれました


6着 エーシングングン(幸騎手)
乗りやすい馬です。坂下からひと伸びしてくれましたし、距離は長い方がいいでしょう

7着 ヒストリカル(浜中騎手)
道中は有力馬を見ながら、いいリズムで追走出来ました。
直線は一瞬伸びかけたのですが、本当に一瞬でしたね。
少し軟らかい馬場も影響したかもしれませんが、2400mも長いかもしれません


9着 カポーティスター(武豊騎手)
折り合いはつきましたが、4コーナーでは手応えがありませんでした

かなり強引な競馬に見えたゴールドシップでしたが、
まったく後続を寄せ付けることなく、見事な完勝。
うーん、セントライト記念のフェノーメノとステイゴールド対決?!
血の勢いは本当に凄いですね(^^)g

オールカマー回顧(手応えあり?)   担【けん♂】

朝から雨模様となった中山競馬場。稍重で始まった日曜の競馬でしたが
オールカマーの出走時には重馬場発表となっていました。

予想は→ココ

結果は・・・

1着▲ナカヤマナイト   2.15.5  上がり35.9
2着◎ダイワファルコン   11/2
3着 ユニバーサルバンク
4着×ルルーシュ

9着△ダコール
11○ヒットザターゲット

※全着順は→ココ

内目の枠を利してコスモラピュタがハナを切る展開。
ラッキーバニラ、ルルーシュが続き、ダイワファルコンも
好位につけて行く形。

外からコスモファントムが勢いをつけて出ましたが、
やはり外枠からではハナを奪うところまでは行けず、好位の後ろに
控えて追走。仕方ない面もありますが・・・やはり足んない感じです(爆)

ユニバーサルバンクが中段に控え、ナカヤマナイトがその後ろから
徐々に押し上げて行き、ヒットザターゲットはそのまた後ろで動けず。

新鋭として期待したダコールは後方に下げての競馬。
うーん、コースと馬場を考えてもこれは厳しいですね。

12.6-11.3-12.4-12.5-12.6-12.9-12.6-12.6-12.0-11.7-12.3
前半1000m 61.4
後半1000m 61.2

過去のオールカマーの平均ラップ
12.6-11.8-12.7-12.3-12.4-12.2-12.0-11.8-11.5-11.5-12.1

スタート特後こそ少し速い流れになりかけましたが、
隊列が落ち着いてからはスロー気味に進んで中盤に大きく緩み、
あまりペースを上げずに後半も淡々と進む展開。
馬場が重かった影響で下り坂でブレーキを踏みながらになっているため、
どうしても消耗度の面では低い展開になってしまうと考えられます。

4コーナー手前で捲くり上げるようにダイワファルコンが進出、
一気に先頭に立って直線に入りました。
内の先行勢は一気に失速・・・

中段から徐々に前に押し上げて行ったナカヤマナイト
外から被せるように2番手から前を追いかけて・・・直線半ばで
前を抜き去って力強くゴールイン!念願の重賞制覇を成し遂げました。

内で粘っていたルルーシュを最後にユニバーサルバンクがとらえて3着。
馬体の出来が良く見えなかったので印を外しましたが
世代上位を争っていた馬だけにやはり能力は高いですね。
ただし、今回は▲10kg・・・次に繋がるレースにはならないかもしれません。

レース後のコメント
1着 ナカヤマナイト(柴田善騎手)
この馬は折り合い面が課題なのですが、今日は道中リラックスして自分のペースで
レースを走ることが出来ました。それが最後の脚に繋がったと思います。
道悪で少し脚を取られましたので、もっと馬場が良ければもっといい
パフォーマンスが見せられたと思います。ジワジワとここまで成長して、
思った通りになってきました。さらに上を目指すために、さらに成長することを
願っています


(二ノ宮敬宇調教師)
この馬の筋肉は柔らかくて、調教をするとうまく筋肉がつくのです。
しかし、今日のプラス10キロは思ったよりも増えていましたね。
色んな経験を積んで、以前とは精神的に違います。馬がゆったりとしています。
これでGIを使えることが決まりましたが、まだ目一杯に仕上げてはいないので、
もう少し状態は良くなると思います


2着 ダイワファルコン(北村宏騎手)
コスモラピュタとラッキーバニラの2頭が前に行くのは分かっていたので、
その外につけるのが理想でした。道中リラックスして走って、思ったように
動かすことが出来ましたが、早めに先頭に立たされたのが誤算でした。
少しこの馬場にノメっていましたが、やはり力はあります


(上原博之調教師)
今日は馬がリラックスして走っていました。ただ、この馬場で4コーナーから
ずっとノメって走っていましたし、勝った馬は道悪でも走れる馬ですからね。
良馬場で今日のようにリラックスして走れれば距離もこなせるでしょう。
ここに来てまた力をつけていますし、楽しみです


3着 ユニバーサルバンク(ピンナ騎手)
やはりこの道悪でしょうか。何度かこの馬のレースビデオを見たのですが、
今日は行きっぷりが思っていたものと違いました。良馬場だったら
もっと際どい差になっていたと思います


4着 ルルーシュ(藤沢和雄調教師)
スムースに先行出来て、前の2頭が下がってきた時もうまく捌けたんですが、
外からユニバーサルバンクに来られたりしてスムースに動けなかったのが残念でした


7着 サンテミリオン(三浦騎手)
トモが良くなってきて状態も良くなって、ハミの取り方も変わってきました。
これでいい方向に進んでくれればいいですね


オールカマーはGⅡだけあって、格が重要と考察しましたが、
一応そのとおり、世代上位を競っていた馬で1~3着を占める結果となりました。
今回はメンバーが手薄だったこともあり、実績上位の馬と言っても
ちょっと不足感があったのも大きかった印象です。

年齢、斤量負担、脚質、格・・・今回はほぼ完全に考察が当てはまった感じ。
まぁこんなレースばかりじゃないとは思いますが、来年に向けても
手応えのあるレースになったと思います(^^)g

神戸新聞杯最終予想  担【けん♂】

神戸新聞杯(阪神2400m)もかなり手薄なメンバー構成。
本来は春の上位馬がこぞって出走してくるレースになりやすいのですが、
海外遠征、怪我などの影響で出て来れない馬も多く、
下剋上を狙う馬にとっては狙い目のレースになったのかも・・・

これまでの考察
展開について→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
好走条件について→ココ
馬体について→ココ

春の実績馬については、今回が復帰戦。
調整の状況、成長の具合など不明な部分が多く、過信は禁物です。
一方、夏の上がり馬に関しても上位馬との力の差がどれくらいか
今回が試金石。期待し過ぎるのは怖いですが、新鋭の登場には
期待してみたいのも人情・・・(爆)

今回の予想
◎ゴールドシップ
○マウントシャスタ
▲ベールドインパクト
△ヒストリカル

素直に皐月賞馬ゴールドシップを本命視。
休養明けで不安材料があったとしても、今回のようなメンバー相手に
しょーもないレースだけはして貰いたくないところ。
秋に向けて順調な成長を見せてくれることに期待。

マウントシャスタの出来はかなり良さそう。
春は上位馬からはちょっと離された力関係にあった印象ですが、
出来と成長分に期待したいと思います。

ベールドインパクトは四位騎手に戻り、機動力を活かす競馬に
期待出来そう。長く良い脚を使ってなんぼの馬なので
早目に捲くりあげていくような騎乗をお願いしたいと思います。

ヒストリカルはメンバー中でも実績では上位クラスに入るので
侮れませんが、脚質に偏りがある点、体重増の割に下半身の
筋肉量はもうひとつに見えたのでちょっと割り引きました。
能力には期待出来るので、ダービーからの巻き返しに注目。

今後の路線にも影響しそうなレース。
まずは無事に秋を迎えて貰いたいものですね(^^)

オールカマー最終予想  担【けん♂】

例年よりちょっと手薄になった感があるオールカマー(中山2200m)

