けいけん豊富な毎日

新潟2歳S(展開分析)  担【けん♂】

新潟2歳S(新潟1600m)について考えてみたいと思います。

前回の考察(ココ)で展開の鍵はおそらくペースになるのではないか
という点についてふれました。

これでおおよそ3パターンに展開が分かれてきそうです。

パターンA
ハイペースになって前の実力馬が押し切る
サマーエタニティがハイペースの消耗戦を仕掛けてレースレベルが向上、
速い流れの中でキッチリ脚を残せる実力馬で決着。
(この場合の有力馬)
・サマーエタニティ
・ダイワマックワン
・ショウナンアクロス
・メイショウヨリトモ(微妙)
・アドマイヤフォース(微妙)


パターンB
ミドルペースで先行気味に行った馬と中段からの差し馬がなだれ込む
先行馬が距離延長に慎重になった場合、それほど速いペースにならず
実績のある好位追走馬と先行馬が競い合う形。
脚を残せた中段からの差し馬も複勝圏まで届きそう。
(この場合の有力馬)
・サマーエタニティ
・ダイワマックワン
・ショウナンアクロス
・エフティマイア
・アドマイヤフォース
・リーベストラウム


パターンC
ハイペースで前がつぶれて差し馬天国になる
先行馬の実力が期待したほどのものではない場合、
前に行くだけ行ってつぶれてしまう可能性があります。
先日の北九州記念のパターンですね(涙)
末脚に爆発力のある馬が一気に進出する一番レースレベルが低くなるパターン。
好位から抜け出した馬も連絡みがあるかも?
(この場合の有力馬)
・タケショウオージ
・タケミカヅチ
・リーベストラウム
・ゴールドストレイン(微妙)
・エフティマイア(微妙)


パターンCは歓迎できないですね(^^;
今後に繋がるレースとしては是非パターンAで行ってもらいたいものです。

4コーナーでの位置取りと着順の関係2歳と古馬で比較してみました。
※新潟1600mについて走破タイムが速い方から20レースを取って集計
新潟1600位置取り

どちらも勝ち馬に関してはそれほど差がありません。
おおよそ先行有利ではありますが、極端に後から突き抜けるパターンと
二極化している感じです。
面白いのは2着の馬については好位差しが目立っていて
後方から、というパターンはあまりないということ(^^;
・・・末脚勝負の馬は突き抜けるか不発か、と言う事になりそうです。
3着の馬については2歳と古馬ではまったく逆の傾向。
後方からの方が優勢な古馬戦に対し、2歳戦ではある程度前が有利だという
結果になっています。

馬券としては・・・

・前の馬のボックス
・先頭を後方の馬で固定して、先行、好位追走馬に流す


こんな2パターンの戦略になりそうですね(^^)g

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新潟2歳S(ペース分析)  担【けん♂】

新潟2歳S(新潟1600m)の出走馬が発表されました。

連闘予定だったベンチャーナインが回避、マイネルアトレが残念ながら骨折、と
言う事もあり、抽選からサマーエタニティ、リーベストラウム、ショウナンアクロス
オースミマーシャル
が繰り上がり。

これである程度構図がはっきりしてきました

ペースを握るのはおそらくサマーエタニティ
前走の新潟1400mでは稍重の中、前半800mを45.7という
ハイペースで引っ張っています。
血統的に距離延長に不安があるアドマイヤコジーン産駒だけに
鞍上の中舘騎手がどこまで強気に行くのかが鍵になりそうです。
ちなみに昨年はマイネルレーニアが同様に46.5という前半の時計を
持っていながら本番では48.7に大幅ペースダウン。
上がり勝負に持ち込まれてしまいました。

前半を45秒台~46秒台で飛ばして行くのであれば
スローしか経験のない馬は末脚を封じられてしまう可能性があります。

各馬の前走のペースを整理してみると・・・
新潟2歳Sペース

まず、前走が1200mでありながら超スローペースで行っている
エイシンパンサー、リーガルアミューズは相当苦しいと考えられます。
距離延長+ペースアップを同時にこなすことが出来れば凄いですが・・。
同様にシゲルクシエラもペースについていっておらず脱落。

基本的にいきなり2ハロンの延長自体が厳しいということもあり、
メイショウヨリトモ、オースミマーシャルも信用できる内容ではなさそうです。
特にオースミマーシャルは距離を短縮しての勝ち上がりですので
改めて距離を伸ばすのは・・・?

次に、ダリア賞完敗組のシャランジュ、メジロアリスも厳しいですね。
ペースについて行けておらず、その上距離延長に対応出来る可能性は
相当低いと思われます。

距離延長ながらペースアップを強いられるという点で
ボーデンゼー、エフティマイアも厳しそうです。
今回おそらくそれなりの人気を背負うと考えられるエフティマイア
新馬戦(1200m)でも前半を46.4とスローペースしか経験がなく、
信用し過ぎるのはかなり危険だと思われます。

1600m以上の距離を経験している馬についてはライン引きが難しいところ。
過去の勝ち馬で大幅なペースアップに対応している例としては
           前走  本番
ゴールドアグリ   50.4 48.7
ダイワバンディット 50.8 47.1

という2頭があげられますが、ペースアップといっても
かなりのスローペース
である上にダイワバンディットはその前に45.8
というペースを経験しているわけで・・。
まったくの未経験で大幅なペースアップに対応出来るかは非常に微妙。
縮められる限界上げ幅を2秒程度とするなら、今回のペースの
最低ライン、46秒台から逆算してセレスハント、タケショウオージ、
タケミカヅチ、ゴールドストレイン
は危険水域にいると考えられます。
無論アドマイヤフォース、リーベストラウムも安心できる範囲ではありません。

こう見ると・・・おおよそ絞れてきた感じですね(^^)g

金曜から土曜にかけて新潟は雨模様
週末には天気は回復傾向になってくる見込みではありますが
馬場状態は多少湿り気を残すかもしれません。
末脚一本勝負で勝ちあがってきた馬にとっては天候も気になるところかも。
ハイペースの消耗戦、例年になくレースレベルの高い一戦になる
かもしれませんね(^^)g

札幌記念(出走馬決定)  担【けん♂】

札幌記念(札幌2000m)の出走馬が発表されました。

アグネスアーク   津村
アサカディフィート 池添
アドマイヤフジ   上村
アドマイヤモナーク 川島
エリモハリアー   武幸
サイレントプライド  横山典
サクラメガワンダー 岩田
サンバレンティン  松田
シルクネクサス   北村友
ディアチャンス   小林
ファストタテヤマ  秋山
フサイチパンドラ  藤田
ブリットレーン    菊沢
マチカネオーラ   柴山
マツリダゴッホ   安藤勝
モノポール      藤岡祐

※はテン乗りの騎手

直前までわからないとは思っていましたが・・ガラリと変わった感じ(^^;
すでに回避が発表されていたマイソールサウンド、先週インフルエンザであると
発表されたサンレイジャスパーも見送り。
加えて3歳馬のフライングアップル、逃げることを想定していたメジロコルセア
名前がありません。

ざっと見渡してもペースを握りそうな逃げ馬が皆無(爆)
これは・・参りました。
先行気味に行く馬がお互いに探りつつ・・という感じになるんでしょうか。

ひとまず繰り上がった馬で未考察の馬について各馬分析をしておきたいと思います。

アグネスアーク】牡4 アグネスタキオン×(ベリファ)
大阪城Sでは内側に閉じ込められてしまい、失速して連勝ストップ。
復活を賭けて挑んだ初重賞の読売マイラーズCではコンゴウリキシオーの流れに
ついていけず、後方からになってしまい伸びてこれず・・。
瞬発力を活かしたい馬ですが脚色に限界があるので周りの脚が止まらないと
苦しいですね。前走では+14kgと馬体を成長させて出走し、
最後の脚色で2頭に屈して3着。
成長分が活きてくるとしたらここからになりそうです。
好位につけて抜け出す競馬ですが、脚色に限界があるので果たして?

ブリットレーン】牡8 サクラローレル×(サンシャインボーイ)
昨年の札幌記念で13着。基本的に後方から行く馬なので
札幌でのレースは脚質に合いません。
前走で3ヶ月にりのレースで▲12kgというのも調整面で不安があります。
ここでは力関係でいっても苦しいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回のレースではおそらく相当なスローペースで前半1000mを通過することが
想定されます。そのまま単純なスローの上がり勝負になってしまうのか、
それとも後半にかけて、厳しい位置取り争いとなってペースアップ、
長い持続質の脚が求められるのか・・・。
駆け引きで重要になってくるのが騎手の力量と馬を手の内に入れているかどうか
だと考えられます。
基本的にテン乗りの騎手は信頼しにくいですね。
(鞍上強化は別ですが・・^^;)

天気予報は刻々と移り変わり、週末まで好天が続きそうとの予報。
キレ味なのか、長い脚なのか・・・。

札幌記念(追い切りについて2)  担【けん♂】

札幌記念(札幌2000m)の追い切りについてふれておきたいと思います。
※2週前の追い切りの様子と比べられる馬は並べて表示してあります。

青字→今回の追い切り
赤字→前回の追い切り

札ダ良
フサイチパンドラ 藤岡祐
78.6-65.1-51.1-37.2-11.5 一杯
(前回は連闘のため流しただけ)

ファストタテヤマ 秋山
78.7-63.2-49.8-37.7-12.3 馬なり
79.5-64.9-51.0-38.5-12.5 馬なり

エリモハリアー 黛
80.3-65.5-50.7-37.3-11.9 一杯
81.0-66.6-51.9-38.9-11.6 一杯

サクラメガワンダー 藤岡祐
81.4-66.5-52.0-38.6-12.2 直線追う
(前回は芝で追い切り)

アサカディフィート 池添
84.5-68.7-54.0-40.1-12.2 G前仕掛け
-----66.9-52.6-39.1-12.3 G前追う

ディアチャンス 助手
84.8-68.1-53.2-39.0-11.9 直線一杯

連闘の疲れも癒えてフサイチパンドラ、ディアチャンスが追い切り。
個人的には馬体が消耗しているディアチャンスはもう少し休んだ方がいいと
思うんですけどね(^^;今回も直線だけで緩めの追い切り。
意欲的な追い切りになったのはファストタテヤマ
雨が降れば面白い存在になるかも。
エリモハリアーも出来落ちはなさそうです。
サクラメガワンダーは移動の影響もあってか、軽めの仕上げ。
直線のタイムが物足りないのは最後の最後に追っただけだからのようです。

札芝良
シルクネクサス 北村友
-----60.3-47.4-35.1-11.7 馬なり
-----67.3-51.7-36.6-11.3 馬なり

フライングアップル 青木
79.0-63.1-50.0-35.7-11.0 1F追う
-----72.8-57.7-40.9-13.3 馬なり :稍重

シルクネクサスの動きは良化してきているようです。
かなりセーブしながらも前回以上の動き。
フライングアップルも前回のダレダレとは変わってきています。
ゆったりとしていながらも追ってキチッと反応できているのは好印象。

函W良
アドマイヤフジ 助手
-----63.9-49.9-37.4-12.5 強目
-----66.1-50.1-36.5-11.8 直線一杯

モノポール 助手
83.6-67.5-52.4-38.0-12.7 一杯
80.4-65.8-51.5-37.9-12.3 G前追う

マチカネオーラ 助手
-----70.0-55.0-40.9-12.7 馬なり
(前回はダートで追い切り)

メジロコルセア 助手
87.3-70.8-55.6-38.9-13.2 一杯

アドマイヤフジは馬場入りを嫌がったようですが、それなりの動き。
2週前に馬体が出来上がっていただけに最後が鈍ったのが気がかりですね。

函ダ良
マツリダゴッホ 調教厩務員
80.6-65.5-51.8-38.5-11.9 強目
83.0-67.4-53.2-40.0-11.7 馬なり

サイレントプライド 横山典
82.0-66.6-52.7-38.0-11.8 馬なり
83.4-68.0-53.7-40.0-11.7 馬なり

2頭で併走しての追い切り。
今回はマツリダゴッホが追いかける形で追い切りましたが
両馬とも前回以上に意欲的な印象。動きも上々だと思います。

栗坂良
サンバレンティン 助手
52.4-38.9-13.2 強目
56.6-40.0-12.6 馬なり

長距離を2往復する羽目になった割には強目に追われているのは
状態がいいということかも。それでも最後に失速気味なのはどうか・・と。

フラムドパシオン♪(ペーパークラフト)  担【けん♂】

ナルトーンさんよしおさんのブログでも紹介されていましたが
あまりにも可愛すぎるペーパークラフトに私も挑戦してみました(^^)g

※材料はペーパーホースパークさんで提供されております。
 リアルバージョン、ミニバージョンともに素敵な出来栄え!
 是非ご覧下さい♪

自他共に認めるスーパー不器用の私・・・。
折り紙どころか洗濯物を畳むことも出来ません(涙)
小学校1年生のときにひらがなの書き取りで、点線をなぞって練習するやつって
ありましたよね?(^^;・・・もちろんまともになぞることも出来ず、
いまだに字を書くだけで自己嫌悪に陥るほど・・・。

そんな私が作った作品はコレ↓
mini馬

大好きなフラムドパシオン号(ヒヤシンスSバージョン)を作ってみました(^^)/
(ゼッケンの名前は見えないですね:笑)

うーん、やっぱり私には結構難しかったです(^^;
少なくとも「スティックのり」は失敗でした。
液体ののりかボンドを用意すべきだったなぁ・・と反省。

改めてフラムドパシオンについてふれておきます。
クロフネの初年度産駒でダートで活躍、
初ダートとなった2歳500万下(中山ダート1800m)では
4コーナーで先頭に並びかけると、あとは離す一方の大差のレコード勝ち
2着と3着の間はさらに5馬身差と凄まじい怪物ぶりを見せつけました。

衝撃のレース映像は→ココ

あの衝撃は本物なのかどうか・・と期待と不安を背負って出走した
次のヒヤシンスS(東京ダート1600m)では乗り代わりとなった武豊騎手が
内に包まれて直線で前に4頭が並び、行き場をなくすという騎乗ミス。
観客席から悲鳴があがる中、一旦減速しつつ強引に横に出して
改めて加速開始・・・あっという間に突き抜けて終わってみれば
3馬身半差の完勝劇(^^)g
改めて力の違いを見せてくれました。

★性能の違いを見せつけたレース映像は→ココ

あまりの凄さにドバイから招待されてUAEダービーに挑戦。
怪物ディスクリートキャットに破れて3着になったものの
その後に世界No1ホースとなるインヴァソールに先着するという快挙
成し遂げました。

★UAEダービーのレース映像は→ココ

帰国後、秋のJCダートでカネヒキリと頂上決戦を・・・と期待されましたが
激走の反動からか屈腱炎に・・(涙)長期休養となってしまいました(T_T)

しかし!この秋には復帰できるのでは?!という情報もあり、
無事に帰ってきてくれることを期待しております(^^)g

ちなみにフラムドパシオンの母カーリーパッションはエアグルーヴの全妹
血統的に言うと今年衝撃のデビューを飾ったポルトフィーノ
まったくの同血となります。
芝で圧勝したポルトフィーノですが、フラムドパシオンファンとしては
是非ダートでの走りを観てみたい・・・そう思わすにはいられません(^^)/

頑張れポルトフィーノ!頑張れフラムドパシオン!

