けいけん豊富な毎日

小倉2歳S(脚質別整理)  担【けん♂】

小倉2歳S(小倉1200m)の各馬分析が終わったところで
ざっと脚質別に注目馬を挙げておきたいと思います。

スピード能力の高い先行脚質の馬
・シゲルキョクチョウ
・ドレッドノート
・テイエムターゲット
・ブラウンワイルド
・モアグレイス

前が止まったところを差している末脚のある馬
・シゲルシャチョウ
・カノヤキャプテン
・スギノエンデバー(微妙)

スローペースで伸び脚が使えた馬
・ジンクアッシュ
・スギノエンデバー
・バラードソング

芝転向がプラスに働くかもしれない馬
・ムジョウ

※少し修正しました(^^;

先行脚質の馬の中ではテイエムターゲットがポイントになってきそうです。
前半600mのラップ計は32.4・・・今回のメンバーの中では
ダントツに速いですね(^^)

昨年の出走馬の中で最速だったのはサリエルの32.8
サリエル自身は2番手を追走していたため、単走では微妙だったわけで
ハナを切って行ったテイエムターゲットの影響力は大きそうです。

過去の小倉2歳Sの前後半のラップ計を見てみると

     前半  後半
01年 33.7 36.9
02年 33.3 36.5
03年 32.9 36.4
04年 33.4 34.8
05年 33.6 35.5
06年 32.5 35.9
07年 33.5 35.8
08年 33.2 35.9
09年 33.8 35.2

前半は基本的に33秒台前半以下
たまに緩む年もありますが、34秒台に突入したことはありません。

今年も32秒台で行ったテイエムターゲットの他にも
33秒台前半というペースをこなしている馬がいるだけに
緩むことはなさそうですね。

あとは後半に脚が止まるのかどうか・・・
内側の馬場が悪いとか、ハイペース過ぎたりといった要素が加わると
末脚のある差し馬の台頭はあるかもしれません。

スローで伸びた先行脚質の馬はどれほど余力があるか不明。
ペースが上がっても対応が利くようなら楽しみですが
データ的には割り引いて考える必要がありそうです。

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小倉2歳S(各馬分析3)  担【けん♂】

小倉2歳S(小倉1200m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

ニシノフウウンジ】牡2(栗東) デュランダル×(Dynaformer)
未勝利戦(小倉1200m) 1.09.8
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.7 タイム差▲1.1

新馬戦は勝ち馬に6馬身以上離されて完敗。
2戦目はグッとペースが緩んだところを3番手から競りかけて
勝ち上がりました。並んで勝ち切った根性は評価出来ますが
レースレベルが下がっての勝利だけに、新馬戦でつけられた差を
埋めるのは難しいかも。馬体を▲10kgと絞っている点でも消耗に注意。

バラードソング】牝2(栗東) ハーツクライ×(Rahy)
新馬戦(小倉1200m) 1.09.9
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.07.4 タイム差▲2.5

発走前にゲート内で待たされたこともあり、内容は額面どおりではない
かもしれません。※ウチのタムロプリンセスのせいです。スイマセン(>_<)
スローペースながら前の馬が止まったところを中段前から差し切って
勝ち上がり。キレのある脚を使えたことは評価出来ますが
ペースが上がった上に前の馬が止まらない展開に対応出来るかには
不安があるかも。

ブラウンワイルド】牡2(栗東) ワイルドラッシュ×(ヤマニンゼファー)
フェニックスS(小倉1200m) 1.09.1
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.8 タイム差▲0.3

新馬戦(小倉1200m) 1.07.9
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.07.9 タイム差0.0 ※稍重

新馬戦はかなり速いペースを3番手から抜け出して6馬身差の圧勝。
フェニックス賞でもそれなりに速いペースを今度は好位で追走しましたが
最後に伸び切れず2着・・・末脚自体は使えているので仕掛けどころ次第で
もう少し惜しい競馬が出来たかも。
安定して高いレベルのレースが出来ている点は高く評価出来そうです。
馬体を8kg増量出来ているのも好感。

ホーマンルッツ】牡2(栗東) フジキセキ×(デヒア)
フェニックスS(小倉1200m) 1.09.9
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.8 タイム差▲1.1

新馬戦はダートで8馬身差の圧勝でしたが、古馬との比較では
▲2.5秒と相手関係に疑いがある内容。
芝挑戦となった前走では速めのペースを前で追走して失速して
しまいました。ひとまず上位馬との差は大きそうですね。
母系にデピュティミニスターが入っているだけにダートの方が合うかも。

ムジョウ】牡2 栗毛(栗東) ファルブラヴ×(サンデーサイレンス)
新馬戦(小倉D1000m) 1.00.5
翌日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 0.59.2 タイム差▲1.3

新馬戦はスローペースを前で競い合って半馬身差で勝ち上がり。
3着とは7馬身差をつけていましたが、時計は遅く内容的には
高く評価は出来ません。
血統的には芝向きだと考えられるのでガラリ一変を
期待したいところですが・・・データ的には厳しい印象。

モアグレイス】牝2(栗東) キングカメハメハ×(サンデーサイレンス)
未勝利戦(小倉1200m) 1.08.8
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.3 タイム差▲0.5

新馬戦は阪神1400m、好位で追走しましたが前の馬と脚色が
一緒になってしまい5着に終わってしまいました。
距離を短縮した前走ではかなり速いペースになり、
前の馬が崩れるところを好位から差し切って勝ち上がり。
タフな流れで末脚が使えたことは評価出来ますが、
極端に前が止まっているだけに、過大評価は禁物かも。
馬体を▲12kgと絞っているので消耗にも注意したいところです。

ラバーフロー】牡2(栗東) タニノギムレット×(エルコンドルパサー)
未勝利戦(阪神1200m)1.11.8 ※重
翌日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.10.6 タイム差▲1.2 ※良

ダリア賞(新潟1400m) 1.22.0 5着
前々週に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.21.9 タイム差▲0.1

2走目で距離を短縮して勝ち上がりましたが、道中はかなりのスローで
重馬場の影響もあっただけに評価は難しいところ。
前走のダリア賞はそれなりに締まったペースを2番手で追走しましたが
最後は脚が止まって完敗となってしまいました。
小倉経験がないだけに過去の傾向からすれば厳しそうです。

小倉2歳S(各馬分析2)  担【けん♂】

小倉2歳S(小倉1200m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

タガノロックオン】牡2(栗東) ロックオブジブラルタル×(Saint Ballado)
未勝利戦(小倉D1000m) 0.59.5
前日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 0.58.4 タイム差▲1.1 ※稍重

新馬戦は芝1200mで先行して大失速。
距離短縮、ダート転向となった2戦目では前で突き放す競馬が出来ており、
叩いてガラリと変わったのか、適性の問題なのか判断が難しいところです。
芝のレースはスローでレベルが低かったにも関わらず
脚が止まっているだけに、急な良化は考えにくいですが・・・

テイエムターゲット】牡2(栗東) フジキセキ×(Fairy King)
新馬戦(小倉1200m) 1.08.5
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.2 タイム差▲0.3

前半からかなりのハイペースで先行して、そのまま押し切り勝ち。
最後は少し緩めているので能力的にはまだ先がありそうです。
間が空いているのが気になりますが、落ち着いて走れたら
最後の伸びにも上積みがあるかも。期待出来そうです。

トキノゲンジ】牡2(栗東) プリサイスエンド×(アーミジャー)
未勝利戦(小倉1200m) 1.09.6
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.8 タイム差▲0.8

1戦目、2戦目ともに前半はスローペース。
好位からスッと脚を伸ばしてセンス良く勝ち上がれたことは評価出来そうですが、
内容的には物足りなく、レースレベルが上がって対応出来るかは疑問。
後方からのレースになったときに届くまでのキレはないかも・・・。

トーホウペッグ】牝2(栗東) カルストンライトオ×(A.P. Indy)
新馬戦(小倉1200m) 1.10.9
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.7 タイム差▲2.2

超スローペースを3番手で追走し、抜け出して勝ち上がり。
余裕のある勝ち方自体は評価出来ますが、このペースにしては
末脚に余裕が感じられないのが気がかり。
血統的にスピードはありそうですが、前走の内容からすると
ペースアップでどうかには不安がありそうです。

ドレッドノート】牡2(栗東) メイショウオウドウ×(Starborough)
新馬戦(小倉1200m) 1.08.9
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.7 タイム差▲0.2

それなりに速いペースで引っ張って、コーナーでも緩めず
そのまま突き離して6馬身差の完勝。
着差は相手関係の問題もありそうですが、逃げて最速の上がりを
使っている点などは非常に高く評価出来そうです。
スピード能力は相当なモノがありそうですね。楽しみです(^^)

続きます。

小倉2歳S(各馬分析1)  担【けん♂】

小倉2歳S(小倉1200m)の出走予定馬から見ていきたいと思います。

カノヤキャプテン】牝2(栗東) ボストンハーバー×(マルゼンスキー)
未勝利戦(小倉1200m) 1.08.9
翌日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.7 タイム差▲0.2

新馬戦から3戦、全て小倉1200mを走って(1-1-1-0)と
安定した結果を出しています。新馬戦では前で脚が止まりましたが、
前走は2番手からしっかり伸び切って完勝。
体重も減っておらず、状態は良化してきている感じです。
大物感はありませんが内容的には十分に評価出来そう。

シゲルキョクチョウ】牡2(栗東) オンファイア×(ラストタイクーン)
フェニックスS(小倉1200m) 1.08.7
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.8 タイム差0.1

新馬戦とはガラリと違う速めのペースで引っ張ってそのまま逃げ切り。
斤量増もしっかりこなし、同日の古馬戦を上回る時計を叩き出したのは
高く評価出来るところ。期待出来そうです。

シゲルシャチョウ】牡2(栗東) キングカメハメハ×(コマンダーインチーフ)
未勝利戦(小倉1200m) 1.09.0
前日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.7 タイム差▲0.3

阪神マイルでの2戦は好位から伸び切れずに終わりましたが、
短距離を試してみたらかなりのキレ味で初勝利。
ハイペースに対応出来たことは評価出来ますが、前が崩れる
展開だっただけに相手関係的には微妙。

ジンクアッシュ】牡2(栗東) アグネスタキオン×(エルコンドルパサー)
新馬戦(小倉1200m) 1.09.5
翌日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.7 タイム差▲0.8