唯一のGⅠ馬マイネルキッツは年齢的に厳しそうですし、
調子の面でも急な復活は期待薄。
とはいえ、GⅡだけあって格は重要、というのが過去の傾向です。
重賞勝ちがある馬、もしくは世代上位を競っていた馬を中心に
考えたいところ・・・。

これまでの考察
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
年齢別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間整理→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
斤量負担分析→ココ
展開想定→ココ

構造的に先行有利、その上今年は馬場状態が良く、前が止まりにくい
状況はさらに加速しそうです。
穴を狙うなら前の馬・・・で良さそうですが、好位辺りにつけて
来れそうな差し馬が優勢だと考えています。

今回の予想
◎ダイワファルコン
○ヒットザターゲット
▲ナカヤマナイト
△ダコール
×ルルーシュ

ダイワファルコンは少し緩めに見えましたが、出来自体は良さそう。
内で先行馬を見ながら良い位置を追走出来そうなので、
本来の持ち味を活かせそうです。
先に積極的に仕掛けていって貰いたいですね。

ヒットザターゲットは外目の枠から控えてしまうようだと
持ち味が出せませんが、積極的に好位につけて行ければチャンスあり。
今回のメンバーの中では格の上でも上位扱いになるので
復活に期待したいと思います。

ナカヤマナイトの馬体も良化傾向。内枠に入ったら本命候補
だったのですが、外からどこまで積極的に行けるか・・・。
柴田善騎手の手腕に注目したいですね。

ダコールは勢いの面は期待出来ますが、馬格、実績が不足。
勝ち切るまでは微妙な印象です。
出来も良さそうなので、どこまでやれるか試金石の一戦になりそう。

ルルーシュはこれまでの相手関係を考えると実績の数字ほどは
信用出来ない印象。内枠を利して自分の競馬が出来そうなので
力を出し切ったとして・・・どこまでやれるか、こちらも試金石。

秋に向けて好レースを期待!

神戸新聞杯(馬体について)  担【けん♂】

神戸新聞杯(阪神2400m)出走馬の馬体について見ておきたいと思います。

【ゴールドシップ】
(皐月賞)
ゴールドシップ12皐月賞
(ダービー)
ゴールドシップ12ダービー
(神戸新聞杯)
ゴールドシップ12神戸新聞杯
まだ皮膚感に緩みがあるものの、前後の筋肉は
しっかり維持出来ており、崩れたところがないのは
評価して良さそう。春先に比べてクビ差しが太く
なってきており、力強さもアップ。
腹回りにかなり余裕があるので、プラス体重を
こなせれば十分に好走出来そうです。

【ヒストリカル】
(ダービー)
ヒストリカル12ダービー
(神戸新聞杯)
ヒストリカル12神戸新聞杯
毛ツヤが良く体調面に問題はなさそう。
かなり大幅にプラス体重になる見込みですが、
太目感はなく、しっかりとまとまっている点は好感。
前に突っ込んだような立ち姿になっていたダービー時より
良化がありそうですが、下半身の肉付きが薄いのは
気になるところ。

【マウントシャスタ】
(NHKマイル)
マウントシャスタ12NHK
(神戸新聞杯)
マウントシャスタ12神戸新聞杯
前後の筋肉が強化されて状態は良化傾向。
クビ差しの力強さも向上、立ち姿のバランスも
良くなっていると思います。
最終的には長い距離の馬ではなさそうですが、
スローペースになれば対応は十分に可能。

【ベールドインパクト】
(きさらぎ賞)
ベールドインパクト12きさらぎ賞
(皐月賞)
ベールドインパクト12皐月賞
(神戸新聞杯)
ベールドインパクト12神戸新聞杯
春に充実度を増してきていた馬体をしっかりと維持。
重戦車のような馬体になってきています。
後肢の引きつけも出来ており、シルエットも良化。
腹回りに少し余裕がありそうですが、
力は十分に出せそうです。

【メイショウカドマツ】
(皐月賞)
メイショウカドマツ12皐月賞
(ラジオN賞)
メイショウカドマツ12ラジオN賞
(神戸新聞杯)
メイショウカドマツ12神戸新聞杯
骨格の成長に筋肉が追いついていないのか、
下半身の筋肉が萎む一方・・・。
立ち姿のバランスはなんとか維持していますが、
成長、良化には期待しにくい出来に見えます。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

オールカマー(展開想定)  担【けん♂】

オールカマー(中山2200m)の枠順が出たところで、ざっと展開について
考えてみたいと思います。

ハナを切るのは・・・ラッキーバニラになりそう。
内からコスモラピュタが続き、その後ろにルルーシュ。

最内枠のアースシンボルは下げて後方から。

ダイワファルコンはこの枠からなら好位につけて貰いたいですが、
中段前辺りになるかもしれません。

メイショウカンパクは後方から脚を活かしたいところですが
蛯名騎手に乗り代わり、極端には下げないかも。

マイネルキッツは中段後方へ。

ユニバーサルバンクは中段の外くらいになりそう。
ダコールも同じく中段から。

サンテミリオンは三浦騎手、このところは前につける競馬を
していますが、前回三浦騎手が騎乗したときには中段後方から・・・
今回も少し下げる形になるかもしれません。

スノークラッシャーは後方から。

ヒットザターゲットは本来、好位から競馬をしたい馬。
少し押して中段前にはつけておきたいところ。

ナカヤマナイトがAJCCで2着に入ったときには内目の枠から
好位につけていましたが、今回は外枠から・・・。
前走は後方から敗れているだけに、中段にはつけておきたいですね。

ネヴァブションはこの枠から前に行く脚はもうなさそう・・・。
このところと同じく後方へ。

マイネルスターリーは中段後方から押し上げていく形。

コスモファントムは・・・前につけてなんぼの馬ですが
この枠からでは厳しそうです。中段辺りからになるようだと
持ち味が活かせないかも。

スタート直後のおおよその位置取り
オールカマー位置取り

はっきりした先行馬がいるので、隊列はすんなり決まりそう。
前で引っ張る馬が競り合って行くようだとペースが上がる可能性が
出てきますが、おそらくは少し長めの形になったあとは
スローに落ち着きそう。

後半にペースアップしていくので捲くり上げて行くのは
なかなか難しく、ある程度前につけて行ける馬が優勢。

すんなり前を向ける好位からの差し馬に注目したいですね(^^)

オールカマー(斤量負担分析)  担【けん♂】

オールカマー(中山2200m)に戻りたいと思います。

実質斤量負担
オールカマー斤量負担

480kg~500kgがホットゾーン。
バランスが取れた馬が優勢で、次に少し小柄な460kg~480kg
ゾーンの好走が続いているのが過去の傾向。

小柄すぎる馬は余程の実績、実力馬に限られ、逆に500kgを超える
大型馬も抜けた能力馬じゃないと厳しい感じになっています。

上がり馬として期待されるダコールは460kgを切っており、
馬体増で出て来れないと実績的には足りないため、割引が必要になりそうです。
スノークラッシャーは厳しそうですね。

500kgを超える馬も今回はかなりいるわけですが、
重賞勝ちがあるマイネルキッツ、ヒットザターゲット、コスモファントムは
一応及第点としても、ルルーシュ、ダイワファルコンは実績不足。

実質斤量負担で見ると、11.5~12.0%のゾーンが優勢。
12.5以上の厳しい負担になりそうな馬は不在ですが、
逆に11.0%を切るような馬も厳しいだけに
コスモファントム、ルルーシュなどは馬体増だとちょっと不安が
あるかもしれません。

うーん、好走ゾーンにいる馬の中では・・・実績、調子を考え合わせると
ナカヤマナイトが斤量面で推せる馬になりそうです。

神戸新聞杯(好走条件について)  担【けん♂】

【ならべうた『五臓六腑』】byしりあがり寿


友人がFacebookで「徳川15代将軍」バージョンを紹介していたので
ちょっと「ゆるめ~しょん」で検索してみたら色んなのがアップされているんですね。
しりあがり寿の漫画はヒゲのOLとか結構好きだったんですが、
こんなのもやっているとは・・・(^^;

