けいけん豊富な毎日

安田記念(ペースと血統)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)について考えてみたいと思います。

小牧騎手が東京1600mで逃げたのは過去3回。

・04晩春S(ハスラー)
・11東京新聞杯(シルポート)
・11安田記念(シルポート)


この3回のラップをグラフ化してみると

東京1600m:小牧騎手逃走パターン
小牧騎手逃走パターン

おおよそですが、流れは類似。
前半から飛ばして行って、カーブに入ると徐々に減速。
直線入り口で急加速を入れて、あとはどこまで粘れるか・・・
という形になっています。

この3レースの上位馬の血統を見てみると

★04晩春S
1着サンデーサイレンス(SS系)
2着スキャン(ミスプロ系)
3着ブライアンズタイム(ロベルト系)

★11東京新聞杯
1着タニノギムレット(ロベルト系)
2着キングカメハメハ(ミスプロ系)
3着ネオユニヴァース(SS系)

★11安田記念
1着ディープインパクト(SS系)
2着シンボリクリスエス(ロベルト系)
3着タニノギムレット(ロベルト系)

ミスプロ系を一括りにするのはちょっと強引な感じもありますが(爆)
それでもひとまず、見事に3系統でキッチリ占められていることが
わかります。

小牧騎手の逃走パターンに合う血統・・・ということで
ざっとこの3系統の馬をピックアップしてみると

★SS系
ガルボ
サダムパテック
ダノンヨーヨー
ドナウブルー
マルセリーナ
ペルーサ
リアルインパクト

★ロベルト系
ストロングリターン
スマイルジャック

★ミスプロ系
アパパネ
コスモセンサー
フィフスペトル
ローズキングダム
グロリアスデイズ
ラッキーナイン

・・・ほとんど絞れませんでした(爆) L(・o・)」 オーマイガ!

とりあえず昨年と逃げ馬(&騎手)が同じになりそう、ということで
類似パターンになるなら、昨年の好走馬はかなり期待出来そうです。
リアルインパクトは斤量増、スマイルジャックは年齢に不安があり、
近走不調であることを考えると・・・ストロングリターンが最も優位でしょうか。

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安田記念(馬体について2)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【ローズキングダム】
(大阪杯)
ローズキングダム12大阪杯
(天皇賞春)
ローズキングダム12天皇賞春
(安田記念)
ローズキングダム12安田記念
かなり良い出来に見えた前走も大失速。
手足がスラットして、腹線も長いだけに
マイル短縮が合うかどうかは微妙です。
前走ほどの充実度はなく、すっきりとまとまったことが
どう影響するか・・・。

【アパパネ】
(11ヴィクトリアマイル)
アパパネ11VM
(ヴィクトリアマイル)
アパパネ12VM
(安田記念)
アパパネ12安田記念
叩き3走目になりますが、銭型が見えるなど体調は
かなり良さそうです。
元々肉付きの良い馬ですが、今回は要所に筋肉を
残してしっかりと絞り込まれてきている様子。
立ち姿のバランスも良化、力は十分に出せそうです。

【コスモセンサー】
(11安田記念)
コスモセンサー11安田記念
(読売MC)
コスモセンサー12読売MC
(安田記念)
コスモセンサー12安田記念
腹袋が大きくてポッコリして見えるのは元々の体型。
光の加減で前走ほどのハリに見えませんが
前後の筋肉は維持出来ているので、この馬なりに
力は出せそうです。少し耳を開いているのは
気持ちで走るタイプの馬だけに気になるところ。

【エイシンアポロン】
(11マイルCS)
エイシンアポロン11マイルCS
(読売MC)
エイシンアポロン12読売MC
(安田記念)
エイシンアポロン12安田記念
毛ツヤが良く、体調は良さそうだった前走は
かなりの重目残りでした。
今回は少し絞り込んできているようなので
良化は望めそうです。
クビ差しの太さは十分ですが、少し上半身が
迫力不足に見えるのはマイナス材料になるかも。

【シルポート】
(11マイルCS)
シルポート11マイルCS
(読売MC)
シルポート12読売MC
(安田記念)
シルポート12安田記念
前後の筋肉はしっかり維持出来ていますが
少し前傾気味の立ち姿になっているのは
気になるところ。
悪い状態ではないと思いますが、上積みはなく
最後の粘りが足りなくなってしまうかも。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

安田記念(馬体について1)   担【けん♂】

安田記念(東京1600m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【サダムパテック】
(京都金杯)
サダムパテック12京都金杯
(東京新聞杯)
サダムパテック12東京新聞杯
(安田記念)
サダムパテック12安田記念
毛ツヤのせいでよく見えない感じがありますが
胸前の筋肉は冬場よりも充実してきています。
腿の引き上げも出来てきており、状態は見た目以上に
良化傾向にありそう。クビ差しが太く、低いシルエットで
東京適性はかなり高そうです。

【リアルインパクト】
(中山記念)
リアルインパクト12中山記念
(読売MC)
リアルインパクト12読売MC
(安田記念)
リアルインパクト12安田記念
皮一枚緩く見えた前走時よりも引き締まって
全体的に良化傾向。
微妙ながら下半身の筋肉が引き上げられて
昨年の好走時に近い状態に仕上がっていると思われます。
前後のバランスが取れた好馬体ですが、もう少し
クビ差しに力強さが加われば・・・

【ドナウブルー】
(中山牝馬S)
ドナウブルー12中山牝馬S
(ヴィクトリアマイル)
ドナウブルー12VM
(安田記念)
ドナウブルー12安田記念
年明けから急激に大人びた馬体になってきています。
小柄な馬の割に部分部分が伸びやかで窮屈なところがなく
クビ差しの太さも秀逸。バランスが取れて大きく見せる点は
好感がもてます。薄皮一枚余裕を感じますが、緩みはなく
前走の消耗や反動もなさそう。かなり良い状態で出走
出来そうです。

【マルセリーナ】
(11マイルCS)
マルセリーナ11マイルCS
(ヴィクトリアマイル)
マルセリーナ12VM
(安田記念)
マルセリーナ12安田記念
洗い立てのときもあり、あまり良く見せない馬ですが
今回はかなりパンと張った好仕上がり。
胸前の厚みなどは前走よりも良化しており、
好走の反動はまったく感じられません。
筋肉が全体的に引き上がっており、十分に力を出し切れる
状態だと思われます。

【ペルーサ】
(11天皇賞秋)
ペルーサ11天皇賞秋
(11有馬記念)
ペルーサ11有馬
(安田記念)
ペルーサ12安田記念
斜尻っぽい体型のため、下半身は元々肉付きが良くなく
かなり上半身に偏ったシルエットになっています。
休養明けということで微妙に皮膚感は緩さが残っていますが
体調は良さそうですし、太目感もなく力は出せそうです。

【ストロングリターン】
(11安田記念)
ストロングリターン11安田記念
(安田記念)
ストロングリターン12安田記念
骨折休養を挟みましたが、状態は完全に戻っている様子。
むしろ下半身の出来は今年の方が良いくらいかも。
後肢もしっかりと引きつけられており、持ち味の
末脚を発揮出来そうです。
前後のバランスも良く、好仕上がり。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

安田記念(距離実績について)  担【けん♂】

安田記念が行われる東京1600mは序盤からペースが速くなりやすく、
カーブでの緩みも少なく・・・さらに直線が長く急坂がある、という
非常に厳しい設定。

過去の上位馬について、1700m以上の実績を調べてみました。

距離実績:安田記念(03年~)】
安田距離

※複勝圏に入った経験のある馬は▲としました。

やはり基本的には長い距離での実績がないと厳しいと考えられます。

日本馬の場合、最低でも1700m以上のレースで複勝圏に入った
経験がないと厳しい感じ。
勝ち馬に関しては長い距離で勝ち切っている、というのが条件になっていましたが、
昨年、リアルインパクトが1600mの勝利すらない状態で勝って
過去の条件を覆してしまいました。
3歳馬の場合、4kgのハンデがあるだけに条件が並列とは言えないわけで
ひとまず例外としておきたいと思います。
リアルインパクトの場合は東京マイルのGⅠでも好走をしていた、
という点も意識しておきたいところですね。

香港馬の場合は距離実績がなくても一応好走があります。
ただし、こちらも短距離馬は複勝圏まで。
勝ち切った馬に関しては2000mのレースでの勝利経験がありました。

今年の出走予定馬の距離実績

★1700m以上で勝っている
・アパパネ
・エイシンアポロン
・シルポート
・サダムパテック
・ストロングリターン
・スマイルジャック
・ドナウブルー
・フィフスペトル
・ペルーサ
・ローズキングダム

★1700m以上で複勝圏がある
・ダノンヨーヨー
・リアルインパクト
・ラッキーナイン(香港)

★1600mで勝っている
・グランプリボス
・コスモセンサー
・ガルボ
・マルセリーナ

★1600mで勝ちなし
・グロリアスデイズ(香港)

1600mまでしか実績のない馬、もしくはそれ以下の短距離実績馬に関しては
過去の実績的には厳しいと言わざるを得ません。
グランプリボスはこの条件でGⅠを勝っているだけにちょっと
見切るのは怖い1頭になりそうですが・・・

1700m以上で複勝圏に入っている馬は・・・ヒモ候補まで。
昨年の覇者リアルインパクトはハンデがなくなってしまいましたが
条件が悪化するとはいえ、このレースを勝っているので
扱いが難しいですね。

香港馬2頭も長い距離で勝ち切っておらず、その意味では
ちょっと不足がありそうです。
ラッキーナインは1800mで2着の経験がある分、一応及第点でしょうか。

安田記念(ペースについて)  担【けん♂】

netkeiba.comの小牧騎手のインタビューで安田記念(東京1600m)で
騎乗するシルポートについてふれていました。

記者:前半をこのくらいの時計で行ければ…というような、およその計算は
   あるんですか?

小牧:僕はね、そういうことを計算したことがないですわ。シルポートに限らずね。

\(◎o◎)/!わーお!

