けいけん豊富な毎日

菊花賞回顧(手応えなし:涙)  担【けん♂】

菊花賞でJRAから誕生日プレゼントを貰おう!・・・企画(^^)
・・・まぁしょーもないことばかり考えているとしっぺ返しがきますね(爆)

直前に雨が降り出したものの、馬場に大きな影響が出るほどではなく
良馬場の京都競馬場で菊花賞が行われました。

ヴィクトワールピサが凱旋門賞に遠征、エイシンフラッシュが直前で回避となり
春のクラシック上位入賞馬はヒルノダムール、ローズキングダムの2頭だけ。

過去の菊花賞ではクラシック上位馬が2頭しか出ていない場合は大荒れ
傾向になっていましたが・・・

予想は→ココ

結果は・・・

1着 ビッグウィーク   3.06.1  上がり34.4
2着 ローズキングダム   11/4
3着 ビートブラック

5着○コスモラピュタ
7着×ヒルノダムール
8着△トレイルブレイザー
11▲アロマカフェ
15◎シルクオールディー

※全着順は→ココ

・゚・(ノД`;)・゚・ 菊花賞の呪縛からは今年も逃れられず・・・

スタート良く飛び出したビッグウィークを制してコスモラピュタが
想定通りハナを切って行く展開。

5馬身、6馬身と離された2番手集団にカミダノミ、ビッグウィーク、
ビートブラック。

レーヴドリアンも今回は好位の一角、ゲシュタルトも前につけて追走。
その後ろにアロマカフェ、ヒルノダムール。
ローズキングダムは後方に下げてゆったりとついて行きました。

13.2-11.5-11.8-12.5-12.0
前半1000m 61.0

12.5-13.2-13.0-13.1-12.7
中盤1000m 64.5

13.0-12.0-11.8-11.9-11.9
後半1000m 60.6

セイウンスカイが菊花賞を逃げ切ったときのラップ構成は
59.6→64.3→59.3

前半を速めに引っ張って、中盤に大きく緩むポイントを作り
後半にペースアップという逃げ方になっています。

コスモラピュタは前半から少し緩めに引っ張り、中盤でじっくり脚をためて
下り坂に入ったところから一気にペースアップ。
ただ・・・加速の程度はかなり緩く、後続の馬に詰め寄ってくる
隙を与えてしまった感じです。微妙に雨で滑りやすかったことも
影響したのかも・・・。

直線に入ってもまだ大きくリードをたもっていたコスモラピュタですが
余力はすでになくなっており、ワンペースで粘るのが精一杯。

集団から抜け出して一気に詰め寄っていったのはビッグウィーク
あっという間に先頭に立つと、後続の追撃をしのぎ切って
ゴールイン!見事にGⅠ制覇成し遂げました(^^)

ツーテンポほど遅れて後続の集団が津波のように襲いかかってきますが
コスモラピュタをとらえるまでが限界。
大きく捲りあげて伸びたローズキングダムが2着を死守。
3着には前で踏ん張ったビートブラックが入り、4着は同じく前につけた
レーヴドリアン・・・縦長の隊列になったことで位置取りの優位
大きく結果に影響をしたレースとなりました。
中段からかなり長く脚を使うことになったローズキングダム
これまで瞬発力系のレースの経験しかありませんでしたが、
こういう展開でも能力を発揮できたことは大いに評価して良さそうです。

レース後のコメント
1着 ビッグウィーク(川田騎手)
「この馬にとって一番いいリズムで走らせてあげられればと思っていたので、
思い通りでした。逃げ馬の後ろで道中しっかりと我慢してくれて、
3コーナー辺りで動いて行くのも思い通りでした。
前は捕まえられると思いましたが、最後まで頑張ってくれ、
と願いながら追っていました。一戦毎に色々なことを覚えてくれて、
使われながら本当に強くなってくれました。本当に偉い馬です。
僕もスプリンターズSで応援してくれた人々にご迷惑を掛けてしまったので、
これでそのお詫びが出来たかなと思います」


2着 ローズキングダム(武豊騎手)
「残念ですね…。レースの流れはある程度想定していた範囲内でしたが、
ちょっと4コーナーでモタついて、反応が悪くて内にモタれてしまったのが誤算でした。
折り合いは前回よりついて、道中もスムースでしたが、その割に4コーナーで
モタついてしまったのが響きました」


(橋口調教師)
「力は見せてくれました。ロスなく折り合いもついて、いい競馬でした。
あと3完歩あったらかわっていたでしょう。一番強い競馬を見せてくれたと思います。
次は有馬記念を考えています」


3着 ビートブラック(幸騎手)
「勝ち馬と同じ位置で我慢してレースを進めました。4コーナーでは止まりかけましたが、
直線はまた伸びました。やっぱりステイヤーですね」


4着 レーヴドリアン(福永騎手)
「いいスタートが切れたので下げるのも…と思いましたし、絶好位につけました。
ただ、勝負どころで動けなかったのが痛かったですね。
早めにエンジンを掛けたかったのですが、内で動けませんでした」


5着 コスモラピュタ(津村騎手)
「いい感じで引き離す逃げは打てたのですが、残り100mで一杯になってしまいました。
でも力をつけてきていますし、今後が楽しみです」


6着 トウカイメロディ(後藤調教師)
「折り合って走っていました。ただ、ちょっと外に出すタイミングが
遅かったかもしれません。また次に頑張ります」


7着 ヒルノダムール(昆調教師)
「運がなかったですね。直線でエンジンが掛かるところで閉められてしまいました。
でもこれも競馬ですから仕方がないです」


9着 クォークスター(藤岡佑騎手)
「ゲートはゆっくり出る感じ、ゴチャつかないようにレースを進めました。
この馬もいい脚を使っていますが、前が止まりませんでした。
やはり2000m前後の方がいいかもしれません」


10着 ゲシュタルト(池添騎手)
「いい感じでレースを進めて、3~4コーナーでは手応えがありました。
しかしまだ良化の途中…、次は良くなって来そうです」


13着 ネオヴァンドーム(武幸騎手)
「ずっとハミを噛んで力んで走っていました」

15着 シルクオールディー(四位騎手)
「今はまだ能力差を感じます。徐々に力をつけていくのを待つしかないでしょう」

ビッグウィークは450kgと過去のデータ的にはディープインパクト以来の
小柄な勝ち馬となりました。
クラシック上位馬が少なかったということでヒシミラクルが勝った02年を
彷彿とさせるような結果だったという印象です。

例外的な年、と位置付けておいてよいものかどうか・・・
うーん、何にしろ私には当てようがない結果でした(涙)

過去の傾向を重視してローズキングダムの2着づけ、という買い方は
可能だと思いますが、ビッグウィークもビートブラックも選べません(爆)
菊花賞をしっかり当てるまでにはまだまだ道程は遠いなぁと
改めて感じさせられました。

誕生日プレゼントどころかケーキ代も毟られたので
水でも飲んでフテ寝ですかね・・・(>_<)

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菊花賞最終予想   担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)についてまとめていきたいと思います。

過去の傾向で見ると・・・
・480~500kgの馬が優位
・460~480kgの馬はヒモ候補
・上がり馬に注目(クラシック勝ち馬が不在)
・ガッチリ系の馬体が良さそう
・社台系の馬に注目
・長距離が得意な騎手は武豊騎手、和田騎手
・距離延長がマイナスの血統は軽視


おおよそこんな感じの内容。
この傾向に従って絞り込んでいくのも一つの考え方だと思いますし、
過去は過去、と割り切って参考程度に留めるのもありだと思います。

これまでの考察
考察を始める前に→ココ
各馬分析1→ココ
各馬分析2
各馬分析3→ココ
馬体重別実績→ココ
馬体について1→ココ
馬体について2→ココ
歴代勝ち馬の馬体→ココ
中間雑感→ココ
血統別距離適性分析→ココ
背景について→ココ
騎手データ分析→ココ
脚質適性分析→ココ

ペースを握るのはおそらくコスモラピュタ
津村騎手は長距離に慣れているわけではないので、ペース配分をどうするのか、
かなり不安な点はありそうですが、道中に緩むポイントを作るのは
間違いなく、後半にスタミナを残す事が出来ればこれまでどおり
最後は緩まないペースで長く引っ張る展開が作れそうです。

残り800mダッシュに適性があり、最初に挙げた条件をある程度
満たす馬を狙ってみたいと思います。

今回の予想
◎シルクオールディー
○コスモラピュタ
▲アロマカフェ
△トレイルブレイザー
×ヒルノダムール

シルクオールディーは体重が落ちていなければ480kg台で
出走出来そうです。速いペースを捲くり上げて長く脚を使うレースを
得意とする馬で、今回の展開に最もハマりそうな馬だと思います。
気性面に不安があるので、四位騎手には上手く押し上げてレースをして
もらいたいですね。社台系支配の呪縛を断ち切れるか注目です。

コスモラピュタはタイキシャトルに近いロージズインメイ産駒と
いうことで血統面に不安もありますが、母系にはトニービン、
サドラーズウェルズなどが入り、スタミナを支える下地がありそうです。
自分のペースでレースが出来れば最後の伸び脚で後続を完封出来るかも・・・。
どんなレースをしてくるか楽しみです。

アロマカフェは速いペースを前で追走出来る能力馬。
差し馬が来なければ前での競り合いで勝機もあるかもしれません。
SS系種牡馬にノーザンダンサー系の母系・・・GⅠを勝てるだけの
血統構成だと思います。

トレイルブレイザーは長距離で上昇が見られる和田騎手の手腕に期待。
長く良い脚を使う展開でも結果を出しており、血統的にもゼンノロブロイは
距離延長がプラス傾向と、条件は揃っています。
相手関係強化で実績不足の感があるので勝ち切るまではどうかと
思いますが、押さえておきたい馬だと思います。

ヒルノダムールはスローペースならばある程度前につけて
競馬が出来るので、内側の良い位置をとって競馬が出来そうです。
菊花賞の場合、内にいると前の馬が垂れてきたときに
不利を受ける事があるので藤田騎手には上手く捌いてもらいたいですね。
非常に3着の多い騎手ですし、仕掛け遅れる面もあるので
どこまで届くか・・・

人気薄の馬を上位に取る予定なので、下はもう少し広く
狙ってみてもいいかもしれません。
京都で実績があるレーヴドリアンやゲシュタルトなんかも状態次第で一考。

・・・もし「見えざる手」が発動してカミダノミやビッグウィーク辺りが
ハイペースで大逃げをするようなら前が崩れてローズキングダム、
クォークスター、レーヴドリアンなどが差してくるレースになると思われます。
そうなったら丸っきし逆目になりますね(爆)
個人的にはそんなレースは観たくないものですが・・・

菊花賞(脚質適性分析)  担【けん♂】

エイシンフラッシュの回避は・・・大きいですね。
これで今年の菊花賞(京都3000m)は「皐月賞馬、ダービー馬の両方が
出走していない菊花賞
」ということになりました。

ココで考察しましたが、両方のクラシック勝ち馬が出走していない
菊花賞というのは近年でも意外に少なく、04年と08年だけと
なっています。

04年はデルタブルースが勝ち、2、3着も人気薄で決まって大荒れ
08年は上がり馬のオウケンブルースリが人気を背負って勝ちましたが、
クラシック上位馬は揃って失速、2、3着にも重賞未勝利馬が飛び込んで
大荒れとなりました。

そういうパターンで言えば・・・今年も上がり馬に注目?!
あえてフルスイング気味に入ってみるのもありかもしれません。
ちなみに04年、08年ともに社台生産馬のワンツーだったわけで
人気薄の方向から入るならかなり馬が絞られてきますね(爆)
うーん、単純な絞込み馬券というのも押さえておいても面白いかも?

過去の条件の考察に時間が取られて、今年の展開について
まだあまり考察が進んでいません(>_<)
ひとまず、今回の出走馬に改めて目を向けてみたいと思います。

サンディエゴシチーなども逃げる可能性を示唆していますが、
これまでの全てのレースでハナを切っているコスモラピュタがおそらく
逃げるのではないかと。

今回も前回と同じく津村騎手が騎乗。
以前は掛かり気味に行って失速していた馬ですが、このところ
道中を緩めて後半にペースアップする展開を作れるようになり、連勝中です。

前走の中山2000mの後半1000mのラップは

11.8-11.8-11.6-11.7-12.3

時期が違うので単純比較は出来ませんが皐月賞のラップは

★皐月賞後半1000m

12.5-12.3-12.1-11.8-12.0

コスモラピュタはペースアップのタイミングが早く、そこから
ずっと緩めずに淡々と速いペースで引っ張っていることがわかります。

その前の中山2500m(鞍上は松岡騎手)の後半1000mは

11.6-11.6-11.4-11.7-11.7

道中に大きく緩めるポイントを作って後半は非常に締まった流れ
引っ張り、6馬身差の圧勝。騎手が違っても同じようなレースが
出来ているというのは大きいですね。
菊花賞は確実に中盤に緩むと思われますので、その意味では
長い距離でこそ強味を発揮するタイプなのかもしれません。

京都でのレースぶりがどうなるかはわかりませんが、
下り坂を利用して長く脚を使う速い展開を作るとすると・・・
後方の馬が詰め寄ってくる隙はないかも。
逆に脚がもたずに前崩れになる可能性もありますが、
最後まで押し切るような展開になるなら、完全に前の馬が優位
なってきそうです。

京都外回りの場合は構造的に後半4ハロン、800mダッシュという
展開になると考えられますので、そういった流れで結果を出した
経験のある馬がいれば有力候補になってきそうです。

後半800mが締まった流れになったレース】※2000m以上

★札幌記念(札幌2000m)
11.9-11.8-11.7-12.1 4着ヒルノダムール

★500万下(京都2000m)
11.9-11.6-11.6-11.7 1着トレイルブレイザー

★阿寒湖特別(札幌2600m)
11.7-11.7-11.9-12.2 1着シルクオールディー

★かきつばた賞(京都2400m)
11.4-11.2-11.7-12.2 2着シルクオールディー

★青葉賞(東京2400m)
11.8-11.5-11.3-11.7 4着アロマカフェ

ヒルノダムールは中段後方から追いかけて・・・届かず。
そういう意味では速いペースに対応出来たと考えて良いかは微妙かも。

トレイルブレイザーは相手関係に問題があるとはいえ、
速いペースを3番手から押し切っており、適性面では面白い1頭かも。
長距離及び京都が得意な和田騎手というのも心強いですね。

シルクオールディーはその前の未勝利戦を含めて、3戦連続で
速いペースを押し上げて差し切るレースをしており、
適性面では最も期待出来る1頭かもしれません。
前走のように気性面の問題が出てしまうと論外ですが・・・(爆)

アロマカフェは距離が短かったとはいえ、ラジオN賞でも
後半に速いペースを前で押し切るレースをしています。
微妙に不足感もありながら、長い脚を使うという点では
能力に期待出来そうかと。

うーん・・・かなり人気薄の馬が炙り出されてきました(笑)
ローズキングダムは3ハロンの瞬発力勝負でしか結果を出してきているので
その意味では適性を示していません。
ただ、未経験≠不適格 ということで、走ってみたらこなせた
ということも十分にありえます(^^;
他の有力馬も含めて、脚質には注意して絞り込んでみたいと思います。

ちょっと面白くなってきたかも?!

菊花賞(騎手データ分析)  担【けん♂】

菊花賞が行われる京都3000mというのはかなりの特殊条件。
騎手の中でも経験の浅い騎手は騎乗機会自体が少なく
不慣れなコース設定になってしまいがちです。

ひとまず、京都3000m以上の長距離レースの成績について
生涯成績と比較して見てみたいと思います。

京都3000m以上の騎手データ
菊花賞騎手

うーん、やっぱり騎乗回数に相当なバラつきが出てしまいますね。

この条件である程度騎乗回数がある中で成績が上昇しているのは
武豊騎手、和田騎手
武豊騎手は複勝率が50%を超えており、完全に長距離の名手の名を
欲しいままにしている感じ(^^;
ただし・・・近年になって成績は低下傾向、最後に勝ったのは
ディープインパクトで勝った天皇賞春
ですから、過信は禁物です。
和田騎手はテイエムオペラオーでの好成績が影響していますが
それ以外でもそれなりに高い実績。長距離は得意だと考えられます。

安藤勝騎手の成績も他の騎手と比べると高いですが
残念ながら近年はかなり不調。
以前に取った騎手データでも長距離は不得手と出ているので
イメージよりは少し信頼度を下げて見た方がよさそうです。

四位騎手は逆に近年になって長距離をこなせるようになってきた感じ。
数年前までひどい成績だった影響で数字は低いですが、
あまり割り引く必要はないかもしれません。

藤田騎手は・・・馬券になった中で1着が1度だけであとは全部3着(爆)
見事な3ゲッターと化しているので買うのなら3着づけ?(^^;

武幸騎手は穴騎手らしく、一発があるので勝率は上昇していますが
基本的に不安定な成績なので期待はしにくいですね。
ソングオブウインドのときのような展開がハマるレースになれば・・・

騎乗回数が少ない騎手は基本的に期待しにくいと考えられますが
昨年は浜中騎手が1着、吉田隼騎手が2着というように
馬の力さえあれば突発的な好走があるので要注意。
ただし、3000mまではいかなくとも吉田隼騎手が京都大賞典を
勝っていたように、京都の長めの距離で実績があった方がいいかもしれませんね。

※京都大賞典で勝っていたのは鮫島良騎手でした、訂正させて
 頂きますm(__)m

菊花賞(背景について)  担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)について、今回はちょっと背景について
ふれておきたいと思います。

正直言って・・・あまり考えたくはないことではあるんですが、
競馬は生産者側からしたら「経済活動」なわけで、
各種事情や色んな駆け引きがあるのはある意味当然の話。

見えざる手」がどこまで影響するかは別にして
過去の菊花賞について上位馬の生産拠点を見てみました。

菊花賞:生産拠点
菊花賞生産

印がついているのはいわゆる「社台生産馬
昨年途切れてしまいましたが、それまで6年で5回のワンツーフィニッシュ
一昨年までの3年は連続連対を果たしており、昨年も2着は社台生産馬でした。
まさに独占禁止法に引っ掛かりそうです(笑)
1着だけ見れば00年以降の10年で8勝と圧倒的な実績・・・凄い偏りです。

社台系列の中でも特にノーザンFの実績が優秀(の印)
ここ7年の上位馬のべ21頭中、15頭が社台生産馬、そのうち
9頭がノーザンFとなっています。・・・実に7割以上が社台生産で
その内6割がノーザンF、軸として考えても良い実績と言えそうです。

今回の出走馬を見てみると・・・

★社台生産馬(太字はノーザンF)
レーヴドリアン
ローズキングダム

クォークスター
ネオヴァンドーム
カミダノミ
リリエンタール


出走馬の半数以上を占めることもある社台生産馬ですが、今年は半分に満たない
7頭とちょっと少なめ。それでも有力馬を含んで多数の出走となっています。

過去の傾向から言えば・・勝ち馬はこの中から出る公算が高そう。
・・・まぁそう考察したら昨年いきなり社台以外の馬に勝たれてしまった
わけですが(笑)
果たして今年の結果は・・・?

※背景については、成績上位を占める確固たる論拠になるわけではない
 考えています。あくまで傾向・・・今年が傾向に沿うのかどうか、
 注目したいと思います。

菊花賞(血統別距離適性分析)  担【けん♂】

菊花賞(京都3000m)出走予定馬の血統的な距離適性について
ふれておきたいと思います。

3000m級のレース自体、メニューが少なく当該距離への出走回数は
どの種牡馬も数が少なく、データとして用を成しません。

ということで、ひとまず2200m以上のレースの複勝率について
全体の複勝率と比較してみました。

種牡馬別複勝率比較
菊花賞血統別距離適性
※ミスキャストはデータなし

高い上昇度を示しているのはモンジュー、グラスワンダー
モンジュー産駒はマイル周辺辺りまではほとんど良績がなく(爆)
中距離以上でないと話になりません(^^;
グラスワンダー産駒はスピードのある馬も多いですが、かなり距離の融通が
利くタイプのようです。成績自体は距離が伸びれば伸びるほど上昇傾向が
出ているので、いずれステイヤー路線での活躍馬が出ても不思議はありません。

新種牡馬ゼンノロブロイは全体的に非常に高い複勝率となっていますが
距離延長でも上昇傾向。うーん、期待以上の活躍と言って良さそうですね。
今後のSS系種牡馬の中でも中心になってくるかも。

チーフベアハートは基本的に中距離が良い印象でしたが、このところ
スタミナ血統の傾向が出始めている印象。
マイネルキッツの活躍がきっかけになっている感じでしょうか。

初年度は短距離傾向が見えていたキングカメハメハ産駒
2年目に入ってガラリと変化。
中距離以上の成績も非常に優秀であるということがわかってきました。
2600m以上のレースへの出走は今回が初めてになりますので
今後を占う一戦になるかもしれません。

同じキングマンボ系のキングズベスト産駒は出走回数が少な過ぎて
データとしては微妙です。
2000m周辺の成績が非常に優秀、距離延長については
これからデータが増えてから見直した方がいいかと。

同じくバゴもまだデータ不足。
欧州スタミナ血統というイメージでしたが、現状ではマイル周辺の方が良績。
うーん、ちょっと認識を変えた方がいいかもしれませんね。

マンハッタンカフェは距離が伸びた方が優秀、という傾向が出ていましたが
このところスピードのある馬が増えてきたことで、ちょっと感じが変わって
きたようです。
距離延長が悪いわけではありませんが、ダンスインザダークのような
ステイヤー血統ではないと思われます。

ネオユニヴァースは・・・相変らず短距離が×なのでスタミナ血統っぽい
印象がありますが、現状では距離延長が良いわけでもありません。
単純にスピードが足りない中距離型?ちょっと先行きが怪しい
気がしてきました(>_<)

ファルブラヴ産駒は距離延長がはっきりマイナス。

アグネスタキオン産駒も2000m周辺を境に成績はグッと
低下してしまっています。2600m以上のレースはこれまで
10走して3着以内ゼロという成績だけに、菊花賞では狙いにくいと
思われます。

菊花賞(中間雑感、有力馬について)  担【けん♂】

ざっと菊花賞(京都3000m)について見てきたところで
ひとまず思っていることなどを書いておきたいと思います。

個人的な事情で言えば・・・菊花賞はとにかく相性が悪いレースです(笑)
秋華賞では◎を打った馬が4年連続で1着に来ているのに対し、
菊花賞ではとにかく勝てていません(>_<)

06年 ◎アドマイヤメイン →3着
07年 ◎アルナスライン  →2着
08年 ◎スマイルジャック→16着
09年 ◎アンライバルド →15着

特にここ2年は酷いですね(自虐:笑)
昨年はスリーロールスを高く評価しながらフォゲッタブルを忘れて自爆。
一昨年は天敵オウケンブルースリのおかげでカスリもしませんでした。
まぁ馬体が良く見えなかったスマイルジャックを盲信した結果なわけで
まさに自業自得、本当に大反省レースだったと今でも思っています。

ここのところの菊花賞では、最も効果を発揮している馬体重についての考察
今年も重視しようと考えているわけですが、こういうときに限って突然
まったく過去の傾向と違う結果になったりするんじゃないかと
今から不安です(爆)

とりあえず現時点での有力馬の印象は・・・

おそらく1番人気を背負うエイシンフラッシュは出来も抜群。
パッと見で逆らう気持ちが萎えてしまうほどの仕上がり・・・(笑)
キングマンボ系のソングオブウインドが以前に勝っているだけに
血統面でも大丈夫そうですし、前走の復帰戦も順調でした。
馬体のシルエットも過去の菊花賞馬に1番近い印象。
凱旋門賞を勝ったワークフォースもエイシンフラッシュと同じ
キングスベスト産駒なわけで、「血の勢い」というものも侮れません。
体重も480kg台としっかりと好走ゾーンに入っており
うーん、隙がないですね(^^;

ローズキングダムもグッと充実した感じ。ちょっと後肢を引いた
立ち姿が気になりますが、状態は良さそうです。
長距離の名手武豊騎手の力量込みで期待したいところ。
体重も460kg台に回復しており、過去の傾向からすればヒモ候補?
ただし、前走から体重を落としてしまっていると危険ゾーンなので
当日の様子は要チェック。

トウカイメロディは初めて見ましたが、凄い下半身に偏った
馬体に見えました。マイネルキッツとは全然違う印象。
とにかく体が小さいので斤量負担がどう出るかがポイントに
なってきそうですね。

菊花賞にリンクすると考えているきさらぎ賞で好走した
レーヴドリアンも馬体の出来は上昇。
京都で上手く仕掛けられたら怖い1頭になるかもしれません。

ヒルノダムール、ゲシュタルト、アロマカフェといった
マンハッタンカフェ産駒は血統的に距離は伸びれば伸びたほど
成績が上昇する傾向。ポストダンスインザダークはこの血統かも
しれませんね(^^;
ゲシュタルトは良化が遅く見えましたが、京都で勝っているだけに
侮れません。

個人的に気になっているのはシルクオールディー
抽選対象ですがこの馬もマンハッタンカフェ産駒です。
前走はプラス体重で体が重かっただけでなく、北海道から
栗東に戻って馬の方も気性的に不安定だった感じ。
自分のレースをせずに負けているので、本来の力を出せれば・・・

ヤマニンエルブの回避は残念でしたが、その代わりになれそうなのが
抽選対象のコスモラピュタ
後半にペースアップしていく逃げ方をしているので
上手くハマればドサ穴を開けてくるかもしれません。
ロージズインメイ産駒は・・・タイキシャトルに近い印象だったんですが
長距離でどうなんでしょうね?

もう少し考察をしていきたいと思います(^^)

菊花賞(歴代勝ち馬の馬体)  担【けん♂】

歴代の菊花賞馬の馬体写真
★03年【ザッツザプレンティ】
ザッツザプレンティ03菊花賞
★04年【デルタブルース】
デルタブルース04菊花賞
★05年【ディープインパクト】
ディープインパクト05菊花賞
★06年【ソングオブウインド】
ソングオブウインド06菊花賞
★07年【アサクサキングス】
アサクサキングス菊花賞
★08年【オウケンブルースリ】
オウケンブルースリ08菊花賞
★09年【スリーロールス】※有馬記念時の馬体
スリーロールス09有馬
※写真は全て競馬ブックPHOTOパドックより

これまでの菊花賞を勝った馬の馬体写真を一覧にしてみました。

完全な共通点があるわけではないと思いますが、
菊花賞で好走しやすい馬体、というイメージ作りになればいいかなと(^^;

パッと見、完全に例外的なシルエットになっているのはオウケンブルースリ
立ち姿の向きが違うだけでなく(爆)、馬体の造りが他の勝ち馬とは違う感じです。

オウケンブルースリ以外の馬に共通する印象をざっと書いてみると・・・

・お尻は丸目
・筋肉質の馬体(厚みがある)
・胸前はガッチリ
・クビは高からず、低からず
・毛ツヤが良い
・上半身と下半身のバランスが取れている
・どちらかというと細め感はなく、逆に少し余裕のある腹回り
・後肢が後方に流れていない

こんな感じでしょうか。

専門家の方が見たらもっと細かいところまでわかるのかもしれませんが
ひとまず、素人目のイメージということで。

一般的に言われるステイヤーっぽい馬体とは違う感じを受けたわけですが
どうでしょうか?

思った以上に瞬発力が必要な舞台なのかもしれません。
決め脚の元になる下半身の筋肉はかなり重要になっている印象。

もちろん、オウケンブルースリのように薄く見える馬体でも
好走があるわけで、今年がどうなるかわかりませんが、
今年の出走予定馬の写真を見ながらイメージに合う馬
探してみたいと思います(^^)