神戸新聞杯(阪神2400m)は春の実績馬の復帰戦、そして
夏の上がり馬が実績馬に挑戦するレースとなります。

現在の条件に変わってからの上位馬のそれまでの実績を見てみると

★11年
1着 皐月賞1着、ダービー1着
2着 ダービー2着、青葉賞1着
3着 無敗でラジオN賞勝ち

★10年
1着 朝日杯FS1着、ダービー2着
2着 京成杯1着、ダービー1着
3着 3連勝で1000万下勝ち

★09年
1着 白百合S(OP)勝ち
2着 きさらぎ賞1着、ダービー2着
3着 朝日杯FS1着、皐月賞3着

★08年
1着 NHKマイル1着、ダービー1着
2着 NHKマイル2着、ダービー3着
3着 3連勝で1000万下勝ち

★07年
1着 朝日杯FS1着、弥生賞3着
2着 きさらぎ賞1着、ダービー2着
3着 ラジオN杯2歳S2着、皐月賞1着

とにかく、実績馬が強い!という傾向がはっきり出ています。
クラシックではダメでも朝日杯FSを勝っている馬の復活、
ということもあり、早い時期に活躍した馬にも注目したいところです。

上がり馬で勝ったのは09年のイコピコのみ。
あとは08年のオウケンブルースリ、10年のビッグウィーク、
11年のフレールジャックが頑張りましたが・・・3着まで。

好走の条件をざっと整理すると・・・

・GⅠ勝ち、もしくは複勝圏
・2、3歳重賞勝ち
・OP、1000万下勝ち(3連勝?)


こんな感じになりそうです。

今年の出走馬を見渡して見るとワールドエース、トーセンホマレボシ、
ディープブリランテ
など、本来はここで名前を見るべき馬がおらず
明らかにメンバーが手薄な印象。

上記の条件に照らし合わせると

・ゴールドシップ 皐月賞1着
・ヒストリカル 毎日杯1着、きさらぎ賞2着
・マウントシャスタ 白百合S1着
・ミルドリーム 1000万下勝ち
・ユウキソルジャー 1000万下勝ち 
・ナムラビクター 1000万下勝ち、レパードS2着(ダート)

春の実績馬と呼べる馬はゴールドシップ、ヒストリカルの2頭だけ。
ダート実績のナムラビクターは微妙かもしれませんが、
1000万下、OPを勝った馬の出番がありそうです。

ここまでメンバーが弱化するとなると、

・ベールドインパクト きさらぎ賞3着、京都新聞杯2着
・カポーティースター 1000万下2着

この辺りもギリギリ出番があるかもしれませんね(^^;

うーん、悪い意味で混戦模様。
なんとか好レースに期待したいものですが・・・

神戸新聞杯(各馬分析2)   担【けん♂】

神戸新聞杯(阪神2400m)出走馬の各馬分析、第2弾です。

ベールドインパクト】牡3 (栗東) ディープインパクト×(ドクターデヴィアス)
後方から掛かり気味に捲くり上げる形で未勝利戦を突破。
長く良い脚を使う形になれば力を発揮するタイプだと思われます。
後方で待機した皐月賞、ダービーでは力を出せませんでしたが、
積極的に仕掛ける競馬が出来ればコース適性は高そう。
京都新聞杯で好走した四位騎手とのコンビに戻るのもプラス材料。

マウントシャスタ】牡3 (栗東) ディープインパクト×(フレンチデピュティ)
白百合Sを好位から鋭く抜けて勝ったあと宝塚記念に挑戦。
軽斤量を活かして早めに直線で抜け出す競馬で、一旦は先頭に立つシーンを
演出しましたが、最後は力負けして5着。それでも十分に能力は示したと
思います。春の実績としては一線級にもう一歩という感じのグループの一角
という評価。過剰な期待は出来ませんが馬体を戻して成長があれば・・・

ミルドリーム】牡3 (栗東) シンボリクリスエス×(サンデーサイレンス)
春はすみれS、若葉Sと世代上位馬に少しずつ及ばない成績を重ね、
青葉賞では12着と大敗してしまいました。
デビューから落としていた体重を復帰戦の前走で戻していたのは
好感がもてますが、それでも430kg台と小柄な馬なので
斤量面での負担は大きそう。余程のスローペースにならなければ
本質的に距離延長もマイナス。

メイショウカドマツ】牡3 (栗東) ダイワメジャー×(Kris S.)
先行力を活かす競馬で寒竹賞を勝ち、若葉Sでも2着に好走しましたが
皐月賞では8着に敗れ、その後も1、2枚足りない成績が続いて
しまっています。基本的に末脚が鈍く35秒台以上の末脚しか
使ったことがない馬なので、余程上手く展開を作らないと
粘り込むのは厳しそう。

ユウキソルジャー】牡3 (栗東) トーセンダンス×( オースミタイクーン)
未勝利戦を勝ちあがるのに6戦を要しましたが、連勝でかきつばた賞を制し、
前走で1000万下も突破しました。スローペースを前で追走して
粘り込むスタイルですが決め脚自体は鈍いので上位馬相手では微妙な印象。
馬格がないので斤量が増えるのもマイナス材料になりそう。

ローゼンケーニッヒ】牡3 (栗東) シンボリクリスエス×(サンデーサイレンス)
デビュー当時は後方からの脚質でしたが、このところは
好位の前につけるスタイルに脚質転換。掲示板内に入る好走までは
するものの、500万下を勝ち切れない状態だけに重賞でどうこう
出来るとは考えにくいかと。

ロードアクレイム】牡3 (栗東) ディープインパクト×(トニービン)
新馬戦を勝ってからしばらく低迷していましたが、夏木立賞で2勝目。
ラジオN賞では後方からの競馬になり、8着。前の馬に脚色で負けていただけに
完敗の内容でした。脚質が不安定な面も含めてまだ成長途上という印象。
成長分に期待したいところですが、いきなり上位馬相手では・・・

神戸新聞杯(各馬分析1)  担【けん♂】

神戸新聞杯(阪神2400m)出走馬について見ておきたいと思います。

エーシングングン】牡3 (栗東) ジャングルポケット×(サンデーサイレンス)
デビュー2戦目の京都2歳Sで2着に入りましたが、その後のクラシック前哨戦では
結果が出せず終い。休養明けに馬体を増やして復帰し、前走で500万下を
勝ちましたが、4着までは微差という内容。決め脚がある点は評価出来ますが
春の上位馬と逆転出来るほどの成長は・・・

カポーティスター】牡3 (栗東) ハーツクライ×(Capote)
超スローになった新緑賞では素晴らしい瞬発力を見せて圧勝しましたが、
続く青葉賞では後方から伸び切れず9着に沈んでしまいました。
復帰戦では馬体を戻して2着に粘りましたが、脚はちょっと鈍り気味。
距離延長でペースが極端に落ち着けば・・・という感じですが
さすがに期待するほどでは・・・

ゴールドシップ】牡3 (栗東) ステイゴールド×(メジロマックイーン)
後方から押し上げて内を抜ける形になった皐月賞を制覇。
ダービーでは最速の上がりを使ったものの、届かず5着に終わりましたが
能力は世代トップを競う馬。機動力もあり、ペース次第では好位に
つける競馬も出来るので、余程出遅れるようなことがなければ
十分に勝ち負け。

テイエムハエンカゼ】牡3 (栗東) テイエムオペラオー×(カコイーシーズ)
小倉1200mの新馬戦を勝ちましたが、距離延長で失速。
ダートに転向して3着が一度ありますが、あとは芝も含めて
二桁着順がほとんど・・・。どうにかなると期待する材料は
残念ながらまったくなさそう。

