けいけん豊富な毎日

菊花賞回顧(2冠達成!)  担【けん♂】

好天に恵まれた京都競馬場で菊花賞が行われました。

皐月賞馬ゴールドシップは単勝1.4倍と極端な1本被り。
2番人気が10倍を超えており、逆にその他の馬はどんぐりの背比べ
というか、どの馬も信用に欠けるために淡い期待を受けて横並び、
という感じのオッズになりました。

予想は→ココ

結果は・・・

1着○ゴールドシップ    3.02.9  上がり35.9
2着 スカイディグニティ   13/4
3着 ユウキソルジャー
4着×ベールドインパクト

9着◎マウントシャスタ
11▲ニューダイナスティ
14△タガノビッグバン
15×ビービージャパン

※全着順は→ココ

スタート時点では少し押して行こうとしたゴールドシップの内田博騎手でしたが
思ったよりも行き脚がつかなかったことで、プラン変更。
スッと最後方にまで下げて、体をほぐすようにゆったりと走る形を選択。

ハナを奪ったのは想定どおりビービージャパン。
2番手にコスモオオゾラ、タガノビッグバンも一緒に上がって前につける形。

思った以上に前に行く馬が多く、2番手以降の馬はダンゴ状態になってしまい、
なかなか内のポジションが取れない状況。
好位の外からトリップが脚を使って2番手に上がり、
続いてフジマサエンペラーも前に上がって3番手の外。

コスモオオゾラ、タガノビッグバンは内に控え、その後ろにアーデント。
先行を期待したニューダイナスティは好位集団の馬群の中。
その外をマウントシャスタが上がって行き、エタンダール、
フェデラルホールは中段を追走。

中段後方にスカイディグニティ、ユウキソルジャー、さらに後ろに
ベールドインパクト、ラニカイツヨシ。

ゴールドシップは後方から2番目、最後方にダノンジェラートという態勢。

13.0-11.9-12.2-12.2-11.6-11.6-12.6-12.5-12.3-12.2-12.5-12.2-11.9-11.8-12.4
前半1000m 60.9
中盤1000m 61.3
後半1000m 60.7

前半1000mを60.9というペースは少し速めながらまだいいですが、
中盤1000mを61.3というのはかなり速いペース。
例年、13秒台に落として息を入れる区間になるわけですが、
今年は最も緩んだラップが12.6・・・これは過去に例を見ないほどの
締まったペース
だと考えられます。

本来なら大逃げになってもいいようなペースだと思われますが、
後続集団が離れずについていく形になり、むしろ馬群はダンゴ状態

後方を追走していたゴールドシップはペースが速い割に先頭と
それほど差が開いていないのを見計らって、3コーナー手前で一気に前に進出

そのまま行ってしまいそうになるところを、スッとなだめて
好位の外で一旦息を入れて、そのあとのロングスパートに備える辺りは
内田博騎手の見事な手綱捌きだったと思われます。

ゴールドシップの進出にすぐさま反応したのが・・・メンディザバル騎手
京都の長距離経験はなかったものの、強い馬1頭に狙いを定め、
ゴールドシップにくっついて前へと進出。
うーん、慣れないコースでも強い相手と同じ騎乗をすることで
相手の経験値を自分のものにする
、という点は抜け目がないというか、
まさにスナイパーのような騎乗ぶり。さすがです。

日本人騎手で同じようにゴールドシップに合わせて行ったのは
佐藤哲騎手(ラニカイツヨシ)と四位騎手(ベールドインパクト)の2名。
ゴールドシップに離されないように呼吸を合わせて前に進出。

思ったよりも早く前に詰められたのに驚いたように
マウントシャスタの川田騎手が4コーナーで先頭に立ち、
ゴールドシップに応戦しましたが、早目に前に上がって脚を使ってしまったこともあり、
余力なく脱落・・・

あっさりとゴールドシップが先頭に立ったところにスカイディグニティが
迫りますが、さらに突き放してゴールドシップが圧倒的な能力を見せて2冠達成!

一旦はスカイディグニティに迫ったベールドインパクトが力尽きたところを
ユウキソルジャーが中段から差し切って3着に入りました。
うーん、さすがトーセンダンスの血・・・(^^;

★レース後のコメント

1着 ゴールドシップ(内田博騎手)
このメンバーで、GIホースとして強いレースをしなければと思いました。
馬もよく走っています。馬場入りの時、元気のいいところを見せていたので、
これなら弾けてくれるのではと思っていました。
前に行ければある程度のポジションでと思っていましたが、行き脚もつかなかったので
腹を括って後ろから包まれないようにレースを運びました。
ペースも落ち着いたので、早めに動いて、あまり外を回されすぎないようにしました。
この馬は後ろから来られても簡単には抜かせませんからね。
とにかく1番人気に応えることが出来て良かったです


2着 スカイディグニティ(友道康夫調教師)
惜しいところまで来ましたね。でも十分です。初めてのGIで
これだけの力を見せてくれました。夏を越えて本当に力をつけています。
最後は内と外との差があったかもしれませんが、距離は大丈夫ですね。
春の天皇賞を目標に今後は頑張っていきたいです


3着 ユウキソルジャー(秋山騎手)
4コーナーで、1、2着馬に離されてしまいました。そこでついて行ければ
とも思いますが、まだこれからの馬です。
今日は変則ペースの中、上手に走っています。次、頑張っていきたいですね


4着 ベールドインパクト(四位騎手)
スタンド前で引っ掛かりました。結果論ですが、ゴールドシップと同じ競馬をしても
良かったかもしれません。内枠でポジションを取りに行こうとしたのですが、
ゴチャついて他の馬に擦られて、スローで折り合いを欠いてしまいました。
それでも最後は一瞬オッと思いましたし、もう少しうまく乗ってあげられれば…


5着 ラニカイツヨシ(佐藤哲騎手)
出たなりの位置から1周目の下りはうまくハミが抜けたのですが、
2周目の坂では少しリズムがうまく行かないところがありました。
ただ、GIレースで準オープンの身で本当に頑張っています。
この馬にとってもいい経験になったと思います


7着 ダノンジェラート(三浦騎手)
キャリアを考えたら頑張っていました。でもこの馬にはいい経験になりました。
1戦1戦、成長して変わっています


8着 フェデラルホール(吉田隼騎手)
本当は、1、2着馬の後ろにいましたし、それについて行きたかったのですが…
ついて行くことが出来ませんでした。ただ、今後力をつけて行けば
もっとやれると思います


9着 マウントシャスタ(川田騎手)
いいところにつけて、道中はリズムも良かったです。
ただ、3コーナーで勝ち馬が早めに来たので動かざるを得ませんでした。
その段階でも手応えはあったのですが、この結果を見ると3000mは
長かったのかもしれません


14着 タガノビッグバン(太宰騎手)
状態は良かったですし、折り合いもついたのですが、4コーナーで
うまく捌くことが出来ませんでした


17着 コスモオオゾラ(岩田騎手)
もう少しパワーが欲しいですね。トモにもっと力がついてきたら、
さらに上を目指せると思います


前に行く脚質の馬が妙に多い、という点は気になっていましたが、
それにしてもこのペースでダンゴで進む、というのは完全に予想外。
前の馬にとって無茶苦茶厳しい流れになってしまいました。

とはいえ、あまり馬群が長くならない中、後方で脚をためたといっても
それなりに速い流れを追走したゴールドシップがさらに速い脚で前に進出し、
最後まで脚を伸ばし切ったというのは非常に高く評価して良さそうです。

レースぶりは昨年のオルフェーヴルに引けを取らない内容。
キレ味は微妙でも機動力と長く良い脚を使える馬なので
有馬記念に出てくることがあれば本命候補になるかも?!

スカイディグニティは・・・もっと高く評価して良かったですね。
推定上がり3ハロンでもゴールドシップを追いかけられる感じが
あっただけに、我ながら目が曇っていたとしか言いようがありません。
メンディザバル騎手の手腕も大きかったと思いますが、
ゴールドシップと同じような競馬をして、それに対応出来たということは
高い能力があることの裏づけになると思われます。
ブライアンズタイム最後の大物になるのかもしれない馬だけに
今後も順調に成長していって貰いたいものです。

馬体重の面でも血統を活かして3着に入ったユウキソルジャーを
除けば1、2、4着は全て480kgオーバーの馬。
自分で考察しておいて、条件に合わないマウントシャスタに◎を
打った自分をぶん殴ってやりたいですね(T_T)

荒れることに期待し過ぎた欲ボケ心・・・猛省です。

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菊花賞最終予想  担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)についてまとめていきたいと思います。

ディープブリランテは屈腱炎になったとのこと。
菊花賞に向けての急な調整が原因になったのかどうかはわかりませんが
この世代の実績馬としてワールドエース、トーセンホマレボシに悪い意味で
続いてしまったのは本当に残念です。

残ったゴールドシップとしてはあっさりと上がり馬にやられてしまう
わけにはいかない状況・・・。内田博騎手がどんな手綱捌きを見せるか
注目したいと思います。

これまでの考察
考察を始める前に→ココ
春の実績馬との関係→ココ
体重別実績→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2→ココ
各馬分析3→ココ
過去の勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
血統別距離適性について→ココ
推定上がり3ハロン→ココ
騎手データ分析→ココ
斤量負担分析→ココ
展開想定→ココ

クラシック上位馬が極端に少なく、馬格も小さな馬が多い・・・
過去の傾向的には荒れる要素が満載という印象です。

道中はビービージャパンが引っ張る形になりそうですが、
大逃げになったとしても、実質的な後続集団はスローペース。
後半にペースを上げて、急流になっていく展開になりそうです。
余力を残せた前の馬が優勢。
後方の馬は前に詰めて行ける機動力と長く良い脚が使える
高い能力が求められることになりそうです。

今回の予想
◎マウントシャスタ
○ゴールドシップ
▲ニューダイナスティ
△タガノビッグバン
×ビービージャパン
×ベールドインパクト

マウントシャスタは反応が毎回変わる難しい馬のようですが、
今回は前走の反省を活かして先に動いて抜け出す形になりそう。
スタミナ能力が高い馬かどうかは微妙ですが、川田騎手の意欲に
期待してみたいと思います。

ゴールドシップは明らかに格上。
出来も良さそうですし、あっさり勝っても不思議はなさそう。
今回は一旦大きく下げることになる可能性があるので
少し評価を落としましたが、GⅠ馬のプライドを
見せて貰いたいものです。

ニューダイナスティは展開の恩恵を受けられたら
面白い1頭になりそうです。
先に抜け出す形で後半を締まったペースで引っ張れたら
後続の脚を封じ込めることが出来るかも。

タガノビッグバンも同じく前から抜け出す形が理想。
一戦ごとにかなりレベルアップしており、母系のリアルシャダイの
血が目覚めればスタミナには問題なさそう。
上手く伸び脚が発揮出来れば突き抜けても・・・

データではビービージャパンの伸び脚に注意、ということに
なりましたが、まさかの楽逃げで大波乱?!
脚質は違えどソングオブウインドで穴をあけている武幸四郎騎手だけに
高配当狙いでちょっと押さえてみようかな、と。

ベールドインパクトはデビュー当時から菊花賞で、と考えていた馬。
外を捲くり上げていってこそ、という馬なので
四位騎手には積極的、というかむしろ強引に仕掛けていって
貰いたいものです。

同じような脚質のエタンダールも気になりますが、
馬格が極端にない点と松岡騎手の京都実績が微妙なので
当日の入れ替え候補、という感じでしょうか。

実績馬がプライドを見せるのか、それとも淀の惨劇再び?!
ちょっと波乱に期待しつつ楽しんでみたいと思います(^^)g

菊花賞(展開想定)   担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)の枠順を見ながら展開について考えてみたいと思います。

単独で逃げたい、というコメントを出しているビービージャパンが
ハナを切ることになりそう。
掛かり気味に行くタイプということなので、前半は落ち着くまで
スッと行ってしまうかも。一旦は大逃げになる公算も高そうです。

離れた2番手にニューダイナスティ。
逃げてもいいタイプですが、まずは前半をゆったり行きたいようなので
前を行かせて実質的なペースを握る感じになりそうです。

外枠に入ったタガノビッグバンは・・・難しいところ。
スタートから飛ばして行きたい馬が多いわけではないので
まずは3番手辺りに押し上げておければいつものレースが出来そうです。

最内枠のゴールドシップは一旦は大きく下げて外を回して
上がって行く感じになりそう。

フェデラルホールは好位の内辺り。

ベールドインパクトは京都新聞杯の再現を考えるなら
下げて外を回していく形を狙いそう。

ラニカイツヨシは中段くらいから内差しか外差しか・・・

デムーロ騎手に乗り代わったアーデントは前にもつけて行けそうですが、
好位の後ろ辺りくらいでしょうか。

ロードアクレイムは前走のイメージで乗るなら後方から外に
出していきたいところ。機動力はなさそうなのでためていく感じで。

エタンダールは前に行くことが出来なくなってきている模様。
馬格がないので内で包まれないよう、下げて外に出して
上がって行きたいところ。

フジマサエンペラーは前から行ったり、後ろから行ったりと
脚質が安定しませんが、テン乗りの池添騎手がどう判断するか・・・
折り合い重視なら下げることになりそうですが・・・

マウントシャスタの川田騎手はゴールドシップよりも先に
抜け出す形をイメージしてきそう。
中段前の外辺りで機会を伺う感じで。

骨折明けのコスモオオゾラは脚元を確かめつつ、好位の外辺り。
急遽、代打となった岩田騎手なら京都競馬場での仕掛けどころは
熟知していると思われます。

ダノンジェラートは中段後ろの外くらいになりそう。
本来は機動力のある馬ですが、京都で三浦騎手がどういう騎乗を見せるか・・・

ミルドリームは難しい馬、ということで引き続き江田照騎手。
外から行く馬に合わせて好位の後ろ辺りへ。

ユウキソルジャーもタフな脚を活かしたいところ。
外から被せて好位まで。

スカイディグニティのメンディザバル騎手は京都長距離の経験がなく、
周りを見ながら、という感じになりそう。
一緒に上がって行きつつ、中段の外くらい。

大外に入ったトリップは内の馬を活かせて中段前くらいに
押し上げて行きたいところ。

スタート直後のおおよその位置取り想定
菊花賞位置

浜中騎手、川田騎手はおそらく同じような思惑でレースを作りそう。
岩田騎手の仕掛けどころも近くなりそうですね。
ニューダイナスティ、コスモオオゾラは後半に早目にまくっていって、
直線で後続を引き離しての粘り込み、マウントシャスタも
早目に仕掛けて先に末脚を伸ばす形でゴールドシップを
封じ込める感じかと。

ゴールドシップ、ベールドインパクト、エタンダールは
外をまくって行って長く脚を使う勝負に持ち込みたいところ。
前が先に仕掛けてしまうと追いつけなくなりそうですし、
先に仕掛け過ぎると最後の脚が鈍りそう・・・
かなりタイミングが難しいレースになりそうですね。

菊花賞(斤量負担分析)  担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)の出走馬が決まったところで斤量負担についても
見ておきたいと思います。

実質斤量負担
菊花賞斤量負担

今回の平均体重は472kg(前走ベース)

480kgを超えてくることが多い菊花賞の中ではかなり小柄な馬が
揃った
印象です。
どちらかといえば過去最低だった02年(468kg)に近いわけで
馬体重の面でも荒れる気配がプンプンしてきています(笑)

最も好走率が高い480~500kgのゾーンの馬は8頭。
人気を背負うゴールドシップもこのゾーン。
その中でも最重量となっており、斤量の影響は考えなくてよさそうです。

460~480kgのゾーンで勝った馬はヒシミラクルと
オルフェーヴルのみ。
基本的にはヒモ候補と考えてよさそうですが、今年はヒシミラクルが
勝った02年と出走馬のレベルが同じ感じになってきているだけに
警戒が必要かもしれません。

460kgを切ってしまうと・・・非常に厳しいわけですが、
昨年のトーセンラーに続く小型馬の好走があるでしょうか。
ディープインパクト産駒、という点ではエタンダールが
イメージに合いそうですが・・・

菊花賞(騎手データ分析)  担【けん♂】

ディープブリランテの回避により、今年の菊花賞(京都3000m)
春のクラシック上位馬が1頭しか出ないことになりました。
大荒れになった02年、08年、10年ですらも2頭のクラシック上位馬が
出ていたわけで・・・過去最低頭数記録を更新(爆)
力関係の把握が非常に難しい年になってしまいました。

騎手の方も岩田騎手も武豊騎手も安藤勝騎手も横山典騎手もいないという
かなり違和感のあるメンバーになっています。
長距離のレースだけに、馬だけでなく、鞍上の力量も重要。
位置取り、折り合い、仕掛けどころ・・・走るのは馬でも走らせるのは騎手
馬の力を最大限に活かす騎乗が期待出来る騎手を重視すべきだと
考えられます。

京都3000m以上のレースに限定すると、どの騎手も騎乗回数が
極端に少なくなってしまうので、ひとまず京都2400m以上の
レースについて、直近の25走のデータを取ってみました。

騎手データ:京都2400m以上
菊花賞騎手

十分な騎乗回数がある騎手の中で最も複勝率が高いのは池添騎手浜中騎手
2着が多い分、僅かに池添騎手がリードしていますが、お手馬の質からすると
浜中騎手の方がコース適性は高いかもしれません。
どちらも菊花賞を制している騎手、馬の力にプラスになる騎乗が期待出来そうです。
先行力のあるニューダイナスティは穴馬として一考があってもいいかも。

勝率ではダントツとなっているのは川田騎手
長距離のレースは色々と出来て騎手の力が出せるから好きだ、
という川田騎手自身の発言どおり、好成績となっています。
ビッグウィークでローズキングダムにリベンジしたように、
神戸新聞杯で敗れたマウントシャスタでゴールドシップに
リベンジ出来るか注目ですね。

福永騎手、四位騎手、小牧騎手、佐藤哲騎手は同じ複勝率に
なっていますが、小牧騎手は勝率0%というのが厳しいところ(^^;
穴馬での一発、という意味では佐藤哲騎手の手腕が興味深い感じです。

外人騎手にしては22鞍とかなりの騎乗経験のあるデムーロ騎手
複勝率で関西のトップ騎手を上回る好成績。
菊花賞へはネオユニヴァースで3着に入った以来の参戦となりますが
アーデントでどんな騎乗を見せるか楽しみです。

関東の騎手では内田博騎手の成績が秀逸。
連対率、複勝率ではダントツのトップとなっています。
馬の力も抜けているだけに、このコンビは強力だと思われます。

血統面で面白そうなタガノビッグバン(太宰)、ユウキソルジャー(秋山)
エタンダール(松岡)などは騎手の力が後押し・・・とは言えない状況。
なんとか上手く捌いてくれることに期待したいですね。

菊花賞(推定上がり3ハロン)  担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)について見ていきたいと思います。

好調が伝えられていたディープブリランテですが、前脚に不安が出た
ということで回避になってしまいました(>_<)
今朝のスポニチのネット記事の見出しでは

ブリランテぶっつけ本番も矢作師「全て予定通り」
ブリランテ圧巻のぶっちぎり!海外帰り不安なし

と並んだと思ったら、その次のニュースが↓

ディープブリランテが菊花賞回避 脚部不安で

いやーまぁ仕方ないことかもしれませんが、あまりにも唐突な手の平返し
思わず笑ってしまいました(陣営には申し訳ないですが^^;)

海外遠征からの復帰はある程度期間をあけたにしろ、
難しい面が伴いますね。せっかくですから焦らずじっくりと調整して
貰いたいものです。

菊花賞出走予定馬について、推定上がり3ハロンを試算してみました。
昨年は4着と惜しい競馬になったハーバーコマンドをこのデータから
炙り出せたわけですが、今年はどんな感じになるのでしょうか・・・

推定上がり3ハロン:位置取り別
菊花賞上がり

過去に好走したレースの実績を元に、推定上がり3ハロンを計算し、
そのレースの4コーナーでの平均位置を元に
おおよその脚質別に並べ替えています。

京都外回りコースでは上がり3ハロンが0.1秒違うと
およそ0.48馬身差縮まる、という計算。
先行すると考えられる馬から何馬身差以内にいれば届くか、という数値を
計算しています(馬身)

今回の出走予定馬はかなり前の位置で競馬をする馬が多く
表では便宜的に好位、中段(前後)、後方と分けていますが、
後方に位置することになったロードアクレイムやラニカイツヨシですら、
4コーナーでの平均位置は6番手(爆)となっており・・・
正直、ゲートを出てみないと位置取りの想定は難しい感じになっています。

逆に言えば、普段よりも後ろの位置になってしまう馬が必ず
出てくる
わけで、スタートでの位置取り、道中での機動力などは
かなり大きなウエイトを占めることになりそうですね。

先行脚質の馬は3頭。
中ではビービージャパンはかなり掛かり気味に行くタイプということで
出来れば単独で逃げていきたいとのこと。
ニューダイナスティ、タガノビッグバンがどう絡んでいくかで
ペースが大きく変わりそうです。

距離適性に不安がありそうですがビービージャパンの末脚の伸びは
意外なまでに優秀な数字。
平坦巧者っぽいので消耗をおさえて行ければ面白い存在になるかもしれません。

タガノビッグバンは芝に転向してから一戦ごとに成長を見せており、
データ的には前に届かない数字になっていますが、前走くらいの
走りを見せられたら、十分に勝機がありそうです。

先ほどふれたとおり、前に行く脚質の馬が多い、ということもあって
各馬の推定上がり3ハロンはかなり鈍く、計算上では前の馬に
届く可能性がある馬はほぼ皆無
(爆)
中ではゴールドシップが仕掛け遅れなければ・・・という感じでしょうか。

回避となったディープブリランテの上がりが極端に鈍くなっているわけですが、
ダービー馬だけに、この数字には違和感があります。
今回の計算は当該レースの最速から3番目までの数値を基準にしているため、
上位馬同士の競い合いとなると、基準となるレベルが上がってしまうのは
仕方がないところ。
その意味ではゴールドシップに関しても実際にはもっと抜けたキレ味がある
可能性が高そうです。

ゴールドシップより後ろからになる馬は・・・机上の計算では
ゴールドシップをかわすのは無理、ということになってしまいます。

ゴールドシップにくっついて前の馬をかわす差し馬をヒモ候補、と考えるか、
それともゴールドシップ以外は前残り、と考えるか、
はたまた、ゴールドシップが差し損ねて前が残る、と見るか・・・

菊花賞(血統別距離適性について)  担【けん♂】

菊花賞京都3000mという長丁場のレース。

本来はステイヤー同士が競い合う距離設定ですが、3歳秋の時点では
どの馬もこの距離を経験しておらず、適性という面では走ってみないと
わからない部分が大きくなっています。

ひとまず、父系の血統から距離適性について調べてみました。

血統別距離別上昇度
菊花賞血統

2600m以上の距離となると未出走の種牡馬も出てきますし、
出走回数自体も極端に少なくなるので、あえて2200m~2600m
という距離での複勝率を芝全体での複勝率と比較して上昇度(下降度)を
見ています。

強烈な上昇度となっているのは・・・トーセンダンス産駒。
産駒の数が少なく、出走回数自体も少ないのでデータとしては微妙ですが、
明らかに距離が伸びてこそ、という成績になっています。
菊花賞で好成績をおさめているダンスインザダークと血統構成が
同じ種牡馬だけありますね(^^)g
他の距離が不甲斐なさ過ぎる感じもありますが(爆)
長距離では侮れない成績だと考えておきたいと思います。

ステイゴールドも明らかに距離延長がプラスになっています。
タフなレースになるほど力を発揮するタイプが多い印象なので
あとは外回りコースがどうか、というところでしょうか。
晩成型のステイヤー血統であるディクタスを内包しており、
時期的にもここで開花がありそう。

ディープインパクト産駒はマイル周辺に特化した成績に
なっていましたが、ここにきて数字が変化。
中距離で少し成績が低下しますが、距離延長で再び
上昇傾向に転じています。
出走回数が少ないとはいえ、2600m以上では複勝率75%(笑)
ちょっと洒落にならない成績ですね(^^;

ロージズインメイはマイルより短距離、長距離よりは中距離、
というように二極化している感じ。距離延長は微妙です。

シンボリクリスエスはマイル周辺が良く、距離延長で成績低下。
長距離成績は数字の上では悪くありませんが、出走回数が極端に少なく
例外的な馬しか対応出来ていない感じかと。

ブライアンズタイムはオールラウンダーな成績ですが
近年はダート色が強くなっており、判断が難しいところ。
長距離の成績は優秀なので侮れない数字になっています。

クロフネは短距離適性の高い産駒を出しており、
距離を延長してプラスになる傾向はなさそうです。

フジキセキもマイル、短距離の方が成績優秀。
2600m以上では今のところ未勝利となっており、
少なくともステイヤーとしての資質には欠けていると思われます。

アドマイヤジャパンはデータが少ないので微妙ですが
短距離向きになっている模様。

タヤスツヨシは中距離を頂点に距離短縮も距離延長もマイナス。
スピード、スタミナどちらも足りない感じかと・・・(爆)

あとは母系との兼ね合いについても見ておく必要がありそうです。

菊花賞(馬体について2)  担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)出走予定馬の馬体について、第2弾です。

【ゴールドシップ】
(ダービー)
ゴールドシップ12ダービー
(神戸新聞杯)
ゴールドシップ12神戸新聞杯
(菊花賞)
ゴールドシップ12菊花賞
芦毛でわかりにくいですが、緩さを残して
復帰した前走からグッと充実して皮膚感に
ハリが出てきている印象。
全体的に力強くなっており、状態はほぼ万全の
仕上がりと見て良さそうです。
馬体のシルエットも菊花賞には合いそうですし
余程展開に絡め取られるようなことがなければ
好走の可能性は高そう。

【フェデラルホール】
フェデラルホール12菊花賞
同父のゴールドシップと比べると
クビ差しから上半身にかけての力強さが
ちょっと足りない印象。
下半身は充実しており、毛ツヤもよく
体調も良さそうなので能力は十分に出し切れそうですが
ワンパンチ足りないかも。

【ユウキソルジャー】
ユウキソルジャー12菊花賞
クビ差しが非常に太く、持続質に長けた下半身など
特徴的な馬体。前後のバランスもとれており、
ハリがあって状態も良さそうです。
適性面でも期待出来そう。

【コスモオオゾラ】
(皐月賞)
コスモオオゾラ12皐月賞
(ダービー)
コスモオオゾラ12ダービー
(菊花賞)
コスモオオゾラ12菊花賞
折明けですが、急速に回復したようで
状態はむしろ春より良さそうです。
筋肉が垂れていた下半身は丸みを帯びて
引き上げられており、立ち姿の力強さが向上。
ぶっつけ本番ながら力は出せそうです。

【スカイディグニティ】
スカイディグニティ12菊花賞
雄大な上半身の割にクビ差しが細く
ちょっとバランスは微妙。
持続質に長けた下半身、タフなレースになれば
力を発揮できそうです。
前走の反動などはなさそうなので
展開に乗れたら・・・

【トリップ】
(弥生賞)
トリップ12弥生賞
(皐月賞)
トリップ12皐月賞
(菊花賞)
トリップ12菊花賞
春より一回り骨格が大きくなった感じですが
前後の筋肉も成長しており、バランスは
崩れていません。
ゆったりした作りなので距離への適応力は
高そうですが、下半身に偏った体型なので
菊花賞向きかは微妙。

※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより