けいけん豊富な毎日

通年騎乗初年度の簡単なまとめ   担【けん♂】

今年はデムーロ、ルメール騎手が通年騎乗出来るようになった初年度。
これまで限られた期間にスポット的に騎乗しながらも
好成績を残してきた騎手だけに、本格的に日本の競馬場に慣れ、
「お手馬」として何度も同じ馬に騎乗したり、と日本人騎手と
同じ条件になれば成績自体も上昇が見込めそう・・・というのが
始まる前の予想でした。

これまでの成績を前年、前々年と比較してみると

★デムーロ騎手
    勝率 連対 複勝
15年 18.2 32.3 41.6(%)
14年 12.3 22.8 35.1
13年 12.8 26.1 34.1

★ルメール騎手
    勝率 連対 複勝
15年 19.4 34.8 47.2(%)
14年 15.3 26.4 39.6
13年 17.0 30.4 40.4

うーん、想定していたこととはいえ、かなり強烈な上昇
複勝率が40%を超えている騎手は昨年は二人(岩田、福永)いましたが
基本的には年間を通して一人いればいいところ。
それが今年は三人(+福永)になっているわけで
騎手の偏り(上位の寡占化)が加速している、という状況になっています。

・・・福永騎手は重賞勝ちが芝では阪神牝馬S以来、
ダートではプロキオンS以来ないので、
あまり目立った活躍をしている印象がありませんでしたが、
地味に好成績をキープしていますね(失礼^^;)

通年騎乗出来るようになって、いきなりこの成績ですから
かつての武豊騎手、安藤勝騎手のように複勝率50%超えを
果たす年もこれからくるかもしれません。

ここで、ちょっと見方を変えて・・・重賞実績について
簡単にまとめてみました。

15年重賞成績】(12月2週目まで)
外人騎手成績

※支持率 3番人気以内に支持された率
 達成率 3番人気以内の馬を3着以内にもってきた率(信頼度)
 穴馬率 4番人気以下の馬を3着以内にもってきた率(剛腕度)
 1着率 3番人気以内の馬で勝ち切った率
 総合  人気に関係ない複勝率

両騎手とも重賞では人気を背負いやすい騎手になっていますが
実は達成率はそれほど高くなく、過剰人気気味になっている
傾向が出ています。(60%超えが評価出来るライン)

逆に非常に高く評価出来るのが穴馬率
20%を超えればかなり凄いわけですが、両騎手ともあっさり
超えている上に、ルメール騎手にいたっては30%近い超好成績。

単純な複勝率をみても、「重賞では買い必須」といっていいと思われますが
人気しているときに買っても美味しくなく(欲ボケ)、
さらに過剰人気気味で裏切られる可能性も50%近いとなれば
こういうときは素直に諦めて「見」するのが得策かもしれません。

実際、デムーロ騎手は1番人気に支持された12回のうち、
勝ち切れたのは4回だけ。
ルメール騎手はいたっては9回中、1回しか勝っていないわけで
少なくとも1番人気でも先頭固定で買うのは非常にリスキー、と
言えそうです。
※ルメール騎手は非常に「2着」が多い、という特長が出ています。

ということで狙うのであればあえて「人気薄」のとき。
ちなみに、10番人気以下の馬を3着以内に連れてきたのは
両騎手とも1回だけ。
もちろん、こういうときにビシッと買えていれば非常に
美味しいわけですが(爆)いくらなんでも・・・という人気薄は
見限っても良さそう。

4~9番人気のときに単複で勝負!

というのが「良いお付き合いの仕方」になりそうですね(^^;

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騎手データ(ルメール騎手)   担【けん♂】

通年騎乗となる外人騎手の騎手データ、次にルメール騎手について
見ていきたいと思います。

競馬場別実績
ルメール競馬場

全体的に見て・・・人気馬での信頼度の低さが目に付きます。
支持率を見ても過剰人気している様子はなく、実はあまり
騎乗馬に恵まれていないのかも・・・。

逆に特徴的なのが、人気薄での強さ
特に中山、阪神内コースの穴馬率は異常に高くなっており、
ここでは「人気なら消し、人気薄は積極的に押さえる」という
馬券戦略が使えそうです。

京都外コースでも同様の傾向が見られますが、基本的には
直線が短いコースが得意、という感じ。
阪神外、東京では穴馬には期待出来ず、特に東京では
人気馬でも信用出来ないので、割引が必要になります。

距離別実績
ルメール距離

全体的には・・・距離は長い方が成績上昇
長距離では穴に期待したい感じです。

マイル周辺の成績が最も低く、特に人気馬に乗っても
信用出来ません。ここでも狙うなら人気薄。

短距離は成績が上がったいますが、これは単純に支持率の高さが
影響していると考えられます。人気薄では結果が出せていないので
本質的にはあまり得意とは言い難い印象。

馬場別実績
ルメール馬場

デムーロ騎手ほどではないものの、やはり欧州の騎手だけあって
重馬場の方が成績が上昇しています。
特に穴馬率が上がっているので、馬場が湿ったら積極的に
人気薄を狙っていきたいですね。

簡単なまとめ
・距離延長、馬場悪化で信頼度は高まるものの、基本的には過信は禁物。
・人気薄の狙いどころ→中山、阪神内、馬場が湿ったとき、マイル以上の距離

うーん、ネームバリューの割に成績はイマイチ。
どちらかというと「穴騎手」として考えた方がいいタイプのようです。
逆に人気薄に乗ったら怖いので、その意味で印象的な勝利が
多いのかもしれませんね。
忘れた頃にルメール騎手(笑)忘れないようにしたいものです(^^;

騎手データ(デムーロ騎手)   担【けん♂】

いよいよ、外人騎手(デムーロ、ルメール)の通年騎乗が始まります。

世界に名前を売っているトップ騎手だけあって、これまでの
日本での成績は非常に優秀なわけですが、通年騎乗でこれが
どう変わっていくのかにも注目したいところ。

いわゆるピンチヒッター的な騎乗が多い中で結果を出しているわけで
ちゃんと「お手馬」として乗り慣れた馬が増えてくれば
成績はさらに良化する可能性は十分。

騎乗回数が増えることで、競馬場慣れがすすむのも
成績良化に繋がるかもしれません。

逆に、年間騎乗をすることで、集中力を欠く、というか、
結果を出さねばならない、という背水の姿勢が欠ければ
成績低下もあり得ます。

まぁいずれにしろ、新しい時代の始まり。
出来ることなら日本人騎手に対しても良い刺激になって
全体的な騎乗技術のレベルアップに繋がってくれることを
期待したいところです。

前置きが長くなりましたが(爆)ここで改めてデムーロ騎手、
ルメール騎手の傾向と対策をまとめ直しておきたいと思います。

人気馬に乗ったときの狙いどころ、切りどころ、
逆に人気薄でも狙える条件などが見えてくるといいですね(^^)g

まずはデムーロ騎手から・・・
※改装前の阪神競馬場、中京競馬場のデータは抜いてあります。

・支持率 3番人気以内に支持された率
・達成率 3番人気以内の馬を3着以内にもってきた率(信頼度)
・穴馬率 4番人気以下の馬を3着以内にもってきた率(剛腕度)
・総合  人気に関係ない複勝率


競馬場別成績
デムーロ競馬場

複勝率では小倉がダントツに優秀ですが、支持率も極端に高く、
要は人気馬に騎乗して、人気に応えている、という数字。
人気薄も持ってきているので、馬だけでなく得意条件ではありそうです。

支持率は高くないのに非常に優秀な成績になっているのは
阪神外回りコース。人気馬の信頼度も高く、人気薄でも
バンバンもってきており、およそ2回に1回は馬券圏内
という異常な得意条件になっています。

全般的に、阪神>京都、という成績ですが、特に京都内回りでは
人気を裏切る傾向が出ているので要注意。
逆に京都外回りでは人気薄を無理に狙う必要はなさそうです。

関東では若干、支持率が落ちていることもあって
関西よりも成績自体が低下していますが、特に東京は酷い成績
人気を非常に裏切っており、過信は禁物。
人気薄も狙えません。うーん、外人初のダービージョッキーとは
思えない成績です・・・。

距離別成績
デムーロ距離

どの距離も満遍なく好成績。
極端な偏りではありませんが、あえて言えば・・・
穴を狙うならマイル周辺、人気馬の信頼度が高いのは長距離
となっています。

馬場別成績
デムーロ馬場

馬場が湿るのは・・・プラス材料。
重い馬場の欧州競馬でしのいできているだけに、やはり得意に
しているようです。
特に人気薄が狙い目になってくるので、馬場が悪化したら
絶対に押さえておきたい騎手
になりそうです。

簡単なまとめ
・人気馬の切りどころ→東京、京都内
・人気薄の狙いどころ→阪神外、マイル周辺、馬場が湿ったとき

これまで騎乗経験のない北海道での成績が楽しみですね。
洋芝慣れしているだけに、もしかしたら超得意条件に
なってくるかも・・・?
(不慣れな競馬場に戸惑う可能性もありますが^^;)

騎手データまとめ(14年前半)  担【けん♂】

おおよそ半年が終わったところで、ざっと騎手データをまとめてみました。

本当はそれぞれの騎手について細かく見てみたいのですが、
時間の関係で・・・(T_T)

勝率、連対率、複勝率、について13年との比較して上昇度(下降度)を
載せています(今年のリーディング上位30位まで)

騎手データ:14年前期
騎手データ14前半
※後藤騎手は休養期間が長かったので11年との比較
  上昇度、下降度は1.0%以上の上下があれば色付けしています。

勝率トップは川田騎手
19.1%というと11年に各項目で3冠王を取っていた
安藤勝騎手(18.8%)を上回っており、なかなか強烈。
中堅騎手からトップ騎手に完全に変貌を遂げている印象です。
連対率、複勝率もトップ3に入る数字。
昨年以上の調子の良さで頑張っている模様、後期も期待したいですね。

勝率2位の福永騎手は連対率、複勝率の数字を昨年よりも
上昇させており、堅実度が増してきています。
以前にデータをまとめたときには「穴騎手」という印象でしたが
今は完全に「安全騎手:爆」
お手馬の質からいって・・・もっと勝率を上げて来れたら
いいんですが・・・

リーディングトップを走る戸崎騎手の勝率は第3位。
昨年より勝率、連対率を上昇させているのが成績上昇のポイントに
なっていると思われます。
馬券の軸として期待出来る騎手ですね。

蛯名騎手も全体的に成績上昇。
武豊騎手は堅実度を増しているものの、少し勝ち切れない面が・・・
骨折から無事復帰を祈りたいです。

岩田騎手も堅実度は増しているものの・・ちょっと積極性に欠ける
数字になっています。騎乗停止が精神的に影響しているのかも。

浜中騎手は成績ダウン。小倉で巻き返しに期待。

北村宏、田辺騎手は全体的に上昇。
特に北村宏騎手は複勝率が上がっているので安定感が出てきた印象。

横山典騎手は成績ダウン。
12年には勝率18.0%、連対率31.2%、複勝率41.2%という
凄まじい成績だったわけで、確変は終了気味(爆)
またいつ爆発するかわからない騎手なので要注意ですが(^^;

一気に成績を上昇させてきている菱田、小牧、三浦騎手
今年の注目騎手と言って良さそう。
ランキング的には中堅クラスですが、今までよりもかなり
信頼度が高くなっているので見る目を変えた方がいいかもしれません。

内田博騎手の不調は長引いている様子。
12年には勝率14.8%、連対率25.3%、複勝率37.3%という
高い数字だっただけに、劣化した昨年からさらに落ち込んでいるのは
心配ですね。

あとは・・・吉田隼、秋山騎手は調子が良さそうなので要注目。
逆に藤田騎手は軒並みダウン。重賞での騎乗も減っていますが
このまま尻すぼみになってしまわないよう巻き返しに期待したいものです。

13年騎手データまとめ   担【けん♂】

13年の競馬が終わり、騎手リーディングも確定。
今年のリーディングは福永騎手が獲得しました。

・・・毎度思うことですが、騎乗回数が違えば当然勝ち鞍の数も違ってくるわけで
リーディングって意味がないとまでは言いませんが、少なくとも騎手の評価基準としては
微妙な気がします(失礼^^;)

というわけで、今年の成績について勝率、連対率、複勝率に分けて
改めてまとめ直してみました。

13年騎手成績(外人騎手を除く)】
13年騎手データ

ちょっと見にくいかもしれませんが、前年に比べて上昇している騎手は左詰め、
下降している騎手は右詰めで表記しています。

全項目とも前年を大幅に上回り、勝率、連対率、複勝率全てで
トップの成績となっているのは・・・川田騎手

近年に好成績を残した安藤勝騎手や横山典騎手の好調期の数字には及びませんが、
とりあえず現時点でのトップ騎手として評価しておきたいと思います。
複勝率40%超え、というのはかなり強烈ですね(^^)g

リーディングを獲った福永騎手は・・・複勝率こそ前年を上回りましたが
連対率は低下。今年が好調だった、というわけではない印象です。

川田騎手の724鞍に対し、福永騎手は814鞍と騎乗回数で
大幅に上回ったことがリーディングの要因。
もちろん、騎乗依頼が多い、という点自体は評価して良いことだと思いますが
精度が下がっているというのは・・・先々を考えると不安もあるかも。

全盛期には程遠いながらも武豊騎手も全項目で前年を上回る成績を残しています。
名手の復活は嬉しいですね。
来年はさらなる上昇があるのか、それとも一過性のものなのか、
大いに注目したいと思います。

騎乗回数が大幅に増えた戸崎騎手は鞍数が増えても成績が変わらず、
素晴らしい安定感を示しています。
来年は慣れてきてさらに上昇が見込めるかもしれません。

昨年リーディングを獲った浜中騎手は勝率が少し下がってしまいました。
ただし、連対率、複勝率は上昇しており、充実してきているのは
たしかだと思われます。一発がある、というタイプから安定して
好成績を残せる騎手に変化してきている感じですね。

関東の雄、内田博騎手は少し低迷気味。
成績自体は優秀なので問題はないと思いますが、全体的に精度が
低くなっているのは心配です。

横山典騎手は一時の確変状態からガクッと低下。
またいつ爆発するかわかりませんが(爆)得体のしれない迫力は
なくなっている印象です。

重賞戦線ではあまり目立った活躍はありませんでしたが、四位騎手は復活傾向。
田辺騎手、北村宏騎手といった中堅どころも頑張っています。

逆に・・・蛯名騎手の成績低下は心配。
岩田騎手を真似たような乗り方になってきている感じですが、成績には
繋がっていないだけに・・・うーん。

大舞台での活躍が目立つ池添騎手も重賞成績の割に全体的に成績は低め。
数字も落ちており、もう少し足元を固め直した方がいいかも(失礼>_<)

成績的にはまだまだですが、飛躍が期待出来そうな騎手としては
・・・松田大騎手を挙げておきたいと思います。
今年は全項目でプラス成績。是非来年も頑張って貰いたいものです。

番外編

外人騎手の成績もまとめてみました。

13年外人騎手成績:複勝率順】

13年外人騎手

トップ評価はルメール騎手
安定感も高く、勝率でもトップを記録。

デムーロ弟騎手、ムーア騎手もなかなかの好成績。
ルメール騎手にしろ、ムーア騎手にしろ、しっかりと勝ち切る力がある
というのが結果に繋がっていると思われます。

デムーロ兄騎手は・・・秋の不調で成績悪化。
日本人騎手に混ざればもちろん上位騎手と遜色ない成績ではありますが
圧倒するほどのものではない感じ。
来年も日本の騎手免許に挑戦してくれるのでしょうか?

好不調の波に揉まれて・・・   担【けん♂】

JCの考察の途中ですが・・・ちょっと脱線。

今年、日本の騎手免許の試験に挑戦し・・・まさかの玉砕となってしまった
デムーロ騎手
周りからの期待もあったでしょうし、本人も受かるつもりでいた
・・・かもしれませんが、ハードルは思いのほか高かった模様です。

今回の試験で傾向と対策及び、壁の高さは見えてきたかと思いますので
是非また来年以降も挑戦を続けて欲しい、と思っていますが
こればっかりはデムーロ騎手に訊いてみないとわかりません(^^;

ショックで本業(騎乗)の方にも影響が出るんじゃないかと
危惧していたわけですが・・・どうもGⅠでの騎乗を観ていると
ちょっと迫力不足の感が無きにしも非ず。

ということで、この秋の騎乗成績を昨年までの成績と比較してみました。

★13年秋(10月26日以降)

・勝率   4.9%
・連対率 24.6%
・複勝率 37.7%

★12年成績

・勝率  19.0%
・連対率 31.6%
・複勝率 42.4%

★これまでの総合成績

・勝率  14.9%
・連対率 27.5%
・複勝率 37.2%

11年、12年と40%を超えていた複勝率は微妙にダウン。
連対率も下がっていますが、どちらも過去のトータル成績と比較すれば
まだちょっと調子が悪いかな、くらいの数字ですが・・・
勝率が大幅にダウン!(゚Д゚)ノ

勝率4.9%というと比較として例に出すのは悪いですが、和田騎手、藤岡康騎手、
石橋脩騎手や横山和騎手を下回る数字・・・。
柴田大騎手、大野騎手と並ぶくらいの成績です。
少なくとも「外人騎手」として脅威に感じる成績ではありません。

うーん、上記の騎手よりも馬券圏内に来る率は高いわけですが
騎乗馬の質を考えると、良い馬でも勝ち切れていない、という
そしりを受けても仕方のない状況だと思います。

奮起に期待したいところですが、とりあえず対策としては
あまり過剰な期待をせずにヒモ候補に止める、というのが正解かもしれませんね。

ちなみに・・・マイルCSを制した武豊騎手の場合は

★13年秋(10月1日以降)

・勝率  16.7%
・連対率 25.6%
・複勝率 34.4%

★12年成績

・勝率   9.5%
・連対率 19.8%
・複勝率 27.2%

★これまでの総合成績

・勝率  19.8%
・連対率 34.0%
・複勝率 45.4%

全盛期には程遠い成績ながらもここ2年くらいとは雲泥の差の好成績
おおよそですが10年当時(ヴィクトワールピサに乗っていた頃)に
戻っている感じでしょうか。
一時的な勢いかもしれませんが、是非また強い武豊騎手に戻って来て
貰いたいものですね。

気になったので岩田騎手、内田博騎手についても見てみました。

岩田騎手

★13年秋(10月1日以降)

・勝率  10.6%
・連対率 25.2%
・複勝率 37.4%

★12年成績

・勝率  13.9%
・連対率 25.7%
・複勝率 37.9%

★これまでの総合成績

・勝率  13.4%
・連対率 25.6%
・複勝率 36.5%

【内田博騎手】

★13年秋(10月1日以降)

・勝率  12.2%
・連対率 22.8%
・複勝率 29.3%

★12年成績

・勝率  14.8%
・連対率 25.3%
・複勝率 37.3%

★これまでの総合成績

・勝率  13.4%
・連対率 24.0%
・複勝率 34.6%

うーん、岩田騎手勝ち切れない成績・・・。
勝率はまだ地方所属でに中央へスポット参戦していた頃と
同じくらいに落ち込んでいます。
複勝率は全盛期ほどではないものの、それなりに維持しているので
やはりヒモまで、としておいた方が無難な感じです。

内田博騎手も不調。勝利も低下していますが、何より複勝率が
30%を切っている
というのが酷いですね。
中央の騎手になってからこれは初めての事態。
うーん、まだどこか体に不調を抱えているのでしょうか。



騎手も人間ですから、好不調の波は当然あるわけで、
もう少し長いスパンで見ないと本当のところはわかりませんが、
直近の成績はどうしても次週の成績に影響しがちなのも事実だと思います。
騎手の「今の状態」にも注目したいですね。

稀代の名手の引退   担【けん♂】

大ベテランが、現役を引退する決意を固めた。地方のトップ騎手から、
ルールの壁を越えてJRAへ移籍したパイオニア的な存在、安藤が
1976年に東海公営の笠松でデビューして以来、37年にわたる
ジョッキー人生に別れを告げる。

 移籍後6年連続して年間100勝をマークしていたベテランも
年齢から疲労も考慮して、09年後半から騎乗数をセーブ。
しかし、昨年の夏以降は体重面の調整なども難しくなり、
競馬に騎乗しない週も増加した。
パドトロワに騎乗した昨年11月24日の京阪杯(15着)を最後に、
手綱を執っていなかった。
その去就が注目されていたが、関係者への取材で今月15日から
17日まで行われた栗東での騎手免許更新の手続きを行っていないことが判明。
騎手免許の期限は2月28日までとなっており、この日が52歳の名手の
事実上の引退となる。


同騎手は76年に16歳で笠松で騎手デビュー。
“怪物”オグリキャップの鞍上として知られ、95年の報知杯4歳牝馬特別
(現報知杯FR)をライデンリーダーで制した時に「中央のG1を勝ちたい」
との思いにかられ、地方騎手にも開放されたJRA騎手試験を受験。
01年は不合格だったが、JRAが「過去5年間で中央競馬で
年間20勝以上の成績を2度以上挙げた騎手」の1次試験を免除する
試験要項の改定を行った翌02年に合格した。
03年3月1日に中央でデビュー。30日目には、いきなり
高松宮記念(ビリーヴ)でG1初制覇を達成するなど華々しい活躍を見せ、
翌04年にはキングカメハメハでダービーを制覇。
“アンカツ”の名を世間に知らしめ、これまでにJRA・G1で22勝を含む
JRA重賞81勝(笠松時代の10勝も含む)を挙げているが、
昨年は騎乗回数はわずか153回で14勝をマークするにとどまっていた。

しかし、安藤の活躍の後を受け、小牧、岩田、内田ら多数の地方出身騎手が
中央の門を叩き、今も活躍を続けている。42歳で新たな世界に飛び込み、
先駆者となったアンカツ。
大きな足跡を残した名手が、静かにムチを置くことになった。
★通算成績 6593戦1111勝

スポーツ報知
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年の秋くらいから、納得いく騎乗ができなくなった。
今までどおり騎乗数を絞ることも考えたが、引退を決意しました


安藤勝騎手の引退コメントの裏側には騎手としてのプライド
込められている、と感じます。

納得のいく騎乗・・・これを目標にしている騎手が一体どれくらい
いるのでしょうか。
騎手にはリーディングという実績の指標があるわけですが、
安藤勝騎手はそんなものに目もくれず、とにかく騎乗の質にこだわったことが
このコメントからもよくわかります。
実際、10年こそ確率変動を起こした?横山典騎手に少し及びませんでしたが
09年、11年は勝率、連対率、複勝率の3冠を達成。
まさに質の高い騎乗の結果がそこに出ていました。

数字に表れないものを目標にする、というのは本当に険しい道。
強い馬に乗って、なんとなく勝てた・・・ではダメなんですよね。
自分の力で(馬の力を活かして)勝つ。
勝つために最善の努力をして、しっかり勝たせる。
騎手は馬にとって50kg以上もする「お荷物」ではなく、
馬と力を合わせて最高のパフォーマンスをするためのコンビでなくては
なりません。

レース後に「~しておけばよかった」なんてことを平気でコメントする
騎手もいます。結果からあれこれしておけばなんてことを言うのは
たやすいわけで「しなかった」ことと「やろうとしたけど出来なかった
では内容に雲泥の差があります。
騎手ならばまずは最善を尽くすのは当たり前。
安藤勝騎手の引退はその「当たり前」が出来なくなったからだと
私は思います。

12年度の成績は
・勝率   9.2%( ▲9.6%)
・連対率 20.9%(▲14.2%)
・複勝率 32.0%(▲14.1%)

前年の数字からすると大幅にダウンしていますが(カッコ内は前年との比較)
連対率、複勝率ともに上位10位の中に入っており、十分に一流騎手と
言って良い成績
です。
決して勝てなくなったから辞める、というわけではありません。

07年に初めて騎手データを取ったときは「怪物か!」と
衝撃を受けた記憶がありますが、その当時と比べればたしかに寂しい数字。

年齢、持病からしても元の姿を取り戻すのは難しいでしょう。
以前「一鞍でも要望があったら騎手をしていたい
と語っていたのを聞いたことがありますが、期待に応えられない自分が
迷惑をかけるわけにはいかない、という結論に至ったことに
私は「潔い!」と拍手を送りたいと思います。

本当に残念ではありますが、安藤勝という稀代の名手がいたことを
忘れることはありません。素晴らしい騎乗をありがとう!お疲れ様でした。

ダイワスカーレット&安藤勝騎手
スカーレット

騎手データまとめ(12年)part2  担【けん♂】

前回の記事でランクインした上位騎手について、前年の成績との比較をして
上昇度(下降度)を調べてみました。

騎手データ:上昇度ランキング】
12騎手データまとめ2

今年大きくブレイクしたのは・・・松山騎手
スマートギアとのコンビで活躍を見せましたが、騎乗内容自体が
変わってきたのかも。来年も更に活躍できれば一躍・・・?!

ローカルの帝王(笑)中舘騎手も好調でした。
うーん、これはもしかして上位騎手のローカル参戦時の成績が
低下したからかも・・・。
藤田騎手、松岡騎手、武豊騎手などは軒並み成績ダウン。
後藤騎手が怪我で離脱したのも大きく影響していると思われます。

武豊騎手はマイルCSを制して気を吐きましたが、
成績自体は低下が止まりません。
昨年も各項目で6~7%ダウン、今年下がった分を加えると
一昨年よりも複勝率が10%以上落ちてしまっています。

最も低下幅が大きかったのは安藤勝騎手
昨年は少し成績を上昇させていただけに、この急激な低下は
ちょっと考えられない事態です。
なんとか踏ん張って貰いたいものですが、現状ではイメージを
改めておく必要がありそうです。

昨年ブレイクした田辺騎手、川須騎手、吉田隼騎手の内、
吉田隼騎手はなんとか前年並みの成績を維持。
ローカルを主戦場に定めて、安定感のある活躍をし始めています。

川須騎手はかなりの低下傾向、田辺騎手は大きくダウン。
昨年は騎乗馬に恵まれた面がありましたが、結果を出せたとは
言い難かっただけに・・・。

今年初のリーディングを獲得した浜中騎手
前年に引き続き、数字を上昇させています。
正に今が充実期の最中、ここで一流騎手の実力を
しっかりと身につけて更なる活躍に期待したいものですね。