ナムラビクター】牡3 (栗東) ゼンノロブロイ×(エンドスウィープ)
新馬戦で芝レースに出走しましたが後方待機のまま16着と大敗。
2戦目にダートに転向し、3勝をあげて前走のレパードSでも
2着と好走しています。馬体を増やして成長してきており、
今なら芝でも・・・ということかもしれませんが、
母系のダート適性が強く出ている印象なので素直にダートで頑張って
貰いたいかな、と。

ヒストリカル】牡3 (栗東) ディープインパクト×(ノーザンテースト)
デビューから馬体を減らし続け、毎日杯を勝ったものの、
ダービーでは後方待機のまま18着と大敗。
馬格が極端にないので斤量負けした感もあり、まずは馬体を戻せて
いるかどうかが大きなポイントになりそう。
瞬発力勝負なら面白い馬ですが、距離延長はプラスにはならないかも。

フミノポールスター】牡3 (栗東) ゴールドアリュール×(リンドシェーバー)
昨秋にデビューしたものの、未勝利戦突破に8戦を要してしまいました。
春からは逃げるスタイルに脚質転換し、締まったペースで淡々と引っ張り、
脚を維持出来るので、上手く自分のレースに持ち込めばしぶとい
レースが出来そうです。距離延長はプラスにならないと思いますが、
前半をスローでまとめられたら・・・

ブレイズアトレイル】牡3 (栗東) ダイワメジャー×(エルコンドルパサー)
年明けに馬体を戻して未勝利戦を勝ち上がり、休養明けの500万下と連勝。
それなりに締まった流れを2番手で追走して競り勝った根性は評価出来ますが
相手関係を考えるとクビ差では不足感。極端に前有利の展開に乗れたら・・。

続きます。

神戸新聞j杯(展開について)  担【けん♂】

神戸新聞杯阪神2400m(外回り)でのレースになってから
まだ5回しか行われていません。

そもそも阪神2400mのレース自体があまり行われておらず
レースの特徴、というのは非常に掴みづらい状況です。

ひとまず過去の神戸新聞杯について、ざっと内容をふり返っておきたいと
思います。

★07神戸新聞杯
12.5-10.8-12.2-11.7-11.6-12.5-12.8-12.8-12.4-11.4-11.4-12.6
前半1000m 58.8
中間 400m 25.3
後半1000m 60.6

★08神戸新聞杯
12.9-11.4-12.3-12.5-12.2-12.4-12.4-11.9-11.6-11.2-11.9-12.6
前半1000m 61.3
中間 400m 24.8
後半1000m 59.2

★09神戸新聞杯
12.6-10.8-12.1-12.5-12.3-12.2-12.7-12.4-12.1-11.3-11.5-11.7
前半1000m 60.3
中間 400m 24.9
後半1000m 59.0

★10神戸新聞杯
13.0-11.5-13.2-12.9-12.5-12.2-12.7-12.1-12.0-11.6-10.6-11.6
前半1000m 63.1
中盤 400m 24.9
後半1000m 57.9

★11神戸新聞杯
12.9-11.9-12.4-12.9-13.4-13.7-12.9-12.7-11.9-11.2-10.6-11.8
前半1000m 63.5
中間 400m 26.6
後半1000m 58.2

07年の神戸新聞杯は前半がかなり速く、中盤で大きく緩んだ内容。
後半にペースアップはしているものの、加速に入るタイミングが遅く、
先行馬に余力が残りやすい展開となっています。
2着~4着は前でレースをした馬が残っており、
後方から差したドリームジャーニーはちょっと異常値とも言える爆発力を
見せた感じですね。前の馬よりも1.0~1.5秒程度速い上がりを
使えているわけで、格の違いを見せた印象。

08年の神戸新聞杯は前半から淡々と流れるペース。
緩むポイントはないものの、各馬が余力を残しつつ、様子を伺うような
感じで通過しています。
中盤に入ってもペースは緩まず、後半1000m辺りから
ペースが上がって行く非常に厳しいラップ構成
ですね。
隊列は長めで直線に入ることになりますが、最後から2番目のラップで
すでに脚が止まってきていることがわかるとおり、
余力のない先行馬が脱落する展開となっています。
位置取りでは先行馬有利ですが、実力がはっきりと問われますので
実質的に差し馬が有利な展開。
2着~4着は10番手以降からの差し馬で占められており、
1着のディープスカイだけが好位で押し切る強い内容を見せています。
前年とはまた別に、1頭だけ別次元の競馬をしたと言えそうです。