かなりのスローペースを2番手で追走し、そのまま突き抜けて圧勝。
回りのレベルがかなり低かった感じなので着差ほどの評価は微妙です。
キレ味は相当なモノがありましたが、ペースアップで脚を使えるかは
不安があるかも。血統的にはこの設定は合わないだけに・・・

スギノエンデバー】牡2(栗東) サクラバクシンオー×(ブライアンズタイム)
新馬戦(小倉1200m) 1.09.2
同日に行われたレースとの比較
3歳未勝利 1.08.8 タイム差▲0.4

ペースが緩く、コーナーでも加速がない割に後方の馬が伸びて来れず、
2番手から抜け出して完勝。このレースに向いた血統だけに
内容的に少し微妙でも押さえておいた方がいいかもしれません。
ペースが上がって追いかける形になったときに
どんな脚が使えるかに注目したいところです。

続きます。

小倉2歳S(傾向と対策)  担【けん♂】

各馬分析を始める前ですが小倉2歳S(小倉1200m)について
少しふれておきたいと思います。

過去のデータから見てみると
・前走が小倉以外は×
・1200m以下の距離を未経験の馬は×


という傾向があります。
08年は1.5倍と極端な人気を背負ったツルマルジャパン
この呪縛を断ち切って3着に入りましたが、逆に言えば、
ダントツに抜けた力があると評価された馬でも連対すら出来なったわけで
今年も「おおよそ」この傾向は続くと考えて良さそうです。

小倉2歳Sにはラップからわかる特徴的なポイントがあります。

01年 12.0-10.5-11.2-11.8-12.6-12.5 (12→ 3→ )※4コーナー位置取り
02年 11.9-10.4-11.0-11.6-12.1-12.8 ( 5→ 4→ 
03年 11.7-10.2-11.0-11.8-12.5-12.1 ( 1→ 2→11
04年 11.9-10.5-11.0-11.2-11.7-11.9 ( 4→ 1→ 2)
05年 11.8-10.7-11.1-11.0-12.1-12.4 ( 1→ 4→ 2)
06年 11.5-10.1-10.9-11.4-11.6-12.9 ( 1→ 4→ 3)
07年 11.8-10.4-11.3-11.6-11.5-12.7 ( 2→ 4→10
08年 11.9-10.2-11.1-11.9-11.6-12.4 ( → 3→ 1)
09年 12.1-10.4-11.3-11.5-11.8-11.9 ( 2→ 3→ 1)

基本的に先行有利なレースであることは間違いないわけですが
注目は後ろから3つ目のラップ
ここが11.5を超えてくると後方の馬が差しこんでくるという
結果になっています。

この部分は小倉競馬場に当てはめると直線手前のカーブの部分。
ここで緩むと後方の馬が捲り上げてきやすくなり、
直線入り口で先頭と後方の馬の差が短い隊列での追い出しとなりやすいと
考えられます。

逆にここで緩まずに行くと後方の馬は前に詰めていくことが出来ず
直前入り口では縦長の隊形になりやすいわけで前の馬で決着しやすいと
いうことになりますね。

今回の出走馬についても先行馬の脚質に注意
前走で小倉1200mを引っ張っている馬がカーブでどんな脚を
使っているのかをポイントに考察していきたいと思います。

逆に言えば・・・

・後ろから3つ目が11.5以下なのに後方から突っ込んでいる馬
 →強烈な末脚が期待出来そう。

・後ろから3つ目が11.5以上なのに後方を完全に突き放している馬
 →余力十分なのでレースレベルが上がっても対応できそう。

というようにかなりの能力が期待出来るということかもしれません。
この辺りにも注目して前走をチェックしてみたいと思います。

もうひとつは古馬との走破タイムの比較。※3歳未勝利
スピード重視なレースということで、単純に「速く走れる」ことが
ポイントになってきます。

アルーリングボイス、アストンマーチャンやニシノマオなども
古馬と並ぶ時計で前走を走っており、明らかに能力的に期待出来る存在でした。

今年の世代にそういう馬がいるのかどうか・・・
しっかり見ておきたいですね。

昨年は全体的に少しレベルダウン気味だった上に、内側の馬場が
極端に荒れており、内へ切れ込んだ馬が全滅というように
コース取りも明暗を分けていました。
今年の芝状態についても調べておきたいものです。

あとは・・・ローテーションでしょうか。
これはまた稿を改めて整理してみたいと考えています。

今週の展望   担【けん♂】

今週は2歳重賞が2つ。

・新潟2歳S(新潟1600m:GⅢ)
・小倉2歳S(小倉1200m:GⅢ)


個人的に大注目は・・・新潟2歳S
ここには私のPOG馬、デラコリーナが登録してきています(^^)g

まだ出られるのかどうかわかりませんが(新馬勝ちの馬は優先?)
前走はかなり離れたところがスッと詰め寄る切れ味を見せてくれているだけに
出てきてくれれば期待感もあるかも。
もちろん、他馬との比較をしてみないと何とも言えないですね(^^;

新潟2歳Sは例年天候に悩まされるレース。
今週も天気の変化には要注意です。
新潟記念を見る限り、例年よりは内側の傷みは少ない感じ。
前の馬が内に切れ込んでもそれなりに伸びている印象です。
週末に天気が崩れなければ・・・それほど外伸びには変わらないかも。

ペースにもよりますが、前の馬の脚が止まらない展開になるのか、
末脚勝負になるのか・・・その辺りに注目して見ていきたいと考えています。

小倉2歳Sはおおよそパターンが決まっているので
過去の傾向に照らし合わせて適合馬をピックアップしていく
形になってきそうです。
無論、この時期の2歳馬はレースごとの成長の度合も大きいので
ガラリと変わってくることもあるわけですが、
高いレベルでレースをこなしている馬がいるのかどうか、
各馬について見るのが楽しみです。
特に早い時期に完成する血統の馬については
レース間隔が空いていれば要注意!

2歳戦については展開なども重要ですが、まずは各馬の基本能力と
完成度を重視
して考えたいところ。
レベルの高い内容で新馬戦、未勝利戦を勝ち上がった馬を
いかにピックアップするかがカギになると思われます。

今年もほとんど2歳戦について見てきていないので
そのツケが回ってきた感じ(笑)
これを機会に有力馬を見つけていきたいと思います(^^)g

新潟記念回顧(騎手と馬との共同作業)  担【けん♂】

新潟記念が終わりました。

過去の傾向に沿って予想を組み立ててみましたが、
走ってみないとわからないのが競馬・・・
果たして今年のポイントはどこにあったのでしょうか。

予想は→ココ

結果は・・・

1着○ナリタクリスタル  1.58.4  上がり33.9
2着 トウショウシロッコ   クビ
3着 サンライズベガ
4着×メイショウベルーガ

6着◎スマートギア
7着▲バトルバニヤン
14×アルコセニョーラ
17△アドマイヤオーラ

※全着順は→ココ

うーん、やっぱり新潟は難しい(>_<)

レースを引っ張ったのは想定通りテイエムプリキュアでしたが
テン乗りとなった国分騎手は思い切った逃げを打たず、
馬群はある程度の長さを保ってまとまった形で進む展開。

12.9-11.4-11.9-12.0-12.4-12.1-11.4-11.1-11.0-12.2
前半1000m 60.6
後半1000m 57.8

函館記念で前半1000mを57秒台で引っ張った馬とは思えません(爆)
走るのは馬ですが、ペースを作るのは騎手と馬との共同作業
鞍上が代われば同じ馬でもまったく内容が変わる典型的な例に
なってしまいました。

今回は道中に12.5を超えるところのない平坦なラップ構成に
なっていますが、過去の新潟記念で同様の締まった展開になった場合の
ラップ計の平均は
前半1000m 59.0
後半1000m 58.8

明らかに今年の前半はスローペースになっていることがわかります。

新潟記念:ラップグラフ比較
新潟記念ラップ比較

こうして見てみると前半がゆったり流れていることと、
後半のペースアップ加減がよくわかります。

直線手前、直線入り口で加速が入っており、後方の馬が外を回す間もなく、
前の馬が引っ張る展開になっていますので、隊列は通常よりも長め。

直線での隊列
新潟記念直線

横に開いてはいますが、前が尖った・・・直角三角形のような隊列になっています。
こうなると前につけた馬が優位

好位から抜け出したナリタクリスタル、サンライズベガ、スリーオリオンに
中段辺りからトウショウシロッコ、その後ろからスマートギア、
メイショウベルーガなどが襲い掛かり、大混戦の状態でゴールになだれ込み
・・・結局3着までが同タイム、8着までが0.2秒差という
微差の中、ナリタクリスタルが追撃をしのぎ切って重賞初制覇となりました。

今回の展開は明らかに先行、好位の馬が有利になっていますが
それでも前と後ろがゴール前で入り乱れて決着しているわけで
微妙な綾で結果がガラリと変わるということが改めて印象付けられた感じ。
本当に難しいです・・・。

レース後のコメント

1着 ナリタクリスタル(幸騎手)
「直線で先頭に立つとソラを使っていましたが、よく頑張ってくれました。
ゲートをポンと出て、ある程度前の位置でずっと楽な感じでした。
手応え十分で直線に向きましたが、人気馬が外から追い込んで来ると思い、
最後まで気が抜けませんでした。ここに来て馬が力をつけていますから、
これから楽しみです。馬は初めての重賞ですが、今回は僕が馬に
重賞をプレゼントしてもらった感じです。
お世話になっている木原先生の馬で重賞を勝てたのも良かったですね」


(木原調教師)
「いつも小差のレースしか出来ない馬で、心臓に悪いですね。
もっと楽に勝てればいいのに…。長い直線のコースがいいと思って使いましたが、
今日は直線が長く感じました。初めての重賞ですが、勝ってみて
初めて重賞だったんだと気づいた感じで実感はありません。
本当に楽なレースが出来るようになるのは5歳になってからだと思いますが、
この後は馬の状態を見てぼちぼち強い相手にもぶつけてみたいと思います」


2着 トウショウシロッコ(吉田豊騎手)
「前のナリタクリスタルは交わせる感じで、実際にこっちの方が手応えは
あったんですが、そこからピリッとした脚がありませんでした。
もうひと伸びだったんですけど…」