札幌記念(展開分析3:再考察)  担【けん♂】

2週間のお預けとなっている札幌記念(札幌2000m)について
改めてふれていきたいと思います。

これまでの考察
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
展開分析1→ココ
展開分析2→ココ
追い切りについて→ココ

出走馬についてはまだ未定なので発表され次第、追加考察に入りたいと思います。

現段階での情報を整理してみると・・・
マイソールサウンドの回避が決まった模様。
代わりにアドマイヤフジ(上村騎手)の繰り上がりは決定したみたいです。
これで逃げ馬が完全に不在になった感じ・・・展開が難しいですね。

サンバレンティンはこの2週間で栗東⇔函館を2往復
陣営は出来の良さをアピールしていますが、どう考えても影響がないわけがない
と思われます。馬体の様子が見られないのが残念ですが割引が必要だと思います。

サクラメガワンダーも短いとはいえ札幌⇔函館間を2往復
輸送に弱い馬だけに・・不安が残ります。

・・・こんな感じでしょうか。
代替開催を見越して北海道で待機したアドマイヤフジ、マツリダゴッホ、
サイレントプライド
辺りは調整が上手くいっているのではないかと思われます。

今週の札幌は好天が続いていますが、週末になって雨が降るという予報。
降り始めがどのタイミングになるかで馬場状態に影響を与えそうですね。
天気予報についても注意が必要です。

展開分析1の内容を再掲しますが・・・
札幌2000mは圧倒的に先行有利の傾向。
4コーナーで3番手以内にいた馬が複勝圏に1頭も絡まないレース
20レース中、たったの1レース
軸にするのはやはり先行馬と考えて良さそうです。

2着に入った馬で後方からの追い込みが20%ほどあるわけですが
傾向としては「上がりがかかる馬場(36秒台)」でのものが多いようです。
例外もありますが、基本的には荒れ馬場適性の差が明暗を分けた結果と言う感じ。
軽い馬場で後方からの差しが決まるのは
・ずば抜けてキレ味がある
・4コーナーで密集して先頭と後方との差がほとんどない

という要因があったときだと考えられます。

前半1000m通過タイムの平均は60.1(58.2~61.6)
かなりバラつきはあるものの、59秒台後半程度が多いですね。
この前半1000mのタイムと各レースの上位3頭の上がり3Fのタイム平均との
相関係数は-0.5。
つまり前半が遅ければ遅いほど上がりタイムが速くなる傾向が“おおよそ”ある、
ということになります。(中程度の負の相関関係)。

今回のレースでははっきりとした逃げ馬が不在・・。
押し出される可能性があるとしたらメジロコルセアでしょうか。
メジロコルセアの前走(札幌2600m:重)の前半1000m通過タイム
64.1\(◎o◎)/!この馬がハナを切っているレースは軒並み同様のスローペース。
62~64秒程度で行くのが当たり前の馬なので今回も同様な感じになりそうですね。

ここでちょっと騎手の心理を考えてみると・・・。

超スローで前半を通過して行ったとなると、先行馬の脚が止まらない
レースになるだろう・・
札幌は直線が短く、位置取りが後になってしまったら前の馬には届きにくい。
ましてや前が止まらない流れ。
直線で勝負を賭けるためにもある程度前に押し上げておかねば・・・


後方で脚をためなければどうしようもない馬以外は
直線手前のカーブがある意味勝負どころ
ここで前に詰めておかねば勝負にならない・・。
グーッと馬群が縮まってペースが相当上がっていくことが予想されます。

こうなると短い直線だけの瞬発力勝負にはならない可能性がありますね。
後傾ラップで息を入れられない厳しい展開
瞬発力よりも、長い持続質の脚が求められるレースになると想定されます。

前に位置を取りながら、ハイペースに強くて長い脚を使えるタイプが有力。
これってマツリダゴッホにピッタリの条件なのでは・・?(^^;

無論後半になっても誰も仕掛けずに淡々と行ってしまうことも
充分にありえます。
その場合は瞬発力勝負。位置取りとキレ味を加味して考えれば
おおよその答えが出てきそうですね。

果たしてどんなメンバー、どんな展開の札幌記念になるのでしょうか・・

騎手の能力値(8/26まで)  担【けん♂】

騎手の能力値(07年8月末まで)をまとめてみたいと思います。

前回調査は→ココ

これまでと同様、チェック項目と対象騎手は下記の通り。
・複勝圏支持率(いい馬に乗っている騎手)
・複勝圏支持達成率(3番人気以内の馬を3着以内にキチッと持ってくる信頼度)
・1着率(3番人気以内に推された場合のうち、1着が占める割合)
・穴馬率(4番人気以下の馬を3着以内に持ってくる豪腕度)
・騎乗回数(良く働いている騎手:笑)


★調査対象騎手(25名)
安藤勝、岩田、武豊、横山典、柴田善、蛯名、福永、後藤、松岡正、四位、川田将、
鮫島良、吉田隼、藤岡祐、藤田、武幸、田中勝、吉田豊、北村宏、幸、中舘、小牧、
秋山、佐藤哲、石橋守

(重賞で騎乗がある騎手、を目安にしています)

まずは複勝圏支持達成率について見てみると・・・

複勝圏支持達成率
複勝圏支持達成率

相変わらず上位に変化はあまりありません。
ただし、先月までのデータと比較すると騎手の好不調が見えてきますね。
★好調な騎手
福永  +3.5
武幸  +3.4
小牧  +2.6
武豊  +2.1
松岡正 +1.9


単月のデータを加えて3%以上の上昇を見せるというのは並大抵ではありません。
騎乗回数にもよりますが8月は80%近い達成率になっていると推定できます。
これらの騎手が上位人気の馬に乗ったときは要注意!

★不調な騎手
石橋守 ▲5.5
四位  ▲4.0
佐藤哲 ▲3.0
藤田  ▲2.0
柴田善 ▲1.6


ただでさえ成績が悪い石橋守騎手ですが・・・ここにきて一層低下。
メイショウサムソンがいないとどうにもならないのかと。
今年はウオッカ効果?で好調だった四位騎手もウオッカの離脱とともに
成績低下
・・・気持ちに左右される部分があるのかもしれませんね。
長期騎乗停止、休養以降に絶好調だった藤田、佐藤哲騎手も
ちょっと落ち着き加減
です。

1着率
1着率

うーん、どういうわけか軒並み低下傾向。
なんと武幸騎手以外は全てマイナスとなっています。
相変わらず上位の騎手はそれなりに高い数字をキープしていますが
ここでも四位、佐藤哲騎手の不調が目立ちます

複勝圏支持達成率ではずっと1位をキープし続けている岩田騎手ですが
1着率では14.6%(17位)とパッとしない成績。
つまり人気馬をそれなりの順位にはもってくるけど勝ち切れていない・・ということ。
安定感はあっても馬券の先頭にするのは怖い感じですね。

同様にここで下位にランクしている騎手は人気馬に乗っても
先頭では買いたくない、ということになります。

穴馬率
穴馬率

全ての能力で上位にある安藤勝騎手
明らかに抜けた実力があることがわかります。
武豊、岩田騎手の安定感も凄いですね。
単月でみると横山典、藤田騎手はかなり頑張っていると思われます。
支持達成率では低下傾向にある藤田騎手ですが基本的な成績自体は
高いレベルを維持しており、人気薄でも侮れない騎手ですね。
人気馬に乗ると安定感を見せる佐藤哲騎手ですが
人気薄の馬だと途端にパッタリ・・・。
逆に人気馬での安定感に欠ける福永騎手は人気薄の馬でも
頑張っていることがわかります。
今年は乗り慣れた小倉ではなく新潟に参戦するなど気合を表に出している
福永騎手。気持ちで乗るタイプの騎手だけにこういうときは
成績も上がってくるんですね(^^;


複勝圏支持率
ベスト5
1位  武豊  78.6%
2位  安藤勝 74.3%
3位  藤田  60.8%
4位  岩田  58.7%
5位  横山典 56.6%

ワースト5
21位 佐藤哲 22.6%
22位 小牧  22.1%
23位 吉田豊 20.5%
24位 藤岡祐 17.2%
25位 石橋守 12.2%

成績の上昇に伴い、支持率自体も上昇傾向の武豊騎手。
この高い支持率に応えることが出来るかどうか、秋に向けての飛躍が期待されます。

騎乗回数
ベスト5
1位  岩田  642回
2位  幸   581回
2位  吉田隼 581回
4位  後藤  564回
4位  中舘  564回

ワースト5
20位 四位  385回
20位 柴田善 385位
22位 安藤勝 374回
23位 武幸  317回
24位 佐藤哲 279回
24位 石橋守 279回

相変わらず岩田騎手は馬の上で生活しているかのような騎乗回数(笑)
土曜日に札幌、日曜日に小倉とか・・無茶苦茶しています。
これで安定して成績を残しているのが凄いですね(^^;
怪我や騎乗停止などの処分と関係なしに明らかに騎乗回数が少ないのが
石橋守、武幸騎手。なんか干されている感じなんですけど・・。

POG馬近況(初勝利も・・・)  担【けん♂】

わくわくドキドキPOG

祝!指名馬初勝利!!

とうとうやりました!(^^)/
6位指名のスプリングアーム(アグネスフライト産駒)が
とうとうけん♂厩舎に初勝利をもたらしてくれました♪

デビュー戦は船橋のダート100m・・・え?船橋??!

はい、見事にアレンドラに引き続き、地方デビューとなりました(T_T)。
もちろんポイントは0・・・これまでどおり最下位を独走しております(涙)
うーん、センスないなぁ・・・

ポイントはさておいて、指名馬が勝ってくれたこと自体は嬉しいですね(^^)g
1000mと短距離ながらハナを切ってガンガン行った上に
最速の上がりで突き放して3馬身差の圧勝!(3着はさらに5馬身差!)
タイムは1.01.1と遅い感じですがこれからも頑張っていってもらいたいです。
出来ればどこかで中央挑戦も・・・(笑)

ということでひとまずPOG指名馬の近況などを整理してみたいと思います。

ミステリアスライト】アグネスタキオン×(Caerleon)
一応社台の期待馬の中には入っているようです(笑)
走っている映像がありましたのでどうぞ→ココ

ロードクルシオン】アグネスタキオン×(Storm Cat)
情報なし。かなりの大型馬なようなので時間がかかりそう・・。

スマートシャワー】アグネスタキオン×(Storm Cat)
スプリンターキャットの05の名前が決定!
7月頭に栗東に入厩しているのでデビューも近いかも!?

サトノフタバ】アグネスタキオン×(Zafonic)
北海道デビューという噂でしたがどうやら時間がかかる模様。
東京で見られるかも・・?

ジャングルゼット】ジャングルポケット×(マルゼンスキー)
今のところ唯一中央デビューしてくれた馬。
11着→10着→12着・・・うーん。後方待機、そしてやる気なし(涙)
いっそのことダート転向も考えて欲しいです(>_<)

エアリアルショット】フジキセキ×(トニービン)
ダートか芝か?いずれにしろデビューは遅くなりそうだとか・・。
写真は→ココ

スプリングアーム】アグネスフライト×(Seattle Slew)
デビュー戦でいきなり勝ち上がり!
今後に期待したいと思いますが地方デビューなのでポイントはあきらめ加減(涙)。

タイキダイヤの05】アグネスデジタル×(オジジアン)
どうやら「ミッションヒルズ」という名前になるみたいです。
期待度は高そうなんですが果たして?

サウスエリジオン】サウスヴィグラス×(サンデーサイレンス)
情報なし。隠し球の予定でしたが隠れっぱなしじゃぁ・・・

ロードアルカディア】アグネスタキオン×(ティンバーカントリー)
いつか大物として出てきてくれればと淡い期待(^^)
※「うまとたま」さんのHPに近況情報がありました(ココ

ジャストオーサム】Awesome Again×(Red Ransom )
秋口に入厩予定とのこと。芝かダートか?

アレンドラ】アグネスフライト×(トニービン)
盛岡の芝でデビュー。惨敗後はダート転向、合計5戦で最高位は3着。
POG的にはお疲れ様でしたという感じです(T_T)

サクラデューエル】サクラバクシンオー×(Seattle Slew )
全兄のサクラゼウスが屈腱炎(涙)期待していたのに・・残念です。
なんとか兄の分まで頑張ってもらいたいですが今のところ情報なし。

シーヴェの05】マンハッタンカフェ×(Storm Cat)
どうやらメイショウの馬になる模様。他の情報はありません。

アイソトープ】フレンチデピュティ×(サンデーサイレンス)
一旦デビューしかかりましたが、筋肉痛で放牧。
放牧先でインフルエンザに罹ってしまったそうです(涙)
デビューが遅れるのは間違いなさそう。
無事回復して欲しいですね・・・。


ポイントが入るのはいつの日か・・・

新潟2歳S(有力馬抽出)  担【けん♂】

新潟2歳S(新潟1600m)について、各馬分析が一通り終わったところで
ザッと有力馬を抽出しておきたいと思います。

まずはレース展開別にその個性を分類してみると・・・

ハイペースの消耗戦で有力な馬
ダイワマックワン
メイショウヨリトモ
マイネルアトレ(微妙)
サマーエタニティ

平均ペースで上手い競馬を見せる馬
エフティマイア
アドマイヤフォース
カレイジャスミン(微妙)

スローペースの爆発力勝負になるなら有力な馬
タケショウオージ
タケミカヅチ
ベンチャーナイン
エイシンパンサー
ゴールドストレイン(微妙)
リーベストラウム
ショウナンアクロス(微妙)

※は抽選対象

地力という面ではハイペースの消耗戦で強い馬が一番でしょう。
今後レースを重ねていっても期待できると思われます。

ただしここに挙がっている馬の中でレースを自分で作れるのは
おそらく抽選対象のサマーエタニティだけ。
あとはハナを切りたい馬のペースに合わせて行く可能性が高いと考えられます。
そのうえ、距離適性の面では1600mへの距離延長に不安がある馬ばかり。
ダイワマックワンも前走(1400m)で最後に一伸び足りなかったことから
同じようなハイペースで1600mはもたないかもしれません。

そうなると台頭してきそうなのが平均ペースでそつのない競馬を見せる
エフティマイア、アドマイヤフォースなど・・・。
スッと前につけて直線で抜け出す競馬で
安定感という面ではこの組の馬が一番かもしれませんね。
前走の内容から距離に不安がないのも好印象。
ハイペースに強い組の中の先行馬との競い合いになる展開
想定されます。
こうなると後は末脚の能力の比較、ということになりそうです。

そして問題は新潟の長い直線を利用して後から突っ込んでくる馬たち・・。
ハイペースになってしまえばさすがに末脚が残せる可能性は
相当低くなりそうですが、平均ペース程度であれば
この中の何頭かは爆発力を発揮出来るかもしれません。

実際に昨年、一昨年とレースを決めたのは33秒台の脚を使えた
ゴールドアグリ、ショウナンタキオンでした。

ゴールドアグリの新馬戦(新潟1600m)は
勝ち時計1.37.7(50.4⇔47.6) 上がり33.4
超スローの上がり勝負でした。
昨年の新潟2歳Sには速めのペース(ダリア賞:前半800mを46.5)で
レースを緩めずに引っ張るマイネルレーニアがいたので、
このペースでは対応できないかと思っていたのですが・・・
実際には距離延長ということもあってペースは少々落ち着き気味になり
1.35.2(48.7⇔46.5)というタイムで決着。
前半で約2秒のペースアップに対応したゴールドアグリが
新潟2歳Sを制するという結果になりました。

過去の新潟2歳Sを見ても、前半800mは47.1~48.8
それほど緩まず、かといってハイペースとは言えない流れになっています。
もちろん毎年メンバーが変わるわけで、今年がどうなるかはわかりません。

今年のメンバーでは
ダイワマックワン 45.9(新潟1400m:3着)
サマーエタニティ 45.7(新潟1400m:稍重)

という相当速い時計が出ているのでこの2頭が揃えば・・・
近年にないハイレベルのレースが見れるかもしれませんね(^^)g

新潟2歳S(各馬分析3)  担【けん♂】

新潟2歳S(新潟1600m)出走予定馬の各馬分析第3弾です。
どうやら今週は天候が崩れてしまう模様・・。
今のところ金曜~日曜まで雨の予報
重馬場適性に関してはまだ判別のしようがない馬も多いわけで
湿った馬場を未経験の馬については血統的な判断で見るしかないかも・・。

メイショウヨリトモ】牡(栗東) マンハッタンカフェ×(Danzig)
新馬戦(小倉1200m)
勝ち時計1.09.2 上がり35.0
12.1-10.6-11.1-11.4-11.8-12.2(33.8⇔35.4)

同日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.08.6 タイム差0.6

3kgの減量騎手を使っていますが、それなりに速いペースの中で
末脚を残して
おり、能力自体は高いものがありそうです。
2ハロンの距離延長など不安点は多いですが試金石になりそうな感じですね。
頑張ってもらいたいものです。

メジロアリス】牝(美浦) アドマイヤコジーン×(ゴールデンフェザント)
ダリア賞(新潟1400m)8着
走破時計1.22.6 上がり35.1
12.4-10.5-11.1-11.9-12.0-11.5-12.0(45.9⇔35.5)

前週に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.20.7 タイム差1.9

新馬戦では緩いペースでハナを切りましたが、ダリア賞では
ペースについて行けず後方から。
最後に脚を伸ばしているものの、時既に遅し・・。
+16kgと馬体を成長させていることは評価したいですが
まだ経験が浅く、対応力にも不安

リーガルアミューズ】牝(栗東) アグネスタキオン×(Regal and Royal)
ラベンダー賞(函館1200m)3着
走破時計1.11.6 上がり36.0
12.2-11.0-11.7-12.2-12.0-12.4(34.9⇔36.6)

同日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦  1.11.2 タイム差0.4

かなりゆったりとしたレース展開だったため、評価できるほどではありませんが
初戦に比べて末脚に力強さが増してきているのは好印象。
安藤勝騎手も「距離が伸びた方がいい」とコメントしており、
どの程度やれるかの試金石となるレースになりそうです。
軽く湿るくらいの馬場状態なら対応できそうですが、あまり重くなると不安かも。


★ここからは抽選対象の馬です。今のところ1/5頭という非常に狭き門・・。
どの馬が突破してくるのか・・。

オースミマーシャル】牡(栗東) ダンスインザダーク×(End Sweep)
未勝利戦(小倉1200m)
勝ち時計1.09.5 上がり35.4
12.0-10.8-11.2-11.5-11.7-12.3(34.0⇔35.5)

同日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.09.6 タイム差▲0.1
古馬500下 1.08.7 タイム差0.8

一応古馬未勝利戦の時計を上回ってきていますが、これは古馬の時計が
遅過ぎるだけですね。前日に行われたレースとの比較では古馬未勝利戦と0.9差と
大きく水をあけられています。
スローペースを2番手で粘り切り。キレが凄いわけでもなく
今後に期待出来るほどのものは感じられません。

カレイジャスミン】牝(美浦) タヤスツヨシ×(エリシオ)
未勝利戦(新潟1600m)
勝ち時計1.35.3 上がり34.5
12.4-10.7-12.3-12.7-12.6-11.6-10.8-12.2(48.1⇔47.2)

前日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.34.9 タイム差0.4

これまでにすでに4戦。徐々に順位を上げてやっと勝ち上がりました。
ある程度ゆったりしたペースを前に位置取って粘りこむ競馬。
ただし短距離では前に行けていないように速いペースになると苦しいですね。
走破タイムは例年の新潟2歳Sにちょっとだけ不足感。
もう一段上昇すれば・・。

サマーエタニティ】牝(美浦) アドマイヤコジーン×(ジェイドロバリー)
未勝利戦(新潟1400m)
勝ち時計 1.21.8 上がり36.1 ※稍重
12.5-10.6-11.1-11.5-12.1-11.6-12.4(45.7⇔36.1)

前日に行われたレースとの比較
古馬500下 1.20.7 タイム差1.1 ※良 (2着は1.21.5) 

抽選で通ればペースを握る馬になるかもしれません。
かなり速いペースで緩めずに引っ張って押し切り勝ち
レコードに迫る内容のレースで能力の高さを見せたことは間違いなさそう。
ただし距離適性の面では1400mまでの方が良さそうかも。
レースレベルの向上を考えると是非出てきてもらいたい1頭です。

ショウナンアクロス】牡(美浦) ダンスインザダーク×(In The Wings)
未勝利戦(新潟1800m)
勝ち時計1.48.2 上がり35.0
12.7-11.0-11.3-11.9-12.8-12.7-12.2-10.8-12.8(59.7⇔48.5)

翌日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.47.6 タイム差0.6
古馬500万下 1.46.0 タイム差2.2

先行抜け出しを決めた馬を中段後方から差し切り勝ち。
末脚にはかなり自信を持っている感じですが、爆発的なものではありません。
新潟向きであることはたしかですが抜けた能力があるわけではなさそうです。

リーベストラウム】牝(美浦) ゼンノエルシド×(モガミ)
未勝利戦(新潟1600m)※51kg
勝ち時計 1.35.8 上がり33.0
12.5-10.9-12.5-13.0-12.8-11.6-10.6-11.9(48.9⇔46.9)

前日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.34.4 タイム差1.4

未勝利馬ながらマリーゴールド賞に参戦して3着。 
過去3戦全レースで最速の上がりを記録しています。
稍重の馬場でもそれなりの脚を見せていましたが良馬場になった途端に
とんでもないキレ味を見せて飛び込んできました。
ハンデがあったとはいえ2番目に速い上がりを使った馬より1秒速いというのは
特筆モノ。まだゆったりしたペースでしか走っていないので
ペースアップが課題ですが、距離もマイルは充分こなせるので
非常に面白い存在になってきそうです。 出てくれば楽しみ(^^)

新潟2歳S(各馬分析2)  担【けん♂】

新潟2歳S(新潟1600m)出走予定馬の各馬分析第2弾です。
2戦目で失速してしまった馬、逆に上昇が見られる馬・・・
色々いるわけで(^^;まだ新馬戦しか経験していない馬は判断が難しいところ。
でもはやり、何かしらパッとするところのなかった馬がガラリと
良くなることはあまり無いように思います。

セレスハント】牡(栗東) コロナドズクエスト×(Blushing Groom)
新馬戦(新潟1600m)
勝ち時計1.36.7 上がり34.6
12.8-11.7-12.7-12.6-12.2-11.7-10.6-12.4

同日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.34.4 タイム差2.3

前半を非常にゆったりと行った新馬戦、前につけてそのまま押し切って
勝利をあげましたが、内容的には過去の新潟2歳Sにはまったく及ばず・・。
このペースならキレ味がもっとあっても良さそうかな、と。

ダイワマックワン】牡(美浦) Langfuhr×(Smart Strike)
ダリア賞(新潟1400m)3着
走破時計1.21.7 上がり35.4
12.4-10.5-11.1-11.9-12.0-11.5-12.0(45.9⇔35.5)

前週に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.20.7 タイム差1.0

前半からかなり速いペースで緩まなかったダリア賞で前々で踏ん張って3着
新馬戦の内容も高く、期待していたんですが勝ち馬の切れに屈してしまいました。
それでも能力の高さは充分に見せた感じです。
さらに1ハロン延長で果たして・・・?ペースに余裕を持てるようなら
今度こそ押し切りも。

タケショウオージ】牡(美浦) コマンダーインチーフ×(ニホンピロウイナー)
新馬戦(福島1800m)
勝ち時計1.50.5 上がり35.2
12.6-11.6-12.5-13.2-12.3-12.2-12.0-11.9-12.2(62.2⇔48.3)

同日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.48.4 タイム差2.1

ペースが緩く、前が止まらない流れを後方からゴボウ抜き
圧巻の末脚を見せました(^^)g
坂のない長い直線にかわって一層力が発揮出来るなら非常に楽しみな馬です。
不安点はやはり前半部分でしょうか。最初にスタミナを消耗させられると・・。

タケミカヅチ】牡(美浦) ゴールドアリュール×(マルゼンスキー)
新馬戦(新潟1600m)
勝ち時計1.37.5 上がり33.0
13.2-12.0-12.6-13.0-12.3-11.7-10.7-12.0(50.8⇔46.7)
前日に行われたレースとの比較
古馬500下 1.33.0 タイム差4.5

前半は異常なまでのスローペース。じっくりと脚をためての爆発力は
相当なもの
がありますが・・・こんなペースになることは2度となさそう(笑)。
前半のペースが上がったときへの対応力が今回の課題。
どこまでキレを維持できるか?例年、こういう瞬発力のみの馬が
活躍する傾向
にある新潟2歳Sだけに簡単に見限るのは怖い感じです。

ベンチャーナイン】牡(美浦) エイシンサンディ×(コマンダーインチーフ)
新馬戦(新潟1800m)
勝ち時計1.50.4 上がり33.4
12.9-11.3-12.0-13.1-13.6-12.9-11.9-10.8-11.9(62.9⇔47.5)

翌日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.46.7 タイム差3.7

これまた凄まじいばかりのスローペース
先行気味に行って抜け出したレプラコーンの完勝パターンを
ほぼ最後方からひっくり返す凄い末脚を見せました。
道中のペースが速くねっても対応できるなら凄い馬なんですが・・・
まだ全然不明です。出てくるなら連闘になりますね。

ボーデンゼー】牝(美浦) マーベラスサンデー×(ナリタブライアン)
新馬戦(新潟1400m)
勝ち時計1.25.1 上がり36.3 雨、稍重
12.6-10.9-12.0-13.0-12.5-11.9-12.2(48.5⇔36.6)

スローペースの上に馬場が重く、末脚が伸びない中を前残り。
評価出来る内容ではありません。
良馬場でペースが上がっても大丈夫・・である可能性もないとは
言いませんが厳しそうです。

マイネルアトレ】牡(栗東) ゴールドアリュール×(サクラユタカオー)
ダリア賞(新潟1400m)4着
走破時計1.21.7 上がり34.8
12.4-10.5-11.1-11.9-12.0-11.5-12.0(45.9⇔35.5)

前週に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.20.7 タイム差1.0

新馬戦は道中が非常に緩く、ペースアップが課題だった馬ですが
ダリア賞で見事に対応力を見せました。かなり速いペースでも
末脚を残して
中段後方から詰め寄ってダイワマックワンとクビ差の4着。
それなりに高い能力があることを証明しました。
ただし・・・ペースが速ければ詰め寄るので精一杯、
ペースが緩ければ他の爆発力のある馬には及びそうにない・・という
中途半端さ加減も感じます。
内容が良くなってきているだけに更なる上昇に期待(^^)

続きます。

新潟2歳S(各馬分析1)  担【けん♂】

繰り下げ開催される札幌記念については、おおよその考察が済んでいる感じなので
先に2歳戦について見ておこうと思います。
競馬ブックPHOTOパドックで札幌記念を改めて取り上げてくれるのを
 期待していたんですが・・・新潟2歳S、小倉2歳Sで手一杯だったようです(^^;
 一旦ピークにもっていこうとしていた馬が2週間の延期で、どう影響を受けたか
 是非写真で確認したかったんですが・・・残念!

では新潟2歳S(新潟1600m)について見ていこうと思います。

アドマイヤフォース】牡(栗東) タイキシャトル×(Silver Hawk)
新馬戦(新潟1800m)
勝ち時計1.48.7 上がり35.1
12.8-11.3-11.8-12.4-12.7-12.5-12.0-10.8-12.4

同日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.46.0 タイム差2.7
古馬未勝利戦 1.47.6 タイム差1.1

古馬と比較では差が大きいですが2歳戦としてはそれほど悪くない時計
道中も大きな緩みがない分、評価しても良さそうです。
先行気味に追走してあっさり抜け出して突き放す競馬。
まだ底を見せていない感じがありますので距離短縮で末脚に力が増せば楽しみです。 

エイシンパンサー】牝(栗東) コロナドズクエスト×(メジロライアン)
新馬戦(阪神1200m)
勝ち時計1.09.7 上がり33.9
12.4-11.2-11.6-11.2-11.6-11.7(35.2⇔34.5)

翌週に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.08.2 タイム差1.5

前半からスローだっただけに評価が難しいところですが
キレ味は抜群のものがあります。
マリーゴールド賞に登録がありましたが挫傷で回避
果たしてどこまで回復しているのでしょうか?(秋に復帰と言われていただけに・・)
距離延長への対応力が問われる一戦になるわけですが
道中は短距離よりは緩めになるでしょうし、爆発力勝負なら面白いかと。

エフティマイア】牝(美浦) フジキセキ×(ニホンピロウイナー)
マリーゴールド賞(新潟1400m)
勝ち時計1.23.7 上がり34.6 稍重
12.8-11.0-12.2-12.7-12.2-11.2-11.6(48.7⇔35.0)

同日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.21.7 タイム差2.0

2連勝中、前走ではダラダラペースのマリーゴールド賞を直線に入って
あっさり抜け出して突き放しました。
馬場が稍重だっただけに重馬場適性も活きた感じですね。
かなり完成度が高い馬ですが、その分上昇度にはあまり期待できないかも。
脚質的にも崩れにくい雰囲気がありますので上位を狙えると思いますが
この馬が勝ち切るようだと・・少々寂しいかも(失礼^^;)

エーシンプリリード】牡(栗東) エイシンプレストン×(アフリート)
フェニックス賞(小倉1200m)4着
走破時計1.10.0 上がり36.9
11.8-10.1-11.0-11.4-11.8-12.5

同日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.09.0 タイム差1.0
古馬未勝利戦 1.08.7 タイム差1.3


新馬戦でも古馬との差でだらしない結果。
フェニックス賞の勝ち馬はかなり期待出来そうなので、比較するのは
可哀想ですが8馬身差以上つけられては言い訳のしようもありません。
前半のペースが上がったら完全に失速。距離延長へのスタミナも不安。

ゴールドストレイン】牡(美浦) ゴールドアリュール×(ティッカネン)
新馬戦(新潟1800m)
勝ち時計1.52.9 上がり33.9 稍重
12.8-11.7-12.7-14.2-14.0-13.4-11.8-10.7-11.6(51.4⇔61.5)
翌日に行われたレースとの比較
古馬未勝利戦 1.47.5 タイム差5.4

びっくりするほどのスローペース!
そりゃ末脚も残るってものです(笑)
評価出来る内容ではありませんが、ペースが上がっても変わらずに
末脚が使えるなら・・・。普通に考えれば厳しいですね(^^;

シゲルクシエラ】牝(栗東) カリズマティック×(マルゼンスキー)
フェニックス賞(小倉1200m)4着
走破時計1.10.2 上がり36.6
11.8-10.1-11.0-11.4-11.8-12.5

同日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.09.0 タイム差1.2
古馬未勝利戦 1.08.7 タイム差1.5

ペースが上がってスタミナを要求されたレースで大失速。
勝ち馬とは9馬身差以上と大敗してしまいました。
距離延長で結果が出せる馬とは思えません。

シャランジュ】牝(美浦) テンビー×(コマンダーインチーフ)
ダリア賞(新潟1400m)6着
走破時計1.22.0 上がり35.4
12.4-10.5-11.1-11.9-12.0-11.5-12.0(45.9⇔35.5)

前週に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.20.7 タイム差1.3

スタート直後にグッとペースが速くなり、そのまま緩めずに行ったダリア賞。
内容的にはかなり評価できるものだったと思います。
ここで上位馬に完敗だっただけに巻き返しは厳しそうです。

続きます。

次週の展望(繰り下げ開催の影響は?)  担【けん♂】

来週は先週中止になった札幌記念が繰り下げ開催されます。
古馬重賞がない週だったのである意味丁度良かったのかもしれませんね(^^;

この2週間でピークを過ぎてしまった馬、逆に調子を上げてくる馬・・・
色々と影響が出てきそうなので状態面については注意して見ていきたいものです。

札幌記念(札幌2000m)登録馬
アサカディフィート
ファストタテヤマ
サンバレンティン
サンレイジャスパー
エリモハリアー
フサイチパンドラ
フライングアップル
ディアチャンス
マイソールサウンド
シルクネクサス
マツリダゴッホ
サイレントプライド
サクラメガワンダー
メジロコルセア
アドマイヤモナーク ←新潟記念勝利のときのみ連闘予定(つまり回避?
モノポール

※は除外対象
アドマイヤフジ
マチカネオーラ
タガノゲルニカ
トールハンマー
ブリットレーン
アグネスアーク
マイネルバシリコス
コパノスイジン
ブレーヴハート
コスモプラチナ
フィールドベアー
マックスチャンプ
リキアイサイレンス
サンデーストリーム
スマートストリーム

2歳戦は新潟2歳S、小倉2歳Sが行われます。

・新潟2歳S(新潟1600m:GⅢ)
・小倉2歳S(小倉1200m:GⅢ)


新潟2歳Sにはエイシンパンサー、ダイワマックワンなどが登録。
抽選対象(1/5頭)には注目のサマーエタニティ、リーベストラウムがおり
是非どちらかに抽選突破してもらいたいですね。

小倉2歳Sにはそれほど注目する馬は見当たらない感じ・・・。
とはいえ叩いてグッと状態を上げてくる馬もいるので
ここで力を見せてくれれば、と思います(^^)

今週は札幌記念に注目!
おおよその外枠は考察が済んでいるので状態面を中心に
煮詰めていきたいですね。
2歳戦では新潟2歳Sを中心にする予定。
先につながる内容を見せてくれることを期待しています(^^)g

キーンランドC回顧(夏は牝馬!)  担【けん♂】

かなり充実したメンバーが揃ったキーンランドC(札幌1200m)
行われました。
先週はインフルエンザのために開催中止、まだ馬場状態はかなり
良い状態を維持出来ている感じ。
果たしてどんな競馬になったのか・・・。

予想は→ココ

結果は・・・
1着◎クーヴェルチュール  1.08.6  上がり34.6
2着注アグネスラズベリ    1/2
3着△ワイルドシャウト
4着×ブラックバースピン
5着×エムオーウイナー

8着▲レヴリ
10注シンボリウエスト
14○サープラスシンガー

※全着順は→ココ 

レースを引っ張ったのはやはりサープラスシンガー

12.0-10.7-11.2-11.3-11.4-12.0(33.9⇔34.7)

単独であっさりとハナを切れてしまったこともあって
思ったよりもペースを上げていませんね。
調教では良い動きをきていた模様ですが、馬体を見てみた感じでは
どうもモッサリとした雰囲気

前走の疲れから調教が緩められている可能性が高いですね。
今回の+8kgは成長分ではなく、余分な脂肪なんじゃないかと・・・。
展開優位な点などから○を打ちましたが、これは正直失態ですね(>_<)
ちゃんと自分の目を信じるべきでした。推すにしてももっと印を下げて
然るべきだったと反省(涙)。

2番手にはクーヴェルチュール
今回は横山典騎手に乗り代わりで、スタートに関してちょっと不安がありましたが
さすが名手!心配したのは失礼な話でしたね(^^;
続いてエムオーウイナー。小牧騎手もしっかり前に行ってくれました。

ローレルゲレイロもいつもどおり前につけることは出来ましたが
これまで距離を延長し続けて、前走で2400mを使ってしまった影響が
体内に残ってしまった
ようです。
短距離で息を入れずに走る体になっていなかったですね。
やはりローテーション、使いどころというのは大切だと思います。

コーナーを回って先頭を切ったサープラスシンガーはすでに余力をなくしたようで失速
・・・代わりにクーヴェルチュールが一気に突き放して先頭へ!

コーナーで外を回したアグネスラズベリ、ブラックバースピン
道中は後方気味に待機していたワイルドシャウトは上手く内を突いて
前を追いかけますが・・・時既に遅し!
クーヴェルチュールの上がり3Fは34.6
最速2番目の上がりを使ったワイルドシャウト33.9
0.7秒も速い脚を使ってもそう簡単には届かないのが札幌競馬場。
計算上では0.7秒速くても2.3馬身しか縮まらないわけですが
今回はおおよそ計算どおりですね。

3歳牝馬のクーヴェルチュールが重賞制覇!
夏は牝馬!まったくその通りの結果となりましたね(^^)g
これで1200mでは実質7戦6勝(降着1回)
これからの短距離路線でも活躍してくれそうです♪

レース後のコメント

1着 クーヴェルチュール(横山典騎手)
洋芝では軽い斤量が活きるから51キロの斤量が効いた面はあるにしても、
よく他の馬の追い込みを我慢してくれた。今後は短い距離で活躍してくれると思う」

2着 アグネスラズベリ(角田騎手)
「もう少し前の流れが速くなってくれればね。
外から被されてモタついたところもあるし、最後はいい脚で伸びてるんだけど…」

3着 ワイルドシャウト(岩田騎手)
「勝った馬に向いたね。この馬も自分の力は出しているんだが」

4着 ブラックバースピン(池添騎手)
「いい感じで流れに乗れたんだけど、伸びそうで伸びなかった」

5着 エムオーウイナー(小牧騎手)
「外枠から流れに乗ってうまくレースは運べたんだが、
そこからいつもピリッとした脚が使えないんだよね」

6着 アズマサンダース(藤岡佑騎手)
「思った通りのレースをしてこの結果。今の力はこんな感じなのかな」

11着 ローレルゲレイロ(藤田騎手)
「長い距離を使ってきたので2ハロンくらい行って息を入れるレースを覚えてるからね。
まだすぐにこの距離に対応できないということだろう」

クローバー賞回顧(残念・・)  担【けん♂】

注目の2歳戦、クローバー賞(札幌1500m)が終わりました。
一昨年はアドマイヤムーンが制し、昨年はイクスキューズが素晴らしい
性能を見せつけてレコード勝ちした言わば「出世レース」(^^;

今年は残念ながら全般的に今のところ不作っぽい状態の2歳勢(失礼^^;)の
中でも期待出来そうな馬が顔をそろえた感じ・・・と思いきや
レースを引っ張ると見ていたナムラブレイブが左肩跛行のため出走取り消し(涙)
他に前で積極的に行きそうな馬も見当たらず、スローペースに
なってしまう予感が・・・(>_<)

予想は→ココ ※ナムラブレイブ出走取り消し前の予想となっています。

結果は・・・
1着△ウイントリガー 1.31.9 上がり34.4
2着 グリフィス    11/2
3着◎バーキングウルフ

5着▲メジロアースラ
7着×イイデケンシン
取消○ナムラブレイブ

※全着順は→ココ

やはり行こうとする馬がおらず、パラダイスプラムが押し出されるように
ハナを切っていきました。

06.8-12.0-12.4-13.0-12.9-12.1-11.4-11.3

06クローバー賞(イクスキューズ)1.29.3
06.8-11.4-11.1-11.8-12.1-12.0-11.8-12.3

比較してみれば一目瞭然、前半から昨年に比べて圧倒的なスローペース
これではまったく評価できるものではありませんね

2番手に期待のバーキングウルフがつけ、その後にグリフィス
スタートは飛び出したものの徐々に位置を下げていったイイデケンシン
続いていきましたがコーナー手前でウイントリガーにかわされてしまいます。
(その後もズルズルと後退・・・どこか悪いのかも?心配です)

最終コーナーを曲がって内側でパラダイスプラムが粘ろうとしますが
手応えはすでになく、バーキングウルフ、グリフィスがあっさりとかわして前へ。
そのまま2頭の競り合いになるのかと思いきや・・・
内のパラダイスプラムとバーキングウルフのわずかな隙間を突いて
ウイントリガーが一気に突き抜けて行きました!

前走と同様スローペースになったことでキレ味を活かすことが出来ましたね(^^)
キレ味だけでなく馬群を割る根性を見せた点は高く評価できると思います。
・・とはいえペースが上がったときに脚を使えるかはまだ不明。
次走以降に課題を残しつつも注目していきたい馬だと思います。

スローの上がり勝負で末脚を見せた勝ち馬はギリギリ評価出来るとしても
それでもイマイチ伸び切れなかった他馬は・・・ちょっと今後が厳しい感じです。
走破タイムも昨年より2秒も遅い時計。馬場状態がいいことを考え合わせても
先行きが明るいレースとは言いづらいですね。残念・・・。

レース後のコメント

1着 ウイントリガー 藤田伸二騎手
イレ込みがきついのにあれだけのレースができるんだから能力は高いですよ。
落ち着けばもっといい競馬ができるでしょう。あれだけの切れ味ですからね。
どこからでも競馬ができます。楽しみな馬です」

山内研二調教師
「イレ込んでいたけれどよく辛抱してくれたね。それにしても切れるな。
状態を見て2歳Sも考えています」

2着 グリフィス 四位洋文騎手
「いい走りをしていますし、いい競馬をしてますよ」

3着 バーキングウルフ 岩田康誠騎手
「まだ若いけど走る馬ですよ。反応がとてもいいんです
前の馬を抜くときに逃げそうな感じにはなりますが、ささらないしよく頑張っています」

4着 マイネブリッツ 柴山雄一騎手
「前半引っ掛かりましたね。でも走る気になってきましたしいい傾向です。
そのうちチャンスがあると思います」

キーンランドC最終予想  担【けん♂】

キーンランドC(札幌1200m)についてまとめていきたいと思います。

出走枠順
キーンランド出走表

これまでの考察
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
展開分析→ココ

今回出走する馬の斤量負担について見てみると・・・
キーンランド斤量

危険水域の12%を超えている馬が2頭。
ただしレヴリは前走で今回以上の斤量を背負って勝っていますので
あまり気にしなくて良さそうです。

前走で好成績をおさめていながら斤量負担が減っているのは
シンボリウエスト、レヴリの2頭。
こういう馬は要注意です(^^)
エムオーウイナーも4着からの巻き返しがあるかどうか・・。

前走では危険水域にいたけれど今回はグッと負担が減っているのが
ローレルゲレイロ、ニシノチャーミー
ただしこの2頭の前走の凡走は斤量負担以外に原因があると考えられるので
あまり参考には出来ませんね(^^;
ローレルゲレイロは有利であることはたしかだと思いますが・・。

今回の予想
◎クーヴェルチュール
○サープラスシンガー
▲レヴリ
△ワイルドシャウト
×エムオーウイナー
×ブラックバースピン

速いペースに強く、位置取りも前に取れるクーヴェルチュールを本命とします。
斤量負担も軽く、力のいる馬場でもこなせる馬ですから洋芝も問題なさそうです。
1200mの実績から言っても安定感が高く期待できるのではないでしょうか。

サープラスシンガーは前走以上に先行有利な馬場状況・・今度こそ
逃げ切りがあってもおかしくありません。
斤量負担は1kg増えたものの比率で言えば9.9%と圧倒的に有利。
4コーナーで先頭を切れたら楽しみですね(^^)

レヴリは前走で好成績をおさめながらも斤量負担が下がっている馬。
激走があるとしたら今回かと。
札幌実績もあり、速いペースへの対応力もあります。
侮れない存在だと思います。

ワイルドシャウトは斤量負担が軽く、前走で叩いた上積みがあることに期待。
馬場状態も前走よりも前で粘りやすい感じなので
着順を上げてくる可能性は十分にありそうです。

エムオーウイナーは場合によっては4コーナー先頭もある馬。
個人的には騎手にどうしても信頼感を持てないので
あまり強く推しにくいのですが(失礼^^;)前につけて
札幌に合った騎乗さえしてくれたら位置取り的にも有利だと思います。

ブラックバースピンは進境著しい馬。位置取り的な安定感もあって期待できそうです。
ただし先行馬が多いので四位騎手が外を回すなんてことをしたら・・・。

取捨に困るのがアグネスラズベリ、シンボリウエスト
位置取り的に不利になる可能性が高いので今回は見限りたいですが
実力的には連に絡んでもおかしくない馬なので
当日の気配などを確認した方が良さそうです。

期間が短く、十分な考察ができたとは言い難い状況です。
それでも週末に競馬が行われるのは嬉しいことですね。
このまま無事に行ってくれるといいんですが・・・

キーンランドC展開分析1  担【けん♂】

キーンランドC(札幌1200m)について見ていきたいと思います。

札幌競馬場の構造はスタートから真っ直ぐで平坦な直線が続き、
先行馬が消耗する坂もなく、カーブも平坦で過大な遠心力の影響も少ないので
脚が止まることなく直線に突入。
直線は266mと非常に短く、後方から加速して差しきるのは至難の業。
特に開幕からすぐにインフルエンザ騒動で1週空けてあるために馬場はある程度高速のまま
維持できていると考えられ、力のいる馬場にやられて前が止まる展開にはなりにくそうです。

ペースを握りそうな馬はサープラスシンガー
休み明けの前走(函館SS)は前半600mを33.8と少々緩めましたが
本来は33秒前半程度で行く逃げ馬です。

このペースで近走での好走実績のある馬は
クーヴェルチュール 31.8 1着
ワイルドシャウト  33.3 2着
レヴリ       33.4 1着
アグネスラズベリ  33.5 1着
エムオーウイナー  33.5 1着
ビーナスライン   33.5 3着
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シンボリウエスト  33.6 1着
ローレルゲレイロ  33.7 2着
ブラックバースピン 33.8 3着

おおよそこの辺りまでが対応力がありそうな馬だと考えられます。
エムオーウィナー、クーヴェルチュールも前に突っかけていくことが
考えられるのでペースはそれなりに速めになりそうですね。

ココであげたデータどおり、札幌1200mはかなりの先行有利のレース。
4コーナーで6番手以内の馬で約90%の勝率
後方からの追い込み馬はよほど馬場状態に問題があるとか
極端な展開にならない限り出番はないと考えられます。
その極端な展開になりうるパターンとしては北九州記念のように
前半のペースが上がり過ぎて、先行馬がまとめて自滅してしまうという場合があります。
先行馬に有力馬が揃い、人気も前の馬に集まりそうなので
大穴狙いならあえて北九州記念の再現を狙ってみるのも面白いかもしれませんね(^^;

とはいえ前半を31秒、32秒台に突入するほどの暴走馬は見当たらないので
おそらく今回はかなり前々での決着になるのではと考えられます。

4コーナーで6番手以内にいる可能性のある馬
レヴリ
ローレルゲレイロ
ブラックバースピン
ワイルドシャウト
トールハンマー
サープラスシンガー
クーヴェルチュール
エムオーウイナー
シンボリウエスト

※出先にいるのでエクセルなどが使えないネット環境(涙)
 この続き、及び予想については今晩中にアップする予定です。

クローバー賞緊急予想  担【けん♂】

昨年はイクスキューズ、一昨年はアドマイヤムーンが制したクローバー賞
出世レース、という摩訶不思議な因縁があるのかどうかわかりませんが
今年も期待の馬が出走します。

1 1【メジロアースラ】牝(栗東) ブラックホーク×(フォーティナイナー)
未勝利戦については→ココ

速いペースで周りがバテるのを尻目に一気に差し切り勝ち。
とはいえ36.5が最速の上がりというレースですから
軽い馬場でキレ味勝負になったときにどこまで頑張れるかは不明です。
古馬との比較では評価できるほどの内容ではないので
上昇に期待ですね。前で粘れる分だけ楽しみはありそうです。

2 2【マイネブリッツ】牝(栗東) パラダイスクリーク×(リヴリア)
函館2歳S登録時の考察は→ココ

ペースが速くなるとテキメンに末脚が鈍る模様
末脚の能力に頭打ちがあるようで後方に置いていかれたら
伸びてくることは出来ないと思います。

3 3【イイデケンシン】牡(栗東) Thunder Gulch×(Theatrical)
函館2歳S時の考察は→ココ

新馬戦は2番手からの競馬、前走は後方から追い込む競馬と色々試してみているようです。
スローペースしか経験がないので今後を考えると不安がありますが
一応前走では最速の上がりを見せていますので能力は高いものがありそうです。
とはいえたまたま内側がポッカリ空いたことが大きかった前走の3着。
着順のままの評価は禁物だと思います。

4 4【ウイントリガー】牡(栗東) スターオブコジーン×(サンデーサイレンス)
未勝利戦については→ココ

話題のポルトフィーノよりもタイム的に頑張った未勝利戦。
それなりに評価したいところですが・・まだ道中が緩くて信用できるものではない感じ。
末脚のキレは優秀なのでペースがゆったりすれば楽しみな1頭。

5 5【ナムラブレイブ】牡(栗東) アグネスタキオン×(キンググローリアス)
函館2歳S時の考察は→ココ

先行して押し切った強い内容の新馬戦・・・しかし函館2歳Sでは
控える競馬に徹した上に重馬場にのめってしまって何も出来ず
馬場状態が良ければ見直してしかるべき1頭だと思います。
ある程度ペースアップして前で引っ張ってもらいたいですね。

6 6【バーキングウルフ】牡(栗東) Hawk Wing×(Wolfhound)
新馬戦については→ココ

速いペースを楽に追走、抜け出す脚も力強く、今年のこれまでの新馬戦の中では
1、2を争うレース内容
だったと思います。
ここでもあっさり勝つようなら今後に大いに期待出来そう。
頑張ってもらいたいですね。


7 7【グリフィス】牡(栗東) アドマイヤベガ×(ノーザンテースト)
新馬戦(札幌1200m)
勝ち時計1.11.2 上がり35.9
同日に行われたレースとの比較
古馬500万下 1.10.0 タイム差1.2

スローの前残り。古馬との比較でも見るべき内容には乏しいですね。
2戦目でどれだけ上積みがあるか・・。

8 8【パラダイスプラム】牝(栗東) パラダイスクリーク×(ミルジョージ)
函館2歳S登録時の考察は→ココ

新馬戦は超スローペースで行っての抜け出し勝ちでしたが
その割にキレがあったわけでなく、内容に乏しいです。


短距離からの距離延長組が慎重にレースを進めるのであれば
ペースはある程度落ち着きそうですが、前走で控えて味が出なかった
ナムラブレイブ辺りが頑張ればペースアップも考えられます。
スローのキレ味勝負になるか、ハイペースでの削りあいになるか・・・

今回の予想
◎バーキングウルフ
○ナムラブレイブ
▲メジロアースラ
△ウイントリガー
×イイデケンシン

今後のことを考えるとハイペースでの攻防を見せてもらいたいものです(^^)
内容のあるレースを期待したいですね♪

キーンランドC(馬体について2)  担【けん♂】

キーンランドC(札幌1200m)出走馬の馬体について、第2弾です。

【ブラックバースピン】
(函館SS前)
ブラックバースピン函館

(キーンランドC前)
ブラックバースピンキーンランド

光の加減もありますが、筋肉のメリハリという点では前走のほうが
上に見えます。今回はちょっと脂肪がまわりについた感じ。
上半身の筋肉もちょっと落ちているかも。
毛ツヤは悪くないですが全体的な力感は今一歩。

【ビーナスライン】
(高松宮記念前)
ビーナスライン高松宮

(函館SS前)
ビーナスライン函館

(キーンランドC前)
ビーナスラインキーンランド

明らかに毛ツヤが低下して表情も冴えなかった前走に比べれば
大分マシになってきているように見えます。
胸前の筋肉が盛り上がっているのは肩の筋肉が落ちたせいで
支えきれずに下がった結果かも。良い状態に戻ったとまでは思えません。

【エムオーウィナー】
(高松宮記念前)
エムオーウィナー高松宮

(キーンランドC前)
エムオーウィナーキーンランド

休養を経て、上半身をだいぶビルドアップしてきた感じ。
ムッチリとした筋肉がついてきていますがちょっとバランスが
悪いかも。下半身は微妙に丸みを失ったように見えます。
毛ツヤも良く、体調には問題なさそうです。

【アグネスラズベリ】
(函館SS前)
アグネスラズベリ函館

(キーンランドC前)
アグネスラズベリキーンランド

光の加減もあって毛ツヤは前走のほうが良く見えますが
今回も問題があるわけではありません。
状態はいい感じで平行線、このところの激走の反動はないようです。
前後のバランスが取れており、安定して走れるのが強味ですね。

※写真は競馬ブックPHOTOパドックスポニチ馬体診断より

キーンランドC(馬体について1)  担【けん♂】

キーンランドC(札幌1200m)出走馬の馬体について
見ていきたいと思います。
個人的な事情でどの馬も横にびよ~んと伸びた形でしか見れないので(泣)
非常に見にくいです(>_<)。なんとかせねば・・・。

【ローレルゲレイロ】
(NHKマイル前)
ローレルゲレイロNHKマイル

(ダービー前)
ローレルゲレイロダービー



(キーンランドC前)
ローレルゲレイロキーンランド

NHKマイルの反動で明らかに萎んでしまったダービー前、
今回は休養を経てどれだけ回復しているかが気になるところですが
筋肉が戻りきってはいない様子。全体的にメリハリに欠け、
特に上半身の肉が足りていない感じ。お尻の丸みも戻ってきつつありますが
まだ途上のように見えます。

【サープラスシンガー】
(函館SS前)
サープラスシンガー函館

(キーンランドC前)
サープラスシンガーキーンランド

前走の激走後に少々緩めたのかもしれません。
全体的にモッサリとしてメリハリに欠ける印象。
ただし筋肉自体は落ちておらず、一絞り出来れば仕上がってくるかも。
疲れが残っているようなら不安・・・。

【ニシノチャーミー】
(函館2歳S前)
ニシノチャーミー函館2歳

(キーンランドC前)
ニシノチャーミーキーンランド

相当期間が空いた写真です。
胸前、腿の辺りの筋肉はさすがに大分充実してきており
成長の跡が見て取れます。
順調であれば期待できる馬ですが・・・。
毛ツヤも良く、体調面では問題なさそうです。

※写真は競馬ブックPHOTOパドックスポニチ馬体診断より

キーンランドC(各馬分析2)  担【けん♂】

週末の札幌は好天の模様。開幕2週目にしていきなり開催中止になったこともあり
馬場状態は相当良さそうですね。先行馬もペースによりますが34秒台程度
キレが使えそうな感じ
。速い展開のレースになりそうです。

ニシノチャーミー】牝3(栗東) サクラバクシンオー×(ニシノエトランゼ)
函館2歳S制覇の後に左目を失明
一応右回りの競馬場なら・・・なんとかこなせるかもしれません。
能力は相当高そうだっただけに順調さを欠いたのは非常に残念です。
休養明けの桜花賞は片目のハンデ、距離オーバー、▲10kgというマイナス体重など
悪条件が重なって大敗。そこから4ヶ月・・・今回はどういう状態で出てくるか
心配なところ。片目に慣れて、体調さえ万全なら・・・
心情的には期待してしまいますが推せる感じではありません。
頑張ってもらいたいものです。

ビーナスライン】牝6(美浦) フジキセキ×(パークリージェント)
状態面に不安があった函館SSで14着と大敗。
昨年の再現を狙うかのように後方に位置取りましたがもともと圧倒的に
先行有利な函館で前が止まらない馬場状態であれば届く余地はなく・・・。
昨年の函館SSは時計がかかる馬場状態の中で異常なキレを見せており、
能力は高いものがあると思いますが、脚質的に軽い馬場は合わなそう。
今回も後から行くなら論外かと。

ブラックバースピン】牡4(美浦) Put It Back×(Dixieland Band)
好位につけて詰め寄る競馬で函館SSでも3着と頑張りました。
アグネスラズベリにキレで完敗している点が気になりますが
今回もメンバー的には前回と似ているので力関係では上位クラス
考えて良さそうです。逃げ馬がどういうペースを作るかで置いていかれると
少々厳しいですが・・・それでも末脚に力があるので見限れません。

ブルーショットガン】牡8(栗東) サクラバクシンオー×(スーパークリーク)
函館SS、UHB杯ともに後方から伸び切れず。
それほど速いペースではないのにもかかわらず、ついていけてない感じ
年齢的にも上積みはなさそうです。せめて前につけれたら・・。

リキアイタイカン】牡9(美浦) アフリート×(Nijinsky)
函館SSでは6着ながらコスモシンドラーに次ぐ2番目に上がりタイム(34.3)を
記録し、頑張りを見せました。とはいえ後方から届くほどのものではなく
展開不向きであることは今回も変わりません。

レヴリ】牝5(栗東) ホワイトマズル×(Green Desert)
函館、札幌の芝1200mでは3-3-1-0と素晴らしい実績。
前走で4ヶ月ぶりながら+26kgと大幅に馬体を増やして勝利。
これが成長分なら今回大いに期待できそうです。
前半600mを33秒台前半で行く展開にも慣れており、レース内容で
上位との力の差はあまりない
かも・・。好位からのキレ勝負で頑張れれば楽しみ。

ローレルゲレイロ】牡3(栗東) キングヘイロー×(テンビー)
元々短距離でデビューして徐々に距離延長をしていった馬。
ゆったりとしたペースに慣れてきていただけに元に戻って果たして・・?
ラベンダー賞3着、函館2歳S2着と洋芝実績はありますが
両レースとも力の要る馬場状態で前で粘りこんだもの。
体内のペースが合わずに置いていかれるような展開になると
キレに不足感があるだけに苦しそうです。

ワイルドシャウト】牡6(美浦) Rahy×(Gone West)
前走は1年ぶりのレースという事もあってか、前で粘りきれずに4着に入るのが
精一杯でした。スローペースを前で粘るのが身上の馬ですが
ある程度速いペースにも対応はできます。
上手く位置を取って前走の函館SS以上の粘りを見せれたら複勝圏は十分
可能性
がありそうです。

キーンランドC(各馬分析1)  担【けん♂】

急遽開催が決まって非常にバタバタしております(^^;
ちょっと仕事の方も立て込んでいるのでどこまで考察が出来るやら・・。

インフルエンザの影響で有力馬が多数回避となった新潟記念
興味深いですが、今週はキーンランドC(札幌1200m)を中心に
内容を見ていきたいと思います。
(あとクローバー賞も^^g)

アグネスラズベリ】牝6(栗東) エアジハード×(トニービン)
先行が圧倒的に有利な函館競馬場でコーナー中段後方から内を突いて
見事に函館SSを差し切り勝ち。
血統的には洋芝適性に不安がありましたが問題なかったようですね(^^;
実績的にも上位、期待できそうです。

アズマサンダース】牝6(栗東) サンデーサイレンス×(シンボリルドルフ)
函館SS大敗のあと稍重のUHB杯で4着になりましたが、
少頭数の上に時計がかかる馬場・・・その中でも上位に完敗というもので
評価は出来ません。ペースについていくので精一杯という印象

エムオーウイナー】牡6(栗東) ニホンピロウイナー×(キャロルハウス)
3ヶ月ぶりのレース。消耗していた馬体を戻しつつ休養に入ったので
体調面には問題なさそうです。先行脚質で京都など前が有利な競馬場でなら
粘りこむ力があります
が、小倉、中京などで勝ち切るにはちょっと力不足。
馬場状態がいい札幌ならある程度好走が期待できそうです。

クーヴェルチュール】牝3(美浦) ブラックホーク×(ラッキーソブリン)
1200mのレースでは実質6戦5勝(降着1回)と抜群の実績。
負けた1戦は出遅れたものなので、スタートさえちゃんと出来れば
相当期待できそうです。ハンデ51kgも有利。
ハイペースに強く、前半が速くなるようなら一層楽しみ

サープラスシンガー】牡3(美浦) Songandaprayer×(Ghazi)
前走は半年ぶりということもあってか、ちょっと慎重にゆったりと
逃げましたが本来は前半からぶっ飛ばして行けるだけ行く、というタイプの逃げ馬
キレがないのでちょっと力の要る馬場になった方が粘りこみやすいですが
前走同様ペースを握ればかなりのところまで期待出来るのでは・・。

ショウナンパントル】牝5(美浦) サンデーサイレンス×(In The Wings)
これで6戦連続二桁着順。1年ぶりのレースで+22kgと成長したかに
思えましたが次走で▲28kg(涙)、次の前走は+14kgと大幅な増減を
繰り返しています。単に気性に問題が出てきただけのようですね。
1600m→2000m→1000m→1200mという無茶なローテ
いい印象はありません。

シンボリウエスト】せ7(美浦) Gone West×(Kenmare)
アイルランド→名古屋→中央という変わった戦歴。
中央移籍後は3-3-2-2と安定しており、着外の2戦は久しぶりの初芝のレースと
距離適性オーバーのものなので例外視して良さそうです。
札幌では2戦2勝と洋芝適性も問題なし。
好位からスッと脚を伸ばすタイプで競馬が上手い感じですね。
本格的にキレがある馬などには少々部が悪く、前半のペースもゆったりしたものしか
経験がないのが不安点
。逃げ馬がどういうペースを作るかで取捨になりそう。

トールハンマー】牡7(美浦) エリシオ×(Kris)
昨年のUHB杯で2着に入りましたが続くキーンランドCでは8着と敗退。
UHB 36.0 2着
キーン 34.5 8着

前半を緩いペースで行って前につけ、上がりがかかる馬場になったUHB杯、
前半からある程度速いペースになって置いて行かれ気味になって伸びれなかった
キーンランドC。弱点をモロに露呈した感じですね。今の札幌は先週休んだこともあり
馬場はある程度高速になりそうですし、ペースのメンバーを見渡すとある程度
速くなりそう。環境的には不向きと見た方が良さそうです。

続きます。

凱旋門賞への道(大激突!インターナショナルS)  担【けん♂】

世界のトップクラスにいる馬が終結したインターナショナルS(ヨーク競馬場2080m)。
ココの記事で紹介した3強の人気は
オーソライズド  2.5倍
ディラントーマス 3.0倍
ノットナウケイト 4.5倍


とかなりの混戦模様です(^^;
英ダービーを圧勝し、前走でノットナウケイトの奇襲に敗れたとはいえ
古馬相手に十分競り勝てていたオーソライズドが1番人気。
斤量差もある上に騎手がデットーリとくればある意味当然かもしれませんね。

レースを引っ張ったのはソングオブヒアワサ、3歳馬です。
オーソライズドは後方内側に控え、その横にノットナウケイト、
その2頭をマークするようにディラントーマスがその後ろで出方を
伺っています。

軽快に逃げるソングオブヒアワサ、最終コーナーを回って1頭だけ
馬場の中央を突いてグッと後方集団を3~4馬身引き離して独走!

後方集団は一団となって外ラチ沿いに向かって進んでいきました。
まず仕掛けたのはノットナウケイト
前走では1頭だけ離れた位置で走り、オーソライズドに位置感覚を掴まさない
レースをしましたが今回は正攻法、スッと2馬身ほど前に出ます。

それを追いかけていったのがオーソライズドディラントーマス
加速し始めたこの2頭の勢いは凄いですね・・・
完璧に抜け出したと思えたノットナウケイトを簡単にとらえると後は突き放す一方!

完全に2頭のマッチレースと化したインターナショナルS・・・
オーソライズドとディラントーマスの差はおよそ1馬身。
しかしこの差がなかなか縮まりません。
プリンスオブウェールズSで現役最高のレーティングを誇るマンデュロ
追いかけたことをディラントーマスは思い出したのではないでしょうか・・。

結局この1馬身が勝負の分かれ目。
オーソライズドが1番人気に応えてGⅠ3勝目を飾りました。
これで凱旋門賞でも相当な人気を集めることは決定的になりましたね(^^)

ディラントーマスは相手を見て競馬をしたのが1歩仕掛けが遅れた原因かも。
先に仕掛けていれば脚色に差がなかっただけに勝負はわからなかった気がします。

3着には4馬身遅れてノットナウケイトが粘りこみ。
しかし力勝負ではこの2頭に勝てる感じはしませんね。
完敗と言っていい内容になってしまいました。

インターナショナルS結果
1着 オーソライズド  デットーリ
2着 ディラントーマス ムルタ
3着 ノットナウケイト ムーア


※激戦のインターナショナルSレース映像は→ココ

3歳未勝利馬   担【けん♂】

3歳未勝利馬に死活問題のインフル禍

 インフルエンザによる開催中止は、3歳未勝利馬にとって死活問題だ。9月2日で終了する3回新潟、3回小倉、1回札幌の後は、一定の資格を持つ馬しか出られない「スーパー未勝利」が残るだけ。中止が長引けば、最後のチャンスすら与えられないまま中央を去らなければならない。現場からは早期解決を求めて悲痛な声が上がっている。

 まだ勝利を挙げられないでいる3歳馬に、残された時間は少ない。9月30日で終了する未勝利戦は、東西合計で89レース。中止になった先週の代替が実施されても110レース。すなわち、そこで勝った110頭が来年も中央場所で走る権利を得られる。だが、このまま開催中止が長引けば、ほとんどの馬が最後のチャンスすら与えられずにターフを去る

 3歳未勝利馬は関東753頭、関西617頭。今の時期は、どの厩舎でもそれらを勝たせるために入厩させている。

 畠山重師「再開を祈るような気持ち。最後のチャンスも与えられないでは、馬主さんも厩務員も納得できないでしょう

 相沢師「うちには11頭いる。(連続2着の)ノムクルーズはリーチが掛かっているし、タイフーンスウェルもいい勝負になる。取りやめになったレースを、どこかに組み入れてくれないと困る」

 和田師「使えないのは切実。チャンスのないまま終わってしまうのはかわいそう。馬主さんに申し訳ない。ウチには2、3着にきている馬が多い。勝てないまでも納得いく形で終わらせたい。中山開催の金曜や月曜に、中止の分を追加してもらえば」

 ようやく体質が強くなってきた馬や、故障で復帰が遅れた素質馬にとって死活問題で、文字通り生死にかかわってくる。昨年、いわゆる「スーパー未勝利」で脱出したアドマイヤグローリ(牡4、栗東・友道)は、今夏の北海道シリーズで2連勝して準オープンに昇級した。それ以外にも滑り込みで勝った後、2勝目、3勝目を挙げた遅咲きの馬は何頭もいる。有馬記念を勝ったダイユウサクの初勝利は4歳4月だった。

 JRAはいまだに明確な指針を打ち出さず、番組再編成まで言及していない。がけっぷちの未勝利馬こそ、最も騒動の早期解決を願っているに違いない。【岡山俊明】(日刊スポーツ


JRAの強行開催が通るかどうか、もう少ししたら発表されそうですが
競馬の側面としてこんな切実で悲痛な叫びもあることを
忘れないようにしなければなりませんね。

たしかにちゃんと安全を確認してから再開して欲しいというのは
あるのですが、開催レースには限界があるわけで中止期間が長引けば長引く程、
どこかに歪みが出ることは避けられそうにありません。

競馬の闇の部分・・・走る場所を奪われた馬たちの行く末は暗いわけで(T_T)

この時期に懸命に調教に努力を重ねる厩舎側には
休んでなどいられないという馬への愛情があるんですね。

なんとかやるだけのことをやらせてあげたい・・・。
JRA側の対応に期待したいところです。

火星馬    担【けん♂】

ウマニティの日記でも何度かふれているんですが
自宅のパソコンのモニターがイカれまして(^^;

点滅を繰り返しているばかりで画面を見ることも出来ず・・
焦って近所のジョーシンに買い替えに行ったわけですが
モニターだけって種類が少ないんですよね・・・。

予算の関係もあってまぁいいやと某海外メーカーのモニターに決め、
レジで精算も済ませて帰ろうかと思ったら
パソコンの説明をしてくれた店員がやってきて

すいません、言い忘れてましたがこれってスピーカーがついてないんですよ

え?それって・・・音が出ないってこと?

別口でスピーカーをつければいけるんですが・・そのままでは無理です

おいおい・・・それじゃレース映像を観てもどの馬がどこにいるかも
わからないよ(-_-;)

とりあえずこれじゃダメだってことになり、急遽返品、交換
ということになりました(汗)。

で、目に付いたのが・・というか価格帯的にはそれしかなかったんですが(笑)
別の某海外メーカーのモニター。
ん?でもなんか横に長いんですけど・・・

横長(ワイド)でも大丈夫?と店員に訊いてみると
これならいけます!
という返事。

まぁいいかと精算を済ませて早速接続・・・ん?

字がにじんでよく見えねー(涙)

・・・結局「解像度」の設定に問題があるらしく
モニターのメーカーに問い合わせてみると
ウチじゃどうしようもないからパソコンのメーカーに問い合わせてください

んーそれじゃとパソコンのメーカー(NEC)に改めて問い合わせ。

色々調べてみてくれたみたいですが結論は

うーん、無理ですね

えー!\(◎o◎)/!
無理とか言われても困るんですけど・・・(涙)

ひとまず解像度を調整して字は小さいけどなんとか
見えるようになりましたが競馬ブックのPHOTOパドックを見て
思わず噴き出しました。

なんじゃこりゃ~!

ワイドヴィータローザ


何この長いヤツ?地球外生物?
競馬の開催が再開されても馬体について観るのは無理かもしれません(涙)
どの馬を見ても5000m級の長距離馬にしか見えないし
困ったなぁ・・・

あらたさん、色々ご指導ありがとうございますm(__)m
 ひとまずレゾちゃんでは無理でした。
 600×400という巨大設定にすれば写真はなんとか
 観れることがわかりましたが・・・(T_T)

※写真の馬はヴィータローザです(爆)
 競馬ブックの写真と是非見比べて見てください(^^;

凱旋門賞への道(大注目の激突!)  担【けん♂】

日本の競馬はインフルエンザにより、開催中止になりそうな状態ですが
世界では今週は非常に重要で、楽しみなレースが行われます(^^)g

インターナショナルS:GⅠ(英ヨーク競馬場 2080m)
7頭立てと非常に少頭数となりましたが・・・それもそのはず
凄いメンバーが揃いました(^^)g
自信のない馬は出てきたくなくなるんじゃないかと(笑)

ディラントーマス(Dylan Thomas)牡4 Danehill×(Diesis)
15戦8勝 GⅠ4勝(8-3-1-3)ワールドレーティング127ポンド
3歳時にアイリッシュダービー、アイルランドチャンピオンSを制覇。
今年に入りガネー賞をレコード勝ち、タタソールズゴールドCでは
ノットナウケイトととの壮絶な叩き合いの末2着、
続くプリンスオブウェールズでもマンデュロの2着となりましたが
キングジョージSでは4馬身差の圧勝
世界のトップレベルで安定した走りを見せ続けています。

ノットナウケイト(Notnowcato)牡5 Inchinor×(Cadeaux Genereux)
18戦7勝 GⅠ3勝(7-3-3-5)ワールドレーティング122ポンド(上昇かも?)
昨年のインターナショナルS覇者
タタソールズゴールドCでディラントーマスをアタマ差で抑えて優勝。
プリンスオブウェールズSでは3着になったものの
エクリプスSでは1頭だけ外ラチ沿いを走るという奇策を見せて
オーソライズドを抑えてGⅠ3勝目を飾りました。
このレースでは60.3kgとオーソライズドの55.3kgに比べて
5kgのハンデをつけて勝っていますからその実力は本物だと思います。

オーソライズド(Authorized)牡3 Montjeu×(Saumarez)
5戦3勝 GⅠ2勝(3-1-1-0)ワールドレーティング126ポンド
今年の英ダービーを5馬身差の圧勝
世界的に非常に高い評価を受けている馬です。
エクリプスSでも1.6倍と圧倒的な1番人気に推されましたが
ノットナウケイトの奇襲にあって惜敗。
ジョージワシントンなどには競り勝っているだけに馬体を合わせられなかったゆえの
敗戦とも言えそうです。

アジアティックボーイ(Asiatic Boy)牡4 Not For Sale×(Polish Nany)
8戦5勝(5-2-0-1)ワールドレーティング120ポンド
UAE所属になってからダートで4連勝
今年のUAEダービーでは9馬身半という大差をつけての圧勝を見せました。
5ヶ月ぶりの復帰戦となったサセックスSで久しぶりに芝レースの出走したものの
4着と完敗・・・デビュー以来初めて連対を外す結果となりました。
距離はマイル周辺がベストと考えられるだけに芝の2000mで
一流馬相手では少々厳しいかも・・。

3強+1頭という感じでしょうか(^^;
これまでにも対戦してお互いに譲らない結果を出しているだけに
秋に向けてどんな対決になるか非常に楽しみです(^^)g
凱旋門賞を占う上でも大注目ですね♪

もう一つの楽しみなレースがヨークシャーオークス。
ヨークシャーオークス:GⅠ(英ヨーク競馬場 2400m)
こちらも8頭立てと少頭数。完全に2強ムードですね(^^;

アレクザンドローヴァ(Alexandrova)牝4 Sadler's Wells×(Shirley Heights)
9戦4勝 GⅠ3勝(4-2-2-1)
昨年、英オークス、愛オークスそしてヨークシャーオークスとGⅠ3連勝
それも6馬身差、4馬身差、3馬身半差と2着を突き放した完勝だっただけに
際立った強さを感じさせられました。
続くオペラ賞はマンデシャとの牝馬最強決定戦といった趣きでしたが
残念ながら3着・・・。今回は10ヶ月ぶりの復帰戦となります。

ピーピングファウン(Peeping Fawn)牝3 Danehill×(Sadler's Wells)
9戦4勝 GⅠ3勝(4-2-3-0)ワールドレーティング122ポンド
英オークスではライトシフトの2着でしたが続くプリティポリーSでGⅠ制覇。
愛オークスではライトシフトに3馬身半差をつけてリベンジ、
続くナッソーSではマンデシャを突き放してGⅠ3連勝を飾りました。
(ライトシフトは3着)
マンデシャとは約4kgの斤量差があったとはいえ見事な完勝劇、
能力は相当高いものがあると思われます。

順調に使われてきた3歳の新鋭と昨年の覇者とはいえ長期休養明けの猛者との対決!
女王の座に近づくのは・・・?

参考記事:レース映像
キングジョージS→ココ
エクリプスS→ココ
英ダービー→ココ
サセックスS→ココ

オペラ賞→ココ
ナッソーS→ココ

競馬場についての考察1(1200m)  担【けん♂】

昨日は甲子園まで【常葉菊川vs大垣日大】戦を観に行ってきました。
きつい日差しで久しぶりに大汗をかきましたが、時折吹く浜風が気持ちよく、
たまにはこんなんもいいなぁと思いました(^^)g
超インドア派なので色白の私ですがさすがに日焼けしちゃいましたね(^^;

今週の強行開催を目指すJRAですが・・・おそらくまだ再開は無理っぽい印象。
この充電期間にいろいろと資料をまとめておきたいと思います。

今回からは距離別に競馬場ごとの特徴を整理してみます。
【上がり3ハロンに関する考察】で競馬場の構造によって
4コーナー、直線手前での先頭馬と後方馬との差の開き方が違う

ということについてふれました(ココ)。
4コーナーでの陣形が違えば直線での攻防が変わるのは当然のこと。
ということでコーナーでの位置取りによる着順の割合を見てみたいと思います。
まずは1200mのレースについて比較してみたいと思います。

※  データは過去のレースで走破タイムが速い方から20レースを抽出しています。
※※ 東京1200mはデータがありません。
※※※阪神競馬場については06年12月の改装以降のデータです。

<4コーナーの位置取りと着順の関係>
1200mデータ

同じような小回り直線平坦の競馬場でも非常に大きな違いがあることが
見えてきます。

圧倒的に先行有利なのは函館、新潟競馬場
札幌も連対率に直すと75%ですから充分に先行有利と言っていいと思います。

逃げ切り勝ちが一番多いのが京都競馬場(内回り)。
実に40%という凄い勝率になっています。
最低は小倉競馬場の5%・・・この違いは相当大きいですね。

あくまで想像の範囲ですが小倉と函館の直線までの展開を考えてみると・・・
小倉競馬場(カーブでの高低差3m弱)
先行馬→下り坂のカーブで外に振られそうになるので踏ん張って減速しつつ内ラチ沿いへ
後方馬→下り坂を利用して加速しつつ勢いを殺さずに外に広がる、もしくは
 広がった隊列の内側に突っ込む

函館競馬場(カーブでの高低差1m程度)
先行馬→平坦なカーブで勢いを殺さないように加速しつつ内ラチ沿いへ
後方馬→前の馬が止まらないので似たような脚色でコーナー突入

もちろん道中のスピードや展開の影響もあるので例外パターンは
充分に考えられますが、構造と数字の関係はおおよそこんな感じかと思います。

各競馬場の特質と出走メンバーを重ね合わせて予想に役立てたいですね(^^)

人類と競走馬   担【けん♂】

人類は100メートルを何秒で走れるか
8月20日12時37分配信 産経新聞


 ■夢は8秒台、現実は9秒6?
 大阪市で25日開幕する世界陸上の注目は、世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)とタイソン・ゲイ(米国)が対決する男子百メートル。世界新記録誕生の期待も高まっている。ところで、人類は百メートルをどれだけ速く走れるのだろう。専門家や用具の開発担当者が語る記録の限界値や、記録更新のための条件は-。(特集部 神田さやか)
 百メートルの現在の世界記録はパウエルが持つ9秒77。1912年の手動計測の記録10秒6を電気計測に補正した10秒84と比べると、約100年間で1・07秒縮めた計算になる。 
 百メートルの記録はもう限界値に来ているのだろうか。
 早稲田大学人間科学学術院の鈴木秀次教授は、過去の記録の伸びを基に計算すると、スパイクやトラック素材に技術革新が起き、画期的なトレーニング方法が誕生すれば、2050年に「9秒55」まで記録が伸びると予想する。走者の条件として(1)瞬発力が高い速筋の割合が多い(2)空気抵抗を受けない小柄な体格(3)動物的本能で無心で走る-の3点を挙げる。(1)と(2)は遺伝的要素が強く、選手の登場を待つしかないが(3)は改善の余地があるという。
                   ◇
 走る動作を科学的に分析すると、走り始めは太ももの前後の筋肉が交互に収縮している。だが、トップスピードに乗ると「もっと早く走らなければ」との意識から、脳が筋肉に出す指令のリズムが速くなり、両方の筋肉が同時に収縮する「共縮」現象が起こる。鈴木教授は「共縮で体がこわばり、スピードダウンにつながる」と指摘する。最後まで筋肉を交互に収縮させるのが(3)だが、そのために神経と筋肉の機能を高めるトレーニング方法が最近、日本で考案されたという。鈴木教授は「条件のそろう選手がこのトレーニングをやれば、記録更新は夢ではない」と話す。
 一方、明海大学の岡野進教授は、これまで最大とされるカール・ルイスのストライド230センチと日本人選手の1秒間4・7歩という速いピッチの両方を持つ「超人」が現れたと仮定して、9秒25という数値をはじき出したうえで、最近の記録の推移を考慮して「9秒60~65が限界だろう」と推測する。

 岡野教授は、記録更新の条件の1つに、ストライドが伸びる走路の登場を挙げる。今大会の会場となる長居陸上競技場は「高速トラック」と評判だ。この走路を開発、施工した大阪市の建設会社は「走る際に足が受ける衝撃を利用している」と語る。
 足が着地する際、2回の衝撃がある。1回目は着地した瞬間の衝撃。2回目は、着地した衝撃でへこんだ走路が戻るときの衝撃(反発力)。足が離れる瞬間と反発力のタイミングがぴたりと合えば、足を押し上げ、前へ進む手助けをするという仕組みだ。走路はポリウレタン製で通常、硬い層と軟らかい層の2層構造だが、中間に調整層を設けることで「高速トラック」を実現させた。
                   ◇
 スパイクも重要な要素だ。カール・ルイスや末続慎吾らに靴を提供してきたミズノのスパイク企画・開発担当者、アスレティック事業部の河野光裕氏は「1歩で1000分の1秒縮める設計を目指している」という。百メートルは40~50歩で走るので約0・05秒縮める計算だ。選手の主観的な感覚と科学を駆使した客観的なデータを融合して開発していくが、河野氏は「今後は、空気抵抗が少なく、軽いシューズが課題。進化の余地はある」と語る。
 鈴木教授の計算では、技術革新が起き続けるとすれば、2360年以降に8秒99が出ることになるが、果たして人類が8秒台で百メートルを走る日はやって来るのだろうか。鈴木教授は「種が変わるなど地殻変動が起きないか限り無理」と言い切る。人類は、過去に10秒の壁を乗り越え、不可能だとも言われた薬物を使用のベン・ジョンソンの記録9秒79も塗り替えてきたのだが…。(産経新聞


なかなか興味深い記事だと思います。
足の遅い自分からしたらまるで別世界の話ではありますが
20年前にはまったく考えられなかった次元にまで
人類の記録は到達しています(^^)

ベンジョンソンの記録(ドーピングにより失格)が出たときは
夜中まで弟とテレビにかじりついていたんですが
しばらく声が出なかったのを記憶しています。
弟も固まってましたね(笑)
どちらからともなく「すげぇ・・」とため息混じりの言葉が出て
感動に震えました。
今はその記録すら破られているんですよね・・・いやー凄いことです。

この記事で最も目を引いた点が「走者の条件」です。
(1)瞬発力が高い速筋の割合が多い
(2)空気抵抗を受けない小柄な体格
(3)動物的本能で無心で走る


これって競走馬にも当てはまる要素ですよね(^^;
順番は前後しますが、3については「馬」ですから
動物的本能はバッチリです(笑)おそらく無心で走ってくれているでしょう(^^;
ディープインパクトを思い出しますね。
彼は競走馬としてはかなり小柄で、凱旋門賞では斤量に泣かされました。
はわかりませんが、これこそ血統のスポーツ
おそらく現代の競走馬は昔に比べて速筋の割合が増えているのでは
ないでしょうか。

人間の場合、科学的に走法などを解析して選手とトレーナーの
意思疎通があってこそ記録が伸びる・・と思っていたんですが
最終的には馬と同じで「遺伝的要素」が大切というところに
行き着いていくのがなんとも・・・(^^;

なんでも競馬に結びつけてしまう競馬中毒者の私・・(笑)

上がり3ハロンに関する考察3(加筆修正版) 担【けん♂】

JRAのHPを見るときっちり来週のレースの登録馬
発表されてますね(temporalisさんありがとうございます^^)。

今回のインフルエンザの症状は全般的に軽く(侮るわけではありません)、
おさまるときにはスッと一気におさまりそうな予感・・・
まぁ予感は予感に過ぎないので本当のところはまださっぱりわかりませんが(^^;

これまでの情報から考えればあと2~3週間は中止される公算が高いと
思われるので新潟記念、キーンランドC、クローバー賞に関しては
ひとまず見送る方向で行こうと思っています。
もし急遽開催が決まったらそれはそのときに対応ということで。
それにしても登録馬を見るとどのレースも面白そうなレースなんですよね・・・。
うーん残念!

ここ2回は「上がり3ハロンに関する考察」と題して
言わずもがなの内容をツラツラと綴っていますが
今回も妄想科学系予想法?の続きを書かせて頂きたいと思います(^^;

ひとまず4コーナー先頭の馬と各馬のおおよその馬身差を推定したところで
最も大きなポイントである「末脚の能力」ということが出てきます。

同じ馬が同じコースを走ったとしてもいつも同じ上がり3Fを
記録できるわけではありません(当たり前ですよね^^;)
末脚に影響を与えると思われる要因は
・ペース
・馬場状態

などが考えられます。

ペースに関しては先行馬の質によって変わるわけですが
相当なハイペースが予想されれば末脚は鈍るでしょうし、
スローペースになれば前が止まりにくい上がり勝負になることが
想定されます。
極端なレース展開であればあるほど得意、不得意が出てくるので
この場合は末脚の能力を数値化する前に適性分析で
ふるい落としがある程度可能になってきます。
このペースのときは何秒の末脚・・という数値化が出来れば
より精度が増してきそうですが・・・これは課題ということで(^^;

馬場状態に関しては今年の安田記念辺りから馬場適性指数というものを
考案して試してみています。
過去のレースでの実績を元に、当日の馬場状態ならどのくらいの末脚が期待できるか?
を算出する手法です。計算方法は

(過去のそのコースでの上がりタイム)÷(同日に行われた全芝レースの上がり最速平均)
を出走レースごとに取っていってさらに全レースの平均値を取る


というもので、非常に強引ですがおおよその馬場状態と末脚との相関関係を
指数化
したものになります。
もちろん出走レースが多いほど数値の信頼度が増すわけで、
そのコースで1度しか走っていない、などという馬についてはズレる可能性が
あるかもしれません。

予想の段階では土曜日のレースの(上がり最速平均)を取って指数を掛け合わせて
推定上がりタイムの算出が出来るわけですが、土曜と日曜で天候の変化などで
馬場状態が変わるようなら使えないですね。
(日曜の直前レースまでの平均を取り直せばなんとか・・・^^;)

検証していくと異常値の存在精度にかなり大きな影響与えることが
わかってきました。
体調不良、長期休養明けなど別の要因で明らかに力を出し切っていないレースについては
データとして加えない方が精度が増してきますね。
そのためには過去のレースをちゃんと見ておいてこのレースは参考外とか
把握しておく必要があります。

馬場適性分析例:安田記念
安田記念資料1

前日データから算出した数値と当日データから検証した数値では
ちょっと誤差が出てしまっていますね。
土曜日の馬場消耗が日曜日に影響を与えていると考えられます。
状態の悪い馬を除けば前日データからでも6頭/9頭という高確率で
0.4秒差以内(2馬身半差)
におさまっています。

この推定値を元に並べた末脚の速い順実際の末脚の速い順
見比べてみると
安田記念資料2

ほぼ推定したとおりの順番になっていることがわかります。
推定値より凄い脚を使っているのがスーパーホーネットダイワメジャー
残念ながらダイワメジャーのこの推定を上回る大好走のために
予想は外れてしまうわけですが(笑)
ある程度使えそうな方式ではないかと・・・(^^;

あくまでまだ検証中の手法なので、今後のレースでどのような結果が
出てくるか見ていきたいと思います。

追記:大事なまとめの部分が抜け落ちていました。すいません(^^;

この推定で出てきた数値(上がり3F)を元に位置取りとの
比較
を行います。
安田記念の場合にはコンゴウリキシオーという逃げ馬がいました。
この馬は東京競馬場での出走経験がなく、前走の読売マイラーズCの
データを元に上がり3ハロンを推定するしかなかったのですが
一応およそ34.8程度という計算になりました。

4コーナー先頭の馬が34.8で走るということで
上記の馬たちとの差を考えていくと
たとえばスズカフェニックス前日推定値33.9なので0.9秒差・・

0.1:0.63=0.9:?
0.9÷0.1×0.63=5.67馬身

約5.7馬身差以内にいれば届くという計算になります。
スズカフェニックスは後方に位置取る馬で東京競馬場の場合なら
7~8馬身差以上ついている可能性が高く・・・そうなると
前には届かないので馬券対象外、と判断することが出来ます。

実際のレースでは
コンゴウリキシオー 34.8
スズカフェニックス 34.3

という上がり3ハロンのタイム。
4コーナーではおよそ7~8馬身差離れており、
おおよそ計算どおり差は詰められたものの2馬身半の差
残ってゴールイン。
計算上はもう少し差が開いているはずだったんですが(^^;
コメント欄であらたさんのご指摘があったとおり差し馬と逃げ馬の
上がり3ハロンの加減速の分布
が組み込まれていないための
誤差だと考えられます。

まだまだ改善の余地はありますね(^^)
現状でもある程度馬券を絞り込むのには有効になっていくのではないかと・・・

上がり3ハロンに関する考察2  担【けん♂】

さて前回の考察で予想をする際には
・4コーナーでの位置取り(何馬身差あるか?)
・各馬の上がり3ハロン(推定)
・各競馬場でのセーフティリード


という3項目が重要になりそうだということを書いたわけですが
もう少し細かく各項目について考えてみたいと思います。

まずは「4コーナーの位置取り(何馬身差あるか?)」について。
これに関係するのは
1)先行馬のペース
2)コーナーの進入角度
3)コーナー前の坂の有無


であると考えています。
先行馬のペースの作り方隊列の長さに影響します。
前傾ラップを刻むタイプの先行馬の場合は能力にもよりますが
最初に大きく逃げておいて最終コーナー(直線)に向けて
どんどんペースが落ちてきて隊列は縮まっていく展開になりやすいと
思われます。
逆に後傾ラップを刻む先行馬が主導権を握る場合は、最終コーナーに向かって
ペースが落ちない、もしくは上がっていく展開。
こうなると後続の馬はなかなか差が詰められません。
隊列は比較的長いままでのコーナー進入になりやすいですね。
※この2種類のタイプが混在している場合は前者、前傾ラップの馬が
 最初に主導権を握りますので必然的に前傾ラップパターンになります。

コーナーの進入角度先行馬がどれだけ減速しなければならないか、に
影響すると考えられます。
スピードを上げたままでは曲がり切れない急角度(小回り)の競馬場では
どうしてもコーナー手前で減速されますので隊列は縮まりやすいですね。
この傾向は雨の場合に特に助長されます。
高速道路で雨の日に急カーブを切ることを考えれば状況がわかりやすいと思います。
反対に角度の緩い複合カーブの場合にはほとんど減速なしで
コーナーに突入するので先頭の馬と後方の馬の差は開きがちになると
考えられます。
※複合カーブとスパイラルカーブの違いについては
 【ガラスの競馬場】様の集中連載「サラブレッドはコースで演技する」第5回
 非常に参考になりますので是非一読を!

コーナー手前の坂の有無に関しては進入角度とも関連性があるわけですが
下り坂で加速しながらコーナーに突入するのと
平坦なままで曲がるのでは減速の具合が変ってくることは想像できますね。
A)カーブが下り坂でコーナーが急角度の競馬場
・小倉
・阪神内回り
・福島
・中京
・中山外回り
・中山内回り
京都内回り ←訂正:入り口がカーブの競馬場

B)カーブが下り坂でコーナーが緩い競馬場
・新潟外回り

※カーブの入り口が下り坂という競馬場もあります。

Aの競馬場はコーナーでの減速が必要なため、下りとはいえ
思いっ切り加速をしつつ下り坂を走るのは危険です。
とはいえ自然に加速がつきやすく内側がポッカリ空くことも・・・。
ある程度密集形態で直線に入ることが想定されやすく、
特に内側が空いたときは最後尾からでも一気に前との差が詰まることになります。

Bの競馬場は全ての馬がほとんど減速なしで直線に突入、
後方の馬はどちらかというと外に膨らみがちになりますが
加速がついているので大周りしてもそれほどロスにはなりにくいと考えられます。

結局、4コーナーでの位置取りはこういったことを総合した結果であり、
レースが行われる競馬場と出走メンバーを見比べて
展開を想定する必要がありますね(^^)。

過去のレース映像を見比べるのが一番の近道ですが
小回りの競馬場で馬群が密集した場合は先頭と後方の馬との差は
おおよそ4~5馬身程度
進入角度が緩い競馬場では7~8馬身以上というのが目安ではないかと思います。
(もちろん例外は十分過ぎるほどあると思います^^;)
【小回りの競馬場での4コーナー:北九州記念】
北九州記念

※追記:内ラチ沿いを走る先頭の馬の真後ろの馬
     道中最後方を追走していた馬だというのがポイント

【複合カーブの競馬場での4コーナー:桜花賞】
桜花賞


先頭と後方の馬とのおおよその差を想定出来れば、
道中の位置取りによって4コーナーでの先頭の差を推定でき、
後は末脚の能力で前に届くか届かないかを考えることが出来る・・・はず(^^;

次回は各馬の推定上がり3ハロンの算出についての仮説に
入ってみたいと思います(^^)/