もしかしたら、とは思っていましたがやはりそうでしたか・・・(笑)
過去に小牧騎手が騎乗したマイル戦の前半800mのペースを比較してみると

・12読売MC 46.2 1着
・11読売MC 46.6 1着
・11京都金杯 47.4 1着
・10ファイナルS  47.7 1着

・11安田記念 45.4 8着
・11東京新聞 45.6 6着

明らかに東京1600mではペースが速くなっていることがわかります。
阪神、京都でも近走になるにつれ、速くなってきているわけで
乗り慣れてシルポートの逃げに対して信頼度が上がっていることが
そのままペースアップに繋がってきているのかもしれません。

同じ東京でも毎日王冠では48.7、京王杯SCでは46.4
ペースを落として逃げているわけで、スタートから真っ直ぐになっている
東京1600m
だけが特に気持ちよくガンガン行けてしまっているのだと
考えられます。
だいたい1400mのレースより1600mのレースの方がペースが速い
という時点で考えてペースを作っているとは思えませんね(笑)

他にもこのインタビューでは

・コーナーを利用してタメたり、ペースを落として残る馬ではなく、
 自分のペースで行って残る馬だから東京でも問題ない。

・馬場が悪かったら引き離して逃げるのもアリ。(中山記念を参考に)


といったことを語っておられるわけで、どうやら今回も少なくとも
ペースダウンはなさそうです(^^)
もしかしたら逆にさらにペースアップの可能性もあるかも・・・。

ペースによる展開の違い、脚質、血統への影響については
改めて考察をしていく予定です。

・ハイペースを前で踏ん張れる馬
・前崩れを差すのが得意な馬(外差し優位?)


おおよそこんな感じの馬が有利になりそうですね(^^)

安田記念(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)の過去の勝ち馬の馬体写真を並べてみました。

【リアルインパクト】(11安田記念)
リアルインパクト11安田記念

【ショウワモダン】(10安田記念)
ショウワモダン10安田記念

【ウオッカ】(09安田記念)
ウオッカ09安田記念

【ウオッカ】(08安田記念)
ウオッカ08安田記念

【ダイワメジャー】(07安田記念)
ダイワメジャー07安田記念

※06年の勝ち馬は香港馬のため写真なし

【アサクサデンエン】(05安田記念)
アサクサデンエン05安田記念

【ツルマルボーイ】(04安田記念)
ツルマルボーイ04安田記念

【アグネスデジタル】(03安田記念)
アグネスデジタル03安田記念

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

クビ差しの力強さ、角度、それを支える発達した上半身。
血統はバラバラながらシルエットはかなり似ている印象です。

下半身は丸く、瞬発力を兼ね備えた作り。
腿がしっかりと引きあがっている点も共通しています。

後肢が後方に流れているような馬はおらず、
真っ直ぐ立てている点にも注意。
前傾気味になっている馬もいません。

腹回りもしっかりと絞り込まれており、毛ツヤも良く
体調面にも問題がない、というのはまさにGⅠ仕様。

おおよそのイメージを頭に置いて、今年の出走予定馬について
見ていきたいと思います。

・・・それにしてもウオッカはやはり牝馬とは思えない迫力ですね(笑)

安田記念(各馬分析2)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

スマイルジャック】牡7 58.0 (美浦) タニノギムレット×(サンデーサイレンス)
昨年の安田記念では後方から突っ込んで3着と頑張りましたが
昨秋からガクッと状態を落とし、4戦連続二桁着順と低迷しています。
ブライアンズタイムの系統だけに、パタッと走らなくなると
復活はかなり難しく、年齢的にも厳しそうです。
展開に巻き込まれた、というより、単純に末脚が使えなくなっている印象。
ダートを使った効果でリフレッシュ出来れば・・・

ダノンヨーヨー】牡6 58.0 (栗東) ダンスインザダーク×(フォーティナイナー)
4連勝で10年の富士Sを制した勢いはどこへやら・・・
昨春の読売MCでの3着以来、複勝圏もない成績が続いてしまっています。
前につけると脚が鈍り、後方からでも脚が伸ばせなくなってきているだけに
ちょっと根が深いかも・・・。ここ2戦は湿った馬場に脚を取られた面も
ありそうなので良馬場でどこまでやれるか・・・。

ドナウブルー】牝4 56.0 (栗東) ディープインパクト×(Bertolini)
ヴィクトリアマイルでは積極的に2番手につけて2着と健闘。
馬の力ももちろんありますが、ウィリアムズ騎手の手腕によるところが
かなり大きかった印象です。※今回は川田騎手に乗り代わる予定。
馬格が極端になく、前走の55kgでも危険水域だったわけで
今回の56kgは・・・相当厳しいと考えられます。
これをこなせるようなら評価はグッと上昇しますが・・・。

フィフスペトル】牡6 58.0 (美浦) キングカメハメハ×(Bahri)
昨秋のマイルCSでは前で踏ん張って2着と健闘。
その前の京成杯AHではハイペースを好位の後ろ辺りから
差し切っており、前崩れ気味になるレースをこなせる下地はありそう。
この春は湿った馬場に脚を取られる面もあって低迷中ですが
良馬場なら見直しがあっても良さそうです。
ただし、前で踏ん張るにも、差し脚を発揮するにしても
微妙に上位馬に足りない感があるのは否めません。

ペルーサ】牡5 58.0 (美浦) ゼンノロブロイ×(Candy Stripes)
天皇賞秋で2着、3着と連続好走した内容が評価されて
レーティング1位となったため出走が可能になりました。
他馬を怖がるところがあり、馬格がある割に外を回さざるを得ない
という欠点がありますが、末脚の能力は抜群。
ハイペースの前崩れになるなら出番があるかもしれません。
年明けの白富士Sでは過去最大体重になっていただけに
休養明けとなる今回は思い切って絞ってくる必要がありそうです。
ポン駆けは利くので馬体の出来に注目。

マルセリーナ】牝4 56.0 (栗東) ディープインパクト×(Marju)
阪神牝馬S2着に続き、ヴィクトリアマイルでも田辺騎手が
内を掬う見事な騎乗で3着に突っ込みました。
すでに56kgはこなしていますが、牡馬相手となると
ちょっと厳しいかもしれません。
外を回すよりは内差し狙いの方が好走の可能性が高そうなので
枠順にも注目したいところです。

リアルインパクト】牡4 58.0 (美浦) ディープインパクト×(Meadowlake)
異常に輸送に弱いのか、関東では(2-3-2-0)と複勝圏を外して
いないのに対し、関西では(0-0-0-4)と一度も好走がありません。
前につけるスタイルで昨年の安田記念を勝っているように
ハイペースへの適性も高い馬。斤量ハンデがなくなってからは
微妙に足りない成績になっていますが、復活の可能性も十分に
ありそうです。

ローズキングダム】牡5 58.0 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
マイル戦への出走は朝日杯FS以来になります。
長距離でも後方からになりがちなだけに、大幅距離短縮となる今回も
後方に置かれる公算が高そう。速い流れの中で脚を使えるかどうかは
かなり微妙。適性に合うレースを探して試行錯誤するのはわかりますが
今回をショック療法にして宝塚記念狙い・・?
斤量に弱い面もあるので58kgも厳しいかもしれません。

安田記念(各馬分析1)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

アパパネ】牝5 56.0 (美浦) キングカメハメハ×(Salt Lake)
連覇を賭けて挑んだヴィクトリアマイルで5着。
叩き2走目で力を発揮する馬にしては物足りない内容・・・
まだ絞りきれていない感じもあっただけに、年齢を重ねて仕上がりが
遅くなっているなら今回が狙い目になるかもしれません。
本来はハイペースでこそ、という馬。安田記念のペースは問題ないと
思われます。

エイシンアポロン】牡5 58.0 (栗東) Giant’s Causeway×(Sadler’s Wells)
復帰戦の読売MCでは+10kgと超太目残りで出走し、14着と大敗。
得意な湿った馬場での失速だっただけに余程状態が悪かったと考えられます。
富士Sの勝利や毎日王冠2着など東京で好走がありますが
前半が遅いレースばかり・・・ハイペースになりやすい
安田記念に繋がるかにはかなり疑問がありそうです。
今回は大幅なマイナス体重が最低条件、週末が雨なら・・・

ガルボ】牡5 58.0 (美浦) マンハッタンカフェ×(ジェネラス)
東京新聞杯でシンザン記念以来となる勝利をおさめると、前走の
ダービー卿CTで重賞2勝目。昨秋からマイル戦では2勝、2着2回と
非常に安定して好走をしています。東京新聞杯はスローペースだったので
安田記念には繋がりそうもありませんが、中山ではハイペースで踏ん張って
2着と好走。ハイペース向き、ではありませんがある程度の対応力には
期待出来そうです。

グランプリボス】牡4 58.0 (栗東) サクラバクシンオー×(サンデーサイレンス)
レベルの高いNHKマイルを制し、期待されましたが欧州遠征で惨敗。
帰国後は大幅に馬体を増やして昨秋に復帰し、徐々に絞り込んで
きていますが、阪神Cの2着以外は凡走続き。
前走の京王杯SCでは後方から脚を伸ばして7着ながら
キレは戻ってきているので、タイミングと展開次第では
能力を発揮出来る状態に戻ってきているかも。

コスモセンサー】牡5 58.0 (栗東) キングカメハメハ×(リヴリア)
昨年の安田記念では16着と大敗してしまいましたが、昨秋に急激に
良化しているだけに別馬と考えた方が良さそうです。
重賞では2着、3着と一枚足りない面を見せていますが
ハイペースを前で踏ん張る競馬になるほど力を発揮。
キレに不足がある分、東京では微妙ですが、消耗戦になれば・・・

サダムパテック】牡4 58.0 (栗東) フジキセキ×(エリシオ)
年明けからマイル路線に参入、なかなか結果が出せませんでしたが
さらに距離を短縮した京王杯SCで久々の勝利をおさめました。
元々東スポ2歳Sでも素晴らしい脚を見せていた馬だけに
東京での復活は納得出来るところ。このところ、鈍り気味だった
末脚も戻ったと見て良さそう。外人騎手の腕の影響も大きそうですね(^^;
今回も引き続きウィリアムズ騎手の見込みというのは追い風になりそうです。

シルポート】牡7 58.0 (栗東) ホワイトマズル×(サンデーサイレンス)
幸騎手に乗り代わってからは暴走、失速続きでしたが、
重馬場の中山記念で松岡騎手が逃げ粘って2着に食い込むと、
前走では小牧騎手で読売MCを逃げ切り勝ち。
基本的にはスローで前半をまとめて、後半に振り落とすような
逃げ方が得意な馬だと考えられます。
今回も小牧騎手の見込みですが、東京1600mだと豹変したように
暴走する傾向が見受けられるので、前崩れを演出してしまうかも。

ストロングリターン】牡6 58.0 (美浦) シンボリクリスエス×(Smart Strike)
連勝で臨んだ昨年の安田記念では後方から突っ込んで2着と健闘。
その後、順調にレースを使えていませんが、富士S4着、京王杯SC4着
ならば大きく崩れてはいない、と考えて良さそうです。
前走を見ても強烈な末脚は健在。前が崩れる展開になれば
今年も十分に出番がありそうです。

続きます。

安田記念(外国馬分析)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)出走予定の外国馬について
見ておきたいと思います。

グロリアスデイズ】せ4 Husscnet×(Csntaine)
ニュージーランドでデビュー戦を勝って香港に移籍。
1400mで4連勝し、この春に重賞挑戦。
香港国内GⅠで2着と健闘し、前々走から距離をマイルに延長。
国内GⅡで2着、前走は国際GⅠのチャンピオンズマイルで
エクステンションから半馬身差の2着に入っています。
好位、もしくは中段から押し上げていくスタイルで直線入り口では
ほぼ先頭に並ぶ位置にいるのがデビューから連対を外さない安定感
つながっている印象。ただし、GⅠ、GⅡでは惜敗続きなだけに
決め手に欠ける点も否めません。
香港レーティングは125(前走時は124)、安田記念で
通用するギリギリのラインですが、近年の国内マイル路線が
低調なことを考えると十分かもしれません(爆)

ラッキーナイン】せ5 Dubawi×(Green Desert)
昨秋のセントウルSで2着のあと、スプリンターズSでは5着。
帰国後は年末の香港スプリントを制し、この春にはドバイに遠征し3着。
前走では久しぶりのマイル戦となったチャンピオンズマイルで3着と健闘
しています。1600m以上のレースでは4戦して(1-2-1-0)と
複勝圏を外していないわけで、実はマイラーに近い馬なのかもしれません。
マイル周辺では先行気味に行く脚質、という点も崩れない理由になっている印象です。
香港レーティングは125を堅持。大崩れしていない点は評価出来ますが
どうやらちょっと頭打ち気配でしょうか。

過去の例から香港馬に関してはおおよその好走ガイドラインが
出来ています(^^)

香港馬の好走条件
・香港1600mで1.33秒台もしくはそれに近い数字を出している
・順調にレースを消化してきている(前走が休み明けとかは×)
・前走がピークに近い仕上がりになっている
・前走で馬体重に余裕がある(輸送減りへの対応)
・来日後にも順調に調整をしている(弱い調整なら×)
・香港でのレーティングは125以上(128程度あれば要注意)


今年の2頭に照らし合わせてみると・・・

グロリアスデイズ、ラッキーナインとも1.33秒台の時計はもっておらず、
超ハイペースのマイル戦でのスタミナという面では不足感がありそう。
ただし、どちらも短めの距離を走ってきているのでスピード決着への
対応力はあるかもしれません。

ラッキーナインはドバイ遠征から休養をとって前走が復帰戦。
それほど間があいているわけではなく、復帰戦でも3着と好走しているだけに
順調に来ていると見て良さそうです。

グロリアスデイズは年明けから4戦を消化。
ある程度余裕を持って使われているのでこちらも問題はなさそうです。

体調の確認を含めて、馬体重の変化を見てみました。

★グロリアスデイズ
476kg 来日時
481 前走
489
487
486
488
500

★ラッキーナイン
493kg 来日時
492 前走
(ドバイ遠征:計量不明)
497
498
496
494
484 スプリンターズS
480 セントウルS

グロリアスデイズは500kgほどあったところから
馬体を絞ってきていますが、前走でかなり仕上げていた感じ。
輸送により、さらに少し体重を落としていることを考えると
ピークを過ぎてしまっている可能性が高そうです。
滞在の間にどこまで戻せるかには要注目になりそうですね。
安田記念への遠征は急遽決めた予定のようなので
少なくともここに向けて、という形の調整ではないと思われます。

ラッキーナインは元々490kgオーバーの馬ですが
昨秋は輸送で大きく体重を落としてしまっていました。
香港に戻って体重を戻していましたが、ドバイ遠征でまた体重を落とし、
今は回復の途上。今回の来日では輸送減りはあまりなかったようなので
このまま順調に回復すれば本来の力が出せそうです。

両馬とも香港レーティングは125
安田記念で好走可能な数字ではありますが、勝ち負け必至、
というほどではありません。

今回の日本馬のプレレーティング1位のペルーサは120。
ディープスカイ121、ウオッカ120(牝馬なので実質124)
に近い数字になっています。
昨年、一昨年は最高値が115(実質的にはアパパネの114)
であったことを考えると、少しレベルは高め・・・ということになります。
その意味でも香港馬にとっては歯応えがあるかもしれませんね(^^;

おそらくはグロリアスデイズの方が人気を背負う事になると思いますが
現時点での評価では

ラッキーナイン>グロリアスデイズ 

としておきたいと思います。展開次第で好走は可能ながら、
それほど強力に意識するほどではない、という感じでしょうか。

安田記念(体重別実績)  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)について見ていきたいと思います。

馬体重別実績:安田記念(03年~)
安田体重

勝ち馬に関しては460kg以上の馬ならばOK、
というデータになっています。
ただし、460kg台の勝ち馬が出た03年、04年と他の年の
出走馬の平均体重を比較してみると

03年 473(kg)
04年 467
05年 502
06年 501
07年 501
08年 487
09年 495
10年 493
11年 501

明らかに03年、04年は全体的に小柄
平均体重で30kg近く違うとなるとレースの意味合い自体が
違ってくると思われます。

460kg以下で2着に入っているのはスイープトウショウ。
牝馬ということで実質的にはもう一つ上のゾーンだと考えて良さそうです。

基本的には480kg以上の馬が優位、やはり消耗度が高いレースは
馬格が重要になってくると考えられます。
ざっと見て、480kgを切って好走した場合は470kg台の馬が多く
この辺りで大きく線引きが出来そうですね。

実質斤量別実績
安田斤量

上記のデータを実質斤量負担別にまとめ直してみました。

12%を超えて勝ったのは先ほどふれた03年、04年のときだけ
ということで近年の傾向からすると基本的には勝ち馬に関しては
12%以下の馬を重視
すべきだと考えられます。

ただし、12.5%までの馬は2、3着に入っていることから
好走範囲内と見てもいいかも・・・この辺りは各馬の力関係を
見て判断すべきことかもしれません。

安田記念(年齢別実績  担【けん♂】

安田記念(東京1600m)について、年齢別の実績を見ておきたいと思います。

年齢別実績:安田記念(03年~)】
安田年齢

南半球生まれの香港馬は表記年齢より1歳若くしてカウントしています。

うーん、微妙なデータになっていますね(爆)

非常にタフで消耗度の高いレース、ということで若い馬が優位かと
思いきや、なんと6歳馬がここ9年で6勝と圧倒。
・・・というか08年、09年と連覇したウオッカそして昨年の
リアルインパクト以外は全部6歳馬(香港馬を含む)が勝っています。

6歳馬でも基本的には前走で勝っているのが条件
稍重の04年はJC、有馬記念、大阪杯と凡走したツルマルボーイが
復活勝利をおさめていますが、その前は天皇賞秋で2着
好走していた馬だけに、調子だけでなく直近の実績にも
注目しておいた方が良さそうです。
闇雲に6歳馬!・・・ではダメなのは当然ですね(笑)

さすがに8歳は厳しいようですが、7歳でも10年にはスーパーホーネット、
06年には前年の覇者アサクサデンエンが2着に入線。
実力と実績次第で頑張れる可能性がありそうです。

若い馬がダメ・・・というわけではなく、2、3着には
入ってきていることから、逆転の余地は十分にありそう。
6歳馬の実績、調子との兼ね合いを見ておく必要があると思われます。

3歳馬は・・・皐月賞、NHKマイルで連続3着、というだけでなく
複勝圏を一度も外しておらず世代上位評価の馬だったメイショウボーラーが
敗退していたことで、この時期に古馬の一線級と対戦するのは無理だと
考えていましたが、なんと昨年はリアルインパクトが勝利を
おさめてしまいました\(◎o◎)/!
もちろん、能力の裏づけはあるにしろ、4kgの斤量差
大きく影響したと考えられます。
正直、消耗が少ない状態で安田記念に向かうのであれば
今後も3歳馬の天下になるのかも・・・と感じさせる内容でした。

今回の出走予定馬の年齢

★7歳
シルポート
スマイルジャック

★6歳
フィフスペトル
ストロングリターン
ダノンヨーヨー

★5歳
ローズキングダム
エイシンアポロン
アパパネ
ガルボ
コスモセンサー
ペルーサ
ラッキーナイン(香港表記5歳:愛国生産馬)

★4歳
リアルインパクト
グランプリボス
サダムパテック
マルセリーナ
ドナウブルー

★3歳
グロリアスデイズ(香港表記4歳:豪国生産馬)

南半球生まれの香港馬グロリアスデイズは実質的に3歳馬扱いとしましたが、
斤量面でのハンデはありません。

注目の6歳馬は3頭・・・しかし残念ながら前走に勝っている馬はおらず
直近の成績も微妙。あえて言えばフィフスペトルが昨年のマイルCSで
2着に入っているくらいでしょうか。
その意味では前走で重賞を勝っているシルポートは7歳ながら
衰えを感じさせない内容だと言えそうです。

4歳馬と5歳馬の成績は拮抗しているだけに、年齢での線引きは
今年は難しそうですね(^^;

安田記念(展開分析)  担【けん♂】

安田コース
※東京1600mのコース図及び安田記念(03年~)のラップ平均

何度もふれているとおり、東京競馬場は03年4月にリニューアルオープン。
その際にもっとも大きく変わったと考えられるのが、4コーナーのカーブの形状
だと思われます。

安田記念の勝ち時計(良馬場)
11年 1.32.0
10年 1.31.7

09年 1.33.5
08年 1.32.7
07年 1.32.3
06年 1.32.6
05年 1.32.3
03年 1.32.1

02年 1.33.3
01年 1.33.0
00年 1.33.9
99年 1.33.3
97年 1.33.8
96年 1.33.1

03年を境に急に約1秒近く時計が短縮され1.32秒台になりやすく
なっています。
直前まで湿っていた09年は久しぶりに遅くなっていますが
10年はなんと1.31.7、昨年は1.32.0 \(◎o◎)/!
・・・まさに極限のマイル戦という様相です。

この原因と考えられるのは、東京に不慣れな地方騎手(及び出身騎手)が
暴走したといったことの他に、先ほどふれたカーブの形状があると
考えられます。

02年より以前は、カーブの出口よりも直線入り口の方がラップが遅く、
一旦減速する必要がありました。
しかし、改装以降はスムーズにコーナーリング出来るようになったため、
緩まないペースのまま、さらに加速しつつ直線に入ることが
可能になった影響が大きいと思われます。

基本的に道中に緩むポイントがなく、その上で直線で死力を振り絞る
構造になっており、単純に馬の力が非常に重要

もちろん、展開によって有利な位置取りなども変わってくるわけで
考慮しなければならないことは多々あるかと思いますが
近走の調子、馬の能力、騎手の力量などが高い次元で融合した馬が
勝てるレースだと考えて良さそうです。

4コーナー位置取りと着順の関係
    1着→2着→3着
11年  3 11 15(番手)
10年  8 15 14
09年  5  8 18
08年  4  2  6
07年  4  1  5
06年  9 15 12
05年  8 12  2
04年 14 14  5
03年  8  3  2

勝ち馬に関しては好位差し、中段差しが優勢。
04年は直線半ばで前の馬が失速するレースになっており、
基本的にはあまり後方からは届きにくい感じです。

2着になると傾向はかなり多様化。
先行馬の前残り、後方からの追い込み、どちらも出ており、
展開に左右される面が見えています。

3着も同様で、追い込んで届かない馬や前で粘り切った馬など
レースによって傾向が変わるので要注意。

10年のような前半800mが44秒台になる極端な暴走ペースは稀ですが、
騎手によってペース配分が変わってくるので、展開と位置取りを能力に加味して
考えてみたいと思います。

今年は昨年に引き続き、小牧騎手のシルポートがペースを握るなら
45秒台前半で800mを通過・・・?
良好な馬場状態を考慮すると、かなり速い時計での決着になりそうです。

ダービーを終えて  担【けん♂】

今年のダービーのラップは

12.8-10.8-12.0-11.7-11.8-11.7-12.2-12.4-12.3-11.7-12.0-12.4

前半1000m通過タイムの59.1は03年以降で2番目に速い時計と
なっています。

04年も向こう正面で11秒台のラップが続く展開になっており、
57.6という超ハイペースになりましたが、その反動で
カーブに入ってグッとペースが緩み、13秒台のラップが出てしまっていました。

★04年ダービー
12.5-10.6-11.3-11.5-11.7-11.5-12.5-13.0-12.5-11.5-11.7-12.7

こうなるとハイペースの前崩れ・・・レベルが高いかというと
微妙なところです。

今年はスタートの1ハロンを除いて、12.5を超えるラップが
出現していない
という点が評価出来るところ。

こういう速く淡々とした流れになったというと・・・05年の例がありましたが、
カーブで速く流れ過ぎて4コーナーでの加速度が低くなってしまっていました。

★05年ダービー
12.5-10.9-12.1-12.1-12.3-12.3-12.1-12.2-11.9-11.0-11.6

これも、ある意味前が止まったレース。
最後にディープインパクトが突き抜けているので急激にラップが
速くなっていますが、つまりは前の馬が直線半ばでかわされて
しまっている
ことを示しています。

今年のラップは・・・その意味ではこれまでで最もレベルが高い
力勝負になっていると言っていいかもしれませんね。

ラップ比較グラフ
ダービーラップ比較
※不良馬場の年を除く

緩まないペースで進み、直線入り口で急加速。
最後の2ハロンで脚が止まっている点を見ても消耗度の高さがわかります。

これで差し馬が突っ込んだだけの結果だったら微妙なんですが、
1着のディープブリランテ、3着のトーセンホマレボシは
前につけて競馬をしていた、という点が評価出来るところ。

もちろん、Cコースになって内の馬場状態が良く、なおかつ
高速馬場だったことも大きく影響していると思います。

昨年の産駒を見た限りではディープインパクト産駒は
かなりスピードに偏っていて、スタミナ面に不安がある印象でしたが、
2年目の産駒がダービーで見せた能力からすると
少なくともマイラーばかりではありませんね(^^;

ステイゴールド産駒も距離延長はプラスなので、菊花賞でも
頑張ってくると思いますが、ディープインパクト産駒もまったく
負けていない印象。
菊花賞も2頭の種牡馬ががっぷり四つで好勝負を見せてくれそうです(^^)

ダービー回顧(悲願のダービー制覇!)  担【けん♂】

好天に恵まれた東京競馬場でダービーが行われました。

今年の構図は一言で言えば・・・
ディープインパクト産駒VSステイゴールド産駒

副題に「アグネスタキオン産駒もいるでよ
という感じでしょうか(^^)

大きな期待を背負って種牡馬デビューしたディープインパクトですが、
初年度は桜花賞、安田記念を産駒が制したものの、中長距離では
ちょっと期待ハズレの成績に終わってしまいました。
2年目となる今年は桜花賞連覇を達成しましたが、皐月賞では2着止まり。
しかし、オークスを産駒が勝ったことで風向きが変わってきています。
最終的には牡馬が中長距離GⅠで結果を出せないとなると先行きが
厳しくなってくるわけで今回のダービーはまさに勝負どころ・・・。
交配されている牝馬の質の高さを考えると結果を出さないわけにはいきません。

ステイゴールドは自身の成績を超える名馬を次々に出す大活躍。
昨年の3冠馬オルフェーヴルに続き、今年も皐月賞馬を出し、
連続2冠達成なるか、という状況です。
今年は青葉賞も産駒が圧勝し、種牡馬として充実期を迎えている印象。
勢いではディープインパクトにまったく負けていません。

4番人気となったアグネスタキオン産駒のグランデッツァを挟んで
1、3、6、7番人気をディープインパクト産駒が占め、
2、5番人気にはステイゴールド産駒が入り、上位を独占。

まさに・・・血を血で洗う大抗争?!(爆)
決戦の行方は・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着×ディープブリランテ  2.23.8 上がり34.5
2着○フェノーメノ      ハナ
3着▲トーセンホマレボシ

5着◎ゴールドシップ
10△グランデッツァ

※全着順は→ココ

ハナを奪ったのは想定どおりゼロス。
外からウィリアムズ騎手がいつもどおり押して寄せてトーセンホマレボシが
追走し、その後ろにディープブリランテ、クラレント。

グランデッツァはしっかりと外から前に寄せて好位を奪取。

中段にフェノーメノ、ブライトライン、エタンダール。

ワールドエースは中段後方に控え、その外をゴールドシップが
しっかりとマーク。うーん、真っ向勝負とは驚きました・・・

モンストール、アルフレードが後方に控え、ヒストリカル、
スピルバーグがかなり離された形でポツン、ポツンと追走。

12.8-10.8-12.0-11.7-11.8-11.7-12.2-12.4-12.3-11.7-12.0-12.4
前半1000m 59.1
中盤400m  23.9
後半1000m 60.8

向こう正面でかなりペースが速くなり、11秒台を連発。
前半1000mはかなり速い流れになりました。

3コーナーからのカーブで少しペースを緩めたものの、
緩め過ぎることなく12.4までと踏ん張り、直線入り口で急加速
うーん、前の馬に相当負荷が掛かる厳しい展開だと思われます。

ゼロスを振り切って内で踏ん張るトーセンホマレボシ
こういう消耗戦でこそ、力を出せる馬と騎手ですね。

その横をすり抜けて前に出たのは・・・ディープブリランテ
騎乗停止を食らい、オークスでは乗ることも叶わなかった
岩田騎手が馬上で踊る・・・というより暴れるような凄い追いっぷり。
脚が上がっていたディープブリランテを懸命に鼓舞して、
人馬一体、エネルギーを振り絞るような激走です。

外を追いかけて伸びてきたのは青葉賞馬のフェノーメノ
蛯名騎手も悲願のダービー制覇にむけて懸命に追って、追って・・・
並んだ!というところでゴールイン!

写真判定の末、ハナ差でディープブリランテが凌ぎ切って
ダービー制覇を成し遂げました。

ヘルメットを取り、馬上で突っ伏して涙を流す岩田騎手・・・。
アンライバルドでまさかの惨敗を喫したときには
立ち直るまで1年以上を要したとのこと。
まさに万感の想いが胸をよぎっていたことと思います。

一歩、いや二歩ほど遅れてワールドエース、ゴールドシップ
並んで突っ込んできましたが、3着争いが精一杯。
上がり3ハロン自体は2着のフェノーメノを上回っていただけに
外に外に、とコース取りに手間取ったことが最後に明暗を分けた印象です。

1、3、4着をディープインパクト産駒、2、5着をステイゴールド産駒と
2頭の種牡馬で掲示板を独占
まさに血の勢いを感じるダービーとなりました。

ディープインパクト産駒がダービーを勝ったことで
種牡馬界の勢力争いにもまた大きな影響が出てきそうですね(^^)
高額な種付け料は大きな負担になりますが、それに見合う活躍が
期待出来る血統・・・つけるべきかつけないべきか、それが問題だ・・・

レース後のコメント
1着 ディープブリランテ 岩田康誠騎手
自分のことよりも馬をまず褒めてあげたいです。最後は脚が上がっていましたが、
ゴールまでよく耐えてくれたと思います。矢作調教師もスタッフもこの馬が
いちばん強いと思っていたし、僕自身もそう思っていましたので、
何とか結果を出せて、この馬とひとつになれた気がします。
レースでは馬場状態を考えてレースを進めましたが。2400mはもたない
という人もいましたが、これで距離も大丈夫と証明できましたし、
本当に馬を褒めてやってください。まだこの馬としては第一歩を踏み出したところ。
この世代でいちばん強いとずっと思っていたので、それをまずダービーで
証明したということでしょう


2着 フェノーメノ 蛯名正義騎手
前を追いかけすぎず、離れすぎないという理想的な位置で完璧に
レースを運べました。馬もギリギリまで仕上がっていました。本当に悔しすぎます。
ダービーは重さが違います


3着 トーセンホマレボシ C.ウィリアムズ騎手
ゼロスを追って前へ行ったのに、最後までバテずに3着に粘ってくれました。
負けはしましたが、この馬の成長を感じます


4着 ワールドエース 福永祐一騎手
前に届く位置につけたかったのである程度出していきましたが、
折り合いもスムーズでかかるところはありませんでした。4コーナーで
フェノーメノの後ろで少し離されましたが、もともと4コーナーでは
手応えのいい馬ではないので、期待を持って追いました。
でも、今日はジリジリとしか伸びませんでした


5着 ゴールドシップ 内田博幸騎手
位置取りが後ろすぎました。今日は馬場が硬くて前が止まらなかったので
早めに動いていきました。最後も追い上げてくれましたが……

ダービーの前に雑感   担【けん♂】

おはようございます(^^)

昨晩に出先から無事に戻ってきました。
普段、あまり車を使わない生活をしていますので、たまに長距離運転を
すると疲れますね~。帰って風呂からあがるなり、バタンキュー。
横になった瞬間に「落ちる」感じで爆睡しました(^^;

F、ふたり鷹、バリバリ伝説など車やバイクのレース漫画
結構好きでしたが、実物の車やレースに興味をもったことはなく
実際に運転してみても、やっぱり出来ることなら
ハンドルを握るのは避けたいと思ってしまいます。
麻雀やゲーム、漫画でスリルの擬似体験をする、というのは楽しいですが
本当に命を危険にさらしてどうするって感じでしょうか(爆)

スピードを出し過ぎたり、急なカーブを曲がったり、割り込まれたり、
幅寄せされたり、後方から追いかけられたりすると、本当に生命の危機
感じてしまいます(T_T)
まぁ反射神経や運動神経が鈍いだけなんですけどね(^^;
好き好んで車の運転をする人の気持ちはちょっとわかりかねます・・。

で、ダービーですが予想通りワールドエースが1番人気に推される模様。
オークスでも桜花賞馬が3番人気と支持を下げていましたが、
ダービーでも皐月賞馬が2番人気に甘んじる結果になりそうです。
ジェンティルドンナは騎手が乗り代わったという理由がありましたが、
ゴールドシップには何の落ち度もないはずなんですけどね(笑)
それだけワールドエースに対する期待感が高いということかと。

皐月賞馬が皐月賞で破った馬に負けた、というのは01年以降だと
02年、09年、10年の3回。
02年の皐月賞馬ノーリーズンは二桁人気からの激走だったわけで
タニノギムレットが巻き返したのは納得の話。
09年は不良馬場に脚を取られたアンライバルドが惨敗、
10年は超瞬発力勝負になり、キングマンボ系のエイシンフラッシュが
ヴィクトワールピサを破っています。

ネオユニヴァース、ディープインパクト、メイショウサムソン、
オルフェーヴルが2冠を達成・・・
ウオッカ、ディープスカイ、キングカメハメハは別路線からの参入と
なっていました。
特にNHKマイル組は皐月賞組を上回る評価をされるようなら
要注意ということですね。

馬場や展開に大きな影響がなければ・・・皐月賞馬はやはり強い
と考えるのが自然な流れのようです。

今年は皐月賞がちょっと異常なレースだったことが人気に大きく
影響している感じ。ゴールドシップの内差しが本来の力関係を
ひっくり返すようなモノだったのかどうか・・・

個人的に注目しているポイントは・・・馬体重

過去に480kg以下で勝ったのはディープインパクト、
オルフェーヴルという3冠馬しかいないわけで、ワールドエースが
彼らと肩を並べることが出来るのか、注目したいところです。

基本的には「消耗度が高いレースほど、馬格が重要になる
と考えているので、究極の力勝負になりやすいダービーでは
馬格があるタイプが好走しやすい、というのは自分なりに納得出来る
傾向だと思っています。
実際、3冠馬以外で複勝圏に小柄な馬が入ってきたのはダービーにしては珍しい
瞬発力勝負のときだけ。

今回もスローになり過ぎることもあり得るのでまだわかりませんが、
33秒台の脚が出るようなスローペースではないのに
小柄な馬が好走をするようなら、その馬は先行きに大きく期待出来そうな予感。

果たしてどんなレースになるのか、大いに注目したいですね(^^)

ダービー最終予想   担【けん♂】

実は金曜から外出中。しばらくパソコンの前に座れるかどうか
微妙なため、この予想も金曜の朝の時点でまとめています。

追加考察などがありましたら、土曜の晩、もしくは
どこかのタイミングで更新が出来たらやりたいと思います。

せっかくのダービー(東京2400m)なのに、詰めが甘く
なってしまいそうなのが残念・・・。
元々甘いだろ!ドス(=゚д゚)ニい)’д`)グハァ

これまでの考察
展開分析→ココ
体重別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
枠順別実績→ココ
実質斤量負担分析→ココ
展開想定→ココ
騎手データ分析→ココ

基本的には実力重視。東京2400mという厳しい設定、
世代の中で勝ち残ってきた上位馬同士の競い合いということで
まずは力が無いと勝ち切るのは難しいと思われます。

ペースがどうなるかで有利な位置取り、コース取りがガラリと
変わってしまうため、今年の場合はかなり出たとこ勝負の面が
強くなってしまいそうですが、ひとまず常識に掛かる程度の流れで
レースが進むと想定。
33秒台の上がりが出るようなレースではなく、消耗度の高い
力と力のぶつかり合い
になると考えています(希望込み:笑)

今回の予想
◎ゴールドシップ
○フェノーメノ
▲トーセンホマレボシ
△グランデッツァ
×ディープブリランテ

良い出来を維持出来ており、東京での伸び脚もすでに
証明済みのゴールドシップは問題なく好走が期待出来そう。
鞍上の力量込み、血統、実績、馬格などにも問題なく、
皐月賞までのローテに余裕を持たせたことで
消耗もなさそうです。2冠馬の誕生に期待したいですね。

フェノーメノも前走の再現が出来れば勝機は十分。
青葉賞組が敗れているのは、ある意味・・・ジンクス。
同条件のレースで勝っているわけですから、
過去に勝ち馬がいないといっても今回も同じとは限りません。
ちょっと欲ボケ気味に(笑)強く狙ってみたいと思っています。

トーセンホマレボシは思った以上に出来がよく、
東京への適性にも期待出来そう。
鞍上も超一流、能力を完全に活かし切るレースが出来れば
十分に上位争いになりそうです。

グランデッツァはスタートを決めて好位につける競馬が出来れば
圧勝してもおかしくない馬だと思います。
状態はさらに良化傾向、空中を滑るような伸び脚を
是非見せてもらいたいですね。
池添騎手は東京では下げ過ぎることがあるので
不安があることも否めず、ちょっと印を落としましたが
能力は世代トップクラスだと思います。

ディープブリランテはちょっと能力の限界を見せつつある印象ですが
位置取り優位な上に、かなりピーキーな仕上げに見えました。
前につける競馬になれば岩田騎手も持ち味を発揮出来そう。
押さえておきたい1頭になりそうです。

あとは・・・スピルバーグ辺りが迷いどころ。
横山典騎手で好枠・・・最高の騎乗と能力が噛み合えば
怖い1頭になるかもしれません。

今年は良馬場でダービーが観れそうですね(^^)
世代最高峰を決めるレースとして、好レースに期待したいと思います。

ダービー(騎手データ分析)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)に騎乗する騎手データについて
見ておきたいと思います。

騎手データ
ダービー騎手データ

まずは上位人気を背負いそうな3頭から。

ゴールドシップの内田博騎手は東京での実質複勝率が非常に高く、
騎乗回数を考えるとトップ評価してよい成績となっています。
人気を背負っての安定感もあり、条件的には問題ないと思われます。

ワールドエースに騎乗する福永騎手は・・・東京の成績は高くありません。
人気馬に乗ればそれなりに信用出来る、という程度でしょうか。
過剰人気気味になっている騎手だけに横並びの評価は難しい面も
ありますが、少なくともプラス材料ではなさそうです。

トーセンホマレボシのウィリアムズ騎手の成績は強烈。
特に長距離の成績は抜群なだけに、ここでも期待出来そうです。
オークスのアイムユアーズよりは馬の条件も上昇していると
思われるだけに、ここでは侮れません。

穴騎手として期待出来るのは
・安藤勝
・横山典
・蛯名(東京で穴をあけやすい)
・川田(長距離が得意)
・松岡(長距離が得意)
・藤岡佑(長距離で穴をあけやすい)
・秋山(東京で穴をあけやすい、ただし騎乗回数が少ない)
・佐藤哲(東京で穴をあけやすい、ただし騎乗回数が少ない)

安藤勝騎手、横山典騎手は東京、距離、どちらも穴をあけやすい条件。
実質的な成績評価でもトップ3に入る騎手だけに、狙いたい騎手だと
思います。

オークスを勝った川田騎手は長距離は得意ですが、東京では人気薄に
期待しにく過ぎるので(爆)ちょっと厳しそう。

蛯名騎手はむしろ東京では穴馬を狙いたい騎手だと思います。

先週は同条件で松岡騎手がアイスフォーリスで3着に入線。
見事に穴をあけました。
今週も高配当を狙うなら騎手で・・・?

ダービー(展開想定)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)の枠順を見ながらざっと展開を
考えてみたいと思います。

はっきりとした逃げ馬は不在ですが、内枠に入ったゼロスが
先手を取れそうです。

1枠1番に入ったスピルバーグは横山典騎手がテン乗り。
前走は後方から差しましたが、この枠なら中段前くらいで行けそう。

ヒストリカルは後方一辺倒の脚質なので下げて外へ。

ジャスタウェイは秋山騎手が2回目の騎乗。
きさらぎ賞では好位につけて競馬をしていましたが
福永騎手に倣うのであれば下げて後方へ。

ベールドインパクトもスタートはゆったりと出るタイプ。

ゴールドシップは中段差しを示唆していましたが、好枠に入り、
内の馬が下げるのを見れば・・・好位の後辺りになりそう。

コスモオオゾラはこれまでどおり好位の一角。

ワールドエースは下げて大きく外を回す形。

エタンダールは逃げたこともあるだけに、松岡騎手なら思い切って
ハナを奪う可能性もありますが、ひとまず好位の前辺りと想定。

ディープブリランテは折り合いに不安がありますが、安定した先行力が
あるだけに、今回も前につける形。逃げることにはならないよう
岩田騎手も工夫してきそうです。

フェノーメノは引き続き蛯名騎手。
中段から外に出して行く形で青葉賞の再現狙い。

トリップは好位の外へ。

クラレントはこれまでどおり下げて後方待機。

トーセンホマレボシは積極的に位置を取りに行きそう。
2、3番手につけて内に入れてくると思います。

ブライトラインは距離延長、佐藤哲騎手に乗り代わりですが
これまでどおり、後方からになりそうです。

モンストールは中段の外辺り。

グランデッツァは・・・大外からでも前につける競馬が出来る馬ですが
池添騎手がどう判断するか・・・
前走が下げて案外だっただけに、前に行く指示が出ているかも
しれませんが、池添騎手が普段通りに乗るなら後方から・・・うーん。

アルフレードは武豊騎手に乗り代わり。
マイル戦でも好位につける脚がありますが、大外からスタートで
押して行くかは微妙。中段外辺りでしょうか。

直線に入って、スムーズに前を向けそうなのは・・・ゴールドシップ、
フェノーメノ、内を差してくるならスピルバーグ、早めに仕掛けられる
トーセンホマレボシ、ディープブリランテ。
グランデッツァはスタート次第になりそうです。

馬格のないヒストリカル、ワールドエースは後方から外を回す形。
ワンテンポ遅れる仕掛けになるのは否めないかも。

ダービー(実質斤量負担分析)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走馬の斤量負担について
見ておきたいと思います。

実質斤量負担
ダービー斤量負担

480kgを切って勝ち切った馬は近年ではディープインパクト、
オルフェーヴルの2頭のみ。
どちらも3冠馬、ということで相当な実力馬じゃないと厳しいということを
示しています。逆にこのゾーンの馬で勝てれば・・・将来は安泰?!

460kgまではヒモ候補として考えられますが、460kgを
切ってしまうようだと、33秒台が出るような瞬発力勝負でしか
結果が出せていません。
今年のペースは想定しにくい状況ではありますが、例年のダービーと
同じくらいの消耗戦になるなら大きく割り引く必要がありそうです。

実質斤量負担でみると・・・13%を超えてしまうエタンダール、
ヒストリカルはかなり厳しいゾーン。ワールドエースもこれ以上
馬体を落としてしまうと危険水域に入ってきてしまいます。

いつもなら厳しいゾーンにいるのは大概ステイゴールド産駒
だったりするんですが(爆)今年のフェノーメノ、ゴールドシップは
馬格にも恵まれており、問題なし。

ディープインパクト産駒は全般的に斤量に対する耐性は低い、
というデータになっていますが、果たしてワールドエースや
ヒストリカルは過去の傾向をひっくり返せるでしょうか・・・

ダービー(枠順別実績)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)の出走馬が決まったところで
枠順別の実績について見ておきたいと思います。

ダービーで使用されるコースは
・95年~02年 Bコース
・03年~08年 Cコース(オークスからCコース)
・09年~    Cコース(オークスまでBコース)

というように変化しています。
直近の変更により、おそらくは内有利の傾向が強まったと考えられますが
09年、11年は不良馬場、10年は例外的な超絶スローペース、
という事態になっており、コース変更の影響は確認できていません(爆)

まずは、ここ20年の枠順別実績を見てみたいと思います。

枠順別、馬番別実績:ダービー(92年~)】
ダービー枠順

枠順でも馬番でも大きな内外の差は出ていません。
どちらかと言えば・・・内か外かに偏った方が良績となっているイメージ。
馬番を内中外に分けてみると

 1~ 6番 24頭
 7~12番 15頭
13~18番 21頭

ということになっています。

ここ4年は1枠に入った馬が3勝、2着1回と好走。
もう少し広げて考えれば、ここ10年では1~3枠の馬が8勝と
圧倒的にリードをしています。
それ以前の10年では7枠、8枠の馬が6勝していたことを考えると
大きな変化があった感じですね。

ただし・・・内枠=先行、外枠=差し、ではなく
内枠からでも下げて外を回して好走した馬も多いですし、
大外から先行して勝った馬もいるわけで、枠順だけで考えるよりは
脚質と合わせて展開に合うタイプを探した方が良さそうです。

ダービー(馬体について2)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【ゴールドシップ】
(共同通信杯)
ゴールドシップ12共同通信杯
(皐月賞)
ゴールドシップ12皐月賞
(ダービー)
ゴールドシップ12ダービー
引き締まって良化が伺えた皐月賞の反動は
感じられず、引き続き良い状態を維持出来ている様子。
叩いて弾力性が出てきた感じでクビ差しなどの
力強さはむしろ上昇傾向にありそう。
突っ張った感じがなくなっているのもプラスに
働きそうに思います。

【フェノーメノ】
(弥生賞)
フェノーメノ12弥生賞
(ダービー)
フェノーメノ12ダービー
光の加減で良く見せませんが全体的にボリュームが
出てきて充実度アップ。
クビが低く、上半身にもかなりの力感があり
東京で好走しているのも頷ける馬体。
消耗も感じられず、良い状態を維持していると
思われます。

【グランデッツァ】
(スプリングS)
グランデッツァ12スプリングS
(皐月賞)
グランデッツァ12皐月賞
(ダービー)
グランデッツァ12ダービー
筋肉の塊のような馬体。
お尻にハリが出て、前走よりも状態は良化傾向。
全体的に充実度は増しており、高いレベルで
状態を維持出来ている様子。
クビ差しの力強さも充分。今度こそ能力を
全開で発揮できそうな仕

【ジャスタウェイ】
(きさらぎ賞)
ジャスタウェイ12きさらぎ賞
(NHKマイル)
ジャスタウェイ12NHK
(ダービー)
ジャスタウェイ12ダービー
ハーツクライ産駒らしい間延びしたような
シルエットで、距離延長への対応力はそれなりに
ありそう。ただし手脚の長さなどはウインバリアシオンと
比較すると・・・足らず、スケール不足を感じます。
状態は良化傾向。力は十分に出せる仕上がりだと
思いますので、あとは能力と展開。

【コスモオオゾラ】
(共同通信杯)
コスモオオゾラ12共同通信杯
(皐月賞)
コスモオオゾラ12皐月賞
(ダービー)
コスモオオゾラ12ダービー
かなり良い出来に見えた前走に比べると
ハリが低下しており、状態は下降線に入って
しまったかも。
それなりの筋肉は維持出来ているので大きな
問題はないかもしれませんが、少なくとも
上積みは疑問。

【アルフレード】
(スプリングS)
アルフレード12スプリングS
(NHKマイル)
アルフレード12NHK
(ダービー)
アルフレード12ダービー
NHKマイルが目標だった・・・という感じ。
大きな低下ではないかもしれませんが、
下半身の出来は下降傾向に思えますし、
全体的に馬体が薄く見えるのはマイナス材料になりそう。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

ダービー(馬体について1)  担【けん♂】

ダービー(2400m)東京出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。
まずはディープインパクト産駒から・・・

【ワールドエース】
(きさらぎ賞)
ワールドエース12きさらぎ賞
(皐月賞)
ワールドエース12皐月賞
(ダービー)
ワールドエース12ダービー
俗にいう斜尻でどうしても下半身の出来が良く見えません。
大きな変化はありませんが、充実度は前走の方が微妙に上。
今回は良く言えば絞り込まれた印象ですが、馬体が減って
きているだけにギリギリで踏み止まっていると考えた方が
いいかも。上半身はしっかりした構造なので東京は
問題ないと思います。

【ディープブリランテ】
(スプリングS)
ディープブリランテ12スプリングS
(皐月賞)
ディープブリランテ12皐月賞
(ダービー)
ディープブリランテ12ダービー
皐月賞からさらに絞り込んだ感じの馬体。
肌のハリは少し低下傾向ですが、引き締まって
立ち姿のバランスは良化。
かなり気合を入れた仕上げになっている感じだと
思われますのであとは展開と力関係。

【トーセンホマレボシ】
トーセンホマレボシ12ダービー
手脚が長く、飛びの大きさを裏付けています。
クビが低く上半身が発達しており、坂は問題ない
タイプだと思われます。動きの大きさを支える
筋肉が充実したのが近走の結果に繋がっている感じ。
レコードの反動はまったく感じられず、
今なら大仕事も・・・

【ヒストリカル】
ヒストリカル12ダービー
休養を挟んで減っていた馬体はしっかり戻せている模様。
少し耳を開いて気が悪い面を見せていますが、
緩んだところも見られず、仕上がりは良さそうです。
クビが太く、上半身の力感は秀逸。東京への適性は
かなり高そうです。

【スピルバーグ】
スピルバーグ12ダービー
上半身は発達していますが、クビが高いシルエットで
急坂への適性は微妙。前後のバランスが取れており、
悪いところはない感じですが、小さくまとまっており
大物感に欠けるのが・・・

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

ダービー(中間雑感)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)についてざっと見たところでちょっと頭を整理。

ダービーもオークスも逃げ馬の作るペース次第でガラリと展開が
変わってしまう
のは先週の結果を観てみてもわかるところ。

通常、消耗度が高くなりやすいダービーとはいえ、10年のように
スローペースでいけば32秒台が飛び出すようなキレ勝負に
なってしまいます。

今年のダービーの展開はあとで改めて見てみる予定ですが、
逃げ馬らしき馬がゼロスくらいしかいない、という状況。

ゼロスはもちろん2400mを走ったことはありませんし、
鞍上の川田騎手も東京2400mで逃げた経験がゼロ(爆)
2、3番手辺りを追走することはあっても自分でペースを作ったことがない
というのは非常に悩ましいですね(>_<)

川田騎手はかなり実力のある騎手だと評価をしていますが、
逃げる、となるとちょっと疑問。

★08年皐月賞
12.2-11.5-12.5-12.6-12.6-12.8-12.3-11.2-11.5-12.5
前半1000m 61.4
後半1000m 60.3

★09年皐月賞
12.1-10.8-11.9-12.1-12.2-12.1-11.9-11.8-11.7-12.1
前半1000m 59.1
後半1000m 59.6

08年の皐月賞ではキャプテントゥーレに騎乗し、スローペースで引っ張って
見事に逃げ切ってGⅠ制覇を成し遂げた川田騎手でしたが、
翌年の皐月賞ではゴールデンチケットに乗ってハイペースで引っ張り前崩れを演出。

自分が勝ち切った舞台なんだから、同じような展開を作れば
好走出来る
と考えるのが普通だと思うわけですが、
川田騎手の場合は一体何を考えているのか・・・まったくペースが
安定していません

どうも体内時計がぶっ壊れているのではないか、という噂もあったりして(爆)

ゼロスのこれまでのレースぶりからすれば・・・スローペースになりそうですが、
とりあえず走ってみないことにはどんなペースになるやらわからない感じ
だったりします(>_<)

皐月賞のレースぶりから、ダービーではもっと良くなりそう!
と期待される馬は過去にもいましたが、フサイチホウオーのように
裏切ってしまったなんて例もありました。

おそらく1番人気に支持されると思われるワールドエースの能力は
認めるところですが、上手くハマるかどうかはまだ不明。
これもあとから考察し直しますが、この体重で勝ち切るとなると
ディープインパクト、オルフェーヴルに並ぶことになるわけで
歴史的な名馬になれるかの関門にもなってきそうです。

後方からになりがちなワールドエースに対し、ある程度前でも
競馬が出来るようになったゴールドシップは展開に合わせて
レースが出来そう。
血統的には中山向きですが、東京でもまったく問題が無いだけに
ここでも好走が期待出来そうです。

同様にフェノーメノも東京をこなせるステイゴールド産駒。
青葉賞からはなかなか直結しないのが過去の傾向ですが、
過去になかったからといって今年もそうだとは限りません。
すでにコース経験があるのは強味になりそうです。

ゴールドシップと同等の能力があると評価しているグランデッツァ
長い直線での伸び脚には大いに期待出来そうですが、池添騎手
乗り代わり、仕掛け遅れるようだと厳しいかもしれません。

同様にヒストリカルも後方からになり過ぎると・・・微妙。
安藤勝騎手は東京で控える競馬をした場合は、極端に下げる
傾向があるのが気になるところです。

前で競馬が出来る強味があるディープブリランテ、トーセンホマレボシ
上位馬に引けを取らない実力がありそうなスピルバーグ辺りが
展開次第で面白そうな馬になりそうな予感。

騎手と馬、力を合わせて世代トップに立つのは・・・

ダービー(過去の勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

過去のダービー(東京2400m)の勝ち馬の馬体写真を並べてみました。

【ネオユニヴァース】
(03ダービー)
ネオユニヴァース03ダービー

【キングカメハメハ】
(04ダービー)
キングカメハメハ04ダービー

【ディープインパクト】
(05ダービー)
ディープインパクト05ダービー

【メイショウサムソン】
(06ダービー)
メイショウサムソン06ダービー

【ウオッカ】
(07ダービー)
ウオッカ07ダービー

【ディープスカイ】
(08ダービー)
ディープスカイダービー

【ロジユニヴァース】
(09ダービー)
ロジユニヴァース09ダービー

【エイシンフラッシュ】
(10ダービー)
エイシンフラッシュ10ダービー

【オルフェーヴル】
(11ダービー)
オルフェーヴル11ダービー

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

うーん、こうして見ると・・・どの馬もいかにも走りそうです(^^)

血統も違いますし、その年によってレースの内容や馬場状態に違いがあるわけですが、
全体的に似たようなシルエットの馬が活躍している、というのが面白いところ。

上半身に迫力があり、クビ差しも太く力強い出来。
下半身も丸みを帯びていて、薄かったり、尖ったりはしていません。

腹袋の大きな馬はいるものの、腹回りは太め感なく絞り込まれている様子。
決して細くはなく、体調にも問題はなさそう。毛ツヤも良いですね。

クビが高い馬もいません。急坂のある東京に向いたシルエットの馬に
注目したいところです。

バランスの良さも秀逸。前後に偏ったところがある馬は
割り引いた方が良さそうです。

おおよそのイメージを頭に入れて、今年の出走予定馬について
見ていきたいと思います(^^)

ダービー(各馬分析3)   担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

ヒストリカル】牡3 (栗東) ディープインパクト×(ノーザンテースト)
回転の速い脚で後方から素晴らしいキレを見せる馬ですが、
馬格が極端にないので外を回さなければならず、機動力に欠けているため
仕掛け遅れ気味になるのが難点。瞬間的な伸び脚は世代でもトップクラス、
タイミング良く仕掛けられたら楽しみな1頭になりそう。
馬体を落としていただけに間を空けて休養をとれたのはプラスに
働きそうです。

フェノーメノ】牡3 (美浦) ステイゴールド×(Danehill)
東京では3戦3勝。中盤に緩み、前が有利になった青葉賞でも
中段からあっさり差し切る脚を見せており、能力は非常に
高く評価出来る馬だと思われます。ステイゴールド産駒ながら
馬格にも恵まれており、スムーズにレースが出来れば青葉賞の再現の
可能性も十分にありそう。

ブライトライン】牡3 (栗東) フジキセキ×(King of Kings)
このところはマイル以下の距離を使われていますが
2000mでも勝利があり、スタミナ面に大きな心配はなさそう。
後方からの脚質ですが、前が止まるような展開を差し込むのが
得意パターン。逆に言えば展開を引っくり返すような脚はないわけで
上位馬相手の競い合いでは少々厳しそうです。

ベールドインパクト】牡3 (栗東) ディープインパクト×(ドクターデヴィアス)
京都新聞杯では後方から押し上げる機動力を見せて2着と健闘。
速いペースに強く、長く良い脚を使えるこの馬の強味をしっかりと
発揮したレースだったと思われます。
早仕掛け気味にいくようなレースが出来れば面白い1頭になりそうですが
東京が合うタイプではないかも。

モンストール】牡3 (美浦) アドマイヤマックス×(デヒア)
連勝で新潟2歳Sを制し、期待されましたが咽喉鳴りの手術を受けるなど
頓挫があり、復帰以降も調子が戻せていません。
このところの内容も復活を予感させるものがまったくないだけに
現状では推せる材料がありません。

ワールドエース】牡3 (栗東) ディープインパクト×(Acatenango)
皐月賞でも大外を回して素晴らしい伸びを見せて2着と健闘。
内を突いたゴールドシップに屈したものの、能力ではこちらの方が上、
と思わせる内容だったと思われます。
機動力に欠けており、後方からどこまで・・・という競馬に
なってしまうのが弱味。馬格がないので外を回さざるを得ないのも
注文がついてしまいます。前がどのくらい止まるのか、展開次第かも。

ダービー(各馬分析2)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

ジャスタウェイ】牡3 (栗東) ハーツクライ×(Wild Again)
NHKマイルでは前残りの展開の中、最速の上がりを使って
差し込みましたが6着止まり。結果を出しているレースが後方からばかり
ということで脚質に注文がついてしまうのは厳しいですね。
距離延長には対応出来そうな血統ですが、ここ2戦で▲18kgと
大幅に馬体減になっているので上積みには期待しにくく
調整も難しそうです。

スピルバーグ】牡3 (美浦) ディープインパクト×(Lycius)
スローペースとなったプリンシパルSでは後方から抜けた脚を発揮し、
完勝で権利獲得。東京では仕掛け遅れ気味になるのが難点ですが
終いの脚は強烈なものがあるだけに、上手く展開に乗れたら
楽しみな1頭。馬格もあり、もっと高く評価されてもいい印象です。

ゼロス】牡3 (栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
ここまでにすでに12戦とタフに走り続けています。
芝転向後は先行力を活かして2着2回のあと3連勝。
ワールドエースを若駒Sで完封する好走を見せていましたが、
本格的に上位馬と対戦することになったここ2戦は二桁着順に
完敗しています。鞍上は川田騎手の見込み。ペース配分に不安がある
印象なので展開には大いに影響を与えそう。

ディープブリランテ】牡3 (栗東) ディープインパクト×(Loup Sauvage)
不良馬場の東スポ2歳Sを圧勝して評価を高めましたが、
太目だった共同通信杯では前で伸び切れず2着。
その後、絞り込んできていますが、皐月賞でも前で粘りこんだものの
3着と少し足りない成績になっています。
先行力が安定感に繋がっていますが、決め手不足は気になるところ。
湿った馬場は問題にしませんが、逆にキレを求められると・・・

トリップ】牡3 (栗東) クロフネ×(サンデーサイレンス)
弥生賞で2着と復活の狼煙をあげたものの、皐月賞では好位で脚が止まり、
12着と大敗。ある程度前で競馬が出来るのが強味ですが、
上位馬との対戦ではキレ負けすることが多くなってきている印象。
湿った馬場でも重馬場巧者には及ばず、血統的にも距離延長は微妙。
東京も合う感じはなさそう。

トーセンホマレボシ】牡3 (栗東) ディープインパクト×(ノーザンテースト)
京都新聞杯を2番手から押し切ってレコード勝ち。
ゆったりした走りで飛びが大きく、スタミナを温存出来る点が
大きな強味になっている模様です。スローの瞬発力勝負だと
分が悪い面を見せており、レースレベルが上がるほど力を発揮する
タイプなのかもしれません。下り坂でスピードに乗るコースの方が
合いそうですが、東京でも上手く仕掛けられれば・・・

続きます。

ダービー(各馬分析1)  担【けん♂】

ダービー(東京2400m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

アルフレード】牡3 (美浦) シンボリクリスエス×(サンデーサイレンス)
NHKマイルで2着と復活。東京への適性は高いと思われますが
2000m以上のレースに使われたことが無いのはマイナス材料。
血統的にもマイル周辺の複勝率が27.9%であるのに対し、
2400m周辺は24.4%と下降傾向、距離延長がプラスに
働くタイプではなさそうです。スローからの瞬発力勝負に適性が
高いと思われるので、まさかの10年の再現ならば・・・

エタンダール】牡3 (栗東) ディープインパクト×(Montjeu)
青葉賞では好位で踏ん張って2着に残りましたが、勝ち馬には
決定的な差をつけられてしまいました。
前で競馬が出来るので安定感がありますが、上位馬相手では
かなり不足がありそうです。
元々馬格がない上にここ2走とも微妙ながらマイナス体重というのも
不安材料になりそうです。

クラレント】牡3 (栗東) ダンスインザダーク×(ダンシングブレーヴ)
NHKマイルではスローの前残りの展開を差し込んで3着。
条件が合うレースになって能力が発揮出来れば侮るのは危険な馬だと
思います。血統構成的には距離延長に対応出来そうですが
兄の実績を鑑みても、マイル周辺の方が良さそうです。

グランデッツァ】牡3 (栗東) アグネスタキオン×(Marju)
脚力が強く、滑るような走りをするタイプなので長い直線で
スピードに乗れば伸び脚には大いに期待出来そう。
戦績の割に速い上がりを出したレースがないのが難点ですが
逆にタフなレースになったときに力を出せるかもしれません。
能力は世代の中でも最上位クラスの評価。
力を発揮出来るかはは騎手の力量次第になりそう・・・

コスモオオゾラ】牡3 (美浦) ロージズインメイ×(コマンダーインチーフ)
複勝圏に入った4レース中、3レースが湿った馬場という重馬場巧者。
良馬場でも掲示板を外さない好走を続けています。
好位から粘る脚が使える能力馬ですが、共同通信杯では完全に
キレ負けしており、余程タフな展開にならないと東京で粘るのは
厳しいかもしれません。

ゴールドシップ】牡3 (栗東) ステイゴールド×(メジロマックイーン)
共同通信杯では好位から突き抜けて圧勝。間隔を空けて臨んだ
皐月賞でもしっかりと仕上がっており、馬場の内を突く見事な騎乗に
応えてGⅠ制覇を成し遂げました。
速い上がりでもタフな馬場でもこなせる能力馬。
長い直線での伸び脚にも期待出来るだけに2冠達成の可能性は十分。

続きます。

ダービー(体重別実績) 担【けん♂】

ダービー(東京2400m)は極限の消耗戦になりやすい・・・ということで
各馬に対するほんのちょっとした負担の違いが影響を与えてきそうです。

スローのキレ味勝負になりやすいオークスでは比較的馬格の小さな馬が
好走しやすい、
というデータが出てきていました。

03年以降のダービーの上位馬について、馬体重を見てみたいと思います。

体重別実績:ダービー(03年~)
ダービー体重

はっきりとオークスとの違いが出ています。
480kgを切る馬体重で勝った馬は・・・ディープインパクト、オルフェーヴルのみ。

442kgで3着に入ったのは07年のアドマイヤオーラですが
この年は例年のダービーと違い、33秒台の上がりが続出したレース。
10年にも440kgローズキングダムが2着に入りましたが
同様に速い上りが続出したダービーになった、というのは面白い一致ですね。
瞬発力勝負(スタミナをあまり問わない)になれば比較的小型の馬も好走可能
極限のスタミナを求めるレースになった場合は480kg以上の馬を重視、
460kg台までがヒモ候補、といった分類で考えて良さそうです。

ちなみに不良馬場となった09年、11年の上位馬はオルフェーヴルを除いて
全て490kgを超える大型馬(6頭中4頭は500kgオーバー)。
消耗度が高くなればなるほど大型化する傾向が裏付けられていると思われます。

ダービーの斤量は57kg。これをもとに
実質斤量負担(馬体重÷斤量:%)で上記のデータをまとめ直してみました。

斤量負担別実績(03年~)
ダービー斤量

勝ち馬は12.0%以下、12.5%まではヒモ候補、13%までは
超実力馬か余程スタミナを問わない展開になるか、という感じです。

13%を超えてしまう馬はほとんどいないと思われますが
かなり厳しそうですね。

あとはステイゴールド産駒のように斤量への耐性が高い馬を
どう考えるか・・・

POG(競合負けの馬について)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
実は昨年のPOGでもワールドエース、トーセンホマレボシ
指名していたけん♂です(^^)

この2頭を取れていれば・・・とーぜん上位争いに加われた上に
今週のダービーでもドッキドキできたわけですが(爆)
どちらも下位指名したため、もちろん獲得出来ず。

前評判の高い馬を下位で指名する、ということ自体がアホの極みですが(笑)
ディープインパクト産駒に疑問を感じていた上に、ワールドエースに
いたっては母父アカテナンゴってどうなん?!と思っていたことが
大きく指名順に影響してしまいました。

競走馬は走ってみなければわからない面が大きいので
仕方がありませんが、取り逃した魚が大き過ぎた昨年の轍を
今年も踏んでしまいそうです。

今年、指名した馬の中で獲得出来なかった馬について
ちょっと触れてみたいと思います。

・オリエンタルアート10 ※馬名リヤンドファミユ

言わずと知れたドリームジャーニー、オルフェーヴルの全弟。
個人的には昨年指名したマトゥラーの半弟、という気持ちもあるんですが(爆)
父がステイゴールドに戻れば大いに期待出来る1頭だと思います。
ジャンケンで負け・・・グーさえ出していれば・・・(T_T)

・ゴレラ10 ※馬名ネオウィズダム

なんかえらい前評判が高いネオユニヴァース産駒。
牡馬ということで順調にいけば皐月賞を狙える馬になってくるかも
しれませんね。色々と中途半端な面がある種牡馬だけにダメなときは
まるでダメな血統。前評判どおりの活躍を期待したいものです。
もう一つ上で指名したとしても・・・ジャンケンで負けていました(爆)
やっぱりグーだったなぁ・・・
しつこい!(+`・д・)≡○)゚д。)ノスイマセン

・ダンスパートナー10 ※馬名ラカ

やっと活躍馬を出し、軌道に乗ってきそうな名牝の仔。
キングカメハメハ産駒というのも魅力的でした。
誕生月が2月中旬ということが少しネックだったわけですが、
それでも血統の魅力を考えると期待の方が大きいと思います。
変名収集家?のナルトーンさんがなんと1位指名!
当然の競合負けで納得ですが、そんな変な名前でも・・・?

・マンティスハント10 ※馬名クロスボウ

以前の指名馬トゥビーロイヤルの全弟。
母系にデピュティミニスター、父はゴールドアリュールというコッテコテの
ダート配合です。うまくハマれば次代のダート王も夢じゃない!と、
トゥビーロイヤルが引退した2年前から指名を決めていたんですが
これまたナルトーンさんに競合負け。
・・・クロスボウって変な名前じゃないですよね?(爆)

・シーザリオ10 ※馬名エピファネイア

大好きだったシーザリオの仔はこれまで1位指名をし続けてきましたが
残念ながらPOG的には大失敗。
今回は父がシンボリクリスエスに替わり、誕生月も2月序盤になっていたため
悩みながらも下位指名・・・これだけ上が走っていない血統なら
誰も指名してこないだろう、と高を括っていたら、
あっさり競合負けしてしまいました(涙)←間抜け
もちろん活躍して貰いたいと思っていますが・・・あんまり活躍されると
胸が痛いだろうなぁ・・・(>_<)

競合負けしたことが痛いだけでなく、牡馬4頭がごっそりいなくなったことで
今年のけん♂厩舎は、牡馬6頭、牝馬9頭、という非常にバランスの悪い
陣容になってしまいました(涙)

ダービーを狙うにはちょっと厳しい感じもありますが(^^;
これから一年、じっくり応援していきたいと思います。

米国にも2冠馬誕生!   担【けん♂】

米国でも3冠レースの2つ目、プリークネスS(ピムリコ1900m)
行われました。

1番人気はアーカンソーダービーを2着に9.5馬身差をつけて圧勝した
ボーディマイスター
前走のケンタッキーダービーでも1番人気に支持されましたが
伏兵アイルハヴアナザーにやられて2着に終わっており、今回こそは
リベンジしたいところ。

アイルハヴアナザーはケンタッキーダービーを9番人気と人気薄からの勝利。
その前のサンタアニタダービーでも断然の1番人気を背負っていた
クリエイティヴコーズをハナ差でかわして勝っており、その前のGⅡでは
最下位人気からの勝利・・・(爆)まさに人気馬キラーという活躍をしている
今期の台風の目のような存在です。

ケンタッキーダービーのレース映像は→ココ

プリークネスS


レースを引っ張ったのは1番人気のボーディマイスター。
続いてクリエイティヴコーズ。
アイルハヴアナザーは好位につけての追走。

最内をスムーズに回ってボーディマイスターが後続を引き離して
完全に独走態勢に入りますが、不器用に外を回した
アイルハヴアナザーがジワジワと追撃開始!

クビを外に向け、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと
非常に頼りない感じに見えるアイルハヴアナザーですが
一完歩が大きいようで徐々に前に詰め寄ると最後の最後にクビ差で
かわしてゴールイン!

ビッグブラウン以来の2冠を達成しました(^^)g

なんというか・・・勝っても人気をしない、という点が逆に面白いですね。
いつまでたってもマグレ扱い?!(笑)

最近、ちょっと低迷気味の米国ダート界にニュータイプのヒーロー?が
誕生した感じですね。

順調に行けば次はベルモントSで3冠挑戦となりますが
さすがにここでは・・・1番人気なんでしょうか?(^^;
次走を楽しみにしたいと思います。