3着 サンライズベガ(松岡騎手)
「思い通りに乗れたし、手応えよく行けたんですけどね。
ナリタクリスタルは交わせると思っていたのに、アタマ差まで詰めたところで
脚色が一緒になってしまいました。頑張っているんですけどね」


4着 メイショウベルーガ(池添騎手)
「内枠で脚をタメて行って、3コーナーで手前を替えたら
急にズブくなって後ろまで下がってしまって…。
直線ではステッキに反応してよく伸びているんですが…。
終わってみれば外枠が欲しかったですね」


5着 スリーオリオン(内田博騎手)
「前は交わせる感じだったんですけどね。今日は決め手の差が出た感じですね」

6着 スマートギア(武豊騎手)
「外に出すところがなかったですね。手応えもいつも通り、
少しモタついて歯痒い感じでした」


展開的には昨年と同様、スローで消耗度の少ない形
7歳馬のトウショウシロッコが踏ん張れたのも、その辺りが大きく
影響していると考えられます。
まぁ・・・正直ゴール前は混戦だっただけに、力の差が出たレースという
感じはなさそうです。大きなところを狙うにはまだ一歩手前。
より一層の成長を期待したいものです。

次代を担う名牝の仔ら   担【けん♂】

近年に引退した有力牝馬の交配相手を調べてみました。

09年産駒
・フサイチパンドラ(シンボリクリスエス)
・コイウタ(シンボリクリスエス)
・ダンスインザムード(シンボリクリスエス)
・アグネスラズベリ(アグネスタキオン)
・スイープトウショウ(アグネスタキオン)
・ローブデコルテ(アグネスタキオン)
・ヤマニンシュクル(アドマイヤムーン)
・シェルズレイ(ディープインパクト)
・エアメサイア(キングカメハメハ)
・ロフティーエイム(ファルブラヴ)

期待されながらもまだ芝では大きなところを勝てていない
シンボリクリスエス産駒ですが、09年は・・・豪華ですね(^^)
どんな大物に育ってくれるか楽しみです。

スイープトウショウにアグネスタキオンというのも強烈!
凄いキレ味の馬になりそうです♪

エアメサイアの初年度産駒(ロックオブジブラルタル)は
相方がPOGで指名していますが、2番仔はキングカメハメハ!
これは代表産駒になってきそうです。楽しみですね~

10年産駒
・キストゥヘヴン(チチカステナンゴ)
・ダイワスカーレット(チチカステナンゴ)
・ダンスインザムード(チチカステナンゴ)
・ブルーメンブラット(シンボリクリスエス)
・アグネスラズベリ(ダイワメジャー)
・ヤマニンアラバスタ(ダイワメジャー)
・スイープトウショウ(ディープスカイ)
・ヤマニンシュクル(アドマイヤムーン)
・シェルズレイ(ディープインパクト)
・アサヒライジング(タニノギムレット)
・ソリッドプラチナム(ジャングルポケット)

ダイワスカーレットの初年度産駒はチチカステナンゴですが
他にもキストゥヘヴン、ダンスインザムードの仔も出てくるわけで
いきなり新種牡馬ながら勝負の年ですね(爆)
カロ系の種牡馬というのは失敗したときは超大失敗、という印象(>_<)
上手く日本の芝に合う産駒が出てくれるといいですね。

初年度はディープインパクト産駒を出産したヤマニンシュクル
2年連続でアドマイヤムーンを交配されています。
エンドスウィープが無事ならば凄い種牡馬になっていたと
思うだけにアドマイヤムーンには是非頑張ってもらいたいところ。
ヤマニンシュクルの仔にも期待したいです。

11年産駒(受胎中)
・ダイワスカーレット(キングカメハメハ)
・ウオッカ(シーザスターズ)
・ベッラレイア(ネオユニヴァース)
・ブルーメンブラット(チチカステナンゴ)

とうとうこの組み合わせが実現しました(^^)
ダイワスカーレットにキングカメハメハ!
これは・・・当たれば大ホームランになりそうです♪
キレ味と持続力と・・・うーん、2年後が本当に楽しみですね。

ウオッカは世界の頂点に立ったシーザスターズの仔を受胎。
いっそ欧州でデビューした方がいいような気もしますが
やはり日本で観てみたいという思いも当然あるわけで・・・(^^;
こちらもたまらなく楽しみです。

残念だったのがカワカミプリンセス
ディープスカイと交配されたそうですが、残念ながら今年は不受胎。
個人的には母として最も期待している1頭だけに
来期こそは元気な仔を授かってもらいたいものです。

近年は稀にみる「名牝の時代」になっているわけで、
その産駒達がさらに次代の競馬界を引っ張っていってくれることを
期待しています(^^)g

新潟記念最終予想   担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)についてまとめていきたいと思います。

微妙なペース、展開、コース取りによって結果が変わる
デリケートなレースという印象です。
まず注目はテイエムプリキュアがどんなペースで行くか・・・
先行前崩れを演出してしまうのか、淡々と流して前残りの
展開を作ってしまうのか・・・

出走枠順
新潟記念出走

これまでの考察
展開分析→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
馬体について→ココ
展開分析2→ココ
斤量負担分析→ココ
年齢別実績→ココ
サマー2000について→ココ
中間整理→ココ
末脚分析→ココ
展開想定→ココ

今回のテーマは・・・年齢と末脚、だと考えています。
かなり消耗度の高いレースであることはラップグラフを見ると
最後に極端に脚が止まっていることからわかるわけですが
そういうレースだからこそ、過去の傾向では4、5歳に良績が
集中
しています。
6歳以上はヒモまで、7歳以上は目をつぶって切り候補。

あとは横並び一線の展開になりやすいことから
単純に末脚の能力を重視。
先行しつつ、脚を伸ばせる馬がいれば優位だと思いますが
今回のメンバーは粘り込む脚質の馬が多く、差し馬優位と考えています。

今回の予想
◎スマートギア
○ナリタクリスタル
▲バトルバニヤン
△アドマイヤオーラ
×メイショウベルーガ
×アルコセニョーラ

年齢、末脚の能力、騎手、馬体の出来など多くの面で
スマートギアは有力だと思われます。
不安があるとすれば斤量くらいでしょうか。
直線で少し緩んで2ハロンの瞬発力勝負になるなら
この馬以上に脚が使える馬は・・・なかなかいないんじゃないかと。

ナリタクリスタルは唯一の4歳馬。
馬体の出来も良く、好位に押し上げて抜け出す競馬が出来そうです。
広いコースならば前走のように詰まることもないと思われますし
今後につながる内容を期待したいですね。

バトルバニヤンも早めに抜け出せればかなり有力な1頭に
なりそうです。ただし・・・年齢は6歳、ちょっと割り引いてみました。
馬体の出来は相当良さそうなので、頑張ってもらいたいです。

アドマイヤオーラも6歳・・・出走回数が少ないので
馬体自体は若いと思いますが、状態には不安があるかもしれません。
格の上では最上位クラス、末脚の能力でも本来は突き抜けても
おかしくない馬だけに復活を希望。

メイショウベルーガは血統的にかなり期待出来る条件だと思います。
末脚の能力も高いですし、力を出せれば上位争いになりそう。
今回は休養明けで出来はイマイチに見えたのでヒモまで・・・

アルコセニョーラは条件的にかなり厳しいですが
体調は良さそうです。武士沢騎手も開き直って思い切って
乗ってきそうなので馬場差を活かせれば・・・

新潟は展開次第でまるで逆目を引くこともある苦手コース(爆)
上手くハマってくれることを祈っています(^^)

新潟記念(展開想定)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)に戻ります。

枠順を見ながらざっと展開を考えてみたいと思います。

1枠1番に入ったテイエムプリキュアは行くしかない状況。
国分騎手はテン乗りだけにどういうペースを作るかわかりませんが、
前走の函館記念でも前半1000mを57秒台で行っている馬なので
スローで落ち着いて行けるとは考えにくいですね。

サンライズベガは前走では前で引っ張られ過ぎたので
ある程度自分のペースで行きたいところ。
少し離れて2番手集団を引っ張るような形になるかも。

外目の枠に入ったイケドラゴンは末脚のある馬ではないので
前に行かねば味が出ません。
テイエムプリキュアに競いかけるとしたらこの馬かも。

内目の枠に入ったホワイトピルグリムは中段の内辺り。
メイショウベルーガ、スアートギアは思い切って下げて
外を回して上がっていきたいところ。

トウショウシロッコは好位の後ろ辺り。
スリーオリオンはそれを見ながら中段へ。

ナリタクリスタルも中段につけて上がっていきたいところです。
前走では内で詰まっただけに今度は外へ。

バトルバニヤンはスタートが速いわけではないので微妙ですが
好位辺りに押し上げて積極的に行く感じでしょうか。
末脚勝負だと分が悪いだけに先に抜け出す競馬を考えてくるかも。

サンレイジャスパーは下げて後方へ。

アドマイヤオーラは後藤騎手がテン乗り。
キレを重視する競馬にはなりそうですが、新潟の熟知している
騎手だけに下げ過ぎはしないかと。

スマートステージの村田騎手は新潟記念でもかなり結果を出している
騎手だけに一発があるかもしれません。
位置取り、コース取りに関しても期待出来そうです。
ある程度自在性があるので今回は中段外辺りでしょうか。

マルカシェンクはゲート難もあり、後方からになると思われます。

ダイワジャンヌに北村宏騎手が以前に乗ったときには
7番手辺りからで2着でした。
それなりに脚があるイメージは持っていると思うので
中段前の外辺りから外を回して行く感じになりそうです。

アルコセニョーラは思い切った競馬が身上。
一旦下げて大きく外に出して・・・あとは追えるだけ追う形。

ドモナラズも七夕賞のイメージで言えば大きく外に出してこそ、
という馬なので前半はゆったりと後方追走になりそうです。

おおよその位置取り

先行
テイエムプリキュア
イケドラゴン
サンライズベガ

好位
バトルバニヤン
トウショウシロッコ
スリーオリオン

中段
ダイワジャンヌ
ナムラクリスタル
ホワイトピルグリム
スマートステージ
アドマイヤオーラ

後方
メイショウベルーガ
スマートギア
アルコセニョーラ
ドモナラズ
マルカシェンク
サンレイジャスパー

キーンランドC(簡単まとめ)  担【けん♂】  

ちょっとキーンランドC(札幌1200m)に寄り道をしてみましたが
中身をちゃんと見る時間はなさそうです(^^;

実績的には完全に格上のローレルゲレイロ、ビービーガルダン。

ローレルゲレイロは休養明けで出来はもう一歩というように見えました。
昨年も秋初戦のセントウルSで惨敗しているだけに、
ここは叩き台で、という感じで入ってきそうです。
実力的には見切れないところですが過信は禁物かと。

ビービーガルダンはかなり出来が良さそうです。
札幌は時期的に内が荒れ始める頃なので、内枠に入ったのがどうか?
という感じもありますが、先週の札幌記念を見る限り
内側が伸びないわけではなさそうです。
洋芝適性の高さは抜群。ここはあっさり、となっても不思議はなさそうです。

短距離の新星として期待されるワンカラットですが
洋芝適性も高いですし、能力的にはここでも期待出来そうです。
ただ、状態は上向きとは思えず・・・連続好走があるかは疑問かも。
人気が集まるならちょっと嫌ってみたい気がします。
欲ボケか!(+`・д・)≡○)゚д。)ノオウチ

アイビスSD2着のジェイケイセラヴィも馬体の出来からすると
ちょっと期待薄かも。

モルトグランデは鞍上強化で興味深い1頭。
好位からの脚質ですので枠順的にもレースがしやすそうです。
勝ち切るまでは疑問ながら、上位馬が脱落すれば浮かびあがっても。

休養明けに大幅に馬体を絞ってきたマヤノツルギ
見た目にはかなり良さそうな出来という印象。
最後の脚が鈍いので消耗戦気味になる函館の方が合いそうですが
叩いての上積みがあれば面白そうな1頭かと。

ウエスタンビーナスは完全に良い頃の状態を取り戻した感じ。
GⅠクラスの馬とは差があると思いますが、自分の力が出し切れる
出来にありそうです。

穴候補として面白そうなピサノパテック
内が止まらない展開なら厳しいですが、後方で知らん顔をしておいて
大外強襲・・・横山典騎手の一発狙いが怖いです。
サープラスシンガーがどこまで前で引っ張ってくれるかが
鍵になりそうですね(^^;

そのサープラスシンガーは・・・行くだけ行くぜ!という馬ですが
最後は脚が止まるので札幌では粘り切るのは難しいかも。
個人的には応援している1頭ですが・・・

昨夏の札幌で結果を出したケイアイアストンは徐々に
体が絞れてきており、得意条件で復活なるか?
格下感はありますが、展開が上手くハマれば穴候補になるかも。

穴人気しそうなトウカイミステリーはここにきて馬体も増加、充実。
期待感があるのはたしかですが、相手関係強化で通用するほどの
内容を示しているかは少々疑問。
間隔を詰めての出走で仕上げが緩いのも気になります。

内が荒れていて、隙間を空けて先行馬がコーナーリングするなら
内に切れ込む競馬が出来る上に荒れ馬場適性が高いトシザギャングスター
面白い1頭だと思いましたが・・・今の札幌では厳しいかもしれませんね。

簡単妄想
◎ビービーガルダン
○モルトグランデ
▲ウエスタンビーナス
△ローレルゲレイロ
×ピサノパテック
×ケイアイアストン

キーンランドC(馬体について)  担【けん♂】

キーンランドC(札幌1200m)出走馬の馬体について見ておきたいと
思います。

【ビービーガルダン】
(高松宮記念)
ビービーガルダン10高松宮
(函館SS)
ビービーガルダン10函館SS
(キーンランドC)
ビービーガルダン10キーンランド
夏場ということで引き締まった馬体をキープ。
下半身が良化してきて出来は上昇傾向にありそう。
クビ差しが太く、上半身に力があるタイプなので
洋芝が得意なのも納得です。

【ワンカラット】
(CBC賞)
ワンカラット10CBC賞
(函館SS)
ワンカラット10函館SS
(キーンランドC)
ワンカラット10キーンランド
消耗が出ているのか全体的に細く、下半身の肉付きも
低下傾向です。
走れない状態ではないとは思いますが、凡走しても
不思議はない状態かもしれません。

【ローレルゲレイロ】
(09スプリンターズS)
ローレルゲレイロ09スプリンターズ
(フェブラリーS)
ローレルゲレイロ10フェブラリー
(キーンランドC)
ローレルゲレイロ10キーンランド
休養明けでまだしっかりと仕上げた感じはありません。
前後の筋肉はしっかり維持出来ているので問題ないと
思いますが、皮膚感はまだ緩め。
八分程度の出来という感じなのであとは能力差で。

【ウエスタンビーナス】
(09アイビスSD)
ウエスタンビーナス09アイビス
(アイビスSD)
ウエスタンビーナス10アイビスSD
(キーンランドC)
ウエスタンビーナス10キーンランド
前後の筋肉が充実してきており、力感は十分。
前走以上の出来だと思われます。
毛ツヤも滑らかで体調も良さそう。
能力を出し切れる状態かと。

【マヤノツルギ】
(08キーンランドC)
マヤノツルギ08キーンランド
(09ダービー卿CT)
マヤノツルギ09ダービー卿
(キーンランドC)
マヤノツルギ10キーンランド
以前の線の細さが消え、ミッシリと筋肉が詰まった
充実した馬体になってきています。
毛ツヤも抜群で見た目どおり走るなら期待出来そう。
以前も大きく負けていたわけではないだけに・・・

【ジェイケイセラヴィ】
(アイビスSD)
ジェイケイセラヴィ10アイビスSD
(キーンランドC)
ジェイケイセラヴィ10キーンランド
上半身の力感は十分ですが、下半身の肉付きの低下が
気になるところ。毛ツヤが良いので体調に問題が
あるわけではなさそうですが、万全ではなさそう。

【トウカイミステリー】
トウカイミステリー10キーンランド
まだ若さを残した緩めの馬体。
しっかりとした筋肉がついており、今後が楽しみな
素質を秘めている感じ。
古馬上位馬と競い合うにはもう一絞り欲しい気がします。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

新潟記念(末脚分析)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)について見ていきたいと思います。

展開については後ほどふれる予定ですが、テイエムプリキュアが
少しハイペース気味に引っ張るとすると、後半のペースアップの
タイミングは少し遅め・・・およそ800mダッシュという形に
なると想定しています。

昨年は超スローになったため、直線に入ったあともまったく脚が止まらず
残り1ハロンまで加速し続けたというレースになっていましたが
過去の傾向からすれば、これは例外

基本的には直線に入ってしばらくは追い出しのタイミングを
遅らせる
感じになると考えられます。
その隙に馬群は横にズラッと長くなって・・・最後の2ハロンは
急加速急失速という形。

新潟記念4コーナー展開見本:08年
新潟記念直線

上手く馬場中央から外目辺りに出せれば、先行馬の脚も止まりにくく
33秒台の末脚になることもあり得ます。

そうなると、差し馬に求められるのはさらに上回る切れ味
・・・ということで末脚の能力が高い馬を探してみたいと思います。

最速率:新潟記念
新潟記念末脚

今回の出走馬が良馬場の芝コースで
・最速の上がりを使った回数(%)
・上位から3番目までの上がりを使った回数(%)

を調べてみました。

安定して速い末脚を使えているのは
・スマートギア
・メイショウベルーガ
・スリーオリオン
・アドマイヤオーラ


辺りになりますが、中でもスマートギアはそのほとんどが最速
という強烈なデータになっています。

他の3頭は安定しているものの、自身を上回る馬がいるという
ことになるので、位置取りや仕掛けどころに注意したいところ。

次点のダイワジャンヌ、ナリタクリスタルなどもかなりの安定感。
ダイワジャンヌは新潟が合いそうですし、ナリタクリスタルは
前につけて脚を使えるタイプなので数字以上に踏ん張りが利きそうです。

・・・とはいえ、データ的には安定感のないアルコセニョーラ
勝ったりしているわけで(^^;
末脚の能力だけでなく、コース取りや仕掛けどころも非常に重要
上手く良いコースを取れそうな馬がどの馬なのか、
枠順にも注意したいところですね(^^)

新潟記念(中間整理)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)についてざっと見てきましたが
ひとまずちょっと頭を整理しておきたいと思います(^^)

基本的に若い馬が優位、ということで勝ち馬に関しては
4、5歳馬に絞りたいと考えています。
6歳馬にも可能性はありますが、これまでの6歳馬が勝った年は
5歳以下の馬が3頭以下だったということで、今年のように
5歳馬が7頭、4歳馬が1頭いる場合にはちょっと厳しいかな、と。

7歳以上の馬に関しては目をつぶってバッサリ・・・の予定。
まぁこういう過去の傾向ってのは意識した途端に裏切られたり
するものですが(笑)それはそれ、仕方がないとあきらめます(^^;
可能性があるのはトウショウシロッコかマルカシェンクだと思いますが、
トウショウシロッコは馬体の出来が今一歩に見えました。
マルカシェンクは末脚があるだけにハマれば怖い1頭ですが
出遅れて仕掛け遅れてどこまで届くかは少々疑問かと。

で、焦点となる5歳馬について見ていくと・・・

イケドラゴン
決め脚のないタイプ、ヒモ候補にはなるが勝つまでは・・・?

スマートギア
横並びからの末脚勝負なら絶対的に優位。出来も良さそう。

スマートステージ
スローなら可能性があっても基本的には実力不足の印象。

スリーオリオン
好位から粘りこむタイプ。ヒモはあっても・・・。血統的には新潟は疑問。

ダイワジャンヌ
新潟が合う血統ながら距離延長は不安。上位馬との競い合いでは?

ドモナラズ
サマー2000優勝のためには頑張りたいところですが、
馬場差を活かす展開が余程ハマらないと実力的に不足感。

ホワイトピルグリム
末脚勝負では分が悪い印象。

メイショウベルーガ
血統的にはベストに近い設定。実力を活かせれば期待出来そうですが
休み明けで本調子には見えない仕上がり。

・・・むむむ、5歳馬からピックアップ出来そうなのはスマートギア
あとは微妙にメイショウベルーガくらいなんじゃないかと。

6歳馬を見てみると・・・
本質的な能力ではアドマイヤオーラが抜けていると思いますが、
跛行明けで斤量も厳しいだけにどこまでやれるか・・・

出来の良さと意気込みでバトルバニヤンも楽しみな1頭。

同じくサンライズベガも気合を入れて出てくると思いますが
前が飛ばす展開になると厳しいかも。決め脚に不足があるので
勝ち切るまでは難しい気がします。

アルコセニョーラは横一線での追い比べなら楽しみな面がありますが、
斤量負担も厳しくなり、どこまで届くでしょうか。
前が崩れそうな展開は歓迎なので・・・

新潟記念(サマー2000について) 担【けん♂】

コメント欄でso sweetさんからサマー2000シリーズ最終戦への意欲、
という点について情報とリクエストを頂きました。
so sweetさん、ありがとうございます。

褒賞金として馬主に4000万円、厩舎関係者に1000万円という
大きなボーナスがついているわけで、チャンスのある馬については
今回はGⅠ並の気合で臨んでくるかもしれません(^^)

現段階でのポイントランキング
新潟記念サマー1

※新潟記念(GⅢ)での獲得ポイント
新潟記念サマー2


サマー2000シリーズ優勝の条件は
・1勝をあげている
・13P以上


ということになっています。
つまり、現時点で首位に立っているアーネストリーは13Pに
足りていないので権利なしという状況。
今回出走する4頭が条件を満たさなければ、優勝馬なし
という残念な結果になってしまうわけですね(>_<)

ひとまず、各馬について簡単に条件を見てみると・・・

ドモナラズ
すでに1勝しているので、5着以内で優勝の権利が発生。
ただし、今回の他の出走馬が勝利するとポイント差で負けることも
ありえます。

バトルバニヤン
勝利すれば無条件で優勝。勝たないと×

アルコセニョーラ
勝利した上でドモナラズが3着以下。勝たないと×

サンライズベガ
勝利した上でドモナラズが4着以下。勝たないと×

完全に格上、というならばいざ知らず、ドモナラズはかなり
必死で勝ちにいかないと不味い状況だと思われます。
結果的に掲示板に入って優勝、という可能性も十分ありえますが
掲示板狙いの競馬で上位に食い込めるような器用な馬ではなさそうですし、
他馬とそれだけの力の差もあるとは考えにくいです。

残りの3頭はとにかく勝利しないと話にならないわけで
気合の入ったレースをしてきそうです。

バトルバニヤンはこの夏4戦目。
本来は秋競馬にも参戦していく馬なので、仕上げ方が難しいかも。
勝てれば休養を挟んで秋は大きなところへ・・・となりそうですが
年齢的にも無理をしたときのリスクも考えざるを得ないかもしれません。

アルコセニョーラは少し休養を挟んでこの夏3戦目。
基本的に長期休養する馬ではないようなので、秋も使うことを
頭に入れていると思います。
優勝を狙うのは当然だと思いますが、極端な脚質だけにハマればラッキー♪
という競馬になるかと・・・。

サンライズベガもこの夏3戦目。
毎年、夏が終わると休養に入っているだけにここは目一杯でしょう。
もしかして勝てれば秋競馬にも参戦かも?

新潟記念の本気度は

ドモナラズ>サンライズベガ>バトルバニヤン≧アルコセニョーラ

という感じでしょうか。
騎手も陣営から指示を受けているでしょうし、
どういう騎乗をしてくるかにも注目ですね(^^)

追記
スマートギアも4Pを取っているので逆転Vの可能性がありますね。
このレースへの適性、鞍上の確保、などかなり気合が入っている印象です。
条件は勝利した上でドモナラズが5着以下。
期待出来そうです(^^)g

夢の結晶が輝く日  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
けん♂厩舎からの出走は・・・相変らずありません(涙)

相方のけい♀の指名馬アドマイヤセプターがとんでもない勝ち方を
してくれたおかげで、すでに尻に火がついてしまいましたが
・・・まだ序盤。あきらめずに応援していきたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この馬を指名するためにPOGをやっている

大好きだったシーザリオの初仔、トゥエルフスナイト
まさにそういう馬でした。

復帰を心待ちにしていましたが、結局無念の引退となったシーザリオ。
初年度はダービー馬キングカメハメハとの交配となり、
ダービー馬×日米オークス馬」という豪華な組み合わせになりました。

まさに生まれる前から注目していたわけで、初仔が誕生したときにも
こんな記事を書いています(^^)


そして期待で胸を膨らませて待ち続けること2年。

ついに競走馬として登録されたトゥエルフスナイト
もちろん、何が何でも!という気持ちで1位指名をさせて頂きました。

奇しくも誕生日は祖父のスペシャルウィークと同じ日、
未来のダービー馬の活躍に期待し続けた1年間・・・

しかし、この夢は・・・正夢どころか悪夢になってしまいました。
脚元の不安からデビューすら危ぶまれる状況。

POGの期間が終り、最大の目標はまずデビュー出来るかどうか
切り替わってしまいましたが、一向に脚元の不安が解消されたという
話は出ず・・・とうとう8月が終了。

すでにタイムリミットが迫っている、というところで
とうとう函館に入厩、というニュースが飛び込んできたわけですが
実際には脚元の不安はそのまま(涙)高額なクラブ馬だけに
とりあえずデビューだけさせて、という思惑が強いようです。

逆境の中、トゥエルフスナイトはどういう走りを見せて
くれるでしょうか。
まずは無事に、そして願わくば希望が見えるようなデビューに
なってもらいたいものです。

※今年のPOGではシーザリオの第2子、ヴァイオラを1位指名しています。
 母の夢、そして兄の無念を背負って、妹も頑張れ~!

権力闘争からの逃走   担【けん♂】

別に自民党支持でも菅政権支持でもなんでもないですが・・・
民主党の内紛がえらいことになってきましたね。

政策論争など日本の将来を良くするために喧々諤々するならば
素晴らしいと思いますが、年寄りの権力闘争なんて
見せられても吐き気がするだけです(>_<)

最近のニュースを見ていてもおそらく大多数の方が違和感
覚えているのではないでしょうか?

・・・なぜ小沢?

・・・なぜ鳩山?


一旦完全に表舞台から消えたはずの二人が、ほんの3ヶ月かそこらで
みそぎを終えたかのように平気な顔をしてなんで出てこれるのか・・・?

先の参議院選での敗北の理由を「消費税増税」のせいだと
勝手に総括されている向きがありますが、実際に世論調査を見ても
最大の要因はそんなことではなく、小鳩政権の迷走&不透明な政治資金や
土地購入絡み
であることは明白。

ちなみに小沢氏を要職に起用することに対する世論の支持は14%、
不支持は78%です。

小沢氏の復権を望む連中が民主党の中にいる、ってのが
そもそも世論とかけ離れていることがわかります。
一体どこを見てるんでしょうね?

代表選に小沢氏が出るか出ないかわかりませんが、
出なければ党内での立場は急降下するでしょうし、
世間的には裏で菅政権と取引があったとみなされて自爆テロになる可能性が大。
菅政権及び民主党の支持率は激減、まさに無理心中となりそうです。

出てくれば民主党は大分裂、小沢氏が負ければ同じく立場急落、
勝てば・・・不支持率80%という歴史上でも類を見ないくらい
超低空スタートの政権が発足することになります。

まぁ・・・小沢政権なんてものが誕生したら、あっという間に
政権交代でしょう。
民主党は崩壊、いくつかの少数党に分裂すると思われます。

自民党に戻ったからって良くなるとは到底思えませんが
2大政党、という形がなくなってしまうと次に政権交代する
可能性は極端に低く
なってしまいそうです。

若手中心の革新政党が出てきたら、やり方やメンバー次第で
凄い支持を得られそうなんですけどね・・・

見たくもないようなドロドロの政局を続けられてしまうと
国民も政治から目をそむけてしまいそうです。
連中に好き勝手やられるのが一番危険なのに・・・

※追記:小沢氏は代表選に出馬の意向を示したそうです。
    どちらに転んでも地獄なら前のめりでってことでしょうか。

新潟記念(年齢別実績)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)の外堀埋め、今回は年齢を見てみました。

新潟記念:年齢別実績
新潟記念年齢

結果を出しているのは4~6歳
中心になっているのははっきり5歳と言っていいですね。
出走回数自体も多いですが、結果がしっかり伴っています。

4歳馬も3勝をあげていますが、07年、04年、01年は出走ゼロ
6年での実績ということを考えると価値が高いと思います。

3歳馬は結果を出せていませんが、それを除けば
若ければ若いほど良い、という傾向がありそうです。

6歳馬が2勝していますが、この年は4歳馬の出走がゼロだった年。
01年、04年はともに5歳馬も3頭しか出ておらず
全体的に平均年齢が高く・・・空白の年だったという印象です(^^;
基本的にはヒモまで、と考えた方が良さそうですね。

7歳以上になると・・・かなり壊滅的
先ほど挙げた01年のように若い馬が少なかったときに3着が1回。
そこから間が空いて昨年のホッコーパドゥシャが初勝利と
なっています。
もちろん勝ち馬が出たことで、絶対に無理というわけではなくなったわけですが、
展開分析で触れたとおり09年はラップ的にもかなり例外的な流れだっただけに、
疑ってかかった方がいいかもしれません。

今年の出走予定馬を見てみると・・・
・3歳 0頭
・4歳 1頭
・5歳 8頭
・6歳 4頭
・7歳 4頭
・8歳 1頭


注目の4歳馬はナリタクリスタル1頭のみ。
今後が楽しみな馬だけに上位争いが期待出来そうです(^^)

中心となる5歳馬は出走頭数も多く、チャンスは十分ですね。

6歳はアドマイヤオーラ、バトルバニヤン、サンライズベガ、
アルコセニョーラと注目される馬が多い印象、
過去の実績ではヒモまで、となっていますが4歳馬が1頭しか
いない
だけに果たしてどこまでやれるでしょうか。

7歳以上の注目馬というとトウショウシロッコ、マルカシェンク、
あとは少し調子を取り戻しつつあるサンレイジャスパー辺りでしょうか。
ヒモ人気しそうな馬もいますが、見切ってしまえば
馬券的には楽になるかも・・・?(^^)

新潟記念(斤量負担分析)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)について見ていきたいと思います。

力勝負、展開次第、という面が強そうなだけに各馬の能力や
脚質などを見るのが先決、という感じもあるんですが
まずは外堀を埋める形から・・・

ハンデ戦ということで過去のレースの上位馬の実質斤量負担を
調べてみました。

※実質斤量負担=斤量÷馬体重(%)


過去の新潟記念:実質斤量負担
新潟記念負担1

実質斤量負担の目安は距離によっても変わってきますが
基本的には・・・

・13.0%以上 危険水域
・12.5%以上 注意水域

・12.0%以上 割引水域

こんな感じで見ています。
距離が長ければ12%台でも危険になりやすいですし、
距離が短ければ13%以内であれば問題視する必要がない感じ。

今回は中距離のレースということでおおよそ目安どおりで
見て良さそうです。

ざっとみて、12.5%以上の馬は3着以内ゼロ・・・
力勝負になりやすいだけに、負担の影響もシビアに出やすい
ということだと考えられます。

今回の出走予定馬について前走の馬体重を元に実質斤量負担を
見てみました。
※当日の増減によって数字が変わるので要注意

新潟記念:出走予定馬の実質斤量負担
新潟記念負担2

微妙なラインにいるのが・・・
・ホワイトピルグリム
・スリーオリオン
・スマートギア


この辺りは当日の増減によって注意水域に入ってしまう
可能性があります。

これまでの実績がない注意水域に入ってしまっているのが
・アルコセニョーラ
・アドマイヤオーラ


アルコセニョーラはステイゴールド産駒だけに斤量に対する
耐性が強いのである程度はこなせる可能性があるかも。

アドマイヤオーラは58kgで上位に来ているだけに
こなせない斤量ではありませんが、ここでは割り引く必要が
あるかもしれません。逆にこれをあっさりこなすようなら
先行きが非常に楽しみになりそうです(^^)
前走は跛行で取り消し、状態には注意したいですね。

新潟記念(展開分析2)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)について見ていきたいと思います。

改装以降に行われた新潟記念について、上位馬の4コーナー位置取りを
見てみると・・・

新潟記念:4コーナー位置取りと着順の関係
新潟記念位置

見事に前も後ろもありうるバラバラな結果
コースの設定など環境要因が大きな影響を与えていない、という
数字になっています。

微妙なコース取り、力関係でガラリと着順が変わってしまう感じ。
非常に展開を読むのが難しいレースだと思われます。

ひとまず、過去のレースについてラップグラフを作ってみました。

新潟記念:ラップグラフ
新潟記念グラフ

道中に大きく緩むポイントがある年→パターンA
締まったレース展開になっている年→パターンB


という形で分けてみましたが、どちらの年も共通して言えるのは
後ろから2つ目に極端に速くなる、ということと
最後の1ハロンは逆に極端に止まる、ということ。

ペースアップが始まるタイミングは1000m地点と
1200m地点の2種類に分かれますが、どちらにしても
かなり長く脚を使って最大限の加速が行われるため、
最後まで脚がもつ、というのは非常に難しいようです。

かといって後方の馬もロングスパートの最後にもう一伸び、
というのは厳しいわけで、年によって前有利、後ろ有利が
分かれるのもわかる気がします。

基本的には直線に入ってから一旦ちょっとペースが緩み、
最後の2ハロンに急加速(急失速)勝負になっていますが、
昨年は途中の緩みが大きかったこともあって、直線に入っても
緩まない超ロングスパートになっています。
09年はちょっと例外視した方がいいかもしれませんね(^^;

今年は・・・テイエムプリキュアが引っ張るのであれば
ある程度締まった流れになりそうです。
最後は前で止まって・・・?

新潟記念(馬体について)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)出走予定馬の馬体について見ていきたいと思います。

【バトルバニヤン】
(09京成杯AH)
バトルバニヤン09京成杯AH
(小倉記念)
バトルバニヤン10小倉記念
(新潟記念)
バトルバニヤン10新潟記念
引き続き毛ツヤが良く、体調面に問題はなさそうです。
前後の筋肉量も微妙に増加傾向かも。
血統的に消耗が心配だったのですが、とりあえず見た目には
まったく問題はないようです。
バランスの良い立ち姿、力は十分に出せそうです。

【メイショウベルーガ】
(日経新春杯)
メイショウベルーガ10日経新春杯
(宝塚記念)
メイショウベルーガ10宝塚記念
(新潟記念)
メイショウベルーガ10新潟記念
芦毛でわかりにくいですが、皮膚感が緩く見えるのが
気になるところ。大きく崩れてはいませんが下半身の
力感は今一歩。いかにも休養明け、という印象です。
先を見ている馬だけにここを叩いて、という感じの
仕上げだと思われます。

【スマートギア】
(京都金杯)
スマートギア10京都金杯
(小倉記念)
スマートギア10小倉記念
(新潟記念)
スマートギア10新潟記念
大きな変化のない馬体。良い状態を維持出来ている様子です。
下半身の筋肉量は増加傾向で全体的に良化。
体調も良さそうですし、この馬なりの力は十分に
出せそうな仕上がりかと。

【サンライズベガ】
(七夕賞)
サンライズベガ10七夕賞
(小倉記念)
サンライズベガ10小倉記念
(新潟記念)
サンライズベガ10新潟記念
引き続き状態は良さそうです。滑らかな皮膚感で
筋肉もしっかり維持。全身の力感なども変わらず
高いところで推移。
この馬も自分のレースはしっかり出来そうですね。

【トウショウシロッコ】
(AJCC)
トウショウシロッコ10AJCC
(七夕賞)
トウショウシロッコ10七夕賞
(新潟記念)
トウショウシロッコ10新潟記念
少し間を空けて一回り筋肉をつけてきた様子。
太ったわけではないですが、迫力が戻ってきた感じで
状態は良化傾向にありそうです。
まだ本来の出来ではないので過剰な期待は出来ませんが
ここから1週間でどこまで上積みがあるか・・。

【ナリタクリスタル】
ナリタクリスタル10新潟記念
比較写真がないので状態の変化はわかりませんが
滑らかな毛ツヤで体調などは良さそうです。
前後の筋肉もミッシリとついており、太いクビ差しの
力強さも好感。期待出来そうな仕上がりだと思います。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

新潟記念(各馬分析3)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)出走予定馬の各馬分析、第3弾です。

ナリタクリスタル】牡4 55.0 (栗東) スペシャルウィーク×(ペンタイア)
重賞でも十分に通用するだけのキレとタフな能力のある馬。
小倉記念でも内を抜けて来れそう、と期待しましたが
馬ごみに入って少し怯んでしまった模様。ちょっと気性的に
弱い面があるのかもしれませんね。
その意味では広いコースに代わるのはプラスになりそうです。
小回り、内回りの競馬場で結果を出しているだけに新潟が合うかどうか、
前が流れる展開ならば期待出来そうですが・・・。

バトルバニヤン】牡6 57.5 池(栗東) ジャングルポケット×(Crafty Prospector)
馬券にはならずとも大きくは負けない、という成績を繰り返していましたが
ここにきて積極的な競馬で重賞でも上位に食い込む上昇を見せています。
道中にしっかり押し上げる競馬が出来ており、ここ2戦でも内容的に
強い競馬をしているだけにここでも上位争いが出来そう。
微妙に使い減りする血統なので、体調面はしっかり確認したいところ。

バルバレスコ】牡7 48.0 (美浦) バブルガムフェロー×(ロドリゴデトリアーノ)
出てくるなら連闘になります。短距離でまったく振るわなくなって
この夏から距離延長。北海道の重い芝を利用して粘りこんで
3着に入っていますが、新潟が合うタイプではなさそうです。

ホワイトピルグリム】牡5 56.0 (栗東) クロフネ×(エリシオ)
馬体を絞り込んで状態は良さそうだった小倉記念では
後方から押し上げる競馬が出来たものの・・・キレが足らず。
末脚勝負では分が悪いだけに、中途半端な成績になりがちです。
広いコースが合うタイプだとは思いますが、上位馬に対抗する
武器に欠けている感じかと。

マルカシェンク】牡7 57.0 (栗東) サンデーサイレンス×(Zafonic)
昨年の新潟記念では外を回す馬を尻目に内を突いてショーットカットする
奇策に出ましたが、馬場の悪いところをこなせるだけのパワーは
ありませんでした。関屋記念で勝ち星があるように、良いコースを
通っての競い合いならばキレでなんとか・・・
極端に出遅れ癖がついているので、前が止まらない展開になれば厳しそうです。

メイショウベルーガ】牝5 56.0 (栗東) フレンチデピュティ×(Sadler’s Wells)
フレンチデピュティ産駒は直線が長く、広いコースが得意という
傾向が出ています。全競馬場中、新潟の成績が最も良く、
その意味では十分に期待出来る1頭になりそうです。
上手く外に出せれば末脚勝負ではメンバー中でも最上位クラス、
あとは騎手の仕掛けどころ次第でしょうか。
池添騎手は関東ではため過ぎる傾向が見られるのが気になるところ。

新潟記念(各馬分析2)   担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)出走予定馬の各馬分析、第2弾です。

スマートステージ】牡5 54.0 (美浦) ジャングルポケット×(サンデーサイレンス)
昨秋に成長を見せて、ここ2戦は重賞に挑んでいますが現状では
まだかなり不足がありそうです。
スローの上がり勝負となった目黒記念では強烈な脚が使えていますが
流れの中で上位馬相手に競い合えるほどの能力は微妙かも。

スリーオリオン】牡5 55.0 (栗東) オペラハウス×(ミシル)
かなり自在性のある脚質ですが内田博騎手になってからは好位辺りからの
レースが多く、成績も安定傾向になってきています。
とはいえ、末脚はそれなりというレベルで上位馬相手に抜け出せるほどの
能力はまだ見せていません。馬場が湿るようなら穴馬として一考。
ただし血統的には全競馬場中もっとも苦手な競馬場だけに・・・

ダイワジャンヌ】牝5 52.0 (美浦) タニノギムレット×(Dehere)
連闘で挑んだ七夕賞では好位から前に詰めて・・・大失速。
もともと1600万下でも10番人気という低評価の馬だけに
まだ上位馬に通じるほどのものはなさそうです。
血統的に新潟は非常に合うだけに侮れない面はありますが
1ハロン長いかも。

テイエムプリキュア】牝7 53.0 (栗東) パラダイスクリーク×(ステートリードン)
函館記念では思い切って逃げましたが、4コーナーまでもたずに失速。
ここ7走中、5回は末脚が40秒を超えるという極端なレースに
なってしまっています。暴走系の脚質と言えますが騎手によって
ペースが違うので初騎乗となる国分騎手の作る展開にも注目です。

トウショウシロッコ】牡7 56.0 (美浦) アドマイヤベガ×(ニッポーテイオー)
増えていた馬体を絞ってこれたのは良い傾向だと思われますが
前走までの馬体写真では下半身の出来が非常に悪く、
良化はまだ先という感じでした。登録のあった函館記念を回避して
どこまで状態を戻せているか・・・。08年には3着があり、
適性的には合いそうです。

ドモナラズ】牡5 55.0 (栗東) アフリート×(ナリタハヤブサ)
ワンテンポ遅れて直線に入りながらも馬場状態の良いところを
通れたおかげで七夕賞を制覇。どもなってしまいました(^^;
基本的に反応が遅く、通常ならばまったく届かないと思いますが
今回も馬場差を活かして大きく外を回せるようなら・・・

続きます。

新潟記念(各馬分析1)  担【けん♂】

新潟記念(新潟2000m)出走予定馬について見ていきたいと思います。

アドマイヤオーラ】牡6 58.0 (栗東) アグネスタキオン×(Caerleon)
小倉記念は跛行で回避。福島では苦手な湿った馬場でもそれなりに
踏ん張っていただけに状態自体はかなり良化がありそうです。
外回り平坦コースでこそ、という抜群のキレ味のある馬なので
条件はかなり良さそうですが、アグネスタキオン産駒の新潟の成績は
かなり低く、過信は禁物かもしれません。
今回は後藤騎手の見込み、無理な追い込みをするタイプではないので
手が合いそうな点はプラス材料になりそうです。

アルコセニョーラ】牝6 55.0 (美浦) ステイゴールド×(モガンボ)
08年の新潟記念の勝ち馬。この年は横にズラッと並んでの
追い比べになった上に、2ハロンの急加速勝負という得意パターンに
ハマったのが大きそうです。本質的には長い直線は苦手、
後方からの脚質なので横並びにならなければ届かない公算が高く
このレース向きの馬ではなさそうです。
前崩れ気味になった上で雨でも降れば・・・

イケドラゴン】牡5 52.0 (美浦) ニューイングランド×(サクラユタカオー)
先行気味に行く脚質の割に、好走は新潟、東京に偏っており
広いコースを得意にする傾向が出ています。
大きく増えていた馬体を絞り込んで目黒記念で2着、前走の七夕賞でも
6着ながら勝ち馬とは0.2秒差と大きく負けたわけではありません。
少し体を戻したのも体調面ではプラスになりそうです。
前が止まらない展開になれば好走も。

サンライズベガ】牡6 55.0 (栗東) アドマイヤベガ×(Theatrical)
七夕賞では出遅れて末脚を伸ばす形になり3着。
スピードが強化されたのか、と期待した小倉記念では前に行って
脚が止まって7着。やはり重賞では詰めの甘さが出てしまうようです。
昨年の新潟記念は道中に大きく緩む展開を活かして2着に粘り込みましたが、
締まったペースになったときにどうなるか・・・

サンレイジャスパー】牝8 50.0 (栗東) ミスズシャルダン×(Cozzene)
06年のこのレースで2着に入っていますが・・・今は昔(涙)。
前走では少し押し上げつつ脚を使えており、6着ながら状態は上向きに
なってきている印象です。
体重がグッと絞れてきているのも大きい感じ。体調面との兼ね合いですが
まだ絞れそうなので、マイナス体重ならば面白い1頭かも。

スマートギア】牡5 57.0 (栗東) マーベラスサンデー×(パドスール)
かなり無理なところからでも届いてしまう爆発的な末脚が武器。
とはいえ、後方過ぎる位置取りになるため不安定になることは否めず、
1年以上も勝ち星から遠ざかっています。
新潟では馬場状態次第で32秒台の脚を平気で使えるだけに
展開次第で一発も・・・

続きます。

ディープインパクト産駒との付き合い方  担【けん♂】

ちょっと余談になりますが・・・今年の新馬戦、未勝利戦って
変な意味で「お買い得」になっている気がしています。

というのはディープインパクト産駒の影響でオッズが極端になりやすい
傾向が出ている印象があるんですよね。
マスコミも無茶苦茶煽っていますし(爆)、陣営も気合の入った
コメントをガンガン出しているし・・・
良血だったりしたら、もう断然の1番人気になっていたりしています。

個人的には考察の結果、ディープインパクト産駒を過信するのはは危険かも、
と考えているわけですが、実際のところはどうなんでしょうか。

まだ傾向を見るには早いですが、ちょっとデータを見ておきたいと思います。
※8/22までのデータ

新馬戦(計16走中)
・1番人気回数 9回 →4勝
・2番人気回数 2回 →0勝
・3番人気回数 2回 →0勝
・4番人気以下 3回 →0勝

未勝利戦(計5走中)
・1番人気回数 2回 →1勝
・2番人気以下 3回 →0勝

未勝利戦で勝ち上がった馬は新馬戦で1番人気で3着だった馬。
つまり、今のところ新馬戦で1番人気以外の馬は勝っていない、と
いう事になります。

穴を開けた馬が1頭もいない、というのはある意味
過剰人気の度合いを示している、とも言えそうですね(^^;

勝った馬の馬体重を見てみると

450kg台 1頭
440kg台 1頭
430kg台 2頭
420kg台 1頭

ディープインパクト自体が小柄な馬なので、産駒も小さい馬が多いようです。
逆に大きく出た馬もデビューしていますが・・・今のところ
結果を出せておらず、父の素質を受け継いでいるのは
やはり体格的にも父に近い馬、という感じです。
ステイゴールド産駒のように斤量に耐性がある馬であればいいですが
今後、ある程度負担が大きくなってきたときに不安があるかもしれません。

18頭中5頭が勝ち上がり、というのは2歳のリーディング上では
それなりに好成績ではありますが、飛び抜けて優秀、
というわけではないですね。
フジキセキ産駒も22頭中7頭が勝ち上がっていますし、
ハーツクライ産駒も9頭中4頭が勝ち上がり。

まぁ勝ち上がった産駒は1200m専門ではありませんから
早い時期から活躍したからといって短距離傾向ではないとは思いますが・・・

簡単なまとめ
・小柄な馬を狙うべき
・1番人気以外は軽視
・1番人気と言ってもそれほど信頼度が高いわけではないので
 あえて軽視して高配当狙い、というのも戦略的に成り立ちそう。


もちろん、ディープインパクト級の超大物が出てくれたら
それはそれで嬉しいですが、果たして期待に応えてくれるでしょうか。
今後の動向にも注目したいところです。

※余談ついでに、今年の新馬の個人的ランキング

横綱級 アヴェンチュラ、アドマイヤセプター
大関級 なし
関脇級 マジカルポケット
小結級 リーサムポイント

観ていないレースもあるのでひとまず目立ったところで、
というランキングです。
横綱級の2頭は札幌2歳Sでぶつかるんでしょうか?
うーん、ドキドキしますね~(^^)

新潟記念(展開分析)  担【けん♂】

新潟記念コース図

改装が終わった01年以降の新潟記念の各ラップをコース図に付記
してみました。

新潟記念が行われる新潟2000mは向こう正面のポケットからスタート。

カーブ手前に軽い上り坂はあるものの、スタート直後から約1000mの
真っ直ぐな直線が続くため、前半1000mはかなり速いペースになりがちです。
行く馬がいれば57秒台・・・58秒台のレースもかなりの頻度で出ており、
59秒後半から60秒を超えてくることは逆に稀な感じ。
この辺りは先行馬の脚質に注意したいところです。

カーブは下りながらになる上に角度が急。
あとからふれる予定ですが、このカーブから加速が始まるパターン
カーブで一旦減速して加速が始まるパターンに大きく分かれてくるようです。

先行気味に行く馬は内外の枠に関係なく、前に行ってしまえば
内側を通ることになりますが、差し馬に関しては内側に閉じこめられると
まくって上がって行きにくい上に、開催が進んで内外の馬場差が出てくる
今の時期に思い切って外に出して行き難い感じです。
逆に外枠に入った方がカーブでの減速も少なくて済みますし
スムーズに直線入り口で大きく外に出して追い出しが可能。
枠順も大きなポイントになると考えられます。

芝の状態にもよりますが、後方の馬が外に開くロスがあるために
先行馬が止まらない展開になると・・・先行馬同士で決着がしやすくなります。

ただし、芝状態に大きく差が出てくるようになると大外に出した馬
末脚の爆発力次第で大外一気・・も炸裂しやすいわけで
非常に展開は難解です。

基本的には・・・

末脚に伸びがある先行馬>後方から爆発力を発揮する差し馬>粘り込む脚質の先行馬

こんな感じの図式になるのではないでしょうか。
展開、ペース、位置取り、騎手の思惑、仕掛けどころ・・
ちょっとした要素で着順が変わってきそうな印象です。。

元POG馬出走結果!(奇跡の差し脚!)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG
元指名馬のミラクルレジェンドが昨年新設されたダート重賞、
レパードS(新潟D1800m)に出走しました。

ダート転向後に3連勝、前走のJDDでも4着ながら内容的には
上位馬にまったく引けを取っておらず、末脚の爆発力
世代でも上位クラスであることを証明。
馬格のない牝馬、ということで不安もありながらも
今回は3.3倍の2番人気!(^^)

1番人気のソリタリーキングはヴァーミリアンの半弟ということもあり
期待されるのもわかりますが、あおぎり賞で1度は破っている馬だけに
実力的には見劣りはしないはず・・・

後方スタートとなったミラクルレジェンドは向こう正面で
すでに激しく追い通しの状態。

コーナーで上手く内に入れてスムーズに前を向きますが
前の集団とはまだ2馬身以上の差がありました。

道中が緩んだこともあり、前が止まらない展開。
グリッターウイングがソリタリーキングを競り落として
大勢が決したか、というところで外を突いてグイグイと詰め寄る
ミラクルレジェンド

1馬身、半馬身・・・並んだ!・・・かわした!\(◎o◎)/!

見事にハナ差でとらえ切って重賞初制覇(*^_^*)

牡馬相手に今回も上がり最速の末脚を発揮。
いやー本当に素晴らしいです♪

フジキセキ産駒で母系にDeputy Ministerという血統構成は
・・・牝馬版カネヒキリ?!

まだ現時点でそこまでは言い過ぎかもしれませんが(笑)
これから息の長い活躍を期待したいところです。

レース後のコメント

1着 ミラクルレジェンド(北村宏騎手)
「レース前に藤原調教師や前走まで乗っていた岩田騎手にこの馬について
話を聞いていました。もっと前の位置につけたかったのですが、
中々ついて行く余裕がなく、思ったよりも後ろからの競馬になってしまいました。
直線は届かないかとも思いましたが、最後まで頑張ってくれました。
牝馬ながら現時点でもかなり力がある馬で、レースが自在で
どこからでも競馬が出来るところが素晴らしいですね」


レース映像は→ココ

母父の系統にDeputy Ministerが入った馬はダート適性が
本当に高いですね。
トゥビーロイヤル ※ゴールドアリュール×(Deputy Minister)
も頑張れ~!

札幌記念回顧(最高のスタート、最悪の位置取り)  担【けん♂】

心配された天候の崩れはなく、良馬場で札幌記念が行われました。

予想は→ココ

結果は・・・

1着○アーネストリー   1.59.4  上がり35.4
2着△ロジユニヴァース   13/4
3着 アクシオン
4着×ヒルノダムール
5着▲ジャミール
6着◎マイネルスターリー
14×ヤマニンキングリー

※全着順は→ココ

スタートで躓いたヒルノダムールが少し遅れましたが、他は並んで
一気に前に寄せていくような展開。

ハナを切ったのはドリームサンデー。
外からロジユニヴァースが寄せて行って2頭でレースを引っ張る形に
なりました。

少し離れてアーネストリー、その後ろにマンハッタンスカイ、
フィールドベアー。
ヤマニンキングリーも強引に押して好位の後ろをキープ。
エアジパング、アクシオン、ヒルノダムールが続き、
ジャミール、シャドウゲイトは中段後方。
そのまた後ろにマイネルスターリー・・・

12.6-10.8-11.2-12.3-12.4-12.6-11.9-11.8-11.7-12.1
前半1000m 59.3
後半1000m 60.1

ラップグラフ
札幌記念ラップグラフ

隊列が落ち着いたところでペースダウン。
12.6と緩むポイントを作っており、ペースアップのタイミングを
少し遅らせて
います。
遅めの仕掛けの割に加速の量は少なめ・・・急流になっていないので
隊列はグーッと密集した形になって直線へ。

完全に団子状態になったことで、内側に閉じ込められた馬
にっちもさっちもいかず、前が開くのを待つだけ(涙)
後方から馬群に突っ込んでしまったマイネルスターリー
さすがにどうにも出来ず終いになってしまいました。

スムーズに仕掛けることが出来たロジユニヴァース
馬場中央からアーネストリーがしっかりとかわし切ってゴールイン。

ワンテンポ遅れてアクシオン、ヒルノダムールが追いかけてきましたが、
レースの大勢はすでに決してしまっており、3着争いが精一杯でした。

レース後のコメント
1着 アーネストリー(佐藤哲騎手)
「力も違うし、安全策を取って外へ出して行きました。
やっと本格化してきて中距離の舞台でこれから楽しみになってきました。
騎手の言うことを聞いてくれるようになりましたし、
気持ちにメリハリがついてきました」


3着 アクシオン(岩田騎手)
「まだ本調子じゃないと思うけど、次へ繋がるレースが出来ました。
潜在能力の高さを感じたし、これをきっかけにして欲しいです」


5着 ジャミール(安藤勝騎手)
「外枠だったし、スタートから出して行きましたが、
いい位置を取れませんでした。外、外を走らされたし、
出して行った分、最後止まってしまいました」


6着 マイネルスターリー(三浦騎手)
「ゲートの中でうるさくて出負けしてしまいました」

12着 ドリームサンデー(池添騎手)
「自分の競馬は出来ました。具合も前走より良かったけれど、
前走とはメンバーが一味違いました。仕方ないです」


勝ったアーネストリーにとってはこれまで経験してきた
レースとほとんど差がない展開だったわけで、楽に運べたと
言って良さそうです。休養明けながらしっかりと引き締まった
馬体を作ってきており、なおかつ馬体増。
秋に向けて最高のスタートを切れたと思われます。

ロジユニヴァースも良化が見られました。
どうしても決め脚に不足があるので、今後も勝ち切れない
レースが続くかもしれませんが、状態を維持出来れば
これからも上位争いの一角に食い込んで来れそうですね。

3着争いは密集状態の中での追い比べなので、馬の力だけでなく
騎手の力が大きかった感じです。
7歳馬ながら飛び込んだアクシオンの能力はさすがと言うべきですが
岩田騎手の手腕があってこそ、という印象でした。

ヒルノダムールはチグハグなレースになりながらもしっかりと
結果を出してきました。力のあるところは見せたと思います。

ジャミールは・・・仕掛けどころが難しいですね。
ステイゴールド産駒は前が止まらない札幌では少し成績が悪化する
傾向があるようで、まさにその通りの結果となってしまいました。
外枠からで脚を使ってしまったのが影響したようで、力が付き切って
いない感じなのかも。

マイネルスターリーは・・・結果的に1枠1番という枠順で
下げて包まれたのが最悪。外を回すほうがまだマシだったかもしれません。
もっと前で競馬が出来る、と期待しましたがちょっと消化不良ですね(>_<)
三浦騎手は位置取りが良い、というのがウリだった印象ですが
このところ持ち味がまったく活かせていない感じ。
古馬重賞ではちょっと狙いづらい騎手になってしまっています。
奮起に期待したいところです。

札幌記念最終予想  担【けん♂】

札幌記念(札幌2000m)についてまとめていきたいと思います。

今後が期待される新鋭、実績馬が揃った印象。
好レースが期待出来そうです。

過去の傾向からすると圧倒的に若い馬が優位
5歳馬からすでに割り引く必要がある感じですが、今年の4歳馬の
ジャミールは重賞未勝利ですし、ロジユニヴァースはダービー以降に
順調に使えていません。
3歳馬のヒルノダムールのレベルがどれくらいなのか・・・
古豪の活躍もあるかもしれませんね(^^)

出走枠順
札幌記念出走

これまでの考察
展開分析→ココ
展開分析2→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
週初めの雑感→ココ
年齢別実績→ココ
血統別適性分析→ココ
マイネルスターリーについて→ココ
重馬場適性分析→ココ
展開想定→ココ
グラフ比較1→ココ
グラフ比較2→ココ

先行脚質の馬が多く、スタート後の位置取り争いが非常に興味深いですね。
特に外目の枠に入った馬については騎手の判断がかなり大きく
影響してきそうです。

おおよそ3パターンに分かれる、と考察しましたが
今回の先行馬の質ならば、おそらくは緩むポイントがない平坦ラップ
かなりの力勝負になりそうです。
基本的には若く勢いがある馬を重視したいですね。
前から抜け出す馬に馬場中央辺りを突いて差してくる馬が
どこまで届くか、というレースを想定。

今回の予想
◎マイネルスターリー
○アーネストリー
▲ジャミール
△ロジユニヴァース
×ヤマニンキングリー
×ヒルノダムール

本格化傾向にあり、状態も前走以上であることが期待出来そうな
マイネルスターリーを本命視。騎手の乗り代わりで評価が落ちていますが、
三浦騎手とのコンビでは好結果を出している馬だけに
大きく割り引く必要はなさそうです。
内でしっかりと良い位置に取り付いて抜け出せば、洋芝での伸び脚は
メンバー中でも上位クラス。馬場が湿るのも問題なさそうです。

アーネストリーは札幌記念をあっさり勝ち切ってもおかしくないだけの
内容のあるレースをしてきています。馬体の仕上がりも復帰戦にしては
引き締まった感じで、いきなり激走もあるかもしれません。
グラスワンダー産駒ということでポカが怖いだけに過信は出来ませんが
秋に繋がるレースを期待したいですね。

ジャミールはどうしても仕掛け遅れ気味になる印象。
安藤勝騎手が前走の反省を活かしてくれば好走も期待出来そうですが
大外に入ってしまったのはマイナスになりそう。
上手くタイミングがハマれば圧勝してもおかしくない実力馬だけに
注目したいところです。

ロジユニヴァースの馬体は大幅に良化傾向にありそう。
実力を出し切れば楽勝、という横山典騎手のコメントがあるとおり
狙いどころはここかも・・・とも思いますが、
3歳時点のレースでも内容的に信頼度に欠けるのが・・・微妙。
復活の狼煙を上げれるか楽しみです。

ヤマニンキングリーは休養明けだけに出来が微妙。
能力は十分なだけに武豊騎手の手腕をプラスすれば
いきなりの好走もあるかも。
外を回す脚質ではない印象もあるので、位置取り、仕掛けどころに注目。

ヒルノダムールは春の時点のレベルでは少し足りないかも。
伸び脚には期待出来るだけに、これからに繋がるような
レースをしてもらいたいですね。

これからの勢力図にも大きく影響がありそうなレース。
内容も含めて大注目♪

札幌記念(グラフ比較2)  担【けん♂】

札幌記念(札幌2000m)につながるレースを探すラップグラフ比較、
第2弾です。

ラップグラフ比較2
札幌記念グラフ比較3

函館記念は暴走馬が引っ張った形になっているので
ラップの形はかなり異質です。
実質的には前半はもっと緩くなっていると考えられますが
加速のタイミングはかなり遅い感じ。
前で押し切ったマイネルスターリーの能力は評価出来るものの、
札幌記念につながる内容ではなさそうです。

小倉記念は後半にグーッと緩んでしまっています。
レベル的には相当落ちる印象。

皐月賞は微妙に札幌記念に近いグラフの形になっていますが
全体的に緩い流れ。脚質としてはつながりそうですが、
内容には不足があるので、休養でどれだけ成長したかが
ポイントになりそうです。

ラップグラフ比較3
札幌記念グラフ比較4

札幌2000mのレースを比較してみました。

ポプラSは・・・道中に少し緩むポイントがありながら
後半はかなり札幌記念に近い流れ。
最後に脚が止まっていない点で評価しても良さそうです。

知床特別は中盤まで頑張っていますが、後半に失速
レベルはかなり下がりそうです。

500万下と比較する方が間違っているかもしれませんが(笑)
ジャミールが勝った500万下は前半にペースアップした影響もあって
道中が激しく緩んでいます。その後の流れも緩く、レベルは相当低目

★少し足りないが評価しても良さそうな馬
・マイネルスターリー
・ヒルノダムール