けいけん豊富な毎日

欧州競馬に深い衝撃!    担【けん♂】

今年はロンシャン競馬場が改修に入っているので、代替として
シャンティ競馬場でレースが行われています。

過去には名牝ゴルディコヴァが連覇を果たし、シリュスデゼーグルや
マンデュロといった世界的な名馬の歴史を刻んできた
イスパーン賞にエイシンヒカリが挑みました。

【イスパーン賞:シャンティ1600m】


好スタートを切って先手を取ったエイシンヒカリ&武豊騎手ですが
外から強引に被せられる洗礼を受け、2番手に控える展開。

内でクビを上げるシーンもありましたが、なんとか落ち着かせ、
4コーナーで上手く捌いて外に出すと満を持しての追い出し開始!

欧州の深い芝もものともせず、後続をグングン引き離して
なんと10馬身差の大圧勝!

2着のダリヤンは前走でガネー賞を勝った馬、
3着のシルバーウェーブは同じくガネー賞の2着馬。
6着と離されたニューベイは昨年の仏ダービー馬。
欧州の一流マイラーとの対戦ではなかったとはいえ、
GⅠ級の馬たちを相手にこれだけの圧勝を飾れたというのは
本当に大きな収穫で言えそうです。

シャンティ競馬場で日本馬(ディープインパクト産駒)が
末脚を伸ばせた、という点も秋の凱旋門賞を睨む上でも
重要なポイントになりそう。
どの馬が挑戦することになるのかはまだ微妙ですが
もしかしたら・・・大チャンス到来かも?!

欧州競馬でもディープインパクト旋風が吹き荒れるのか、
エイシンヒカリの次走にも注目したいと思います(^^)g

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凱旋門賞結果    担【けん♂】

日本からの参戦がなかったからではありませんが、事前の記事を書くことも
出来ないうちに欧州最高峰のレース、凱旋門賞が終わってしまいました。

ダントツの人気になったのは3連覇に挑むトレヴ。
昨年の凱旋門賞で復活勝利(連覇)をして以来、今シーズンも3連勝と絶好調です。
前走のヴェルメイユ賞は58.5kgを背負って4馬身半差の圧勝、
本番では斤量が0.5kg減るわけで、期待度は上昇しまくりです。

続く2番人気は今年の仏ダービー馬のニューベイ。
注目のドバウィ産駒で前走のニエル賞ではパリ大賞典を制したエラプトなどを
相手に圧勝。コース適性にも期待出来るわけで斤量差を活かしてどこまで・・・

3番人気に留まったのはゴールデンホーン。
英ダービー、エクリプス賞を無敗で制したものの、インターナショナルSで
まさかの2着に敗れた点が気性面の不安を露呈したということで
少し評価を落とした感じです。
前走のアイリッシュチャンピオンSで復活勝利、
09年の凱旋門賞を制したシーザスターズと同じケープクロス産駒、
血統面でも期待出来そうです。

【凱旋門賞】


トレヴが出遅れて後方から・・・。
外枠から掛かり気味に上がって行ったゴールデンホーンが2番手につけて
続いてニューベイ。

フォルスストレートを抜けて、直線へ!

最内を通ったゴールデンホーンが後続を突き放し、
昨年の2着馬フリントシャー、同世代のライバル、ニューベイの追撃を凌いで
見事に凱旋門賞制覇を達成!
トレヴは外に出して一気に追いすがってきましたが
最後は前と同じ脚色に・・・3着に僅かに届かず4着に敗れています。

ゴールデンホーン、ニューベイは出来れば現役続行をして貰いたいものですね。
来年はロンシャン競馬場が改装になるので、別の競馬場で行われることに
なりますが、来年こそは日本からの挑戦も見てみたいものです。

※大阪では関西レレビが録画放送ながら1時半くらいに地上波で
 放送してくれることになっていたわけですが、放送前に
 Yahooに「トレヴ凱旋門賞3連覇ならず」というニュースが
 流れてしまったのは残念(T_T)
 やっぱりレース映像をしっかり観てから結果を知りたかったです。

欧州中距離戦線の動向について  担【けん♂】

なかなか海外のレースにふれるタイミングがありませんでしたが
凱旋門賞と並んで欧州最大級の重要レース、
キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(アスコット2400m)
終わったところで、このレースを含めて今年の欧州戦線について
ざっと見ておきたいと思います。

キングジョージ6世&クイーンエリザベスS


馬場の悪化により、回避馬が続出し結局7頭立て。
積極的に2番手の外から被せて進出したポストポンド
大外を伸びてきたイーグルトップ(デットーリ騎手)の追撃をしのいで戴冠しました。

勝ったポストポンドはドバウィ産駒
ドバウィはアルカジームに続き、今年仏ダービーを制したニューベイ、
パリ大賞典を勝ったエルプトと活躍馬をガンガン送り込んで
欧州の中心種牡馬となってきています。

ポストポンドはタタソールズGCでアルカジームの3着に敗れており
初のGⅠ制覇。2着のイーグルトップは前走のGⅡでポストポンドを3着に
抑えて2着だっただけに力関係的には本当に近い感じです。

大レースを勝ったことは賞賛されて然るべきですが、メンバーの質は
低調だっただけに秋に繋がるかは微妙かも。

パリ大賞典


凱旋門賞と同じロンシャン2400mで行われるレース。
こちらも6頭立てと少頭数になりましたが、直線で馬群の中から
力強く抜け出したエラプトが後続を完全に突き放して完勝!

上記のポストポンドと同じくドバウィ産駒
前走のGⅢ勝ちを含めてここまで4戦無敗とかなりの勢いを見せています。
ただし・・・こちらも相手関係は微妙。
上位馬との対戦でどうかは今後に注目。

エクリプスS


サンダウンパーク2000mで行わるこちらも非常に重要なレース。
5頭立てと超少頭数になった中、1.4倍の1番人気に推されたゴールデンホーン
今年の英ダービー馬。ここまで4戦無敗と今年の欧州最注目馬と言える馬です。

スタートで少し遅れたものの、内を掬ってすんなり先頭に立った
ゴールデンホーンはそのままレースを引っ張り、直線ではザグレイギャツビーに
迫られたものの、強烈な二枚腰で並ばせず、最後は突き放して5連勝達成

ザグレイギャツビーは昨秋にオーストラリア(昨年の英愛ダービー馬、
名牝ウィジャボードの仔)の連勝を阻んだ馬ですが、今期はタタソールズGCで
アルカジームに敗れて4着(3着のポストポンドとは1馬身半差)、
プリンスオブウェールズSでもフリーイーグルの2着に敗れており
欧州上位馬の力関係的には・・・微妙。
(日本から参戦したスピルバーグは6着)
ゴールデンホーンは完勝しているだけに、評価して良さそうですが
まだ楽観は出来ないかも。

ケープクロス産駒といえばシーザスターズが同じく英ダービー、
エクリプスSを制覇。
秋にはインターナショナルS、愛チャンピオンSに続き
凱旋門賞を制しているわけで、ゴールデンホーンがその偉業をどこまで
トレース出来るか注目したいですね。

ちなみに今年の英ダービーでゴールデンホーンに敗れて2着だった
ジャックホブスは愛ダービーを5馬身差で圧勝。

若い世代の勢いに比べると古馬は・・・ちょっと変わり映えのない感じ。
サンクルー大賞典を制したトレヴが凱旋門賞3連覇に向けて順調、
というくらいでしょうか。

日本からの参戦があるかはどうやら微妙な感じになってきていますが、
欧州中距離戦線の今後についても注目しておきたいと思います。

37年ぶりの3冠達成!    担【けん♂】

すでに少し旬は過ぎてしまいましたが、久々に海外競馬について。

ゼニヤッタの引退以降、イマイチ盛り上がりに欠けていた感じのある
米国競馬ですが、今年は久々に超大物の登場で一気に過熱しそうな勢いです。

AWのデビュー戦で5着に敗れたものの、2戦目にデルマフューチュリティ(GⅠ)を
4馬身差、フロントランナーS(GⅠ)を3馬身半差、GⅡを6馬身差で勝って
さらにアーカンソーダービー(GⅠ)を8馬身差で大圧勝と4連勝で
ケンタッキーダービーに向かったアメリカンファラオ(American Pharoah)は↓

【ケンタッキーダービー】


外枠から好位につけ徐々に進出、カーブでは外を回される不利が
ありながらも前に食らいついて離されず、4コーナーでも外に振られながら
グイッと前に並ぶと先行勢を競り落として力強く突き抜けてゴールイン!

そして中1週で出走したプリークネスSでは↓

【プリークネスS】


前回の反省を踏まえてか、いきなり先頭に立ってレースを引っ張った
アメリカンファラオは水が浮いたような不良馬場の中、
スピードの違いを見せつけ、直線では完全に一人旅。
ついていこうとした馬が外にヨレてしまうほどの力の違いを見せつけ
まずは2冠を達成!

さらに今度は中2週で挑んだ3冠戦の最終レース、ベルモントSでは↓

【ベルモントS】


ここでも先頭に立ってレースを引っ張り、まったく危なげなく
後続を突き放して5馬身半差で見事に3冠を達成

一ヵ月の間にGⅠを3戦・・・この強行軍を突破して
3冠を達成するのは至難の業。
なんと78年のアファームド以来、37年ぶりの快挙となりました。

惜しむらくは・・・強力なライバルが不在、ということでしょうか。
カーリンのときにはストリートセンス、ハードスプンという三つ巴に加えて
最強牝馬ラグストゥリッチーズがベルモントSに参戦、と非常に面白い
ライバル関係になって盛り上がったんですが・・・

同世代では食らいついた馬がまるでいない1強状態なだけに、
今後は古馬との対戦でどこまでやれるかに大注目。

今の米国ダート界では、昨年のBCクラシックの勝ち馬バイエルンは
今年に入って6着、10着と連敗を喫しているので、
昨年の2冠馬カルフォルニアクローム、あとはBCクラシック4着以外は
負けなしのシェアードビリーフ辺りとの対決が楽しみです(^^)g

父はパイオニアオブナイル、その父は日本に導入された
エンパイアメーカー。
母系にストームキャットが入っており、米国らしい血統構成。

エンパイアメーカー及び、その産駒のバトルプランは
まだ日本国内ではそこまでの大物を出していませんが、
こういった成功した血統構成に近い馬がもしかしたら
今後に活躍してくるかもしれませんね(^^;

秋のBCクラシック、そしてさらに春はドバイに参戦があるのか・・・
今後の活躍に注目していきたいと思います。

ドバイワールドC展望   担【けん♂】

事前の予想もまとめられませんでしたが、今週はドバイでも競馬の祭典
ドバイワールドCが行われています。

ちょうど今、シーマクラシック(芝2400m)が終わったところ。
残念ながら日本馬の連覇はならず、ワンアンドオンリーが3着に粘ったのが
精一杯、1番人気に推されたハープスターは馬群に沈んでしまいました。

うーん、ワンアンドオンリーはこの馬なりの正攻法で負けたので
完全に力負け(>_<)

ハープスターは・・・そもそもムーア騎手、という時点で首を捻るところ。
ムーア騎手はなんといっても内差しが得意な騎手。
ジェンティルドンナは内で詰まって、横にステップして再加速、という
離れ業を見せて昨年のシーマクラシックを制しましたが、
ブエナビスタは内に突っ込んで自爆・・・。

ハープスターはブエナビスタ同様、外を差してなんぼ、という
タイプなんじゃないかと考えられるわけで、今回も馬群の中で
外に出し切れずに揉まれてしまった時点で終了してしまったのかもしれません。

距離、馬場、状態など他にもいろんな理由が考えられますが、
国内復帰以降のレースにも注目していきたいと思います。

勝ったドルニヤは凱旋門賞で5着だった馬。
ハープスター(6着)とはクビ差だったわけですが、冬を越して
大きく差をつけられてしまいましたね(>_<)

さて、もう少ししたらドバイワールドC(D2000m)の出走。

今年からAWからダートに切り替わり、また違った傾向のレースに
なってくるわけで、AWを敬遠してきた米国勢との力関係なんかに
注目したいところです。

エピファネイアはシンボリクリスエス産駒だけにダート適性が
あっても不思議はありませんが、いきなりの大一番でどこまでやれるか
楽しみでもあり、不安でもあり。

ホッコータルマエは日本国内では最強クラスのダート馬だと思いますが
こちらもドバイでは・・・うーん。

だいたい、ナドアルシバではあのヴァーミリアンがカーリンに
40馬身近く離されて負けているわけで、日本馬が活躍できる
イメージが湧きません(涙)

さてさて結果は・・・?!


※追記

うーん、やっぱり・・・。

ホッコータルマエは少頭数で逃げる馬がいないことで
あえて積極的にレースを引っ張りましたが、最後はやはり力負け。
あっさりついて来られて、最後に瞬発力の差と底力の差を見せつけられた
感じでした。

エピファネイアは・・・砂を被ってやる気をなくしてしまい、レースにすらならず。
故障の可能性も心配になるくらいの大敗となってしまいました(>_<)
うーん、いっそ前で引っ張るようなレースが出来たら・・・とも
思いましたが、こればかりは仕方のない話。
一度もダートを使ったことがなかったことが、ここまで裏目に出てしまうとは・・・

世界の壁は本当に厚くて熱い!

日本競馬の発展のためにも、今後も諦めずに挑戦していって
貰いたいものです。

凱旋門賞回顧  担【けん♂】

06年に凱旋門賞に挑戦したディープインパクトは3歳馬レイルリンクに
屈っしただけでなく、6歳牝馬のプライド(鞍上ルメール)に後から差される
という日本国内では誰もが想像も出来ない結果に終わりました。

ディープインパクトを有馬記念で破ったハーツクライはその勢いでドバイを制し、
鞍上のルメール騎手の進言により、キングジョージ6世Sに挑戦しましたが
前年の凱旋門賞馬ハリケーンラン、芝ダート兼用の名馬エレクトロキューショニストに
敗れて3着。

国内GⅠをどうしても勝てなかったステイゴールドはドバイシーマクラシック
(GⅡ)を勝ち、01年の年末には引退レースとなった香港ヴァーズでとうとう
GⅠ制覇。産駒のナカヤマフェスタ、オルフェーヴルは凱旋門賞に挑戦し、
2着が3回・・・健闘はしているものの、あと一歩及ばない成績に終わっています。

今年の凱旋門賞には奇しくも海外に夢を求めて転戦していった
3頭の名馬の産駒が挑戦することになりました。

血統的な適性ではゴールドシップ、世界ランク1位という実績を
引っさげたジャスタウェイ、斤量差で有利とされる3歳牝馬として
初の凱旋門賞挑戦となったハープスター

まさに現在考えられる最強の布陣で挑んだ欧州最高峰のレース、
凱旋門賞でしたが・・・

後方から外を回したゴールドシップ、ハープスターは
結果的にコーナーリングで大きなロス。

ゴールドシップは捲り上げて前に並ぶくらいの位置にいないと
勝負にならない馬なので、この時点で残念ながら終了。

ハープスターはゴールドシップを置き去りにして
凄まじい加速力で直線の外を伸びていったものの・・・
こちらも時すでに遅し。最後は前と同じ脚色になって
6着までが精一杯。

後方から内を突いてショートカットしたジャスタウェイは
直線半ばで一旦クビを上げて走るのを止める感じで失速。
その後に改めて伸び直しているだけに、スムーズに抜けたら
もう少しやれたかもしれませんが、突き抜けるまでは・・・

レース後のコメント
ハープスター号(6着) 松田博資調教師
初めての経験だし、いつものパターンで負けたのだからしようがない。
もう少し行けていればと思うが、終わったことを言うつもりはない。
馬は良く頑張ったと思う。日本に帰って、どの様な競馬をするか期待したい。


ハープスター号(6着) 川田将雅騎手
いつもどおりの競馬をということで、馬はよく頑張ってくれた。
これだけの大きな期待をいただいて、結果を残せなかったことは申し訳ない。
4コーナーを回るときの雰囲気も良く、直線では頑張ってくれた。
凱旋門賞(G1)という大きなレースで騎乗をさせていただいて、
ただただ有難い気持ち。レースに悔いはない。これがハープの競馬だと思う。


ジャスタウェイ号(8着)、ゴールドシップ号(14着) 須貝尚介調教師
世界は甘くない。厳しい競馬だった。応援してくれた皆さんには
申し訳ない気持ち。人も馬も順調にきてくれたのは何よりだった。
現地の関係者にも感謝したい。
挑戦しなければ勝つことはないので、いつかまた挑戦したいと思う。
この後のことは、日本に帰って様子を見て考えたい。


ジャスタウェイ号(8着) 福永祐一騎手
返し馬の感触はよかった。良いスタートは切れたが、行き脚がつかなかった。
最後はじりじりと伸びてはいるので、距離は問題なかった。
僕自身、凱旋門賞(G1)はワクワクしたし、乗っていて楽しかった。
チャンスはあると思っていたが、なかなか簡単にはいかないですね。


ゴールドシップ号(14着) 横山典弘騎手
馬は頑張ってくれた。結果はしかたない。そんなに世界は甘くない。
走り方は日本のレースと変わらなかったし、力は出してくれた。やれることはやった。


勝ったのは昨年の凱旋門賞馬トレヴ
今期はなかなか勝てないレースが続いていましたが、
ここにきて調子を上げているという陣営のコメントどおり、
まったく衰えも感じられず、58kgという斤量も問題にしない
素晴らしい走りで連覇を達成しました。
前から抜ける隙のない競馬・・・うーん、こういうレースこそ
凱旋門賞で求められる資質だと改めて感じる内容でした。

2着は昨年の8着馬フリントシャー
3歳勢有力と言われる中、古馬として存在感を発揮してくれました。
昨年のパリ大賞典以降、勝ち星には見放されていますが
いつも上位を競い合える底力は評価出来ると思います。

3着にはシーザスターズの産駒でキングジョージ6世Sを制した
3歳牝馬のタグルーダが入線。
残念ながら父娘制覇はなりませんしたが、今年の世代トップクラスの
力は示したと言えそうかと。

正直なところ、ここまで手も足も出ない結果に終わるというのは
やはりショックです。
ため息すら出ない完敗。

個人的には凱旋門賞はあくまで「欧州最高峰のレース」であり、
マスコミが言うような「世界一」だと思っていませんが、
(世界一と表現した方が一般的にはわかりやすい、とは思います)
それでも日本馬がこのレースを制することは
日本競馬の国際的評価の向上、日本馬の血統的評価の向上により
さらにダイナミックな血の交流の促進、といった意味でも
価値は高いと思います。
今後もこうした挑戦は続けていって貰いたいところ。

夢はまたお預け。
ディープインパクトのときもオルフェーヴルのときも
「もう当分、こんなチャンスは来ないかもな」
と思ったわけで、また思ったよりも近いうちに「今度こそ!」
というタイミングが来るかもしれません。

馬だけでなく、騎手も含めてそのときまでに更なる
レベルアップを期待したいものです。

凱旋門賞(有力馬簡単整理)  担【けん♂】

さて、凱旋門賞(ロンシャン2400m)の足音が近づいて参りました(^^)g

どうやら今年は20頭立て。極端な少頭数になることも多い欧州競馬の中では
ちょっと異例なぐらいのごちゃついたレースになりそうです。

日本馬はマークされてしまうと閉じ込められたり、押し込められたり、と
ちょっと厳しい状況に追い込まれることもあったりする印象ですが、
今年は3頭・・・それも揃って有力となると周りの馬も気にしている
場合ではない、かもしれません(^^;

多頭数に慣れている、という点では出走頭数が多いことは日本馬にとって
プラス材料になりそうです。

ひとまず、国際レーティング順に有力馬を簡単に整理してみたいと思います。
※牝馬は+4で評価

★130
ジャスタウェイ 
 距離不安で3番人気に留まっているが、血統的には延長歓迎?!

★124(+4)
タグルーダ 
 前走で惜敗したものの、キングジョージS覇者という肩書は強烈、1番人気

★122(+4)
タペストリー
 2走前にタグルーダを破って金星、ただし前走はマイル戦で惨敗

★124
ゴールドシップ
 このレースで結果を出し続けているステイゴールド産駒。脚が止まるか、そのまま
 突き抜けるか。日本馬の中では1番下に見られているようです。6~8番人気

★119(+4)
トレヴ
 昨年の勢いは感じられず、3連敗中。斤量の影響も大きい感じ?!

★117(+4)
ハープスター
 日本馬では初の3歳牝馬としての挑戦。斤量優位が活かせるか?3~4番人気

★120
エクトー
 距離延長もあっさりこなして6連勝。親子制覇なるか?(父ハリケーンラン)2番人気

キングストンヒル
 英ダービー2着、英セントレジャーを制しており、スタミナは抜群

★119、115(+4)
アヴニールセルタン
 3歳牝馬とは思えない力強い迫力で無敗の6連勝中。課題は距離延長。3~4番人気

アイヴァンホー
 前走のバーデン大賞で本番でも1番人気予定だったシーザムーンを破る快挙。
 引退してしまったシーザムーンの分まで頑張れるか

ルーラーオブザワールド
 昨年の英ダービー馬。前走でフォア賞を逃げ切ったものの、昨年は7着だけに・・・

フリントシャー
 フォア賞でルーラーオブザワールドに敗れて2着。昨年は8着に敗れています。

チキータ
 昨年の愛オークスの覇者。仏オークスではトレヴの2着。休養明けを叩いて・・・

ドルニヤ
 前走のヴェルメイユ賞でトレヴに先着して3着入線。

★118
スピリットジム
 サンクルー大賞典を勝ったものの薬物違反で失格。名誉挽回なるか?

・・・あとは一旦は種牡馬入りしたものの、受胎率の低さから
競争馬として戻ってきたアルカジーム(レーティング115)が
いるくらいでしょうか。
今年の欧州の勢力図は完全に世代交代ラッシュ
古馬の有力どころは限界が見えてしまっている感じなので、
日本馬の前に立ちふさがるのは向こうの3歳勢、という構図。

オーストラリアは回避し、シーザムーンは引退してしまったものの、
このレースに強い3歳牝馬の有力どころが揃って出走してきます。

同じ3歳牝馬のハープスターとの対決も見どころですが、
なんといってもジャスタウェイは現在、世界ランク1位の馬ですし、
ゴールドシップも血統の後押しを含めて適性面では最も期待出来そうな馬。
斤量の問題だけで負けているわけにはいきません。

歴史が変わる瞬間となるか?!それとも・・・?!

凱旋門賞を楽しむために part2   担【けん♂】

日本から凱旋門賞に挑む3頭はひとまず順調に調整が進んでいる模様。
迎え撃つ欧州勢ですが・・・かなり様相に変化が出てきました。

独ダービーを11馬身差で圧勝したシーザムーン
バーデン大賞で敗れ、なんと故障によりそのまま引退。

インターナショナルSで古馬を一蹴した英ダービー馬
オーストラリアは愛チャンピオンSに向かい、
ザグレイギャツビーに敗れて2着。凱旋門賞は予定通り
回避なる見込みです。

有力な3歳勢が回避したのはレースレベルを考えると残念ですが、
日本馬のチャンスは拡大した感じでしょうか。

去る馬がいれば、新星登場もあるわけで、凱旋門賞の前哨戦の
ニエル賞、ヴェルメイユ賞、フォア賞が行われました。

ニエル賞からは06年にレイルリンクがディープインパクト、
ハリケーンランなどの挑戦を退けて凱旋門賞を制覇。
昨年はキズナがここを勝って本番に臨んでいます。

ニエル賞:ロンシャン2400m


デビュー戦で2着に敗れてからマイル路線で5連勝していた
エクトー(牡3)ですが、クラシック路線は回避となり
今回は5ヶ月ぶりの出走、さらに一気に距離延長ということで
不安視された面もありましたが、後方待機から
直線に入って力強く突き抜けて復活圧勝!
最後は手綱を緩めて詰め寄られましたが、回転が速い末脚で
馬群を置き去りにした点は十分に評価して良さそうです。

父のハリケーンランは05年にこのニエル賞から凱旋門賞を制しており、
翌年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスDSでは
ハーツクライを破った強豪。

産駒のエクトーは父の足跡を辿れるか・・・注目したいところです。

ヴェルメイユ賞では昨年の凱旋門賞馬トレヴが4着に敗れる波乱。
実績的にはまったく足りていなかったバルチックバロネスが
勝ちましたが・・・本番に向かうかどうかは微妙な様子。

フォア賞では昨年の英ダービー馬ルーラオブザワールドが復活勝利。
サンクルー大賞典を勝ったスピリットジム、
強豪フリントシャーを破っており、古馬の力関係は
改めて混沌としてきた印象です。

うーん、今年の凱旋門賞は欧州3歳勢VS日本馬?!
地上波での放送もあるようですし、歴史が変わる瞬間を目撃する
ことになるのか、楽しみにしたいと思います。