09年はちょうど07年と08年の中間のようなレース。
前半は淡々と流れる平均ペース。中盤に一旦少し緩んで
脚をためる区間を作っていますので、全体的には前の馬に有利な展開
なっています。長距離の名手、武豊騎手ならではのペース配分ですね。
2、3着は前に行った馬が残っていますが、中段後方から
次元の違う末脚を見せたイコピコはここまでの能力だとは・・・

10年は先行馬が距離延長になったことから非常に慎重に前半を進めたため、
極端なスローペースとなりました。通常は最後の直線で厳しい勝負に
なりがちですが、この年は超急流勝負に・・・展開としては
ダービーと同じイメージ。ダービー上位馬がそのままマッチレースとなったのも
当然と言えば当然の話でした。

11年は確たる先行馬が不在だったこともあり、事前の想定どおり
過去の神戸新聞杯を大幅に上回る超スローペースとなりました。
春の上位馬2頭は位置取りに不安がありましたが、これだけ遅ければ
問題なく好位をキープ。急流になった後半にさらに速い脚で捲くり上げ、
あっさりと突き抜けてオルフェーヴルが圧勝。2着にはワンテンポ
遅れて仕掛けたウインバリアシオンが入り、春の力関係がそのまま
出てしまったレースとなりました。

基本的に前の馬が有利な傾向はあるものの、道中の消耗度や
仕掛けどころによって脚が止まってしまうこともあるレース。
昨年や一昨年のように緩いペースになると決め脚勝負になるわけで
メンバーの質、先行馬の能力によってかなり大きく左右されるレースだと
言えそうです。
たとえ、緩いペースになると想定したとしても余程極端な脚質でない限り、
上位馬はしっかりと好位置を取ってくるので、基本的に穴には
期待しにくいレース。
ゴールドシップは血統的に外回りコースがどうか、とも思いますが
前につける競馬も経験しているだけに・・・逆らうのは難しいかも
しれませんね(^^;

オールカマー(馬体について2)   担【けん♂】

オールカマー(中山2200m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【ユニバーサルバンク】
(11菊花賞)
ユニバーサルバンク11菊花賞
(天皇賞春)
ユニバーサルバンク12天皇賞春
(オールカマー)
ユニバーサルバンク12オールカマー
天皇賞春のときのしっかりとしたシルエットから一転、
バランスが悪くなっている感じ。
下半身の筋肉量は低下し、突っ張ったような感じになり、
前に傾斜している分を上半身で無理矢理支えているため、
変な角度で腰高になっています。
充実度という面でも不足があるので、これで好走したら
基本能力と騎手の能力・・・?


【コスモラピュタ】
(10菊花賞)
コスモラピュタ10菊花賞
(オールカマー)
コスモラピュタ12オールカマー
かなり間があいた写真。
下半身の筋肉は以前の方が充実していた感じで
今回はちょっとお尻が尖って見えてしまっています。
上半身はそれなりに維持出来ているものの、
少々お疲れ気味な印象です。

【ルルーシュ】
(11毎日杯)
ルルーシュ11毎日杯
(オールカマー)
ルルーシュ12オールカマー
3歳時と比べると前後の筋肉は大幅に充実度を増しており、
成長が伺える馬体になってきています。
上半身の厚みも十分、毛ツヤも良く体調にも問題なさそう。
力は出せる仕上がりだと思われるのであとは力関係。

【ダコール】
ダコール12オールカマー
クビ差しが太く、全体的に体重の割に重厚な作り。
このレースへの適性には期待できそうな印象です。
比較写真がないので状態の変化はわかりませんが、
良好な出来だと思われます。
少し緩い感じもあるので最後はビシッと追って
貰いたいですね。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより